犬にローストビーフはOK!人間用はダメ

ローストビーフは人がおいしく食べれることはもちろんですが、犬にも与えることもできます。 しかし、人用のローストビーフはコショウやソースで味付けされているため、犬に与えるのであればローストビーフを手作りするか犬用のローストビーフを与えるようにしましょう。 基本的に味付けされていないロースとビーフであれば犬に与えても問題ありません。 クリスマスなど特別な日に愛犬と一緒にローストビーフを味わってみてはいかがでしょうか。

犬にローストビーフを与える時の注意点

上記では味付けされていない場合や手作りの場合であればローストビーフを犬に与えても問題ないと紹介しましたが、注意しなければならないポイントもあります。 次に、ローストビーフを犬に与える際の注意点を紹介します。

与えすぎは下痢に繋がる

ローストビーフは普段食べなれていないこともあり、大量に与えてしまうと下痢になってしまう可能性があります。 そのため、ローストビーフだけを与えるのではなく、普段与えているフードと一緒に与えることで愛犬も満腹になることができます。 体重5kgの犬に対してローストビーフはカットした一枚が適量であり、それ以上与えないようにしましょう。 犬は本来であれば肉を食べる習慣がありますが、最近の犬はドライフードが主流になっており、肉を食べる習慣が薄まったことで胃や腸が驚いてしまい、下痢をしてしまう原因となっています。

人用のローストビーフは与えない

上記でも紹介したように人用のローストビーフは与えないようにしましょう。 人用のローストビーフは焼くだけですぐに食べられるようにコショウや塩・ソースなどで味付けられている場合が多いです。 コショウや塩・ソースは犬にとっては有害になってしまう成分も含まれているため、高い確率で下痢になったり、嘔吐してしまう場合もあります。 愛犬家の中には愛犬にもおいしい物を食べさせたい気持ちで味付けされたローストビーフを与えようと考えてしまいがちですが、犬にとっては有難迷惑となってしまいます。

よく加熱する

犬にローストビーフを与える場合はよく加熱することをおすすめします。 牛肉は表面を焼くだけでもお腹を壊すことなく食べることができます。 そのため、牛肉だけレアやミディアムなどの焼き加減で風味や触感を味わうことができます。 しかし、犬に与える場合はより安全性を高める必要があるため、よく加熱するようにしましょう。 焼き加減は赤い部分がなくなれば問題ありませんが、低温でじっくり焼くことで赤い部分を残しつつしっかり熱を入れることも可能です。

アレルギーの可能性

ローストビーフを与えることで犬がアレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。 特に、アレルギー検査をしていない場合や今まで肉類を与えたことがない場合は注意しましょう。 万が一肉にアレルギーがある場合に上記で紹介した適した量を与えるだけでも体調が急変してしまうリスクがあります。 そのため、肉類へのアレルギーがあるのかわからない場合は少量与えるようにしましょう。 もし、アレルギー反応を起こすことがなければ徐々に与える量を増やすことで安全にローストビーフを与えることができます。

小さめにカットする

一枚のローストビーフを与える場合はそのまま与えるのではなく、小さくカットしてから与えることをおすすめします。 大きいまま与えてしまうと喉に詰まらせてしまったり、お腹を壊してしまうリスクが高まってしまいます。 小さくカットすることで食べやすくなり、消化もしやすくなるため、お腹も壊しにくいです。 特に、小型犬や老犬にローストビーフを与える場合は必ず小さめにカットするようにしましょう。 また、小さくカットすることで普段与えているドライフードに混ぜやすくなるメリットもあります。

脂が多い部分は与えない

ローストビーフは脂身が多く含まれている部分もあり、ジューシーであり、柔らかいこともあり、好きな人も多いのではないでしょうか。 しかし、犬が脂肪を過剰摂取してしまうと急性膵炎になってしまう可能性が高まってしまいます。 また、肥満体質になってしまったり、うまく消化できないことで下痢や体調を崩してしまう可能性もあります。 犬用のローストビーフであれば脂身はカットされている場合が多いですが、ローストビーフを手作りする場合は脂身が少ない部分を使ったり、脂身を事前に取り除くようにしましょう。

ローストビーフに適した部位を使う

犬にローストビーフを与える場合は適した部位を使うようにしましょう。 ローストビーフは牛肉のさまざまな部位を使って使って作ることができ、味わいや触感にも影響されます。 部位が異なることで脂身が多いところもあれば少ない部位もあります。 犬に与える場合は、脂身が少なく、たんぱく質が豊富に含まれている部位がおすすめであり、牛ロースや牛モモがおすすめです。 手作りでローストビーフを作る場合は適した部位の牛肉を購入するようにしましょう。

犬と一緒に食べれる!ローストビーフのレシピ

犬用にローストビーフを作ろうとしてもどのように作ればよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。 味付けは一切しないため、簡単に作ることができます。 牛モモを使う場合は冷蔵庫から事前に出しておき、常温に戻します。 フライパンにオリーブオイルを入れ、表面に焼き目が付くまでじっくり焼いていきます。 片側2分から3分間焼くことが目安であり、この際にカボチャなどの野菜も一緒に炒めると時短になります。 全面焼くことができれば、アルミホイルで包み、中までじっくり熱を入れ、1時間程度たてば完成です。 まだ、熱が残っている場合は粗熱をとってから与えるようにしましょう。

まとめ

ローストビーフは犬にも与えることができますが、人用で味がつけられているローストビーフは与えないようにしましょう。 犬用のローストビーフを用意すれば愛犬と一緒の物を食べることができ、家族としての絆を強めることができます。 しかし、注意しなければならないポイントも多くあるため、慎重に与えるようにしましょう。

犬の呼吸がおかしいのはどんな時?

犬の呼吸がおかしいと感じたことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。 呼吸が乱れている場合は運動後や興奮状態でなければ何かしらの病気である可能性があります。 病気の種類によっては命に関わってくる場合もあるため、犬の呼吸が激しい場合は病院で診てもらうようにしましょう。 次に、犬の正しい呼吸と悪い呼吸について紹介します。

正常時の呼吸

犬の呼吸がおかしいと感じた場合には正常時の呼吸がどのような物なのかを知っておく必要があります。 正常時であれば1分間に15~25回程度呼吸すると言われています。 しかし、小型犬の場合は大型犬と比べると肺が小さいため、若干呼吸が早い傾向があります。 呼吸の回数を数える方法は犬が休んでいる際にお腹が上下しているのをカウントすることで調べることができます。 また、犬が寝ている際に鼻にティッシュなどを置き、ティッシュが触れる回数を数えることでも調べることが可能です。 犬の体調異常をいち早く知るためにも正常時の呼吸数を把握しておくことをおすすめします。

異常時の呼吸

異常時の呼吸は運動や興奮などしていないにも関わらず、上記で紹介した正常時の呼吸数よりも極端に多くなってしまっている時です。 極端に回数が多ければ明らかにおかしいと感じるのではないでしょうか。 また、呼吸数が多いだけではなく、舌の血色が悪い場合も何かしらの異常が犬に起きている可能性が高いです。 舌の血色は正常時であればピンク色ですが、異常時では黒っぽくなってしまいます。 また、鼻をピクピクさせる鼻翼呼吸をしている場合や異常にヨダレを垂らしている際にも異常が起きている可能性があり、呼吸音に変な音が含まれている場合は呼吸器系に何かしらの疾患が起きている可能性があります。

犬の呼吸がおかしい原因①心臓の疾患

犬の呼吸がおかしいくなる原因に心臓の疾患が関係している場合があります。 心臓の病気であれば命に関わってしまうリスクが非常に高いため、早期に治療を開始する必要があり、場合によっては手術が必要になることもあります。 次に、呼吸が乱れてしまう原因の心臓疾患について紹介します

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全は犬の心臓病の中でも最も発症する可能性が高い病気です。 心臓は4つに分けることができ、右心室・右心房・左心室・左心房がありますが、僧帽弁閉鎖不全は左心室と左心房の弁が変形してしまっていることが原因です。 弁が変形することでうまく閉じることができなかったり、血液が逆流してしまいます。 初期症状がないため、発見するのにやや遅れてしまいやすい病気ですが、病気が進行すると運動後や興奮時に咳の症状が現れます。 さらに症状が進行すると疲れやすくなったり、食欲不振から痩せてしまうこともあり、呼吸困難に陥ってしまうこともあります。 一般的に高齢で小型犬に現れるリスクが高い病気です。

肺水腫

肺水腫は「肺」とあるため、肺の疾患と思われやすいですが、心臓の疾患に分類されています。 しかし、異常が起きている部分は肺であり、呼吸が乱れてしまう原因にもなります。 肺水腫とは、肺の中に水が溜まることであり、水の量が増えることで次第に呼吸がしにくくなってしまいます。 肺は酸素と二酸化炭素を交換する器官であり、肺胞がその役割を果たしています。 肺に水が溜まることで肺胞も水に浸かってしまい、肺としての機能が低下してしまうことで呼吸が乱れ、最悪呼吸困難に陥ってしまいます。

心筋症

心筋症とは、心臓の機能が低下してしまう病気です。 心臓は全身に血液を送り出す器官であり、血液の中には酸素も含まれているため、結果的に酸欠状態に陥ってしまいます。 そのため、呼吸が荒くなるなどの症状が犬には現れます。 心臓は筋肉でできており、伸縮とすることでポンプとしての役割を果たしています。 しかし、心筋症になると心臓の筋肉の動きに異常が起きてしまい、うまく血液を送ることができなくなってしまいます。 心筋症になってしまう原因はいまだ解明されていないため、犬種に関係なく発症してしまう可能性がある病気です。

犬の呼吸がおかしい原因②呼吸器の疾患

上記では心臓の疾患に関係する病気を紹介しましたが、呼吸器系の疾患でも呼吸が荒くなります。 次に、犬の呼吸が乱れてしまう呼吸器系の疾患について紹介します。 上記の病気に当てはまらない場合は参考にしてください。

