犬とドライブに出かける時の注意点

犬との暮らしに慣れてきたら、一緒にドライブしてお出かけや旅行を楽しんでみたいですよね。 近所の散歩ももちろん楽しいですが、車に乗って外出ができると行動範囲が広がり、愛犬の喜ぶ顔もたくさん見られます。 ただ犬とドライブに出かける時には注意点やマナー等知っておいたほうが良いことがありますので、それらの情報をお伝えします。 ぜひ愛犬との楽しいドライブに役立ててください。

犬はクレートやキャリーに入れて座席に固定する

犬を車のどこに乗せるのかということです。 助手席、後部座席、ラゲッジルーム等様々ですが、犬の安全を考えると、クレートやキャリー、ケージに入れて座席に固定するという方法がベストです。 交通事故や揺れ等による怪我を防止するためには、ハードタイプのクレートが良いでしょう。 座席にしっかり固定するグッズも一緒に用意するのがおすすめです。 人間もシートベルトをすることで怪我から身を守っています。 車内でフリーにしておくことは危険な場合が多いので避けたほうが賢明です。

トイレは事前に済ませる

車に乗る前には必ずトイレを済ませておきます。 排泄をしなければ車には乗せないということを徹底すれば、必ず排泄するように習慣づけられます。 そして長めのドライブの際は途中でトイレタイムを取ったり、帰りの乗車前にもトイレをさせることを忘れないようにしましょう。 また途中でのトイレをさせないために、水分を制限するのは間違っています。 脱水状態になるかもしれませんし、のどが渇いていると一気ににガブ飲みして体調不良の原因にもなりかねません。 適度に水分を与え、トイレタイムが取れるようなドライブ計画を立てましょう。

車内の温度は20度を目安にする

犬にとっては環境が変わることはストレスになることがあります。 車の揺れや独特の匂いに敏感ですが、車内の温度にも気をつけてあげてください。 犬の体に負担をかけない20℃前後が適温です。 暑すぎても寒すぎてもよくありませんが、夏場は特に注意が必要です。 犬が乗っている場所には涼しい風が当たらず、熱中症になりやすいということがあります。 クレートやキャリーは直射日光が当たらないことや温度が適切かどうかを確認しておきましょう。

ドライブ中の違反行為は絶対に避ける

犬を車に乗せる際、交通違反となる乗せ方があります。 膝の上に乗せて運転していたり、ドアの窓を開けて、顔を外に出したりすることです。 道路交通法では「運転者は視野もしくはハンドル等の操作を妨げる行為となる乗車をさせていけない。」とあります。 犬が窓から顔を出していた時に衝突されて窓から飛び出してしまったり、急ブレーキをかけた時に膝から落ちて怪我をしたりというような事故が実際に起こっています。 助手席にそのまま乗せる行為も犬が怪我をする場合があります。 愛犬の安全を第一に考えましょう。

休憩はこまめに取る

長いドライブは、犬にとって大きなストレスになります。 2~3時間を超えてしまう場合は、途中で車を止め、適度な休憩を取りましょう。 トイレタイムにもつながり、犬の体調を確認することもできます。 犬を車から出して、軽く散歩をしたり飲み物を与えたりして様子を見て、飼い主も一緒にリフレッシュしましょう。 高速道路のサービスエリアや道の駅などにはドッグランも増えてきていますので、そういう場所を上手に利用してください。

停車中に留守番をさせない

長いドライブになると、犬を車内に留守番させて食事などの時間をとるということがあるかもしれません。 どの季節でもそうですが、特に暑さが厳しい夏場は、エンジンが止まった車中に犬を一匹で留守番させてはいけません。 ほんの短い間でも車内の温度は高温となり、熱中症にかかってしまいます。 また窓を開けて車を離れることも危険です。 飼い主を追いかけて窓から飛び出したりする可能性があるからです。 人間が交代で車内に残るような方法を取り、犬だけにすることは絶対に避けましょう。

犬とドライブに出かける時のマナー&ステップ

人間でも車酔いを起こす人がいるように犬にも車酔いがあります。 車に慣れていない犬にとってはとてもストレスフルな乗り物であることを知っておいてください。 ですから落ち着いて車に乗れるように少しずつステップを踏んで練習をしていきましょう。

ステップ①:クレート・ハーネスには慣れさせておく

犬を乗車させる時にはクレートに入れるか、車用のハーネスに繋いだ状態にします。 まずはそのクレートやハーネスに慣れさせることです。 いきなりクレートに入れようとしても無理なので、少しずつ練習していきます。 クレートの中におやつを用意して自分から入ってもらうというところから始めて、入って静かに待機できる時間を伸ばしていきます。 扉を閉めても大丈夫な状態まで毎日少しずつ時間を増やします。 そうして車に乗せたクレートにも「ハウス」の指示で入れるように準備を整えていきましょう。 ハーネスの場合も同じで少しずつ慣れさせてください。

ステップ②:車内環境に慣れさせる

犬がクレートやハーネスに慣れたら、車に乗るという行動と、車内の環境に慣れさせてあげる必要があります。 いきなりエンジンを掛けるのではなく、車を止めた状態でおやつやおもちゃを与えて、「車の乗ること=楽しいこと」を覚えさせてください。 車に乗った瞬間に褒めておやつを与えます。 ハーネスをつけた後やクレートの扉を締めた時などにもまたおやつをあげます。 その繰り返しで犬は「車に乗ると良いことがある」と覚えていくのです。 大好きなおもちゃをクレートに入れておくのも良いでしょうし、車に乗ってしばらくおもちゃで遊んであげるのも効果的です。 そして車内の匂いをできるだけ消しておきましょう。 犬の嗅覚は人間の何十倍も敏感なので嫌な匂いがストレスになることがあります。 また犬が乗った後の匂いも消しておくように消臭剤を準備しておきましょう。

ステップ③:車の振動に慣れさせる

車内の環境に犬が慣れてきたら、次は車のエンジンをかけて、車体全体を振動させてみましょう。 クレートは後部座席でしっかりと固定させ、ハーネスもシートベルト等に固定します。 エンジンを掛けて車が振動してもじっとしていたら、すぐに褒めておやつをあげます。 最初は5秒でも構いません。 少しずつ時間を伸ばしていきます。 犬が吠えたりした時にはなでたりかまったりしないで待ちます。 吠えるのをやめた時にすぐ褒めておやつを与えます。 その瞬間を見逃さないで、「おとなしくしていたら良いことがある」ということを理解させましょう。 何度か繰り返せばきちんとわかるようになります。

ステップ④:車を使った移動に慣れさせる

車体の振動に犬が充分に慣れてきたら、今度は運転にトライしましょう。 最初は家の近くを1周する程度で大丈夫です。 よくある失敗の一つが車でのお出かけが病院で注射を打つことです。 「車に乗ったら病院」では楽しくありません。 公園やドッグランなど楽しいと思える場所に連れていきましょう。 10分程度で行ける場所でも練習と思って車に乗せるとよいでしょう。 犬が静かにして落ち着いている時によく褒めておやつをあげましょう。 そして目的地に着いたら、車から降りてたくさん散歩したり、遊んだりすると犬も車に乗ることが楽しくなってきます。 家の近くから始めて、少しずつ距離を伸ばし30分程度のドライブに付き合ってくれるようになれば安心です。

ステップ⑤:車から降りる時に注意すること

車に乗り終わったら、犬を車外に出してあげます。 実はこの時が一番危険なので、何倍も注意が必要です。 犬は開放されたという気持ちでいっぱいで、テンションも上がっています。 飼い主も無事に目的地に着いた安心感があり、ちょっと油断してしまうことも多いです。 そんな油断もあって、車から降りた途端に走り出してしまい事故に合うというケースが多いのです。 車から降りる時には次の項目にくれぐれも注意して、事故が起こらないようにしましょう。

犬の脱走を防止する

一番多い事故は犬が脱走してしまうことです。 犬を車外に出す際は、ドアを開く前にハーネスや首輪を装着し、リードに繋いだ状態にして、脱走を阻止します。 小型犬の場合にはリードに繋いだ状態で飼い主が抱っこして車から降ろすと良いでしょう。 またとても抱っこができない体重の犬もいますので、ドアを開けてもすぐに外に出ないというしつけをしましょう。 そのためには普段から「マテ」を教え、許可が出てから車から降りるということを毎回必ず行います。 車から出たときもおすわりをさせて、おやつをあげるようにしていると習慣となり、すぐに走り出そうとしないようになります。

飛び降りを防ぐ

中型犬や大型犬の場合、後部座席やラゲッジルームから犬が飛び降りることが多いと思います。 この行動は犬の足に大きな負担となることがわかりました。 前足の関節を痛めたり、怪我につながる可能性があります。 ですからペット用スロープを用意してあげたり、地面と車の間に足場となるステップを付けてあげると、前足に負担がかからず降りることができます。 シニア犬になってくるといろいろ工夫をする飼い主が多いですが、若い内からできるだけジャンプさせずに車から下ろすようにしましょう。

トイレタイムを設ける

犬の膀胱に尿が溜まっている際は、車から降りたタイミングがトイレタイムとなります。 なるべく水はけの良い場所を選び、終わった後は水をかけたり、きれいに処理することがマナーです。 公共の場所に犬を連れて行く時は特に気をつけてトイレ場所も選ぶようにしましょう。 駐車場などは誰もが通る場所なので、匂いかぎをさせないようにして排泄を避けるべきです。 また飼い主のトイレタイムの時には、車の中で犬だけにならないように配慮することも大切です。 車の外へ出して係留しておくことは連れ去りや脱走の事故がありますのでやめましょう。

犬とドライブする際の危険な乗り方

犬とのドライブは楽しいものですが、残念ながら危険な乗り方をしている飼い主もいます。 安全を守れず命の危険があったり、道路交通法に違反して逮捕されたというケースもあります。 危険な乗せ方を知り、正しい方法で安全に犬とのドライブを楽しみましょう。

