犬の肛門腺とは?
犬の肛門腺をご存知でしょうか。
大半の飼い主さんがあまり気にかけていないかもしれません。
時には、肛門腺は絞る必要がある場合もあるんですよ。
肛門腺が溜まったまま放っておくと、炎症や最奥の場合破裂してしまうことも!
ですが、
「絞り方が分からない!」
「そもそも肛門腺って何?」
という方が多いと思います。
そこで今回は、犬の肛門腺の役割や絞り方などについて解説していきたいと思います。
これを読めばバッチリです!
犬の肛門腺について詳しく知ろう!(準備編)
では、肛門腺絞りの前に、犬の肛門腺について
・肛門腺の役割
・肛門絞りの目安
・準備するもの
・絞り方
など、詳しく解説していきます。
①肛門腺の役割
具体的に、肛門腺はどんな働きをしている器官なのでしょうか。
肛門腺とはニオイを分泌する腺のことです。(かなり刺激のあるニオイです)
肛門腺は、肛門嚢(こうもんのう)という肛門の周囲にあるちょうど巾着袋のような袋に溜められています。
場所は、肛門を時計に見立てると4時と8時の位置あたりにあります。
犬は、肛門腺から出る分泌物でマーキングをしたり、お互いの匂いを嗅いで相手を確認したりするのに使っています。
散歩中、犬同士が出会うと必ずお尻の匂いを確認していますよね。
その時に、肛門腺の匂いを嗅いでその犬の情報をキャッチしているのです。
②肛門腺絞りの目安
通常は、排便時に一緒に肛門嚢にたまった分泌物が出されます。
ですが、中には肛門嚢自体が硬かったり、出口が狭いなどで、排泄が不十分でない犬もいます。
そういった犬の場合、2週間~1カ月でたまりやすい傾向にあります。
自宅や動物病院、トリミングのさい肛門絞りをする必要があります。
また、小型犬や中型犬、肥満体形、シニア犬などが比較的肛門腺が溜まりやすい傾向にあるようです。
③準備するもの
・使い捨てゴム手袋
・ティッシュ
・ゴミ袋
・ペット用消臭剤
・汚れてもいい服
肛門腺は非常に匂いがキツイです。
一度、服などについてしまったらなかなか落ちにくいものです。
肛門絞りを行うのは、汚れてもすぐ洗い流せる浴室がおすすめです。
浴室が苦手などの理由から、普通の室内で肛門絞りを行う場合は、肛門の上にティッシュをかぶせて飛び散るのを防ぐ方法もあります。
犬の肛門腺について詳しく知ろう!(実践編)
肛門絞りは、コツさえ掴めば自分でもできます。
初めての場合、コツを掴むまで少し難しいかもしれません。
ですが、何回も挑戦するうちに簡単にできるようになってきます。
愛犬の無理のない範囲でやってみてください。
では、さっそく自分で肛門絞りをやってみましょう!
①肛門腺の絞り方
詳しい肛門絞りの手順を紹介します。
POINT
1.尻尾の付け根を軽く持って真上に持ち上げます。
肛門がちょっと縦に伸びるぐらいが目安です。
2.肛門嚢の位置を確認
肛門を時計に見立てて、4時と8時の位置に肛門嚢はあります。
優しく揉んだりしてマッサージしてあげると、肛門腺が出しやすくなりますよ。
また、少しコリコリしているなと感じたら、肛門腺が溜まっている証拠です。
3.親指と人差し指で肛門嚢を押さえる
肛門の下から親指と人差し指をUの字にして押さえます。
4.押し込んでから、手前に絞り出す
一旦奥に押し込んでから、手前に絞り出します。
この時に力をいれすぎないようにしてください。
焦らずゆっくりと肛門の方に押し上げるイメージです。
5.溜まっていた肛門腺が左右から出てきます。
ウェットティッシュで拭いたり、シャワーで流せば拭完了です。
肛門腺が勢いよく出てくることもありますので、のぞき込んだりしないようにしてくださいね。
拭き残してしまうと、痒がったりしてしまいますのでしっかりキレイにしてあげましょう。
あまりにも犬が暴れたり、肛門付近を触ろうとすると怒ったりして1人では無理な場合もあると思います。
そんなときは、2人体制でやってみてください。
1人が頭の方を抑え、優しい声かけをして犬を落ち着かせている間に、もう1人が肛門を絞ります。
終わったら、頑張ったねと愛犬を褒めてあげてくださいね。
ご褒美を与えてもいいかもしれません。
こうすることによって、肛門絞り=嬉しい記憶と結びつきます。
②肛門嚢液の色と病気
肛門嚢液の色は犬によって違ってきます。
太陽によっても違ってくるようです。
また、同じ犬でも、左右の肛門腺液の色が違うということもあるようです。
粘度は、ドロッとしたものから液状のものまでさまざま。
色は、濃い茶色のものや、薄茶、灰色、カーキ、黄色、クリーム色と本当にバリエーション豊かです。
ただし、赤、緑、濃い黄色などの液府が出たら要注意です。
炎症や、化膿しているかもしれません。
明らかに血が混じっているようなら、肛門腺炎や肛門嚢腺ガンの可能性があります。
これらの色の液でしたら早めに動物病院に相談することをおすすめします。
③溜まった肛門腺を絞らないと?
肛門腺はどんどん分泌され、排出しなければ溜まる一方です。
絞らずにそのままにしておくと、パンパンになった肛門嚢の違和感から犬はこのような仕草をするようです。
・お尻を地面や壁に擦り付ける
お座りしたまま前足で前進して地面に擦り付けている場合も、お尻に違和感があるからです。
ちょっとユニークな仕草なので「可愛い~」と感じてしまうかもしれません。
ですが、要注意!
肛門腺が溜まっている以外でも、寄生虫やポリープがある可能性もあります。
・尻尾を追いかける
お尻や尻尾の付け根に違和感があるためです。
追いかけるだけでなく、噛んだり舐めたりする犬もいます。
・排便するような素振りを見せるけど、便はでない
大きく膨れた肛門嚢に圧迫されて、排便しにくいのかもしれません。
また、排便時に痛みからうめき声のような鳴き声が出てしまう犬もいるようです。
・仰向けになって体をくねらす
背中がかゆいわけではなく、やはり腰~お尻にかけて違和感があるようです。
体をくねらせて、どうにか違和感を解消しようとしているのです。
・いつもと違う座り方をする
肛門腺は、左右同じように溜まるとは限りません。
どちらか一方に溜まってしまい、溜まった方が痛みや違和感があり、いつものように座れないのかもしれません。
・攻撃的になる
人間にも言えるように、体に不調があるとイライラしますよね。
犬も同じです。
お尻辺りや尻尾の辺りをを触られるのを極端に嫌がる犬もいるようです。
手を近付けただけで、唸ったり噛みついたりするのは、お尻付近にに異常があるからではないでしょうか。
これらの仕草が見られたら肛門腺が溜まっているのかもしれません。
肛門嚢のあたりを軽く触ってコリコリしたような感触があったら、肛門腺が溜まっている可能性があります。
「この仕草、お尻の違和感からだったの!?」と驚いた飼い主さんもいるのではないでしょうか。
後述しますが、肛門嚢に溜まった肛門腺を放置しておくと「肛門腺炎」や、もっと恐ろしい「肛門嚢破裂」などを引き起こしてしまいます。
④肛門腺炎・破裂の症状は?
肛門腺炎、肛門嚢破裂とはどのような症状なのでしょうか。
まず、肛門腺炎の原因は、肛門腺を排出する管が詰まってしまうことにあります。
溜まった肛門腺が排出されないと、分泌物に細菌が繁殖し炎症を起こすのです。
この状態が「肛門腺炎」と言います。
炎症を起こすと、肛門嚢が腫れたりして、外から見でも分かるぐらいポコッとした瘤ができます。
痛みや違和感から犬はしきりにお尻付近を舐めたり噛んだりしてしまいます。
そうすると肛門自体も荒れてしまい余計に痛みが増して、中には排便を我慢してしまう犬もいます。
そして、パンパンに肛門腺が溜まった肛門嚢が破裂するのが、「肛門嚢破裂」と言われるものです。
「肛門嚢破裂」と言う病気、あまり聞いたことのないかもしれません。
その名の通り、肛門腺が限界まで肛門嚢に溜まり、最悪の場合破裂してしまうことです。
時には、お尻の皮膚までも裂けて(穴が開いて)しまうこともあるようです。。
穴の大きさは小さかったり大きかったり犬によってさまざまです。
穴からは赤い肉が見えてしまい非常に痛々しいです。
肛門腺炎も、肛門嚢破裂もどちらも痛みや出血を伴い、犬にとって非常につらいです。
また、発熱などの症状もあります。
肛門がいつもと違うかな?と感じたら、速やかに動物病院へ連れて行ってくださいね。
治療法は、抗生物質などの飲み薬や、患部に軟膏を塗ったりなどです。
また、1~2週間ごとに肛門腺を絞り、肛門嚢を空にしたところで洗浄するという治療法もあるようです。
肛門腺炎は再発しやすい傾向にあるようです。
定期的に肛門絞りをしてあげましょう。
最後に
いかがでしたか?
参考になりましたでしょうか。
肛門腺園、肛門嚢炎になってしまったら、愛犬が可哀想で仕方ありませんよね。
ですが、これらは予防できるものです!
必要があれば、定期的に肛門絞りをしてあげてくださいね。
また、絞りすぎは細菌の侵入の可能性が高くなるので、頻繁に絞ればいいと言うものでもないようです。
1~2カ月に1回ぐらいに留めておいてくださいね。
自分でやるのは難しいと感じたら、無理せずトリマーさんや獣医さんにお任せするのも一計です。
犬の健康を守るには、日々の観察と予防が大事ですね。
最後までありがとうございました。
犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにする原因
ケージで留守番させて帰って来たら、ケージの中が大変なことに!
