猫は怒ると蛇の物真似をするってホント?

みなさんは猫が怒ったのを見たことありますか?いつものんびりゆったりの猫が急に怒りだしたらびっくりしますが、その様子を観察すると面白いものがあります。猫は怒るときに蛇の真似をすると言われているのです。猫が蛇の真似と言われもピンと来ないかもしれませんが、人間のように言葉を話せない猫は、顔や体全体を使って怒りを表現します。耳を反らせ、瞳孔が開いたかと思うと一瞬で黒目が細くなり、口を開けて牙を見せます。それから尻尾を膨らませて左右にばたばたと振ります。犬が尻尾を振るのとは全く逆の意味です。犬は喜んだ時に尻尾を振りますが、猫は反対です。怒ったときに尻尾を膨らませて左右に振ります。尻尾を膨らませてなくても左右に振るときはいらだっているときです。尻尾を左右に振る猫には注意ですね。そして、その怒りがもっともっとまして来ると、毛を逆立てて爪もむき出しにして「シャーシャー」と威嚇して声を発します。この怒りが激しいときに鳴く「シャーシャー」という声が、まるで蛇の真似をしているようだと言われています。考えてみたら、犬は怒った時、ワンワンと大きな声で吠えるか、威嚇するとしてもウウーと低くうなるりますし、サルも歯をむき出して睨み付け、大きな声で叫ぶように鳴きます。猫のようにシャーシャーという声のような息を吐くようなしくさをするのは珍しいですし、まさに蛇が威嚇をするときととても似ていますね。だから猫は怒ると蛇の真似をするといわれるのでしょう。実は猫が蛇のようにシャーシャーと威嚇音を出すには理由があります。猫は吠えることができません。飼い主に甘えるときに喉の奥をゴロゴロと鳴らすことはできますが、喉を使って吠えるということができないのです。ニャーという鳴き声も、鼻を鳴らしているので、声を発しているのとはちょっと違います。ライオンキングでシンバが成長して悪い相手に対して吠えるシーンがありますが、同じネコ科でも猫は吠えることができないのです。吠えない、吠えられないからこそ、この「シャーシャー」という声を発するのです。そしてこの「シャーシャー」という声が蛇が威嚇をするときに出す音に似ているのです。蛇が「シューシュー」と音を立てながら細い舌をチョロチョロと出している様を何かで見たことがある方も多いのではないでしょうか?蛇がシューシューと音を出すことを英語で「hissing」というのですが、猫が「シャーシャー」と鳴くことも同じように「hissing」というのです。つまり英語では似ているなどというものではなく、同じととらえられているのです。

猫は蛇に似ているものに対して怒る!

また、猫が怒るところを見たという人はいるかもしれませんが、実際にこのように毛を逆立て、爪をむき出して「シャーシャー」と鳴いているところを目撃した人は少ないのではないでしょうか?見たとしたら漫画の中とか、映画のワンシーンとか言う人が大部分かと思います。猫は気高い生き物です。たとえ散歩の途中の犬が吠えたとしても、ちょっと振り向いてあとはひらひらと身をかわし、吠え続ける犬を馬鹿にしたようにどこかへ消えてしまう。犬の手が届かないところに走って逃げていきます。決して犬と戦おうなどしません。だからなのか、なかなか猫がここまで怒っているところ見るのはとても珍しいことなのです。猫はどんな時にそこまで怒るのでしょうか?一説には、猫は蛇に似ているものをみると怒ると言われています。それは猫の天敵が蛇やカラスと言われていることに所以するのかもしれません。そもそも室内で飼われている飼い猫は人間の庇護の元で生活して敵に襲われる心配などありません。でも野良猫であれば、生きるために食べ物を探して生活をするため、同じように食べ物を求めている野生の動物と生活圏が近くなるため、天敵と呼ばれる動物から身を守りながら生活をするのです。その天敵にはカラスやタヌキ、フクロウ、イタチ、犬、そして蛇と言われています。人間の生活圏内では蛇と出会うというのはほとんどないですが、野生化した猫と蛇はどちらも水が少なくても生活でき、生活圏内が近しいということで出会うことも多かったようです。だから猫は蛇のことが大嫌いで、蛇に似ているものが嫌いなのです。蛇に似ている、すなわちそれは「細長い」という形状にほかなりません。犬、タヌキ、イタチ、カラスなどと違い、蛇の形状は細長いという独特な形です。その細長い形状が猫の本能で危険なものというメッセージをキャッチしてしまうのです。蛇に似たもの、キュウリを見たら猫が怒るという話を聞いたことがないでしょうか?キュウリで怒るのなら、ゴボウはどうなのだろう?大根は?と思うところですが、猫がかわいそうなのでその実験はしておりませんが、おそらく猫は蛇のように細長く曲がったものに反応するのではないかと思われます。細長いキュウリを目の前にすると、「シャーシャー」と威嚇し始めるのです。なんと可愛らしいことでしょう。とはいえ、「シャーシャー」と怒っているときは、大好きな飼い主にも危害を加えるかもしれないという危険を伴いますので、そんな猫を見てもスルーすることが賢明だと思います。

最後に

キュウリという動かない野菜と生きて動いている蛇を間違えるなどということは、通常考えられませんが、賢そうで気高い猫も、実は早とちりでうっかりミスをしてしまう可愛いところがあるのです。そのように間違って怒っている猫を見つけても危険ですから、手は絶対出さないでくださいね。その時は「間違っちゃたのね、可愛いわ」の目線を送って対応してあげたらよいかと思います。そんな真面目な顔でうっかりミスをする猫こそ愛されるキャラくターですね。

猫のひげは切ってはいけない!

猫のひげは切ってはいけないと聞いたことがありますか?猫を飼っている人や、これから飼い始めるという人は知っておいてもらいたいのが、猫のひげが猫にとってどれだけ重要な役割を果たしているのかどうかです。猫のひげがどこにどれだけ生えていて、それぞれどのような役割をしているのかをわかりやすく解説します。この記事を読んで猫のひげについて詳しくなったら、飼い猫や近所にいる猫のひげの様子をゆっくり観察してみてくださいね。

猫のひげの役割とは?

猫のひげには種類があります。口の横、目の上、頬、あご、前足の後ろの5ヶ所に生えています。ひげの本数は個体差がありますが、多い子で50本から60本です。それぞれ生えている部位によってひげの種類は異なります。今回の記事では、各部位に生えている猫のひげの種類と、役割について紹介します。
POINT
・空気の流れを感じ取れる ・感情表現ができる ・平均感覚を保つ
この3つの役割を具体例を織り交ぜて、実際に猫を飼っている人の参考になるようわかりやすく解説します。

猫のひげの種類

猫のひげは子どものお絵かきでよく描かれる口吻(こうふん)だけでなく、全部で5か所から生えています。 眉上毛は目の上に生えている長いひげです。瞳や頭部の危険を察知できるセンサーの役割があります。 上唇毛と口角毛、頬骨毛がいわゆる「猫のひげ」と呼ばれている部分に生えています。上唇毛は左右それぞれ12本ずつ生えています。口角毛は上唇毛の上に1~2本生えている短い毛です。頬骨毛は目の横下に1~2本生えています。これらのひげは、体よりも先にある障害物を察知して狭い道を通れるかを測る役割を果たしています。 下唇毛は顎に生えている短いひげです。このひげは、猫の視界に入りずらい顎の下の障害物を察知します。地面を這う時に身を低くくして進むときに障害物で喉を傷つけるのを防ぐ役割があります。 これらの5種類のひげの役割について掘り下げて解説していきます。猫の感情や動き、健康状態などの観察に活用してみましょう。

