犬も車酔いをする?
車酔いの辛さは、経験した人にしかわからないかもしれません。
犬も車に酔いやすい犬とそうでない犬がいます。
犬も人間と同じで平衡感覚を司る三半規管が、乗り物の揺れによってバランスを崩し、車酔いに陥ります。
車酔いの症状を知って早めに予防や対処をすれば、犬も楽になり、車に乗ることが苦手でなくなります。
こちらの記事では車酔いになったときの症状を軽度から重度まで詳しく説明し、対策や予防法を紹介します。
愛犬と一緒にドライブし、旅行やお出かけが快適にできるようになるといいですね。
犬が車酔いした時の症状
車の揺れが刺激となったり、臭いが原因で車酔いを起こします。
また車に乗り慣れていない犬には普段と違う環境である車内は落ち着きません。
ストレスを感じることで車に酔ってしまうこともあります。
その時、次のような症状が見られることが多いので注意して見てあげましょう。
車酔いの初期症状
初期症状としては緊張やストレスから吠えたり鳴いたりし、落ち着きがなくなります。
じっと座っていられなくなり、動き回るかもしれません。これは緊張感から自分を開放したくて行う行動です。
またストレスを感じている時には頻繁にあくびをする様子もよく見られます。
眠いわけではなくて、生あくびです。
初めての場所や知らない犬に会った時にも生あくびをすることがあります。
自分でストレスを解消しようとしている状態です。
これらが見られたら、車に緊張し、ストレスを感じていると読み取ってあげてください。
車酔いの軽度の症状
軽度の車酔いになってくると、「ハアハア」と呼吸が苦しそうになってしまい、よだれも大量に出るようになります。
暑い時や走った後も呼吸が激しくなりますが、ハァハァという呼吸はストレスのサインでもあります。
気持ちが悪い時にもそのような呼吸になることを覚えておきましょう。
よだれがたくさん出る時は嘔吐のサインでもあります。
人間も酔うと吐き気がしますよね。
それと同じです。
更に鼻水が出たり、体が震えだす子もいます。
見ているのが少し辛い状況です。
車酔いの重度の症状
重度の車酔いになると嘔吐や下痢などに至るので、そうなる前に車酔い対策をしっかり行ってあげましょう。
かなりぐったりした様子になり、車に乗せておくのも心配です。
こうなってしまう前にはよだれが出たり、呼吸が早くなったりと軽度の症状が出るはずなので、それらを見逃さないようにして対策を講じてください。
一度重度の車酔いになると、その辛さがトラウマになり、「車が怖い」という気持ちを植え付けてしまいます。
そうなると改善するのが難しいため早い段階で気が付くことが大切です。
犬の車酔いの対処法
子犬の時から少しずつ時間をかけて車に慣れさせることが一番良い方法です。
しかし、車が苦手になっているようならできるだけ初期や軽度の症状が出ている間に犬の苦痛を取り除いてあげましょう。
車酔いを起こした時の対処法として次の4つを紹介しますので、是非実践してみてください。
対処法①:ツボを刺激する
人が車酔いをしたときにも簡単にできるツボ押しがありますが、犬にもツボ刺激が効果的です。
耳珠(じじゅ)や築賓(ちくひん)と呼ばれる車酔いを無くすツボを刺激することで症状を軽減することができます。
耳珠とは耳の穴のすぐ前にある軟骨の突起の部分です。
指と指でつまんで刺激します。
築賓とは膝とくるぶしを結んだ線の中間地点の内側のツボです。
ここを親指と人差指で揉むとよいでしょう。
どちらも優しく刺激するようにしてください。
対処法②:車から降りてみる
車の揺れや臭いなどが原因なので、できることなら停車し、揺れることのない場所で、犬の体調や気分が回復するのを待ちます。
長時間乗らなければいけない場合には、運転手の気分転換も兼ねて、ある程度走ったら少しゆっくりした時間をとるように前もって計画しておくのもいいことです。
高速道路のサービスエリアにあるドッグランなどをうまく利用しましょう。
体調が回復したら軽く散歩したり、水分をあげたりして様子を確認します。
対処法③:車内温度を低くする
夏であれば車内はもちろんエアコンで涼しくしていますが、後部座席の犬がいる場所は意外と温度が高いことがあります。
また冬には暖房で温度が高すぎる場合があります。
犬にとって快適な気温は人間よりもやや低めです。
とりあえず高温だと犬がさらに酔ってしまうため、車内のエアコンの温度を少し下げて様子を見ましょう。
また風を車内に入れて、空気の流れを作ることも大切です。
状況に応じて、窓を開けてみましょう。
車独特の臭いが軽減されるという効果もあります。
対処法④:外気を吸わせてみる
吐き気が見られる際は、外気を吸わせることで、愛犬の気分や体調が良くなる可能性があります。
できれば車を止めて外へ出るほうが良いのですが、すぐに止まることができない時は窓を少し開けて鼻先を出せると良いでしょう。
あまり大きく開けてしまうと、犬が顔を出したり飛び出すなどの危険があります。
特に小型犬の場合、落下しないようにしっかり体を支えておきましょう。
時々窓を開けることで換気にもなります。
犬の車酔いの予防策
車酔いを気にせず楽しくお出かけするためには、普段から車に慣れさせることが大切です。
愛犬が車酔いをしやすいとわかったら、前もって予防策をとっておくと安心です。
必ず酔わないとは断言できませんが、少しでも症状が軽く楽になればいいですね。
次の予防策を参考にしてください。
移動する際はクレートに入れる
車の揺れを感じて車酔いする場合は、揺れることが少ないクレートに入れてあげる予防策があります。
小型犬を抱っこして乗せる人がいますが、人と一緒に犬も体が揺れやすく、車酔いすることがあります。
車内でフリーにしていると、急ブレーキがかかった時に危ないこととバランスを取ろうとして酔いやすいと言われています。
クレートに入ることが安心できるようなら一番安全です。
クレートは揺れが少ない分、風が入りにくいので、窓を開けたり気温に注意したりすることも大切です。
さらにクレートは扉の位置が進行方向と同じ向きにするとより酔いにくいので参考にしてください。
乗車する直前は食事をあげない
人間と同じように、空腹でも吐くことがありますが、胃の中を空っぽにしていた方が吐いてしまう可能性が低くなります。
過度の空腹や満腹状態を避けることが車酔い対策の一つです。
車に乗る直前に食べさせないで、2~3時間前までに済ませるようにします。
長時間乗る場合は、乗る前にはいつもより少ない量を食べさせ、目的地に着いてからしっかり食べさせるとよいでしょう。
また対策としてペパーミントのアロマオイルを少量嗅がせるようにすると良いと言われています。
車内に置いておくのも効果的です。
酔い止めを使用する
車酔いが重症化しそうな場合は、犬用の酔い止め薬を用いる方法もあります。
酔い止めには眠くなりやすいものなど移動中のストレスを軽減させる効果があります。
薬によっては副作用もあるので、動物病院で相談し服用する場合の注意をきちんと守りましょう。
酔い止め薬が心配な人は無理に飲ませる必要はありません。
車の運転は安全運転を心がけ、揺れを最小限に抑えるように努力しましょう。
こまめに休憩する
車に酔った際の対策でもあげましたが、休憩を取って車の外へ出たり、空気を吸うことが気分転換になります。
できれば症状が出る前に対策を取りましょう。
車に慣れるためにエンジンを掛けずに乗せておやつをあげたり、近い場所へのドライブなどから始めるのも良いことです。
車に乗る機会が増えると揺れに対しても三半規管が慣れるようになります。
長距離移動の際は、サービスエリアなどで休憩時間を取るようにしましょう。
まとめ
犬も車酔いをすることを頭に入れておいて、事前の予防策をできるだけしてあげたいものです。
もし車酔いの症状が見られたら犬の体調を配慮して、少しでも楽になる快適な環境を整えていきましょう。
車に乗ることが楽しいと愛犬が思えるように、飼い主さんがいろいろ工夫をしてみてください。
犬の座り方の種類
犬がいつもと違う座り方をしているなと思ったら、注意して観察することが大切です。
実は病気や怪我により座り方が変わることがあるからです。
危険な座り方として次の3つを紹介しますので、その危険度や隠れた病気や怪我に気づいてあげましょう。
座り方①:親父座り(あぐらをかく)
親父座りとは、後ろ足を前に投げ出すように伸ばして座る、あぐらをかいたような座り方です。
体勢を崩してだらんとしているように見え、リラックスしているのかなと思えるときもあります。
フレンチブルドッグがよくっする座り方で、「フレブル座り」と呼ばれたりもしています。
ユニークで可愛らしい座り方でもありますが、しっかりと座ることが多かった犬が、体勢を崩しながら座る回数が増えた場合は、関節周りに怪我や病気をしている可能性が高いです。
激しい運動のあとで親父座りをするようになった場合は、靭帯を傷つけた可能性があります。
座り方②:お姉さん座り(横座り)
2つ目はお姉さん座り(横すわり)です。後ろ足で体を支え行儀よく座るのが基本の姿勢ですが、姿勢を崩して片方の足を横に流したくつろぐような座り方です。
子犬は関節が柔らかく座り方がふにゃふにゃしたように見えます。
「おすわり」の練習をしてきちんとした足の位置を教えるようにしていくと直っていきます。
時々こんなふうに座り、くつろぐ足を変えて向きが変わるのであれば、その犬の癖かもしれません。
でも、向きを変えない場合は何らかの異常か病気の可能性もあります。
またお姉さん座り以外にも腰を振って歩くなど歩き方が気になる時はすぐに病院で診てもらってください。
座り方③:座っても即座に立ち上がる
「おすわり」と声をかけてもさっと座らずゆっくりと腰を下ろしたり、座ってもすぐに立ち上がってしまう際は、お尻周りや肛門に何か病気があるのかもしれません。
肛門周りに炎症を起こす病気を発症している可能性があります。
また脱臼した際には犬は座るのを嫌がってすぐに立ち上がろうとすることがあります。
今までと違い、そのような行動が見られた時には、病院で相談してみましょう。
犬の座り方がおかしい時の対処法
犬の座り方がいつもと違い、先述のようなおかしな座り方をしている場合、関節や骨に問題があったり病気が隠されていることがあります。
ただし、飼い主が適切に対処することで改善する可能性もあります。
まずはその点を見直してみましょう。
激しい運動はさせない
骨や関節に異常がある場合は、ドッグランで自由に遊ばせたり、走らせるなどの激しい運動は控えましょう。
脱臼や靭帯断裂などの病気は普段の生活で関節に負担をかけていることが原因となる場合があります。
犬は楽しいと痛みや疲れを忘れて遊んでしまうところがあるので、飼い主の制御が必要です。
初期の段階、または関節等に異常はなくても、ある程度運動をしたら休憩を取り無理をさせないこと、運動をセーブすることも大切です。
特に6ヶ月までの子犬は関節や骨の形成途上なので、ボール投げなど激しい運動を控えたほうが良いでしょう。
肥満の場合は適正体重まで減量させる
肥満状態だと関節炎を起こしやすく、重い身体が関節に大きな負荷をかけます。
関節炎になるととても痛いので動くのを嫌がるようになります。
運動量が減って体重が増えるという悪循環になる場合が多いです。
なので、少しでも痩せている内に運動させたいものです。
ただし、突然運動量を増やすと、それもまた関節に負担となりますので、まずは食事やおやつの量が適切かどうかという点から見直しましょう。
水泳や水中ウォーキングは関節への負担が少なくおすすめの運動です。
足が滑らない床材を使う
室内犬の場合、フローリングの床で飼われている人は多いと思います。
犬がはしゃいだ時やソファから飛び降りた時などに足を滑らせていませんか?