膝の上に乗せながら運転する

直接愛犬を膝の上に乗せるのは危険です。 どんなに注意深く運転している場合でも、運転者の視野やハンドル操作を妨害する可能性があるからです。 このような方法で乗せることは道路交通法に違反しており、実際に現行犯逮捕された人もいます。 犬はいつも飼い主の膝の上に座っているとは限らず、動き回ることが考えられるので、とても危険な行為です。 ほんの近い距離だからというような考えはせず、絶対にやめましょう。

助手席に乗せている

助手席に人がいないからと、愛犬をそこに座らせたり、もしくは助手席に座っている人の膝に乗せることも、大変危険です。 助手席にはエアバッグがついており、それが膨らんだ際にエアバッグの衝撃で犬が怪我をするという事故も起きています。 後部座席では犬の様子が見られないと心配するのはわかりますが、この記事で紹介しているように少しずつ車に慣れさせ、落ち着いて乗っていられるように努力してみてください。

車内で自由な状態にしている

運転中に車内で愛犬を自由にさせている状態は、道路交通法第55条第2項に抵触するのでよく注意が必要です。 急ブレーキや追突された場合、シートベルトをしていない犬はフロントガラスに飛び込んでしまうかもしれません。 そこまで大怪我はなくとも、ぶつかって怪我をしたり、運転に支障が出ることが考えられます。 窓を開けていて外へ飛び出したという犬も実際にいます。 自由な状態ではなく、ハーネスで車に固定するか、クレートを利用するのが安全で安心な乗り方です。

まとめ

犬を車に乗せる時の注意点と慣れさせるコツを紹介しました。 車に慣れてくると落ち着いていられるようになり、飼い主も犬も安心してドライブができ活動範囲が広がります。 少しずつステップを踏んで車に慣れさせましょう。 そしてくれぐれも危険な乗り方をさせないようにして安全走行を守ってください。 犬とのドライブを想定してデザインされたドッグフレンドリーカーがあったり、車内で使える便利なペット用アイテムもいろいろと販売されています。 上手に活用してドライブを楽しんでください。

犬がため息をつく理由とは?

犬を長く飼っていたり、よく観察していれば時々ため息をつくことを見たことがあるのではないでしょうか。 犬の人と同じように感情があるため、さまざまな気持な時にため息をします。 ため息をする理由によっては問題視する必要がない場合もあれば注意しなければならない場合もあります。 そのため、頻繁にため息をしている姿を見るのであればどのような理由からため息をついているのかを把握して、より原因に近い理由を知るようにしましょう。

満足している

散歩をしている際や自宅に帰った際にため息をいるついているのであれば散歩に満足している可能性が高いです。 そのため、散歩中や散歩後にため息をついているのであれば散歩する時間やコースには問題ないと言えます。 そのほかにも周りのにおいを吸うためにため息をしている場合もあります。 においを吸うためには一度肺の中の空気を吐き出したほうが多くの空気を吸い込むことができるため、ため息のように見えてしまいます。 犬はにおいからさまざまな情報を読み取る習慣があるので、新しい散歩コースでは情報が少ないため、においから情報を取得する必要があり、ため息をついてにおいを嗅いでいます。 これらの理由でのため息は全く問題ないので、心配する必要もありません。

リラックスしている

リラックスしている際にも犬はため息をつきます。 人がため息をすることは精神的に不安などがある場合が多いため、どうしても犬がため息をしていると心配になってしまいがちです。 しかし、リラックスしているだけである場合もあるため、必要以上に心配する必要もありません。 飼い主が最も見かけるため息の理由でもあり、幸せそうな表情をしているのであればリラックスしていることによるため息である可能性が高いです。 遊んだ後や散歩後、食事の後、フセや寝転んでいる際もリラックスしているので、ため息をする可能性も高いです。 寝転んでいるときにマッサージしてあげることでため息をしたのであればマッサージが気持ちいいという意味にもなります。

体調が良くない

犬がため息をすることは良いことだけではなく、悪い理由からしている場合もあります。 犬は体調が悪い時にもため息をつく習性があります。 体にだるさを感じている場合やどこか怪我などで負傷しているときにもため息をつきます。 上記で紹介した良い理由からのため息とは違い、苦しそうな表情をしていたり、食欲がないなどの違いがあるため、よく確認していれば悪い理由からのため息であることがわかります。 体調不良の原因が判明しているのであれば、ゆっくり休ませる必要があります。 しかし、何かの病気からのため息である可能性もあるため、早めに病院に連れていくこともおすすめします。 人にも言えることですが、病気は早期発見できればそれだけ完治するまでの時間が短縮され、重症化するリスクも低くなります。

ストレスや不満を感じている

犬も人と同じように不安やストレスを感じるとため息をつきます。 ため息をつくことでリラックス効果を得ようとしたり、気持ちを切り替えるために行っている場合が多いです。 ストレスや不安を感じている場合はため息のほかに、体を震わせたり、爪や体を頻繁に舐める動作も行います。 さらに遠く一点を見つめている場合もストレスを感じている可能性が高いです。 このような動作をしながらため息をついているのであれば、どのようなことに対してストレスや不安を感じているのかを理解し、改善するようにしましょう。 散歩の時間や頻度は適切であるかや犬がゆっくり休むことができる空間が用意できているかなどを一度見直してみましょう。 飼い始めた時には新しい環境に対して不安やストレスも感じやすいので、ため息もつきやすい時期でもあります。

何かを要求している

ため息は飼い主になにか要求している場合もあります。 ため息ばかりすると飼い主は心配になり、普段よりも構うようになりがちです。 そのため、犬はため息をつけば構ってくれると覚えこんでしまうこともあります。 このようになってしまうと構ってほしい気持ちが強くなり、自発的にため息をついてしまいます。 そのほかにもため息をついた際におやつを与えていればおやつを要求するためにため息つくこともあります。 要求してくる対象によって変わってきますが、あまり良い習慣とは言い切れません。 一方で、散歩をせがむ際にため息をすれば飼い主も散歩をするタイミングを知ることができ、便利に感じることもあります。 飼い主がため息で要求してくることを知っていれば正しく対処することもできますが、 間違えて上記で紹介した理由からため息をついていると勘違いしてしまうと犬は思い通りにならず、ストレスを感じてしまうことも考えられます。

犬のため息は病気の可能性もある?

犬のため息は病気の可能性があることを知っているでしょうか。 病気が原因であれば放置することは危険であり、早期に病院に見てもらうようにしましょう。 次に、ため息と関係のある病気を紹介するので参考にしてください。

呼吸器系や心臓の疾患

呼吸器系や心臓に疾患があるとため息の回数が多くなってしまいます。 特に、僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病気になると呼吸が不規則になるので、必然的にため息も多くなります。 呼吸器系の病気であれば肺炎や気管虚脱になるとため息をしやすくなります。 病気からくるため息であるかどうかは、普段の呼吸の仕方などを詳しく様子見しておくことで早めに異変に気付き、症状が悪化してしまうことも防ぎます。 ため息だけで病気かどうかを判断することは難しいので、普段よりも元気がないかや呼吸が荒いかどうかに気付けるかが重要です。

鼻腔狭窄

鼻腔狭窄は鼻の病気であり、鼻腔が狭くなってしまいます。 鼻の穴が狭くなると当然吸い込む空気の量が少なくなるので、呼吸が荒くなったり、より多くの空気を吸い込むためにため息をします。 そのほかにも鼻水が溜まっていることでも呼吸がしにくくなるのでため息が増えます。 鼻から空気を吸うことが難しくなると吐き気を催すこともあるため、ため息をして呼吸を整えたり、吐くことを我慢しています。 鼻の形状によってなりやすくなるので、犬種でなりにくい場合もあります。

胃拡張症候群・胃捻転

食後にため息をする回数が多いと胃拡張症候群か胃捻転の可能性があります。 これらの病気は胃が膨れていることや捻じれていることが原因であり、胃にガスが溜まり、パンパンにばることで起きます。 上記では食事をした後にため息をすることは満足している証拠であると紹介しましたが、いつまでもため息が続くのであれば満足しているからではなく、病気である可能性が高いです。 嘔吐してしまうことも多く、嘔吐を繰り返せば胃や腸をに異常があったり、分泌液からくる病気を疑う必要性があります。 どちらにせよ安静にしていたらよくなる病気ではないため、早急に病院で治療してもらいましょう。 胃拡張症候群や胃捻転は大型犬で胸が深い犬種ほど発症しやすいと言われていますが、どの犬種でも発症するリスクはあります。

犬の中でもため息をつきやすい犬種は?

犬はさまざまな理由からため息をしますが、犬種によってもため息をしやすい場合もあります。 例えばキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル・フレンチブルドックなどが当てはまります。 これらの犬種は短頭種という共通点があり、鼻が短いです。 短頭種は元々鼻腔が狭い特徴があり、鼻呼吸で肺に取り入れる酸素の量が制限されてしまい、必然的に口呼吸をする場合が多いです。 特に、運動したときや緊張・興奮した際などには鼻呼吸だけでは苦しくなり、口で呼吸をします。 この口呼吸はため息をしているようにも見えます。 また、短頭種は鼻だけではなく、気管などの器官に異常が起きやすい種類でもあり、運動することで息苦しくなることを知っているので散歩を嫌がったり、いびきをかいてしまう傾向があります。

犬がため息をつく原因が分からない際の対処法

上記ではため息をする理由について紹介しましたが、なかなか見分けることができないことが多いです。 そのため、満足しているからため息をしていると考えていても実際は不安やストレスからため息をしている場合もあります。 次に、ため息の原因がわからないときの対処方法を紹介するので参考にしてください。

犬のストレスの原因を解消する

ため息の原因がわからない場合はストレスが関係している場合が多いです。 ストレスからため息を多くしているまま放置してしまうと胃腸障害を引き起こしてしまうリスクがあり、下痢や嘔吐をしてしまうこともあります。 ストレスが原因であればストレスの原因を解消することが求められます。 そのため、どのような理由でストレスを感じているのかを知ることが大切です。 ストレスの原因がわかれば適切な対応をすればストレスを解消することができ、ため息をする回数も減ってきます。

飼い主との信頼関係が不充分

飼い主との信頼関係が不十分である場合も犬はストレスを感じてしまいます。 飼い主にしてほしいことを伝えることもできず、甘えることもできないのでどうしても日々の生活でもストレスを溜めてしまいがちです。 ため息のほかに吠えたり、噛み癖がついてしまうこともストレスが原因でもあるので、以前と比べてそれらの行動が多くなったのであれば信頼関係が崩れている証拠です。 散歩する頻度が少なかったり、留守番などが多く一緒に遊ぶ時間が確保できていない可能性が高いです。 犬との信頼関係を築くためには時間が必要になるため、飼い主も焦らず少しずつ犬と接する時間を増やすように心がけましょう。

まとめ

犬はさまざまな理由からため息をつきます。 良い理由である場合もありますが、悪い理由からため息をしている場合もあるので、ため息の回数が多くなったと感じるのであればため息の理由を把握するように心がけましょう。 元々ため息をしやすい犬種ではどうしても他の犬種と比べてもため息の回数は多くなりがちですが、だからといってため息の原因を理解しておくことは大切です。 ため息の理由を知るだけでも犬との信頼関係を築くことができ、犬の異変にも気づきやすくなります。一度犬の様子をよく確認してみてはいかがでしょうか。

犬にじゃがいもを与えても大丈夫!