空気の流れを感じ取れる

猫だけではなく、動物が空間を移動をすることでその動きによって空気の流れに乱れが生じます。猫のひげは、人間には到底感じ取れないようなわずかな空気の流れの変化を感じ取ります。障害物との距離や位置感覚まで把握することができるのも、ひげのおかげです。ひげが風を感じることで、どちらの方角から風が吹いてくるのかも容易に察知できます。風向きが分かると、危険を感じたときに逃げるべき方向を瞬時に判断できます。この役割のおかげで、猫は真っ暗闇でも障害物にぶつからずに毅然として歩くことができると言われています。 本来であれば狩猟動物の猫ですので、外敵の動きを察知する能力にも長けているというわけですね。

感情表現ができる

次に、猫のひげはその猫の精神状態を表しています。飼い猫の健康チェックを行う際は、ひげを注意深く観察してみましょう。例えば、上唇毛の緊張がなく下に垂れている状態のときは、リラックスしています。飼い主に褒められて嬉しいときや、ねこじゃらしで遊んでもらっていたりして嬉しい気分のときは上向きになります。ひげが上向きになっているときは合わせてしっぽも垂直に上がっていることが多く見られます。一緒に遊んでほしい、構って欲しいと感じ取れるときは、コミュニケーションを図るチャンスです。新しい環境に連れて行ったときの情報収集中やおもちゃや食べ物に興味を向けている場合は鼻と口より前向きに広がったりもします。反対にひげが顔より後ろを向いたときは、猫が自分より強いものと直面したりして恐怖を感じています。急な出来事に驚いたり慌てたりしたときもひげは後ろ向きになります。

平均感覚を保つ

三つ目のひげの役割は、周囲の環境をチェックするセンサーになることです。長いひげの先に少しでも触れると感知できるので、細い道でも挟まって動けなくなるようなことはありません。猫のひげには空間把握能力や平衡感覚保持能力があります。顔周りのひげの先端を線で結ぶと、顔を一周する大きな円になります。狭い通路を通り抜けられるかを判断するという役割があるので、ひげが一本なくなってしまうだけでも、途端にフラフラしたり、思うように動けなくなってしまうことがあります。昔からの言い伝えによれば、「猫のひげが切れるとネズミも捕まえられない」すなわち、猫の能力が衰えてしまうといわれています。

猫のヒゲを切るとどうなるのか?

猫のひげには重要な役割があることがわかったところで、いざひげを切られてしまった猫はどうなってしまうのでしょうか? 人間でも真っ暗な道は明るい道と同じような足取りで歩けません。猫も同じようにひげを切ると暗い道を上手に歩くことができなくなります。また、ペットとして飼われている家猫よりも、野生の野良猫の方がひげの本数が多かったり長さが長い傾向があります。しかし、家猫だからひげが必要ないというわけではありません。猫がストレスなく生活するためにはひげが必要不可欠ですので、病院での治療などでどうしてもの場合以外はひげは大切にしてあげてくださいね。

最後に

猫は日本でも海外でも縁起物とされていることが多く、猫のひげも同様に縁起物とされています。日本では金運アップ、ヨーロッパでは恋愛運アップのご利益があると言われています。猫は季節の変わり目の換毛期を迎えます。飼い猫から自然に抜けたひげは財布に入れたり、ラミネートしてお守りとして大切に保管する人も多くいます。しかし、あくまでも猫のひげは猫にとって大切なものです。無理やり抜いたり切ったりは決してしないでくださいね。

犬の組織球腫とは?

犬の病気の一つに「組織球種」という皮膚腫瘍があります。 組織球種は犬にのみ見られる病気であり、私たち人間をはじめほかの動物にはない病気であることが特徴です。 犬においては比較的良く見られる腫瘍であり、場所も被毛の薄い場所にできることが多く気が付きやすいことも挙げられます。 明確な原因は不明ですが、2歳未満の若犬に多く見られることや雑種よりも純血種に多く発生することが特徴です。 純血種の中でもダックスフンド、コッカースパニエル、グレート・デーン、シェットランドシープドック、ボクサー、ブルテリアに良く見られる傾向があります。 良くできる場所としては頭部、耳介や四肢です。 見た目の特徴としては表面がつややかで赤いドーム状の形をしています。 単独に発生し大きさは1~2㎝程ですが、中には4㎝にもなるものもあります。 組織球種の多くは良性腫瘍であることが多く、無治療で治ることも多い病気です。 しかし、良性腫瘍であっても生活に支障をきたすような場合には、摘出手術を行う場合もあります。 組織球種の診断は、病理検査の細胞診で判断できます。 細胞診は腫瘍に針を刺し、組織の一部を取って顕微鏡などで観察を行います。

組織球腫になってしまう原因

組織球種になってしまう原因は、明確には分かっていません。 ウィルスという説もありますが、原因物質の特定には至っていません。 老犬よりも若い犬の発生率が多く、発生の約50%は2歳以下だとされています。 また雑種よりも純血種に多く見られることも特徴の一つです。

組織球腫の症状

腫瘍は頭部、耳介、四肢に多く見られます。 患部はつやつやした丸いドーム状をしており、単体で発生し赤みや脱毛が見られます。 時に潰瘍が見られることもあります。 四肢や耳介といった比較的被毛の薄い部分に多く発生しますので、気が付きやすいでしょう。 特に痛みはなく、犬が気にすることは少ないようです。 しかし、四肢など目につく場所に対しては気になって舐めてしまい、患部に細菌が入り二次感染を引き起こすこともあります。 腫瘍の大きさは1~2㎝が平均ですが、中には4㎝と大きくなるものもあります。

組織球腫の治療法

組織球種は良性腫瘍がほとんどです。 診断には細胞診という検査を行います。 細胞診は針で腫瘍の細胞を取り、顕微鏡で確認します。 検査の結果組織球種と診断され場合には、自然退縮することが期待できる腫瘍であるため、経過観察をすることが多いようです。
腫瘍自体に痛みや不快感といった症状がないことから、3カ月間は経過観察をし、小さくなるようであれば自然退縮が期待できます。
しかし、組織球種は急速に大きくなることから、生活に支障をきたしたり、気になって舐めたり噛んだりして腫瘍を傷つけてしまうケースもあります。 そのような場合はや経過観察をしても腫瘍が小さくならない場合には、科的手術で摘出をすることもあります。 良性腫瘍であるため、術後の再発などの確率は低く、比較的良好だとされています。

組織球腫にならないための予防法

組織球種は原因がはっきりとわかっていないため、これといった予防法もありません。 症状もないことから、飼い主さんが普段から愛犬の身体を観察し、腫瘍がないか確認することが一番の予防法です。 もし腫瘍が見られた場合には、小さなものでも急激に大きくなる可能性があるため早めに動物病院で検査をしてもらいましょう。
POINT
普段から愛犬に体を触らせるトレーニングをしておくことも、早期発見のために有効です。

最後に

POINT
組織球種は、犬のみに見られる良性腫瘍で、人間や猫などほかの動物には見られません。 頭部や耳介、四肢などに良く発生し、ツヤツヤと光沢のあるドーム状の形をしていることが特徴です。 組織球種のほとんどは良性腫瘍で、2歳以下の若犬に多く発生します。
症状はほとんどないため、診断されると自然退縮が期待できるため経過観察になることが多いようです。 しかし急激に大きくなったり、生活に支障をきたすような場所に腫瘍ができた場合には外科的手術で摘出することもあります。 組織球種は良性腫瘍ですので、術後は比較的良好です。 組織球種は原因がわかっていないため、これといった予防法もありません。 日頃から腫瘍がないか観察し、確認できた場合には小さなものでも動物病院を受診することをお勧めします。

愛犬の口の中に口内炎ができてしまった?

