猫の雑種とは?
猫の雑種とは異なる2種類以上の品種を掛け合わせて生まれた猫のことです。
同じ品種同士を掛け合わせて生まれる猫を純血種と呼ばれており、他の遺伝子が掛け合わされないため、純血種の遺伝を強く引き継ぎます。
雑種が生まれてくる多くの原因は野良猫同士が交配することで生まれる場合が多くなっています。
以前までは雑種猫と呼ばれていましたが、最近ではミックスと呼ばれる傾向はあります。
野良猫の多くはミックスである場合が多いです。
猫の雑種の種類はどれくらい?
猫の雑種はどのくらいいるのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
猫はさまざまな品種がありますが、純血種でない場合は雑種となります。
野良猫同士が交配することで雑種が生まれる可能性が高く、日本国内の8割が雑種と考えられています。
次に、猫の雑種について詳しく紹介します。
雑種の場合は特徴的な模様や柄が現れる特徴があります。
雑種はどのような模様なのか知りたい人やどのくらいの種類の雑種が存在しているのか知りたい人は参考にしてください。
サバトラ
サバトラとは、魚の鯖のような模様と色の毛並みであるため、サバトラと呼ばれています。
青みのある灰色を基調に、黒色の模様が入っている特徴があります。
白い部分が面積の広さによってさらに種類を分けることができ、名称も変わってきます。
そのほかの特徴は額にM字のような模様があったり、目の周りが黒色で縁取りされている特徴もあります。
また、鼻は黒色やピンク色の場合が多くなっています。
黒い模様は全身に現れていることも特徴的です。
キジトラ
キジトラは日本の雑種猫の原型とも言われているため、最も個体数が多い種類でもあります。
キジトラの模様は茶色を基調にして黒色の模様が入っています。
キジトラの由来は鳥のキジの模様に似ていることと色も似ているからです。
目尻にクレオパトララインと呼ばれているラインが出ている場合が多く、目は黒色で縁取りされています。
体の大部分に黒色の模様がある場合は多いですが、口元だけは白いことも特徴の一つです。
鼻の色はくすんだピンク色です。
黒猫
黒猫は全身が真っ黒の猫です。
黒猫はよく聞く言葉でもありますが、実際に黒猫を探すことは難しく、珍しい雑種とも言えます。
珍しい理由は両親ともに、黒色の遺伝子を持っている時にしか生まれないからであり、どちらかが黒色の遺伝子がないと黒色は現れますが、全身真っ黒になることはありません。
稀に白色の被毛が混じることもありますが、基本は黒色のみです。
瞳の色はグリーンの場合が多いです。
黒猫は国によって幸せの象徴とされることもありますが、不幸の象徴と思われることもあります。
茶トラ
茶トラは明るいブラウンカラーにオレンジ色の縞模様が入っている特徴があります。
猫は品種によってオスとメスの割合に違いが出る場合もあり、茶トラの場合は、8割がオスとなっています。
そのため、茶トラの多くが体を大きくなっています。
また、茶トラをさらに細かく分けることができ、まるどら・茶白・白茶の3種類です。
種類が異なることで雌の個体数にも違いが現れ、まるどらの場合は最も雌が生まれにくくなっています。
体を大きい特徴がありますが、肥満体質になりやすい欠点もあります。
ハチワレ
ハチワレとは、額に八の字があり、境目から2色に分けられている模様ことです。
基本的には白黒のハチワレですが、カラーが異なっても八の字が額にあればハチワレと呼びます。
また、茶トラやキジトラなど品種が異なっていても額に八の字があればハチワレとなります。
キジトラの次に多い品種であり、黒白のハチワレが圧倒的に多いです。
昔ながらの猫のイメージが持たれやすく、鼻の色はピンクの場合もありますが、黒色の場合もあります。
白猫