トイレシートはぐちゃぐちゃに剥がされて飛び散り、ひっくり返された水を吸って犬の脚がトイレシートまみれ。
やっとトイレを覚えた犬でも、なぜかオシッコの前にトイレシートを掘ってみたり、気づくと何もせずにその上で寝ていたり。
一体なぜ、犬はトイレシートを掘ったり、トイレをカリカリしたりするのでしょう。
原因と対策についてお話しします。
①遊びの一環
犬はよく、毛布やクッションなどを無心で掘ることがあります。寝床を作っているとも言われていますが、時にその行為自体が楽しくなって、夢中で掘ることもあるようです。クッションなら綿が出てくれば大興奮でしょうし、ティッシュボックスなら、次々と飛び出してくるティッシュは堀り甲斐のあるおもちゃでしょう。
トイレシートもそれと似た感覚で、掘っていたら千切れて飛び散る様子が、犬にとっては「面白いおもちゃ」となることがあります。
猫と同居している家庭の場合、猫のトイレシートもぐちゃぐちゃにされやすいので注意が必要です。
②歯がかゆい
歯が生え変わる子犬の場合、ムズムズするために周りのものを齧ることが多くなりがちです。身近にあるトイレシートも遊んでいるうちに噛み齧ってしまうことがあります。
誤食してしまう可能性もあるため、十分な注意が必要です。小さなかけらであれば排泄の際に出てくることもありますが、小型犬や小さな子犬の場合、胃や腸で詰まってしまい、最悪開腹手術が必要になるケースもあります。嘔吐や下痢がないかよく観察し、少しでも異常があれば、獣医さんに事情を話して相談しましょう。
③運動不足
小型犬の子犬と、中型、大型犬の子犬とでは、身体の大きさも、持って生まれた運動量にも大きな差があります。
小型犬であれば15~30分程度の散歩や遊びで満足できたとしても、身体が大きな子犬にとってはそれでは足りない場合もあるのです。満足な疲労感を得られずにストレスが溜まると、身近にあるトイレシートを破ったり剥がしたりしてぐちゃぐちゃにすることで発散しようとすることがあります。
過度なストレスはその後の性格形成にも影響を及ぼすため、早めのケアが必要です。
④分離不安
トイレシートをぐちゃぐちゃにするタイミングに注意してみてください。例えば飼い主さんの目の前では何も起こらないのに、留守の時や、別の部屋にいて姿が見えなくなった時に、戻ってみたら破られて飛び散っていた、というようなことはないでしょうか。
そういった場合は、軽度の分離不安であることも考えられます。
飼い主さんのことが大好きで、離れたくないという気持ちから、こういった行動が見られることがあります。
ケージが苦手である犬の場合、ペットガードなどで少し広めのスペースで留守番させるなど、早めの対策で改善が期待できます。
トイレシートをぐちゃぐちゃにしない対策
誤食も心配だし、帰宅するたびにトイレシートが切れ切れになって、肝心の排泄物は全然違うところにされて、ついでに犬まで排泄物にまみれていた、では、ケージに入れたからと言って、安心して出かけることができなくなってしまいます。
飼い主さんが今日からできる対策を考えてみましょう。特に子犬の場合は、すぐに対策することで、早く改善できることが期待できます。
①ストレスを発散する
子犬の場合は、月齢+1時間の睡眠時間が必要とされているため、無理矢理起こしてケージから出す必要はありませんが、もし子犬が必要以上にケージ内を荒らす行為が目に付くようであれば、ケージから出して遊ばせる時間を増やしてみたり、居住環境が許すのであれば、ボールを投げて取りに行くような運動を伴う遊び方に変えてみるのも良いでしょう。
また、散歩を始めているようであれば、これまでよりも長めに歩いてみるのもストレス発散になります。散歩は匂い、他の犬との交流、車や人の往来など、刺激がたくさんあるので、犬は心地よい疲労感を得ることができます。ただし子犬の場合はまだ体力が追いつかないため、真夏や真冬など極端な時期の散歩のタイミングにはご注意ください。
②しつけをする
目の前でトイレシートを掘ったり破ったりしてぐちゃぐちゃにする場合、飼い主さんの気を引こうを考えている可能性もあります。飼い主さんが仮に怒ったとしても、それが「かまってくれた」と捉えられてしまうこともあります。
もし叱るのであれば、その場ですぐに、低い声で素早く行いましょう。難しいようであれば、子犬を無視してトイレシートから離れさせ、見えないところで片付けます。かまってもらえないと子犬はつまらなくなり、その行為をやめることもあります。
一方、飼い主さんが見ていないところで行う犬の場合は、やはり無言で片付けるのが基本ですが、その他に全く違うコマンド(お手、お座り、待て、など)を犬に教え、できる度に褒めることで、犬の楽しみのベクトルを変えてみるのも良い方法です。
またはおもちゃの引っ張りっこ、ボールの取って来いなど、犬が夢中になれる遊びを覚えることで改善できることもあります。
③トイレトレーを使用する
トイレシートを固定しても、すぐに犬が触れるような状態の場合、掘られたり剥がされたりしてしまいます。そんな時は、メッシュカバーがついたトイレトレーがおすすめです。
トイレトレーは本体と上に被せる枠カバーがあり、メッシュカバーと本体の間にトイレシートを敷いて枠で固定することで、犬がトイレシートに触れることを防ぎます。犬が排泄すると、すのこを通して中のトイレシートが吸収するという仕組みです。
トイレトレーはプラスチック製品なので、汚れても簡単に洗えるような造りになっています。メッシュの目も細かいため、犬が爪でカリカリしても下のトイレシートを取り出すことはできません。
子犬を迎えたら、初めからトイレトレーを使うのも良い方法です。
トイレトレーはチワワなどの小型犬が使用できるレギュラーサイズであれば、トイレシートもレギュラーサイズを使用します。
同様に、トイレトレーニング中の子犬の留守番や、フレンチブルドッグのような少し大きめの犬であれば、トレー、シート共に「ワイドタイプ」がおすすめです。
ゴールデンレトリバーのような大型犬用のトイレトレーもあります。シートは「スーパーワイド」を使用しますが、さらにレギュラーサイズのシートを周りに敷いて使用するとはみ出しなどを防げます。
最後に
犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにしてしまうのは、遊びの一環から、子犬の歯のむずがゆさのような軽微なものから、ストレスや運動不足、分離不安などの解決が急がれるものまで様々な理由があります。
単なるいたずらと捉えず、時には犬の様子に注意して、根本原因を失くすことで解決の糸口を探ることも必要でしょう。
トイレシートの誤食による不本意な開腹手術や、排泄物が飛び散ることで飼い主さん自身がストレスを抱えないよう、犬と向き合って早めの解決を目指したいですね。
【結論】犬はトウモロコシを食べてもいい!
犬にはドックフードが最適とは分かっていますが、
やはり、季節の旬のものを食べさせたくなるのが飼い主心というものですよね。
その点、トウモロコシは犬に与えても大丈夫な食材の一つですので安心して食べさせられますよ。
基本的に甘いものが好きな犬は、トウモロコシのほのかな甘みが大好きです。
そればかりか、トウモロコシに含まれる栄養分は犬にとって嬉しいものばかり。
ですが、与え方にはちょっとした注意が必要になってきます。
トウモロコシを愛犬に与えるメリットと注意点をまとめました!
犬はトウモロコシを食べていい理由は?(栄養素編)
トウモロコシは栄養満点!
カリウム、葉酸、ビタミン類などがバランス良く含まれています。
このように、犬にとっても嬉しい栄養素がたくさん含まれているんです。
では、トウモロコシに含まれる代表的な栄養素をご紹介します。
①カリウム
トウモロコシにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは体の中で一番多いミネラルと言われています。
体内のナトリウムとのバランスをとって血圧などを正常に保つ働きがあり、生命維持にはかかせない栄養素です。
代謝や神経伝達の働きを助けてくれ、腎臓の老廃物の排出や、体内の不要となった水分と塩分を体外に排出する働きがあります。
また、カリウムにはあらゆる酵素を活性化させる働きもあります。
そのため、むくみや代謝アップの効果が期待できます。
また、近年はストレスを改善する効果もあると言われています。
②葉酸
葉酸が豊富に含まれているのもトウモロコシの特徴です。
葉酸はDNA形成の助けをするビタミンB群の一種です。
人間の胎児の発育に欠かせない栄養素として知られていますが、それは犬でも同じです。
ですから妊娠中の犬や成長期の子犬の発育にとても必要な栄養素です。
ですが、水溶性な栄養素であるため、茹でると大半が失われてしまいます。
トウモロコシだけで葉酸を摂取しようとするのは難しいので、少し補うという意識で与えるといいですね。
他にも、葉酸は赤血球を作る働きをサポートしてくれます。
このため、葉酸を摂ることによって血流が良くなると言われています。
トウモロコシは炭水化物(糖分)が主成分で、野菜の中でもカロリーが高い部類に入ります。
炭水化物は、大切なエネルギー源となります。
ビタミン、ミネラル、食物繊維、たんぱく質を体内に供給する重要な役割を担っています。
そのため、トウモロコシはドッグフードの材料としてもよく使われています。
(ですが、私たちが食べるトウモロコシと、ドックフードに使われるトウモロコシは少し種類が違います。)
また、体内で作り出すことができない必須のアミノ酸を多く含んでいます。
このように、愛犬の健康を保つのに必要なエネルギー源となっているのです。
③良質なエネルギー源
トウモロコシは炭水化物(糖分)が主成分で、野菜の中でもカロリーが高い部類に入ります。
炭水化物は、大切なエネルギー源となります。
ビタミン、ミネラル、食物繊維、たんぱく質を体内に供給する重要な役割を担っています。
そのため、トウモロコシはドッグフードの材料としてもよく使われています。
(ですが、私たちが食べるトウモロコシと、ドックフードに使われるトウモロコシは少し種類が違います。)
また、体内で作り出すことができない必須のアミノ酸を多く含んでいます。
このように、愛犬の健康を保つのに必要なエネルギー源となっているのです。
犬がトウモロコシを食べていい理由は?(メリット編)
トウモロコシを食べることによって得られる主なメリットはこちらになります。
・便秘改善
・むくみや冷えの改善
・皮膚や被毛のケア
1つずつ詳しく見ていきましょう。
①便秘改善
トウモロコシの実の黄色い皮には、不溶性食物繊維セルロースがふんだんに含まれています。
この不溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を排出する働きをします。
つまり、腸内環境を整えてくれるのです。
そのため、便秘の予防や改善に効果があります。
ですが、食物繊維を摂りすぎると逆に便秘の原因となってしまうこともありますので適量を与えるようにしてくださいね。
②むくみ冷えの改善
トウモロコシに含まれるカリウムは、むくみや冷え改善の効果も期待されます。
実は、犬も運動不足が原因で人人間と同じようにむくむことがあります。
ですので、むくみは寝たきりの老犬などによく見られます。
むくむのが多い箇所は、足元や腰付近となります。
むくみの原因は、血流が悪くなり老廃物が溜まるなど、水分調節が上手くいかないことが原因です。
また、むくみや冷えを放っておくと体調不良の元となることもあるようです。
その点、トウモロコシに多く含まれるカリウムは、体外に不要な水分を排出する働きがあります。
むくみや冷えが気になる愛犬に上手に利用してあげたいですね。
特にトウモロコシのひげは効果が高いと言われており、薬膳料理にも取り入れられています。
トウモロコシのひげは、天日干しや煎った後、煮出してお茶として飲ませると良いようです。
③皮膚や被毛のケア
トウモロコシには皮膚や被毛の健康を保つのに必要なビタミンB1、B6、ナイアシン、リノール酸などが含まれています。
ナイアシンは、細胞でエネルギーを作るのために特に必要な栄養素です。
また、リノール酸という不飽和脂肪酸は皮膚のバリア機能に一役買ってくれたり、コレステロール値を下げる効果が期待できる成分です。
ただ、リノール酸を過剰摂取すると善玉コレステロールを減らしてしまいます。
ですが、犬に与えるトウモロコシの量から考えると、その心配の必要はないと思われます。
犬にトウモロコシを与える注意点
ここまでの解説で、トウモロコシが体に良いことは良く分かってもらえたと思います。
ですが、1回に与える量や、生では与えないなど少し注意が必要です。
また、稀にですがトウモロコシアレルギーというものがあるようです。
トウモロコシを与える時の注意点をまとめました。
詳しく説明していきますね。
①生で与えない
トウモロコシの黄色い実の部分の皮はとても硬く、消化が非常にしにくいです。
なので、生のままで食べてしまうと消化不良を起こす可能性が高いです。
ですので、愛犬にトウモロコシを与える場合はかならず過熱調理をしてからにしてください。
茹でるだけでなく、ペースト状にして与えてるのも良いですね。
また、人が食べるときは塩を入れて茹でると思います。
ですが、愛犬に与える場合は塩を入れないようにしてください。
茹でる際に入れる塩はごく微量なので、犬の健康に害はないと言われています。
ですが、塩分を摂取しないに越したことはありませんよね。
それと、塩に限らず、その他の味付けも犬には必要ありません。
②芯を与えない
トウモロコシの芯は食物繊維の塊と言われています。
とても硬く、消化しきれません。
噛み切れずに丸飲みしてしまい、喉に詰まって窒息などの恐れもあります。
上手く丸飲みできたとしても、胃や腸などの消化器官に詰まってしまう可能性が高いです。
そうなると、最悪の場合死亡してしまうケースもあります。
胃や腸に詰まってしまったら、犬自身で出すことは難しく、開腹手術をするしかありません。
特に、腸に詰まってしまう「腸閉塞」を引き起こした場合は、かなり危険な状態なので早急な対処が望まれます。
芯が消化器官のどこかに詰まってしまった場合、症状が出てくるのは数日後という場合が多いです。
芯を食べてしまった当日だけでなく、数日はきちんと排便できているか、元気はあるか、嘔吐していないかなど様子を見る必要があります。
トウモロコシを与えるときは実がついた芯ごと与えるのではなく、
実だけを取って与えてくださいね。
トウモロコシの芯は、誤飲しやすい物の1つと言われています。
誤飲の可能性を感じたら、すぐにかかりつけの動物病院に連れて行くのが一番の対処法と言えます。
③アレルギーに注意
トウモロコシでごく稀に、アレルギーを発症してしまう犬もいます。
症状は以下のようになります。
・目の充血
・嘔吐
・下痢
・かゆがる
・外耳炎
・元気がない
「トウモロコシでもアレルギーがあるんだ!」と驚いた方もいると思います。
特に、小麦アレルギーを持っている犬がトウモロコシアレルギーを発症しやすいようです。
小麦もトウモロコシも同じイネ科穀物で、小麦やコメなどと交差抗原性が高い為ためです。
トウモロコシに限らず、初めての食材を与える場合は少量からにしてください。
かゆがる仕草などがないか、愛犬の様子をよく観察して与えてくださいね。
④与える量に注意
トウモロコシは先述したように、食物繊維がとても豊富です。
ですので、まだ消化器官が未熟な子犬や、胃腸が弱い体質の犬が大量に食べると下痢や嘔吐などの症状を起こす可能性があります。
また、トウモロコシにふくまれるカリウムには利尿作用があります。
食べ過ぎると一時的にですが、頻尿になるかもしれません。
また先述したように、トウモロコシは糖分をたくさん含んでいるので野菜の中でも高カロリーです。
トウモロコシ1本のカロリーはおよそ138キロカロリーとなっています。
与えすぎは肥満の原因となるので注意してくださいね。
よく食べるからと言って、犬の欲しがるままに与えるのは控えてくださいね。
目安としては、小型犬(4㎏程度)は1/3本、中型犬は1/2本、大型犬は小さめ1本です。
最後に
与える量と誤飲には十分に注意してくださいね。
それさえ注意すれば、トウモロコシは犬のおやつとしてぴったりです!