愛犬の歯磨きをしようと口の中を見たらおできのような出来物を発見したら まず疑うのが口内炎ではないでしょうか。 口内炎は人間でも痛みが強いものですよね。 人間は痛い時には痛いと言えるけど、犬は痛みを訴える事ができません。 ですので、犬の異変を飼い主さんがしっかり感じとってあげなければならない のです。 普段は中々見ない口の中ですが、異変がないか定期的にしっかり観察してあげて 下さいね。 そこで、今回は犬の口内炎についてご紹介してきます。

犬の口内炎の病状と症状をチェック!

愛犬の口内に口内炎ができていらた次のような症状が出ます。
POINT
・口臭 ・よだれが多くなる ・食事をする際に痛がる ・あくびを途中でやめてしまう ・口を触られるのを嫌がる ・歯磨きを嫌がる など。
口内炎を起こすと、口の中に赤い発疹や水疱、潰瘍などができて、口臭が以前より強くなり、 何も食べていないのに口のクチャクチャさせたりします。 口臭はきつく、犬が舐めた部分は強いにおいがついてしまうくらいです。 血の混じったよだれを垂らす事もあり、おもちゃに血がついていたりという事も。 このような症状が見られた際に、口内を見てみると赤く腫れていたり、ただれたりしているのが分かります。 口内炎による痛みや違和感が強い場合は、食欲が低下し、体重が次第に落ちてしまう事があったり、 全身性の感染や自己免疫疾患によるものでは、発熱も見られる事があります。 人間にとっては、ただの口内炎でも犬にとっては命とりになってしまう怖いものです。 異常が見られたらすぐに受診する事をおすすめします。 ・

犬の口内炎の原因

犬の口内炎の原因として以下の要因が考えられます。 ・歯に接触する粘膜の炎症:歯の表面に歯石や歯垢が付着した状態が続くと、歯に接触している口腔粘膜に炎症を起こす事があります。 犬の口内炎は、歯石や歯垢が付着する歯に接触する口腔粘膜に炎症や潰瘍を生じる潰瘍性歯周口内炎によって生じる事が多いでしょう。 ・異物による外傷:交通事項や落下事故、プラスチックや熱湯による刺激、化学物質(漂白剤・石油)や植物に触れた事が原因で口内炎を起こす事があります。 ・免疫の病気:天疱瘡や全身性エリテマトーデス(自己免疫性の疾患)によって口腔粘膜に炎症が起こる事があります。 ・カビの感染:カビが原因で口腔粘膜に炎症を起こす事があります。 ・免疫力の低下:犬の口内炎は、代謝異常や栄養不良、感染症等の影響で免疫力が低下した時に起こりやすいと言われています。 健康な状態の時は大した事にはならないのですが、免疫力が低下している状態であれば病気の症状が悪化してしまう事も。 これを日和見感染(ひよりみかんせん)と言い、犬の口内は日和見感染をしやすい部位という事なのです。 レプトスピラやジステンパーウイルスなどの感染によって口内炎を発症したり、糖尿病や腎臓病など全身性疾患の症状として口腔内に炎症が起こる事があります。 ・腫瘍:犬の口内に潰瘍やただれを伴うしこりがあったり、出血がある場合は、メラノーマ(悪性黒色腫)や扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)などの口腔内腫瘍の疑いがあり、口内炎と区別がつなかい場合はすぐに受診しましょう。

犬の口内炎の代表的なもの

犬の口内炎の代表的なものとしては、やはり外傷性が多いでしょう。 散歩中や自宅で放し飼いをしている時など、飼い主さんが気が付かぬ愛大に口内を傷つけている可能性が高いでしょう。 ずっと見ているわけにはいかないですが、口内炎ができている場合は、日頃からの愛犬の観察が大切になってきます。

系統性口内炎

系統性口内炎とは、全身性の疾患が原因で起こる口内炎です。 具体的な例をあげると、レプトスピラやジステンパー、糖尿病やビタミン不足、腎臓病、抗生物質による長期治療などです。 他に、疲労や栄養不足、何らかの病気による免疫力の低下と、細菌感染が複合して発症するパターンや、蓄積した歯石や歯垢が口腔粘膜を傷つけるというパターンがあります。 幹部が赤くただれ、食欲が落ち体重が減ってしまいます。 よだれが多く、口臭がきつくなるのが系統性口内炎です。

潰瘍性口内炎

潰瘍性口内炎と言われる口内炎は、多くの場合、原因不明で代謝異常、栄養不足、免疫の乱れ、感染症など色々な可能性が考えられていますが、何一つはっきりとした事がわかっていないのが現状です。 ただ、歯周病→歯肉炎→口内炎と発展するパターンが多いと報告されています。 口臭が強くなり、ねばついた唾液を大量に出します。 頬の内側、歯茎、口の奥などかなり広範囲に潰瘍を伴う炎症が広がり、病巣が粘膜の下層組織にまで及ぶため、口腔内の広い範囲が真っ赤に晴れ上がり、非常に強い痛みが生じるようになるので、食欲低下や水分補給が難しくなります。 品種的には、マルチーズ、キャバリア、アメリカンコッカースパニエル、イングリッシュコッカースパニエルにやや多いとされており、特にシベリアンハスキーやサモエドでは好酸球性肉芽腫が見られる事もあります。

壊死性口内炎

壊死性口内炎は歯周病による歯肉炎が原因で発症する口内炎の事です。 歯と接種した粘膜にできやすく、体力の弱った犬がなりやすい病気です。 きちんと治療しないと再発を繰り返す事から再発性壊死性口内炎とも言われています。
壊死性口内炎になると、口腔内に潰瘍や歯肉の壊死が起こるため、腐敗性の強い口臭が発生するようになります。
また、あごの骨が侵食される場合もありますので、食事や水をほとんど口にできなくなり、最悪の場合は亡くなってしまうという怖い病気です。 特に気をつけてもらいたい年齢はシニア犬や子犬になりますので、その年齢の愛犬がいる場合は、定期的に口腔内のチェックをしましょう。

最後に

今回は、犬の口内炎についてご紹介しました。 一言で口内炎と言っても種類は複数あり、種類によって症状は様々です。 しかし、人間の口内炎と違い犬の口内炎の場合はひどい状態になってしまうと、命をも脅かす怖い病気です。 口内炎だからと軽く見ず、定期的な口内チェックを行い、いつもと違うなと違和感を感じたようであればすぐに受診して下さい。
POINT
治ったからと油断していると、再発する口内炎もありますので、日頃から愛犬の様子を観察する事が大切になってくるでしょう。

猫ちゃんが単独/群れで生活するのはどうして?

