犬の尿路結石症とは?

皆さんは、尿路結石症という言葉を聞いたことはありますか? 尿を作る腎臓から、体外へ排出する尿道までの間で尿に含まれるミネラル成分(リン・カルシウム・マグネシウム)が結晶化し、結石が出来てしまう病気のことを言います。この尿の通り道のいずれかで結石が出来てしまうと、色々な症状を引き起こしてしまいます。 また尿は体に不要な不純物の集まりなので、尿道で結石が詰まって尿が出なくなったりすると不要なものが体内に溜まり、腎臓にダメージを与えてしまいます。場合によっては愛犬の命に関わる事もある恐い病気なんです。 では、愛犬を尿路結石症にさせない為に何をしたら良いのでしょうか。症状や予防法について詳しく説明していきます。”

愛犬にこんな症状が出たら注意を!

結石の症状は尿に現れやすいので、日頃から愛犬のトイレの様子をよく観察して注意しましょう。 尿路結石症に見られる症状として、尿が我慢できずによくトイレを失敗する・頻繁にトイレに行くなどの頻尿です。他に、排尿時に結石による痛みでキャンと声をあげたり、体を触られるのを嫌がるなどの症状や血尿などが見られることがあります。また、愛犬が体にできた大きな結石を残尿感と感じてしまうと、おしっこの体勢を取っていても尿が出にくくなります。尿がしっかり出ていないと腎機能が低下し食欲不振や嘔吐する場合もありますので、愛犬の年齢や季節のせいだろうと甘く考えずに出来るだけ早くかかりつけの獣医さんに見てもらうようにしましょう。

犬の尿路結石症の主な原因

犬の尿路結石症の主な原因として、まず水分摂取の低下が挙げられます。尿が濃くなりミネラル成分が飽和状態になることで、膀胱が結石を作りやすい環境になります。愛犬がトイレに行きたいのに我慢させてしまうことでも尿が留まる時間が長くなるので、尿が濃くなり結石の材料になってしまいます。 次に、愛犬に与えているフードのミネラルバランスも関係してきます。ある特定の成分が尿中に増えると、結石を作るのに適した環境になるのでフードの成分を確認しましょう。 ほかには外部からの原因として、尿路に細菌が侵入することで膀胱炎や尿道炎などになってしまうと、細菌によって尿がアルカリ化されます。このアルカリ化も結石の要因になります。 そしてダルメシアンやシーズー、シュナウザーなどは、遺伝的代謝によって結石を作りやすい犬種として知られています。条件が整えばどの犬でも結石になりますが、遺伝が関係する病気でもあることが尿路感染症の特徴です。

犬の尿路結石症の種類

犬の尿路結石症には様々な種類があります。尿に含まれるミネラル成分(リン・カルシウム・マグネシウム)のバランスが悪くなり、細菌感染や尿のアルカリ化、または酸性に偏りすぎなどが原因で起こる尿路結石症ですが、どんな成分が結晶化し、結石になったかによって治療法や対処の仕方も変わってきます。 尿路結石症には5つの種類がありますが、主に「ストラバイト結石」「シュウ酸カルシウム結石」の2つが全体の9割を占めています。”

①ストラバイト結石症

尿路結石症の犬に多く見られるのが、ストラバイト結石症です。細菌が尿道から侵入し増殖することで尿がアルカリ化し、主に膀胱に出来やすい結石です。 正常な尿は弱酸性ですがアルカリ化になることで、このストラバイト結石を構成しているリン酸とアンモニウム、マグネシウムを溶解出来ず結晶化されくっついて結石になります。通常は細菌が尿道から入ってきても免疫作用により死滅させることができますが、ストレスや体調が悪かったり、シニアの犬などは免疫機能が低下して死滅させることができずに細菌が繁殖してしまいます。細菌を侵入させないように生活環境を整えて身体を清潔に保つようにし、予防しましょう。

②シュウ酸カルシウム結石症

次に多いとされるシュウ酸カルシウム結石症は、シュウ酸とカルシウムが結合されて出来る結石です。シュウ酸は、主に腎臓で尿が作られるときに多いので、飲水量が少ないと腎臓の中でシュウ酸と尿の成分のひとつであるカルシウムが多くなってしまい、結石が出来やすくなります。しかし発生場所としては、腎臓・膀胱・尿管・尿道などあらゆる場所に出来ます。尿の成分としては酸性に偏ることがストラバイト結石症と異なりますが、ストラバイト結石症の犬の治療で尿を酸性に寄せようとした結果、このシュウ酸カルシウム結石症になってしまうことがあります。予防としては、消化がよくミネラルバランスの良い食事をさせることが大切です。

尿路結石症に効果的なケアと予防は?

愛犬がもし尿路結石症になったら、出来る限りのケアと予防策を講じてあげたいですよね。 尿路結石症は、水分やフード・排泄など飼い主さんが気をつけてあげることで効果が期待できる病気です。遺伝による場合もありますが、なりやすい犬種だということを把握して、適切なケアをしてあげれば十分防ぐこともできます。それではどんなケアと予防をしていくと良いのでしょう。ひとつずつ詳しく説明していきます。

①運動をする

犬が健康で元気に毎日を送るためにも適度な運動はとても大切です。身体を動かすことは、尿路結石症のリスクも低くすることに繋がります。 運動すると疲れの物質と言われる乳酸が体内で作られます。その乳酸が尿の性質をアルカリから酸性に近づけるので、尿路結石の原因のひとつであるアルカリ尿になりにくくなります。無理のない範囲でお散歩や遊びで運動を心がけて下さい。

②たくさん水を飲む

水をたくさん飲むことで、尿量も当然増えることになります。そうすると、体内でミネラル成分が飽和状態になることを防ぐことができて尿路結石の予防になります。また、水分が多くなるので濃い尿に繁殖しやすい細菌に対しても効果があります。新鮮な水をいつでもたくさん飲めるようにしてあげましょう。運動することによって喉が乾いて飲水量も多くなります。

③療法食や専用の食事

人間と違い毎日毎食同じフードを食べることが多い犬は、食事内容が大きく予防に繋がります。ミネラルバランスに配慮していたり、飲水増量促進など結石症の犬に配慮した療法食や専用フードを食べさせましょう。すでに尿路結石症になったことがある犬も、再発防止のために専用フードを与えることをお勧めします。また食事の間隔が開くと、尿の酸性・アルカリの変化の値が大きくなることがわかっています。1日の食事回数を増やして変動を小さくすることも大切です。

④おしっこを我慢させない

おしっこを我慢させたり、散歩の時だけ排泄する犬は膀胱に尿が長い間溜まってしまいます。せっかくお水をたくさん飲んでも、体外に速やかに排出されなければ濃い尿となり、細菌の繁殖を許してしまうことになります。尿はもともと老廃物を排出するためのものなので、不純物が多く含まれていますがすぐにおしっことして排泄されれば問題はありません。トイレを清潔に保ち、散歩量を複数回に分けておしっこができる環境を整えてあげましょう。

⑤肥満を予防する

肥満になると運動量が減り、尿を正常な範囲に戻すことができません。そうなると尿路結石症になりやすいだけではなく、他の病気の原因にもなり兼ねません。 また避妊・去勢をした犬はしていない犬に比べて、肥満のリスクが高くなります。飼い主さんが適切な給餌量を計り、おやつなどで1日に必要なエネルギー量を超えないようにしてあげましょう。すでに太っている犬は、かかりつけの獣医さんに相談して無理のないダイエットを心がけてあげて下さい。

栄養素の偏った摂取には注意が必要!