犬にじゃがいもを与えてもよいのか気になっている人もいるのではないでしょうか。 結論から言うと犬にじゃがいもを与えることは何の問題もありません。 ドックフードの中には穀物が使用されていないグレインフリーという種類のフードがありますが、それらのフードにはじゃがいもが使用されている場合が多く、犬にじゃがいもを与えても問題ない証拠でもあります。 ただし、じゃがいもをそのまま与えるのであれば注意点や与えるコツを把握しておくことをおすすめします。

犬にじゃがいもを与える時の注意点

犬にとってじゃがいもは食べても問題ない食材ではありますが、与える際に注意しなければならないポイントがいくつかあります。 注意点を把握せずに与えてしまうと体調を崩してしまう可能性があります。 ゆでたじゃがいもなどを与えようと考えている人は参考にしてください。

注意点①:少量から食べさせる

じゃがいもは茹でればホクホクしておいしいですが、犬は喉に詰まらせてしまう可能性があります。 そのため、一口サイズに切ったり、ペースト状にして喉に詰まらせないように少量ずつ与えるようにしましょう。 人は雑食であるため、食材をすり潰す歯がありますが、犬はもともと肉食であるため、肉を切り裂く鋭い歯しかなく、 歯で細かくすることができず、そのまま飲み込んでしまうことが多いので、喉に詰まらせてしまうリスクが高いです。

注意点②:糖尿病の犬には与えない

犬にじゃがいもを与える際は人が食べる時と同じように加熱して与えることが一般的です。 犬にとってもそうしたほうが食べやすいことは事実です。 しかし、加熱したじゃがいもを食べると血糖値が上がりやすくなるため、糖尿病の犬にじゃがいもを与えることはやめましょう。 じゃがいもが血糖値を急上昇してしまうことを知らずに、糖尿病の犬に与えてしまうと非常に危険です。 少量ずつ与えれば血糖値の急上昇を抑えることはできますが、リスクがあるので無理してじゃがいもを与える必要性はありません。

注意点③:未成熟・変色のじゃがいもは与えない

じゃがいもの芽には毒があることは周知されているため、犬に与える際も取り除くことが多いですが、緑色に変色したじゃがいもや未成熟のじゃがいもにも毒があるので与えることはしないようにしましょう。 緑色に変色している原因は土の中から出てしまい、光が当たっているからであり、そこには芽に含まれているソラニンだけではなく、チャコニンという天然の毒素が含まれています。 未成熟の芋にも同じような毒素があり、摂取してしまうと中毒症状が出てしまいます。 ちなみに皮にも毒素があるだけではなく、消化にも悪いので与えることは控えましょう。 もともと犬の体は穀物や野菜を消化しにくいので、消化しにくい皮を与えてしまうと下痢などの症状を起こす恐れがあります。

注意点④:ポテチなど人間用の加工品は与えない

じゃがいもは活用幅が広い食材であり、人用の食べものとして加工されたものが多く流通しています。 犬にじゃがいもを与えてもよいことを知れば人用に加工されたものを与えても問題ないと考えてしまいがちですが、 加工されている物には人が好みやすい味付けにするために油や添加物、食塩などが使用されていることが多いです。 人にとってはあまり害のない物ですが、犬にとってはあまり良いものとは言えないので、人用に加工されたじゃがいもは与えないようにしましょう。 人用のお菓子にはじゃがいもが使用されている場合も多いので、おやつ代わりとして与えないように注意する必要があります。

注意点⑤:じゃがいもは加熱すると消化しやすい

じゃがいもは生のままでは固く食べにくいだけではなく、消化も悪いです。 生のままでも与えれば食べてしまうこともありますが、下痢などの症状を起こしてしまうリスクが非常に高まります。 生のままでは固いですが、加熱したり、蒸かすことで柔らかくすることができ、消化もしやすくなるので、じゃがいもを与えるのであれば加熱することをおすすめします。 しかし、加熱した後にすぐ与えてしまうと火傷してしまうので、冷やして食べやすいサイズにしてから与えるようにしましょう。

犬はじゃがいもの皮と芽の毒素に弱い

犬はじゃがいもの芽や皮に含まれているソラニンに弱いと考えられ、人が間違って食べた時よりも症状が悪化してしまうケースが多いです。 また、上記でも紹介したように皮は消化に悪いことも関係して下痢や嘔吐をしてしまうこともあります。 芽が出てしまったじゃがいもであれば芽を取り除くことはもちろんですが、深めに取り除くようにしましょう。 皮も同じように人が食べる際にするよりも少し厚めにとるように心がけましょう。 皮や芽にソラニンが多く含まれているだけではなく、近い部分にも成分が含まれている可能性もあるため、万が一のことを想定しての作業となります。 もったいないと考えてしまう場合もありますが、愛犬の健康管理を最優先しましょう。

犬にじゃがいもを与えても良い1日の分量

犬にじゃがいもを与える際には適切な分量を与える必要があります。 じゃがいもはカロリーが高い食材であるため、与えすぎてしまうと肥満体質になってしまいます。 適したじゃがいもの量は体格によって変わり、5㎏の犬であれば20~30g程度がおすすめです。 量を守ることと上記でしましたように小さくして与えることも忘れないようにしましょう。 もし、適量を与えたにも関わらず下痢や嘔吐をするのであれば少し減らして様子を見るようにすることが大切です。 さらに量を減らしたにも関わらず、嘔吐や下痢の症状が出るのであればじゃがいものに対してアレルギーを持っている可能性もあるため、一度病院で検査してもらうようにしましょう。 アレルギーがある場合は痒がる行動をしたり、皮膚に炎症や湿疹が出ることもあります。

犬にじゃがいもを与えるメリット

犬にじゃがいもを与えても問題ありませんが、芽や皮を取り除くことや小さく刻むなどの加工をしなければならず、意外と手間もかかってしまいます。 そのため、じゃがいもを与えることで得られるメリットが特にないのであれば無理に与える必要性も低くなります。 しかし、犬にじゃがいもを与えることで得られる効果は多くあり、求めている効果があるのであれば注意点を把握してじゃがいもを与えることをおすすめします。 次に、じゃがいもを犬に与えた際に得られるメリットを紹介するので参考にしてください。

メリット①:便秘解消

食物繊維という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、2種類に分けることができることを知っているでしょうか。 水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けることができ、じゃがいもは水溶性食物繊維を多く含んでいます。 水溶性食物繊維は水に溶けやすい性質があり、便を柔らかくすることもできます。 便は固いと腸内でとどまってしまいやすいですが、柔らかくなることで便秘解消の効果が期待されます。 そのため、便秘気味の犬にじゃがいもを与えることをおすすめします。 便秘になると腸内に便が溜まっていくため、重症化してしまうと腹痛の症状が出ることもあります。 ただし、逆に軟便気味である際にじゃがいもを与えてしまうとより軟便になってしまう可能性があるため、注意しましょう。

メリット②:免疫力向上・老化防止

じゃがいもにはビタミンCが多く含まれており、人はもちろんですが、犬にも必要な栄養素です。 犬の場合は体内でビタミンCを作ることはできますが、それだけでは足らないため、人と同じように食事からビタミンCを摂取する必要があります。 ビタミンCには免疫力を高めたり、コラーゲン不足を防ぐこともできます。 免疫力が低下してしまうとさまざまな病気になるリスクがあり、コラーゲンが不足すれば関節疾患があらわれるリスクが高まり、高齢になった際に歩行できなくなる可能性も充分にあります。 そのほかにも老化防止の効果もビタミンCには期待でき、白内障予防の効果もあります。 犬は高齢になればなるほど白内障になるリスクが高いため、若いころからじゃがいもを与えていれば老犬にあっても視力を失うことを未然に防ぎます。

メリット③:低GIでおやつに最適

じゃがいもは低GIでおやつに最適と考えられています。 低GIとは、血糖値が上昇するスピードが遅いことです。 血糖値が急上昇してしまうと腹持ちが悪く、脂肪も付きやすい傾向がありますが、低GIであればそれらのリスクが低くなります。 上記ではじゃがいもにはカロリーが多く含まれているため、肥満にもなりやすいと紹介しましたが、あくまでも大量に与えた際に起きることであるので、適量を守っていれば逆に太りにくいです。 ただし、低GIになるには加熱する必要があります。 そのため、生で与えると低GIではなくなり、単にカロリーが高い食材を与えているだけになってしまいます。 太りにくく腹持ちもよいのでおやつとして与えれば、食事までおやつをねだってくることも減ってきます。