犬は群れで行動し、猫は単独で行動するという話を耳にしたことがある方は多いでしょう。 ご存知の方も多いかと思いますが、猫は単独で縄張りを持ち、群れで生活することはありません。 しかし、飼育下では猫を多頭飼いする方も多く、猫同士も特に問題なく過ごしているように感じる方も多いはずです。 猫は決して社会性がなく、群れを成して行動することができない生き物ではありません。 猫が単独行動をするのは、単独行動をした方が得だと考えているからです。 このことから、猫が群れで行動をした方が得だと考えれば、ほかの猫と行動を共にすることは十分に可能です。

オスの群れの場合

野生のオス猫はほとんど群れを作ることはありません。
まだ子供のうちであれば、母猫の群れと行動を共にすることがありますが、大人になると一人で放浪しながら暮らしていく傾向にあります。 これには訳があり、より多くの地域や集団を渡り歩き、多くのメス猫と交尾をして子孫を残すためです。 オス猫は自分の遺伝子を後世に残すことを生きがいとしていますので、基本的に「一夫多妻制」になります。 そのため、一匹で行動をした方が効率が良く、発情期にはメスを取り合ってオス同士の激しいケンカになることも少なくありません。 基本的にオスは育児には参加せず、交尾を終えると次のメスを探して放浪をします。 飼育下でもオス同士の相性はあまり良いとされず、特に去勢をしていないオス同士は縄張り争いなどでケンカに発展することも少なくありません。 オス同士を飼育させる際には、去勢手術をすることや順位付けをきっちり定めることが大切です。

メスの群れの場合

メス猫の場合は、群れで行動をする場合があります。
大体姉妹や親子といった血のつながりがある者だけの小さな群れがほとんどです。 群れといっても四六時中一緒に活動するわけでなく、半径3キロほどの距離を置いて生活しているとされています。 この3キロという距離は食物の量によって異なり、食料が豊富な場所では狭くなり、少ない場所では広くなりますが、基本的にはお互いの視界に入らない距離は保っているようです。 また、全てのメス猫が群れを作るわけではなく、ネズミなどを狩って生活している猫は、獲物を探すため常に場所を移動しながら単独で生活をしています。 その一方で、群れの中に子猫が誕生した場合には、親でなくても面倒を見る一面も報告されています。 猫科でも常に群れを成して生活しているのがライオンで、群居生活と呼ばれています。 対してメスでも常に単独行動をするのがトラやヒョウで、単独生活と呼ばれています。 ペットとして飼われるイエネコは、この群居生活と単独生活のどちらも兼ねそろえています。

多頭飼いをする為に知っておくべきことは?

猫を飼いはじめると、その可愛さからもう一匹お迎えしたいと考える方も多いことでしょう。 しかし、基本的に単独行動をし、群れを形成しても視界に入らない距離感を保っている猫の多頭飼いには、注意点も知っておかなければなりません。 何も知らずに多頭飼いをしてしまうと、ケンカになったりストレスになってしまう可能性があります。 猫の多頭飼には、事前に正しい知識を身に着けておく必要があります。

多頭飼いによる縄張り争い

猫はそれぞれに縄張りを持っているため、多頭飼いをするにはそれなりの広さが必要です。 先住猫の縄張りに新入りが侵入することで、ケンカに発展することも珍しくありません。 先住猫の縄張りに侵入することなく、新入りも生活できるようにお互い視界に入らない居場所作りが必要です。 子猫のうちから一緒にいる場合や、避妊手術をして縄張り意識が薄い場合には徐々にお互いに慣れ、ケンカをすることもなくなります。 しかし、オス同士や相性の悪い場合には、いつになっても仲良くなることはなく、そのような場合には別室での飼育が必要になるでしょう。

多頭飼いってストレスになるの?

猫は単独での生活が基本で、群れを作っていてもお互いが視界に入らない距離感を保っています。 そのため、多頭飼いは少なからずストレスに繋がります。 特に狭い空間での多頭飼いは強いストレスになり、ストレスに弱い猫にとっては非常に良くない環境です。
強いストレスが溜まると、ストレス疾患や下痢・嘔吐など体調を崩してしまうことも珍しくありません。 多頭飼いをする場合は、なるべくメス同士や血の繋がりのあるもの同士がおすすめです。
また、ある程度自分の縄張りを持てるよう、十分な飼育スペースが必要になります。 猫同士仲よくしている姿を目にすることがありますが、子猫から一緒にいる姉妹は比較的一緒に暮らしやすく、大人の猫の場合も一緒にいる空間とは別に、自分の縄張りをしっかり確保できている場合が多いでしょう。

多頭飼いで気をつけるべき事は?

猫の多頭飼いで気を付けることは、それぞれの居場所を確保してあげることです。 クレートやキャットタワーなどで高さを作ることも、居場所の確保に適しています。 また、猫は汚れたトイレを嫌うため、多頭飼いの場合は猫の数プラス1のトイレを用意しましょう。 食器やエサなどももちろん個別に用意して、食いっぱぐれや食べ過ぎにならないよう注意してください。 また、猫のストレスにならないためにも、何をするにも先住猫を優先するようにしましょう。 膝に乗せる、エサを与える、一緒に遊ぶ、撫でるなど全ての行為に対して先住猫を先に行いましょう。 例え新入りの猫が膝に乗っていても、先住猫が膝に乗りたがっている場合には新入りをどかして先住猫を膝にのせます。 こうすることで順位がしっかり確立し、猫のストレスを軽減することができます。

最後に

猫は基本的に単独で行動をしますが、社会性がないわけではないため単独行動を好んでするのであって集団行動ができないわけではありません。 その証拠として、メス猫は血縁関係同士で群れを作ることがあります。 しかし、オスは放浪生活が多いため群れを作ることはありません。 多頭飼いをする場合は、血縁関係にあるメス同士がおすすめです。 多頭飼いをうまく行うコツは、どの猫にも縄張りとなるスペースを作ってあげることです。 猫は特にストレスに弱いため、狭い空間での多頭飼いはストレスの原因に繋がります。 また、どうしても相性が悪い場合には、それぞれ別室での飼育が必要になります。 猫の多頭飼いは、飼育費用や飼えるだけの飼育スペースがあるかをしっかり確認してから行うようにしましょう。

犬にとって過ごしやすい室温とは?

季節の変わり目ごとに心配になるのが、室温の調整。 暖房やクーラーを入れる時、窓を開けて換気する時、 ちょうどいい温度がどのくらいなのか、分からなくなったことがある方は多いのではないでしょうか。 暑すぎて熱中症にならないか? 寒すぎて風邪をひいてしまわないか? と、ついつい心配しすぎてしまいますよね。
犬にとって快適だと言われている気温は、18~25度。
ダブルコートかシングルコートかでも少し変わります。 ダブルコートの犬の方が肌周りに熱がこもりやすく暑さに弱いので、23度を超えないのが理想です。 逆にシングルコートの犬の場合、冬など寒い時期に注意。 20度以下にならないよう、気を配ってあげていた方がいいでしょう。

犬にとっては湿度も重要

温度と同じくらい重要なのは、湿度。 理想は40~60%くらいと言われています。 湿度が高すぎると、皮膚の炎症が起きたり、カビ・雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。 逆に湿度が低すぎると、風邪をひきやすくなったり、フケの元になったり… 意外と湿度管理は大事です。 夏場は除湿器や定期的な換気、冬場は加湿器や濡れタオルを使うなどして、 上手に湿度をコントロールしてみましょう。

犬が暑い時、寒い時のサインとは?

気温や湿度を調整しても、本当に適温に感じているか気になりますよね。 人間と同じく個人差もあるので、あまり数字だけに捉われると、様子の変化に気づけません。 まずはしっかり犬の様子を見てあげることがポイント。 実際に、暑いと感じている時、寒いと感じている時のサインをご紹介致します!