白猫は全身真っ白の猫であり、上記で紹介した黒猫とは真逆の品種と言えます。
黒猫と同じように白色の遺伝子をそれぞれ持っていれば生まれやすいです。
白猫の特徴は瞳にあり、青色や緑色の場合が多くなっています。
左右で瞳の色が違うオッドアイは25%程度で生まれ、見た目が美しい印象を持たれます。
また、全身白色も清潔感があり、場合によっては雑種と思われないこともあります。
青色の瞳を持っていると聴覚障害が出てしまうリスクが高い特徴もありますが、室内飼いであればそこまで問題になりません。
サビ猫
サビ猫は茶色と黒色の毛を有している猫のことであり、鉄が錆びたような模様であるため、このような名称になっています。
基本は茶色と黒色ですが、場合によっては違う色が出る場合もあります。
オスが生まれる割合が非常に低く、3万分の1とも言われています。
瞳の色はゴールドの場合が多いです。
茶色と黒色はどちらも暗めな色であるため、やや汚れていると思われやすい品種でもあります。
しかし、瞳がゴールドであり、綺麗な瞳を有している品種です。
三毛猫
三毛猫という品種を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
三毛猫とは白・茶・黒の3色を有している品種です。
日本でもやや珍しい品種ではありますが、野良猫で三毛猫の場合も少なくありません。
日本でも貴重な品種というイメージがありますが、海外ではよりレア度が高まっており、高値で販売されることもあります。
三毛猫はオスの割合が非常に少なく、3万頭に1頭でオスの三毛猫という低い割合となっています。
日本では幸福の象徴と考えられており、招き猫のモチーフにもなっています。
猫の雑種の性格や特徴
猫の雑種は品種が異なることで性格にも違いが現れます。
雑種の種類を把握することも大切ですが、性格についても把握しておくことをおすすめします。
雑種であるため、飼うまで性格はわからないと考えてしまいやすいですが、雑種の種類ごとに性格にも違いが現れる特徴があり、雑種猫を飼う際の判断材料にすることもできます。
次に、猫の種類別の性格の特徴について紹介します。
雑種の種類が異なることでどの程度性格に違いが現れるのかを知りたい人は参考にしてください。
サバトラ
サバトラの性格は、ワイルドであり、野性味を感じられる場合が多いです。
しかし、ワイルドな一面があるものの、警戒心が強い場合と人懐っこい場合に分けることができます。
警戒心が強い場合は人見知りしてしまう割合が高く、知らない人が家に来るとどこかに隠れてしまいます。
警戒心が強い場合はあまり構いすぎるとストレスを与えてしまうため、適度な距離感を保つようにしましょう。
人懐っこい性格の場合は、飼い主が大好きであり、知らない人に対しても懐きやすいです。
キジトラ
キジトラは上記で紹介したサバトラと似たような性格であり、野性的な部分があります。
しかし、警戒心が強い場合もあれば人懐っこい性格の場合もあり、どちらの性格なのかを把握することが大切です。
人懐っこい性格の場合はオスである可能性が高い特徴があります。
ちなみに白い部分の面積が広ければ広いほど穏やかな性格になるとも言われています。
そのため、初めて猫を飼うのであれば白い部分が多い個体を選ぶことをおすすめします。
黒猫
黒猫は全身が黒色であるため、クールな性格と思われがちです。
しかし、実際は甘えん坊な性格の場合が多く、可愛い性格をしています。
警戒心も低く、人懐っこい一面もあります。
警戒心が低い理由は全身の黒色が大きく関係しています。
黒色は保護色であり、目立ちにくいメリットがあります。
そのため、警戒しなくても周りの色と同化しやすいため、必然的に警戒心も緩んでいます。
活発な性格であり、おもちゃであげることでストレス発散の効果も得られます。
茶トラ