スーパーでは缶詰のトウモロコシもよく目にしますね。
手軽に粒だけを与えるのに丁度良いと思われるかもしれません。
ですが、缶詰の「トウモロコシは甘く味付けしているものが大半なのであまり犬に与えないほうがいいようです。
なるべく新鮮な生のトウモロコシを調理して与えてくださいね。
POINT
おやつに与えてもいいですし、ペースト状にしてドッグフードにトッピングしてあげてもいいですね!
また、ペーストをお湯で伸ばしてスープにしてあげると食べやすくなります。
最後までありがとうございました。 犬の尿路結石症とは?
皆さんは、尿路結石症という言葉を聞いたことはありますか?
尿を作る腎臓から、体外へ排出する尿道までの間で尿に含まれるミネラル成分(リン・カルシウム・マグネシウム)が結晶化し、結石が出来てしまう病気のことを言います。この尿の通り道のいずれかで結石が出来てしまうと、色々な症状を引き起こしてしまいます。
また尿は体に不要な不純物の集まりなので、尿道で結石が詰まって尿が出なくなったりすると不要なものが体内に溜まり、腎臓にダメージを与えてしまいます。場合によっては愛犬の命に関わる事もある恐い病気なんです。
では、愛犬を尿路結石症にさせない為に何をしたら良いのでしょうか。症状や予防法について詳しく説明していきます。”
愛犬にこんな症状が出たら注意を!
結石の症状は尿に現れやすいので、日頃から愛犬のトイレの様子をよく観察して注意しましょう。
尿路結石症に見られる症状として、尿が我慢できずによくトイレを失敗する・頻繁にトイレに行くなどの頻尿です。他に、排尿時に結石による痛みでキャンと声をあげたり、体を触られるのを嫌がるなどの症状や血尿などが見られることがあります。また、愛犬が体にできた大きな結石を残尿感と感じてしまうと、おしっこの体勢を取っていても尿が出にくくなります。尿がしっかり出ていないと腎機能が低下し食欲不振や嘔吐する場合もありますので、愛犬の年齢や季節のせいだろうと甘く考えずに出来るだけ早くかかりつけの獣医さんに見てもらうようにしましょう。
犬の尿路結石症の主な原因
犬の尿路結石症の主な原因として、まず水分摂取の低下が挙げられます。尿が濃くなりミネラル成分が飽和状態になることで、膀胱が結石を作りやすい環境になります。愛犬がトイレに行きたいのに我慢させてしまうことでも尿が留まる時間が長くなるので、尿が濃くなり結石の材料になってしまいます。
次に、愛犬に与えているフードのミネラルバランスも関係してきます。ある特定の成分が尿中に増えると、結石を作るのに適した環境になるのでフードの成分を確認しましょう。
ほかには外部からの原因として、尿路に細菌が侵入することで膀胱炎や尿道炎などになってしまうと、細菌によって尿がアルカリ化されます。このアルカリ化も結石の要因になります。
そしてダルメシアンやシーズー、シュナウザーなどは、遺伝的代謝によって結石を作りやすい犬種として知られています。条件が整えばどの犬でも結石になりますが、遺伝が関係する病気でもあることが尿路感染症の特徴です。
犬の尿路結石症の種類
犬の尿路結石症には様々な種類があります。尿に含まれるミネラル成分(リン・カルシウム・マグネシウム)のバランスが悪くなり、細菌感染や尿のアルカリ化、または酸性に偏りすぎなどが原因で起こる尿路結石症ですが、どんな成分が結晶化し、結石になったかによって治療法や対処の仕方も変わってきます。
尿路結石症には5つの種類がありますが、主に「ストラバイト結石」「シュウ酸カルシウム結石」の2つが全体の9割を占めています。”
①ストラバイト結石症
尿路結石症の犬に多く見られるのが、ストラバイト結石症です。細菌が尿道から侵入し増殖することで尿がアルカリ化し、主に膀胱に出来やすい結石です。
正常な尿は弱酸性ですがアルカリ化になることで、このストラバイト結石を構成しているリン酸とアンモニウム、マグネシウムを溶解出来ず結晶化されくっついて結石になります。通常は細菌が尿道から入ってきても免疫作用により死滅させることができますが、ストレスや体調が悪かったり、シニアの犬などは免疫機能が低下して死滅させることができずに細菌が繁殖してしまいます。細菌を侵入させないように生活環境を整えて身体を清潔に保つようにし、予防しましょう。
②シュウ酸カルシウム結石症
次に多いとされるシュウ酸カルシウム結石症は、シュウ酸とカルシウムが結合されて出来る結石です。シュウ酸は、主に腎臓で尿が作られるときに多いので、飲水量が少ないと腎臓の中でシュウ酸と尿の成分のひとつであるカルシウムが多くなってしまい、結石が出来やすくなります。しかし発生場所としては、腎臓・膀胱・尿管・尿道などあらゆる場所に出来ます。尿の成分としては酸性に偏ることがストラバイト結石症と異なりますが、ストラバイト結石症の犬の治療で尿を酸性に寄せようとした結果、このシュウ酸カルシウム結石症になってしまうことがあります。予防としては、消化がよくミネラルバランスの良い食事をさせることが大切です。
尿路結石症に効果的なケアと予防は?
愛犬がもし尿路結石症になったら、出来る限りのケアと予防策を講じてあげたいですよね。
尿路結石症は、水分やフード・排泄など飼い主さんが気をつけてあげることで効果が期待できる病気です。遺伝による場合もありますが、なりやすい犬種だということを把握して、適切なケアをしてあげれば十分防ぐこともできます。それではどんなケアと予防をしていくと良いのでしょう。ひとつずつ詳しく説明していきます。
①運動をする
犬が健康で元気に毎日を送るためにも適度な運動はとても大切です。身体を動かすことは、尿路結石症のリスクも低くすることに繋がります。
運動すると疲れの物質と言われる乳酸が体内で作られます。その乳酸が尿の性質をアルカリから酸性に近づけるので、尿路結石の原因のひとつであるアルカリ尿になりにくくなります。無理のない範囲でお散歩や遊びで運動を心がけて下さい。
②たくさん水を飲む
水をたくさん飲むことで、尿量も当然増えることになります。そうすると、体内でミネラル成分が飽和状態になることを防ぐことができて尿路結石の予防になります。また、水分が多くなるので濃い尿に繁殖しやすい細菌に対しても効果があります。新鮮な水をいつでもたくさん飲めるようにしてあげましょう。運動することによって喉が乾いて飲水量も多くなります。
③療法食や専用の食事
人間と違い毎日毎食同じフードを食べることが多い犬は、食事内容が大きく予防に繋がります。ミネラルバランスに配慮していたり、飲水増量促進など結石症の犬に配慮した療法食や専用フードを食べさせましょう。すでに尿路結石症になったことがある犬も、再発防止のために専用フードを与えることをお勧めします。また食事の間隔が開くと、尿の酸性・アルカリの変化の値が大きくなることがわかっています。1日の食事回数を増やして変動を小さくすることも大切です。
④おしっこを我慢させない
おしっこを我慢させたり、散歩の時だけ排泄する犬は膀胱に尿が長い間溜まってしまいます。せっかくお水をたくさん飲んでも、体外に速やかに排出されなければ濃い尿となり、細菌の繁殖を許してしまうことになります。尿はもともと老廃物を排出するためのものなので、不純物が多く含まれていますがすぐにおしっことして排泄されれば問題はありません。トイレを清潔に保ち、散歩量を複数回に分けておしっこができる環境を整えてあげましょう。
⑤肥満を予防する
肥満になると運動量が減り、尿を正常な範囲に戻すことができません。そうなると尿路結石症になりやすいだけではなく、他の病気の原因にもなり兼ねません。
また避妊・去勢をした犬はしていない犬に比べて、肥満のリスクが高くなります。飼い主さんが適切な給餌量を計り、おやつなどで1日に必要なエネルギー量を超えないようにしてあげましょう。すでに太っている犬は、かかりつけの獣医さんに相談して無理のないダイエットを心がけてあげて下さい。
栄養素の偏った摂取には注意が必要!
尿路結石症には5種類ありますが、それぞれ原因となる特定の成分があります。フードによっては成分にバラツキや、結石になる可能性がある成分が多く含まれている場合がありますので、バランス良く栄養が取れるか確認しましょう。栄養素に偏りがあると、それだけ尿路結石症になる確率が上がることになります。
犬の尿路結石症におすすめ療法食3選
プリスクリプション・ダイエット療法食 犬 c/dマルチケア小粒3kg
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ストラバイト結石の成分を排除した療法食
この商品は、ストラバイト結石症の犬のための療法食です。ストラバイト結石を構成するリン酸とマグネシウムを抑制してありますので、結石を溶解するための治療中の食事管理にぴったりなフードです。
また、ミネラルバランスや尿の値の管理にも配慮していますので、ストラバイト結石症と共にシュウ酸カルシウム結石症の予防にも最適です。
通常の食事からは摂取するのが難しいオメガ3脂肪酸を含むので、療法食でありながら皮膚や被毛の健康維持・新陳代謝・関節や目の健康と良い効果が期待でき、愛犬の健康を支えます。においも少なく食べさせやすい小粒タイプなので飼い主さんの印象も良く、通常のフードと変わりなく与えられます。開閉に便利なジッパー付きです。
ロイヤルカナン ドッグフード ユリナリー S/O ライト 3kg
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国産なので安全かつ安心の信頼感ト
ストラバイト結石症の犬に配慮し、ミネラル成分を調整した療法食です。あまり馴染みのない会社名ではありますが、合成酸化防止剤・着色料不使用で、原材料や製品規格を遵守して国内工場にて製造されています。品質・食品安全に関する認証を受けた、人間用の安全な食品も手がけている会社なのでとても安心して購入することができ、愛犬に与えることができます。
国産の良いところとして、日本の犬の健康をよく考えられているので愛犬の食いつきの良さが違います。ストラバイト結石症が治ったとの飼い主さんのお声が多数あり、飲水量が増え尿も多くなるので完治した後もずっと食べさせて、再発もなく元気に過ごしている愛犬と飼い主さんが多い商品です。
ドクターズケア (Dr’s CARE) 療法食 ストルバイトケア 犬用 3kg
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犬のよだれがポタポタするのは何かのサイン?
愛犬がはしゃいで、よだれを垂らしそうになることは珍しくありません。しかし、よだれをポタポタ垂らして止まらないような姿を見たら心配ですね。愛犬のよだれがポタポタしてしまうのは何が原因なのか、病院に連れていく必要はあるのかなど、対策法も合わせて解説します。
よだれがポタポタする原因
犬がよだれをポタポタするほど垂らしているときは、大きく2つの原因が考えられます。
1つは、犬が緊張や興奮したりするときの生理現象です。心配のないよだれもあり、よだれをポタポタさせているからといって、必ずしも問題があるとは限りません。
もう1つの原因は、中毒症状によるよだれです。それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
①緊張や生理現象
“正常なときでも、犬がよだれを垂らすときはあります。散歩をしたり遊んでいるときなど、よだれを出すほど喜んでいる姿が微笑ましいものです。
このような犬のよだれは交感神経が活発になっているために起こる現象で、基本的には心配ありません。犬のよだれが粘着質になりやすいのも、交感神経が優位に立っているときが多いです。
犬の唾液には、消化をサポートする酵素が含まれています。食事をした後、唾液を分泌して消化を良くしようとするのも犬の生理現象です。犬のよだれが、食べ物を前にして垂れてくるということもあるでしょう。人間でも、空腹なときにおいしそうな食べ物を想像するだけで生唾が出てきますよね。犬によっても違いがありますが、何か食べたくてよだれを出す可能性もあります。
もう一つ、犬のよだれが重要な生理現象を原因としていることがあります。
犬は汗をかいて体温調節することができず、舌を出してよだれを垂らすことで体温と水分を調節しています。犬のよだれは、暑いからということもあるかもしれません。”
②中毒症状によるもの
何らかの中毒症状により、犬がよだれをポタポタ垂らしているときは要注意です。
食べてはいけないものを噛んだり飲み込んだとき、中毒によって犬の唾液量が増えることがあります。例えば、本来犬の体質に合わない食べ物を食べてしまったり、化学薬品を誤飲してしまったときなどが一例です。体の内部に詰まってしまうような形状の物を飲み込んでしまったことが原因かもしれません。道や庭、室内の植物なども、中毒を起こす原因となり得ます。
病気になっている可能性も…必ずチェックを!