暑い時のサイン

犬が暑いと感じている時の行動は…
POINT
・ハァハァと荒い呼吸をしている ・フローリングなど、冷たい部分を選んで寝そべる ・風通しのよい場所を探し、そこから動かない ・水はたくさん飲むのに食欲がない ・動きが鈍く、ゆっくりしている
このような様子が見られたら、お部屋が暑すぎるかもしれません。 特に、荒い呼吸が続く時は要注意! このような呼吸は「パンティング」と呼ばれ、体調が悪い時や怯えている時にも行われます。 運動直後に呼吸が荒いだけならあまり心配する必要はありませんが、 大量のヨダレやぐったりした様子が確認できる場合、部屋の温度が原因かもしれません。 温度を下げ、様子が改善するかしっかり見ておきましょう。

寒い時のサイン

犬が寒いと感じている時の行動は…
POINT
・同じ場所で丸まったままあまり動かない ・小刻みに震えている ・あまり水を飲まない ・ずっと暖房器具の前にいる ・散歩に行きたがらない
寒い時はなるべく動かず暖を取ろうとするので、自然と水を飲む量も減ってしまいます。 あまりその状態が続くと、冬なのに脱水症状を起こしてしまうリスクも! おしっこの量が減って、膀胱などに負担がかかる可能性もあります。 このような様子が見られたら、お部屋を暖かくしてあげましょう。

温度に関しての注意点

温度管理は、ただ快適性を求めるだけではなく、犬の健康のために欠かせません。 暑すぎるお部屋、寒すぎるお部屋では、様々な健康上のリスクが出てきます。 特に注意が必要なのは「熱中症」。 熱中症は、夏場だけではなく冬場にも起きる病気です。 管理を徹底することで熱中症は防げます。 具体的に、注意するべきポイントをご紹介致します。

暑すぎには熱中症のリスク

犬は暑さに弱く、気が付かないうちに熱中症リスクが高まっている…なんてことも。 熱中症と言うと、暑い夏に日向でずっと過ごしてしまった時にかかる病気、というイメージがありますよね。 でも実際には、家の中や涼しい場所でも熱中症になってしまうことがあります。 特に、窓を開けているだけ、換気をしているだけ、という場合は要注意。 温度計が窓際にあるなどして、数字上は涼しく見えるけれど実際の室温はもっと高かった、というケースも。 また、同じ気温でも湿度によって体感気温は大分変わります。 湿度が高いと息苦しく感じられ、パンティングなどのサインに繋がります。 温度、湿度、両方に気を配って適温維持を目指しましょう!

暖め過ぎは危険

冬場にも、熱中症のリスクは潜んでいます。 エアコン、暖房器具、ストーブなどの使用によって、 思っていた以上に室温が高くなってしまっていたということはありませんか? 空気の乾燥を防ぐためにも、風が出るタイプの暖房器具より、 ホットカーペットなどじんわり温まるものを使用する方がよさそうです。 また、家中全部を暖めすぎてしまうと、体温調整がうまくいかないことも。 廊下だけは暖房を入れないでおく、1部屋だけ涼しめにしておく、などの対策も必要です。 「暑い」と感じた時に、犬が自分で涼しい場所に移動できるようになっているのがベスト。 人間の体感温度と犬の体感温度をズレを、上手く調整していけるようになるのが理想です!

最後に

愛犬にとって、一番居心地のいい場所が我が家であってほしい。 きっと誰しもがそう考えます。 気温や湿度を上手く調整し、犬も人間も一年中快適に過ごせるよう、工夫してみましょう! 大事なのは、数字での管理よりも、犬とのコミュニケーション。 適度にしっかり観察してあげて、変わった様子があれば早めに対策を打つのが肝心です!

猫が痙攣を起こす原因やシーン6つ

特に変わった様子もなかったのに、突然自分の猫が痙攣を始めたら…… 犬は寒かったり恐怖を感じたりするとよく震えますが、猫が震えることはあまりないようです。 もしそうだとしたらその痙攣の原因は病気なのでしょうか。 すぐに病院に連れて行くべきなの?飼い主にできることはあるの? 突然起こった痙攣の原因や対処法について、ご紹介します。 もしもの時に大切な我が子の命を守りましょう!

①筋肉疲労によるもの

たくさん遊んで身体が疲れた時にも、筋肉がピクピク動いたり、突然ビクッとしたり、脚をバタつかせたりすることがありますが、これは病的な痙攣ではありません。人間が急な激しい運動の後で「膝が笑う」現象に似ています。
POINT
無理はさせず、静かにしてゆっくりと休ませてあげましょう。
ただし、シニア猫の場合は要注意です。高齢になり痩せて筋肉量が落ちることで、呼吸をするにも震えが出たり、体温調節ができずに震えていることもあります。室温を上げたり身体を温めたりしてもおさまらない場合はケアが必要です。筋肉だけでなく関節などにも影響が出ている可能性もありますので、獣医さんに相談しましょう。

②睡眠時のピクピク

猫にもノンレム睡眠とレム睡眠があります。ノンレム睡眠の時は深い眠りの中にいるので動くことはありませんが、レム睡眠の時には夢を見るような脳の動きが起こっていると考えられています。 レム睡眠時は寝ているのに半目が開いていたり、眼球が動いでいたりします。この時、お腹や背中、ヒゲや脚、尻尾などが所々小刻みに動いています。寝言のような声が聞こえることもあります。飛び起きたりする子もいるようです。ヒゲや口の動きによっては顔が引きつったように見えて心配かもしれませんが、特にそれ以外の健康上の問題がないようであれば、このような時は無理に起こしたりはせず、そのまま寝かせてあげましょう。

③知覚過敏症による痙攣

原因がはっきりとわかっていない痙攣です。てんかんなどの病気に起因している可能性もありますが、現在のところ、環境が変わったり、落ち着いて休める場所がないというストレスが原因ではないかと考えられているようです。 症状には多様性があります。ブラッシングをしていると背中が波打つようにビクビク動いたり、執拗にグルーミングを繰り返したりするのも特徴の一つです。自傷行為のようにある一箇所を舐め続けて傷つけてしますこともあります。また、「知覚過敏」の言葉のとおり、音や刺激に敏感になる様子も見受けられます。痙攣という身体的な変化だけでなく、メンタル面での変化も見過ごさないようにする必要があります。

④てんかん

犬に比べて猫がてんかんを引き起こすことはまれだと言われています。 原因ははっきりとしていませんが、脳の構造は正常なのに機能に異常があるために起こります。痙攣は一部分だけに起きる場合と、全身に起きる場合があり、その頻度や強さは様々です。 主な症状は、身体が硬直する、よだれが出る、脚をバタつかせるなどとなっていますが、前述の筋肉疲労や睡眠時のそれとは全く異なる強い症状が現れます。大きな声を出したり失禁することもあります。この症状はすぐに治まり、その後は何事もなかったかのように元に戻るのですが、頻繁に痙攣が起こるようであれば、即治療が必要となります。 また、脳の病気や外傷などによる障害が原因で起こるてんかんもありますでの、自己判断せずしかるべき検査を受けることが必要です。

⑤中毒

主に痙攣との関係での中毒として一番に考えられるのは、鉛中毒です。
釣りの鉛や塗料に含まれる鉛を誤って舐めてしまったりすることで、嘔吐、下痢と共に全身が痙攣するような神経症状が現れることがあります。 その他にも、ネギ科の野菜や、ユリ科の植物、チョコレート、人間用の薬やたばこ、洗剤なども猫が誤飲すると命に関わる事態となります。 痙攣だけではない深刻な症状が一度に現れるため、一刻も早い処置が必要です。

⑥腎機能不全

腎機能不全による痙攣は、とても深刻な状態の可能性があります。
腎機能は本当に悪くなるまで血液検査に異常な数値が出ず、突然数値が悪化することが多いため、その時には既に腎臓の機能がもちこたえられなくなっていることが多くあります。そして腎機能の低下により、排出できない毒素が身体に溜まり痙攣の発作が起こります。 症状は全身が硬直し、かと思えば大きく震えることもあります。歯が震えて口腔内を傷つけることもあるので注意が必要です。しかし神経が麻痺していることで猫自身は苦痛を感じていないとも言われています。