さまざまな雑種の種類がいますが、茶トラが最も甘えん坊な性格をしています。
猫の大半が人に抱っこされることを嫌がり、長時間となると逃げだしてしまいます。
しかし、茶トラの場合は抱っこされることを嫌がらないため、簡単に抱っこして触れ合うことができます。
懐きやすいことはそれだけ飼いやすいことでもあるため、猫を初めて飼う際におすすめの雑種です。
また、人に対してだけではなく、猫に対してもフレンドリーであり、多頭飼いする際にもおすすめです。
ハチワレ
ハチワレは生命力に優れている特徴があり、非常にタフな雑種です。
そのため、病気になりにくく、長命になる可能性も高いです。
ハチワレは基本的に黒白であり、黒色の部分が広ければおとなしい性格であり、白色が広ければおっとりした性格で、マイペースな一面もあります。
黒白の面積が異なるだけで人懐っこい場合もあれば人に近づかない場合もあり、両極端な性格となります。
そのため、どのような猫を飼いたいのかを決め、ハチワレを選ぶのであれば色の面積も確認することをおすすせします。
白猫
白色は、自然界では目立ちやすいデメリットがあり、白猫は外敵に狙われないように常に警戒心を抱いてします。
そのため、他の雑種と比べると懐きにくいデメリットがありますが、慣れてくれば甘えん坊な一面も垣間見ることもできます。
縄張り意識が強い特徴があったり、飼い主以外に懐きにくい一面もあるため、初めて猫を飼う際の雑種としてはおすすめできません。
しかし、全身白いとは飼い主にとっても魅力的であり、清楚感と高級感を漂わせている雑種でもあります。
サビ猫
サビ猫は他の猫のことを考えることができ、賢い猫です。
また、協調性にも優れており、多頭飼いした際に喧嘩をしてしまうことも防げます。
空気を読むこともできるほど賢いとされています。
賢い猫ではありますが、飼い主には甘えてきたり、従者関係であることを認識している場合もあります。
母性が強いこともあり、出産後に我が子の相手をしないこともなく、安心して子猫を生んでもらうこともできます。
賢いことと空気が読めることはそれだけ自身の欲望を制限していることでもあるため、ストレスが溜まりやすい雑種です。
三毛猫
三毛猫はザ猫と思わせる性格をしています。
基本的に気分屋であり、甘える場合もありますが、素っ気ない態度をとることもあります。
警戒心が強いこともあり、人に懐きにくいデメリットもあります。
甘えてきてかまってあげてもすぐに去ってしまうほど気分屋であり、人によっては可愛げがないと考えてしまうこともあります。
気分屋だけではなく、プライドも高いため、躾ける際に言葉を荒げてしまうと一気に距離をとられてしまい、飼い主との関係が悪化してしまうリスクもあります。
猫の雑種の魅力とは?
猫の雑種よりも純血種の方がよいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、雑種の魅力も多くあり、純血種よりも優れている部分もあります。
そのため、猫を飼う際に純血種一択ではなく、雑種も選択肢の一つに入れることをおすすめします。
次に、猫の雑種の魅力について紹介します。
雑種にはどのようなメリットがあるのかを知りたい人や雑種の魅力に対して皆目見当もつかない人は参考にしてください。
雑種の意外な一面を知ることで興味を抱くことも可能です。
自分好みのかわいい猫と出会える
雑種のメリットは自分好みの可愛い猫と出会えることです。
純血種の中にも当然かわいい猫は多くいますが、8割が雑種であるため、圧倒的に可愛い猫に出会える可能性があります。
また、純血種の場合はある程度模様や性格が決まっている場合がありますが、雑種の場合は模様の種類が多いだけではなく、性格のバリエーションも豊富です。