尿路結石症には5種類ありますが、それぞれ原因となる特定の成分があります。フードによっては成分にバラツキや、結石になる可能性がある成分が多く含まれている場合がありますので、バランス良く栄養が取れるか確認しましょう。栄養素に偏りがあると、それだけ尿路結石症になる確率が上がることになります。

犬の尿路結石症におすすめ療法食3選

プリスクリプション・ダイエット療法食 犬 c/dマルチケア小粒3kg

ストラバイト結石の成分を排除した療法食

この商品は、ストラバイト結石症の犬のための療法食です。ストラバイト結石を構成するリン酸とマグネシウムを抑制してありますので、結石を溶解するための治療中の食事管理にぴったりなフードです。 また、ミネラルバランスや尿の値の管理にも配慮していますので、ストラバイト結石症と共にシュウ酸カルシウム結石症の予防にも最適です。 通常の食事からは摂取するのが難しいオメガ3脂肪酸を含むので、療法食でありながら皮膚や被毛の健康維持・新陳代謝・関節や目の健康と良い効果が期待でき、愛犬の健康を支えます。においも少なく食べさせやすい小粒タイプなので飼い主さんの印象も良く、通常のフードと変わりなく与えられます。開閉に便利なジッパー付きです。

ロイヤルカナン ドッグフード ユリナリー S/O ライト 3kg

国産なので安全かつ安心の信頼感ト

ストラバイト結石症の犬に配慮し、ミネラル成分を調整した療法食です。あまり馴染みのない会社名ではありますが、合成酸化防止剤・着色料不使用で、原材料や製品規格を遵守して国内工場にて製造されています。品質・食品安全に関する認証を受けた、人間用の安全な食品も手がけている会社なのでとても安心して購入することができ、愛犬に与えることができます。 国産の良いところとして、日本の犬の健康をよく考えられているので愛犬の食いつきの良さが違います。ストラバイト結石症が治ったとの飼い主さんのお声が多数あり、飲水量が増え尿も多くなるので完治した後もずっと食べさせて、再発もなく元気に過ごしている愛犬と飼い主さんが多い商品です。

ドクターズケア (Dr’s CARE) 療法食 ストルバイトケア 犬用 3kg

国産なので安全かつ安心の信頼感

ストラバイト結石症の犬に配慮し、ミネラル成分を調整した療法食です。あまり馴染みのない会社名ではありますが、合成酸化防止剤・着色料不使用で、原材料や製品規格を遵守して国内工場にて製造されています。品質・食品安全に関する認証を受けた、人間用の安全な食品も手がけている会社なのでとても安心して購入することができ、愛犬に与えることができます。 国産の良いところとして、日本の犬の健康をよく考えられているので愛犬の食いつきの良さが違います。ストラバイト結石症が治ったとの飼い主さんのお声が多数あり、飲水量が増え尿も多くなるので完治した後もずっと食べさせて、再発もなく元気に過ごしている愛犬と飼い主さんが多い商品です。

犬のよだれがポタポタするのは何かのサイン?

愛犬がはしゃいで、よだれを垂らしそうになることは珍しくありません。しかし、よだれをポタポタ垂らして止まらないような姿を見たら心配ですね。愛犬のよだれがポタポタしてしまうのは何が原因なのか、病院に連れていく必要はあるのかなど、対策法も合わせて解説します。

よだれがポタポタする原因

犬がよだれをポタポタするほど垂らしているときは、大きく2つの原因が考えられます。 1つは、犬が緊張や興奮したりするときの生理現象です。心配のないよだれもあり、よだれをポタポタさせているからといって、必ずしも問題があるとは限りません。 もう1つの原因は、中毒症状によるよだれです。それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

①緊張や生理現象

“正常なときでも、犬がよだれを垂らすときはあります。散歩をしたり遊んでいるときなど、よだれを出すほど喜んでいる姿が微笑ましいものです。 このような犬のよだれは交感神経が活発になっているために起こる現象で、基本的には心配ありません。犬のよだれが粘着質になりやすいのも、交感神経が優位に立っているときが多いです。 犬の唾液には、消化をサポートする酵素が含まれています。食事をした後、唾液を分泌して消化を良くしようとするのも犬の生理現象です。犬のよだれが、食べ物を前にして垂れてくるということもあるでしょう。人間でも、空腹なときにおいしそうな食べ物を想像するだけで生唾が出てきますよね。犬によっても違いがありますが、何か食べたくてよだれを出す可能性もあります。 もう一つ、犬のよだれが重要な生理現象を原因としていることがあります。 犬は汗をかいて体温調節することができず、舌を出してよだれを垂らすことで体温と水分を調節しています。犬のよだれは、暑いからということもあるかもしれません。”

②中毒症状によるもの

何らかの中毒症状により、犬がよだれをポタポタ垂らしているときは要注意です。 食べてはいけないものを噛んだり飲み込んだとき、中毒によって犬の唾液量が増えることがあります。例えば、本来犬の体質に合わない食べ物を食べてしまったり、化学薬品を誤飲してしまったときなどが一例です。体の内部に詰まってしまうような形状の物を飲み込んでしまったことが原因かもしれません。道や庭、室内の植物なども、中毒を起こす原因となり得ます。

病気になっている可能性も…必ずチェックを!

病気が原因で、犬がよだれをポタポタ垂らすこともあります。 様々な病気が考えられるため、よだれが出続けている、量が多過ぎるというときは、病院で診察してもらうことが大切です。痛みや刺激によって、あるいは体内から異物を出そうとして唾液の分泌量が増えることもあります。一刻を争う事態の可能性もあるため、まずは様子を見て冷静な判断が必要です。考えられる病気や病気サインの見極め方について、解説します。

1.病気サインの見極め方

“正常な生理現象として犬がよだれをポタポタ流しているのか、それとも病気が原因なのかは判断が難しいところです。ただよだれがダラダラ止まらない状態なのか、他に苦しそうにしている部分はないかなどもチェックしましょう。
POINT
犬のよだれが病気に関係している場合、大きく分けると4種類の問題が考えられます。 歯周病菌が口腔内で影響している場合、神経に異常が起きている場合、唾液分泌に関連する部位の異常が発生している場合、消化器官に問題がある場合です。 1.よだれが粘着質で多めかどうか 口腔内の問題でよくあるのが、歯周病です。 唾液にも異様な粘りが出てきたり、口臭が強くなってきます。犬のよだれが粘着質になって量も増えてきたら、口の中が炎症を起こしたりただれていないか見てあげてください。食事やおやつを食べにくそうにしているときも、要注意です。 2.左右の口角や呼びかけたときの反応 てんかん、脳炎、脳腫瘍など、脳神経に異常が起きて唾液をコントロールできなくなることもあります。感染症により脳神経が侵されることもあり、犬の唾液量が増えたと感じたら顔面に異常が起きていないかを確認してみましょう。 口角が左右で歪んでいたり、だらっと垂れ下がっているようなときは、脳神経に問題が起きているかもしれません。顔面がひきつっていたり、目が安定しない動きをしていたり、呼びかけても反応しないようなときも問題がありそうです。 3.空腹や乗り物酔いではないか 歯周病なども含めて唾液腺に異常が発生した場合、唾液量が増えることがあります。 胃酸過多によって犬がよだれをポタポタ垂らすこともあるので、お腹が空き過ぎていたり乗り物酔いをしていないかなども気を付けてあげましょう。 4.呼吸が苦しそうではないか 異物を飲み込んだ場合など消化器官に問題が起きた場合、よだれを垂らしながら呼吸が苦しそうにすることがあります。ヒイヒイと変な音を発していたり、もがくように苦しんでいたら正常なよだれとは考えにくいです。また、痙攣や嘔吐なども病気が原因している可能性があります。