病気が原因で、犬がよだれをポタポタ垂らすこともあります。
様々な病気が考えられるため、よだれが出続けている、量が多過ぎるというときは、病院で診察してもらうことが大切です。痛みや刺激によって、あるいは体内から異物を出そうとして唾液の分泌量が増えることもあります。一刻を争う事態の可能性もあるため、まずは様子を見て冷静な判断が必要です。考えられる病気や病気サインの見極め方について、解説します。
1.病気サインの見極め方
“正常な生理現象として犬がよだれをポタポタ流しているのか、それとも病気が原因なのかは判断が難しいところです。ただよだれがダラダラ止まらない状態なのか、他に苦しそうにしている部分はないかなどもチェックしましょう。
POINT
犬のよだれが病気に関係している場合、大きく分けると4種類の問題が考えられます。
歯周病菌が口腔内で影響している場合、神経に異常が起きている場合、唾液分泌に関連する部位の異常が発生している場合、消化器官に問題がある場合です。
1.よだれが粘着質で多めかどうか
口腔内の問題でよくあるのが、歯周病です。
唾液にも異様な粘りが出てきたり、口臭が強くなってきます。犬のよだれが粘着質になって量も増えてきたら、口の中が炎症を起こしたりただれていないか見てあげてください。食事やおやつを食べにくそうにしているときも、要注意です。
2.左右の口角や呼びかけたときの反応
てんかん、脳炎、脳腫瘍など、脳神経に異常が起きて唾液をコントロールできなくなることもあります。感染症により脳神経が侵されることもあり、犬の唾液量が増えたと感じたら顔面に異常が起きていないかを確認してみましょう。
口角が左右で歪んでいたり、だらっと垂れ下がっているようなときは、脳神経に問題が起きているかもしれません。顔面がひきつっていたり、目が安定しない動きをしていたり、呼びかけても反応しないようなときも問題がありそうです。
3.空腹や乗り物酔いではないか
歯周病なども含めて唾液腺に異常が発生した場合、唾液量が増えることがあります。
胃酸過多によって犬がよだれをポタポタ垂らすこともあるので、お腹が空き過ぎていたり乗り物酔いをしていないかなども気を付けてあげましょう。
4.呼吸が苦しそうではないか
異物を飲み込んだ場合など消化器官に問題が起きた場合、よだれを垂らしながら呼吸が苦しそうにすることがあります。ヒイヒイと変な音を発していたり、もがくように苦しんでいたら正常なよだれとは考えにくいです。また、痙攣や嘔吐なども病気が原因している可能性があります。
2.考えられる病気
犬がよだれをポタポタ垂らすのが病気に関係しているなら、考えられる病気が気になりますね。よだれの原因となる病気は1つではありませんが、どのような病気の可能性があるのか代表的なものを挙げておきます。熱中症・口腔系の病気・消化器系の病気について、詳しく解説していきます。
①熱中症
汗で体温調節できない犬は、唾液を分泌して体温をコントロールしています。
あまりにも気温が高いときには、唾液をたくさん出しても体温が下がらないかもしれません。人間でも暑いと感じるときはもちろん、室温の高い部屋にいるときや水分不足が心配されるときには熱中症に陥っている可能性があります。
ぐったりしていないか、体が高熱を持っていないかなども注意してあげましょう。
②口腔系の病気
“口内炎や歯肉炎、歯周病など口腔系の病気は、刺激や痛みを感じることが多いです。
口臭がキツくなってくることもあり、症状が悪化してくると食事が苦痛になる可能性があります。
すると食欲が落ちてくるため、栄養状態にも影響が出てきます。
歯の根元には細菌が繁殖しやすいため、重症にならないうちに対処してあげることが大切です。最終的には抜歯しなければならず、食事に支障をきたしかねません。口腔内の細菌を増殖させないように分泌されるのが唾液とはいえ、日頃から口腔ケアをしてあげるのも愛犬のためです。
口腔内の炎症は、栄養の偏りからも起こり得ます。
炎症が起きたことで唾液の分泌量が増えても、口を開けて中を見てみないと異変には気付きにくいものです。食事の量や栄養に気を配ったり、おやつをあげ過ぎないように気を付けることが炎症予防にもなります。”
③消化器系の病気
“犬が異物を飲み込んでしまったとき、食道に詰まった異物を吐き出そうとして唾液の分泌率が高まります。おもちゃにして遊べるような物や噛み切れないほど大きな食べ物など、異物として飲み込んでしまうリスクは身近にあります。
うんちと一緒に出てくればよいのですが、体内で臓器を傷つけてしまったり癒着が起こったりすると危険です。
苦しそうに嘔吐までするようになったら、何か飲み込んでしまった可能性を疑ったほうがよいでしょう。
食後などに胃が膨らみ過ぎてしまい、よだれをポタポタ流して苦しむこともあります。胃拡張胃捻転症候群といい、胃が拡張してねじれてしまう症状です。胃の内部はガスでパンパンになり、ショック状態に陥ることもあります。大型犬など、食後に運動した場合に起こることもあり要注意です。
直ちに病院に連れて行くことをおすすめします。
急性膵炎も、ショック死の可能性がある病気です。膵臓の酵素が活発に働き過ぎて膵臓を溶かしてしまう病気で、食事の内容によっても起こり得ます。正常な量の酵素であれば消化液として良く働いてくれますが、脂肪過多な食事や薬物などによって酵素の働きが高まり過ぎてしまうのです。下痢や嘔吐を伴うこともあり、対処に緊急を要します。”
愛犬のよだれがポタポタしている時の対処法
①口周りのケア
“口腔内の異常が犬のよだれの原因となっている場合、口周りのケアをしてあげる対処法があります。ここでは、3つの方法を紹介しましょう。
1.専用クリーナーを使う
日常的によだれが出ることで、口周りの被毛が黒っぽくなるよだれ焼けになることがあります。専用のクリーナーを使って毛を拭いてあげると、汚れがとれてきれいになります。こまめにケアしていれば、異常が起きたときにもすぐに気が付きやすいでしょう。
2.手作りのホウ酸水でケアする
手作りのホウ酸水を使ってケアする方法も、汚れの一時的な対処法です。薬局で販売しているホウ酸と精製水を使って、簡単に手作りできますので試してみてください。容器に60度くらいに温めた精製水150mlを入れて3gのホウ酸を溶かしたら、濃度約2%のホウ酸水の出来上がりです。
もっと濃くしてしまうと犬への刺激が強くなってしまうので、濃度は2%までに保っておきましょう。
保存は冷蔵庫で、2週間ほど可能です。使いきれなくても、2週間たったら廃棄するようにしてください。
3.デンタルケアをする
よだれには、殺菌効果もある一方で雑菌が含まれてしまうこともあります。よだれ焼けになるのも、雑菌が関係しています。
口腔内にも雑菌が繁殖しやすいため、日常的にデンタルケアをしてあげることをおすすめします。歯ブラシや歯磨き用の布などを使うのが効果的です。”
②考えられる範囲のことを変える
“犬のよだれが気になるようであれば、フードを変えてみるのも一つの方法です。
大きいまま丸呑みしないようなフードや犬の体に負担がかかりにくいフードを試してみてください。化学物質があまり含まれていないフードを選んであげるのもよいでしょう。
フード類や身の回りの物に、アレルギー反応を起こしている可能性もあります。一度病院でアレルギー検査をしてもらい、アレルギー反応が出るような物を避けるのもおすすめです。
興奮しやすい犬は、交感神経の活性化によってよだれが出やすくなります。自然な生理現象とはいえ、頻繁によだれを垂らしている場合はリラックスできるようにしてあげるのも対策となります。”
③原因がわからなければ病院へ
犬のよだれの原因は、素人には判断しきれないことも多いでしょう。大したことがないと思っていたら、病気が進行していたということもあるかもしれません。迷ったときは、早めに病院で相談してみることをおすすめします。 【結論】犬にバナナは与えても大丈夫!
おいしくて、栄養も豊富に含まれているバナナ。愛犬にもこのおいしさを分けてあげたい、しっかり栄養をとってエネルギーチャージしてほしいと思うことがありませんか?けれど、犬にバナナを与えても大丈夫なのか、犬がバナナを嫌いということはないか心配になることもあるかもしれません。基本的に犬にバナナをあげても大丈夫ですが、注意点が3つあります。バナナを使ったおすすめのおやつレシピと合わせて紹介します。
愛犬にバナナを与えるメリット
愛犬に食物アレルギーがなければバナナを与えても問題なく、むしろメリットもあります。愛犬に果物の栄養素を与えてあげられるうえに、腸内環境や血圧などの改善にも期待できるのです。バナナをおいしく食べてくれる犬なら、健康のために積極的にバナナをあげたくなりますね。具体的にどのようなメリットを得られるのか、解説していきます。
①豊富な栄養素
栄養価が高いバナナは、人間が食べても長時間パワーを持続できる果物です。ブドウ糖や果糖など多種類の糖質が含まれているため、長時間に渡って元気でいられるのです。愛犬にも、運動する前にバナナをあげると途中でバテずに遊んでくれるでしょう。
ビタミンやミネラルが豊富なのも、バナナの特徴です。エネルギーの代謝に必要なビタミンB群をはじめ、抗酸化効果を持つビタミンCも毎日の元気に欠かせません。ビタミンBの一種である葉酸も含まれ、細胞の代謝に働きかけてくれます。
ミネラル類では、カリウムが免疫力を保つために働き、マグネシウムは骨や歯を形成する栄養素です。血液や筋肉を作るたんぱく質が多く含まれている点も見逃せません。
②便秘予防や腸内環境に良い
便秘になったとき、バナナを食べたことがありませんか?バナナは繊維質の多い果物でもあり、便秘の予防や改善に役立ちます。食物繊維が脂質や糖質を体外に排出してくれるので、お腹の中に余分や糖分や脂肪分が溜まりにくくなるのです。この状態が続けば、腸内環境が良くなってくるでしょう。
愛犬の健康は、便の状態で判断することもできます。腸内環境が整って便の状態も安定してくれば、飼い主としても安心できるのではないでしょうか。
ただし、食物繊維は摂り過ぎると逆効果になることもあります。かえってお腹を壊してしまう可能性もありますから、バナナをあげる量やタイミングには気を付けることが大切です。
③血液や血圧調整に良い
バナナには、血液の流れや血圧の調子に関係する栄養素も含まれています。例えば葉酸は、赤血球を生産するために欠かせないビタミンB群です。貧血を予防するのにも、葉酸が役立ちます。葉酸は腸内細菌によって生成されますが、その量は十分とは限らないため食べ物から摂取しておいたほうが安心です。
カリウムとマグネシウムは、心臓の健康を守るために重要なミネラル類です。余分な塩分を排出する役目を持つカリウムは、むくみを予防したり血液をサラサラに保つ効果があります。血液がドロドロになって血管が詰まったりしないように、血液はサラサラにしておいたほうが健康的です。
マグネシウムにはビタミンBのようにエネルギー代謝のためにも働くのですが、血圧の調整にも役立ちます。このように、バナナには様々な種類の栄養素がバランスよく含まれている点が魅力的なのです。
愛犬にバナナを与える時は、これに注意!