ある程度好みの柄や模様を決め、飼いやすいと考えている性格を決めることでどのような雑種がおすすめなのかある程度選択肢をしぼめることができます。
比較的飼いやすい
雑種は比較的飼いやすい傾向があります。
そのため、初めて猫を飼おうと考えている人は純血種よりも雑種の方がおすすめできます。
雑種はさまざまな遺伝子と掛け合わされていることで強い個体になりやすく、病気やケガもしにくいメリットがあります。
病気になってしまうと多額の治療費が必要になってくる場合もあり、病気や怪我をしないことはそれだけ経済的に余裕を見出すことができます。
健康で長生きする子が多い
雑種は長生きする子が多く、できるだけ猫と長い期間一緒に生活したい人は雑種の猫がおすすめです。
雑種は純血種とは異なり、先天的な疾患が現れにくく、その後も大きな病気になりにくい特徴があります。
雑種が病気に強い理由はさまざまな遺伝子が組み込まれていることと、純血種は同じ遺伝子を掛け合わせるため、どうしても遺伝子に異常が起きやすく、先天性の病気になりやすいです。
雑種の場合は純血種の平均寿命よりも長く生きる可能性が高く、15~20歳の猫も少なくありません。
まとめ
猫の雑種にはさまざまな模様や柄に分けることができ、雑種の種類が異なることで性格にも違いが現れます。
雑種は、複数の違う品種が掛け合わさった種類であり、体が強かったり、個体数が多いメリットがあります。
また、模様や柄のデザインを知るだけでもある程度の性格に仕上げることもできます。
愛猫の模様はどのような物なのかを知り、性格も一致している部分があるのかを確認してみてはいかがでしょうか。
雑種の模様の特徴や性格を把握することで自身に向いている猫と出会うことできるのではないでしょうか。
抜け毛の少ないおすすめ犬10選
犬を飼うなら「できれば毛が抜けにくい犬種が良いな」と思う方たくさんいらっしゃいますよね。
「犬アレルギーだけど、どうしても犬を飼いたい!」
「喘息持ちの子供にも影響が少ない犬にしたい」
「掃除をする時間がないor掃除が苦手だから」
といった声が多いかと思います。
そんなみなさんのために、今回は「抜け毛の少ないおすすめの犬種10選」を紹介したいと思います。
ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアの被毛はシングルコートのため、抜け毛の量が比較的少なく、お手入れにもそれほど手間はかかりません。
シングルコートとは皮膚を守るように生えている毛の事で、温度管理のための毛も生えている犬種はダブルコートと呼ばれます。
ダブルコートの犬は換毛期があり、春には体から古い毛が飛び出るように生えたり、秋には急にもこもこになったりする特徴があります。
ヨークシャテリアはこのダブルコートではないので、お手入れが楽なのです。
そしてヨークシャテリアのシングルコートは、放っておくと人間の髪と同様に伸び続け、ヘアアレンジすることも可能となります。
ぜひアレンジを楽しんでみてください。
ミニチュアシュナウザー
ミニチュアシュナウザーのダブルコートは、ゴワゴワした硬い感触のトップコートと、柔らかいアンダーコートから形成されています。
ダブルコートの犬は換毛期があり、抜け毛が大変と話したばかりですが、ミニチュアシュナウザーはダブルコートの犬種の中でも抜け毛が少ない方なんです。
トリミングは、伸び続ける眉毛・ひげ・まつげ部分だけをしっかりしてもらえば大丈夫です。
普段のお手入れと合わせて考えても、それほど手のかからない犬種と言えます。
マルチーズ
マルチーズの被毛はシングルコートで、抜け毛は少ないと言えるでしょう。
ただ、白い被毛の美しさを保つためには、定期的なカットと、毛玉をとるためのブラッシングが必須です。
マルチーズの毛はそのままにしておくと、地面に引きずるほど長く伸びる毛なので、それほど見た目にこだわらない方でも定期的なカットだけはお願いします。