足が滑ってしまうと関節に大きな負担がかかるため、コルク板やカーペットを敷いて滑りを防止しましょう。
滑りにくい素材のものは種類豊富に販売されています。
家の中ではむやみに走らせない、高いところから飛び降りないなど生活面での注意も必要です。
また足裏の毛が伸びすぎていると滑る原因になりますので、チェックをしてあげましょう。
犬の座り方がおかしい時に考えられる怪我や病気
きちんとお座りできていた犬が横座りなどおかしな座り方になったり、子犬の時からずっと正しい姿勢で座れないような場合は怪我や病気のサインかもしれません。
歩き方にも変化が見られた時はすぐに病院で診察を受けましょう。
次に考えられる病気や怪我を説明します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝のお皿が脱臼して外れる病気で特に小型犬への発症率が高いです。
膝の前にあるお皿のような形の骨(膝蓋骨)が正常な位置から内側または外側にずれてしまう病気です。
症状が進むと日常生活でもちょっとしたことで脱臼してしまい、膝を曲げられず足を引くずるような歩き方をします。
さらに進むと骨の変形が現れます。
サプリメントやレーザー治療をすることもありますが、重い症状になると手術が必要となります。
前十字靭帯断裂
膝の前十字靭帯断裂は、肥満の犬(大型犬など)の膝関節に負荷が与えられた際に生じる怪我・病気です。
前十字靭帯を損傷すると、足が非常に痛くひきずったり、足を上げてケンケンで歩いたりします。
発症予防には肥満予防とジャンプなど足に負担がかかる動作をあまりさせないようにすることです。
人間でもアスリートが発症することが多く、激しい運動による負荷が原因で起きています。
飼い主がコントロールするように努めましょう。
関節リウマチ
関節に痛みや腫れ、こわばりなどが起きます。
また、食欲の低下や発熱も多く見られます。
原因がよくわかっていませんが、免疫機能の異常によって起こる関節炎です。
若い犬でもかかり、チワワ・ミニチュアダックス・シェルティなどの小型犬には起こりやすい傾向があります。
薬と食事療法でコントロールする治療が一般的ですが、具体的な予防策はないので適切な健康診断を受けることをおすすめします。
股関節形成不全(股関節形成異常)
レトリバーやシェパードなど、大型犬が遺伝的な要因でよく発症する病気です。
骨盤の左右にあるくぼみに大腿骨の端の部分がきれいにはまっているのが正常ですが、関節周りの骨が変形しうまくかみ合わず痛みを生じます。
足の痛みで、散歩を嫌がったり腰を振って歩くモンロー・ウォークをすることもあります。
歩き方が気になる場合は、骨の形成が完成する1歳から2歳の間にレントゲン検査を受けてみましょう。
肥満は大きな環境要因となり関節の形成に大きな影響を与えるので注意が必要です。
骨折の可能性もあり
犬は骨折しても痛がらない場合があるので、気づかれないケースもあります。
大きな事故はもちろん、抱いていて飛び降りた時、ドアで足やしっぽを挟んだ時、床で滑った時、骨粗鬆症でもろくなっている時にも骨折しやすいです。
特に小型犬や足の細い犬は少しの力でも骨折する場合があります。
人間が骨折した場合は治るまで安静にすることができますが、犬の場合自分の意志で安静にできません。
骨折の程度や犬の年齢などによっても異なりますが、治療期間や方法など気長に完治まで付き合うことが必要です。
まとめ
犬には座り方の癖があり、リラックスしている時にお姉さん座りをしていることも時々見られます。
しかし中には危険な座り方があり、怪我・病気のサインかもしれません。
関節や骨の異常は犬にとっても痛みがあり辛いものですので、環境を整えていくこととサインを見逃さずに病院での診察を受けるようにしましょう。
犬の気管虚脱とは?
気管虚脱は空気が通る気管がつぶれてしまい、呼吸しずらくなりそのまま放置していると呼吸困難を起こす病気です。
乾いた咳やガーガー、ブーブーという苦しそうな鼻を鳴らす呼吸をしますので、様子に驚いた飼い主様が慌てて動物病院へやってくる場合が多いです。
気管のつぶれた箇所に吸い込んだ細菌が原因と鳴って炎症を起こすとより重症化するともいわれており、
この細菌は、歯周病と関係していますので気管虚脱の半数近くの犬は歯周病の発症も疑われます。
他にも飼い主様を見上げることが多い小型犬は、喉に負担が掛かりやすく発症してしまうこともあります。
犬の気管虚脱の症状
気管虚脱の症状について詳しくご説明していきます。
気管への強い圧迫や負荷によって呼吸がしずらい状態になるので、犬にとってとても苦しく辛い症状となりますので、
普段から様子をよく観察し少しでも違うことがあれば動物病院へ相談しましょう。
初期症状が分かりにくい
初期症状として、近くにいる飼い主様が気づくことがない無症状であるところがこの病気の怖さでもあります。
出ていたとしても、ちょっとした乾いた咳が数回程みられるくらいで、「動物病院へ行こう」と感じるほどの状態ではない場合がほとんどです。
進行するにつれ、乾いた咳が多くなりガーガー・ブーブーといった呼吸音が多くなり苦しそうに息をするようになりますが、この状態が特徴的な症状として知られています。
重症化すると命の危機に
慢性的に少しずつ進行していく病気ですが、いきなり症状が悪化し頻繁に咳をすることもあります。
呼吸困難や、通常は酸素量が足りているとピンク色をしている舌が、青紫色に変色するチアノーゼと呼ばれる状態が見受けられます。
すぐに掛かりつけの動物病院で処置をしないと命の危険もあるでしょう。
酸欠状態による失神が起きた場合「寝ていると思った」と気付きにくいことも考えられますので、
犬の様子はいつも定期的に確認し万が一の場合でもすぐに対応できるように注意してあげてください。
犬の気管虚脱の治療・手術費用
では、気管虚脱になってしまった場合にどのような治療を行っていくのでしょうか。
軽症であれば通院で咳を抑える鎮咳薬や、関節炎の治療に使用されるカルトロフェンが気管虚脱の症状を緩和させることがわかっています。
一度つぶれてしまった気管は内科治療では元に戻すことは難しく、完治を目指す場合や重症の治療には、外科手術による治療になります。
通院の費用
注射や内服薬の治療の場合、1日あたり平均で10,000円から15,000円前後掛かることが多いようです。
他にも診断のためのレントゲンや気管支鏡という内視鏡検査を入れると10,000円程掛かるでしょう。
これは外科手術が必要な時や犬の状態によっても検査内容が大きく変わってきます。
また、診察代など動物病院によっても違いがありますので詳しくは掛かりつけの動物病院で確認しましょう。
入院の費用
軽度の場合は必要がないことがほとんどですが、重度で手術を行う時は経過や回復度にも関わりますが数日から1週間程度の入院費用が別途掛かります。
1日あたりおよそ3,000円から4,000円程と考えられます。
手術の費用
気管虚脱はどこの動物病院でも対応できる手術ではありません。
そのため非常に高額となりやすく50万円前後掛かることも珍しくはありません。
また、手術によるメリットはもちろんリスクもありますので、犬の年齢や他に疾病があるかどうかを含めてしっかりと納得するまで確認してください。
手術が上手くいけば気管虚脱による呼吸の苦しさや咳といった症状を抑え、安心して生活できるようになるでしょう。
犬の気管虚脱の予防法は?