まとめ

犬にじゃがいもを与えることは問題ではありませんが、初めて与えるのであればアレルギーの心配もあるので少量だけ与えるようにしましょう。 そのほかにも毒が含まれている部分は取り除いたり、消化を良くするために加熱することも大切です。 じゃがいもを与えることで得られるメリットもありますが、与えすぎは逆にデメリットになるので注意が必要です。 しゃがいもを犬に与える際には正しい知識を身に付けてから与えるようにしましょう。

犬はさくらんぼを食べてもOK

犬にサクランボを与えるのは問題ありません。 さくらんぼは甘く人も好んで食べますが、犬も同じように好んで食べる傾向があります。 犬にさくらんぼを与える際は量に注意するようにしましょう。 いくら食べて害になる成分などが含まれていなくても食べ過ぎてしまうと体調を崩してしまう原因になってしまいます。 犬にさくらんぼを与える際は少量に抑え、食べた後に体調を崩してしまわないか様子見することも大切で、万が一下痢などの症状が起きた場合は与えることを控えることをおすすめします。

犬にさくらんぼを与える時の注意点

犬がさくらんぼを食べることで基本的に体調を崩してしまうことはありませんが、注意しなければならないポイントがいくつかあります。 そのため、さくらんぼを犬に与える際に注意点を把握せずに与えてしまうことは危険です。 なので、愛犬にさくらんぼを与える前に注意点を把握しておくことをおすすめします。 注意点を無視して与えてしまった場合は高い確率で体調を崩してしまい、愛犬を苦しませてしまう原因になってしまいます。 次に、さくらんぼを与える際の注意点を紹介するので覚えておきましょう。

種は絶対に食べさせない

さくらんぼの実の部分は食べても問題ありませんが、種は絶対に食べさせないようにしましょう。 さくらんぼの種は表面は木のように固くなっています。 硬い種を噛むことで歯を痛めてしまうリスクは低いですが、尖っている形状でもあるため、消化器官を傷つけてしまったり、喉や腸などに詰まってしまう危険性があります。 特に、小型犬ほど腸に詰まってしまうリスクがあるので注意しましょう。 また、さくらんぼの種は外は固いですが、割れると柔らかい部分があり、そこには中毒症状を起こしてしまう成分が含まれ、痙攣や嘔吐、下痢などの症状が出てしまいます。 よほど大量に食べないと中毒症状があらわれることはありませんが、注意したことに越したことはありません。

柄(え)を食べさせるのはNG

さくらんぼは柄の部分がついたまま販売されていることも多く、人も柄の部分を食べないように犬にも与えないようにしましょう。 柄の部分は消化されないため、胃や腸に詰まってしまったり、喉に引っかかってしまうリスクもあります。 犬は柄の部分をお構いなしに食べてしまうため、柄がついているさくらんぼを与えるのであれば最初に取り外してから与えるようにしましょう。 加工品などは柄が取り外されている場合も多いですが、種は取り除かれていないことも多いので注意が必要です。

皮は食べられる

人はさくらんぼを食べる際に皮ごと食べることが一般的であり、犬も皮ごと与えて問題ありません。 さくらんぼの皮が非常に薄いことから食べても問題ないです。 いくら薄い皮と言っても消化しやすいかどうかと言われると消化しにくい部類になります。 そのため、より犬に負担をかけたくないのであれば皮を剥いたさくらんぼを与えるようにしましょう。 また、皮には農薬がついたままになっていることもあるので、皮つきのまま与えるのであれば一度洗ってから与えるようにしましょう。

犬がさくらんぼを食べると得られる良い効果

犬にさくらんぼを与えることでさまざまな効果を得ることができます。 さくらんぼはあまり気軽に購入できるものではないので、わざわざ犬に与える機会も少ないのではないでしょうか。 しかし、得られる効果を知ることで少し高くてもさくらんぼを犬に与えてメリットを得たいと考える飼い主は少なからずいます。

有機酸の疲労回復効果

さくらんぼにはクエン酸などの有機酸が多く含まれている特徴があります。 有機酸には疲労回復効果が期待できるので、ドックランなどで運動量が多い日に与えることで翌日に疲れを持ち越してしまうことを軽減してくれます。 有機酸が疲労回復の役割がある理由は、疲労の原因ともなる乳酸を水と炭酸ガスに分解することができるからです。 疲れの原因となる乳酸を少なくすることで、疲労回復を早めることができ、この効果は犬だけでなく、人にも当てはめることができます。

アントシアニンの抗酸化効果

さくらんぼにはアントシアニンと呼ばれているポリフェノールの一種が豊富に含まれています。 アントシアニンは抗酸化力を高める効果が期待でき、健康的な体に仕上げてくれます。 アントシアニンの抗酸化作用は主に、血管の拡張や毛細血管の保護など血管類を強めることができます。 そのため、血管や血液が関係している病気を未然に防ぐことが期待でき、動脈硬化や狭心症予防などの効果があります。 高齢になればなるほど血管がもろくなりやすく、詰まりやすいので、老犬のおやつとしてさくらんぼはおすすめです。

血行が良くなる効果

さくらんぼを食べると体が温まることを知っているでしょうか。 多くの果物は食べると体が冷える傾向がありますが、さくらんぼの場合は体が温まり、血行を良くすることができます。 基本的に寒い環境で実ができる果物は体を温めると言われています。 血行が悪くなってしまうと詰まりやすく、血管の病気になってしまうリスクが高まってしまいます。 寒い季節にさくらんぼを与えることで寒さ対策としても与えることができますが、大量に与えることは控えましょう。

便秘を解消する効果

さくらんぼには食物繊維が多く含まれています。 食物繊維は便通を良くする効果があり、便秘解消に一役買ってくれます。 そのため、便秘に悩まされている愛犬にさくらんぼを与えてみてはいかがでしょうか。 便秘になるとお腹が張ったり、腹痛を起こしてしまうこともあり、軽い症状だと甘く見ないようにしましょう。 毎日の排便する回数や量をチェックすることで愛犬が便秘なのかどうかを知ることができます。 食物繊維は主に、野菜類に含まれていますが、好んで野菜類を食べる犬は少なく、便秘にもなりやすいです。

犬にさくらんぼを食べさせて良い量

犬にさくらんぼを与える際には量に注意する必要があることを紹介してきましたが、具体的にどの程度の量が適量なのかわからない場合が多いです。 基本的に犬の体重によって与えてもよい量も変わってきます。 例えば犬の体重が1㎏であれば3gが適量となります。 5㎏であれば11g、10㎏であれば18gと変わってきます。 ちなみに、さくらんぼ1粒は約6g前後である場合が多く、1㎏の子犬や小型犬の場合は1粒与えるだけでも多いことになってしまいます。 適量以上与えてしまうと下痢などの症状を起こしてしまったり、さくらんぼにアレルギーがある場合はかゆみや呼吸困難などの症状も出てしまいます。 また、糖分が多いさくらんぼであるため、食べすぎは肥満の原因にもなります。

まとめ

犬にさくらんぼを与えても問題はありませんが、与える際の注意点や適量を守ることをおすすめします。 特に、種や柄は体調を崩してしまう原因になるため、必ず取り除いてから与えることをおすすめします。 また、さくらんぼを犬に与えることでさまざまな効果を期待することができます。 しかし、犬は元々肉食でもあるため、無理してさくらんぼを犬に与える必要性も低いです。 甘いもの好きの犬も多いため、特別な日などにおやつ感覚として与えることがベストです。

犬のハウスの教え方とは?

犬を飼ったら教えておきたいしつけがいくつかあります。 「おすわり」や「お手」を教える飼い主は多いですが、「ハウス」も大切なしつけの一つです。 ここではハウスの教え方やコツ、ハウスを覚えておく目的について紹介しますので、ぜひ愛犬には身につけさせてください。

クレートをいつでも自由に入れる所に設置する

ハウスは自分だけの落ち着いていられる場所になります。 設置のポイントをご紹介します。 ●リビングなどに犬が快適でリラックスできるような場所を決めます。 家族の顔が見られたり、存在を感じられるような所が良いでしょう。 夏の直射日光が当たる場所など、環境的にむいていないところもあるので確認してください。 ●普段からクレートを設置することで、愛犬がクレートに慣れるようにしてあげます。 いつも同じ場所にあることで犬は安心します。 ●扉を常に開けたままにしておいてください。 初めて見たときには興味を持って匂いを嗅いだりするでしょう。 でも特に気にせず好きにさせておきましょう。 ●クレートの大きさは犬が中で立ち上がり、方向を変えられる大きさが適切です。 小型犬の場合は犬を入れて持ち運びできるものがおすすめです。

犬が好むおやつでハウスへ誘導する

①まず、ハウスの中に入るようにおやつをハウス内に置きましょう。 ②犬が見ている前でおやつをまず手前の方に入れてみます。 ③興味を持っておやつを食べたら褒めてあげます。 ④もう一度少し奥におやつを入れます。 こうして少しずつクレートの奥に入れたおやつを食べるためにクレートに入るように誘導していきます。 この時にギュッと愛犬を押し込んだりするのはNG行為です。 あくまでも、犬が自分の意志でクレートに入るようにしなければいけません。 そして、これを繰り返すとハウスに入ると良いことがあると理解していきます。

「ハウス」と言ってハウスに入る

クレートの奥まで入れるようになったら、今度は「ハウス」という指示を教えます。 ①「ハウス」と決まった一言を言いながら、おやつを与えるふりをして愛犬をハウス内に誘導します。 ②全身をハウスに入れて方向転換した時に、褒めながらおやつを与えます。 これがうまくできたら、何回か繰り返して「ハウス」という言葉がクレートに入るという意味だと覚えてもらいます。 必ず褒めておやつをあげることを忘れないでください。