気管虚脱・気管支虚脱

気管虚脱や気管支虚脱は気管や気管支が潰れることで酸素の通り道が狭くなる病気です。 うまく酸素が通らないことで呼吸がしにくくなったり、呼吸困難になってしまう場合があります。 気管虚脱や気管支虚脱は軟骨が先天的に変形していたり、高齢によって気管支付近の筋肉が弱まることが原因と考えられています。 そのため、高齢の犬に現れやすい病気です。 咳などの症状が現れたり、逆くしゃみと似た行動をするようになるため、気管支虚脱・気管虚脱の判断が難しいです。 しかし、逆くしゃみの場合は舌を出して呼吸することがない違いがあります。

気管支炎

気管支炎は気管支が炎症してしまう病気であり、ウイルスや寄生虫が原因である場合が多く、最近ではタバコやハウスダスト、おもちゃなどの誤飲も原因に含まれています。 さまざまな原因で発症する病気ではありますが、予防接種をするなどで対応することができます。 気管支炎になってしまうと咳がよくするようになり、次第に食欲不振や元気低迷、体力の衰えなど症状が進行していきます。 重症化してしまいうと咳が止まらなくなり、呼吸困難に陥ってしまう危険性があります。 アレルギーが原因で発症することもあり、重症化する前に治療を開始することをおすすめします

肺炎

肺炎になってしまうと肺の中にある肺胞が炎症を起こし、うまく酸素と二酸化炭素の交換ができなくなってしまいます。 症状は咳や鼻水が酷くなる場合もありますが、まったく咳が出ない場合もあります。 咳が出ない場合は苦しんだり、体を震わせるなどの異常が起きます。 重症化してしまうと呼吸困難になり、最悪命にも関わってくる病気であるため、甘く見ないようにしましょう。 肺炎になってしまう原因はウイルスや細菌などを吸い込むいことであり、風邪をこじらせることでも誘発してしまう病気です。

犬の呼吸が苦しそうな時の対処法

呼吸が苦しそうにしている際にどのようにしてあげればよいのかわからない飼い主さんも多くいるのではないでしょうか。 次に、犬の呼吸が苦しそうにしている時にやるべき対処方法を紹介します。 上記で紹介した病気などで呼吸をしにくそうにしている愛犬に試してみましょう。

動物病院を受診

犬が上を向くなど変な格好で呼吸をしている場合やうつ伏せにすることができない場合は動物病院を受診することをおすすめします。 また、数日間咳が続いてしまっている場合も病気である可能性が高いため、受診するようにしましょう。 若い犬で症状が軽度であれば安静することで症状が治まる場合もありますが、悪化してしまう可能性もあるため、犬に異常が起きているのであれば戸惑うことなく動物病院を受診し、獣医に治療してもらいことをおすすめします。 早期に治療を開始するほど重症化しにくいため、愛犬にとってもメリットが大きいです。

うつ伏せにする

犬は基本的にはうつ伏せになることで呼吸がしやすくなります。 そのため、呼吸がしにくそうにしているのであればうつ伏せにするようにしましょう。 また、顎の下にタオルや枕などを入れることで楽に呼吸できるようになる可能性が高まります。 逆に横向きや仰向けは肺が圧迫されてしまう姿勢であるため、おすすめできません。 しかし、うつ伏せになることでお腹が痛い場合は横向きにすることをおすすめします。 呼吸しやすい態勢にしてあげるだけでも苦しさを軽減することができます。

犬の呼吸音がフガフガ?原因は?

愛犬とともに生活をしていれば犬が呼吸する際にフガフガ音を立てていることに気づいた経験がある飼い主さんもいるのではないでしょうか。 フガフガ呼吸していることには原因があり、逆くしゃみのように問題ない場合もあれば病気の危険性もあります。 次に、呼吸音がフガフガになってしまう原因を紹介します。

軟口蓋過長症

軟口蓋過長症は喉の奥にある軟口蓋が通常よりも分厚かったり、長いことで呼吸がしにくくなってしまう病気です。 先天性の場合もありますが、肥満などが原因で発症してしまうこともあります。 ブルドックなどの犬種に現れやすい病気であり、いびきが酷くなってしまったり、呼吸困難になってしまうリスクもあります。 肥満が原因であれば減量することで症状を軽減することができたり、完治することも可能です。 しかし、先天性の場合は手術が必要になってしまう場合もあります。

鼻炎・異物が原因

鼻炎や鼻の中に異物が侵入することでもフガフガしてしまいます。 鼻腔内に腫瘍などができてしまうと鼻に違和感を感じてしまいフガフガします。 また、鼻詰まりが原因でもフガフガしてしまうため、頻繁に繰り返すのであれば一度鼻の中を見てみることをおすすめします。 また、散歩中に花粉などを吸い込むことでもフガフガしてしまうリスクが高く、くしゃみをすることもあります。 室内でもハウスダストやダニを吸い込むことで同じ動作をします。 場合によってはアレルギーを誘発してしまうこともあり、注意ましょう。

まとめ

犬の呼吸がおかしいにも関わらず放置してしまうと症状が悪化してしまい、呼吸困難に陥ってしまう場合もあります。 そのため、数日呼吸が乱れている場合が病院で診断してもらうことをおすすめします。 呼吸が激しくなると病気の可能性が高く、治療しなければ治らない場合も多いため、早期治療を心がけるようにしましょう。

犬の交尾とは?

犬の交尾とは、性行為のことであり、受精することができれば妊娠し、出産に至ります。 雄は特別発情期はありませんが、雌の場合は発情期があり、その時に交尾をすることで妊娠する可能性があります。 雄は発情期がないため、いつマウンティングするかわかりませんが、交尾が成立するかは雌が発情しているかに関わってきます。 そのため、雄がマウンティングしていても必ず交尾をしているわけではありません。 また、マウンティングは発情している以外にも相手より上の立場であることを表す行動でもあります。

犬の交尾方法とは?

犬の交尾方法にはさまざまなあり、愛犬に合った方法で交尾させることが大切です。 一般的に自然交配が多いですが、どうしても交配させたい場合には違う方法が適用されます。 次に、犬の交尾方法について詳しく紹介します。 どのような交尾方法があるのか知りたい人は参考にしてください。

人工交配

人工交配とは、雄の精子を採取したのち、カテーテルやシリングを使用して精子を直接膣内に注入する方法です。 そのため、交尾をしなくても受精させることが可能になっています。 直接触れ合うことがないため、感染病などのリスクが少なく、病気を伴っている犬に使用される場合が多いです。 また、雄の生殖器に何らかの異常があり、勃起や発情しない場合にもおすすめです。 交尾はある程度体力が必要となる行為でもあり、体力がない老犬に使用されることもあります

人工授精

人工授精とは、精子を卵子に直接注入する外科的方法であり、犬に対して使用されることはレアケースです。 自然交配や人工交配と比べて格段と受精率が高まるメリットがありますが、一部の人からは批判されることもあります。 日本では一部の犬種では認められている方法ですが、それ以外の犬種では使用が認められていません。 そのため、家庭で飼っている犬に対して人工採精を使用されることはほとんどなく、優秀な犬の子孫を残す際などに使用されることが多いです。

自然交配

自然交配とは、文字通り自然に行う方法であり、人の手がほとんど加わらない方法でもあります。 雄と雌の相性があるだけではなく、発情するタイミングも加わるため、上記で紹介した方法と比べると受精率は低いです。 しかし、道徳的には最もよい方法であり、特別なことがない限りは自然交配が行われることが多いです。 多頭飼いする場合は自然交配を行ってしまう場合が多く、数年後にはより多くの犬を飼うことになってしまい、一部では問題視されることもあります。

犬の交配の種類・特徴一覧

犬の交配にはいくつかの種類や特徴があります。 場合によっては交配しない方がいい犬種もいるため、注意が必要です。 次に、犬の交配の種類や特徴を詳しく紹介していきます。 ブリーダーなど犬の交配をする人になりたい人は参考にしてください。

アウトブリーディング(交配)

アウトブリーディングとは、代々続く血統の犬と全く関係のない血統を交配させる方法です。 同じ血統の犬ばかり交配させてしまうと優秀な個体が生まれる可能性が高まりますが、同時に遺伝に異常が起きてしまう可能性も高まってしまいます。 遺伝に異常が起きないように全く違う血統を交配させることで血が濃くなりすぎることを防ぐ目的で行われる場合が多いです。 しかし、頻繁に行ってしまうと血が薄くなりすぎてしまい、代々継がれてきた血統の失われてしまいます。

アウトクロッシング(異種交配)

アウトクロッシングとは、違う犬種を交配させることであり、生まれてくる犬はミックス犬や雑種と呼ばれます。 自然交配でもアウトクロッシングになってしまう場合もあり、それぞれの犬種の特徴が引く継がれる特徴があります。 交配の組み合わせによってはタブーとされている物もあり、アウトクロッシングによって体に異変をもって生まれてきてしまうことも多いです。 自然交配の元アウトクロッシングしてしまった場合は仕方ありませんが、ブリーディングするのであれば組み合わせの危険度も把握しておきましょう。

インセスチュアスブリーディング(極近親交配)

インセスチュアスブリーディングとは、一代または二代の血統と交配させる方法であり、最も血が濃くなる組み合わせでもあります。 兄弟や親子と交配させる方法であるため、人ではタブーとされていますが、犬の場合はそこまでタブー扱いにはなっていません。 しかし、遺伝に問題が起きる可能性が高く、インセスチュアスブリーディングを行う場合は事前に繁殖計画書を提出し、審議の元認定されなければ行ってはいけない決まりがあります。

インブリーディング(近親交配)

インブリーディングは、異母兄弟や従兄妹と交配させる方法であり、比較的血も近いため、クオリティーの高い犬が生まれやすい特徴があります。 そのため、より優秀な犬を残したい場合に使用される場合が多く、昔から行われている交配方法でもあります。 上記で紹介したインセスチュアスブリーディングと比べると遺伝的に問題も起こりにくいメリットがあり、交配に対するリスクも少ないです。 しかし、いくらかは近い血が交わるため、アウトクロッシングなどと比べるとやはり遺伝的に問題は起こりやすいです。

インターブリーディング(変種間交配)