じゃあ極力短く切ろうと、皮膚が透けるほど短くカットすると熱中症になりやすくなります。
マルチーズを飼う際は、自分がどうしたいかをトリマーさんに伝えて、相談しながら適切なカットをするようにしてみてください。
ビションフリーゼ
犬種名にある「フリーゼ」の意味は「巻き毛」で、名前の通り巻き毛が目立つ犬種です。
長毛のトイプードルのような見た目ですよね。
被毛はダブルコートではあるものの、他のダブルコートの犬種と比較すると抜け毛は少なめです。
長毛の巻き毛は絡まりやすいため、定期的なブラッシングをお願いします。
コーム状のブラシの他に、スリッカーブラシという剣山がたくさんついたようなブラシも使うのをおすすめします。
このブラシ2本使いでも取れない絡まりは、ハサミでカットしてあげてください。
チャイニーズクレステッドドッグ
別名「ヘアレスドッグ」と呼ばれていて、被毛がとても少ないため全体的に抜け毛もありません。
頭・足の先・尻尾などの部分にふわふわとした毛が生えるのがとても可愛らしく、その毛の少なさからアレルギーもちの方でも飼えると人気の犬種ですね。
しかし、毛が少ない代わりに剥き出しにされた皮膚を守る必要があります。
紫外線や冬の寒さの他に、乾燥にも弱いため適切なケアをしてあげてください。
それから、チャイニーズクレステッドドックには『パウダーパフ』という全身に毛が生えるタイプもあります。
アレルギーもちの方は、きちんとタイプも確認して購入を検討してみてください。
トイプードル
トイプードルの被毛は毛並みがとても豊かで、固めの巻き毛なのが特徴的です。
シングルコートであるため、抜け毛は少ないですし、毛が密集して生えているので毛が抜けても落ちにくい特徴があります。
しかし、抜けたのに絡まって落ちてこない毛などが毛玉になり、皮脂や汚れがたまる原因にもなります。
巻き毛自体絡まりやすいため、予防の意味も込めて定期的にブラッシングしてあげましょう。
シーズー
ふわふわしているストレートヘアーを有するシーズーは、ダブルコートではあるものの、抜け毛が比較的少ない犬種です。
ふわふわのストレートヘアーを維持するために、定期的なブラッシングをしてあげましょう。
シーズーを飼ううえで気をつけることは、毛が細く掃除機だけでは片づけにくいということと、皮脂が多くにおいがきつくなりやすいということです。
においに関しては夏にきつくなりやすいので、皮脂対策されたシャンプーなどで体を洗ってあげるようにしてください。
パピヨン
若干ウェーブしているパピヨンの被毛は、細くて光沢があり少し手触りが荒いと言われています。
アンダーコートがないシングルコートの犬種なので、毛が抜けやすそうな見た目と裏腹に抜け毛はあまり発生しません。
毛が絡まりやすいということはないのですが、独特の魅力のある被毛を維持するためには定期的なブラッシングが欠かせません。
犬とコミュニケーションをとる一環として、こまめにお手入れしてあげてください。
チン
チンはパピヨンと同様に、シングルコートであり、換毛期がありません。
そのため、比較的抜け毛が少ない犬種であると言われています。
チンの毛は長いので、衛生的に保ちたい部分だけ毛をカットするというのが一般的です。
よく見るのはお尻周りと手足の先のカットですね。
探検や穴掘りが大好きな犬だからと、胸元の毛もカットされているのを見かけたことがあります。
トリマーさんとよく相談して、可愛く仕上げてもらうようにしてください!
ポーチュギーズウォータードッグ
被毛が2種類に分かれており、長めの波状毛タイプと短めの巻き毛タイプが存在します。
シングルコートなので毛の生え変わりがなく、抜け毛はほとんど出ません。
毛が伸び続ける犬種のため、定期的なカットをしてあげましょう!