さりげなく扉を閉める

「ハウス」という合図で、愛犬がハウス内に入ることに対して抵抗感が無くなってきたら、そっと扉を閉めてみましょう。 おやつはしばらく噛んでいられるガムなどが良いでしょう。 おやつに夢中になっている間に扉を閉め、またすぐに開けます。 犬がハウスから出てきたらよく褒めて、おもちゃで遊んであげます。 扉が閉まるということにまだ慣れていないので、びっくりさせたり嫌な思いをしないために、必ずそばにいて「開けて」と要求させないように気をつけておきます。 少しずつ扉を閉める時間を伸ばしていきます。 この時も扉の隙間からおやつを入れてあげたり、長く噛んでいられるおやつを入れたり、工夫をして退屈させないようにします。 そして外に出た時はよく褒めてあげます。

ハウスの中でゆっくり過ごす

ハウス内で愛犬がゆっくり落ち着いて過ごせるようになってきたら、時々おやつを追加で与えてあげましょう。 犬の様子を観察しながらも少し離れて、本を読んだりしてみましょう。 扉を閉めた状態でもハウスの中で落ち着いていられるようになったらほぼ完成です。 散歩の後など疲れた状態でハウスに入れると寝てしまうかもしれません。 眠れるということはハウスが安心できる場所という証拠です。 そんなにおやつを入れなくても大丈夫でしょう。 しかし、あまり長時間入れないように注意し、ハウスから出した時はたっぷり褒めてあげてください。

様々な場所で「ハウス」を練習する

ここまでの工程が成功したら、家の様々な場所でハウスの練習をしてみてください。 愛犬もハウスに慣れたはずです。 どんな場所でも「ハウス」と言われたら入って落ち着ける場所になることが大切です。 もうおやつがなくても大丈夫かもしれませんが、時々はおやつをあげたり、ハウスから出てきたらおもちゃで遊んだりすることも忘れないでください。 間違っても「入れっぱなし」にすることのないように注意しましょう。 また持ち運びができる場合は犬がハウスに入った状態で持ち上げたり、ゆっくり移動させるなどの変化もつけてみましょう。

犬にハウスを教える目的

犬がハウスを覚えることにはどんな目的があるのでしょうか。 人間にも自分の居場所があることは大切です。 それと同じで犬にとっても「自分だけの居心地の良い場所=ハウス」は落ち着いて過ごせる大切な場所となります。 外出や災害時にも役立ち、安心できるという大切な目的を紹介します。

外出時もハウスを覚えさせる

来客があった際でも、犬がケージに入っていれば、安心して来客を迎えることが可能です。 おとなしくハウスで過ごせると、飼い主さんのしつけの良さが来客に伝わります。 また、よその家に行く時や、病院などに連れて行く際も、クレートに入ってくれると、飼い主さんも安心できます。 入院しなければいけないとなった際、必ずケージに入らなければいけません。 その時も慣れていると犬のストレスは違います。 また車で出かける際には、車内で自由にさせておくのは危険なので、クレート等に入れた状態で固定することが安全な乗せ方になります。 宿泊施設によってはクレートやケージに入れることが求められる場合もあり、どんな場所でも落ち着けるハウスを持っていることは犬にとっても安心できることに繋がります。

犬が落ちつける場所を作れる

愛犬は家族と同じだから家の中で自由に暮らしてほしいと思う飼い主さんもいるでしょう。 もちろんそれも素敵な考え方です。 でも、犬は元々狭い場所を好むと言われます。 飼い主さんの声を聴くことができ、その気配も伺うことができる、落ちついた雰囲気のハウスは、犬にとって必要な場所です。 例えば雷や花火などの大きな音が苦手な犬は多いですが、ハウスは苦手なものや嫌なことからの避難場所にもなります。 また、留守番の際に不安で吠え続ける、物を壊すという問題行動がありますが、ハウスに入ることで一人で安心して過ごせるようになります。 ストレスを減らし、問題行動を減少させるという目的にもつながるのです。

災害時にも役立つ

最近は毎年のように大きな災害が起きています。 災害時に迷子になった犬や避難先に連れていけないペットの様子はよく報道されています。 災害時にはできる限り愛犬と安心して避難したいものです。 その時、災害で荒れた地面を裸足の犬に歩かせることはできません。 そのため、クレートに入れて犬を連れ出すことが可能ならば、飼い主さんも安心して避難できるはずです。 そして多くの場合、避難場所でも犬はクレートやケージに入ることを要求されます。 ハウスを知らない犬ではその状況はとてもストレスフルであり、体調を壊したり吠え続けたりすることが多く、避難自体を諦める人も少なくありません。 災害に備えるためにも愛犬にはハウスをしっかりと教えておくことは必要です。

犬にハウスを教えるコツ

犬を危険から守り落ち着いて過ごせるように、ハウスが大切だとわかってもらえましたか。 ハウスを教えるには少しずつ慣れてもらうのが一番ですので、絶対に焦ることなく広い心で時間をかけて教えていきましょう。 ハウスを教えるコツが次の2つです。

強制的には入れない

大切なことは「自分からハウスに入れるようにする」トレーニングでもあるので、中々入ってくれない状態を見て、抱っこしてハウスに入れてしまうと、その後も自ら入ってくれないようになります。 強制的に入れられることで、ハウスが落ち着ける場所とならないからです。 大好きなおやつやおもちゃを使ってご褒美とつなげることで、犬は「良いことがあるから入ろう」と考えます。 少し時間がかかることがありますが、それも個性と捉えてゆっくりとしたペースで行っていきましょう。

無理に閉じ込めてはダメ

完全にハウスを覚えるまでは、扉は常に開けたままにしておきます。 いつでも自分から入れる場所として用意します。 犬はまだ慣れていないので不安を抱きながらハウスの中を探っているのに、突然飼い主さんが扉を閉めてしまうと、「閉じ込められた」と恐怖を感じてしまうため、絶対NGです。 自分からハウスに入り、しばらく過ごせるようになった時に静かに音を立てず扉を閉めてみましょう。 ほんの数秒でまた開けて、少しずつ閉めた状態を伸ばすようにしていくことがポイントです。

まとめ

犬にとってハウスという自分だけの場所ができることは、穏やかに過ごすために必要です。 またハウスを覚えることで問題行動も減少し、外出や災害時の安心に繋がるので、生涯に渡ってとても重要なしつけとわかってもらえたことでしょう。 愛犬を守るためにもハウスのしつけをぜひトレーニングしましょう。 コツを守って、飼い主さんが焦らずに少しずつ教えることで、必ずハウスを覚えられますので根気よく時間をかけてあげてください。

犬に大豆を与えてもOK

犬に大豆を与えても大丈夫なのか気になる人もいるのではないでしょうか。 大豆にはさまざまな栄養価があるため、人が食べる際にも注目を浴びている食材であるため、犬にも与えたいと考えてしまうことも多いです。 大豆には特別に犬に対して有害な成分は含まれていないため、与えても問題ありません。 さまざまな調理方法をすることでフードに混ぜるだけではなく、犬用のご飯として手作りする際にも使用できます。 大豆は犬にとって害はありませんが、なかには人が普通に食べることができる食材でも有害になってしまうこともあるので一度確認することをおすすめします。

犬が大豆から摂取できる栄養素

犬が大豆を食べることでさまざまな栄養素を摂取することができます。 そのため、大豆を与えようと考えているのであれば同時にどのような栄養素が豊富に含まれており、どのような効果が期待できるのかも理解しておきましょう。 次に、大豆に含まれている栄養素を紹介します。

カルシウム

カルシウムと聞くと牛乳を思い浮かべる人も多いと思いますが、大豆にもカルシウムが含まれています。 カルシウムは骨や歯を形成するために必要な栄養素であり、成長期にしっかり摂取することで頑丈な骨格を作ることができ、歯の強度も高くなります。 カルシウムは牛乳でも摂取することはできますが、犬に牛乳を与えてしまうと消化不良を起こしてしまうリスクがあるので、大豆以外からカルシウムを摂取させたいのであれば牛乳ではなく、豆乳がおすすめです。

カリウム

大豆にはカリウムも含まれており、カリウムは筋肉や心臓の働きに大きく関係しています。 そのほかにも神経伝達機能もカリウムが関係しており、大切な栄養素の一つでもあります。 カリウムが不足してしまうと筋力が低下してしまったり、倦怠感が感じられるようになります。 そのほかにも心臓の他にも腎臓の働きを低下させてしまうなどさまざまな弊害が起きてしまいます。 倦怠感が症状に出るため、様子見をしっかりしていれば愛犬の異変に築くことができ、カリウム不足を疑うこともできます。

植物性タンパク質

大豆に含まれている植物性たんぱく質は体を作る重要な役割があるため、欠かすことができない栄養素でもあります。 体力維持の効果も得ることができるため、健康的に成長するためには植物性たんぱく質を与えるようにしましょう。 植物性たんぱく質はさまざまな野菜から摂取することができますが、大豆は多く含まれていることもあり、効率よく植物性たんぱく質を摂取することが可能になります。 ちなみに動物性たんぱく質にも体を作る効果があり、筋肉を効率よく強化することが期待できますが、摂取しすぎは肥満の原因となります。

犬に大豆を与える時の注意点

犬に大豆を与えることは問題ありませんが、与える際には注意しなければならないポイントもいくつかあります。 そのため、犬に大豆を与えようと考えているのであれば注意点を把握しておきましょう。 注意点を知らずに与えてしまうと体調不良を起こしてしまう可能性が高まります。

生の大豆は与えない

冒頭では大豆には犬にとって毒となる成分は含まれていないと紹介しましたが、あくまでも加熱した大豆のことであり、生の大豆にはトリプシン・インヒビターという非常に毒性の高い成分が含まれています。 そのため、犬に大豆を与えるのであれば生の状態で与えないようにしましょう。 膵臓ではトリプシンという成分が分泌され、タンパク質を分解しますが、トリプシン・インヒビターはトリプシンの働きを抑制してしまうので消化不良を起こしてしまい、下痢などの症状があらわれてしまいます。