気管虚脱が起こる明確な原因はわかっていないため、予防法も確立されていないのが現状です。
ですが、辛い思いをさせたり重症化させないように早く見つけてあげるための飼い主様の日頃の管理が重要となります。
咳は病気を疑う症状としてわかりやすいので、「たまに咳をするようになった」と感じたら早めに受診しましょう。
また、年に一回の健康診断を受けることによって、気管虚脱を含めて様々な病気の早期発見に繋がります。
シニア期に入った犬は年に二回の健康診断が推奨されています。
犬の気管虚脱の対処方法
気管虚脱の悪化を防ぐために、毎日の接し方や健康管理による対処方法を徹底していきましょう。
また、犬種の特徴や体格によって病気が発症する可能性があります。
愛犬の体を理解して毎日生活することによって病気にさせない体と悪化させない環境を整えます。
首輪からハーネスに変える
リードを引っ張って歩くクセのある犬は、首輪を使用していると気管を強く圧迫するため発症や悪化の原因ともなり得ます。
気管虚脱の診断を受けた場合はもちろん日頃の散歩の様子を把握し、安全性が高いハーネスへ変えてあげましょう。
また、引っ張りグセを直すためにアイコンタクトや指示によって飼い主様に注目させるように、しつけの見直しも大切になります。
苦手な犬や自転車などに興奮して吠えてしまう犬の場合も、ハーネスの使用としつけによって気管や首に掛かる負担軽減に繋がります。
空調管理を徹底的に行う
夏の暑さが年々厳しくなっている日本の高温多湿の環境は、比較的暑さに弱いとされる犬の呼吸も荒く回数も多くなります。
気管に負担となりやすい状態が長く続くと気管虚脱の症状が出やすいといわれていますので、適切な空調管理で快適な環境を整えてあげるように気をつけましょう。
また、チリやホコリが気管に付着し悪化させる原因ともなります。
こまめな換気や犬がいる場所や部屋の清掃を徹底しましょう。ご家族に喫煙者がいる場合は、禁煙するように改善が必要となります。
興奮状態になることを防ぐ
興奮によって呼吸が強く荒くなり、気管に負担となります。
気管虚脱の診断がされている場合は症状の悪化によって呼吸困難やチアノーゼが現れて命の危険となる場合もあります。
愛犬は散歩中に他の犬に吠えて興奮したり、大好きな飼い主様が帰宅して嬉しさのあまり興奮したりしませんか。
出来る限り他の犬に近づけない工夫や、帰宅時は犬が落ち着いてから声を掛けるといった方法で興奮する状態を抑えましょう。
人の緊張や焦りは、犬に伝わってしまいますので、飼い主様が慌てずに落ち着いた行動を取るようにします。
適度な運動を行う
犬の心身を健康に保つ散歩は、気管虚脱の場合でも必ず行ってください。
気管の負担となる呼吸が激しくなる運動や長時間に及ぶ無理な運動を避けて、犬のペースで安全に歩けるように見守ってあげましょう。
呼吸の様子や咳の有無など症状によって散歩時間もその都度変更しながら、適度な運動をさせてあげてください。
小型犬は大型犬より呼吸数が多いといわれています。
「これくらいなら大丈夫だろう」と思わずに安静時の呼吸数を把握しておくのも有効です。
肥満の防止に励む
肥満はどんな病気に対しても良い影響にはなりません。
食事の量や回数の見直し、意外と忘れやすいオヤツの分量も配慮して犬種や性別に合わせて適正な体重と体格をキープしましょう。
体が重く大きくなりすぎると、脂肪が内臓や気管を覆ってしまい余計な圧力が加わって様々な病気を誘発する恐れがあります。
まとめ
小型犬に起こりやすい気管虚脱は、毎日の何気ない行動や生活の中にリスクも多く存在しています。
しつけや食生活をきちんと管理しながら、毎年の健康診断を欠かさずに行っていきましょう。
初期の段階で発見できるように、少しでも普段と違う様子や咳が現れたら思い過ごしでもかまわないので受診を心掛けてください。
日頃から犬の様子を確認する習慣を付けると良いかもしれません。
犬が喜ぶスキンシップ7つのポイント
犬はさまざまな方法でスキンシップをすれば喜んでくれます。
スキンシップをしっかり行うことで互いの関係を築くことができ、コミュニケーションをとることもできます。
次に、犬が喜ぶスキンシップの方法を紹介するので参考にしてください。
喜ぶポイント①:抱っこ
抱っこをしてあげると飼い主に触れ続けることができるので犬は安心します。
小型犬であれば持ち上げるようにして抱っこすることができますが、大型犬の場合は容易に抱っこすることができないので膝の上に乗せるだけでも問題ありません。
抱っこすることで喜ぶ場合もありますが、抱っこに慣れていない犬では嫌がってしまうこともあります。
しかし、抱っこされることに慣れれば嫌がることも少なくなり、大人しく抱っこされます。
抱っこされることに慣れさせるためには子犬のころから抱っこするようにしましょう。
喜ぶポイント②:撫でる
撫でてあげることで犬もリラックスして、その表情を見て飼い主自身も癒しを得ることができます。
撫でられることが好きな犬であれば自分から飼い主に近づいてきて撫でてもらおうとします。
撫でることは犬とのスキンシップで一般的ではありますが、撫でる部分には注意しなければなりません。
犬は耳の付け根やあご、お腹を撫でられると喜びますが、反対に頭や尻尾を撫でてしまうと嫌がる場合もあります。
個体差はあるので撫でて嫌がるのであればその部分は撫でないように心がけましょう。
喜ぶポイント③:マッサージ
人も疲れればマッサージを受けれると幸せな気分になりますが、犬も同じです。
散歩で疲れた場合や長時間同じ姿勢でいた後にマッサージをすると喜んでくれる可能性が高いです。
しかし、興奮している時には嫌がる可能性もあるのでマッサージをするタイミングを見計らいましょう。
マッサージをする際には力加減が難しく、あまり力を入れすぎてしまうと痛がるので犬の表情を見ながら行うようにしましょう。
筋肉が多い足付近をマッサージすると気持ちよく感じてくれる場合が多いです。
喜ぶポイント④:ブラッシング
ブラッシングをすると皮膚全体に気持ちよさを感じ、血流促進の効果も得られます。
また、被毛の辛味や散歩時の汚れを落とす効果も期待できるのでブラッシングでスキンシップとることは同時にさまざまなメリットも得られます。
ブラッシングする際には専用のブラシを使用する必要があり、種類もあり、用途に合ったブラシを使用することをおすすめします。
また、ブラッシングする際に単にブラシをかけるだけではなく、皮膚に異常がないかも確認するようにしましょう。
ブラッシングした際に皮膚の異常に早く気づくことができる場合も多いです。
喜ぶポイント⑤:散歩コースを工夫する
犬は散歩が好きな場合が多く、ストレス発散や運動不足解消の効果があります。
また、犬によっては散歩をしている時ではないと排便をしない場合もあるので犬を飼うのであれば散歩をすることは必須と言えます。
しかし、単純に散歩を行うだけではなく、気分や犬の状況にあった散歩コースを決める工夫するようにしましょう。
いつもと違う散歩コースであれば喜んでくれる場合も多いです。
おすすめの散歩コースの選び方は車の通りが少ないコースであり、事前に確認しましょう。
喜ぶポイント⑥:おもちゃで遊ぶ
犬と一緒におもちゃを活用して遊んであげることでも喜んでくれます。
定番のおもちゃはボールであり、飼い主が投げたボールを取ってくる繰り返しです。
先に飼い主が飽きたり、疲れてしまうこともありますが、犬は延々とボールを投げてくれることを待っています。
おもちゃにもさまざまな種類で販売されているので一人遊びができるおもちゃもあり、いつも飼い主がおもちゃで遊んであげることができない場合におすすめです。
個体によって好きなおもちゃも違うのでどのようなおもちゃであれば遊んでくれるのかも確認しましょう。
喜ぶポイント⑦:褒める
人も褒められて嫌な気持になることがないように犬も褒められると喜んでくれます。
褒める際には笑顔で褒めるようにすることがポイントで怒っている時と褒めているときに表情を変えるようにしましょう。
そうすることで犬も褒められているのか怒られているのかを認識しやすくなります。
そのほかにも褒める言葉を統一させることも重要です。
犬は言葉を認識する能力が低いので毎回違う言葉で褒めてしまうと褒められているのか理解できていない場合も多いので「よし」や「えらい」など単純な言葉で統一させましょう。
犬が喜んでいる時の6つの仕草
犬はさまざまな方法でスキンシップをとれば喜んでくれます。
しかし、犬が喜んでいるのか今一つ把握できない人も多いのではないでしょうか。
次に、犬が喜んでいるときに行う仕草を6つ紹介します。
喜んでいることを知れば正しいスキンシップが取れている実感を得ることもできます。
仕草①:高い位置でしっぽを左右に大きく振る
犬が喜んでいるときに仕草で尻尾を振っていることは有名ですが、尻尾を高くして左右に激しく降っていればほぼ確実に喜んでいる証拠です。
なので単に尻尾を振っているから喜んでいると考えるのではなく、尻尾の振り方にも注目するようにしましょう。