どんなに栄養が豊富で健康に役立つ果物だとしても、バナナを愛犬に与えるときには注意しておかなければならないことがあります。どのような点に気を付ければよいか、見ていきましょう。
①愛犬の大きさにあった適量を与える
バナナには犬が中毒症状に陥るような成分は含まれていないものの、与える量には注意が必要です。愛犬が喜んで食べるからといって、あげ過ぎると健康に害をおよぼす可能性があります。バナナはおやつと考えて、1日の必要摂取カロリーの20%以内に抑えるようにしましょう。
また、愛犬の体のサイズに合った量のバナナを与えることが大切ですから、小型犬・中型犬・大型犬それぞれに合ったバナナの適量も紹介します。
小型犬
小型犬は、成犬で4kg程度までのサイズの犬を指します。食事以外におやつとして与えてもよいカロリーの範囲は、63kcalほどです。1本120gのバナナの場合、カロリーは約86kcalとなります。それなら1/3本くらい与えてもよいかと思うかもしれませんが、やや少なめの1/2本に抑えておくのが適量です。70g程度、計ってあげてもよいでしょう。
中型犬
中型犬は、成犬で10kg程度までのサイズの犬を指します。おやつとして与えてもよいカロリーの範囲は、120kcalほどです。バナナは、1本まるごと与えても大丈夫です。重量にすると、150g弱が許容範囲となります。
まるごと1本といっても、皮は必ず剥いてあげてください。また、体調や気分によっても与える量に気を付けることが大切です。あくまでも補食のおやつですし、様子を見ながら少しずつ与えることをおすすめします。
大型犬
成犬で25kgくらいまでの大型犬ともなると、食事の量も多くなります。それに比例しておやつの量もたくさんあげてよいように思えるかもしれませんが、許容カロリーの範囲を超えないことが大切です。250kcalまでを目安として、バナナは2本程度まで与えても大丈夫です。
ただし、バナナ2本は人間にとっても多めのおやつ量といえます。許容範囲とはいえ、あげ過ぎないように気を付けてください。
②皮を与えないこと
バナナの皮は、消化が良くありません。愛犬に与えるときは、必ず皮を剥いてあげてください。硬くてのどに詰まらせてしまったり、腸に詰まって腸閉塞になる恐れもあります。農薬や消毒薬が残留している心配もあるため、皮ごと小さく切って与えるのもやめておきましょう。
日頃からバナナを与える習慣をつけていると、家の中に置いておいたバナナを愛犬が勝手に食べてしまうかもしれません。硬い皮を飲み込もうとして、息を詰まらせてしまったら大変です。皮を剥いた後も、のどに詰まらないように小さくカットしてあげるのが安全です。
③アレルギーに注意
犬によっては、バナナに食物アレルギーがあるかもしれません。元々バナナにアレルギーを持っていなくても、急にアレルギーになる可能性もありますから、少しずつ与えることをおすすめします。特に、初めて与えるときは注意して様子を見てください。
バナナを食べた後、湿疹・発疹・皮膚のかゆみや腫れ・軟便・下痢・嘔吐などの症状が出たら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。動物病院では、アレルギー検査を受けることもできます。アレルギーのある食物でも少量なら大丈夫な場合もあり、獣医によく相談することが大切です。
バナナを使ったおすすめレシピ4選
ここで、バナナを使った愛犬におすすめのレシピを4つ紹介します。バナナをおやつに与えてよいからといって、バナナチップスやバナナケーキのような市販の加工品は油分や糖分の摂り過ぎにもなりかねないため、手作りのおやつをおすすめします。
1.バナナヨーグルト
POINT
バナナの栄養に加えて腸内環境の改善に役立つヨーグルトが合体すれば、最強です。ヨーグルトには脂肪分が含まれていますから、ほんの少量を使うようにしてください。バナナ20gに対して、無糖タイプのプレーンヨーグルト小さじ2の比率をおすすめします。
作り方は、バナナを小さくカットした上にプレーンヨーグルトをかければ出来上がりです。口当たりがなめらかで、食が進まないときなどにもよいでしょう。ヨーグルトをあげるときは、愛犬に乳製品アレルギーがないかどうかにも注意してください。
2.焼きバナナチップス
POINT
市販品でよくあるバナナチップスは油で揚げてあるのでおすすめできませんが、手作りで焼いただけのバナナチップスなら安心です。
バナナの皮を剥いたら3mm程度に薄切りにして、キッチンペーパーの上に重ならないように並べます。網の上に乗せて、130度に熱したオーブンで30分前後焼いてください。こんがりした焼き色がつき水分が飛んだら、オーブンに入れたままで冷まします。熱がとれたら、オーブンから取り出して出来上がりです。愛犬には、熱が完全にとれた状態で与えてください。
3.米粉のバナナパンケーキ
POINT
パンケーキは、愛犬のお誕生日などにもおすすめのレシピです。米粉と豆乳で作れば、小麦アレルギーや牛乳アレルギーがある愛犬にもあげられます。パンケーキを焼くときにオリーブオイルを使用しますが、油を使いたくないときはテフロン加工などのフライパンを利用すれば焼きやすいでしょう。
米粉100gを用意したら、粉をふるったところに無調整豆乳150gを加えます。ダマができないように混ぜて、3mmくらいの角切りにしたバナナ120g(約1本)を混ぜ込んでください。ゴムべらを使って、さっくりと混ぜるとふっくらした焼き上がりのパンケーキになります。
フライパンに少量のオリーブオイルを敷いて熱したら、パンケーキ生地を10cmくらいの円形になるように流します。パンケーキのサイズは、愛犬が食べやすそうなサイズでOKです。あまり大き過ぎるとのどに詰まらせてしまう心配があるので、注意してください。
中火から弱火で3分ほど焼くと、表面がぷつぷつと泡立ってきます。そこでひっくり返して、さらに2分ほど焼きましょう。焦がさないように気を付ける必要がありますが、中までしっかり火が通っているかどうかもチェックしてください。焼きあがって粗熱がとれたら、出来上がりです。
4.バナナクッキー
POINT
バターも卵も使わず、オリーブオイルと小麦粉で作るクッキーです。愛犬に小麦アレルギーがある場合は、米粉で代用してもよいでしょう。
完熟したバナナ2本の皮を剥いたら、フォークでつぶして小麦粉200gを加えます。さらにオリーブオイル大さじ1を加えて全体をさっくり混ぜたら、まとめた生地をラップに包んで冷蔵庫で30分寝かせてください。
クッキー生地がしっとりまとまったら、冷蔵庫から取り出して麺棒で伸ばします。好きな形に切り抜いたら、天板に並べて160度のオーブンで35分焼いてください。このとき、余熱は必要ありません。焼きあがったら、オーブンの中で冷まして完成です。
最後に
甘くておいしいバナナをおやつにもらえると、愛犬は喜んでもっともっとと欲しがるかもしれません。体に良いとはいえ、糖質の摂り過ぎは肥満につながるので、あげ過ぎには注意しましょう。アレルギーにも要注意で、体調が悪いときや食べたくなさそうなときに無理に与えようとするのも避けておくことが大切です。おやつに適量のバナナで、愛犬の健康を考えてあげましょう。 【結論】犬ににんじんは与えて大丈夫!
多くの記事は、カロテンは摂取した方が良い、と書かれていますが、事実は異なる可能性が高いです。
しかし、調理方法や適量を守れば、にんじんは与えた方が良い食材とも言われています。
意外に犬は野菜が好きです。気分転換のおやつににんじんを与えると喜んで食べます。
犬用のおやつよりもカロリーが低いにんじんの、安全な食べさせ方を知っておきましょう。
犬ににんじんを与えると良い理由
にんじんが犬に良い影響をもたらすと考えられる効果がいくつかあります。消化しないことで下痢を引き起こす犬もいますし、にんじんの栄養が犬にとって必須ということではありませんが、楽しみながら食べることができて身体にも良い栄養素が摂れる点で、にんじんは効果的な役割を果たしてくれます。どんな効果が得られるのか見ていきましょう。
①消化不良を助ける
漢方などに始まる東洋医学の見地から言うと、にんじんには消化促進の効果があると言われています。もし犬が胃もたれなどで辛い時などに効果を発揮してくれる期待が持てます。また、加熱しても繊維質が残るため、排便の際に堅い便のせいで鳴き声を上げるような犬の場合、便秘対策として利用することも可能です。胃腸薬の使用に抵抗がある時は、一度にんじんを試してみるのも一つの方法です。
②夏バテ予防に
夏場など食欲が低下しやすい季節には、食欲不振を和らげる効果もあります。また、にんじんに含まれるミネラル(カリウム)は、余分な塩分を体内から排出し、筋肉などの動きを助ける働きがあるため、夏バテ対策に最適です。
夏バテで下痢をし、体力が落ちた際のカリウム補給としても、にんじんの摂取は効果的です。ただし、夏場であっても生で与えることはやめましょう。ビタミンCを破壊する酵素や、繊維質が豊富なため、生食は犬にとって危険です。
③低カロリー」でとってもヘルシー
βカロテンを豊富に含むことで、皮膚や目の健康の促進や抗酸化作用のあるにんじんは、同時に低カロリーな緑黄色野菜です。フードのトッピングに最適な食材でしょう。シニア犬などの白内障のケアにも効果が期待できます。また、高カロリーなジャーキー系のおやつよりもヘルシーなので、ダイエット中の犬のおやつにもピッタリです。スーパーに行けば簡単に手に入る手軽さも良いですね。
犬ににんじんを与える時の注意点
にんじんの健康効果は期待できるものの、全ての犬がにんじんを食べて栄養を吸収できるとは限りません。消化しない犬もいます。にんじんを食べて吐く、下痢をするなどの症状が出たら、すぐに与えるのをやめてください。調理方法にも注意や工夫が必要です。生で与えることは下痢を引き起こすこともあるのでやめましょう。また、人間用に調理したスープなどには玉ねぎが入っていることがあります。ネギ類は犬にとってとても危険な食材です。犬に与えるにんじんは、犬専用に調理するようにしましょう。その他、にんじんを与える際のポイントをご紹介します。
①愛犬のアレルギーに注意
・にんじんに含まれるビタミンAで犬が中毒を起こすって本当? アレルギーとの相性は?
動物は、体内に摂り入れたβカロテンを、すぐにビタミンAに変換する能力が高いと言われています。にんじんを必要以上に食べることで、ビタミンAの過剰摂取になる危険性も高くなります。特に肝臓の数値が高い、膵臓に少し不安がある犬にとってはアレルギー反応が出やすくなる可能性もありますので、十分に注意しましょう。
・アレルギー対策のためまずは少量から
にんじんを好まない犬もいますし、体質に合わない犬もいます。初めは小さなかけらを少し与える程度にとどめ、犬の反応やその後の様子を観察しましょう。
・アレルギーのリスク
消化しないまま下痢を起こしたり、吐いてしまう犬もいます。悪化すると食欲不振や無気力を引き起こすこともあります。また、ヨモギやシラカバ、かぼちゃアレルギーがある場合、にんじんでもアレルギーを引き起こす可能性があります。
②1日の与えていい適量
POINT
犬の間食として取り入れる場合、1日に与えていい量の目安
体重3kgであれば、にんじんの葉っぱに近い部分で1cmの輪切り1枚弱(約13g)
以降、目安は以下のようになります。
体重5kg:輪切り1枚程度(約17g)
体重10kg:輪切り2枚程度(約30g)
体重20kg:輪切り4枚弱(約50g)
体重30kg:輪切り5枚弱(約70g)
これを基準に、犬の体重や体調により加減しながら与えましょう。カロリーは低い野菜ですが、食の細い犬がにんじんを食べることによりフードをあまり食べられなくならないよう、フードとにんじんとのバランスも大切です。
・大きさや量に注意する
犬は基本的にあまり咀嚼せず、丸のみすることの多い動物です。輪切り1枚をそのまま与えると喉に詰まってしまう恐れがあります。もしスティック状で与える場合には、飼い主さんがそばで様子を見るようにしてください。
与える時は極力小さいかけらに切り分けたり、すりおろしたりして、少量ずつ与えるようにしましょう。
③調理の仕方
・にんじんを使った人間向けの加工品はできるだけ避けて
人間用に作られた調理品には、見た目にはわからなくても、「ネギ」「玉ねぎ」など、犬にとっての危険食材が含まれていることがあるので要注意!また、人間が好む塩加減にしている食品は、犬にとって命取りになるほどの塩分量になりかねません。最悪の場合、高血圧などが原因でショック症状を引き起こす危険性もありますので、犬が欲しがっても人間向けの加工品を与えることは極力避けましょう。
・必ず加熱をする
生のにんじんには、ビタミンCを破壊する酵素があります。また繊維質も豊富なことから、消化不良を起こすこともあります。
下痢や嘔吐の原因にもなりやすいので、犬ににんじんを与える時は、必ず加熱することを心がけましょう。また、極端に熱いものは犬がやけどをするので、粗熱が十分に取れてから与えるようにしてください。
・犬にニンジンを与えるなら味付けは絶対にしない
砂糖、塩、はちみつ、コショウなどの調味料で味付けをすることはやめてください。どの調味料も犬の身体に悪影響をおよぼすおよそれがあります。少量の油で炒めるのは大丈夫です。薄く油をひいたフライパンですりおろしたにんじんを炒めると吸収率が上がり、口当たりも良くなります。
犬ににんじんを与える時のおすすめレシピ5選
★にんじんクッキー
【材料】
にんじん:20g、オリーブオイル:大さじ1、薄力粉:45~50g
【作り方】
1.生のにんじんをすりおろし、オリーブオイルと混ぜる
2.さらに薄力粉を混ぜて、生地がまとまったら型を抜く(生地を20~30分寝かせるとベター)
3.180度で予熱したオーブンで、約20分焼く【ワンポイント】
手軽に、にんじんを摂取できます。作り方も簡単です。
小麦粉アレルギーの犬には注意が必要です。
★ロールキャベツ
【材料】
鶏ひき肉:40g、キャベツの葉:20g、にんじん:15g、生ひじき:5g、片栗粉:小さじ1/2
【作り方】
1.キャベツを柔らかめに茹でてザルにあげ、粗熱を取る。
2.にんじんとひじきは、みじん切りにし、茹でて冷ます
3.にんじん、ひじき、鶏ひき肉を混ぜ合わせ、片栗粉を入れしっかり練り混ぜる
4.キャベツの葉を広げ、3.を手前に置いて巻いていく。端は爪楊枝で止める
5.鍋にロールキャベツを入れ、浸る程度に水を入れ、蓋をして中火にかける
6.沸騰したら弱火にする。その後蓋をしたまま5分待つ
7.鍋のまま冷まし、食べやすい大きさの輪切りにする【ポイント】
輪切りにしたロールキャベツの見た目が綺麗です。
特別な日のごちそうとしてもGOOD!