カットの種類が豊富で、体の前面(頭から前足の先まで)の毛だけをしっかり残す『ライオンカット』や、全身の毛を2.5㎝にそろえて切る『レトリバーカット』が人気です。
犬の抜け毛が生じる理由
犬の毛は毛周期と呼ばれる毛の生え変わりによって、役割を終えた毛が抜け落ち、新たな毛が生え変わります。
私たち人間にも毛周期があり、毛がある動物からすると抜け毛は生理現象なのです。
そしてダブルコートの被毛の場合、温度調節の役割をもつアンダーコートが年2回の換毛期でさらに抜けます。
夏の被毛のままでは冬の寒さに耐えられないし、その逆もそうですよね。
季節の変わり目にシャンプーやブラッシングを念入りにするなどの工夫が必要です。
まとめ
1.喘息・アレルギーもち・掃除が嫌など、どんな理由の方にでもおすすめできる「抜け毛の少ない」犬種10選を紹介
2.抜け毛の理由はダブルコートという、温度管理のための被毛が年2回生え変わるため
3.シングルコートでも定期的なカットやブラッシングは必要なので、購入を検討する際には注意が必要
この中で、気になる犬種は見つかりましたか?
抜け毛が少ない犬しか飼えない方でも、これだけの犬種があれば少し安心して頂けるかと思います。
まだまだ抜け毛の少ない犬種はいるので、ペットショップで話を聞いてみたり、実際に犬を見ながら検討してみてください!
犬の多頭飼いのタイミングは?
犬との生活に慣れてきたら、「もう一匹飼ったらもっと楽しいかな?」と考えることがあると思います。
また留守番の時に寂しくないかもしれないからとか、多頭飼いのところを見て欲しくなったりする場合もあります。
多頭飼いをする理由は様々ですが、2匹目を飼うというタイミングには注意が必要です。
いざ飼い始めてから、相性が悪いとかストレスで健康を損ねたなんてことが起きたら、可哀想なのは犬です。
多頭飼いを始めるタイミングについてポイントを集めましたのでご覧ください。
先住犬がオスの場合は成犬期をなるべく避ける
何よりも優先して考えるのは先住犬のことです。
すでに家族として居場所を持っている犬の気持ちが安定していないと、新しい犬を受け入れることができません。
先住犬がオスの場合とメスの場合でも少し違ってきます。
先住犬がオスで、多頭飼いを始めたい場合は、その先住犬がシニア期、または幼犬期だと上手くいく可能性があります。
先住犬が生後1年を過ぎて成犬期になると、自分の住まいを他の犬に与えたくないと考えてしまい、新たに来た犬を拒否しがちです。
幼犬期ではお互いににじゃれ合ったり、力関係を自然に学びながら育っていきますが、性格を見極めるという点では少し難しいところもあります。
シニア期では先住犬の生活リズムや環境を乱してしまわないように注意が必要ですが、若い犬が来たことで刺激になりシニア犬が元気を取り戻すという例もあります。
先住犬がメスの場合は母性本能が芽生える時期に飼う
先住犬がメスの場合、生後1年ほど経過し、精神的にも落ち着きが現れ、体の成長も止まった時期がおすすめです。
この時期に、子犬を家に連れてくることで、メス特有の母性本能が芽生え、スムーズに同居が始められるでしょう。
メスは母性を持っていると同時に、繊細な面を持つ子が多く、すぐに子犬を受け入れることができないことも多いです。
子犬を見ないようにしたり、完全に無視したり、子犬がしつこくじゃれてきた場合にはしっかりと教育をするものです。
それもメスならではの強さなので、飼い主さんがよく観察しながら見守ることが大切です。
メスの避妊手術を行っていない場合、オスを迎えることは子犬が生まれるという可能性があります。
安易に繁殖をさせることはおすすめできませんのでその点も配慮が必要です。