2.考えられる病気

犬がよだれをポタポタ垂らすのが病気に関係しているなら、考えられる病気が気になりますね。よだれの原因となる病気は1つではありませんが、どのような病気の可能性があるのか代表的なものを挙げておきます。熱中症・口腔系の病気・消化器系の病気について、詳しく解説していきます。

①熱中症

汗で体温調節できない犬は、唾液を分泌して体温をコントロールしています。 あまりにも気温が高いときには、唾液をたくさん出しても体温が下がらないかもしれません。人間でも暑いと感じるときはもちろん、室温の高い部屋にいるときや水分不足が心配されるときには熱中症に陥っている可能性があります。 ぐったりしていないか、体が高熱を持っていないかなども注意してあげましょう。

②口腔系の病気

“口内炎や歯肉炎、歯周病など口腔系の病気は、刺激や痛みを感じることが多いです。 口臭がキツくなってくることもあり、症状が悪化してくると食事が苦痛になる可能性があります。 すると食欲が落ちてくるため、栄養状態にも影響が出てきます。 歯の根元には細菌が繁殖しやすいため、重症にならないうちに対処してあげることが大切です。最終的には抜歯しなければならず、食事に支障をきたしかねません。口腔内の細菌を増殖させないように分泌されるのが唾液とはいえ、日頃から口腔ケアをしてあげるのも愛犬のためです。 口腔内の炎症は、栄養の偏りからも起こり得ます。 炎症が起きたことで唾液の分泌量が増えても、口を開けて中を見てみないと異変には気付きにくいものです。食事の量や栄養に気を配ったり、おやつをあげ過ぎないように気を付けることが炎症予防にもなります。”

③消化器系の病気

“犬が異物を飲み込んでしまったとき、食道に詰まった異物を吐き出そうとして唾液の分泌率が高まります。おもちゃにして遊べるような物や噛み切れないほど大きな食べ物など、異物として飲み込んでしまうリスクは身近にあります。 うんちと一緒に出てくればよいのですが、体内で臓器を傷つけてしまったり癒着が起こったりすると危険です。 苦しそうに嘔吐までするようになったら、何か飲み込んでしまった可能性を疑ったほうがよいでしょう。 食後などに胃が膨らみ過ぎてしまい、よだれをポタポタ流して苦しむこともあります。胃拡張胃捻転症候群といい、胃が拡張してねじれてしまう症状です。胃の内部はガスでパンパンになり、ショック状態に陥ることもあります。大型犬など、食後に運動した場合に起こることもあり要注意です。 直ちに病院に連れて行くことをおすすめします。 急性膵炎も、ショック死の可能性がある病気です。膵臓の酵素が活発に働き過ぎて膵臓を溶かしてしまう病気で、食事の内容によっても起こり得ます。正常な量の酵素であれば消化液として良く働いてくれますが、脂肪過多な食事や薬物などによって酵素の働きが高まり過ぎてしまうのです。下痢や嘔吐を伴うこともあり、対処に緊急を要します。”

愛犬のよだれがポタポタしている時の対処法

①口周りのケア

“口腔内の異常が犬のよだれの原因となっている場合、口周りのケアをしてあげる対処法があります。ここでは、3つの方法を紹介しましょう。 1.専用クリーナーを使う 日常的によだれが出ることで、口周りの被毛が黒っぽくなるよだれ焼けになることがあります。専用のクリーナーを使って毛を拭いてあげると、汚れがとれてきれいになります。こまめにケアしていれば、異常が起きたときにもすぐに気が付きやすいでしょう。 2.手作りのホウ酸水でケアする 手作りのホウ酸水を使ってケアする方法も、汚れの一時的な対処法です。薬局で販売しているホウ酸と精製水を使って、簡単に手作りできますので試してみてください。容器に60度くらいに温めた精製水150mlを入れて3gのホウ酸を溶かしたら、濃度約2%のホウ酸水の出来上がりです。 もっと濃くしてしまうと犬への刺激が強くなってしまうので、濃度は2%までに保っておきましょう。 保存は冷蔵庫で、2週間ほど可能です。使いきれなくても、2週間たったら廃棄するようにしてください。 3.デンタルケアをする よだれには、殺菌効果もある一方で雑菌が含まれてしまうこともあります。よだれ焼けになるのも、雑菌が関係しています。 口腔内にも雑菌が繁殖しやすいため、日常的にデンタルケアをしてあげることをおすすめします。歯ブラシや歯磨き用の布などを使うのが効果的です。”

②考えられる範囲のことを変える

犬のよだれが気になるようであれば、フードを変えてみるのも一つの方法です。 大きいまま丸呑みしないようなフードや犬の体に負担がかかりにくいフードを試してみてください。化学物質があまり含まれていないフードを選んであげるのもよいでしょう。 フード類や身の回りの物に、アレルギー反応を起こしている可能性もあります。一度病院でアレルギー検査をしてもらい、アレルギー反応が出るような物を避けるのもおすすめです。 興奮しやすい犬は、交感神経の活性化によってよだれが出やすくなります。自然な生理現象とはいえ、頻繁によだれを垂らしている場合はリラックスできるようにしてあげるのも対策となります。”

③原因がわからなければ病院へ

犬のよだれの原因は、素人には判断しきれないことも多いでしょう。大したことがないと思っていたら、病気が進行していたということもあるかもしれません。迷ったときは、早めに病院で相談してみることをおすすめします。

【結論】犬にバナナは与えても大丈夫!

おいしくて、栄養も豊富に含まれているバナナ。愛犬にもこのおいしさを分けてあげたい、しっかり栄養をとってエネルギーチャージしてほしいと思うことがありませんか?けれど、犬にバナナを与えても大丈夫なのか、犬がバナナを嫌いということはないか心配になることもあるかもしれません。基本的に犬にバナナをあげても大丈夫ですが、注意点が3つあります。バナナを使ったおすすめのおやつレシピと合わせて紹介します。

愛犬にバナナを与えるメリット

愛犬に食物アレルギーがなければバナナを与えても問題なく、むしろメリットもあります。愛犬に果物の栄養素を与えてあげられるうえに、腸内環境や血圧などの改善にも期待できるのです。バナナをおいしく食べてくれる犬なら、健康のために積極的にバナナをあげたくなりますね。具体的にどのようなメリットを得られるのか、解説していきます。

①豊富な栄養素

栄養価が高いバナナは、人間が食べても長時間パワーを持続できる果物です。ブドウ糖や果糖など多種類の糖質が含まれているため、長時間に渡って元気でいられるのです。愛犬にも、運動する前にバナナをあげると途中でバテずに遊んでくれるでしょう。 ビタミンやミネラルが豊富なのも、バナナの特徴です。エネルギーの代謝に必要なビタミンB群をはじめ、抗酸化効果を持つビタミンCも毎日の元気に欠かせません。ビタミンBの一種である葉酸も含まれ、細胞の代謝に働きかけてくれます。 ミネラル類では、カリウムが免疫力を保つために働き、マグネシウムは骨や歯を形成する栄養素です。血液や筋肉を作るたんぱく質が多く含まれている点も見逃せません。

②便秘予防や腸内環境に良い

便秘になったとき、バナナを食べたことがありませんか?バナナは繊維質の多い果物でもあり、便秘の予防や改善に役立ちます。食物繊維が脂質や糖質を体外に排出してくれるので、お腹の中に余分や糖分や脂肪分が溜まりにくくなるのです。この状態が続けば、腸内環境が良くなってくるでしょう。 愛犬の健康は、便の状態で判断することもできます。腸内環境が整って便の状態も安定してくれば、飼い主としても安心できるのではないでしょうか。 ただし、食物繊維は摂り過ぎると逆効果になることもあります。かえってお腹を壊してしまう可能性もありますから、バナナをあげる量やタイミングには気を付けることが大切です。

③血液や血圧調整に良い

バナナには、血液の流れや血圧の調子に関係する栄養素も含まれています。例えば葉酸は、赤血球を生産するために欠かせないビタミンB群です。貧血を予防するのにも、葉酸が役立ちます。葉酸は腸内細菌によって生成されますが、その量は十分とは限らないため食べ物から摂取しておいたほうが安心です。 カリウムとマグネシウムは、心臓の健康を守るために重要なミネラル類です。余分な塩分を排出する役目を持つカリウムは、むくみを予防したり血液をサラサラに保つ効果があります。血液がドロドロになって血管が詰まったりしないように、血液はサラサラにしておいたほうが健康的です。 マグネシウムにはビタミンBのようにエネルギー代謝のためにも働くのですが、血圧の調整にも役立ちます。このように、バナナには様々な種類の栄養素がバランスよく含まれている点が魅力的なのです。

愛犬にバナナを与える時は、これに注意!