節分用の煎り大豆に注意する

節分用の豆は大豆であり、煎り大豆です。 煎り大豆は熱を加えていますが、水などでふやかしていないため、非常に硬いです。 硬くても犬の歯やあごの力があれば食べることができますが、消化が悪く、消化不良を起こしてしまうリスクが高いです。 大量に与えてしまうと食道に詰まってしまう可能性もあり、腸閉塞になってしまいます。 また、犬は元々肉食であるため、穀物などをすり潰す歯がないため、口に入れた大豆を細かくすることができず、そのまま飲み込んでしまうことも消化不良を起こしやすい原因です。

消化不良に注意する

上記でも紹介したように大豆は消化が悪いので、煎り大豆や原型がある大豆を与えてしまうと消化不調を起こす可能性があります。 排便した際に大豆がそのまま排出されてしまったり、吐き出すこともあります。 そのため、犬に大豆を与えるのであれば茹でるなどして柔らかくすることはもちろんですが、ペースト状にして与えることも大切です。 大豆を少量与えることは問題ない場合が多いですが、大量に与えるとそれだけ体調不良になるリスクが高まってしまいます。

大豆アレルギーに注意する

犬も人と同じようにアレルギーを持っている可能性があり、大豆アレルギーであればアレルギー反応を起こしてしまうため、与えないようにしましょう。 そのため、初めて大豆を与える場合は少量だけ試しに与えるようにしましょう。 万が一かゆみや下痢や嘔吐してしまうとアレルギー反応を起こしている可能性があるため、大豆は今後与えないようにしましょう。 大豆アレルギーがあるにも関わらず、大豆を与えてしまうと最悪命にかかわってくることも考えられます。

犬に大豆を与える方法

犬に大豆を与えるのであれば適切な方法で与えるようにしましょう。 犬に大豆を与えても問題ありませんが、与え方を間違ってしまうとさまざまな悪影響が出てしまうこともあります。 次に、犬に大豆を与える方法を紹介するので参考にしてください。

大豆の加工品を与える

基本的に動物に人用に作られた加工品を与えることはおすすめできない場合が多いですが、大豆の場合はそのまま与えるよりも加工品のほうがおすすめできます。 大豆の加工品には豆乳やきなこ、納豆、豆腐などが当てはまります。 大豆の加工品はすべて原型をとどめていないので、消化しやすいメリットがあります。 ただし、豆乳は添加物がない物を選び、きなこは砂糖が入っていない物を選びましょう。 豆乳であれば飲み物として与えることができ、きなこはフードなどに混ぜる与え方がおすすめです。

茹でたり砕いたりして与える

上記でも紹介したように大豆を与えるのであれば原型をとどめていないようにしてから与えるようにしましょう。 そのままでは喉に詰まらせるリスクが高く、消化も悪いです。 大豆を茹でないのであれば叩いて細かく砕きましょう。 加熱するのであれば茹でて柔らかくなったものをつぶしてペースト状にすることをおすすめします。 消化が悪い大豆でも一工夫加えるだけで食べる際のリスクを軽減することができ、しっかり大豆の栄養を摂取することも可能になります。

過熱して与える

生の大豆はトリプシン・インヒビターという成分があり、体調不良を起こしてしまう有毒な成分です。 しかし、この成分は加熱すると消滅する特徴があるため、生の大豆ではなく、加熱することを忘れないようにしましょう。 人の場合は生の大豆を食べても悪影響がありませんが、犬と人では体のつくりが違うため、人にとって無害でも犬にとっては有害になってしまうこともあることを理解しておきましょう。 ちなみに煎り大豆にしなくても茹でることでも熱を加えることができるため、トリプシンインヒビターは消滅しています。

まとめ

犬に大豆を与えることは問題なく、大豆に含まれているさまざまな栄養素のおかげで健康維持をすることができたり、健康に成長することも期待できます。 ただし、生の大豆や原型をとどめている大豆では犬に悪影響が出てしまうこともあるなど注意点も多くあります。 そのため、初めて大豆を犬に与える際は与え方や与える量に気をつけましょう。 豆腐や豆乳などの加工品であれば飼い主の手間も省けるため、おすすめです。

犬に生姜を与えても大丈夫

生姜は日本では薬味としても重宝され、寒い時には体を温めてくれるので食生活によく取り入れられている食べ物です。 犬にも生姜は少量であれば与えて問題はないと言われています。 中毒になることもありません。 ネギ類は中毒を起こしますが、生姜はネギ類ではありませんので安心してください。 むしろ効果もいろいろとありますので、それらの成分のメリットや与え方、注意点をお伝えしていきます。 正しい知識を持って、犬の食事にも取り入れてみてください。

犬に生姜を与える時に得られる効果

生姜は体の血行を良くし、体を温める作用があることが知られています。 他にも殺菌作用や老廃物を体外に排出するのを助ける作用もありますが、それらは生姜の辛味成分が持つ効果です。 生姜に含まれる成分と与えた際に得られる効果について説明していきます。

ジンゲロール:抗菌作用

生姜の辛味成分の中で一番多く含まれているのがジンゲロールです。 血流の促進作用があり、免疫力の向上や、冷えの改善などの効果があると期待されています。 何よりも突出した特徴は、抗菌作用や吐き気を抑える作用でジンゲロールならではと言えるかもしれません。 強い抗菌作用は食中毒の予防にもなり、吐き気止めにもなるのはありがたい効能ですね。 犬の体調を管理し、長生きさせるためにもぜひ免疫力はアップさせたいので生姜は効果がありそうです。

ショウガオール:体を温める

ジンゲロールは乾燥や加熱によってショウガオールになります。 ショウガオールの特徴は、血行の促進によって体をぽかぽかに温めてくれることです。 同時に抗酸化作用もあります。 犬も体が冷えることは避けたいですし、特に老犬の場合は寒さの影響を受けやすくなります。 そんな時生姜を取り入れて、体を温め、血流を良くすると血液の状態もサラサラになるので冬場にはぜひ取り入れたい食材です。 抗酸化作用は老化防止・健康維持に役立ちます。 またショウガオールは皮膚トラブルの改善にも効果があるため、通年利用するサプリメントにも使われています

ジンゲロン:老廃物の排出

ジンゲロールが分解されて生まれるのがジンゲロンです。 発汗作用があり、滞留している水分や老廃物を排出してくれる作用があります。 犬は運動をして汗をかきますが、生姜による発汗作用で要らない物を体外へ出してくれます。 ジンゲロンには血行促進と体を温めてくれる効果もあり、これら3つの辛味成分が上手く作用しあって健康維持に役立つのが生姜です。 人間にも犬にもこれらの効果があるので与えるメリットは大きいと言えるでしょう。

犬に生姜を与える方法

犬に生姜を与えるメリットがわかったところで、次はどのように与えるのが良いのかということです。 与え方のおすすめを紹介しますが、初めて生姜を与える人はまず少量から始めて、1日に与えて良い量を守りましょう。 どんなに体に良い食べ物でも多すぎては逆効果になることもあるので、注意してください。

初めて生姜を与える際は少量から

犬に生姜を与える1日分の量は次のとおりです。 体重5kgでは小さじ1/4・体重10kgでは小さじ1/2・体重20kgでは小さじ3/4程度となります。 生姜を犬に初めて与える際は、いきなり目安量のしょうがを食べさせるのは避けて、少量から与えましょう。 また、生姜にアレルギーを持っている可能性があります。 お腹が弱い場合は少しの量でも刺激が強いこともあるので、食べさせた後は必ず体調を確認してから少しずつ増やしていきましょう。

絶対にすりおろす

次に与える方法ですが、絶対にそのまま与えることはやめてください。 そのままだとお腹を壊すので、犬に食べさせる直前にすりおろしてあげるのがベストです。 直前にすると香りが立ち、犬は嗅覚が優れているので生姜の香りで食欲をそそられるからです。 少量すりおろした生姜をいつものフードと混ぜたり、手作りご飯の人はお肉やお魚に乗せてあげるとよいでしょう。 刺し身に生姜が付いているのと同じで、生魚の生臭さを消してくれます。

皮をむかないで食べさせる

生姜をすりおろす際は、皮をむかなくても大丈夫です。 なぜなら、皮と身の間には栄養がたくさん含まれているためです。 すりおろす前に生姜をよく洗って、皮についている汚れは落としてあげてください。 生の生姜がそのまま与えるのが気になる人は、すりおろしたものにぬるま湯を加えてスープにするのがおすすめです。 香りが立ち、寒い時には少し暖かいスープをフードや手作りご飯にかけてあげると、体が温まり効果が抜群です。

犬に生姜を与える時の注意点

ほんの少量の生姜でも十分に効果が期待できますので、ぜひ食生活に取り入れてほしいものですが、与える際には注意点もあります。 皮付きをすりおろして使うということ以外にも、次の点に気をつけてくださいね。

注意点①:生姜焼きのタマネギに注意する

人間の夕食が生姜焼きなので、それを少し犬にもあげる…という人はおられるでしょうか? 生姜焼き自体あげることはあまりおすすめできませんが、もし食べさせたい場合はタマネギを取り除いてから与えましょう。 タマネギはネギ類なので毒性成分により中毒を起こします。 タマネギと一緒に炒めたお肉や生姜を食べることで、その毒性成分も体内に入ることがあるので、タマネギ入りの食べ物は避けましょう。 生姜焼きを作る際に少しだけすりおろした生姜を別にして犬のご飯にトッピングしてあげてください。

注意点②:乾燥させた粉末状の生姜か生の生姜を使う

どこのご家庭にもチューブ入りの生姜は冷蔵庫にあることが多いと思います。 生姜のチューブの生姜は非常に便利ですが、生姜のすり下ろし以外にも様々な添加物が含まれていることがほとんどなので、なるべく生や乾燥状の生姜を使いましょう。 人間の食べ物なので絶対に問題があるとは言えませんが、添加物が人間より小さな犬の体にどのような影響を与えるかははっきりわかりません。 もちろん、紅生姜やガリなどの加工品は絶対に与えないでください。 チューブ入りのものでなく生または、乾燥させた生姜を利用しましょう。

まとめ

生姜の3つの辛味成分が持つ効果について解説しました。 犬にとっても生姜は健康に役立つので、少量のすりおろしたものをいつものご飯にプラスしてみてはいかがですか? 血流を良くし、皮膚トラブルの改善、免疫力向上などさまざまな効果が期待できそうです。 人間の食事用に使う生の生姜を少し取り分けるだけでよいので、注意点をも持った上で与えてみましょう。

水頭症になった犬の見分け方は?