他にも病気が…

この他にも、痙攣を起こす原因にあり得る病気がいくつかあります。 ・脳に関係した病気 脳腫瘍や水頭症(脳脊髄液が増えることで脳を圧迫する病気)などが原因で、痙攣などの神経症状が現れます。脳腫瘍の場合、鼻にできた腫瘍が脳まで到達することもあるので注意が必要です。 ・肝機能不全 肝臓の機能障害が起こった場合、肝臓で代謝されるはずの毒素が体内に溜まり、痙攣などの神経症状が現れることがあります。 ・低血糖 膵臓の機能低下などによる低血糖で、痙攣が起こることもあります。 少しでも様子がおかしいと感じた時は、すぐに獣医さんの判断を仰ぎましょう。病院に行く前の応急処置も聞いておくと安心です。

猫の大丈夫な痙攣と危険な痙攣の見分け方

睡眠時に夢を見ているような時のピクピクした動きや寝言などの軽い痙攣であれば、それほど神経質になる必要はないと思われます。逆にあまり飼い主がピリピリすることで猫にストレスを与え、悪影響を及ぼすことはよくありません。でも怖がっているような時はそっと起こしてあげるのも良いかもしれませんね。人間も悪夢でうなされている時に起こしてもらえるとホッとしますから。 しかし、起きているのに突然ピクピクし始める発作的な痙攣には注意が必要です。すぐに掛かりつけの動物病院に連絡を取り、指示を仰ぎましょう。もし普段の生活の中で何か気になることがあるようなら、予め定期健診を受け、対応を考えておくことも得策です。

気をつけたいのが知覚過敏症

猫が痙攣を起こした際に一番原因として考えられる病気が知覚過敏症です。
普段の様子とあまり変化が感じられないこともあるため意外に気づきにくく診断も難しいと言われていますが、ここからはそんな知覚過敏症について詳しく解説したいと思います。

知覚過敏症とは?

人間でよく聞く知覚過敏と言えば冷たいものが歯にしみるような口腔内の症状を思い浮かべますが、猫の知覚過敏症は全身症状です。そのため、名前のイメージと症状とを結びつけることは難しいかもしれません。 4、5歳位までの若い猫が罹患することが多いと言われています。しかし知覚過敏症の症状は多岐に渡るため、違う病気との差別化をして断定するのがとても難しいのが現状です。

知覚過敏症の症状

痙攣の他に、知覚過敏症には次のような症状が現れることがあります。
POINT
・身体中を舐めたり掻いたりする ・突然走り回る ・いきなり高いところからジャンプする ・大きな声を出す ・ボーッと一点を見つめる ・普段とは違う行動を取る(抱っこをせがんで飛びついたりなど) ・突然、物音や匂いに敏感になり、攻撃的になる
これらは活発な猫であれば日常的に見られる行動でもあるため、普段から猫の様子を把握している必要があります。

知覚過敏症になる原因

神経的な病気や皮膚の感染症などが原因となると言われることもありますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。環境の変化によるストレスが引き金になるケースもあるようです。引っ越しや結婚などによる新たな生活が始まった時や、新しい動物のお迎えなどで、先住の猫が不安を感じたり落ち着けない環境による心の問題も原因の一つとして考えられるかもしれません。 身体と心、どちらにも原因が潜んでいる可能性があります。

もしも知覚過敏になったら…

いつもと違う、明らかに異常と思われる様子を感じたら、すぐに動物病院に行くことをおすすめします。特に自傷行為などによる感染症などの二次症状が起きることは避けたいところです。 しかし原因が特定されていないため、確実な治療法はなく対症療法で様子を見ていくことになります。飼い主さんが神経質になることも猫の症状緩和に影響を与える可能性があるので、気長に見守ってあげることが必要です。投薬だけでなく、清潔で穏やかな安心できる環境を整えましょう。

まとめ

猫も人間と同じ哺乳類です。痙攣という症状一つとっても、複雑で色々な原因を秘めています。笑って見過ごせるものもあれば、命の危険と背中合わせの痙攣もあります。辛くてもそれを言葉にして訴えられない猫たちのために、飼い主のみなさんが常にご自分の猫に愛情を注ぎ、変化に気づいてあげられると良いと思います。 わがままでお調子者で、そうかと思えば優しく寄り添ってくれたりして、猫には振り回されっぱなし、でも幸せですよね。どうかその幸せが病気で邪魔されることがありませんように。 心からお祈りしています。

猫にピーマンは食べさせても大丈夫?

猫にピーマンをあげてもよいのでしょうか。野菜は全般に人間にとって体に良いので、猫にとっても体に良いのではないかと思い、ついつい愛猫に与えたくなりますよね。野菜の種類や与え方によっては、猫にとって体に良いこともありますが、良くない場合もあります。猫の持っている消化機能の問題上、ピーマンを与えることはできます。しかし、与える際には十分注意しなければいけない点があります。今回は猫にピーマンをあげても大丈夫なのか、あげた場合の注意点などをまとめました。 猫にピーマンを与えてはいけない理由の1つが、「消化できる体の構造ではない」とういことです。猫は犬のように雑食ではなく、完全な肉食動物です。そのため野菜を食べると消化不良を起こしてしまう可能性があります。2つめの理由としては、「ピーマンに含まれる一部の成分が体に悪い」ということです。与え方や量によっては中毒症状になることもあります。

【理由①】消化できる体の構造ではない

猫は犬と違い、雑食ではなく完全な肉食動物です。そのため野菜を消化できるような体の構造になっていません。そのため野菜は消化不良を起こすなど逆に体の負担になってしまうこともあります。しかし、猫が食べても問題はない野菜はあります。ピーマンんは食べてもよい野菜にはなりますが、食べ過ぎや食べさせ方には注意が必要になってきます。肉食動物の猫にとって、基本的には野菜が必要ありません。摂取した場合の悪影響が出るリスクがあるので与えないほうがよいでしょう。

【理由②】一部の成分が体に悪い

ピーマンはナス科の野菜で、ナス、トマト、じゃがいもなどが含まれます。じゃがいもには皮の周辺に「ソラニン」という物質が含まれます。この「ソラニン」という物質、人間でも摂取可能量を超えてしまうと亡くなる可能性があるといわれています。今回はピーマンについてですが、ソラニンが含まれている可能性があります。猫に与える量はわずかとはいえ有害になり得ますので注意しましょう。

必ずしもダメではない理由

ピーマンの中にはたくさんの良い栄養素があります。猫が自分で作り出せない視力に必要なビタミンや、皮膚の疾患や脂漏症などにも役立つ栄養素が含まれていたりします。このようにリスクはあるものの猫にとっても栄養面でピーマンは良い部分があるのです。調理方法や頻度、量を充分に考慮した上であれば、与えても害はないでしょう。

ピーマンの良い栄養面

ピーマンにはビタミンA、ビタミンCといった栄養素が豊富に含まれています。ビタミンAには視力に必要な物質である「ロドプシン」を作ります。猫はビタミンAを自分で作り出すことができないため、欠乏すると視力低下が起こります。そのためビタミンAが豊富なピーマンが猫の目に良いということはあります。ビタミンCは、猫が自分で作り出すことができる成分ですが、抗酸化作用、抗がん作用、免疫力向上などの効果があります。このようにピーマンに含まれる ビタミンは猫にとって栄養面で良い点があります。

厳守!あげるときの注意点

POINT
このように猫にとって良い面と悪い面の両面があるピーマンですが、どうしても猫に与えたいと思う場合は十分に注意する必要があります。まず、ピーマンを与える場合、必ず種、茎、皮、芯を取り除きましょう。そして茹でることで有害成分を取り除きます。あとはできるだけ小さく刻んだりペーストなどにして与える量を少量になるようにしてください。