どんなに栄養が豊富で健康に役立つ果物だとしても、バナナを愛犬に与えるときには注意しておかなければならないことがあります。どのような点に気を付ければよいか、見ていきましょう。

①愛犬の大きさにあった適量を与える

バナナには犬が中毒症状に陥るような成分は含まれていないものの、与える量には注意が必要です。愛犬が喜んで食べるからといって、あげ過ぎると健康に害をおよぼす可能性があります。バナナはおやつと考えて、1日の必要摂取カロリーの20%以内に抑えるようにしましょう。 また、愛犬の体のサイズに合った量のバナナを与えることが大切ですから、小型犬・中型犬・大型犬それぞれに合ったバナナの適量も紹介します。

小型犬

小型犬は、成犬で4kg程度までのサイズの犬を指します。食事以外におやつとして与えてもよいカロリーの範囲は、63kcalほどです。1本120gのバナナの場合、カロリーは約86kcalとなります。それなら1/3本くらい与えてもよいかと思うかもしれませんが、やや少なめの1/2本に抑えておくのが適量です。70g程度、計ってあげてもよいでしょう。

中型犬

中型犬は、成犬で10kg程度までのサイズの犬を指します。おやつとして与えてもよいカロリーの範囲は、120kcalほどです。バナナは、1本まるごと与えても大丈夫です。重量にすると、150g弱が許容範囲となります。 まるごと1本といっても、皮は必ず剥いてあげてください。また、体調や気分によっても与える量に気を付けることが大切です。あくまでも補食のおやつですし、様子を見ながら少しずつ与えることをおすすめします。

大型犬

成犬で25kgくらいまでの大型犬ともなると、食事の量も多くなります。それに比例しておやつの量もたくさんあげてよいように思えるかもしれませんが、許容カロリーの範囲を超えないことが大切です。250kcalまでを目安として、バナナは2本程度まで与えても大丈夫です。 ただし、バナナ2本は人間にとっても多めのおやつ量といえます。許容範囲とはいえ、あげ過ぎないように気を付けてください。

②皮を与えないこと

バナナの皮は、消化が良くありません。愛犬に与えるときは、必ず皮を剥いてあげてください。硬くてのどに詰まらせてしまったり、腸に詰まって腸閉塞になる恐れもあります。農薬や消毒薬が残留している心配もあるため、皮ごと小さく切って与えるのもやめておきましょう。 日頃からバナナを与える習慣をつけていると、家の中に置いておいたバナナを愛犬が勝手に食べてしまうかもしれません。硬い皮を飲み込もうとして、息を詰まらせてしまったら大変です。皮を剥いた後も、のどに詰まらないように小さくカットしてあげるのが安全です。

③アレルギーに注意

犬によっては、バナナに食物アレルギーがあるかもしれません。元々バナナにアレルギーを持っていなくても、急にアレルギーになる可能性もありますから、少しずつ与えることをおすすめします。特に、初めて与えるときは注意して様子を見てください。 バナナを食べた後、湿疹・発疹・皮膚のかゆみや腫れ・軟便・下痢・嘔吐などの症状が出たら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。動物病院では、アレルギー検査を受けることもできます。アレルギーのある食物でも少量なら大丈夫な場合もあり、獣医によく相談することが大切です。

バナナを使ったおすすめレシピ4選

ここで、バナナを使った愛犬におすすめのレシピを4つ紹介します。バナナをおやつに与えてよいからといって、バナナチップスやバナナケーキのような市販の加工品は油分や糖分の摂り過ぎにもなりかねないため、手作りのおやつをおすすめします。

1.バナナヨーグルト

POINT
バナナの栄養に加えて腸内環境の改善に役立つヨーグルトが合体すれば、最強です。ヨーグルトには脂肪分が含まれていますから、ほんの少量を使うようにしてください。バナナ20gに対して、無糖タイプのプレーンヨーグルト小さじ2の比率をおすすめします。 作り方は、バナナを小さくカットした上にプレーンヨーグルトをかければ出来上がりです。口当たりがなめらかで、食が進まないときなどにもよいでしょう。ヨーグルトをあげるときは、愛犬に乳製品アレルギーがないかどうかにも注意してください。
2.焼きバナナチップス
POINT
市販品でよくあるバナナチップスは油で揚げてあるのでおすすめできませんが、手作りで焼いただけのバナナチップスなら安心です。 バナナの皮を剥いたら3mm程度に薄切りにして、キッチンペーパーの上に重ならないように並べます。網の上に乗せて、130度に熱したオーブンで30分前後焼いてください。こんがりした焼き色がつき水分が飛んだら、オーブンに入れたままで冷まします。熱がとれたら、オーブンから取り出して出来上がりです。愛犬には、熱が完全にとれた状態で与えてください。

3.米粉のバナナパンケーキ

POINT
パンケーキは、愛犬のお誕生日などにもおすすめのレシピです。米粉と豆乳で作れば、小麦アレルギーや牛乳アレルギーがある愛犬にもあげられます。パンケーキを焼くときにオリーブオイルを使用しますが、油を使いたくないときはテフロン加工などのフライパンを利用すれば焼きやすいでしょう。 米粉100gを用意したら、粉をふるったところに無調整豆乳150gを加えます。ダマができないように混ぜて、3mmくらいの角切りにしたバナナ120g(約1本)を混ぜ込んでください。ゴムべらを使って、さっくりと混ぜるとふっくらした焼き上がりのパンケーキになります。 フライパンに少量のオリーブオイルを敷いて熱したら、パンケーキ生地を10cmくらいの円形になるように流します。パンケーキのサイズは、愛犬が食べやすそうなサイズでOKです。あまり大き過ぎるとのどに詰まらせてしまう心配があるので、注意してください。 中火から弱火で3分ほど焼くと、表面がぷつぷつと泡立ってきます。そこでひっくり返して、さらに2分ほど焼きましょう。焦がさないように気を付ける必要がありますが、中までしっかり火が通っているかどうかもチェックしてください。焼きあがって粗熱がとれたら、出来上がりです。

4.バナナクッキー

POINT
バターも卵も使わず、オリーブオイルと小麦粉で作るクッキーです。愛犬に小麦アレルギーがある場合は、米粉で代用してもよいでしょう。 完熟したバナナ2本の皮を剥いたら、フォークでつぶして小麦粉200gを加えます。さらにオリーブオイル大さじ1を加えて全体をさっくり混ぜたら、まとめた生地をラップに包んで冷蔵庫で30分寝かせてください。 クッキー生地がしっとりまとまったら、冷蔵庫から取り出して麺棒で伸ばします。好きな形に切り抜いたら、天板に並べて160度のオーブンで35分焼いてください。このとき、余熱は必要ありません。焼きあがったら、オーブンの中で冷まして完成です。

最後に

甘くておいしいバナナをおやつにもらえると、愛犬は喜んでもっともっとと欲しがるかもしれません。体に良いとはいえ、糖質の摂り過ぎは肥満につながるので、あげ過ぎには注意しましょう。アレルギーにも要注意で、体調が悪いときや食べたくなさそうなときに無理に与えようとするのも避けておくことが大切です。おやつに適量のバナナで、愛犬の健康を考えてあげましょう。

【結論】犬ににんじんは与えて大丈夫!