水頭症という病気を知っているでしょうか。 一度発症してしまうと完治することは難しいと言われている非常に危険な病気です。 水頭症とは、髄液が頭蓋内で溜まってしまっている状態であり、脳を圧迫し続けます。 そのため、さまざまな障害がでる可能性があり、日常生活が普通におくることができなくなることも多いです。 次に、水頭症の見分け方をいくつか紹介します。 水頭症は完治することは難しいですが、早期発見することで症状が悪化することを防ぐことが期待できます。

外見だけで分かる症状

水頭症は外見だけでも見分けることができます。 体の内部の病気ではありますが、髄液が溜まることで外見にも変化があらわれるため、外見でも見分けやすい特徴があります。 頭がドーム状に膨れたり、頭のてっぺんが穴のようになっている場合は水頭症になっている可能性があります。 そのほかには両目が外側に向いている場合も要注意です。 これらの外見の変化がみられるのであれば早急に病院に連れて行くようにしましょう。 外見の変化は徐々に進行する場合もありますが、急激に変化して気づきやすい場合もあります。 普段から犬と触れ合う時間が多ければ普段との違和感にも気づきやすいです。

外見以外で見受けられる症状

水頭症は外見以外でも見分けることができます。 いつもボーっとしていたり、痙攣を起こすこともあります。 そのほかには歩行することが困難になったり、頭をなでるといきなり吠えたり、暴れるなどパニック障害を起こしてしまうこともあります。 また、物に良くぶつかるようになるなど、普段では考えられないような行動が多くなってしまいます。 これらのさまざまな異変が起きる原因は髄液が脳を圧迫しているからであり、圧迫されている部分によって異変の内容も変わってきます。

水頭症になった犬の治療法は?

水頭症は完治することが難しい病気です。 しかし、さまざまな治療方法があるので、水頭症と診断されたのであれば治療することになります。 治療することで症状の進行を遅らせることができたり、一時的に完治させることも期待できます。 水頭症の治療方法はおおまかにわけて2種類用意されているので、進行具合や症状にあった治療方法が選ばれます。 次に、水頭症の治療方法を詳しく紹介するので参考にしてください。 どちらが愛犬にあった治療方法なのかわからないのであれば、医師に任せるようにしましょう。

外科的治療

外科的治療方法は、内科的治療をしても効果があまり見られなかった時や進行性であり、内科的治療では進行を食い止めることができなかった場合に行われます。 しかし、老犬であり、体力的に外科的治療が難しい場合は内科的治療を続行されることもあります。 外科的治療の場合は髄液を腹腔に排出するようにチューブを入れる手術になります。 この手術をすることで髄液が脳内に溜まることがなくなるため、さまざまな障害を軽くすることが期待できます。 しかし、感染症になるリスクが高かったり、以前に増して髄液が分泌される量が増えてしまうケースもあります。 また、一般的な動物病院では手術できないため、専門の病院で治療を受けるようになります。

内科的治療

内科的治療は体力的に手術ができない場合や水頭症の症状が軽度である場合に行われることが多いです。 内科的治療では、脳脊髄液でもあるCSFが作られることを抑制し、脳内の圧力を下げる方法です。 髄液の作られる量が減れば、圧迫する力も弱くなり、水頭症の症状を緩和することができます。 使用される薬は主に、ステロイド剤や利尿剤、抗痙攣剤などです。 抗痙攣剤は痙攣が起きた場合にだけ、使用されます。 利尿剤は点滴で投与される場合もありますが、症状が落ち着いてくれば錠剤になり、家に帰って餌などに混ぜて与えるようになります。 内科的治療は動物病院でも治療が受けられることが多かったり、犬自体に負担がかかりにくいメリットがありますが、完治させることが難しいことや効果があらわれないなどのデメリットもあります。

水頭症に犬が陥らない予防法は?

犬はさまざまな病気になってしまうことがあり、年齢を重ねれば重ねるほど病気になる可能性が高まります。 病気によっては予防することができるので、病気ごとの予防方法をしていれば病気になるリスクが下がります。 そこで気になるのが水頭症を予防することができるかどうかではないでしょうか。 次に、水頭症を予防することができるのかどうかを詳しく紹介します。 上記でも紹介したように水頭症を発症してしまうと長い期間治療を受け続ける必要があるため、予防できるのであれば予防しておいて損はありません。

予防は難しいが早期発見が大切

結論から説明すると残念ながら水頭症を予防することは非常に難しいです。 予防が難しい原因は、水頭症になる詳しい原因がいまだに判明していないことと、いくつかの要因から水頭症になるリスクが高まると言われているからです。 そのため、水頭症に対しては予防するのではなく、早期発見・早期治療をすることが重要になると考えましょう。 早期発見することができれば、それだけ症状が悪化してしまうリスクを下げることができます。 早期発見するためには上記で紹介した見分け方を把握することが重要になります。

まとめ

水頭症は髄液が脳内に溜まってしまうことであり、脳を圧迫してしまう病気です。 脳はどの生き物でも重要な器官であり、圧迫されることでさまざまな障害が出てしまいます。 治療法は確立されていますが、完治する可能性は低く、長い期間治療しなければならない病気でもあるため、油断できない病気でもあります。 予防方法も現在では確立されておらず、いかに早い段階で見つけることができるかが重要になります。 脳内で起きる病気ですが、外見でも水頭症か銅貨を判断することができるため、日ごろ愛犬とよくコミュニケーションをとるようにして、異変に気付けるようにしましょう。

犬が首をかしげる5つの理由

愛犬が首をかしげる姿は、微笑ましく可愛い仕草でもありますよね。 日常的によく見かける仕草ですが、意味をご存知でしょうか。 飼い主様の声や聞こえてくる音などに反応していると思われますが、その中でも様々な意味を持っていることが考えられます。 どのようなシーンで首をかしげるのか理由をご紹介していきます。

理由①:飼い主を喜ばせたい

愛犬が首をかしげたときに、飼い主様から「可愛いね」と褒めてもらったり笑顔になってくれたりして、愛犬が良い思い出として覚えていることがあります。 なので、また首をかしげれば喜んでくれるかもしれない、と行動している犬もいます。 他にもいつも褒めるときに言っている言葉でも「嬉しい」と愛犬が感じてくれれば、首をかしげる仕草を見せてくれるでしょう。 飼い主様と愛犬の信頼関係を結ぶツールとなっていると考えられます。

理由②:音や言葉を聞き取るため

人が感じない音を聞き取る力がある犬の耳は、例えば飼い主様が発する言葉や音から様々な情報を集めていると考えられます。 どこから聞こえるか・それはどんな音なのかを首をかしげることによって、耳の角度や高さを調節しながら一生懸命聞き取ろうとしています。 初めて聞いた音の場合は、「不思議」と思いながらも「不安」の要素も入り混じっているので、音の発生源を確かめ正体を知ろうとしている可能性もあるでしょう。

理由③:音以外の情報にも興味がある

犬は音の他にも、初めて見るものや見慣れないものに対して興味を持ちます。 犬の目は人のようにモノをハッキリと見ることが出来ないといわれていますが、少なからず視覚からの情報も取り入れています。 「これはなんだろう」と危険があるものなのか、自分にとって嬉しいものなのか、興味と不安の気持ちが入り混じっているときも首をかしげる傾向があります。 一説には、自分の長いマズルが邪魔して見えにくいから、首をかしげて角度を変えながら見ているともいわれています。 もしお散歩中などで、愛犬が立ち止まって首をかしげる仕草をしていたら視線の先には興味を引く対象があるかもしれません。

理由④:危険を感じている

優れた聴覚を持つ犬は、ご家族など同居している方から飼い主様が帰宅する前から「ソワソワと落ち着かなかった」「誰もいないのに玄関で待機していた」といった話を聞いたことはありませんか。 海外では、離れた隣家の火事に気付いて飼い主様を起こした犬もいるそうです。 人が聞こえない音を感じることが出来るといわれている犬は、家の中にいても様々な音をキャッチしている可能性があります。 聞き慣れない音や物音の刺激によって、警戒心を抱いて危険かどうか首をかしげて判断しようとする場合も考えられます。

理由⑤:実は病気のサイン

犬の習性や特徴が関係している可愛い仕草である他にも、病気によって起こることも考えられます。 「そんな病気あるの」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 耳の病気や神経系に問題があったりあるいは、皮膚病の可能性だったりして様々な病気が原因となります。 中には、ずっと首をかしげた姿が続く犬もいてその場合は深刻な状態である可能性もあります。

犬が首をかしげるのは病気の可能性がある

音や見慣れないものといった刺激となりうる対象がないにも関わらず、首をかしげる仕草を繰り返していたり耳を触るような行動をしていたりして、「明らかにいつもと違う」様子が見られたら病気を疑いましょう。 体がふらついたり元気がないなどの症状が現れることもあります。 比較的よく知られている病気から、見過ごすと命に関わる病気まで多数の可能性がありますので愛犬の様子を日頃からしっかりと観察してあげてください。

パグ脳炎

「壊死性髄膜脳炎」という大脳を中心に広い範囲に壊死が起こる別名パグ脳炎という病気です。 発見されたのがまだ最近である新しい病気であるため、知名度は低いのですが完治の見込みが少なく場合によっては発症から数日もしくは数週間の命ともいわれている恐ろしい病気です。 パグに多く症例が見つかっていることから「パグ」の名前が付いていますが、チワワやポメラニアンなどの小型犬でも罹患が報告されていますので発症の可能性は否定できません。 まっすぐ歩くことが困難となり、首をかしげる仕草やめまいによる起立不能といった神経系の症状が見られるでしょう。 治療にはステロイドなどが用いられる対処療法がメインとなり、まれに慢性的に病状が進行している場合は治療が迅速に行われることによって数年ほどの延命も期待できるようです。