茹でで食べさせる

POINT
ピーマンを必ず茹でて加熱調理しましょう。まず、加熱することで柔らかく食べやすくなる上に、ソラニンなどの有害成分が水に流れ、減少します。しかし、完全にソラニンをなくすことはできないので、さらに毒性を減らすために茹で汁もしっかり捨ててください。ソラニンは皮や茎に付着しているので蒸し料理などはソラニンを減らすことはできません。

1回の量も少量に

POINT
猫にとってピーマンに含まれている栄養素は普段必要ではないので、毎日与えるのではなく、時々にしましょう。そして、1回の量は少量で十分です。ピーマンに含まれているビタミンの一部が栄養にはなりますが、それ以上にソラニンといった成分をはじめ、猫に悪影響を与えてしまうものも含まれているので少量にして、リスクを小さくするようにしてください。そもそも猫にとって必ずしも必要な食物ではないので与えなくてもいいと捉えてもよいでしょう。

必要でないなら食べさせないのがベスト

ピーマンの栄養は猫にとって良い面もありますが、量や与え方によっては悪影響が出てしまうリスクもあります。絶対に与えてはいけないというものではありませんが、与える際、かなりの注意が必要になってきます。ですのでピーマンは無理に食べさせる必要のない野菜と捉えておいたほうがよいでしょう。

猫が食べてもよいものとダメなもの

猫が食べてよいもの:にんじん 水菜 大根 さつまいも・・・・低カロリーで栄養価が高いという面ではいいのですが、与える量や調理方法によっては、消化不良になったり、アレルギー症状が出たりすすることもあるので、最初は少量で様子を見ながら与えてみましょう。  猫が食べてはダメなもの:ニンニク ねぎ類 にら・・・人間にとっては栄養があり、美味しく食べられるものでも、猫が食べると中毒を起こしてしまったり、死に至るということも。絶対に与えないようにしましょう。                              

まとめ

いかがでしたでしょうか?猫にとってピーマンなど野菜は消化しにくい食べ物です。人の体には良いからといって猫にも良いとは限りません。ただ家族の一員である愛猫との食事は絆を強くする大切なひと時です。同じものを食べたそうにしているから少し分けてあげたいと思ったりすることもあるでしょう。そんな時は、与えても大丈夫かどうか、与え方や量についてしっかり調べ、様子を見ながら与えるようにしましょう。

ドックフードにはクエン酸が入ってる!?

近年、ペットは大切な家族の一員となっています。飼い主にとって、愛するペットの健康管理はとても気になることですよね。愛犬の健康で最も気をつけるのは、まず食事ではないでしょうか。ドッグフードのパッケージに記載されている成分表を見ると、たくさんの名前が載っています。その中には『酸化防止剤』としてクエン酸というものも含まれていますが、酸化防止剤なのにクエン酸?と少し不安になりますね。そこで今回は、このクエン酸とはどういったものなのか、調べていくことにしましょう。 飼い主にとって、愛するペットの健康管理はとても気になることですよね。

クエン酸とはどんなもの?

クエン酸とは、レモンやミカンなどの柑橘系に含まれる、すっぱい成分のことです。私たち人間にとっても身近なもので、スーパーマーケットなどで商品を吟味していると、結構色々なものに入っているのだなということが分かります。クエン酸は体内でも作られており、糖分をエネルギーに代え、カルシウムなどのミネラル分を吸収しやすくし、疲労の蓄積を防いでくれたりします。また消臭作用にも優れているので、清掃用品にも多く使われています。体にも優しく、日常的にも活躍するクエン酸は、生き物にとって必要不可欠なものだということが分かります。

クエン酸は犬が舐めたり食べたりしても大丈夫?

クエン酸は天然成分のため、犬が食べても安全です。たとえば、クエン酸が入っている消臭用スプレーで拭き掃除をした床を犬が舐めてしまったとしても、犬の健康に害はありません。掃除用のスプレーでも安全なのですから、ドックフードに含まれていても問題ないことは一目瞭然と言えますね。

日本でも海外でも安全なもの

海外の先進国では、クエン酸に対する安全性が、様々な研究機関によって証明されています。残念ながら、日本は先進国の中でも食品に対する意識があまり高いとは言えません。それに対し欧州では、愛犬に与える食品について飼い主が人間のものと同等に成分を調べる傾向があり、安全性が確認できなければ絶対に与えないという徹底ぶりです。そんな海外で売られているドッグフードにも、クエン酸が含まれています。つまり、食品添加物に敏感な海外でも、クエン酸は安全だと認識されているということです。

ドックフードに入っているクエン酸の量

また、ドッグフードに入っているクエン酸の量は、目安として1kg中30gまでなら問題ないとされています。数値だけで表されるといまいちピンときませんが、1kg=1Lとして考えても、思ったより多めにクエン酸が入っていたとしても安全だという印象です。この単位はあくまで目安なので、各メーカーのドックフードによってクエン酸の含有量は違ってくると思われますが、香りを嗅いでみても酸っぱい匂いがしないことを考えると、おそらくほとんどが目安以下ではないでしょうか。

まとめ

このように、クエン酸とは天然由来の成分であり、ドッグフードに含まれていても安全だということが分かりました。ドッグフードには人工香料や保存料などの人工添加物使われていることもあるので、選ぶときはそういった成分に気をつけたほうがいいでしょう。とはいえ、一番大切なのは、愛犬が幸せな毎日を送れるようになることです。可愛い愛犬が美味しそうに食べることができて、そしていつまでも元気いっぱいに過ごせるようにしたいものですね。

犬のお腹にしこりが…しこりとは?

何気なく愛犬のお腹を撫でていると、何か塊が手に当たる・・・。 この塊は何なのだろうと不安になりますよね。 動物病院へ連れていくべきか、家で様子を見るべきかも気になるところです。 お腹に塊がある場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。 この記事では、犬のお腹にしこりがある場合に考えられる 病気や原因、対処法などを詳しくまとめました。

犬のしこりの原因

犬のお腹にできるしこりは、ニキビなど皮膚にできものができている場合を除き、 病気・疾患以外でできることはありません。 つまり、お腹の中にしこりがある場合は、何かしらの疾患があるということになります。 しこりといっても一種類だけではなく、さまざまな原因でできることがあります。 では、実際に犬のお腹にしこりができるのは、どのような病気が考えられるのでしょうか。 次の項目では、犬のお腹にしこりができた際に考えれる病気を紹介します。

犬のお腹にしこりができる原因として考えられる病気は?