多くの記事は、カロテンは摂取した方が良い、と書かれていますが、事実は異なる可能性が高いです。 しかし、調理方法や適量を守れば、にんじんは与えた方が良い食材とも言われています。 意外に犬は野菜が好きです。気分転換のおやつににんじんを与えると喜んで食べます。 犬用のおやつよりもカロリーが低いにんじんの、安全な食べさせ方を知っておきましょう。

犬ににんじんを与えると良い理由

にんじんが犬に良い影響をもたらすと考えられる効果がいくつかあります。消化しないことで下痢を引き起こす犬もいますし、にんじんの栄養が犬にとって必須ということではありませんが、楽しみながら食べることができて身体にも良い栄養素が摂れる点で、にんじんは効果的な役割を果たしてくれます。どんな効果が得られるのか見ていきましょう。

①消化不良を助ける

漢方などに始まる東洋医学の見地から言うと、にんじんには消化促進の効果があると言われています。もし犬が胃もたれなどで辛い時などに効果を発揮してくれる期待が持てます。また、加熱しても繊維質が残るため、排便の際に堅い便のせいで鳴き声を上げるような犬の場合、便秘対策として利用することも可能です。胃腸薬の使用に抵抗がある時は、一度にんじんを試してみるのも一つの方法です。

②夏バテ予防に

夏場など食欲が低下しやすい季節には、食欲不振を和らげる効果もあります。また、にんじんに含まれるミネラル(カリウム)は、余分な塩分を体内から排出し、筋肉などの動きを助ける働きがあるため、夏バテ対策に最適です。 夏バテで下痢をし、体力が落ちた際のカリウム補給としても、にんじんの摂取は効果的です。ただし、夏場であっても生で与えることはやめましょう。ビタミンCを破壊する酵素や、繊維質が豊富なため、生食は犬にとって危険です。

③低カロリー」でとってもヘルシー

βカロテンを豊富に含むことで、皮膚や目の健康の促進や抗酸化作用のあるにんじんは、同時に低カロリーな緑黄色野菜です。フードのトッピングに最適な食材でしょう。シニア犬などの白内障のケアにも効果が期待できます。また、高カロリーなジャーキー系のおやつよりもヘルシーなので、ダイエット中の犬のおやつにもピッタリです。スーパーに行けば簡単に手に入る手軽さも良いですね。

犬ににんじんを与える時の注意点

にんじんの健康効果は期待できるものの、全ての犬がにんじんを食べて栄養を吸収できるとは限りません。消化しない犬もいます。にんじんを食べて吐く、下痢をするなどの症状が出たら、すぐに与えるのをやめてください。調理方法にも注意や工夫が必要です。生で与えることは下痢を引き起こすこともあるのでやめましょう。また、人間用に調理したスープなどには玉ねぎが入っていることがあります。ネギ類は犬にとってとても危険な食材です。犬に与えるにんじんは、犬専用に調理するようにしましょう。その他、にんじんを与える際のポイントをご紹介します。

①愛犬のアレルギーに注意

・にんじんに含まれるビタミンAで犬が中毒を起こすって本当? アレルギーとの相性は? 動物は、体内に摂り入れたβカロテンを、すぐにビタミンAに変換する能力が高いと言われています。にんじんを必要以上に食べることで、ビタミンAの過剰摂取になる危険性も高くなります。特に肝臓の数値が高い、膵臓に少し不安がある犬にとってはアレルギー反応が出やすくなる可能性もありますので、十分に注意しましょう。 ・アレルギー対策のためまずは少量から にんじんを好まない犬もいますし、体質に合わない犬もいます。初めは小さなかけらを少し与える程度にとどめ、犬の反応やその後の様子を観察しましょう。 ・アレルギーのリスク 消化しないまま下痢を起こしたり、吐いてしまう犬もいます。悪化すると食欲不振や無気力を引き起こすこともあります。また、ヨモギやシラカバ、かぼちゃアレルギーがある場合、にんじんでもアレルギーを引き起こす可能性があります。

②1日の与えていい適量

POINT
犬の間食として取り入れる場合、1日に与えていい量の目安 体重3kgであれば、にんじんの葉っぱに近い部分で1cmの輪切り1枚弱(約13g) 以降、目安は以下のようになります。 体重5kg:輪切り1枚程度(約17g) 体重10kg:輪切り2枚程度(約30g) 体重20kg:輪切り4枚弱(約50g) 体重30kg:輪切り5枚弱(約70g)
これを基準に、犬の体重や体調により加減しながら与えましょう。カロリーは低い野菜ですが、食の細い犬がにんじんを食べることによりフードをあまり食べられなくならないよう、フードとにんじんとのバランスも大切です。 ・大きさや量に注意する 犬は基本的にあまり咀嚼せず、丸のみすることの多い動物です。輪切り1枚をそのまま与えると喉に詰まってしまう恐れがあります。もしスティック状で与える場合には、飼い主さんがそばで様子を見るようにしてください。 与える時は極力小さいかけらに切り分けたり、すりおろしたりして、少量ずつ与えるようにしましょう。

③調理の仕方

・にんじんを使った人間向けの加工品はできるだけ避けて 人間用に作られた調理品には、見た目にはわからなくても、「ネギ」「玉ねぎ」など、犬にとっての危険食材が含まれていることがあるので要注意!また、人間が好む塩加減にしている食品は、犬にとって命取りになるほどの塩分量になりかねません。最悪の場合、高血圧などが原因でショック症状を引き起こす危険性もありますので、犬が欲しがっても人間向けの加工品を与えることは極力避けましょう。 ・必ず加熱をする 生のにんじんには、ビタミンCを破壊する酵素があります。また繊維質も豊富なことから、消化不良を起こすこともあります。 下痢や嘔吐の原因にもなりやすいので、犬ににんじんを与える時は、必ず加熱することを心がけましょう。また、極端に熱いものは犬がやけどをするので、粗熱が十分に取れてから与えるようにしてください。 ・犬にニンジンを与えるなら味付けは絶対にしない 砂糖、塩、はちみつ、コショウなどの調味料で味付けをすることはやめてください。どの調味料も犬の身体に悪影響をおよぼすおよそれがあります。少量の油で炒めるのは大丈夫です。薄く油をひいたフライパンですりおろしたにんじんを炒めると吸収率が上がり、口当たりも良くなります。

犬ににんじんを与える時のおすすめレシピ5選

★にんじんクッキー

【材料】 にんじん:20g、オリーブオイル:大さじ1、薄力粉:45~50g 【作り方】 1.生のにんじんをすりおろし、オリーブオイルと混ぜる 2.さらに薄力粉を混ぜて、生地がまとまったら型を抜く(生地を20~30分寝かせるとベター) 3.180度で予熱したオーブンで、約20分焼く【ワンポイント】 手軽に、にんじんを摂取できます。作り方も簡単です。 小麦粉アレルギーの犬には注意が必要です。

★ロールキャベツ

【材料】 鶏ひき肉:40g、キャベツの葉:20g、にんじん:15g、生ひじき:5g、片栗粉:小さじ1/2 【作り方】 1.キャベツを柔らかめに茹でてザルにあげ、粗熱を取る。 2.にんじんとひじきは、みじん切りにし、茹でて冷ます 3.にんじん、ひじき、鶏ひき肉を混ぜ合わせ、片栗粉を入れしっかり練り混ぜる 4.キャベツの葉を広げ、3.を手前に置いて巻いていく。端は爪楊枝で止める 5.鍋にロールキャベツを入れ、浸る程度に水を入れ、蓋をして中火にかける 6.沸騰したら弱火にする。その後蓋をしたまま5分待つ 7.鍋のまま冷まし、食べやすい大きさの輪切りにする【ポイント】 輪切りにしたロールキャベツの見た目が綺麗です。 特別な日のごちそうとしてもGOOD!