最もわかりやすい喜びの仕草でもあります。
犬種によって尻尾の長さも異なるので短い尻尾であると高く上げているのか判断できない場合もあります。
一方尻尾の高さが低く、左右に振っている場合は警戒している仕草であり、飼い始めたときに行いやすいです。
仕草②:ピョンピョン飛び跳ねるような動き
ピョンピョン飛び跳ねるような動きをしているときも喜んだり、嬉しい気持ちである可能性が高いです。
おやつや餌をあげる際や散歩に行こうとする仕草をすればピョンピョン飛び跳ねることも多くなります。
飼い主も犬が喜んでいるとわかりやすい仕草です。
犬は猫ほど飛ぶ力がないのでそこまで高く飛ぶことがありませんが、嬉しそうな表情をしていることも多いです。
大型犬になるとピョンピョン飛び跳ねることは少なく、前足を浮かせて飼い主にしがみつくような仕草をしてきます。
仕草③:飼い主の顔をペロペロ舐める
犬は喜ぶと飼い主の顔をぺろぺろ舐めるようになります。
特に口周りを舐めることが多く、嬉しさの表現でもあります。
散歩に行く前やごはんを食べた後に行うことも多く、「満足」という意思の表れでもあります。
飼い主が顔を近づけた瞬間に舐められることも多く、飼い主自身も愛されていることを実感することが可能です。
しかし、顔を舐めてくる行動はよいことではありますが、さまざまな雑菌が口に入ってしまうこともあるのであまり推奨されるような行動ではありません。
仕草④:甲高い声で短く「キャンキャン」と鳴く
犬によっては甲高い声でキャンキャンと鳴く行動をします。
普段の鳴き声とは違う声色であるため、いつもと違う感情であることも認識しやすいです。
特に、嬉しさのピークが来た際に行いやすい行動でもあり、ほかの喜びをあらわす仕草も同時に行うことも珍しくありません。
特徴は長く鳴くのではなく、短く鳴く特徴があります。
また、要求吠えと勘違いしてしまうケースも多く、なにかを要求してきている場合は何回も鳴き続ける特徴があるため間違えないようにしましょう。
仕草⑤:優しい笑顔を見せる
犬はさまざまいる動物の中でも表情が豊かな部類に入ります。
そのため、嬉しい時や喜んでいる時には笑顔になっていることも多いです。
犬が笑顔な時には口角があがり、目を細める表情になります。
人間が笑顔な時と同じような表情でもあるため、飼い主も愛犬が笑っていることや喜んでいることを判断できやすいです。
犬が喜んでいるときの笑顔が人と似ている理由は長い間、人と暮らすようになったことで飼い主の笑顔がインプットされ、
喜んでいる時にはこのような表情をするようになったのではないかと考えられています。
仕草⑥:床の上に背中をこすりつける
床の上に背中をこすりつけるような行動も喜びのあらわれである可能性があります。
散歩終わりや食後に行うことも多く、満足している時に行います。
背中を床にこすりつけることはお腹を見せている状態でもあるのでお腹を撫でてあげればより喜んでくれます。
しかし、背中を床に付けて動かない場合は全く違う気持ちのあらわれで、服従しているポーズとなってしまいます。
飼い主と愛犬の上下関係ができている証拠でもありますが、喜びを感じているわけではなくなるので勘違いしないようにしましょう。
まとめ
犬はさまざまな行動をすれば喜んでくれ、仕草で喜びをあらわしてきてくれます。
そのため、飼い主も愛犬が喜んでいることを認識しやすく、より良い関係を築くこともできます。
多くのスキンシップを愛犬と行い、喜んでいてくれているのかを仕草などを観察して判断しましょう。
犬はゴマを食べても大丈夫
犬には与えて良いものと悪いものがあり、人が食べれるものであればついつい与えてしまいがちです。
ゴマは人も食べる機会が多く、あまり警戒心なく犬に与えていることも少なくありません。
ゴマには中毒成分がなく、栄養がバランスよく含まれているので犬に与えても特に問題はありません。
しかし、与える際の注意点や与える量には配慮する必要があります。
注意点や量さえ気を付ければ栄養バランスに優れているので、優秀な食材となります。
犬がゴマを食べた場合どのような効果がある?
犬にとってもゴマはおすすめできる食材の一つですが、与えることでどのような効果があるのか知っておきましょう。
求めている効果が期待できるのであればゴマを愛犬に与えてみてましょう。
次に、犬のゴマを与えた際に得られる効果を紹介します。
ゴマ油を与えるとフケ対策になる
ゴマ油を与えることでフケ対策になります。
フケはさまざまな原因で発生し、皮膚の状況が悪ければフケが多くなる傾向があります。
ゴマ油にはオメガ6という成分が含まれており、皮膚の状態を良くする効果があるので、皮膚の健康が悪いことでフケが多くなっているのであればゴマ油を与えれば解消されます。
しかし、皮膚疾患によるフケであればゴマ油の効果でも改善が期待できないため、動物病院で治療してもらいましょう。
そのため、フケが多いのであればまずは皮膚の状態を確認して、極度に荒れていたり、乾燥しているのであればゴマ油を与え、
湿疹などができているのであれば病院に連れていくことをおすすめします。
セサミンでコレステロール値が良くなる
ゴマにはセサミンという成分が含まれており、コレステロールを正常にしてくれる効果が期待できます。
コレステロールがの数値が異常であればさまざまな病気を誘発してしまう原因になります。
そのため、人にとってセサミンを接種することは、健康への近道になります。
しかし、犬の場合はコレステロールの数値が高くても病気になる可能性が極端に高まるわけではないので、人と比べてゴマのセサミンの効果は気にしないことも多いです。
食物繊維が豊富で便秘対策になる
ゴマには多くの食物繊維が含まれています。
ゴマの食物繊維は胃では完全に消化されることがなく、腸まで届きます。
そのため、便秘解消の効果が高く、排泄の回数が少なかったり、排便の量が少ない場合がおすすめです。
人は便秘になってしまうこともあるように、犬も場合によっては便秘になります。
排便の回数を確認したり、お腹を触って張っていないか確認するようにしましょう。
下剤などで無理やり排便させるよりも食物繊維で便秘を解消したほうが健康的でおすすめです。
犬にゴマを与える時の注意点
犬にゴマを与えても問題ありませんが、注意しなければならないポイントがいくつかあります。
注意点を把握せずに与えてしまうと体調を崩してしまう可能性もあるので気をつけましょう。
次に、犬にゴマを与える際の注意点を紹介するので参考にしてください。
アレルギーの危険性
人はさまざまな成分に対してアレルギー反応を起こしてしまうことがあるように、犬にもアレルギー反応を起こす可能性があり、愛犬がゴマアレルギー持ちである場合も考えられます。
ゴマアレルギーの犬にゴマを与えてしまうと下痢や嘔吐体のかゆみなどの症状があらわれます。
そのため、初めてゴマを与える際には少量だけにして、ゴマアレルギー持ちであるかどうかを確認しましょう。
確認せずに大量のゴマを与えてしまうとアナフィラキシーショックを起こす可能性も十分考えられます。
与えすぎはNG
上記でも紹介したように犬にゴマを与えれば栄養バランスを整えることができ、健康には良い食材ですが、与えすぎてしまうと逆に不健康になる可能性が高まります。
よく食べるからといって与えすぎには気をつけましょう。
ゴマは食物繊維でできているので消化が悪く、大量に与えれば消化不良に陥ってしまいます。
ゴマを大量に与えると下痢の症状を起こすこともあります。
あくまでも目安ですが、小さじ1杯程度のゴマが適量と考えられ、小型犬の場合はさらに少なくすることが無難です。
人間用の加工品は与えない
ゴマはそのまま使用することでさまざまな料理のトッピングとして使用することができますが、人間用のお菓子や加工品にも使用されていることも多いです。
人間用に加工されている物はおいしくなるようにさまざまな添加物が使用され、味付けがされています。
そのため、犬に与えてしまうと塩分や糖分の過剰摂取になる可能性が高いので与えないようにしましょう。
その代わりに犬用のお菓子にゴマが使用されているのであれば味付けもされていないので与えても問題ありません。
すりゴマにしてから与える
ゴマをそのままフードなどにトッピングしてしまいやすいですが、すりゴマにして与えるようにしましょう。
そのままのゴマでは消化しづらいので消化不良を起こしてしまうことがあり、下痢をしてしまうこともあります。
すりゴマであれば消化しにくいゴマでも消化しやすくなるため、消化不良を起こしてしまうリスクを下げることができます。
最近ではすりゴマも市販されていることが多いので、そのままのゴマを購入してすり潰すよりも、すりゴマを購入したほうが手間になりません。
まとめ
犬にゴマを与えることで栄養バランスを整えることができたり、皮膚の状態を改善する効果が期待できます。
しかし、アレルギー持ちであればアレルギー反応を起こしてしまったり、消化しにくいことから消化不良になる危険もあるので、与える際には注意しましょう。
老犬の介護で疲れた時はどうすればいい?