★まるごとにんじんジュース
【材料】
葉っぱ付きのにんじん:1/3本
【作り方】
1.にんじんを葉っぱと根元で切り分け、十分に洗う(農薬、土をよく洗い流す)
2.葉っぱも含め、全てを適度な大きさにぶつ切りする
3.ミキサーにかけ、ペースト状にする
4.そのままでは濃いので、水で薄める【ワンポイント】
にんじんの栄養を手軽に丸ごと摂れる!
与えすぎに注意。薄めることも忘れずに
★もりもり栄養ケーキ
【材料】
じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、大根など:各50g程度
鶏ひき肉:50g
マグロ、サーモン刺身:適量(飾り付けに使用)
【作り方】
1.じゃがいも、かぼちゃを茹でて潰す
2.鶏ひき肉を炒める(油は使わない)
3.にんじんは細かく刻み、茹でる
4.1~3を混ぜ合わせ、カップケーキの型で成形する
5.サーモン、マグロは飾り付け用なので、サイコロ状に切って炒める(油は使わない)
6.4の上に、5の炒めた刺身や、サイコロ状に切った大根、レタスなどを飾りつける【ワンポイント】
たくさんの味が楽しめる!
見栄えがするので、犬パーティなどにピッタリ
★犬用カレー
【材料】
にんじん:7g
じゃがいも:6g
豚肉スライス:3枚くらい
ウコン(犬用ウコン):少々
本くず粉(とろみを付けたい時):少々
【作り方】
1.にんじん、じゃがいもは小さなサイコロ状に切り、レンジでチンする
2.豚肉は茹でてから小さく割いておく
3.1と2をボールで合わせ、水で溶いたウコンを和える
※とろみを付けたい方は、本くず粉とウコンを水で溶いておく【ワンポイント】
人間と一緒にカレーを食べられる!
犬の夏バテ対策におすすめ
最後に
POINT
◇にんじんは犬が食べても大丈夫!
◇にんじんは、皮膚、目、消化などに効果を発揮!
◇低カロリーでダイエット中の犬のおやつにも最適
◇生で与えるなら、すりおろしがベスト
◇できるだけ火を通したにんじんを与えたい
◇人間用の加工品は、塩分糖分、ネギ類などを摂取してしまう可能性があるので与えない
◇ジュースにして、葉っぱや皮ごとにんじんを食べることもできる!
さまざまな健康効果や犬の食欲を満たしてくれそうなにんじん。
簡単に入手できて調理も簡単なので、是非日常生活での犬の気分転換に取り入れられたら良いですね! 猫がなく理由は?どうしてなくの?
猫は家に着くと言いますが、飼いはじめると様々なしぐさで癒してくれます。鳴き方も自分のしてほしい事によって変えながら、飼い主へわかってもらおうとします。ある程度一緒に生活を共にすると、少しずつ理解できるようになっていきます。
お腹が空いて餌が欲しい時には、身体を摺り寄せながら可愛い鳴き声で求めてきます。甘えたい時には飼い主の様子を見ながら傍に近づいて撫でてもらおうとしたり、座っている膝の上に乗って撫でてもらうと気持ちよさそうに寝てしまう事もあります。知らない人や見た事のない物には怒ったような声で鳴いて、体毛やしっぽにも変化が見られます。
猫も人間と同じように生活のリズムがあり、飼い主にしてほしい事がない時に触られたりするのを嫌がります。甘えている時とは違ってそばに来てほしくない態度や鳴き方をしますので、気ままに過ごさせてあげる事も大切です。
・ストレスを感じている
普段とは違った鳴き声で元気がなく、飼い主に触られるのを嫌いそばにこようとしなくなります。家の中で自分が落ち着ける場所からあまり動かずに過ごすようになり、人の目に触れないような行動をとりはじめます。
猫は気ままな所があり過剰に可愛がられたり無理な事をさせられてしまうと、ストレスを感じて元気がなくなってしまう時があります。食欲があまりなく身体を頻繁に掻くしぐさや、鳴き声に変化を感じたらそっとしてあげる事も大切です。
・猫が鳴く時は発情期かも?
猫は産まれてから6ヶ月を過ぎると成猫になり、春先と夏に求愛行動をする際に鳴きます。鳴き声は人間の赤ちゃんの泣く声に似ていて、夜中に鳴かれると驚いてしまう事もあります。
避妊、去勢手術をしていない猫に多く見られ、雄猫は攻撃的なり落ち着きがなくなります。雌猫も雄猫ほどではありませんが落ち着きがなくなり、低い声で鳴くようになります。手術をすれば他の猫と争う事もなく怪我をする心配がなくなり、鳴き声に悩まされずに済みます。
・体の不調
食欲があまりなく食べる際に鳴いた場合には、消化不良を起こしている事があります。人間と同じで体調が悪くなると、食べる事も苦痛になってしまいます。トイレの際に苦しそうに鳴いていたり、あまり動かず寝ているような場合も要注意です。
普段とは違う鳴き声で飼い主を頼ってくるような時も、体に異常を感じて助けをお求めている事があります。判断に難しい時には一時を争う症状もありますので、動物病院で診察を受ければ安心です。
鳴き声の種類別に愛猫の気持ちを解読!
猫の鳴き方の種類にはニャー、ニャオ、ニャーーーン、シャーー、ウーなどがあり、状況に合わせて飼い主に意思を伝えようとします。愛猫の気持ちを良く分かるようにするには、どんな事に注意をすればいいのでしょうか?
・ゴロゴロ音
猫には頭、耳の周り、顎の下、お腹、背中など、撫でてもらうと気持ちが良くなる箇所が幾つかありゴロゴロと喉を鳴らします。そばに来た時や抱っこをしたがる場合には甘えたい気持ちがあり、ゆっくりくつろぎたいとも思っています。
気持ちよく寝ている時に触ったり撫でても嫌がらずに、ゴロゴロと喉を鳴らし警戒心のない姿でくつろぎます。飼い主の愛情を感じている猫ほどリラックスができて、安心して穏やかに過せるようです。
・サイレント鳴き
猫には人間が聞き取れない周波数で鳴く場合や、かすれた声で鳴く事があります。声が出なくなってしまったのではと心配してしまいますが、飼い主を信頼してリラックスしている状態ですので問題はなく大丈夫です。
猫は一緒に過ごす時間が長くなるほど、会話はできなくても飼い主の言葉や行動で理解できるようになります。大きな声にはすぐに反応し安全とわかるまでは姿を見せない事もあり、甘えてくる時は安心している証拠です。
・高い声で鳴く
猫には縄張りを守る習性があり、敵が近づくと遠くへ追い払おうと高く強めの声で鳴きます。自分よりも強い相手とわかると諦めてしまう時もありますが、怪我をしても必死で戦おうとします。雄猫は発情期の際に雌猫を争って高い声で鳴く事もあり、普段よりも興奮状態にあるせいか飼い主にとっては怖さも感じてしまいます。
子供がいる雌猫は母性本能があり、敵から我が子を守るために高く強めの声で鳴いて敵を追い払います。自分が怪我をしても諦めずに向かっていく姿には、とても愛情が感じられます。
子猫でも持って生まれた野生の本能があるのか、敵が近づくと自分より大きな相手にも向かっていきます。高い声で鳴くのは敵から自分や子供を守り、生き延びるための方法のようです。
・低い声で鳴く
猫は野性的な所がある反面気が小さい事もあり、大きな物音や聞きなれない音にも敏感に反応します。飼い主を声や足音などで判断している事があり、聞きなれていない音には警戒心が強く素早く逃げようとします。逃げ遅れた時には低い声で鳴いて、威嚇して遠ざけようとします。
自由に外に出れる猫は他の猫と鉢合わせする事もあり、自分の身を守るために低い声で鳴いて威嚇します。猫の喧嘩はどちらかが諦めない限り終わらず、飼い主が止めようとしても無理な時があります。
下手に猫同士を離そうとすると、愛猫でも向かってくる場合があります。可愛い姿を見せてくれている猫でも野生の血は流れていますので、喧嘩が終わった後に優しくケアをしてあげるようにします。
鳴き声がうるさい時の対策
猫は自分のしてほしい事を伝える為に鳴いている事が多く、様子を見ながら対応してあげるようにします。お腹が空いている時は餌がもらえる所で鳴いてアピールしますので、容器を確認するようにします。
夜中に鳴く場合はお腹が空いている事もあり、一日に与える量の中から少し残しておいてあげるようにします。発情期で鳴いているような時には、時期が過ぎるまで治まるのは難しくなります。避妊、去勢手術をすればある程度抑える事ができますので、鳴き声に悩まされずに済みます。
普段とは様子が違い苦しそうに鳴いている時は、何か悪い物を食べたり病気の症状が悪化している事があります。不安に感じる時は、動物病院での診察を受ければ安心です。
最後に
猫は言葉を話せなくても様々な鳴き声で、飼い主にわかってもらおうとしています。一緒に過ごす時間が長くなるほど、飼い主の言葉にも鳴いて反応してくれるようになります。鳴き声に困るような時には愛猫の様子を見ながら、何を必要としているのかをわかるよう努力します。
簡単な気持ちで猫を飼うのは難しく、可愛がるだけでは一緒に生活するには無理があります。飼い主の愛情を感じられれば癒しを与えてくれ、家族のような大切な存在になります。 犬のてんかんとは?
てんかんとは、脳の何らかの異常や、脳への外傷、もしくは遺伝、ストレスなどを原因とするとされる、部分的または全身的な発作です。
てんかんの発作で死亡するケースはほとんどないと言われていますが、発作の度合いには個体差があり、身体の一部が痙攣する部分発作、全身が激しく痙攣する全身発作が主な特徴で、意識がボンヤリするものから完全に意識を失ってしまうものまで、その症状は多岐にわたります。
発作の頻度はその時の状況によって変化しますが、繰り返し発作が起こるケースが多くなっています。
愛犬のてんかんに良い食べ物は?