インターブリーディングとは変種間交配とも呼ばれており、サイズや毛の種類が違う犬同士を交配させる方法です。 しかし、犬種は同じもの同士を交配させるため、アウトクロッシングとはまた違ってきます。 犬種は同じであるため、交配に対するリスクは低いですが、体に異変は起こりやすいです。 例えばストレートの被毛の犬とくせっ毛のある犬の場合は程よいウェーブのかかった毛の質感になる場合もありますが、どちらかの毛の特徴が強く引き継がれる場合もあります。

ラインブリーディング(系統交配)

ラインブリーディングはインブリーディングの一種であり、同じ犬を祖先に持つ犬同士を交配させる方法です。 血が濃くなりすぎることを防ぐため、比較的リスクも少なく、良い血統を引き継ぐことも可能で、最も多く行われている交配の仕方でもあります。 例えば、祖先にチワワの犬種がいる同士の犬を交配させることで現在の犬種の特徴ととチワワの特徴を引き継ぐことが可能になります。 血が薄くなることを防ぐことも可能です。

犬のマウンティングについて

犬のマウンティングについて詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。 マウンティング=交尾というイメージがついてしまっていますが、必ずしも交尾をしているわけではありません。 次に、犬のマウンティングについて紹介します。

マウンティングを行う理由

犬がマウンティングする理由にはさまざまなあり、交尾以外にもマウンティングを行います。 例えば人に対してマウンティングをする場合は、その人物を下に見ていたり、遊んでほしいと考えている可能性があります。 後者の理由であれば遊んであげることでマウンティングをしなくなりますが、前者の場合は主従関係が崩れているため、放置するということを聞かなくなります。 また、同性の犬に対してもマウンティングをすることもあり、人と同じように自分の方が立場が上だという表現です。

マウンティングをやめさせたい場合

マウンティングをやめさせたい場合上記で紹介した原因をまずは把握することが大切です。 飼い主を下に見ているのであれば甘やかすだけではなく、きつく叱ることも大切になります。 マウンティングされ続けることを放置してしまうと主従関係が崩れてしまいます。 そのため、遊んでほしい以外の理由でマウンティングしてくるのであればその都度やめさせるようにしましょう。 また、やめさせたあとにおやつなどを与えると効果的で短期間でマウンティングをしなくなります。

マウンティングのデメリット

マウンティングにはデメリットがあることを知っているでしょうか。 飼い主の中には生理現象であるため、放置してしまうこともありますが、上記でも紹介したように主従関係が乱れてしまい、躾ができなくなるだけではなく、吠える回数や噛む回数が多くなるデメリットもあります。 また、マウンティングは腰を振る行動であり、雄の場合は陰部を傷つけてしまう可能性もあります。 陰部はデリケートな部分であるため、傷つきやすく注意が必要です。

まとめ

犬のマウンティングは交尾というイメージが強く、そのほかのマウンティングをする理由を知らない場合が多いです。 マウンティングはオスだけではなくメスも行うため、おかしい行動ではありませんが、デメリットになることもあるため、頻繁にマウンティングをするのであればやめさせることも必要です。

犬にマグロを与えても大丈夫?

マグロは私達に馴染みの深い食べ物です。 栄養価も高く、美味しいので好きな人が多いですね。 そんなマグロは犬も安心して食べられる魚です。 犬のおやつやドッグフードに、マグロが使用されていることも少なくありません。 栄養価の高いマグロは、犬の健康にも良いのです。 手作り食を食べている犬も多いと思いますが、肉だけでなく魚を与えるメリットもあるので利用してみてはいかがでしょうか。 ここではマグロを与える際の方法と注意点を説明し、犬が喜ぶマグロレシピを3点紹介します。 ぜひ参考にしてみてください。

犬にマグロを与える方法と注意点

マグロを始め魚には肉と同様にタンパク質が多く含まれています。 さらにオメガ3不飽和脂肪酸やビタミン6も豊富で、これらは皮膚・筋肉・骨などの健康維持に欠かせない成分です。 ただし、マグロのような大型魚には水銀が含まれているので取りすぎには注意しなければなりません。 私達も妊婦や幼児は毎日食べることは避けるように言われていますので、犬の場合も毎回与えることやフードの量と同じだけを与えることはやめましょう。 次にマグロを与える方法と注意点を詳しく説明します。

醤油やわさびは使用しない

人間はマグロの刺身に醤油やわさびが欲しいものですが、犬には必要ありません。 味がないのでかわいそうに思うかもしれません。 しかし、刺激物である醤油やわさびは犬にとっては健康に良くないものなので与えないようにしましょう。 手作りごはんでも犬には調味料は不要です。 マグロの匂いを嗅いで犬は十分に美味しいものを判断することができます。

少量から始める

水銀への不安もありますが、マグロだけでなく普段ドッグフードを食べている犬が初めて違うものを食べる場合、少量から始めてください。 急にたくさんのものを食べるとお腹がびっくりして下痢になることがあるからです。 いつものフードに少しトッピングするとか、おやつに少しだけあげてみるなどしてみましょう。 その後様子を見ながら量を調節すると消化不良を起こすことがありません。 また少量を与えて様子を見ることで、マグロへのアレルギーがないかを知ることもできます。 皮膚の状態や便の様子などを観察してあげてください。

新鮮なものを与える

私達も食中毒の危険を考えて生魚は新鮮なものを選びます。 犬にとってもそれは同じです。 鮮度が落ちてしまったマグロは体に良くないので、犬に食べさせる時は購入したての新鮮なマグロを選びましょう。 マグロに含まれる体に良い成分は、鮮度が良いからこそ体に効果があります。 せっかく与えるなら効果的に食事に加えてあげましょう。

寄生虫に注意

とても稀なことですが、魚には寄生虫が付着している場合があります。 与える前によく目視したり包丁で細かく刻んであげると良いでしょう。 寄生虫によってお腹を壊したりすることがあるため、気になる時にはさっと火を通すなどするのも良いでしょう。 また少量だけ与えることも寄生虫のリスクを避けることに役立ちます。

小骨は取り除く

犬は胃酸が人間よりも強力で骨も消化してしまうので、大型犬の場合はまず問題ないと思いますが、小型犬の場合心配される飼い主さんも多いかと思います。 万が一骨がのどにひっかかることがないように、なるべく小骨を取り除いてから与えましょう。 魚の骨は鋭くて、私達ものどに引っかかると辛いです。 少量のマグロなら取り除くことも容易なので、対策することをおすすめします。 カルシウム分が多い骨をあげたいなら、ミキサーで細かくしてふりかけのようにあげるのがいいかもしれません。

生のマグロは少量のみ

犬にも生のマグロを与えることは可能です。 しかし、先述した通り、醤油は絶対に使ってはいけません。 もし、醤油がついた生のマグロを大量に与えてしまったら、ミネラルと塩分の過剰摂取となり、健康を害するケースもあるのです。 また醤油を付けていないとしても、寄生虫や水銀のリスクのことを考えて生のマグロは店で買ってきたものを少しだけ与えるように気をつけましょう。

犬が喜ぶマグロレシピ3選

犬が喜ぶマグロを使ったレシピを3つ紹介します。 マグロは栄養価も高く、赤みは高タンパク低カロリーの嬉しい食材です。 子犬のドッグフードにも含まれるDHAという記憶力集中力に効果的な栄養素も入っています。 量については体重を参考に、調節して無理のないようにあげてください。 ぜひ、新鮮なマグロを見つけたら次のレシピにチャレンジしてみましょう。

マグロの冷やし茶漬け

〈材料〉 ・ごはんお茶碗1杯(120g) ・マグロ50g ・ささみミンチ50g ・絹ごし豆腐60g ・ゆでたうずら卵3個 ・小松菜人参しいたけなどの野菜適量 ・海苔 〈作り方〉 1,野菜が小さめに刻む。豆腐はひと口大に切る。 2,鍋にささみミンチを入れて炒め、野菜も炒める。水300ccを入れて煮込み、豆腐を入れる。 3,うずら卵とマグロを入れてさっと煮て冷ましておく。 4,器にごはんを入れて、冷めた3をかける。海苔を細かくちぎってかける。 体重5kgの成犬が一日2食とすると、1日で食べきって問題ありません。ビタミン豊富な暑い日にもぴったりなごはんです。

マグロの月見ハンバーグ

〈材料〉 ・マグロ100g ・生おから50g ・ゆでたうずら卵5個 ・キャベツ40g ・にんじん20g ・しいたけ20g ・スキムミルク大さじ1 ・片栗粉大さじ1 ・ひじき2g ・チーズ20g ・じゃがいも120g 〈作り方〉 1,ひじきは水で戻しておく。 2,キャベツとにんじんは電子レンジに1分半かけ、しいたけと一緒に細かく切っておく。(またはフードプロセッサーにかける) 3,一口大に切ったまぐろ・生おから・スキムミルク・片栗粉・ひじきを2の野菜に混ぜる。 4,うずら卵を3のミンチで包んで丸いハンバーグにする。 5,4を焼く。 6,じゃがいもは皮付きのままレンジで4~5分、やわらかく潰してチーズを中に入れボール状に丸める。 7,5と6を器に持って完成。 体重5kgの成犬の場合、1,5食分となります。チーズを減らすとカロリー減少となります。

マグロの山かけ丼

〈材料〉 ・マグロ40g ・長芋30g ・ごはん40g ・海苔 〈作り方〉 1,マグロを食べやすい大きさに切り、長芋をすりおろす。 2,ごはんを器に入れ、マグロと長芋をのせる。海苔を散らす。 体重10kgの成犬の1回分の量ですが愛犬に合わせて調節してください。 火を使わず、簡単にできるご飯です。飼い主は醤油をけかけてどうぞ。

まとめ

マグロは美味しいだけでなく、犬にとっても栄養価が高い優秀な食材です。 特に豊富なタンパク質が体に良いです。 食べさせる場合の注意点がいくつかあるので、それらを守ってまずは少量から安全に食べさせてあげてください。 いつもと違うご飯に目を輝かせて喜んでくれることでしょう。 たまには飼い主さんと同じレシピも楽しいですね。