人が高齢になれば介護が必要になる可能性が高くなるように、犬も高齢になると介護が必要になります。
そのため、飼い主にかかる負担もかかってしまい、介護疲れになってしまうことも少なくありません。
次に、老犬の介護で疲れてしまった場合にはどうすればよいのかを紹介するので参考にしてください。
1人で抱えないで誰かに話してみる
悩み事があるのであれば一人で悩まずに知り合いに相談してみるようにしましょう。
老犬の介護疲れに対する悩みに関わらず、さまざまな悩み事に言えることであり、一人で考えても悩みが解消されない場合が多いです。
多くの人に聞いてもらうことで自分では思い浮かばないような解決案を提案してくれることもあるので相談できるような人に悩みを打ち明けるようにしましょう。
可能であれば犬を飼っている人や同じく老犬を飼っている人がいるのであれば相談役として理想的です。
たとえ相談して解決案が出なくても言葉にして話すだけでも気持ちが楽になります。
プロに頼むことも検討する
老犬の介護をするプロに頼むことも検討しましょう。
毎日老犬の介護をしていればどうしても疲れが出てきます。
そのため、1週間に数日間だけプロのスタッフに頼んで介護から解放されてみてはいかがでしょうか。
数日間介護から離れるだけでも介護疲れを解消することができたり、再び介護をする意欲も芽生えてきます。
また、さまざまな事情から長期的に介護をすることができない場合にもプロに頼むことをおすすめします。
もちろん費用は必要となってしまいますが、介護疲れから介護の質が低下し、老犬の健康を損ねてしまうよりもマシではないでしょうか。
●老犬ホームに介護をお願いする●
老犬の介護をするプロに頼むことも検討しましょう。
どうしても老犬の介護をすることができないのであれば老犬ホームなどの施設に預けてスタッフに任せることも一つの方法です。
介護をうまくすることができない飼い主が世話をするよりも、知識と技術を持ったスタッフと充実した環境で介護を受けるのでは後者のほうが老犬にとって良い場合もあります。
もちろん、それぞれが離れて暮らすようになるため、寂しい思いや悲しい思いをしてしまいますが、最後まで快適に愛犬に過ごしてほしいと考えているのであれば苦渋の選択をする必要も出てきます。
また、一時的に老犬の介護ができない場合にも老犬ホームに頼ることは決して悪いことではありません。
ちなみに老犬ホームはペットホテルとは違うので長期間預かってくれます。
●老犬の介護に慣れたペットシッターに頼る●
老犬専門のペットシッターや老犬介護に慣れた人に来てもらい世話をしてもらうという方法もあります。
誰でも利用できる方法ではありませんが、安心して愛犬を見てもらうことができます。
ペットのお世話ができる人だけでは老犬の介護ができるわけではないので注意が必要です。
元気な犬の世話と老犬の世話では全く違います。
なので必ず老犬の介護をした経験がある人ではないと頼りなさが不安要素になりやすいです。
一時的でも老犬のお世話をしてくれるだけでも負担が軽減されます。
同じ境遇の人を探してみる
老犬の介護に慣れていないと疲れてしまうことが多く、悩みの種にもなりやすいです。
しかし、上記でも紹介したように一人で悩むことは良い方向に進まない場合が多いので誰かに話すように心がけましょう。
もし、近くに老犬の介護に疲れている人がいるのであれば積極的に話をしましょう。
自身の話を聞いてもらうことで肯定してくれることが多いので悩みを打ち明けやすくなり、
相手の話を聞けば同調できる部分も多くあるので自分だけが老犬の介護に疲れているのではないと思うことができ、心が軽くなります。
●ブログやSNSをチェックする●
最近ではブログやSNSでさまざまな情報が公開されており、そこで老犬の介護の工夫やためになる情報を入手することができます。
近くに老犬を飼っている人や相談できる人がいないとどうしてもどのような方法で介護すればよいのかわからない場合が多いです。
そのような人ほどさまざまなところから情報を入手することをおすすめします。
知らないことを知ることができれば介護の負担を少しでも軽くすることも可能になり、介護疲れになりにくくすることもできます。
老犬の介護で疲れたと感じる原因
老犬の介護をしているとどうしても疲れを感じてしまいます。
歳をとっても愛犬には変わりないため、戸惑ってしまう飼い主も多いのではないでしょうか。
次に、老犬の介護で疲れてしまう原因をいくつか紹介します。
夜鳴きの寝不足とご近所トラブル
老犬になると夜鳴きをしてしまう可能性があり、飼い主自身が寝不足になってしまうことがあります。
寝不足になるとどうしても疲れを十分にとることができないので次第に疲れが蓄積されてしまい、疲れが出てしまいます。
そのほかにも夜鳴きをされてしまうと近所から苦情が入ることもあります。
特に住宅街に住んでいるのであれば近隣住民とトラブルになる可能性が高まります。
最悪ノイローゼになってしまったり、うつ病を発症してしまうこともあり、老犬の介護どころではなくなってしまいます。
金銭面の出費が負担になる
老犬の介護をするとなるとどうしても金銭面の出費が多くなってしまい経済的に負担となります。
精神的負担と伴い金銭的な負担になることが介護疲れで飼い主を苦しませてしまう原因といえるでしょう。
老犬になると以前よりも病院に通う頻度が多くなり、必然的に治療費や薬代がかさんでしまいます。
そのほかにも介護施設に預けたり、ペットシッターに頼るのであればより多くのお金が必要となります。
経済的負担が強くなると飼い主の生活を圧迫してしまい、余計に苦しくなってしまいます。
いつまで続くのか先が見えない不安
さまざまな原因で疲れを感じていても終わりがあれば精神的に楽になりやすく、頑張る意欲も芽生えやすいです。
しかし、介護の場合はいつまで続くかわからないので精神的苦痛が強く、先が見えないことに不安に感じることも少なくありません。
ゴールが見えないことで飼い主は心身ともにつらく感じやすいです。
経済的に余裕があるのであれば施設に預けるなどして介護を終わらせることもできますが、すべての人が利用できる方法ではないので実際老犬の介護疲れになっている人のほうが多いです。
老犬の介護のつらさを軽減させる方法
老犬の介護をすることは決して楽ではなく、甘い考えで行うと痛い目にあいます。
介護はつらく感じてしまうことですが、場合によっては逃げることができないので、いかにつらさを軽減できるかが重要になってきます。
介護のつらさを軽減することができれば心身ともに負担をかけることを防ぎます。
専門家に相談することを考える
老犬の介護で疲れてしまうのは正しい介護への知識や技術が身についていないからです。
普通の飼い主であれば介護のやり方などを知らなくて当然ですが、動物病院の先生や老犬介護士であればその道のプロでもあるので飼い主が知らないような介護の仕方を知っている場合が多いです。
介護のコツを知ることだけでも介護のつらさを軽減することが期待できます。
そのため、老犬の介護で疲れてしまうのであれば一度専門家の人に相談してどのように介護すればつらさが軽減できるのかを聞くようにしましょう。
介護グッズを使用する
介護グッズを使用することでも介護のつらさを軽減することができます。
最近では犬の寿命も延びているので介護グッズが多く販売されています。
介護グッズで有名なのは犬用のおむつであり、老犬になることで以前のように決められた場所に排泄することができなくなった老犬におすすめです。
室内外でさまざまな場所で排泄されてしまうと後始末をすることに多くの労力を消費してしまい、ストレスもたまりやすいです。
しかし、おむつをしていれば室内が汚れてしまうこともなく、おむつを交換するだけで排泄の処理をすることも可能になるので非常に介護の手助けとなります。
完璧主義にならない
老犬の介護をする際には完璧主義にならないようにしましょう。
一生懸命に介護をしてしまうと飼い主の体や心の負担が強くなりすぎてしまい、最悪介護を放置してしまうこともあり得ます。
そのような状況になることは老犬だけではなく、飼い主にとってもよいことではありません。
例えば愛犬であるため、施設などに預けると寂しい思いをさせてしまうと感じてしまう飼い主も多いですが、介護で疲れていると実感しているのであれば一時的に施設に預けることも検討しましょう。
まとめ
愛犬も人と同じように歳をとり、人よりも寿命が短いので先に介護が必要になる場合が多いです。
飼い主であれば最後まで愛犬の世話をする義務があるので必然的に犬を飼うのであれば介護をする覚悟を決めておく必要があります。
初めて老犬の介護をする場合はどうしても疲れを感じてしまうので、いかに介護を楽に済ませるかを考えたり、人に相談するなど工夫をしましょう。
犬が飼い主の体をなめる理由は?