一般的に、てんかんの予防に効く食べ物として、以下の食材が良いとされています。
ただし、犬のアレルギーな好みなどもありますので、無理矢理与えるようなことは控えましょう。
POINT
◇納豆
てんかんの原因の一つに、マグネシウムの不足が関係することがあります。
マグネシウムは神経細胞を鎮静化させる効果のあるギャバを産生する物質です。
納豆にはマグネシウムが豊富に含まれており、フリーズドライの納豆でも同じ効果が期待できます。
◇煮干し
納豆同様、マグネシウムを豊富に含む食材です。
◇亜麻仁油
オメガ3脂肪酸は脳の神経系疾患に効果的な食材です。
亜麻仁油に多く含まれるほか、魚の油からも摂取することができます。ドライフードから摂取する場合は、DHAなどを含むオメガ3脂肪酸が全体の1%以上含有されていると効果を期待できるようです。
◇さつまいも、かぼちゃ
脳に必要な糖質を補うことができます。ただし、摂り過ぎには注意が必要です。
◇鶏ささみ
ナイアシンを豊富に含み、脳神経の働きを助けます。
糖質や脂質の代謝を促す効果が期待できるため、鶏アレルギーである場合を除き、有効な食材と言えるでしょう。
愛犬のてんかんの食事療法について
POINT
①ドッグフード
特にアレルギーが無い場合は、てんかんに必要とされる栄養素を一定量含有するフードを探してみるのも一つの方法です。
抗酸化物質(脳を酸化させない物質)であるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、ミトコンドリア(α-リポ酸、L-カルチニン)、そしてオメガ3脂肪酸などを含むフードに切り替えてみるのも良いでしょう。
②腸内環境に効果的な食材
一見無関係に思えますが、腸内細菌によって産生されるビタミンB6がてんかんの犬に欠乏しやすくなる場合があります。
ビタミンB6は神経細胞に影響を及ぼす栄養素であるため、腸内環境を整える食材(ヨーグルト、乳酸菌など)を食事に取り入れることにより、てんかん発作の緩和が期待できることもあります。
③サプリメント
脳に良いとされるギャバやDHAなどを含む犬用のサプリメントの利用も効果が期待できます。
即効性があるわけではありませんが、獣医さんに相談の上で利用することも良いかもしれません。
この他、人間のてんかん患者の食事療法として、糖質を制限し、脂質で補うという「ケトン食」が注目されていますが、犬ではまだ効果は認められていません。
ケトン食を実践している人間の患者さんの場合はアイスクリームなども工夫して食べていたりするようですが、犬にアイスクリーム自体良いとは思えないため、ここでは紹介するのを控えます。
また、上記で紹介した食事療法を行えば、必ず完治するという保障があるわけでもありません。
偏りのある不自然な食事とならないよう、獣医さんとよく相談の上で与えることをおすすめします。
犬のてんかんの症状と発作
意識の有無、部分的、全身的と個体差の大きい発作が起こりますが、例えば脳の障害が問題だった場合は、その脳が司る身体の神経箇所により現れる症状は異なります。
例えば右前足に影響を及ぼす脳の神経に異常が発生した場合、発作(痙攣や引きつり)は右前足にのみ起こります。
そのため、一度てんかんと診断された犬の発作の症状は、ほぼ同じ内容を繰り返すことが多いと言われています。
①前兆となる発作
◇イライラした様子で気性が荒くなる
◇一点を見つめて動きが止まる
◇胃部の不快感がある様子がうかがえる
◇不安そうに動き回り、落ち着きがなくなる
以上のような行動が見られるとされていますが、どの行動も他の原因でも起こりうるものであるため、すぐにてんかんの発作だけを疑うことには危険があります。
慌てて余計に犬にストレスを与えないよう、落ち着いて状況を見守りましょう。
ただし、万が一てんかんの前兆となる発作だった時のことを考慮し、その時の状況、時間、少し前に何を食べたか(食べ物で発作が誘発されることもあるため)などを把握しておくことも大切です。
②部分的な発作
◇特に変わった様子もなく意識もあるが、身体の一部が痙攣している
◇意識はあるが、身体を自分の意思でコントロールできていない様子がうかがえる
◇不自然な様子で辺りを動き回る(呼びかけに反応しない)
◇突然吠えたりして落ち着かない
◇身体、顔、足などに強張りがある
◇よだれ(もしくは白い泡)が口から出ている
部分的は発作は、時に全身的な発作の前兆であることも考えられます。
原因の特定や治療法の選択に必要なため、このような状態が見られた時は、獣医さんに伝えられるよう注意して様子を見るようにしましょう。
③全身的な発作
◇突然意識がなくなり、全身をのけぞるように強張らせる
◇さらに、全身が痙攣を起こす(四肢の激しいバタつきなど)
◇奇声を発したり、嘔吐、脱糞、失禁などを起こす
上記のような状態全てが起こるとは限りませんが、一度に起きてしまうこともあります。
また、痙攣は震えとは異なりますので注意しましょう。
発作による痙攣の場合、数分でおさまるのが特徴です。その後しばらくは放心したようにボンヤリしていたり、何日か正常に戻れないような場合もあります。
またすぐに正常に戻っても間隔をあけて同じ発作を繰り返すこともありますので、その後の様子には十分な注意が必要です。
何度か繰り返すような場合は、どの位の感覚で発作が起こるかも把握できるようにしておきましょう。
てんかんが起きた時の対処法
部分的な発作であればまだしも、全身を激しく痙攣させた発作が突然起こった場合、飼い主さんも恐怖と不安でパニックになってしまうかもしれません。
しかしむやみにどうにかしなければと行動を起こすことが、逆に飼い主さん自身の怪我や犬の脳への衝撃など二次災害につながることもあります。
てんかんの発作はその後一定の間隔で繰り返す可能性もありますので、まずは落ち着いて、犬の様子をよく見ることが必要です。
仮に全身的な発作で奇声を発していたとしても、犬には意識がないことから、苦しくて叫んでいるものではありません。
口にタオルなどを入れようとして近づくと、思わぬ強い力で噛まれてしまうこともありますの十分に注意してください。
また、てんかんの犬を留守番させる時は、周りにぶつかって危険なものがないか、危険があればペットガードなどで覆って対処して出かけるなど、犬が留守中に発作を起こしても事故が起きないように整頓することを心がけましょう。
①前兆となる発作の場合
この時点では、前兆となる発作であるか、それ以外の別の原因でその症状が現れているかの判別がつきにくいこともあり、ほとんどできることはないと考えれます。
ただし、この時の経過を記憶しておくことで治療に役立つこともあるため、落ち着いて犬の様子を見守りましょう。
もし何度かてんかんの発作を繰り返している犬の場合であってもそれは同じですが、その後の発作のことを踏まえ、仮に突然倒れ込むようなことがあっても犬が怪我をしないように、辺りに危険なものがあれば片付けておくと良いでしょう。
また、倒れて脳に衝撃が加わらないよう、柔らかいクッションなどを用意しておくことも大切です。
②部分的な発作の場合
①の前兆となる発作の場合と同様の対応しかできない場合がほとんどです。
ただし部分的な発作では、犬が意識が朦朧としているにも関わらず徘徊するように動き回ったり、よだれや泡が口から出てくるなど、飼い主さんが思わず犬に近づきたくなってしまう場面も多くなります。
こんな時もむやみに犬の口元などに手を近づければ、無意識的な力で噛まれてしまうことがあります。飼い主さんは極力周りで様子をうかがうことに徹し、それ以上犬が傷つくことのないよう注意してあげましょう。
③全身的な発作の場合
激しい痙攣と苦しそうに見える様子に、飼い主さん自身が冷静さを失わないように、しっかりと犬と向き合いましょう。
まず言えることは、犬に意識はなく、苦しみは感じていないこと。これがわかれば少し落ち着いて対処できるかもしれません。
一番に行うことは、犬がそれ以上怪我をしないようにすることです。
特に突然倒れたりすることで頭部に衝撃を受け脳に外傷を受ける危険性があります。クッション、毛布、そこらへんに落ちている洋服でも何でも良いので、柔らかいもので犬の衝撃を和らげるようにしてあげる心構えを持ちましょう。
また、同時に、近くに倒れやすいものがないかも確認し、危ないものがあれば予めどかせておきましょう。落下物にもご注意ください。
犬が倒れて全身を痙攣させていても、飼い主は見守ることが必要です。
タオルを口に入れたり、意識のない犬に薬を飲ませることも効果的でないばかりか、飼い主さんが噛まれて怪我をするだけです。薬は吐き出されて意味をなさないため、飲ませるのであれば、意識が回復してから行うようにしましょう。
何か犬のためにできることはないかと考えたくなりますが、周りの危険を取り除いたあとは、発作が始まった時間や終わった時間、発作を起こす前後の様子や、直前に何を食べたか、普段と違う行動や出来事はなかったか、などを記録しておきましょう。
こうした記録がその後の治療に役立つことがあります。
愛犬のてんかんは治る可能性はあるの?
残念ながら、「完治する」とは言い切れないのが現状です。
しかし適切な治療を続けることで、難治性のてんかんでない限り、発作の頻度を最小限に食い止めることが可能となってきています。
そのため「治った」と言えそうなほど症状を抑えることでできる犬もいます。
てんかんの犬にとって最も大切なのは、QOL(Quarity Of Life:生活の質)の向上にあると言われています。
発作で思うようにならない時間を極力減らし、快適に過ごせる時間を犬に与えてあげられることが目標です。長丁場になりますが、根気良くてんかんと付き合っていかれるといいですね。
①薬
犬に使うことができる薬は限られていますが、効果があると実証された「抗てんかん薬」があります。
てんかんの症状に合わせて処方されますので、獣医さんの判断の下で選択していくことになります。
◇フェノバルビタール
神経細胞の興奮を抑制する効果があり、犬のてんかんでは一番に処方されることも多いのですが、副作用の観点から人間での処方は減少しているそうです。将来的に犬の治療も他の薬に取って代わる可能性もあります。主な副作用としては、肝臓への負担、ふらつき、性格の変化などがあります。長期の使用になる場合は定期的な血液検査での確認が必要でしょう。◇臭カリウム
フェノバルビタールと並行して使われることが多く、9割近いてんかんの抑制効果が得られることが期待されています。副作用が少ないため、フェノバルビタールで思うような効果が得られなかった際に、臭カリウムを増量して反応を見ることもあります。
◇ゾニサミド(エクセグラン錠)・コンセーブ
新たに日本で開発された薬です。
強い効果を発揮する期待が持てるため、フェノバルビタールや臭カリウムでの効果が見られなかった際に使用されることがあります。
ただし、抑うつや食欲不振などの副作用が強く出ることもありますので、様子を見ながらの使用となります。
◇ジアゼパム
注射で利用される場合もありますが、座薬として、家庭での発作の際に飼い主さんが自分で使う意図で処方されることもあります。発作を落ち着かせる効果が期待できます。
◇クロナゼパム(リボトリール錠)
即効性の期待できる薬ですが、長期使用により効果が薄れていくと言われています。抗てんかん薬を切り替える際に、一時的に使用することが多い薬です。
②ハーブ・漢方薬
自然療法的な治療のひとつとして、ハーブや漢方薬の使用がてんかんに良い影響を及ぼすこともあります。
動物専門のハーブや漢方薬を処方してくれるところも増えてきているので、相談の上、自分の犬に合った漢方薬を作ってもらうことをおすすめします。
ただし、抗てんかん薬との併用を考えている時は、掛かりつけの獣医さんと、ハーブや漢方薬を処方してくれる薬剤師さんに必ず相談してください。
相乗効果が得られるとは限らず、合わない場合は悪化する危険性もあります。
最後に
てんかんの発作は見ている飼い主も動揺してしまうほどに激しい場合もあります。
しかしその発作の際にできることは、冷静になること。犬が倒れた衝撃で脳に外傷を負ったり、家具の転倒や落下物で怪我をしないように守ることが必要です。
また、辛そうな犬を見て身体をさすってやりたくなるところですが、意識のない犬が思わぬ力で噛んでくることもありますので、静観することも忘れずにいてください。
てんかんの治療は長期にわたるものですが、適切な処置で寿命まで上手に付き合って元気に生きていくことも可能です。神経質になりすぎず、快適な生活を送れるよう、獣医さんとより良い治療法を見つけられると良いですね。 トイレのしつけの全体をしろう!
時代と共に変わるワンちゃんのトイレ事情
教えないでもトイレで排泄できるでしょ?の罠
初めからトイレを覚えている子もいるのに、なんでこの子はできないの?!