また他犬にあまり興味がなく関わりを求めないタイプの子もいます。
そういう場合、特にシニア期になると子育てが面倒に感じてしまうかもしれません。
先住犬の性格をよく見極めておかないと安定した生活を壊してしまうこともありますので注意が必要です。
先住犬が幼犬期でもチャンス
通常は先住犬がある程度落ち着いてから次の犬を迎えることが多いと思いますが、同胎犬を一緒に飼い始めるケースなどもあります。
実は先住犬が幼犬の場合も、もう1匹を飼うチャンスです。
2匹の幼犬を飼う場合は、メリットが多いと言われています。
幼犬が2匹いることは、お互いの行動から学ぶことで、しつけがしやすいというメリットがあります。
子犬はとにかくよく遊ぶもので犬同士の遊びの中からいろんなことを学びます。
じゃれ合うことで強く噛んだら痛いことや力関係で許しを請う方法やボディランゲージを身につけます。
犬との関わりを日常で学んでいけることやトイレトレーニングなどのタイミングも同じでしつけがしやすいという点は飼い主さんにとっても良いことでしょう。
ただし飼い主さんとの関係をしっかりと築く必要があります。
犬同士の絆が強すぎてまるで一心同体のようになってしまい、飼い主さんを無視してしまうということも見受けられます。
必ず飼い主さんと一匹一匹との絆を作ってください。
犬の多頭飼いに必要な知識や注意点
多頭飼いをする時に気をつけなければならないこととして性別・犬のサイズ・経済的な負担などが考えられます。
次に詳しく説明していきます。
犬種によって向いていないということはほとんどありませんが、気性が強い犬や以前に他犬を噛んでしまったことがある犬は多頭飼いは大変難しいと言えるでしょう。
その場合は専門家に相談してください。
一般的に多頭飼いに必要な知識を持つことで、犬としっかり向き合うことができ、トラブルもなくすことができます。
性別について
性別は同性同士の組み合わせがうまくいく場合が多いです。
異性ではダメということではありませんが、注意していないと子どもができる可能性があります。
時折ニュースになる多頭繁殖崩壊も最初からそうだったわけではありません。
避妊をしないことであのような悲劇につながったのです。
オスとメスを一緒に飼う場合、やはり避妊手術を考える必要があります。
安易な繁殖はおすすめできません。
二頭目に迎える犬の性別はよく考えて選びましょう。
犬のサイズに注意
同じ犬種で多頭飼いをしているところが多いと思います。
やはりその犬種の特徴がわかっているので飼いやすいという利点があるでしょう。
異なる犬種でもそれぞれの楽しさがあると思いますが、犬のサイズには少し注意が必要です。
小型犬が先住犬で、もし中型犬や大型犬が新しい子としてやってきた場合、中型犬・大型犬が小型犬にじゃれつき、噛みついてしまうと、小型犬は致命傷を負う場合もあります。
子犬の時は小さくても大型犬の成長は早くすぐに大きくなってしまうので、遊んでいるだけでも思わぬ事故につながるかも知れません。
サイズの違う犬を迎えるという選択は慎重に考えてください。
経済状況を考える
犬をすでに飼っている人は年間にどれだけの出費があるかわかっていると思いますが、2匹目を飼うということは単純に言っても倍の負担となります。
さらに散歩やしつけ、老犬となった時の介護の負担など大変なことも増えることを想像してください。
思いつきだけで犬を飼ってはいけません。
飼い犬が増えることは、出費も他の負担もさらに増えることを示します。
2匹目を飼う前に、まず頭数が増えたとしても、管理が行き届くかを考えましょう。
犬の多頭飼いのメリットは?