★まるごとにんじんジュース

【材料】 葉っぱ付きのにんじん:1/3本 【作り方】 1.にんじんを葉っぱと根元で切り分け、十分に洗う(農薬、土をよく洗い流す) 2.葉っぱも含め、全てを適度な大きさにぶつ切りする 3.ミキサーにかけ、ペースト状にする 4.そのままでは濃いので、水で薄める【ワンポイント】 にんじんの栄養を手軽に丸ごと摂れる! 与えすぎに注意。薄めることも忘れずに

★もりもり栄養ケーキ

【材料】 じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、大根など:各50g程度 鶏ひき肉:50g マグロ、サーモン刺身:適量(飾り付けに使用) 【作り方】 1.じゃがいも、かぼちゃを茹でて潰す 2.鶏ひき肉を炒める(油は使わない) 3.にんじんは細かく刻み、茹でる 4.1~3を混ぜ合わせ、カップケーキの型で成形する 5.サーモン、マグロは飾り付け用なので、サイコロ状に切って炒める(油は使わない) 6.4の上に、5の炒めた刺身や、サイコロ状に切った大根、レタスなどを飾りつける【ワンポイント】 たくさんの味が楽しめる! 見栄えがするので、犬パーティなどにピッタリ

★犬用カレー

【材料】 にんじん:7g じゃがいも:6g 豚肉スライス:3枚くらい ウコン(犬用ウコン):少々 本くず粉(とろみを付けたい時):少々 【作り方】 1.にんじん、じゃがいもは小さなサイコロ状に切り、レンジでチンする 2.豚肉は茹でてから小さく割いておく 3.1と2をボールで合わせ、水で溶いたウコンを和える ※とろみを付けたい方は、本くず粉とウコンを水で溶いておく【ワンポイント】 人間と一緒にカレーを食べられる! 犬の夏バテ対策におすすめ

最後に

POINT
◇にんじんは犬が食べても大丈夫! ◇にんじんは、皮膚、目、消化などに効果を発揮! ◇低カロリーでダイエット中の犬のおやつにも最適 ◇生で与えるなら、すりおろしがベスト ◇できるだけ火を通したにんじんを与えたい ◇人間用の加工品は、塩分糖分、ネギ類などを摂取してしまう可能性があるので与えない ◇ジュースにして、葉っぱや皮ごとにんじんを食べることもできる!
さまざまな健康効果や犬の食欲を満たしてくれそうなにんじん。 簡単に入手できて調理も簡単なので、是非日常生活での犬の気分転換に取り入れられたら良いですね!

猫がなく理由は?どうしてなくの?

猫は家に着くと言いますが、飼いはじめると様々なしぐさで癒してくれます。鳴き方も自分のしてほしい事によって変えながら、飼い主へわかってもらおうとします。ある程度一緒に生活を共にすると、少しずつ理解できるようになっていきます。 お腹が空いて餌が欲しい時には、身体を摺り寄せながら可愛い鳴き声で求めてきます。甘えたい時には飼い主の様子を見ながら傍に近づいて撫でてもらおうとしたり、座っている膝の上に乗って撫でてもらうと気持ちよさそうに寝てしまう事もあります。知らない人や見た事のない物には怒ったような声で鳴いて、体毛やしっぽにも変化が見られます。 猫も人間と同じように生活のリズムがあり、飼い主にしてほしい事がない時に触られたりするのを嫌がります。甘えている時とは違ってそばに来てほしくない態度や鳴き方をしますので、気ままに過ごさせてあげる事も大切です。

・ストレスを感じている

普段とは違った鳴き声で元気がなく、飼い主に触られるのを嫌いそばにこようとしなくなります。家の中で自分が落ち着ける場所からあまり動かずに過ごすようになり、人の目に触れないような行動をとりはじめます。 猫は気ままな所があり過剰に可愛がられたり無理な事をさせられてしまうと、ストレスを感じて元気がなくなってしまう時があります。食欲があまりなく身体を頻繁に掻くしぐさや、鳴き声に変化を感じたらそっとしてあげる事も大切です。

・猫が鳴く時は発情期かも?

猫は産まれてから6ヶ月を過ぎると成猫になり、春先と夏に求愛行動をする際に鳴きます。鳴き声は人間の赤ちゃんの泣く声に似ていて、夜中に鳴かれると驚いてしまう事もあります。 避妊、去勢手術をしていない猫に多く見られ、雄猫は攻撃的なり落ち着きがなくなります。雌猫も雄猫ほどではありませんが落ち着きがなくなり、低い声で鳴くようになります。手術をすれば他の猫と争う事もなく怪我をする心配がなくなり、鳴き声に悩まされずに済みます。

・体の不調

食欲があまりなく食べる際に鳴いた場合には、消化不良を起こしている事があります。人間と同じで体調が悪くなると、食べる事も苦痛になってしまいます。トイレの際に苦しそうに鳴いていたり、あまり動かず寝ているような場合も要注意です。 普段とは違う鳴き声で飼い主を頼ってくるような時も、体に異常を感じて助けをお求めている事があります。判断に難しい時には一時を争う症状もありますので、動物病院で診察を受ければ安心です。

鳴き声の種類別に愛猫の気持ちを解読!

猫の鳴き方の種類にはニャー、ニャオ、ニャーーーン、シャーー、ウーなどがあり、状況に合わせて飼い主に意思を伝えようとします。愛猫の気持ちを良く分かるようにするには、どんな事に注意をすればいいのでしょうか?

・ゴロゴロ音

猫には頭、耳の周り、顎の下、お腹、背中など、撫でてもらうと気持ちが良くなる箇所が幾つかありゴロゴロと喉を鳴らします。そばに来た時や抱っこをしたがる場合には甘えたい気持ちがあり、ゆっくりくつろぎたいとも思っています。 気持ちよく寝ている時に触ったり撫でても嫌がらずに、ゴロゴロと喉を鳴らし警戒心のない姿でくつろぎます。飼い主の愛情を感じている猫ほどリラックスができて、安心して穏やかに過せるようです。

・サイレント鳴き

猫には人間が聞き取れない周波数で鳴く場合や、かすれた声で鳴く事があります。声が出なくなってしまったのではと心配してしまいますが、飼い主を信頼してリラックスしている状態ですので問題はなく大丈夫です。 猫は一緒に過ごす時間が長くなるほど、会話はできなくても飼い主の言葉や行動で理解できるようになります。大きな声にはすぐに反応し安全とわかるまでは姿を見せない事もあり、甘えてくる時は安心している証拠です。

・高い声で鳴く

猫には縄張りを守る習性があり、敵が近づくと遠くへ追い払おうと高く強めの声で鳴きます。自分よりも強い相手とわかると諦めてしまう時もありますが、怪我をしても必死で戦おうとします。雄猫は発情期の際に雌猫を争って高い声で鳴く事もあり、普段よりも興奮状態にあるせいか飼い主にとっては怖さも感じてしまいます。 子供がいる雌猫は母性本能があり、敵から我が子を守るために高く強めの声で鳴いて敵を追い払います。自分が怪我をしても諦めずに向かっていく姿には、とても愛情が感じられます。 子猫でも持って生まれた野生の本能があるのか、敵が近づくと自分より大きな相手にも向かっていきます。高い声で鳴くのは敵から自分や子供を守り、生き延びるための方法のようです。