犬のお腹にできるしこりには「良性」のものと「悪性」のものに分類されます。 良性の場合は切除することで完治するものがありますが、悪性の場合は「ガン」であり、 しこりを切除しても転移や再発の可能性があります。 ここからは、犬のお腹にできる良性腫瘍と悪性腫瘍を紹介します。

良性腫瘍一覧

犬のお腹にできる良性腫瘍には、「脂肪種」「皮脂腺腫」「犬皮膚組織球種」「マイボーム腺腫」 が考えられます。ここでは、この4つの病気について説明します。
POINT
1.脂肪腫 脂肪腫は、脂肪組織由来の良性腫瘍で、皮下組織での発生が多く見られます。 脂肪種と診断された場合、基本的に無治療で大丈夫ですが、場所や大きさによっては内臓など を圧迫することがあり、その場合は外科的手術などが必要になるでしょう。 2.皮脂腺腫 高齢犬に多く発生する良性腫瘍です。 ピンク色でカリフラワー状の形のものや多発することがあります。 膿や出血を伴う場合があり、外科的手術で摘出をする場合もあります。 3.犬皮膚組織球腫 比較的若い年齢の犬に発生する良性腫瘍です。 ドーム状の形をしており、赤みや脱毛を伴う場合があります。 無治療のばあもありますが、腫瘍が大きくなるようであれば外科的手術を行い切除します。 4.マイボーム腺腫 まぶたに発生する良性腫瘍です。 視界を遮ってしまうことが多いため、良性でも外科的手術で摘出することも珍しくありません。

悪性腫瘍一覧

悪性腫瘍とはガンのことで、「肥満細胞腫」「扁平上皮癌」「メラノーマ(悪性黒色腫)」 が挙げられます。ここでは、それぞれの病気について紹介します。
POINT
1.肥満細胞腫 悪性の腫瘍です。 肥満細胞は顕微鏡で見ると細胞が膨らみ太って見えるため、肥満細胞という名前が付けられています。肥満との直接的な関りはありません。しこりの周りが赤く見えることがあり、皮膚のほか肝臓、脾臓にも発生します。 2.扁平上皮癌 悪性の腫瘍です。 膀胱や陰部の粘膜などに発生し、ただれや潰瘍として現れるため、皮膚病と間違われやすい病気です。 3.メラノーマ(悪性黒色腫) 悪性の腫瘍です。 色素(メラニン)を作る細胞がガン化いしたもので、オスに発生率が高く、場所は口腔内に発生することが多い病気です。

腫瘍の場合の考えられる症状一覧

犬に腫瘍ができた場合、どのような症状が現れるのでしょう。 ここでは、腫瘍ができた時に多く見られる症状ついて紹介します。
POINT
1.しこり・イボ 体を触って今までになかったしこりやイボがある場合、腫瘍の可能性があります。 悪性腫瘍である場合、ガンであり放っておくと転移してしまう危険性もあるため、早期治療が重要です。また、腫瘍は皮膚だけでなく口内や精巣、足先、爪などにもできるため、普段のスキンシップと一緒にしこりがないか観察すると早期発見に繋げることができます。 2.元気・食欲・体重の低下 元気や食欲の低下は腫瘍に限ったことではありませんが、腫瘍ができた場合でも現れやすい症状の一つです。また、特に悪性腫瘍の場合は体重が大幅に減少することがあるため、普段から定期的に体重測定を行い、体重の変動を記録しておくと良いでしょう。 3.咳・呼吸困難 苦しそうな咳や呼吸をしている場合は、肺炎などのほかに呼吸器に腫瘍ができている場合もあります。 激しい咳や辛そうな呼吸をしている場合は、緊急性を要する場合もあるため早めに動物病院を受診するようにしてください。 4.鼻血・鼻詰まり・くしゃみ・いびき・鳴き声が変わった 犬が鼻血を出すことはまれで、鼻の中に腫瘍ができている可能性があります。 また、鼻詰まりも腫瘍によって鼻呼吸が困難になっている可能性があります。 鼻腔内の腫瘍により回口呼吸をしたり、いびき、鳴き声が変わるなどの可能性があるため長引くようであれば医療機関を受診してください。 5.嘔吐・下痢・便秘 消化器に腫瘍(特に悪性)ができると、嘔吐や下痢、便秘といった症状が現れやすいことが特徴です。 嘔吐や下痢は、腫瘍でなくても脱水症や栄養失調などのリスクが高まるため、注意が必要です。 消化器官のほかにも脾臓や肝臓、腎臓などの腫瘍ができている場合でも同様の症状が発生することがあります。同時に食欲や体重の減少がみられる場合は、動物病院でしっかりと検査をしましょう。 6.血尿・頻尿 腎臓や膀胱、尿道などの泌尿器に腫瘍ができると、頻尿や血尿といった症状が現れます。 これらは尿石症や膀胱炎でも同じような症状が現れます。 膀胱炎などの治療を行っても改善が見られない場合には、腫瘍を疑ってみる必要があるでしょう。 7.体や足の痛み・ふらつき・麻痺 骨や神経に腫瘍ができた場合には、各箇所の痛みや麻痺、足などに腫瘍がある場合にはふらつきといった症状が現れます。 この症状は関節炎などほかの疾患の場合が多いのですが、治療をしてもあまり効果が無いようであれば腫瘍の可能性もあるため一度検査をすることをおすすめします。 8.けいれん発作 脳に腫瘍ができた場合には、突然意識を失ったり暴れるように痙攣をおこす場合があります。 けいれん発作には腫瘍以外に脳疾患や心疾患、血液異常なども考えられます。 いずれにせよけいれん発作を一度でも起こした場合には、病気の可能性が高いため検査をおすすめします。 9.腹囲膨満 食べている量に変わりはないのにお腹が膨らむ、お腹だけが膨らんでいる場合には、腹部に大きな腫瘍があるまたは腹水が溜まっていることがあります。 肝臓や脾臓、腎臓などは沈黙の臓器とも呼ばれており、病気が合っても症状が表れにくく気が付いたときには進行が進んでいることも少なくなりません。 早期発見のためにも、普段から体を触ってしこりがないかチェックをする習慣をつけましょう。 10.多飲多尿 多飲多尿の症状がある場合、クッシング症候群という病気が多いのですが、中には副腎に腫瘍ができている場合もあります。 多飲多尿の症状が出る病気は糖尿病や子宮蓄膿症などたくさんありますが、明らかに飲水量や排尿量が増えた場合は一度病院で検査を受けた方が良いでしょう。

初期症状と早期発見方法

腫瘍には早期発見が何より大切です。 悪性腫瘍であっても、初期状態では症状が表れにくいこともあります。 そのため、毎日スキンシップをとりながらしこりがないか全身を触って確認する方法がおすすめです。 小さなしこりでも確認できた場合には、動物病院を受診し良性か悪性かの検査をおすすめします。 検査は細い針をしこりに刺し、細胞をとって顕微鏡などで調べる細胞診が一般的です。 腫瘍が小さい場合には、健康診断をしても引っかからないことがあるため、しこりを見つけることが 一番効率的と言えるでしょう。

もし腫瘍ができた場合の手術費用

腫瘍が認められた場合には、良性であれば健康に害を及ぼす場合には外科的手術で摘出、 悪性の場合には転移の有無などにより摘出手術を行うか決めることになります。 手術にかかる費用は、場所にもよりますが5~30万ほどが相場です。 その後の治療にかかる費用のことも考えると、元気なうちにペット保険に加入すると高額な治療費を賄うことができます。

もし腫瘍ができた場合の対処法

愛犬の身体にしこりを発見した場合には、自己判断は禁物です。 悪性と良性の見分け方として、色や形などが挙げられますが、それが全てではありません。 悪性腫瘍だった場合には、転移する前に摘出するなどの治療を行う必要があります。 悪性、良性の違いは動物病院で検査を受けることで判断することができます。 腫瘍が悪性だったとしても、早期であれば完治することも珍しくありません。 どんな小さな腫瘍であっても、確認できた場合には検査を受けることをおすすめします。

まとめ

愛犬の腹部にしこりを発見した場合には、腫瘍の可能性があります。 腫瘍には良性と悪性があり、悪性の場合はガンということになります。 良性では脂肪種などがあり、悪性では肥満細胞やメラノーマなどが該当します。 良性か悪性化は、細胞を取って検査することで分かります。 初期の腫瘍は症状が現れないことも多いため、飼い主さんが体を触りながらつけてしこりがないかを 確認する習慣をつけることをおすすめします。 しこりを発見した場合には、どんなに小さなものでも検査を受けることをおすすめします。 ガンだった場合には、早期発見、治療が何より重要です。