犬がしっぽを振らない理由

犬はしっぽを振っていろいろな感情を表現します。 一般的によく知られているのは「しっぽを振っているときは喜んでいる。」ということでしょう。 逆にしっぽを振らないと怒っているのかとか警戒しているのかと、様々な理由を考えてしまうことがあります。 実際に犬はしっぽを振って楽しさや好きという感情だけを伝えているのではなく、振らないことにもたくさんの理由があるのです。 そして人と同様に犬にも性格があり、一頭一頭の個性も違います。 この記事では犬がしっぽを振らない理由を詳しく解説し、しっぽ以外の愛情表現やしっぽで示す感情を紹介していきます。

犬の性格

犬にも人と同じように性格の違いがあり、犬種によって大まかに分かれています。 人懐こい性格で誰にでもそばに寄っていく犬もいれば、家族以外の人には甘えない犬もいます。 警戒心が強く見知らぬ人には心を開かないタイプの犬は、主従関係が出来上がると一生忠実ですがしっぽをあまり振らないという面を持っています。 しかし、しっぽを振らないからと言って愛情を持っていないのではありません。 後でも説明しますが違う表現で表しているのです。

好感度とは無関係

愛犬がしっぽを振ってくれないと自分はあまり好かれていないのではないかと心配になったりします。 特に家族の中で自分にだけ犬がしっぽを振らないとなると、自分だけが嫌われていると思いがちです。 でもそれは間違いです。 犬はそれぞれの家族に対して愛情を表現しているだけで、しっぽを振らないからと言って相手のことを「嫌っている・好きではない」ということではありません。 しっぽを振らないことは好感度や愛情とは無関係ですので安心してくださいね。

振り方が控えめな日本犬

犬の性格の違いは犬種によって分かれるところが多いのですが、特に柴犬や甲斐犬など日本犬の場合、外来品種と比較するとしっぽをあまり振らないことが多いです。 その理由は日本犬は狩猟のために飼育されていたため、人間に対して過度に感情を出すことがなくなっていったと言われています。 日本犬のしっぽは上向きで丸まった形のものが多く、振り方が控えめです。 対してオッターテイルと呼ばれるしっぽを持つラブラドールなどは、高速回転のようにしっぽを振ることもあります。 犬種によってしっぽの形も違い、振り方にも違いがあるのです。

しっぽを使わない感情表現

犬は確かにしっぽによっていろいろな感情を表現していますが、それはしっぽだけではありません。 しっぽを使う以外でも感情表現の方法があります。 吠え方にも種類があり、甘えるような鳴き声や攻撃的な吠え方、楽しく嬉しい吠え方などさまざまです。 愛情表現で体を寄せたり、飼い主の顔を見つめてきたり、無防備な仰向け姿になったり、その時々で感情を表しています。 しっぽを振ることだけが犬の感情表現ではないということを理解しておきましょう。

筋力が低下している

人間と同様に年をとると犬も筋力が低下します。 若い時にはしっぽをブルンブルンと振っていた犬も、老犬になったことで勢いが弱くなってきます。 散歩の時などによく注意して見てみましょう。しっぽをぐんと上げたり、盛んに降っていることは少なくなってくるでしょう。 でもそれは老化現象の一つなのです。 しっぽの振り方が弱くなっても喜んでいる場合があります。 しっぽだけでなく他の様子を観察して、犬の感情を読み取ってあげてください。

犬のしっぽを振らない愛情表現

犬の愛情表現はしっぽを振ることだけではないという説明をしてきました。 しっぽの振り方だけでは犬の愛情を計ることはできません。 犬は実に様々な方法で感情を表現し、コミュニケーションを取っていることがわかっています。 では、実際にどのような表現方法で私達に愛情を伝えてくいるのでしょうか。 しっぽを使わない愛情表現について、次の5つの場合を紹介します。

前足を使っておねだり

犬が飼い主に向かって前足を出してチョンチョンと触ったり、「おいで。」をするような仕草を見せることがあります。 この行動は愛情表現の一つです。 前足を出す行為は、母犬に乳をねだる時の子犬の行動だと言われています。 その名残から犬が飼い主と遊んでほしい時や甘えたい時にこのような行動を取るのです。 前足を使っておねだりしているように見えるのは、「大好き、かまってほしい。」と犬が伝えている時なのでしっかりと甘えさせてあげましょう。

くっついて一緒に寝る

犬が熟睡できるのは安心していられる環境にいるからです。 大好きな人のそばにいるときほど安心するはずです。 だから、犬が眠たくなって体を擦り寄せながら一緒に寝るという行動は愛情表現の表れでもあります。 この時、しっぽを振ることはありません。 室内の犬用のベッドやゲージでで寝る習慣がついている犬の場合は、その場所が十分に安心していられることがわかっているからなので、飼い主と一緒に寝ないから愛情が薄いわけではありません。

背中やお尻をくっつける

犬が背中やお尻を飼い主にくっつけてくることがあります。 チョコンと前に座ってきて、その背中をなでてあげたりするととても気持ちよさそうにします。 動物にとって敵に背中を見せることは絶対にありえない行動なので、背中やお尻をくっつけることは相手を信頼している証拠です。 そして体を擦り寄せることで甘えたり、かまってほしいという気持ちを表現しています。 この時もしっぽを振ることはあまりありません。優しく抱きしめたり、なでてあげたりして気持ちに応えてあげましょう。

仰向けで寝る

犬がお腹を見せてゴロンと仰向けになる行動は、相手に敵意を持っていないことの現れだったり、降参の印だったりします。 更に人の近くで仰向けで寝ることは安心感、好意の表れです。 犬にとってお腹は急所なので、そのような場所を見せるということは信頼している証拠です。 この時もしっぽを振ったりはしません。 むしろ最大級に安心し、リラックスしているのでしょう。 優しくお腹をなでたり、言葉をかけてあげて親愛を強めてください。

顔を見つめてくる

犬は初めて会う人や犬に対しては顔をまっすぐに見つめることはほとんどありません。 警戒心があるからです。 でも飼い主や自分をかわいがってくれるとわかった相手には、じっと顔を見つめてくるようになります。 犬は人間の表情や行動を見ることで、その人が何を感じているのかを読み取ろうとします。 犬好きの人は犬に好かれるということは多いですね。 好きだからこそ知りたいと思うのです。 そして、人間の感情に寄り添うことができる愛情深く賢い生き物なのです。

犬のしっぽと感情の関係

犬のしっぽは体の一部であり、役割を持っています。 体のバランスを取ると同時にいろいろな感情を表現する役割です。 しっぽの振り方・高さ・速さによって楽しさや不安・痛み・甘えたい気持ちなど様々な感情を表現していることがわかっています。 飼い主として、しっぽが表す感情を理解できるようになるといち早く犬の気持ちに気づきフォローしてあげられるでしょう。

しっぽを水平に突き出す

しっぽの毛を逆立てない状態で、しっぽを水平に突き出している際は、何かに注意を向けているサインです。 犬のしっぽは他の犬などに警戒している時は毛が逆立ったり、しっぽを高くあげて自分の優位を主張したりします。 そうではなく水平に保っている場合、犬の精神状態も落ち着いていることがわかります。 散歩の時に気になる匂いを見つけた場合などに見られる行動なので、しっぽをよく観察してみましょう。

後ろ脚の近くまでしっぽを下げる

しっぽをだらんと下げている時は元気がないのかなと気になりますね。 体の高さがいつもどおりなのに、しっぽだけが下がっている状態は精神的または肉体的にストレスを感じている状態です。 何に対してのストレスなのかを考えてみてください。 取り除くことができるものならば、すぐに解決するでしょう。 環境の変化やすぐに解決できない場合も、楽しい遊びやオヤツなどを使ってストレスの対象から気をそらすように工夫してみましょう。

脚の間にしっぽを巻き込む

しっぽを下げているだけでなく、後ろ脚の間にクルンとしっぽを巻き込んでいる場合は、何かにひどく怯えているサインです。 他の犬に対してとても怖がっていたり、大きな音に怯えていることもあります。 緊張して体がこわばっていると思うので優しく声をかけてあげましょう。 更に緊張が高まると毛を逆立てて攻撃行動に出る場合もありますので、よく注意をして対象から距離を取るようにしましょう。 またどこか体が痛い時、不調の時にもしっぽを巻き込みますので状態を観察して異変を感じたら病院で診てもらいましょう。

しっぽを追ってぐるぐる回る

自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回っていることがあります。 子犬や若い犬に多くとても可愛くておっちょこちょいな姿に見えますが、実はこれは強いストレスや興奮からくる行動だと言われています。 興奮状態がすぐに収まるようであれば特に問題はありません。 でも、ストレスが長く続くと人間と同じで犬も体の状態にも影響が出ます。 子犬や若い元気な犬は運動不足からストレスになることもあるので、毎日の散歩が足りているか気をつけましょう。

大きくしっぽを振る

犬が大きくゆったりとしっぽを振っている場合は、相手への穏やかな服従心や純粋な好意を表しています。 その時犬の顔も笑っていて、嬉しそうな目をしていることが多いでしょう。 しっぽだけでなく犬全体の様子を観察してみましょう。 環境にリラックスして、今の状態に満足している証拠です。 更にしっぽだけでなく腰からくねくね振っている時は、相手に甘えています

まとめ

犬のしっぽはその位置や動きによって、犬の様々な感情を表し、またしっぽを振らないことにも理由があります。 特に不安やストレスなど体の不調につながるような場合は注意が必要です。 また感情を察知してあげることでより信頼関係が増したり、トラブルなどから守ってあげることもできます。 犬のしっぽの動きをよく観察して愛犬の感情を読み取れるようになりたいですね。

犬の誕生日のお祝い10選

犬の誕生日にお祝いをしてあげることでより家族感が強まり、愛犬との絆も強くなります。 次に、犬の誕生日のお祝いとしておすすめの商品を10個紹介します。 どのようなプレゼントであれば愛犬が喜ばすことができるのかを知りたい人は参考にしてください。