・低い声で鳴く

猫は野性的な所がある反面気が小さい事もあり、大きな物音や聞きなれない音にも敏感に反応します。飼い主を声や足音などで判断している事があり、聞きなれていない音には警戒心が強く素早く逃げようとします。逃げ遅れた時には低い声で鳴いて、威嚇して遠ざけようとします。 自由に外に出れる猫は他の猫と鉢合わせする事もあり、自分の身を守るために低い声で鳴いて威嚇します。猫の喧嘩はどちらかが諦めない限り終わらず、飼い主が止めようとしても無理な時があります。 下手に猫同士を離そうとすると、愛猫でも向かってくる場合があります。可愛い姿を見せてくれている猫でも野生の血は流れていますので、喧嘩が終わった後に優しくケアをしてあげるようにします。

鳴き声がうるさい時の対策

猫は自分のしてほしい事を伝える為に鳴いている事が多く、様子を見ながら対応してあげるようにします。お腹が空いている時は餌がもらえる所で鳴いてアピールしますので、容器を確認するようにします。 夜中に鳴く場合はお腹が空いている事もあり、一日に与える量の中から少し残しておいてあげるようにします。発情期で鳴いているような時には、時期が過ぎるまで治まるのは難しくなります。避妊、去勢手術をすればある程度抑える事ができますので、鳴き声に悩まされずに済みます。 普段とは様子が違い苦しそうに鳴いている時は、何か悪い物を食べたり病気の症状が悪化している事があります。不安に感じる時は、動物病院での診察を受ければ安心です。

最後に

猫は言葉を話せなくても様々な鳴き声で、飼い主にわかってもらおうとしています。一緒に過ごす時間が長くなるほど、飼い主の言葉にも鳴いて反応してくれるようになります。鳴き声に困るような時には愛猫の様子を見ながら、何を必要としているのかをわかるよう努力します。 簡単な気持ちで猫を飼うのは難しく、可愛がるだけでは一緒に生活するには無理があります。飼い主の愛情を感じられれば癒しを与えてくれ、家族のような大切な存在になります。

犬のてんかんとは?

てんかんとは、脳の何らかの異常や、脳への外傷、もしくは遺伝、ストレスなどを原因とするとされる、部分的または全身的な発作です。 てんかんの発作で死亡するケースはほとんどないと言われていますが、発作の度合いには個体差があり、身体の一部が痙攣する部分発作、全身が激しく痙攣する全身発作が主な特徴で、意識がボンヤリするものから完全に意識を失ってしまうものまで、その症状は多岐にわたります。 発作の頻度はその時の状況によって変化しますが、繰り返し発作が起こるケースが多くなっています。

愛犬のてんかんに良い食べ物は?

一般的に、てんかんの予防に効く食べ物として、以下の食材が良いとされています。 ただし、犬のアレルギーな好みなどもありますので、無理矢理与えるようなことは控えましょう。
POINT
◇納豆 てんかんの原因の一つに、マグネシウムの不足が関係することがあります。 マグネシウムは神経細胞を鎮静化させる効果のあるギャバを産生する物質です。 納豆にはマグネシウムが豊富に含まれており、フリーズドライの納豆でも同じ効果が期待できます。 ◇煮干し 納豆同様、マグネシウムを豊富に含む食材です。 ◇亜麻仁油 オメガ3脂肪酸は脳の神経系疾患に効果的な食材です。 亜麻仁油に多く含まれるほか、魚の油からも摂取することができます。ドライフードから摂取する場合は、DHAなどを含むオメガ3脂肪酸が全体の1%以上含有されていると効果を期待できるようです。 ◇さつまいも、かぼちゃ 脳に必要な糖質を補うことができます。ただし、摂り過ぎには注意が必要です。 ◇鶏ささみ ナイアシンを豊富に含み、脳神経の働きを助けます。 糖質や脂質の代謝を促す効果が期待できるため、鶏アレルギーである場合を除き、有効な食材と言えるでしょう。

愛犬のてんかんの食事療法について

POINT
①ドッグフード 特にアレルギーが無い場合は、てんかんに必要とされる栄養素を一定量含有するフードを探してみるのも一つの方法です。 抗酸化物質(脳を酸化させない物質)であるビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、ミトコンドリア(α-リポ酸、L-カルチニン)、そしてオメガ3脂肪酸などを含むフードに切り替えてみるのも良いでしょう。 ②腸内環境に効果的な食材 一見無関係に思えますが、腸内細菌によって産生されるビタミンB6がてんかんの犬に欠乏しやすくなる場合があります。 ビタミンB6は神経細胞に影響を及ぼす栄養素であるため、腸内環境を整える食材(ヨーグルト、乳酸菌など)を食事に取り入れることにより、てんかん発作の緩和が期待できることもあります。 ③サプリメント 脳に良いとされるギャバやDHAなどを含む犬用のサプリメントの利用も効果が期待できます。 即効性があるわけではありませんが、獣医さんに相談の上で利用することも良いかもしれません。
この他、人間のてんかん患者の食事療法として、糖質を制限し、脂質で補うという「ケトン食」が注目されていますが、犬ではまだ効果は認められていません。 ケトン食を実践している人間の患者さんの場合はアイスクリームなども工夫して食べていたりするようですが、犬にアイスクリーム自体良いとは思えないため、ここでは紹介するのを控えます。 また、上記で紹介した食事療法を行えば、必ず完治するという保障があるわけでもありません。 偏りのある不自然な食事とならないよう、獣医さんとよく相談の上で与えることをおすすめします。

犬のてんかんの症状と発作

意識の有無、部分的、全身的と個体差の大きい発作が起こりますが、例えば脳の障害が問題だった場合は、その脳が司る身体の神経箇所により現れる症状は異なります。 例えば右前足に影響を及ぼす脳の神経に異常が発生した場合、発作(痙攣や引きつり)は右前足にのみ起こります。 そのため、一度てんかんと診断された犬の発作の症状は、ほぼ同じ内容を繰り返すことが多いと言われています。

①前兆となる発作

◇イライラした様子で気性が荒くなる ◇一点を見つめて動きが止まる ◇胃部の不快感がある様子がうかがえる ◇不安そうに動き回り、落ち着きがなくなる
以上のような行動が見られるとされていますが、どの行動も他の原因でも起こりうるものであるため、すぐにてんかんの発作だけを疑うことには危険があります。 慌てて余計に犬にストレスを与えないよう、落ち着いて状況を見守りましょう。 ただし、万が一てんかんの前兆となる発作だった時のことを考慮し、その時の状況、時間、少し前に何を食べたか(食べ物で発作が誘発されることもあるため)などを把握しておくことも大切です。

②部分的な発作

◇特に変わった様子もなく意識もあるが、身体の一部が痙攣している ◇意識はあるが、身体を自分の意思でコントロールできていない様子がうかがえる ◇不自然な様子で辺りを動き回る(呼びかけに反応しない) ◇突然吠えたりして落ち着かない ◇身体、顔、足などに強張りがある ◇よだれ(もしくは白い泡)が口から出ている
部分的は発作は、時に全身的な発作の前兆であることも考えられます。 原因の特定や治療法の選択に必要なため、このような状態が見られた時は、獣医さんに伝えられるよう注意して様子を見るようにしましょう。