内耳炎

ウイルスや細菌による感染症などで、成犬からシニア層の犬に内耳炎の発症が多く見られます。 初期症状として、耳の違和感によって頭をしきりに振る行動が増えるでしょう。 平衡感覚を正常に保つ三半規管に影響が出てきますので、ふらつきや真っ直ぐに歩くことが難しくなり吐き気や嘔吐など人でいう乗り物酔いのような状態になります。 その際、首をかしげる斜頸も現れ、かしげた方向へぐるぐると旋回する行動も現れる場合があります。 ここまで症状が強く現れていると、犬の身体的な苦痛や負担は大きくなり早急な治療が必要となります。 自宅では無理に歩かせるようなことはせず、安静を保ちながらペットベッドやトイレとの位置を見直してあげると良いでしょう。

突発性前庭疾患

中年期からシニアにかけて多いといわれている病気で、平衡感覚を司る前庭神経という部分に何らかの異常が起きて首をかしげる斜頸や、眼球が素早く左右に揺れたり動いたりする眼振という症状が名前の通り突発的に現れます。 人がくるくると回転した後に、まっすぐ立っていられず目が回っている状態といえばわかりやすいかもしれません。 原因がわからないものを含めて、突発性前庭疾患と呼んでいます。 前庭神経は末梢神経と中枢神経の2つに分けられており、突発性前庭疾患は末梢神経に関わる異常によって起こります。 頭をかしげる側の内耳や前庭神経に問題があり、眼振の他にもふらつきや立ち上がりが出来ない気持ち悪さから、嘔吐や食欲不振がみられる場合があります。 愛犬の様子がおかしいと感じたら、速やかに掛かりつけの動物病院で診察を受けましょう。 発症から処置が早ければ早いほど、その後の回復までの経過が変わってきます。 また、斜頸などの後遺症が多少残ってしまうこともあります。

犬が首をかしげる時の応急処置

「うちの子、首をかしげてるし様子が変」と感じたら、速やかに診察を受けるのがベストな対応ではありますがすぐに連れて行けない場合もあるはずです。 そんな時に愛犬を少しでも危険のない状態で見守ることが大切になります。

耳掃除をしてあげる

愛犬の耳の中を確認してみましょう。 赤みを帯びていたり痒がっていたりして愛犬が耳を気にするそぶりをしていませんか。 またニオイがキツく感じることもあり、外耳炎や内耳炎といった病気を発症しているかもしれません。 少しでもラクにしてあげるために、市販のイヤークリーナーで耳掃除をしてあげましょう。 しかし状態の悪化や根本的な病気の治療にはならないので、速やかに診察を受けてください。

無理矢理な飲食は避ける

吐き気も催すことも考えられますので、無理に食事やお水を飲ませようとしないことが大切です。 食欲があって自分で食べようとする場合は別ですが、もし横になっている状態で無理に口に入れたりすると、誤嚥の可能性もあり大変危険です。 また、食欲がある場合も嘔吐することも考えられますので食事は控えたほうが良いかもしれません。

ケージ内か安全な場所で保護する

首をかしげた状態で旋回などの症状がみられる場合は、まっすぐ歩くことは難しく例え横になっていても床の上でぐるぐると回ってしまうこともあります。 周りにある家具や柱などにぶつかると危険ですので、ケージの中に入れて周囲をマットやクッションなど柔らかいもので保護すると安心です。 フリーにすることは避けてください。 サークルなどで周囲を囲って安全な空間を確保するのもおすすめです。

まとめ

犬は人に体調不良や苦しさを言葉で伝えることができません。 また、多少の不調なら隠すのも上手です。 毎日一緒にいて様子をみているはずの飼い主様でも、気づかずにいることもあるでしょう。 いつもと違う仕草や違和感があれば、間違いでもかまわないので安心のために診察を受けるように心掛けましょう。 そのためにも信頼のおける獣医師を家の近所に見つけておくと安心です。

猫の視力はいいの?

猫の目は大きく可愛らしく見える要素の一つではありますが、実際に視力が良いのか気になる人もいるのではないでしょうか。 夜に目がきくという情報もあるため、極端に視力が低いと感じている人は少なく、猫を飼っている人でも人間が見えてると感じている人が多いです。 次に、猫の視力について詳しく紹介していきますので、猫を飼っている人は把握しておきましょう。 場合によっては病気の可能性もあるので、目に対する知識を身に付けておいて損をすることはありません。

猫の視力は0.1~0.2くらい

猫の視力は良いと考えている人も多いと思いますが、実は猫の視力はそこまで高くなく、人でいうなら0.1~0.2程度と考えられています。 そのため、くっきり鮮明に見えているのではなく、常にぼやけて見えているような状態と言えます。 一見ぼやけて見えていることは不自由に感じてしまいがちですが、猫の場合はそれが正常であるため、特に心配する必要もなく、生活するうえで支障が出てしまうこともありません。 ぼやけて見えていても他の能力や感覚で物にぶつかってしまうこともありません。

近いものを見ることが得意

猫は視力はそこまで高くないことがわかりましたが、近くの物を見ることには優れている傾向があります。 およそ5~10mまでの距離であればぼやけて見えている中でもよく見える範囲と言えます。 そのため、10m以上離れてしまうとほぼ見えない感じに近いため、こちらが物音を立てずに歩いても気づいていない可能性も高いです。 遠くのものが見えにくい猫は車が近づいていることに気付くことに遅れてしまい、事故やトラブルにもあいやすい傾向があり、放し飼いする場合は注意する必要があります。

猫は赤が分からない?

人の場合はさまざまな色を認識することができる錐状体細胞があり、猫の目にも同じように錐状体細胞が存在しています。 しかし、猫の場合は緑と青しか認識することができず、赤色は認識することができません。 色は赤・青・緑が基本色であるため、その3色だけ認識することができれば人が見えているようにカラフルな世界が広がります。 そのため、赤色が認識されないことはさまざまな色を認識することができないため、人が見ているようなカラフルな世界を猫は見えていません。 なぜ猫は赤色を認識することができなくなっているかは、進化する際にカラフルな色彩は必要なかったためであると考えられています。

優れた動体視力で獲物を捕らえる

猫は動体視力に優れている動物であり、視力が低くても早く動くものに対してしっかり目で追い続けることができます。 一秒間に4㎜ほどの微妙な動きでも感知することができ、素早い獲物をうまく狩ることが可能となっています。 飼い猫で室内でゆったり生活している猫でも動体視力が低下してしまっていることはほとんどなく、猫じゃらしなどのおもちゃで遊んであげればいくら飼い主が素早く動かしてもしっかり目で追うことが可能となっています。

猫の視力が暗闇でも発揮される秘密

猫の視力は暗闇で発揮されることを知っているでしょうか。 猫は夜に目が優れていると知っている人も多いですが、正しい知識ではない可能性も少なくありません。 次に、猫の視力は暗闇に強い理由などを紹介するので、猫を飼っているのであれば把握しておきましょう。

光を取り入れる大きな目

猫が暗闇の中でも視界を確保することができている理由は、大きな目が大きく関係しています。 人の目と比べて猫の目は大きく、瞳孔が広いという違いもあります。 瞳孔が広いことはそれだけ光を効率よく取り入れることができるため、少しの光さえあれば暗闇の中でも視界を確保することができます。 猫の種類が変わっても大きな瞳であることは共通して言えることでもあるため、種類が変わっても人よりも暗闇の中でも見えている場合が多いです。

光を調整できる瞳孔

上記で紹介したように、瞳孔が広いことで暗闇に優れていることに加え、人よりも光を調整することに優れている特徴もあります。 暗闇の中の僅かな光を瞳孔を広げることで光を最大活用することが可能となっています。 夜間に猫に光を当てると目が光ることは瞳孔を広げて視界を確保している証拠でもあります。 人の場合も瞳孔を調整して弱い光を集めるような働きはしていますが、猫よりもその調整する力が弱く、瞳孔も小さいので猫のように暗闇でも歩き回ることは難しいです。 ちなみに猫は強い光を目に入れてしまうと体が固まってしまう傾向があり、動体視力に優れている猫でも一瞬動きが止まります。

網膜を2倍活用している

猫は網膜を2倍活用していることも暗闇でよく見えている理由です。 猫の目にはタペタムと呼ばれる反射板があり、一度目に入った光は網膜まで届き、そこからタペタムに反射し、再び網膜に光が当たるようになり、通常の2倍ほどの光が結果的に網膜に照射されていることになります。 そのため、弱い光でも強い光に変えることができています。 上記でも紹介したように猫は人のようにさまざまな色を認識することはできませんが、そもそも暗闇の中では色を認識することも難しいので、猫にとっては昼間見えている色彩と大差ありません。

本当の真っ暗闇だと見えない

猫は暗闇で視力を高まることを紹介してきましたが、実は本当の真っ暗闇では視界を確保することができません。 そのため、暗視スコープで見えているような感じではなく、あくまでも少しの光がなければ猫も暗闇で何も見ることができません。 月の光や蛍光灯の僅かな光で大丈夫なので、夜間にも室内を自由に歩き回らせたいのであれば、豆電球をつけていたり、カーテンを開けて月の光が入るようにしていれば大丈夫です。 いくら瞳が大きく瞳孔の働きに優れていても光がなければ活用することができません。

まとめ

猫の視力について紹介しましたが、理解することができたでしょうか。 なかには間違った知識で覚えていた人もいたのではないでしょうか。 猫の視力は夜間であれば万能と考えてしまいがちですが、真っ暗では視界を確保することができず、身動きをとることもできません。 視力も元々高くなく、人のようにくっきり見ることはできませんが、猫にとっては不自由に感じることはありません。 ただし、猫も人と同じように目の病気になる可能性もあるので、定期的に眼球をチェックするようにしましょう。