多頭飼いについてタイミングを見ることや注意点・知識などを説明しましたが、それらを考えた上で多頭飼いをすることのメリットは確かにあります。
一緒にじゃれ合いながら遊ぶ姿はとても微笑ましく、見ていて飽きることがありません。
背中をくっつけ合って眠っていたり、同じように甘えてくるところも家族だからこそ見ることができる幸せと言えるでしょう。
犬の性格の違いなどもよくわかり、飼い主さんにとってもまた犬にとっても楽しいこと・良いことがあるのはうれしいことです。
次に多頭飼いのメリットについて3つ紹介しますのでお読みください。
犬の特徴や性格の違いを楽しめる
同じ犬種を飼っていたとしても、成長具合や性格は様々となります。
異なる犬種の場合は、さらにその差がはっきりするでしょう。
飼い主は、犬それぞれの違いを感じながら愛することができます。
先住犬は特に子犬の甘噛みを一手に引き受け、犬ならではの教育をしてくれることが多いです。
それは犬の優しさを大きく引き出してくれたと言えるでしょう。
新しく迎えた犬も先住犬の態度や行動を見て学ぶ面が大きいです。
人間が教えるよりも簡単に、そして身についていくものなので、犬同士の関係を良い方向に持っていけると飼い主側もメリットと言えるでしょう。
留守番がしやすくなる
犬が留守番をしている時間が心配という気持ちで2匹目を迎える人もいると思います。
実際にはしっかりと信頼関係ができていれば、1匹でも留守番は問題ありません。
しかし、多頭飼いで犬同士が仲良しであれば、飼い主が家にいない寂しさも軽減され、あまりストレスを感じず留守番ができるようになります。
犬同士が仲良く過ごせるようになるには、日頃の散歩や食事などの生活リズムがきちんとしていて精神的に安定していないといけません。
その点が一番重要だということは理解しておいてください。
社会性が身につく
犬の問題行動について悩んでいる飼い主さんが多いです。
吠える・他犬を怖がるなどさまざまで、原因は一つではありませんが社会化がうまくいっていないことが挙げられます。
親犬とも早く引き離され、幼犬の時から外の犬との関わりがないままだった犬は、そういう場合が多いようです。
落ち着いた先住犬がいる家庭に迎えられた場合、子犬の時から、他の犬と接することで、共に成長することができ、社会性を自然に身につけることも可能です。
犬は犬から学ぶ面がとても多いからです。
これは大きなメリットです。
犬の多頭飼いのデメリットは?
次に多頭飼いでのデメリットについて説明していきましょう。
やはり先住犬にとって、新しい犬の存在は大なり小なりストレスとなります。
犬同士の性格などにも関係する点はありますが、多くは飼い主側、人間の問題だと思います。
犬を飼うということはただ食事を与えて散歩するだけではありません。
多頭飼いをすれば、それだけでメリットが生じるわけでもなく、人間側の接し方・犬への愛情が大切だと思います。
犬は人間の感情に敏感でその表情も読み取る動物だからです。
愛情の偏りがストレスになる
人間の子供でも同じことですが、親として兄弟を平等に愛し大切にしなければいけません。
犬も飼い主さんを親のように慕い、愛情を持っています。
片方の飼い犬だけを過剰に可愛がってしまうと、もう1匹の飼い犬に多大なストレスがかかってしまいます。
子犬は何をしていてもとにかく可愛いため、家族全員が子犬ばかりに気を取られてしまうことがあります。
でも、その様子を先住犬はじっと見ています、どんな気持ちかを想像しましょう。
おとなしく落ち着いた犬ほどストレスは大きくなるものです。
そのため、なるべく平等に可愛がることが大切です。
相性最悪だと喧嘩も起こる
子犬の性格はなかなかわかりづらいのですが、先住犬の性格はしっかりと見極めてください。
犬種の違いによっても特徴があり、相性が合わない場合があります。
特に保護犬はその置かれた環境から1匹だけで飼うことが望ましい場合もあります。
相性が合わない犬同士を飼うと、頻繁な喧嘩に繋がります。
残念ながら、留守中に喧嘩となり大怪我をするという例もあります。
この場合は、それぞれの犬へのしつけの方法や接し方、居住スペースの場所を見直す必要があります。
まとめ
多頭飼いのメリット・デメリットはいかがでしたか?
犬を2匹飼うことの幸せもあり、苦労もあることがわかります。
先住犬の存在は一番大切なポイントとなります。多頭飼いの知識や注意点も参考になれば幸いです。
それぞれの犬のしつけや散歩のルールなど1匹ずつにしっかりと関わることが大切なので、楽しさも大きいですが負担や苦労も増えるものです。
今の生活環境で多頭飼いをすることは問題はないか、よく家族と相談の上で決めてください。