でもよく考えてみてください。犬にとってのトイレの常識は、人間が思うものと同じでしょうか。
人間なら、トイレは決まった個室でひっそりと済ませるものですが、犬、特にオスの犬にとって排泄とは、自分の存在をアピールする手段の一つなのです。現にオス犬は散歩中に気になった犬のオシッコの匂いを嗅ぎつけると、その犬の強さや性格までわかると言います。気に入らない相手のオシッコだと思えば、それに被せるように、さらにもっと高い位置から自分のオシッコをかけるのです。
また、メスの犬にとっても、特にヒート中(発情期)には、自分のオシッコでオスに存在を知らせるのです。そんな犬の特性を無視して、人間の世界に合わせてもらうのがトイレのしつけです。犬も人間もストレスを感じることなくしつけるにはどうしたら良いか考えてみましょう。
〜トイレのしつけ準備編〜
さぁ、早速トイレのしつけの準備を始めましょう。何を揃えたら良いのか迷っている方のために、必要なものをご紹介します。家で排泄ができるようになると、台風や大雪の時に、犬も人間も震えながら排泄のためだけに外に出なくてはならないという辛い状況を回避できます。お互いの幸せのためにも、トイレのしつけをしっかり行いましょう。
①トイレトレーニングに必要なもの
POINT
◇クレート
子犬一匹が入るキャリーケースのようなものにすれば、動物病院へ行く時にも利用でき、子犬にも普段からキャリーに慣れさせることができます。これは子犬が休むための「ハウス」となります。◇サークル、もしくはケージ
サークルは囲いが付いているだけ、または床板と囲いのセットで屋根はありません。
一方ケージは屋根付きなので、安定感があります。こちらはトイレとして使用するほか、クレートを入れて夜間や留守番用のケージとして利用することもできます。◇ペットシーツ
様子がわからないうちは大量に購入するのは躊躇してしまうと思いますが、犬は一度排泄したペットシーツの上では2度と排泄しない子もいます。すぐに買いに行かれないようであれば、50枚ほどは準備しておきたいところです。◇トイレトレー
47×35cmほどのサイズが一般的な、プラスチックのトイレです。メッシュの蓋付で、その下にペットシーツを挟みこむことで、子犬が直接ペットシーツに触れずに排泄し、メッシュを通してオシッコがペットシーツに吸収される仕組みになっています。ペットシーツを噛みちぎってしまうような子犬の場合、誤食を避けるためにトイレトレーを利用する方法もあります。◇リード
クレートとサークルを使用してトイレのしつけを行う際に使用します。
いずれ散歩に出ることになりますので、今から準備しておいても無駄にはなりません。
②しつけに掛かる目安期間
家に迎えたその日からトイレのしつけを始めて、大体2~3週間を目安に覚えられることが理想ですが、1ヶ月ほどかかる場合もあります。でも逆に言うと、3日で覚えさせなければいけないという急を要するものではありません。子犬だって見知らぬ家にやってきて慣れるだけでも大変なのです。生活のリズムを整えつつ、トイレのしつけをしていきましょう。どうしてもうまくいかない場合は、動物病院やプロのトレーナーに相談するのも一つの方法です。人間も犬もストレスを抱えないよう、行き詰ったと思ったらプロに助けを求めることも必要かもしれません。
〜トイレのしつけ実践編〜
準備も整い、子犬を迎えたら、いよいよトイレのしつけの始まりです。
見知らぬ場所で見知らぬ人間に囲まれて、子犬にとっては不安も多い時期だと思います。人間があまり意気込むと、その姿に気圧されて子犬が疲れてしまいますので、気長に少しずつ始めていきましょう。
①固定の場所でトイレをしつけよう
トイレは基本1ヶ所に決めて、その場所で排泄できるように促すことが大切です。
迎えたばかりの子犬であれば、目の届きやすいリビングが理想的ですが、家族の動線になる場所は落ち着かないため、できるだけ家族が歩き回らない静かな場所を選びましょう。直射日光、エアコンの風が直接当たらない場所であることも大切です。成犬をしつける場合はクレートやケージに拒絶反応を示す犬もいます。その場合は、犬の動きを見て粗相をしがちな場所に新聞紙やペットシーツを置き、段階的にトイレにしたい場所に絞っていくのも一つの方法です。
②トイレのタイミングが勝負
子犬は月齢+1時間がトイレのタイミングの目安です。2ヶ月齢であれば、3時間ということになります。
また、寝起きは子犬、成犬ともトイレのタイミングとなります。時間の目安に加え、そわそわと床の匂いを嗅ぎだしたり、クルクルと落ち着きなく回り始めた時がトイレのサインです。この様子に気づいたら、すぐにトイレに誘導し、決めた場所で排泄を促します。初めのうちは抱っこでトイレに連れて行き、徐々にリードで誘導するのも有効です。子犬の頃は夜中もトイレのタイミングの時間を見計らって、しつけることが必要になります。
③①と②を繰り返す
犬が自発的に決めたトイレの場所で排泄ができるようになるまで、①と②を繰り返し行います。成犬で何ヶ所かにペットシーツを置いていた場合も、少しずつ場所を減らし、最終的にトイレとしたい一ヶ所に絞り、その場所のみで排泄してくれるようになれば、しつけは完了です。
④成功したらご褒美をあげる
犬がトイレできちんと排泄できたら、まずは少し大げさなくらいに褒めてください。「何てお利巧なの!」「何てすばらしいの!」という「何て〇〇なの!」という褒め言葉が有効だという話もあります。犬は飼い主の喜ぶ姿を見て、「良いことをした」「ご主人様が喜んでくれた」と、嬉しくなり、その行為を良い事として認識します。この時さらにフードを少量あげると、犬の喜びは倍増します。決まった場所で排泄する行為を、「嬉しいこと」であると教えましょう。
⑤①から④を繰り返す
①から④をできるようになるまで繰り返し行います。最終的に犬が自発的にトイレに行き、排泄できるようになれば成功です。気を付けたいのは、いつも同じ動作で同じ言葉でトイレのしつけを行うこと。機械的に行うことで、犬も理解しやすくなります。無理矢理にではなく優しく、ブレのない態度でしつけを続けましょう。
愛犬にしつけをする上で気をつけること
POINT
1.叱らないこと!
なぜ叱ってはいけないのか。それは、人間と犬で、意味の相違があるからです。人間はトイレの場所を間違えたことについて叱ったつもりでも、犬からすると排泄自体を非難されたことになってしまうのです。また、犬によっては、騒ぎ立てる人間の姿を見て、喜んでいる、かまってくれている、と勘違いしてしまうことがあります。そうなると、褒められた(と、思い込んだ)失敗を敢えて繰り返すようになりかねません。2.排泄のタイミングはいつ?寝起きが狙い目!
これは人間と同じです。夜に寝て朝起きると、たいていの人はトイレに行きますよね。
犬も寝起きのタイミングがベストです。このタイミングを上手に利用しましょう。3.トレーニングが終えるまでは、油断しない。目を離さないこと!
人間も忍耐を要しますが、完全に覚えるまでは同じトイレのしつけを繰り返す必要があります。もしトイレの時に何か声をかけているのであれば、言葉も統一する方が犬もコマンドを理解しやすくなります。「シーシー」「ウンウン」がトイレの合図と理解できれば、旅行先などでもスムーズにトイレを誘導できるでしょう。
4.トイレは愛犬が落ち着ける場所に設置する
たいていの家庭はリビングにトイレを設置しますが、できるだけ家族の行き交うことのない静かなスペースを選びましょう。また、成犬のしつけの場合は、自分でトイレの場所を決めるかもしれません。スペースが許すのであれば、よく粗相をする数ヶ所をトイレとし、徐々に減らして1ヶ所にまとめるのも一つの方法です。
しつけトレーニングが失敗した時の対処法
POINT
◇トイレからはみ出して排泄してしまう
トイレトレーの部分だけでなく、その周りにもペットシーツを置いてみましょう。特にオスの場合は、前足にかかってしまうほど勢い良くオシッコが出ることも多いです。◇クレートやケージから出した途端に排泄してしまう
トイレの素振りを見せなくても、寝起きのタイミングや月齢+1時間のタイミングでトイレに連れて行くことも大切です。また、トイレの素振りにもよく注意しましょう。◇覚えたはずなのに、トイレを外すようになってしまった
トイレを設置している場所は同じなのに、できなくなってしまった。このような場合、例えば部屋の模様替えなどの環境が変わったことで犬が戸惑っている可能性もあります。何も変えていないとしたら、犬の様子に注意してください。いつもと違う様子が見られた場合、何かしら身体のトラブルを抱えていることも考えられます。動物病院で相談してみることも必要かもしれません。
◇留守番させることが多く、常に見ていることができない
子犬の場合は、排泄周期が短いため、常に見ていなければ一貫したしつけを行うことが困難です。もしそうした状況である場合は、犬の保育園やトレーナーを利用してしつけを行うことも一つの方法です。
失敗が続く…
犬がトイレを失敗した時に、叱ったり騒いだりしていませんか?犬は人間の反応を喜んでいる、もしくは排泄を怒られたと受け取ってしまうことがあります。失敗した時は、無言で対応しましょう。犬がアクションを仕掛けてきても完全無視を貫きます。また、粗相をした場所を掃除する時、できれば犬を別室に行かせましょう。粗相の処理をする場面も、犬にとっては人間が「かまってくれている」と勘違いする原因となります。無反応で無視し、見えないところで処理する。失敗したらこれを徹底しましょう。やがて正式な場所でトイレをできた時に褒められて嬉しい経験を重ねることで、犬はトイレの場所を「嬉しいことが起きる場所」と理解するようになります。
トイレトレーニングを失敗する理由
いつも違うやり方や言葉でトイレのしつけを行うとか、留守が多く全てのトイレの時間にしつけができないという場合、基本的に3週間ほどとされているトイレのしつけが困難な場合があります。また、前述したとおり、失敗のたびにリアクションをしてしまうと犬の認識の方向性が狂うことがあります。さらに、粗相をした場所は、綺麗に拭き取ったつもりでも匂いが残っており、犬がその匂いでまた排泄してしまうこともあります。ただし、どんなに時間がかかっても、時間的やしつけの制約があっても、辛抱強く行うことで解決できる場合も多くあります。3週間で覚えさせることに固執せず、できる範囲で一貫したしつけを行うことも大切です。どうしてもうまくいかない場合は、プロのトレーナーや獣医さんに相談してみるのも良い方法です。
最後に犬のトイレのしつけQ & A
Q:外でトイレをするから、家で無理にしつけなくてもいい?
A:ダメです。法律で屋外で排泄することや汚物をそのままにすること、公共の施設を汚さないことなどが定められています。また、外でしか排泄できない場合、飼い主は大規模な自然災害が起きても、犬が自力で動けなくなっても、毎日朝晩、排泄のために外に出なくてはなりません。これは犬にとっても人間にとってもとても辛いことです。是非家でできるようしつけてあげてください。
Q:オス犬です。家でトイレはできますが、足を上げてしまうため、オシッコが飛び散ってしまいます
A:去勢すると足を上げなくなる場合もありますが、去勢を考えていない場合は、壁付きのトイレを使う。もしくはペットガードなどを壁とトイレの間に立てることが有効です。足を上げないようにするしつけよりも、汚したくない場所を覆う対策の方が良いでしょう。
Q:初めから1ヶ所にしかトイレを設置してはいけないの?
A:子犬を迎えた場合は、1ヶ所を集中的に覚えさせる方が得策です。しかし里親などで引き取った成犬の場合は、粗相を数ヶ所で行い、自分の気に入った場所を決めることもあります。その場合、オシッコをする数ヶ所を見極め、その場所にペットシーツを置くところから始めてみましょう。また、メインにしたいトイレには少し広くペットシーツを敷き、トイレの素振りを見せたらできるだけメインの場所に誘導するようにします。これを繰り返すことでトイレの場所を絞り込み、最終的に1ヶ所にすることも可能です。
まとめ
トイレのしつけは、人間と犬が一緒に暮らす上で、衛生的にも法律的にも必要です。トイレを覚えるまでの時間には個体差がありますが、2ヶ月位の子犬は人間では2~3歳の幼児です。まだ教えられた意味も理解できない小さな子供になぜできないのかと問い詰め、怒鳴りつけることは普通しませんよね。そう考えると、人間の言葉を完全に理解できず、基本的な資質も異なる犬に人間のルールを教えることの難しさも理解できると思います。きっとどうにかなります。諦めずに犬と一緒にトイレを覚える練習を重ねましょう!