愛犬が顔や手を舐めてくることはありませんか。
可愛い姿に嬉しくなってしまう飼い主様も多いはずです。
「何か美味しいニオイでもしたのかな」「なんで舐めるのだろう」と不思議に思うこの行動は、犬にとってちゃんと意味を持っているんです。
また、舐める箇所や視線で意味合いも変わってきます。
犬が睨める行動の理由をご紹介していきます。
顔をなめる理由
飼い主様が横になってリラックスしているときや寝ているときに、顔を舐める犬は多いはずです。
また大型犬なら簡単に飼い主様の顔に届きますよね。
これは親愛の気持ちを現す行動といわれています。
どちらかというと、口元を目掛けて舐めてくることが多いでしょう。
嬉しそうにシッポを振りながら目がイキイキとしていませんか。
飼い主様と一緒にいられることを嬉しく感じ、大好きな気持ちを舐めることで表現しています。
手をなめる理由
甘えたい時や遊んで欲しい要求がある場合に、飼い主様の手を舐めることが多いでしょう。
優しく撫でてくれたり一緒に遊んでくれる飼い主様の手は、愛犬が一番愛情を感じる部分でもあります。
「ねえ、もっと遊ぼう」「体を撫でて」と手を舐めたり鼻先で突いたりすることで飼い主様に催促している姿です。
犬にとって安心できる存在である飼い主様の手は温かくて幸せなものと感じているはずです。
イタズラや悪いことをした際に、愛犬を叩いたりして痛い思いをさせることはやめましょう。
”飼い主様の手は痛いことをする”と覚えてしまうと、撫でようとしても怖がったり噛み付いてきたりして信頼関係を築くことができません。
足をなめる理由
特に夏場に裸足でいると、愛犬が足ばかり舐めることはありませんか。
かまってほしくて甘えているサインです。
そんな時は一緒にボール遊びや引張っこなどで体を使って遊んであげましょう。
また、特定の家族ばかり舐めるけどなぜ?と思うこともあるかもしれません。
足のニオイに反応して確認したくて舐めている可能性も実はあります。
耳や鼻をなめる理由
人の耳の中や鼻を舐める場合、鼻水や耳垢を舐めたいのかもしれません。
分泌液のしょっぱい味が好きな犬もいたりします。
泣いている子どもの涙や鼻水を舐め取ってあげる姿をテレビなどで見たことはありませんか。
ですが、もしこの行動がみられたらそっと愛犬と離れて落ち着かせるようにしほうが良いでしょう。
犬が飼い主の体をなめる理由~シーン別~
自分の気持を伝えるだけではなく、状況に合わせて行動を取ることも犬は得意としています。
家族が喧嘩をしていると、愛犬がソワソワと落ち着かなくなっていたり仲裁に入るような素振りをしたりする行動を見かけたことはありませんか。
平和を愛する犬ならではの行動をシーン別にご紹介していきます。
お手入れの時になめる
ブラッシングや耳のお手入れ中に、飼い主様の手を舐めてくることがあります。
愛情を表現するだけではなく、この時の犬の気持ちとして抵抗の気持ちを表している場合があります。
お手入れしている飼い主様の手を一生懸命舐めてくるのは、「もう、いいでしょう?」「やめてー」というサインといわれています。
ブラッシングが苦手な犬は、オヤツを使って気を紛らわせながら、今日はここまで、明日はこの続きといった具合に短時間で終わらせるように心掛けましょう。
叱られてしまった時になめる
愛犬を怒ったときにペロペロと舐めてくるときの犬の心情は、「落ち着かせたい」「この空気を変えたい」と思っているようです。
犬は飼い主様に叱られるととてもストレスとなり、いつもと違う怖い顔や雰囲気に敏感に反応します。
とても緊張した状態となっているので、少しでも敵意のないことを飼い主様に舐めることによって伝えてこの場を変えようと考えています。
もし愛犬を怒ったあとに、ペロペロと舐めてくることがあったらそれ以上続けてストレスを与え続けることはやめましょう。
できれば叱る前に、危ないものを遠ざけイタズラさせない環境作りを整えてあげることが大切です。
犬が自分の体をなめる理由
自分の体を舐めることがあります。
すぐにやめたり、肌や被毛の様子に変わったことがなければ問題ありませんが中には心配な原因も隠されています。
愛犬にそのような行動や思い当たることがあれば、すぐに対処していかなくてはいけません。
それぞれ舐める原因と改善方法を挙げていきます。
物理的な原因がある
愛犬の足に怪我や痛みを感じる物理的な原因があると、気にして舐めたり噛んだりしてしまうことがあります。
仲間と野生で暮らしていた遥か昔の時代から、怪我をした仲間や痛みの感じる箇所を舐めることによって治そうとしていました。
ですが怪我などの治療中の場合は、犬の口の中に存在する細菌で悪化したり薬を舐め取って回復を遅らせてしまいます。
また、「怪我はしていないんだけれど」という場合はお散歩中に肉球や足に擦り傷や裂傷を負ったことも考えられますので、舐めている箇所を重点的に触れて確認しましょう。
精神的な欲求不満がある
「最近忙しくて遊んであげていない」「天気が悪くて散歩に行けていない」など欲求不満が原因の場合があります。
散歩好き・人と触れ合いを喜ぶ・犬種による特徴などを考えてあげると、飼い主様も気付きやすいのではないでしょうか。
家の中でも体を使って遊べるように、時間を作って欲求を解消してあげましょう。
また、犬はどんな犬種でも本能で獲物を見つけ捉えて捕食するモーターパターンというものが存在します。
猟犬など特殊なお仕事をするために改良された犬種は、このモーターパターンがより強いとされているので十分に発揮できるような遊びも取り入れてあげると良いでしょう。
食生活が乱れている
雑食に近い肉食動物である犬の体は、必要な栄養や成分がきちんと吸収されないと栄養不足や消化不良による体調不良を起こしやすくなります。
「偏った食事が多い」「人の食べ物を与えている」「オヤツが多い」など思い当たることがあれば、すぐに食生活の見直しを行っていきましょう。
ビタミン・ミネラル・酵素がしっかり含まれているフードは、犬の体を健やかな状態へ導き維持してくれます。
また、多すぎても体に異常をもたらすこともあるので、愛犬の体重や運動量に合わせてしっかり量ってください。
オヤツは愛犬とのコミュニケーションにもなりますのでやめる必要はありません。
ただ回数はそのままに、あげる量を減らします。
信頼関係を損なわずに愛犬が満足してくれる方法で一日の適量を与えましょう。
犬同士で体をなめ合う理由
多頭飼いや散歩中に出会う犬に、愛情や仲間意識からお互いの顔を舐め合うことがあります。
とても微笑ましい光景でもあり敵意のないことを確かめ合うコミュニケーションの方法ですので、そのまま様子をみても問題ないでしょう。
犬は、挨拶やお互いの性格や年齢など確認する目的のためにお尻の肛門腺のニオイを確認します。
相手の犬のニオイが強かった場合、ペロッと舐めてしまうこともあります。
性格にもよりますがその行動がエスカレートしてしまうとトラブルに繋がりかねません。
散歩中に出会う犬と挨拶させる場合は、よく愛犬の様子を観察して時には引き離すことも大切です。
犬が床をなめる理由
愛犬が床を舐めるときは、そこに食べ物のニオイが残っていたり気になるニオイに惹かれて舐めていると考えられます。
キッチンやダイニングなどは犬にとって危険な食べ物が落ちていたり拭き取ったあとのニオイが残っていたりする場合も多く、できるだけ近寄らせないよう仕切りで区切ると安心です。
また、衛生面からも残らないようにしっかりと拭き取りを心掛けましょう。
まとめ
ペロペロと舐める姿は、見ていて可愛い姿でもあります。
しかし実際は体や心の問題や痛みなど犬にとって良いことばかりではないのも事実です。
言葉を話せない愛犬からのボディメッセージに早めに気付いてあげられるように注意してあげましょう。
犬は加熱したエビなら食べても大丈夫
人が普通に食べることができる食材でも犬に与えてはいけない食材がいくつかあります。
その一つにエビがあり、加熱しているのであれば食べさせることができます。
エビにはタンパク質が多く含まれているので栄養価の面において優れています。
しかし、エビにはチアミナーゼという成分が含まれており、犬が接種してしまうとチアミン欠乏症になってしまうリスクがあります。
チアミナーゼは熱を加えるとなくなるので犬にエビを与えるのであれば必ず加熱するようにしましょう。
犬にエビを与える方法
上記では犬にエビを与える際に加熱すれば問題ないと紹介しましたが、正しい与え方をしなければなりません。
いくら加熱すれば食べることができるエビでも間違った与え方をしてしまうと体調を崩してしまう原因になってしまいます。
次に、犬にエビを与える方法を紹介するので参考にしてください。
少量だけ与える
犬にエビを与えるのであれば少量に控えるようにしましょう。
犬はあまり魚介類を食べることに優れた体を持っているわけではなく、消化しにくい特徴があります。
そのため、一度にたくさん与えてしまうと、消化不良になったり下痢や嘔吐をしてしまう可能性も出てきます。
そのため、エビを与える際はフードのメインとして使用するのではなく、トッピングに使用したり、おやつの代わりに与えるようにしましょう。
エビを与える目安は一日に摂取すべきカロリーの1割程度です。
絶対に加熱する