③全身的な発作

◇突然意識がなくなり、全身をのけぞるように強張らせる ◇さらに、全身が痙攣を起こす(四肢の激しいバタつきなど) ◇奇声を発したり、嘔吐、脱糞、失禁などを起こす
上記のような状態全てが起こるとは限りませんが、一度に起きてしまうこともあります。 また、痙攣は震えとは異なりますので注意しましょう。 発作による痙攣の場合、数分でおさまるのが特徴です。その後しばらくは放心したようにボンヤリしていたり、何日か正常に戻れないような場合もあります。 またすぐに正常に戻っても間隔をあけて同じ発作を繰り返すこともありますので、その後の様子には十分な注意が必要です。 何度か繰り返すような場合は、どの位の感覚で発作が起こるかも把握できるようにしておきましょう。

てんかんが起きた時の対処法

部分的な発作であればまだしも、全身を激しく痙攣させた発作が突然起こった場合、飼い主さんも恐怖と不安でパニックになってしまうかもしれません。 しかしむやみにどうにかしなければと行動を起こすことが、逆に飼い主さん自身の怪我や犬の脳への衝撃など二次災害につながることもあります。 てんかんの発作はその後一定の間隔で繰り返す可能性もありますので、まずは落ち着いて、犬の様子をよく見ることが必要です。 仮に全身的な発作で奇声を発していたとしても、犬には意識がないことから、苦しくて叫んでいるものではありません。 口にタオルなどを入れようとして近づくと、思わぬ強い力で噛まれてしまうこともありますの十分に注意してください。 また、てんかんの犬を留守番させる時は、周りにぶつかって危険なものがないか、危険があればペットガードなどで覆って対処して出かけるなど、犬が留守中に発作を起こしても事故が起きないように整頓することを心がけましょう。

①前兆となる発作の場合

この時点では、前兆となる発作であるか、それ以外の別の原因でその症状が現れているかの判別がつきにくいこともあり、ほとんどできることはないと考えれます。 ただし、この時の経過を記憶しておくことで治療に役立つこともあるため、落ち着いて犬の様子を見守りましょう。 もし何度かてんかんの発作を繰り返している犬の場合であってもそれは同じですが、その後の発作のことを踏まえ、仮に突然倒れ込むようなことがあっても犬が怪我をしないように、辺りに危険なものがあれば片付けておくと良いでしょう。 また、倒れて脳に衝撃が加わらないよう、柔らかいクッションなどを用意しておくことも大切です。

②部分的な発作の場合

①の前兆となる発作の場合と同様の対応しかできない場合がほとんどです。 ただし部分的な発作では、犬が意識が朦朧としているにも関わらず徘徊するように動き回ったり、よだれや泡が口から出てくるなど、飼い主さんが思わず犬に近づきたくなってしまう場面も多くなります。 こんな時もむやみに犬の口元などに手を近づければ、無意識的な力で噛まれてしまうことがあります。飼い主さんは極力周りで様子をうかがうことに徹し、それ以上犬が傷つくことのないよう注意してあげましょう。

③全身的な発作の場合

激しい痙攣と苦しそうに見える様子に、飼い主さん自身が冷静さを失わないように、しっかりと犬と向き合いましょう。 まず言えることは、犬に意識はなく、苦しみは感じていないこと。これがわかれば少し落ち着いて対処できるかもしれません。 一番に行うことは、犬がそれ以上怪我をしないようにすることです。 特に突然倒れたりすることで頭部に衝撃を受け脳に外傷を受ける危険性があります。クッション、毛布、そこらへんに落ちている洋服でも何でも良いので、柔らかいもので犬の衝撃を和らげるようにしてあげる心構えを持ちましょう。 また、同時に、近くに倒れやすいものがないかも確認し、危ないものがあれば予めどかせておきましょう。落下物にもご注意ください。 犬が倒れて全身を痙攣させていても、飼い主は見守ることが必要です。 タオルを口に入れたり、意識のない犬に薬を飲ませることも効果的でないばかりか、飼い主さんが噛まれて怪我をするだけです。薬は吐き出されて意味をなさないため、飲ませるのであれば、意識が回復してから行うようにしましょう。 何か犬のためにできることはないかと考えたくなりますが、周りの危険を取り除いたあとは、発作が始まった時間や終わった時間、発作を起こす前後の様子や、直前に何を食べたか、普段と違う行動や出来事はなかったか、などを記録しておきましょう。 こうした記録がその後の治療に役立つことがあります。

愛犬のてんかんは治る可能性はあるの?

残念ながら、「完治する」とは言い切れないのが現状です。 しかし適切な治療を続けることで、難治性のてんかんでない限り、発作の頻度を最小限に食い止めることが可能となってきています。 そのため「治った」と言えそうなほど症状を抑えることでできる犬もいます。 てんかんの犬にとって最も大切なのは、QOL(Quarity Of Life:生活の質)の向上にあると言われています。 発作で思うようにならない時間を極力減らし、快適に過ごせる時間を犬に与えてあげられることが目標です。長丁場になりますが、根気良くてんかんと付き合っていかれるといいですね。

①薬

犬に使うことができる薬は限られていますが、効果があると実証された「抗てんかん薬」があります。 てんかんの症状に合わせて処方されますので、獣医さんの判断の下で選択していくことになります。
◇フェノバルビタール 神経細胞の興奮を抑制する効果があり、犬のてんかんでは一番に処方されることも多いのですが、副作用の観点から人間での処方は減少しているそうです。将来的に犬の治療も他の薬に取って代わる可能性もあります。主な副作用としては、肝臓への負担、ふらつき、性格の変化などがあります。長期の使用になる場合は定期的な血液検査での確認が必要でしょう。◇臭カリウム フェノバルビタールと並行して使われることが多く、9割近いてんかんの抑制効果が得られることが期待されています。副作用が少ないため、フェノバルビタールで思うような効果が得られなかった際に、臭カリウムを増量して反応を見ることもあります。 ◇ゾニサミド(エクセグラン錠)・コンセーブ 新たに日本で開発された薬です。 強い効果を発揮する期待が持てるため、フェノバルビタールや臭カリウムでの効果が見られなかった際に使用されることがあります。 ただし、抑うつや食欲不振などの副作用が強く出ることもありますので、様子を見ながらの使用となります。 ◇ジアゼパム 注射で利用される場合もありますが、座薬として、家庭での発作の際に飼い主さんが自分で使う意図で処方されることもあります。発作を落ち着かせる効果が期待できます。 ◇クロナゼパム(リボトリール錠) 即効性の期待できる薬ですが、長期使用により効果が薄れていくと言われています。抗てんかん薬を切り替える際に、一時的に使用することが多い薬です。

②ハーブ・漢方薬

自然療法的な治療のひとつとして、ハーブや漢方薬の使用がてんかんに良い影響を及ぼすこともあります。 動物専門のハーブや漢方薬を処方してくれるところも増えてきているので、相談の上、自分の犬に合った漢方薬を作ってもらうことをおすすめします。 ただし、抗てんかん薬との併用を考えている時は、掛かりつけの獣医さんと、ハーブや漢方薬を処方してくれる薬剤師さんに必ず相談してください。 相乗効果が得られるとは限らず、合わない場合は悪化する危険性もあります。

最後に

てんかんの発作は見ている飼い主も動揺してしまうほどに激しい場合もあります。 しかしその発作の際にできることは、冷静になること。犬が倒れた衝撃で脳に外傷を負ったり、家具の転倒や落下物で怪我をしないように守ることが必要です。 また、辛そうな犬を見て身体をさすってやりたくなるところですが、意識のない犬が思わぬ力で噛んでくることもありますので、静観することも忘れずにいてください。 てんかんの治療は長期にわたるものですが、適切な処置で寿命まで上手に付き合って元気に生きていくことも可能です。神経質になりすぎず、快適な生活を送れるよう、獣医さんとより良い治療法を見つけられると良いですね。