コング/犬用おもちゃ

ゴムの素材で作られているおもちゃであり、噛んでも歯や歯茎を傷つけてしまう心配がありません。 100%天然ゴム素材が使用されているため、安全であり、安心して犬用のおもちゃとして使うことができます。 また、不規則な形に仕上げられていることでバウンドする際も不規則になり、遊びに飽きてしまうことを防ぎます。 なかは空洞になっており、フードを入れることで遊びながら自然と知育することも期待でき、子犬から成犬までおすすめできます。

Petstages/ディアー・ホーン

鹿の角のおもちゃであり、噛むことで遊ぶことができます。 また、硬い素材であるため、歯の汚れも同時に取ることが期待でき、一石二鳥のおもちゃでもあります。 鹿の角は割れにくい特徴があり、犬の口を傷つけてしまう心配を軽減できます。 アメリカで人気のある商品であり、プレゼントとしてもおすすめです。 飽きさせないように牛骨粉が追加されており、多くの犬が興味を抱き、遊んでくれます。 噛み癖のある犬にもおすすめでき、噛むものを限定することができます。

SHICHANG/誕生日 飾り付け セット

誕生日をお祝いする場合はプレゼントを用意するだけではなく、特別な雰囲気にすることも大切です。 飾りつけセットを使用することで簡単に室内の雰囲気を変えることができます。 シックかつゴージャスに飾り付けしたい人におすすめであり、簡単に使用することができるメリットもあります。 カラーはゴールドとローズゴールドがあり、ゴージャス感をより一層強めることができます。 風船が多くセットに入っており、空気入れも付属としてついていることで簡単に風船を膨らませることが可能です。

PULLER/Midi purple 中

ロープ・ボール・フライングディスクの役割があるおもちゃであり、一つのおもちゃでさまざまな遊び方をしたい人におすすめです。 それぞれのおもちゃを用意する必要がなくなるため、室外で遊ぶ際に荷物を減らすことができます。 また、水にも強く、浮く特性があり、水遊び用のおもちゃとしてもおすすめです。 愛犬と一緒に遊びたいと考えている人にもおすすめで、コミュニケーションをとることもできます。 2個セットで販売されているため、室内・室外で分けて使用してみてはいかがでしょうか。

Vague/Vague logo T

伸縮性と肌触りに優れている素材が使用されていることで着心地がよいシャツです。 伸縮性に優れていることで歩く際やジャンプなどの動作を行っても締め付けられたり、引っ張られる感じがなく、着用することでストレスも感じにくいです。 肌触りが良いように仕上げられているため、長時間着用してもストレスを感じることがなく、犬用のシャツを着ることに抵抗がある犬の場合でも比較的嫌がらずに着用してくれます。 落ち着いた雰囲気のカラーに仕上げられていることで性別に関係なくプレゼントできます。 また、繊細なロゴが刺繍されていることでデザイン性にも優れています。

Phoenix/ケーキ型 ハット

犬用の帽子であり、誕生日ケーキのデザインに仕上げられています。 そのため、誕生日プレゼントか誕生日用の衣装としておすすめです。 小型犬~中型犬におすすめであり、大型犬の場合は小さく被ることができない場合もあるので注意しましょう。 カラーは2種類用意されているため、性別に合ったカラーを選ぶこともできます。 誕生日記念として写真や動画をとりたい人にもおすすめで、誕生日であることを演出する効果が高く、記念に残すこともできます。

MANDARINE BROTHERS/オーバーオール

犬用のオーバーオールであり、おしゃれな衣服を着用させたい人におすすめです。 オーバーオール単品でもかっこよく決めることができますが、Tシャツなどと組みわせることでもおしゃれ感を演出することができます。 耐久性を高めるためにダブルステッチが採用されていたり、2本のラインで縫製されているため、やんちゃな犬に着用させても破れてしまうことを防ぎます。 金具もおしゃれな物が取り付けられ、ビンテージ感が出ているオーバーオールでもあります。

パイロットインキ/手がたでくらべるアニバーサリーアルバム

誕生日の祝い方はプレゼントを贈るだけではなく、記念を残すこともおすすめです。 毎年の誕生日を写真に残すことでいつまでも愛犬のことを物として残すことができます。 また、写真だけではなく、犬の足型もスタンプすることができ、成長とともに大きくなっていく足型を見ることも可能です。 子犬の頃の愛犬や亡くなってしまった愛犬のことを思い出すこともでき、いつまでも家族として思い出に残すことができます。 撮った写真は飾ることもアルバムに綴じることも可能です。

Abili/ペット足用クリーナー

犬を飼うことで必然的に散歩に行くようになりますが、足を洗う際に手間取ってしまったり、犬が嫌がってしまうこともあります。 カップ型のクリーナーであるため、簡単に足を綺麗にすることができ、散歩終わりの足洗いも苦になりにくいです。 内側には柔らかい素材で作られているブラシが取り付けられていることで効率よく汚れを落とすことができます。 水の代わりにお湯や洗剤を入れることでリラックス効果を得ることができたり、汚れがよく落ちるようになります。

Furbo/ドッグカメラ

仕事や買い物などで家を空ける場合に愛犬のことが気になる人にはドッグカメラがおすすめです。 カメラが取り付けられていることで愛犬の様子を確認することができたり、スピーカーを通して声を聴かせることもできます。 そのため、寂しがり屋な愛犬におすすめであり、安心感を与えることが可能です。 また、オヤツなどを与える機能も備わっているため、家にいなくても愛犬とコミュニケーションをとることが可能になります。 家を空ける時間が多い人におすすめの商品です。

犬の誕生日の祝い方は様々!

犬の誕生日の祝い方は人それぞれであり、上記で紹介したプレゼントを贈る以外にも祝い方があります。 次に、犬の誕生日の祝い方を紹介します。 他の飼い主さんたちはどのような祝い方をしているのかを知りたい人は参考にしてください。

手作りのご飯

手作りのご飯を与えることで特別感を出すことができ、おすすめです。 いつものご飯に豪華なトッピングを加えるだけでも特別感を出すことが可能です。 犬用のご飯を手作りをしたことがない人はネットなどにも犬用のご飯の作り方が多く紹介されているため、参考にしてみてはいかがでしょうか。 手作りすることが面倒と感じてしまう場合は、愛犬が好きなおやつを与えたり、少し高級なフードを与えるようにしましょう。 どのような物が好きなのかを把握しておくことが大切です。

ケーキで祝う

誕生日といえばケーキではないでしょうか。 そのため、愛犬の誕生日にケーキを用意する飼い主も多いです。 ペットショップなどに犬用のケーキも販売されている場合が多く、あらかじめ予約しておくことをおすすめします。 人と犬では食べてよい物が違うため、人用のケーキは与えないようにしましょう。 間違って人用のケーキを犬に食べさせてしまうと体調を崩してしまうリスクが高まります。 また、犬によってはケーキを与えることでアレルギー反応を起こしてしまうリスクもあるため、事前にアレルギー検査を行っておくことも大切です。

少し長めのお散歩

いつも行っている散歩よりも長めに行うことも犬にとっては特別なことと感じるため、おすすめです。 犬の多くは散歩することが大好きであり、長めの散歩をするだけでも喜びます。 また、普段とは違うコースで散歩することで新しい環境を体験させることができ、特別感を出すことが可能です。 新しいコースで散歩する場合は事前に危険な場所はないかを確認するようにしましょう。 なかには散歩することが苦手な犬もいますが、そのような場合は違うプレゼントを与えるようにしましょう。

ドッグランやお出かけ

時間に余裕がある人や愛犬の誕生日に休むことができるのであれば、ドッグランに参加したり、少し遠くにお出かけしてみてはいかがでしょうか。 最近では犬を連れて行くことができる場所も増えているため、意外と愛犬と遠出することも可能となっています。 ドッグランでは普段を行うことができない広大な環境で走らせることができ、犬にとってもストレス発散や運動不足解消の効果が得られます。 また、ドッグランには他の愛犬家たちも参加している場合も多く、友達を作ることも可能です。

スキンシップを多めに

普段あまりスキンシップをとることができていない場合は少し多めにスキンシップをとるようにしましょう。 スキンシップをとることで犬とコミュニケーションをとることができ、より強い絆を結ぶこともできます。 スキンシップの取り方はさまざまありますが、一緒に遊んであげたり、直接触れ合うだけでも効果が期待できます。 特に、普段スキンシップをとることができていない人や寂しがり屋な犬を飼っている場合におすすめの方法です。

まとめ

犬にも誕生日があるため、誕生日がくれば祝ってあげましょう。 ペットショップで購入した場合は誕生日がいつなのかを聞いておくことも大切であり、譲り受けた場合は飼い主自身が誕生日を決めるようにしましょう。 犬にとっても誕生日は特別な一日であるため、さまざまなプレゼントを用意してましょう。

子犬のフケが出る4つの原因

人の皮膚は新陳代謝することでフケが出ますが、子犬も同じようにフケが出ます。 しかし、フケの量が極端に多い場合は何かしらの原因で皮膚にトラブルが起きている可能性があります。 病気によっては被毛が抜けてしまうこともあり、早めに治療を開始することをおすすめします。 次に、子犬のフケが出る原因を紹介します。

皮膚糸状菌症

皮膚糸状菌症とは、皮膚が皮膚糸状菌というカビの一種に感染してしまうことであり、痒みのほかにフケが多くなったり、円形脱毛症になる場合もあります。 皮膚糸状菌に感染すると皮膚は菌を追い出そうとする働きが始まり、皮膚のオーバーターンが早くなります。 そのため、フケが多くなり、被毛が抜けてしまいます人にも感染してしまう可能性があるため、皮膚糸状菌症であれば即座に治療を開始することをおすすめします。 抗生物質を与えたり、薬用のシャンプーで洗うことが主な治療方法です。

ツメダニ症

ツメダニ症とは、ツメダニという寄生虫による皮膚炎のことでフケが多くなる症状が現れます。 主な症状はフケが多くなるだけですが、場合によってはかゆみや脱毛の症状が現れることもあります。 ツメダニは宿主から離れても数日間は生息することができ、犬同士で感染するだけではなく、散歩中に入った草むらにツメダニが生息している場合もあり、さまざまな場所で寄生されてしまいます。 犬などの動物だけではなく、人にも移ってしまう病気であるため、早めに動物病院で診てもらうようにしましょう。 ちなみにツメダニは小さいですが、肉眼でも見ることができます。

脂漏症

脂漏症は皮膚の新陳代謝が非常に早くなってしまう病気であり、2種類の病名に分けることができます。 一つは油性脂漏症で体が油っぽくなったり、体臭がきつくなる傾向があります。 もう一方は乾性脂漏症で皮膚が乾燥している状態であるため、余計にフケが多く見えてしまいます。 どちらとも強い痒みがあらわれ、掻くことでさらに症状を悪化させてしまいます。 放置しても完治することはないため、動物病院で治療を開始するようにしましょう。 油性脂漏症はベトベトしていることでフケが多く出ていても気付きにくいです。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は痒みのほかにフケが出やすい特徴があります。 また、皮膚が乾燥してしまいやすくなり、掻くことでさらに症状が悪化してしまいます。 アトピー性皮膚炎の原因は何かしらのアレルゲン物質が関係しており、どのような物質が原因なのかを究明することが大切になります。 治療することで症状を和らげることはできますが、原因を究明していないと再び発症してしまうリスクがあります。 アレルギー検査をすることでどのような物質が原因でアトピー性皮膚炎になってしまったのかを知ることができます。

子犬のフケは病気以外でも出る?