上記でも紹介したようにエビを生のまま与えてしまうとチアミン欠乏症になってしまうので必ず加熱するようにしましょう。
しっかり熱を加えることはもちろんですが、食べやすいように小さく切ることも大切です。
小さく切ることで食べやすくなるだけではなく、加熱しやすくなるメリットもあるため、生焼けの状態になることを未然に防ぎます。
エビは加熱すると色が変わるので見分けやすいですが、表面だけの色で加熱できているかどうかを確認していると中まで熱が加わっていないこともあるので気をつけましょう。
エビの尻尾や殻は与えない
人がエビを食べる際には殻をとって尻尾も食べることはありません。
そのため、犬にエビを与える際にも同じく殻を取り、尻尾も与えないようにしましょう。
犬は骨のような硬いものを食べてしまうイメージが強いため、殻や尻尾も食べることができると思い、そのまま与えてしまうことも少なくありません。
確かにそのまま与えても犬は食べますが、消化しずらい部分でもあるため、しっかり加熱していても消化不良になりやすいです。
また、硬い部分でもあるので胃や腸を傷つけてしまう原因にもなります。
人間用えびせん&乾燥エビは食べさせない
エビの食材は加熱してそのまま食べてもおいしいですが、せんべいなどに加工されている場合や乾燥させているエビもあります。
どちらも生の状態ではないため、犬に与えても大丈夫と考えてしまいやすいですが、
あくまでも人が食べるように加工されているので塩分が多く含まれている可能性が高く、あまり与えることは好ましくありません。
その代わりに犬用に作られているエビせんべいであれば塩分も控えめになっているので与えても問題ありません。
犬が生のエビを生で食べてしまった時の対処法
犬に生のエビを与えてはいけないことを知っていても食卓に並べていた生のエビを知らない間に食べてしまうこともあります。
もし食べてしまったのであれば正しい対応をすることが求められ、症状が悪化してしまうことを未然に防ぐこともできます。
犬の様子をしっかりと観察する
まずは、犬の様子をしっかり観察するようにしましょう。
犬が生のエビを食べてしまったら下痢や嘔吐を繰り返すようになったり、痙攣や体がかゆくなるなどの症状があらわれます。
食べる量が少なければ少し軟便になったり、少量吐き出すこともありますが、落ち着いてくることもあります。
生のエビを食べてしまったときにあらわれる症状は個体差があるのでまったく症状があらわれない犬もいればすぐに症状があらわれてしまうのでよく観察しましょう。
動物病院に必ず連絡する
犬が生のエビを食べてしまったのであれば症状に関わらず必ず動物病院に連絡するようにしましょう。
いつ食べたのかや食べた量、現在の症状などを詳しく伝えましょう。
できるだけ正確に伝えることで正しい選択を行うことができます。
犬を飼っていればいつ体調を崩してしまうかわからないので事前に動物病院の場所や連絡先を確認しておくことも大切です。
特に、休日などは動物病院に連絡ができない場合もあるので休日や深夜でも連絡ができる動物病院も確認しておけばより安心です。
動物病院で行われる治療や処置
動物病院では食べた量にもよりますが、まず吐かせる催吐処置を行い、生のエビを吐き出させます。
体に湿疹や痒みが出ているのであればアレルギー反応を起こしているので症状を抑える薬が投与され、嘔吐や下痢が酷いのであれば整腸剤や下痢止めの処方がされます。
下痢や嘔吐を繰り返しているとそれだけ水分も体外に排出していることになり、脱水症状になっている可能性もあるので場合によって点滴を打たれることもあります。
手術になることはありませんが、様子見を兼ねて入院する場合も考えられます。
まとめ
犬には生のエビを与えることは危険であるため、もしエビを与えたいのであれば必ずしっかり加熱するようにしましょう。
また、万が一生のエビを食べてしまう可能性もゼロではないので正しい対処方法を把握したり、連絡する動物病院をいくつかリストアップしておくこともおすすめです。
ペットロスになりやすい人とは?
毎日、当たり前に側にいてくれたペットがある日突然いなくなってしまうと、一緒に暮らしていた年月に関わらず例えようもない寂しさや悲しみを感じるのは当然の心の反応です。
しかし、その心の反応が強く出すぎてしまうと「ペットロス」になりやすくなるといわれています。
ペットロスは、ペットとどのように接していたかによって程度や期間も様々あり、普段の生活にも支障が出てくる場合もあります。
ではどのような人がペットロスになりやすいのでしょうか。
生前の飼育方法に後悔を感じている
言葉を話せないペットは、体の不調や痛みを隠すといわれています。
近くで見ている飼い主さんが体調不良に気づくことが大切ですが、「大丈夫だろう」「食欲はあるし、様子を見よう」と判断することも度々あるはずです。
その後にもし、ペットの体調が急変したり手遅れになってしまった場合、飼い主様の後悔は深くなるでしょう。
「あの時病院へ行っていたら」「自分のせいだ」と自分を責め、ペットのために出来ることがあったはずと考えるといつまでも死を受け入れられなくなってしまいます。
この後悔がペットロスへのきっかけとなる場合があります。
ペットの寿命を意識していない
ペットの平均寿命は栄養価の高いフードやワクチン接種などの普及によって飛躍的に伸びており、例えば犬の場合は10~15才といわれています。
20年以上共に生活する猫も多くいますので一概には言えませんが、ペットの毎日の様子で体の衰えや出来なくなってしまった事をしっかり把握し寿命を考えることが大切です。
このままずっと一緒に生活できると錯覚してしまうと、その瞬間が訪れた時に別れの準備が出来ていなかった飼い主様のショックは想像を絶するものがあります。
「最後の時なんか考えたくない」と思う飼い主様もいらっしゃるでしょう。
楽しい毎日をずっと大切なペットと共に過ごしたいのは誰でも願う気持ちです。
しかし、人より早く年を取るペットの老いを理解するのも飼い主様の大切な役目となります。
ペットを子どもとして可愛がっていた
ペットロスになる人の特徴として、ペットを人として考えて接していたことが挙げられます。
大切に愛情深く接してきたペットは、家族同然の存在でしょう。
しかし、例えばお子様がいないご家庭や独立してご夫婦のみの生活をされていると、小さくて一匹では生きていけない存在をまるで我が子として可愛がる傾向があります。
ご飯やお水・トイレの掃除やお散歩など、飼い主様のお世話が欠かせないペットを「自分の子ども」として捉えてしまうと、
お別れの時には「子ども同然のペットが亡くなった」のではなく、「子どもが亡くなった」感覚に陥ってしまい、より悲しみが深く強く現れます。
ペットロスの症状
大切なペットを失うことによって起こるペットロスは、学校や会社に行けなくなったり気力や体力を失うなどといった生活に支障が出てくる症状が現れます。
誰にでも起こり得るペットロスによる体や心の症状についてご説明していきます。
常にだるいと感じる
ペットを失った悲しみからくる心身の脱力感やストレス、虚無感によって体が重くだるさを感じることがあります。
体自体の疲れではなく心の問題が体を支配して感じる症状なので、悲しみを理解し前へ進みはじめれば少しずつ回復へと向かうでしょう。
ですが無理に立ち直る必要はありません。
体も心も辛い症状ではありますが、ゆっくりと変化を受け止めて体を休めるようにしてください。
何に対してもやる気が出ない
今まで一緒に生活し楽しいことを共有していたペットが、自分とは違う世界へ旅立ってしまったことによる無力感や喪失感を引き起こし、どんなことにも気持ちが動かずやる気が出ない症状です。
変わらずにいつも側にいてくれた存在がいなくなることで、頑張る目的や楽しむ意味が無くなってしまうことが要因です。
集中力の低下も見受けられます。
人によっては「あのコがいない世界でなぜ自分は生きているのか」「こんな世界にいるのは無意味」と感じ、死にたいと思う場合もあるようです。
物事への興味や関心が無くなる
興味や関心とは、心に余裕がないと生まれない気持ちのひとつではないでしょうか。
ペットの死を深く悲しんでいる状態の気持ちに他のことを考える余裕はありません。
また、日頃からペットと一緒に趣味を楽しんでいたり行動を共にしたりしていると、ペットを思い浮かべてしまう趣味を行う余裕がなくなり行動ができなくなったりしてしまいます。
突然涙が溢れてしまう
ふとした瞬間に涙が出て止まらない症状は、外を歩いている時や仕事中などどんなタイミングでも起こります。
愛情深く接していたペットが突然いなくなってしまった時、関連する何かを見たり感じたりすることで悲しみが涙となって現れます。
一緒に暮らした部屋の中や毎日散歩した道・お見送りしてくれた玄関や窓辺といった至るところに思い出がたくさん残っていますよね。
ペットへの愛情と一緒に悲しみが溢れて涙が止まらなくなる症状は、ペットを失った人の半数以上が経験しているといわれています。
我慢せずに、一人になれる場所で思いっきり泣きましょう。
人によっては「このくらいで泣いていられない」と頑張ってしまい、ペットロスを長引かせてしまうこともあります。
ペットロスが重症化してしまう原因とは?
ペットロスは精神に影響する症状が現れた状態ですので、家族同様のペットを亡くす辛い状態から抜け出すことが出来ないでいると、不眠や不安の症状が強くなり重症化する場合もあります。
重症化する場合、ペットとのお別れがどのようなものだったかも影響します。
ではどのような原因が考えられるのでしょうか。
重症化の原因①:亡くなったタイミングや亡くなり方
ペットに向けられていた愛情や思い出が心に溜まり、後悔や罪悪感の他にも自分を含めて他者への怒りや恨みなど複雑な感情が湧いていきます。
突然の思いもかけない別れには、看取ってあげられなかった場合や治療や病気の発見への遅れなど様々な要因がありますが、「あんなに元気だったのに」という思いが特に強くあります。
ペットの死を受け入れられずに絶望してしまう不安定な状態が続くことによって、症状が重症化する場合があります。
重症化の原因②:ペットの死に対する考え方
「もっと自分がちゃんとしていれば」と、ペットとの接し方について苦しみや怒りといったマイナスの感情に支配されてしまう場合もあります。
ペットの死を自分のせいだと考える飼い主様の多くは、深く広い愛情を惜しみなく注ぎペット中心の生活を送っていたという傾向があります。
人の数倍も早いスピードで年を取っていくペットはもちろん命あるものは、いつか必ずお別れの時を迎えます。
家族同然の存在として楽しい時も悲しい時も気持ちを共有してきたペットとのお別れを経験することによって、悲しみと喪失感の中で症状が強く現れてしまうのです。
重症化の原因③:周囲と価値観を共有できない
人とペットは違いますが、長い間一緒に暮らしてきたペットはかけがえのない存在であり、大切な家族でもあります。
そんなペットとお別れした時は悲しく辛い気持ちで一杯となり、周囲の人もそんな状態に気づくでしょう。
ペットと暮らした経験のない人は、どれほどの存在であったか想像することも難しいはずです。
中には心無い発言で、より悲しみを深くさせたり亡くなったペットに対して後悔を強めるような気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
お仕事をしているとどんなに辛くても休めない場合もあるでしょう。
しっかり泣いて悲しむことが大切な時期に我慢することも原因となります。
周囲の人が出来ることとして、大切な家族であるペットのことを一番理解し悲しんでいる飼い主様の気持ちに寄り添い、共感してあげる気持ちで接することです。
まとめ
いつも一緒にいてくれた大切な家族であるペットとの別れは、深い悲しみと辛さや後悔が入り混じり心と体にペットロスという形で現れます。
症状の重さは人それぞれですが、悲しいときは涙を流して悲しんで決して無理をしたり我慢したりすることがないようにしましょう。
また、お近くにペットを亡くされて元気がない人がいたら言葉を掛けるよりまずお話しを聞いてあげてください。
犬があごのせする本当の理由
ふとした瞬間に、愛犬がちょっとした段差にあごを乗せていたり、足の上にあごを乗せてきたなどの経験はありませんか?
一見、「首が疲れているのかな?」と思ってしまいますが、ちゃんと理由があるのです。
ここでは、犬があごのせをする本当の理由についてご紹介していきましょう。
「大好き」「甘えたい」のサイン
犬があごをのせてくる理由に、飼い主に「大好き」「甘えたい」という気持ちから行っていることがあります。
飼い主の顔をじっと見ている場合は、「大好きだから甘えたい」という気持ちがより強い状態なので、撫でてあげるなどスキンシップをとってあげると喜ぶでしょう。
しかし、その際すぐに撫でるのではなく「おすわり」「ふせ」などの号令で対応し、ちゃんと従った時のご褒美として撫でてあげるようにしてください。
そうしないと、あごのせをしたら撫でてくれるという勘違いが生じ、わがままになってしまう可能性があります。
「安心できる」と伝えている
近くによってきたと思ったら、飼い主の膝や腕にあごをのせて眠ってしまった場合は愛犬にとって飼い主さんは「安心できる」と思っています。
あごのせは、ここは安心する場所であり安心できる場所だという行動の現れです。
この行動は犬の習性にあり、群れで暮らしていた犬は寝る際に仲間同士で寄り添って眠っていました。
このことから、寄り添う行動は信頼と安心感の証です。
つまり、犬が身体を預けて眠るという行動は、安心している、この人に身体を任せることができるという意思表示でもあるでしょう。
「お腹が空いた」の意思表示
飼い主さんが食事中にあごののせてこちらを見ているのであれば、お腹が空いている時やみんなが食べている食事を自分も食べたいというサインかもしれません。
そんな行動が見られる場合は、ご飯や量などを一度見直してみるのもいいかもしれません。
しかし、十分な食事量を摂取しているにも関わらず、おねだりをするような仕草の場合は「もうない」という態度を示すようにしてください。
そうでないと、食事をする度におねだりをする行動を見せるようになり、栄養過多になる可能性が高くなります。
「構って欲しい」と言っている
甘えたいという気持ちと同じく、飼い主の気をひこうとする場合もあります。
飼い主の体に愛犬があごを乗せてくる場合は、「構って欲しい」という気持ちの現れかもしれません。
これは小さい子供が構って欲しくて、服の袖を引っ張ったりするような行動と同じと思ってください。
中には鼻でつついて来る子もいるでしょう。
そんな際も先ほどと同じでいきなり構うのではなく、「おすわり」などの号令に従ったご褒美として構ってあげてくださいね。
「気持ち良い」と思っている
犬は飼い主の体だけではなく、ソファや机にもあごをのせることがあります。
このようにさまざまな場所にあごをのせる仕草も犬がリラックスしている証拠。
例えば、ソファやベッドなどの柔らかい場所にあごを乗せて寝ている場合は、心地よさを求めています。
柔らかい場所は落ち着くのは人間でも多いですが、犬でも同じなのです。
また、犬は極端に狭い場所や暗い場所であごのせをしていることもあります。
これも本能的なもので、その場所が犬にとって落ち着く場所を示していると言えるでしょう。
犬がモノにあごのせする時の気持ち
犬があごのせをする際のサインをご紹介してきましたが、犬があごのせをする際の気持ちとはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、あごのせをする時の犬の気持ちをご紹介していきましょう。
ふんわりしたモノにあごのせ
人間も同じですが、犬もふわふわした物を好みます。
自分のベッドやぬいぐるみ、同居犬の体など柔らかい物にあごのせをしている場合は、心地よいぬくもりを感じ、リラックスしていると言えるでしょう。
また、犬によっては暗く狭い場所であごのせをしながら寝ている子もいますが、これは「ねぐら」に入るような感覚で、本能的に落ち着けるからと言えます。
不思議な場所にあごのせ
中には「そんなところであごのせをしているけど大丈夫?」と思うような不思議な場所であごのせをする子も。
これは犬が自分の好奇心を満たそうと、あれこれ追求した結果なのかもしれません。
例えば「何かを集中して観察したい」「日差しが心地よい暖かい場所で寝たい」と考えた時に、その場所にあごのせをするのはsその犬にとってベストだということ。
飼い主からすれば「しんどそう」と思うかもしれませんが、犬自身がしんどいと感じれば自発的にやめるので、危険な場所でない限りはそっと見守ってあげてくださいね。
犬のあごのせの教え方を紹介
中にはあごのせをしない子もいるでしょう。
ですが、あごのせをする子ってとてもかわいいですよね!
そのため、「ぜひとも我が子にもあごのせをしてもらいたい!」と思っている方も多いと思います。
ここでは、あごのせの教え方をご紹介します。
犬のあごの下に手を添えておやつをあげる
まずはやはりおやつを使う方法です。
犬のあごの下に手を添えて、おやつを与えてみてください。
添える手の位置が低すぎても高すぎても犬があごのせをしにくくなってしまうので、
手の位置の目安は、犬がおやつを食べようとした際に、あごで手を下にグッと押し付けるくらいが調度いいでしょう。
犬があごを手にのせておやつを食べたら、褒めてあげてください。
ですが、中にはあごを添える手に警戒心を持つ子もいるので、「おやつをあげる」とアピールし、手に対する警戒心を取り除いてからにしてくださいね。
犬が自分から手にあごを乗せるようにする
続いて犬が自分からあごを乗せてくるようにします。
犬から離れた場所で、おやつを見せてあごに添える手の位置は変えずに待ちましょう。
そして、手にあごをのせておやつを食べてくれたら、すぐに褒めてあげてください。
すぐに褒めてあげることで「手にあごをのせるといいことがある」と理解することができます。
愛犬が自分からあごをのせてくるようになったら、のせてから褒めるまでの時間をだんだん伸ばしていきましょう。
おやつを隠してチャレンジ
数秒間あごをのせ続けることができれば、最後はおやつを見せずに練習してみてください。
おやつを見せずにできるようになったら、愛犬があごのせを覚えてくれたことになります。
マスターさせる際、3つのポイントがあります。
1、人の手に警戒心を持たせない
2、人の手にあごをのせたら褒めてくれると教える
3、だんだんと長い時間のせられるようにすること
以上のポイントを意識した上で試してみてくださいね。
まとめ
今回は、かわいい姿が魅力のあごのせについてご紹介してきました。
単なるあごのせでも犬にとってはさまざまなサインであることがわかりますね。
SNS映えする姿なので、愛犬があごのせをしないという方は是非とも今回ご紹介した方法でチャレンジしてみてくださいね!