子犬のフケは病気が関係していない場合もあります。 上記で紹介した病気のどれにも当てはまらないのであれば違う原因が関係している可能性が高いです。 次に、病気以外で子犬のフケが多くなる原因を紹介します。 病気ではないにも関わらずフケが目立つ場合は参考にしてください。

ストレス

フケは健康な状態でも一定量出てしまうものですが、ストレスを感じてしまうフケが多くなる傾向があります。 ストレスでフケが多くなる原因は犬の習性が関係しています。 犬は気分を落ち着かせたり、リラックスするために体のさまざまな部分を舐める行動をします。 そのため、ストレスを頻繁に感じてしまう場合はストレス発散のための舐める行動も多くなってしまい、皮膚トラブルを誘発し、フケが多くなります。 ストレスを感じてしまう主な原因は生活する環境が変わってしまった場合や落ち着ける空間が確保されていない場合です。

スキンケアが不適切

スキンケアが不適切でもフケが多くなります。 シャンプーの回数が少なければ不衛生になるため、当然フケは多くなります。 しかし、過剰にシャンプーをすることもフケが多く出てしまう原因になるため、適度な回数シャンプーを行う必要があります。 また、シャンプーの成分が合っていない場合もフケが多くなったり、皮膚トラブルを誘発してしまう原因にもなります。 人用のシャンプーは犬の皮膚には合わない場合が多く、必ず犬用のシャンプーを使用するようにしましょう。

乾燥

皮膚が乾燥することでフケが多く出てしまいます。 乾燥してしまう主な原因はこたつやホットカーペットなどの暖房器具にあたることであり、長時間あたる場合は高い確率で皮膚は乾燥してしまいます。 皮膚が乾燥することで表面の細胞が剥がれ落ちやすくなってしまい、フケが目立ちます。 暖房器具を使用する冬はただでさえ乾燥しているため、注意が必要です。 冬の季節にフケが多くなる場合は乾燥が関係している可能性が高いです。 暖房器具を使用する時間を決めておくことで乾燥を予防することができます。

子犬のフケの予防と対策法

子犬のフケの予防方法や対処方法を知っておくことでフケの量を抑えたり、原因を改善することも可能になります。 次に、子犬のフケの予防と対策方法を紹介します。 予防法と対策法を知っておくことでフケが多く出てしまうことを未然に防ぐことが可能です。

ブラッシング

ブラッシングを定期的に行うことでフケが増えてしまうことを防ぐことができます。 ブラシはさまざまな種類別で販売されており、子犬の被毛に合ったブラシを購入するようにしましょう。 フケは被毛に付着する場合が多いですが、ブラッシングすることでフケを落とすことができ、清潔な状態を維持できます。 また、通気性を高める効果も期待でき、フケができにくい環境にすることが可能です。 ブラッシングの適した回数は2~3日に1回で多すぎても少なすぎでもよくありません。 ブラッシングをする際に子犬の皮膚状況を確認することで皮膚トラブルにいち早く気付くことができるメリットもあります。

シャンプー

シャンプーをすることでフケを落とすことができ、綺麗な被毛に仕上げることができます。 しかし、正しいシャンプーの仕方で行わないとかえってフケが多くなる原因にもなります。 人が頭を洗うようにごしごし洗うと皮膚を傷つけてしまうため、優しく洗うことを心がけましょう。 また、シャンプーはあらかじめ泡立てておくことでより皮膚への刺激を抑えることができます。 子犬のシャンプーは月に1~2回がベストであり、それ以上多く洗ってしまうと必要な皮脂まであらいながしてしまい、フケが多くなってしまいます。

ストレスをためこませない

上記でも紹介したようにストレスが溜まるとフケが多くなってしまいます。 そのため、ストレスをため込ませないようにすることが大切です。 どのような時に子犬がストレスを感じているかを把握する必要があり、嫌がったり、寂しがる時間が長い場合は改善することをおすすめします。 住む環境が変わるとストレスに感じやすいため、落ち着ける空間を確保するようにしましょう。 室内の場合は部屋の一室に犬小屋をなどの専用スペースを用意することもおすすめです。 ただし、人の行き来が激しい場所や大きな音がする近くは不適切です。

まとめ

子犬のフケが多くなる原因はいくつかあり、病気の可能性もありますが、ストレスやシャンプーのし過ぎなど飼い主が改善できる原因の場合もあります。 そのため、フケが多くなっている場合はまず原因を把握するようにしましょう。 病気の可能性がある場合はすぐに動物病院で治療してもらうことが大切です。 フケは皮膚トラブルの原因でもあるため、放置することは症状を悪化させるだけであり、正しい対処方法を行いましょう。

ペットには水道水がおすすめ

愛犬に与える水って何が一番いいのかなと悩んだことはありませんか? 普通の水道水でいいのか、それともミネラルウォーターなどを与えたほうがベストなのか。 その疑問に今回はしっかり答えます! まずは毎日水道水をあげていることは何も問題ありません。 むしろペットには水道水がおすすめです。 水道水以外には、犬が飲む場合注意する必要がある水もあります。 水道水との違いや問題点など説明しますのでぜひ参考にしてください。

毎日のお水は水道水がベスト

犬に限らず動物にとって、飲み水は大変重要で絶対に欠かすことのできないものです。 飲みたい時に新鮮な水を飲めるようにいつも用意しておくことは飼い主の義務ですね。 日常的に与える水として、蛇口をひねれば出てくる水道水は取り替えることも簡単でおすすめです。 日本の水道水は軟水なので、犬と相性がよく、衛生管理も厳しくされているので安心して飲ませることができます。 毎日水道水を与えることがベストです。

水道水のカルキとは?

水道水にはカルキが含まれていることを気にしている人がいるかも知れません。 でも実のところカルキとは、水道水に含まれるトリハロメタンや塩素のことで、細菌を消毒する機能を持っています。 水道水を飲んでも大丈夫なのは、このカルキのおかげなのです。 だからカルキ自体が悪いのではなく、多分カルキの匂いが気になることはあるでしょう。 その時は一度沸騰させてから冷ました水をあげると匂いがなくなるので試してみてください。 でも犬が嫌がらず水道水を飲むときは沸騰させなくても大丈夫です。

ペットに与えていい水

ほとんどの家庭では水道水を飲ませているところが多いと思います。 ではそれ以外の水は犬にとってどうなのでしょう。 やはり犬に与えて良い水と注意が必要な水があります。 水道水以外に犬に与えても問題のない水としては、普段の私達の生活で飲み水として利用している井戸水や軟水です。 次にそれらの水について詳しく説明していきましょう。

井戸水

井戸水を日常生活でも利用している人がいると思います。 飲用水として使用されている井戸水は、犬に飲ませても問題ありません。 特定の地域では尿結石の原因となる成分を含んでいるようですが、井戸水だけで尿結石になることはほとんどありません。 ですから井戸水は犬に安心して飲ませてあげることができる水です。

軟水・超軟水

軟水・硬水という区別がありますが、軟水とはカルシウムとマグネシウムの含有量が1Lあたり120mg未満の水のことです。 さらにもっと含有量が少ない水は超軟水と言います。 カルシウムとマグネシウムは尿結石の原因となることがあるので、それらのミネラルが少ない軟水や超軟水は水道水と同様に犬に適している飲み水と言えるでしょう。 ウォーターサーバーなどを置いて普段からそのミネラルウォーターを利用している人は、一度水の種類をよく確認してから犬に与えてください。

ペットに与えていい?要注意な水

次に、犬の与える場合注意が必要な水について説明していきます。 やはりすべての水が犬に適しているわけではなく、人間にとっては効果がある水でも犬には適していないことがあります。 川やプールなどでの水遊びの場合でも大量に飲んでしまうことは危険です。 健康を損なう場合もあるため、毎日飲み水として与えるものは十分に注意をしてください。

硬水・超硬水

水に含まれるミネラルが多いものが硬水・超硬水です。 ほとんどの場合は犬に飲ませても大丈夫ですが、ごくまれに硬度が高すぎる商品があります。 その場合、尿石症を患っている犬にとっては健康上良くありません。 毎日の飲み水としては絶対にやめておきましょう。 硬水を飲むメリットはあまり考えられないので、特別に犬に与えなくても大丈夫です。 家の硬水に含まれているミネラルの量を確認して、尿石症の犬や病気でない犬の場合もできれば軟水に切り替えることをおすすめします。

水素水

水素水は人間にとって活性酸素を減らすことで、アレルギーの予防などの効果があると言われています。 ただその効果を否定する医師もいるようです。 水素水を犬に与えることで、これと言った害は報告されていません。 また、健康面でも犬にとって本当に良い効果があるのかという結果も明らかではありません。 かなり高価な商品でもあるので、水素水を日常的に犬に飲ませることは控えたほうが無難だと思われます。

温泉水

温泉水を飲料用として少しだけ飲ませることは何も問題ありません。 でも温泉水にはミネラルなどが多いこともあるため、毎日の飲み水としてはあまり向いていないようです。 むしろ寒い冬の時期や体が冷えやすい老犬の場合、温泉に浸かることで血行が良くなり関節炎が楽になったり、リラックスできるという効果が言われています。 犬用の温泉施設もあるようです。 飲むよりも温泉浴としての利用をおすすめします。 その場合も犬の体調には注意をしてあげてください。

人間用の経口補水液

人間用の経口補水液は夏の脱水時にはありがたいものです。 犬も夏には脱水になりやすいからということで、緊急時に薄めて飲ませるのは大丈夫ですが普段遣いの飲み水としては避けましょう。 人間用ですので、塩分濃度が高く設定されています。 犬は汗をかかないため、それほど塩分を補給する必要がありません。 日常的に飲ませていると必要以上に塩分を摂ることになり、腎臓や心臓を悪くする可能性があります。 もし飲ませる場合も犬用を選んで量を守ってください。

まとめ

犬にとって普段飲む水は水道水がベストです。 日本の水道水は品質も安全なので問題ありません。 特別に用意することはなく、安心して常に新鮮な水が飲める環境を作ってあげてください。 ただし食欲不振や下痢等の病気の場合、犬用の経口補水液が有効になることもあります。 その時は動物病院で相談して適切に判断してください。

子犬の散歩デビューはいつから?

子犬の散歩デビューはいつから始めればよいのか判断付かない場合が多いのではないでしょうか。 すぐに散歩デビューさせることは非常に危険であり、さまざまな病気になるリスクが高まります。 まず、子犬の散歩デビューする目安を紹介していきます。

ワクチン接種直後は免疫力がないので外出させない

ワクチン接種すれば散歩デビューできると考えてしまいがちですが、ワクチン接種直後は免疫力が低下してしまっているので外出させないようにしましょう。 ワクチンを接種してもすぐに抗体ができるわけではなく、時間が必要になります。 また、子犬の場合は一回のワクチン接種で終わらない場合が多く、一回のワクチン接種で安心してはいけません。 また、ペットショップなどで子犬を購入した場合はすぐにワクチン接種するのではなく、1週間程度が家の環境に慣れさせるようにしましょう。 住む環境が変わることでストレスが溜まりやすくなり、そのような状態でワクチン接種させてしまうとさらにストレスがかかってしまいます。

ワクチンが安定するまでは抱っこ散歩でOK

ワクチンが安定するまでは散歩させることを控えることが大切ですが、小さいことから外に出てさまざまな音や匂いに慣れておくことも大切なことです。 社会性が備わっていないまま大きくなってしまうと散歩することを嫌がってしまいやすくなるリスクがあります。 ワクチンを接種して抗体ができるまでは子犬を抱っこしたまま散歩させるようにしましょう。 地面を歩かせないようにすることで危険を抑えることができ、安全かつ社会性を養うことも可能です。 赤ちゃん用の乳母車などがあれば飼い主も楽して子犬を散歩することができおすすめです。

最後のワクチン接種から2週間後がベスト

ワクチンは接種してから2週間程度で抗体が作られ、さまざまな病原菌に対する免疫力が高まります。 そのため、ワクチン接種から2週間経過していれば普通に散歩させることができます。 しかし、上記でも紹介したように子犬の場合は複数回のワクチン接種が一般的であるため、最後のワクチンを接種してから2週間経過する必要があります。 途中のワクチン接種から2週間経過してもすべての病原菌に対する抗体ができていない場合があるため、散歩させることは控えましょう。 最後のワクチンかどうかの確認は獣医の先生に聞けば教えてくれますよ。

子犬の散歩デビューに必要なアイテム一覧

成犬を散歩させる際にはさまざまなアイテムを用意しておく必要があり、子犬の場合も同じく必要なアイテムがあります。 特に、子犬の場合はさまざまなことに対して配慮する必要があるため、必要になるアイテムも多くなりやすいです。 次に、子犬の散歩デビューに必要なアイテムを紹介していきます。

リード

リードはさまざまな素材で作られている場合が多く、成犬の場合であればそこまで素材にこだわる必要がありません。 しかし、子犬の場合は本革以外の素材で作られているリードを使用するようにしましょう。 本革のリードは最も人気があり、かっこよい見た目ですが、匂いがオヤツの匂いと似ているため、おやつと勘違いして噛んだり、食べたりする可能性もあります。 噛む際に本革の素材を飲み込んでしまう可能性が高く、体調不良になってしまう危険性があり、子犬のリードは本革以外の素材から選ぶようにしましょう。

ハーネスや首輪

リードをつけるのであればハーネスや首輪も必要となります。 子犬は体格がまだしっかりしていないため、重量がある首輪は控えるようにしましょう。 首輪が重いことで首に負担がかかってしまい、散歩をすることを嫌がってしまいやすくなります。 そのため、軽量化されていて耐久性にも優れている布製の首輪がおすすめです。 子犬は動き回りやすいため、散歩の際にリードを引っ張る場合もあります。 リードを引っ張ることで首輪が首に食い込んでしまうため、ハーネスを使用することをおすすめします。 ハーネスは胴体に装着するため、圧迫を分散させることができますが、引っ張り癖があること自体がおすすめできません。 引っ張ることで飼い主よりも前を歩くような形になり、従者関係が逆転してしまい、今後の躾がしにくくなるデメリットがあります。

迷子札

迷子札は動物愛護管理法で推奨されていることであり、必須ではありませんが、用意しておくことをおすすめします。 迷子札といっても名札のようなものをぶら下げる必要はなく、つけている首輪などに飼い主の情報を記入する方法でも問題ありません。 飼い主の情報を記入しておくことで万が一迷子になってしまっても再会できる可能性を大幅に高めることができます。 子犬は好奇心が旺盛であり、体も小さいため、脱走してしまうリスクが高いです。 また、初めて子犬を飼う場合は脱走させないためのコツなどを把握していない場合が多く、迷子札の必要性は高いです。

注射済票と鑑札

子犬を飼う際に狂犬病などの予防接種を受けることが義務付けられており、ちゃんと予防接種することができれいれば鑑札と注射済票を受け取ることができます。 この二つは非常に大事なものであり、飼っている犬が正しく予防接種していることを確認するためのものです。 注射済票と鑑札の形状はさまざまあり、基本的に小さいサイズに仕上げられているため、首輪に装着することができます。 なかには可愛らしいデザインに仕上げられている場合もあり、子犬の可愛さを強調することも可能です。

おしっこやウンチの処理グッズ

子犬に限らず犬を散歩させるのであればおしっこやウンチの処理グッズを用意しておきましょう。 おしっこをした場合は、水で流し、吸水シートなどで吸い取ることが理想的です。 ウンチの場合は袋に入れて持ち帰り、自宅で処理するようにしましょう。 一般的なナイロン袋でも問題ありませんが、専用の袋であれば、中身が見えないだけではなく消臭効果が期待できるため、匂いを軽減できます。 また、おしっこやウンチの処理をした場合は飼い主自身の手が汚れてしまうこともあり、殺菌スプレーを用意しておくと便利でおすすめです。

おやつと水

散歩をする際におやつや水を持っていくことも大切です。 おやつや水は帰ってから与えればよいと考えてしまいやすいですが、子犬は水分が不足してしまいやすいため、水分補給のための水は必要です。 ただし、散歩コースの中腹に公園などがあり、水道などで水分補給できるのであれば必要性は低くなります。 おやつは普段あげているドックフードで問題なく、量も少しで大丈夫です。 おやつを与えることで散歩の疲れを癒すとともに体力回復の効果もあります。 また、散歩嫌いの子犬の場合におやつを与えると散歩嫌いが克服できる可能性もあります。

おもちゃ

おもちゃを散歩のときに持参することでより散歩を楽しくさせることができます。 おもちゃは普段家で使用している物でも大丈夫ですが、屋外でないと使用できないボール投げがメジャーであり、気軽に楽しませることができます。 散歩中におもちゃを使用するのであれば安全性が確保できる公園などを選ぶようにしましょう。 しかし、公園の中には犬を入れることができない場合もあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。 子犬におもちゃを与える場合は飲み込む危険性がない、大きさや素材の物を選ぶようにしましょう。

雨具

雨の日でも散歩に行きたがる子犬も多く、天気に関係なく散歩をしなければならないときもあります。 そのため、雨の日に散歩をする場合は子犬用の雨具を購入しておくようにしましょう。 レインコートを着用させることで濡れてしまうことを防ぎ、体温を低下させてしまうことも防ぎます。 子犬は体温調整をうまくできない場合もあるため、体温が下がらないようにしてあげましょう。 また、子犬のころからレインコートを着用することで慣れさせることができ、成犬になっても嫌がることなくレインコートを着てくれるようになります。

子犬の散歩デビューの注意点

子犬を散歩させる際にはいくらかの注意点があります。 注意点を把握せずに散歩デビューさせてしまうと危険な目に合わせてしまうこともあるため、注意しましょう。 次に、子犬の散歩デビューをする際の注意点を紹介するため、参考にしてください。

ウンチやおしっこは必ず処理する

ウンチやおしっこは散歩中にする可能性が高く、場合によっては散歩中ではないとしない習慣がついてしまう場合もあります。 そのため、おしっこやウンチを処理することができるグッズを持参し、処理するようにしましょう。 そのまま放置してしまうことは犬の飼い主としてのマナーが備わっていないため、周りの人に迷惑をかけてしまいます。 公共の場所や人気がない場所でも必ず処理することが大切であり、常識でもあります。 マナーを守らないと他の犬の飼い主や近隣住民から非難されても仕方ありません。

飼い主同士の挨拶が大切

散歩をする道中で飼い主同士がすれ違う場合も少なくありません。 そのような時には会釈したり、声をかけて挨拶するようにしましょう。 飼い主同士のつながりを持つことで新しい出会いを見つけることができ、子犬にとっても友達ができるため、メリットになることが多いです。 挨拶をないがしろにしてしまうと飼い主グループに入ることができず、肩身の狭い思いをするようになります。 挨拶する際に犬同士も肛門の匂いを嗅ぐなどして挨拶をしますが、それぞれが警戒たり、怖がる場合もあるため、徐々に慣れさせるようにしましょう。

拾い食い(誤飲)に注意

子犬は成犬と比べると好奇心旺盛である場合が多く、散歩に出かければさまざまな物に興味を抱きます。 興味を抱くと同時に口に咥える場合が多く、最悪飲み込んでしまう場合もあります。 子犬は興味があるものがどのような物なのかを判断することができないため、食べ物ではない物でも平気で飲み込んでしまいやすいです。 誤飲を未然に防ぐためには常に子犬の動向に注目することが大切であり、リードを常に張っておくようにしましょう。 間違って誤飲してしまうと体調を崩してしまうリスクが非常に高まります。

怖がる場合は無理に歩かせない

子犬の中には散歩で外に出ることを怖がる場合もあります。 怖がる原因は遺伝的に怖がりな性格な場合が多く、無理に外に出そうとするとより恐怖心が強まってしまい、余計に散歩させることが困難になります。 そのため、怖がる場合は無理に歩かせないようにしたり、おもちゃやおやつなどで徐々に外に慣れさせるようにする必要があります。 また、怖がる場合は抱っこして散歩させることで外も安全な場所であることを見せることができ、次第に自身の足で散歩ができるようにもなります。

まとめ

子犬の散歩デビューは危険なことがたくさん潜んでいるため、初めて散歩をさせる前に注意点などを把握しておきましょう。 犬を飼うのであれば散歩させることは必須なことであり、適した散歩をさせてあげ、子犬のストレスを発散させてあげましょう。 また、飼い主との貴重なコミュニケーション時間にもなることもあり、毎日散歩させることが理想です。 散歩デビューさせる時期を見極め、散歩のマナーや必要なグッズを用意してから、子犬を外の世界に連れ出しましょう。

猫にできものができたら?

愛猫を撫でていたら、何かできものを見つけたことはありませんか? 原因の分からないできものができると不安になりますよね。 できものと一口に言っても、体にできるもの、目の中にできるほくろのようなもの、口に中にできるもの、毛穴のつまりによるにきびのようなものから、腫瘍(しゅよう)などなど様々です。 問題のない場合もありますが、癌などの大きい病気などが潜んでいる可能性もあり、放っておくと、できものが大きくなったり、病状が悪化して、命に関わる状態になってしまう可能性もあります。 どの場所にできても、悪性でないか早期に検査する必要がありますね。 猫は皮膚トラブルによるできものは少なく、できもの=皮膚が隆起した状態の「しこり」がある場合、それは腫瘍(しゅよう)である可能性が高いです。 今回は猫の「しこり」について、考えられる病気や、対処法、予防法などをご紹介します。

猫のしこりの原因と考えられる病気

しこりは、できた箇所や原因によりますが、痛みがあるかないか、触診したときに硬いか柔らかいかなどのさまざまな形態をとります。 腫瘍というと、癌(がん)をイメージすると思いますが、 ・良性(転移を起こさず健康に影響がない)のもの ・悪性(転移したり腫瘍が大きくなることで健康に悪影響がでる)のもの がありますので、しこりがあったからといって「悪性の腫瘍(がん)」とは限りません。 早期に正しい検査を行い、良性か悪性かを見極め、適切な処置をすることが大切です。 猫の腫瘍としては、以下の7つの病気がよく見られます。

扁平上皮癌

扁平上皮由来の悪性腫瘍で、猫で一番よくみられます。 白い毛の猫で発生が高くなります。 猫の場合、顔(鼻や耳、まぶたなど)など、日光にさらされる部位に発生することが多く、外傷のようにみえたり、かさぶたのように見えることもあります。

メラノーマ

メラノサイトと呼ばれる細胞由来の腫瘍です。 体表にできるものは悪性と良性どちらもあり、いずれも高齢の猫で発症することが多いです。

皮膚型リンパ腫

リンパ腫は、免疫を担当している細胞であるリンパ球が、がん化したもので、猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)感染により発生のリスクが高まります。 特に、皮膚型のリンパ腫で腫瘤が認められることが多く、発生する場所や数はさまざまです。 単発で生じたり、いろいろな部位に多発したりすることもあります。 主に中~高齢の猫で発生する悪性腫瘍です。

肥満細胞腫

肥満細胞由来の悪性腫瘍で、悪性度の低いものから高いものまでさまざまです。 皮膚型肥満細胞腫は良性で自然に退縮するものが多いですが、内臓に発生する悪性のタイプあります。 これは、脾臓と消化管に生じることが一般的です。 内臓の肥満細胞腫が原発で、皮膚にできているものが転移する場合もあります。

乳頭腫

扁平上皮由来の良性腫瘍で、パピローマウイルス感染が原因と考えられています。 若い年齢で出来ることが多いです。

脂肪腫

脂肪細胞由来の良性腫瘍で、中齢以降の猫でみられることが多いです。 単発でできることが多いですが、同時に複数個生じることもあります。

乳腺腫瘍

猫の乳線腫瘍は、避妊手術をしていないメス猫で多く見られ、ほとんどの場合で悪性です。 乳腺腫瘍は乳腺がある場所(お腹の下のほうの乳首の近く)に発生し、ひとつから複数のちいさなしこりを作ります。 進行すると大きくなり、自壊し出血を伴うことがあります。

場所によっては良性でも致命傷となる

例えば、鼻腔の中にできものができた場合、転移をしない良性腫瘍でも、場所によっては大きくなれば命にかかわる事もあります。 猫は口呼吸を普段しないので、咽頭のバリアが少し弱いと言われることもあります。 そのため、鼻腔が閉じたことで、口呼吸での感染や合併症を起こす危険性もあり、鼻腔のできものが良性であっても早期の治療が必要でしょう。 
鼻腔以外の場所であっても、生活に支障がでるもの、食事がしづらくなるものなど、QOL(生活の質)が下がるものは良性でも完全切除などの手術が必要になることがあります。 良性だからといって、放置することはないようにしましょう。

しこりができた時の対処法

①場所を明確に覚えておきましょう。

猫は被毛が密なので、小さいできものだと探し出すことが出来ずに治ったと勘違いすることがあります。 目に見てわかるほど大きくなっていると、悪性の場合は転移することもあるので、なるべくできものが小さいうちに、若干の変化であっても経過を見せにかかりつけの動物病院へ行くと良いでしょう。 自宅でできものを発見したら、 ・大きさ ・感触 ・動くかどうか ・境目はどうか といった点を確認し、その後はそれ以上触るのはやめましょう。 腫瘍ではなく、体液や膿などが溜まっている場合は、触ることによって破裂することもあります。 また、触った摩擦で愛猫が嫌がったり、それが引き金で愛猫がかき壊してしまうこともあるので、出来る限りそっとしておいてください。

良性であることが多いできもの

良性であることが多いできものは、 ・盛り上がっているできものと皮膚の境界線がはっきりしているもの ・色が皮膚の色と同じもの ・触ると中に液体が入っているようなもの ・芯がなく皮膚と一緒に動かせるようなもの と言えます。 ただし、“多い”だけなので、すべて上記に当てはまるからと言って安心するのは禁物です。

悪性であることが多いできもの

反対に、 ・正常な皮膚とできものの境界が不明瞭なもの ・色が黒や赤黒い ・芯があるように感じるほど硬く ・皮膚よりも下へ根を張っているように思えるもの は悪性度が高いかもしれません。 急速に大きくなるできものにも注意が必要です。

②動物病院へ行く

いずれにしても、できものは見た目では何であるかはわかりません。 放置せずに自己判断は避け、気になる場合はなるべく早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。

しこりができた時の治療

悪性腫瘍が疑われる場合、どのような治療するのか心配になる飼い主さんもいるのではないでしょうか? 治療法は、腫瘍の大きさや種類によって変わってきます。 次に腫瘍が出来た際の治療法を4つご紹介します。

外科治

外科治療は、腫瘍があまり大きくなく転移が見られない場合、第一選択となります。 ただし、腫瘍を外科的に切除する場合は、再発・転移予防のために組織を大きめに切り取る必要があり、腫瘍の大きさによっては身体欠損部位が大きくなってしまうことがあります。 外科手術によって傷跡は残りますが、猫は被毛があり、皮膚がやわらかく伸びやすいため、傷跡はあまり目立ちません。

化学療法

リンパ腫といった一部の悪性腫瘍は、化学療法(いわゆる抗がん剤治療)が確立されています。 副作用の可能性がありますが、猫の健康状態を見ながら投与量を調整し、重篤な副作用が出ないように注意を払って治療を進めます。

放射線治療

一部の悪性腫瘍では放射線療法が有効ですが、対応している病院が限られているため、かかりつけの獣医師さんに紹介状を書いてもらう必要があるかもしれません。

免疫療法

人間の悪性腫瘍と同様に猫の免疫療法の研究も進んでおり、一部の病院では悪性腫瘍の治療法として免疫療法が取り入れられています。 猫の悪性腫瘍に対する治療は、ひとつの療法で行うこともあれば、これらの方法を組み合わせて治療にあたる場合もあります。

猫のしこりを予防するには?

ワクチン接種

リンパ腫は、猫白血病ウイルスや猫免疫不全ウイルスの感染によりリスクが増大します。 これらのウイルス感染に対しては、ワクチン接種が有効ですので必ずワクチン接種をするようにしてください。 また、メス猫の乳腺腫瘍は、ホルモン誘導性があり避妊手術によってそのリスクを低下させることが知られています。 繁殖の予定のない猫は避妊手術が予防として有効です。

日頃の観察

普段からブラッシングやシャンプーなどの時に、猫の体を触って何か異常がないかを確認するように心がけておけば早期発見につがります。

まとめ

猫のできものについて、考えられる病気や治療法、対処法についてご紹介しました。 猫を撫でる行為は、猫の飼い主さんの多くは自然に行うものなので、あまり意識していない方も多いかもしれません。 しかし猫のできものは、問題ないものであることもありますが、腫瘍であることが多いです。 愛猫の変化にすぐ気づけるよう、スキンシップはなるべく多く取るようにしましょう!