犬の視力はどれくらい?
犬が飼い主をじっと見つめてくる瞳は愛らしいものです。
アイコンタクトで意思を伝え合うのはとても幸せな気持ちになりますが、犬の視力はいったいどれくらいなのでしょう。
犬の視力を人間の視力で表すと、0.1~0.2 程度です。
そのため、2~3m先の物体はあまりクリアに見えていないようです。
はっきりと物が見えるのは33~50cmくらいだとも言われています。
かなりの近視ということですね。
その反面、動体視力はとても優れているようです。
猫が走り去る姿を見て犬が追いかけようとするのがその一例です。
また犬種によっても視力に違いがあり、シェパードやロットワイラーは近視が多く、ボルゾイやアフガンハウンドなどの鼻が長い犬は水平方向によく見える部位があるそうです。
こちらの記事では犬の視力についてまとめてみました。
犬と人の視力・見え方には違いがある
視力としては近視と言えますが、犬の視力は人間よりも優れている点があります。
物をはっきりと目に映す力は人間よりも弱い反面、優れた動体視力と、少ない光で物をとらえる力に犬は長けています。
犬の祖先をたどると、うす暗い中で狩りをして生きてきたのでこういう物の見え方が適していたのだと考えられます。
そして視覚以外にも優れた嗅覚や聴覚を使って、情報を集められるようになっています。
犬の視力の測り方は?
犬の視力は一体どのように測っているのでしょうか?
人間のように視力検査はできませんから正確に測定することは不可能ですが、大まかに見えているのかどうかを検査する方法があります。
視力が気になっている飼い主さんは家で試してみてください。
瞳孔反射テスト
眼は光を感じて神経から物を見ます。
視力を失うと瞳孔が開いたままになってしまうため、光を入れると瞳孔が縮むかどうかを見るテストです。
部屋を真っ暗闇にした後に、犬の目が暗さに慣れるまで数分間待ちます。
その後、部屋を明るくして、犬の瞳孔が小さく収縮すれば正常な証です。
暗い場所を怖がる、夜になると物にぶつかるなどの様子があれば視力低下の初期症状かもしれません。
若い犬でも病気によりこのような症状が出る時があるので、気になる人は病院で詳しい検査を受けてみましょう。
綿球落下試験
丸めた脱脂綿やティッシュなどを用意します。
その脱脂綿・ティッシュを犬の真上から落とします。
それに合わせて目や顔が動けば正常な証です。
犬が壁によくぶつかるとか物につまずくといったことがあれば、このような方法で確認できます。
元々動体視力が優れているはずの犬が動くものを目で追えないということは、視力がかなり落ちていることになります。
早めに気づくことで症状を和らげることができたり、周囲を整えて怪我のないように配慮できるので、チェックしてあげることは大切です。
犬の色の識別能力はどうなっている?
犬と人間では目の構造が少し違うため、目から見た世界には違いがあります。
まず色を識別する能力に大きな差があります。
「犬は色盲」と言われていましたが、現在は完全に白と黒のモノトーンの世界ではないことがわかってきました。
でも、犬の網膜が認識できる色は人間ほど多くはありません。
しかし、犬は視覚による情報にはあまり頼っていません。
人間は色で判断することが多く、情報の約80%を視覚に頼っていますが、犬は約20%くらいだと言われています。
犬が見ている色の世界を紹介します。
犬が見ている色の世界
人間の網膜には錐状体(すいじょうたい)と呼ばれる色を感じる細胞があるので、色々な色を識別できます。
しかし、犬の網膜には錐状体がほとんどないのです。
犬の数少ない錐状体は黄色と青、その中間色にしか反応しません。
黄色・オレンジ・緑はくすんだ黄色に、青や紫は青っぽい色として見えています。
しかもちょっとぼんやりと靄がかかったように見えます。
つまり、赤や緑をはっきりと認識することができないのです。
特に赤は暗いグレーにしか見えないそうです。
完全に白と黒しか見えないのではありませんが、なんとなく黄色と青のぼんやりとした色の世界で生きているのです。
犬が好きな食べ物もその色はあまり関係なく、首輪やカラーを色で選んだりするのも飼い主だけの楽しみだということです。
犬と人間が見る色の世界は違う?
人間と犬では色を識別する能力に大きな差があります。
そのため、全く違った色の世界に生きていると言えるでしょう。
例えば信号機の赤は犬にはわかりませんが、空の青や黄色の花は私達と同じように見えているかもしれません。
また赤いボールを芝生の公園で投げて遊んでいても見失って探し出せないことがあるかもしれません。
赤と緑は認識することが難しいからです。
逆に黄色と青は認識できるので、ボールの色を変えると探しやすいでしょう。
こんなふうに犬と人間の見える色の違いを知ると工夫ができます。
暗闇の中
光の少ない暗がりの中で、人間は対象物を認識することが難しいです。
一方、犬は同じ暗がりでも、ほんの少しの光で対象物を見分けることが可能です。
犬は本来夜行性の動物なので、薄暗い中でも獲物を捕らえることができました。
網膜の裏に光を増幅できるタペタム層を持っていて、暗闇でも物が見えるのです。
人間が必要な光の約1/4の量で物が見えると言われています。
暗い場所で犬の写真を取ると目が光って写るのはこのタペタム層にフラッシュが反射しているからです。
ドッグフード
犬の目からドッグフードを見ても、あまり美味しそうな肉色ではありません。
ドッグフードの色は犬のためではなく、購入者である飼い主に「美味しそう」と思わせることを目的としているのです。
人間から見た美味しそうな肉の色は赤ですが、先程述べたように犬にとっては赤は暗いグレーにしか見えません。
そして犬は視覚から美味しそうとは思わないようです。
犬にとっては嗅覚が一番優先されるので、食べ物の匂いにつられて食欲が出ます。
フードに限らず、おやつなども着色料は犬には関係ないことがわかります。
花畑
花畑といえば、赤や黄色など色とりどりの華やかな花と緑が鮮やかなコントラストです。
人間の目には鮮やかに写る花ですが、同じ景色を犬の目から見たら、ほとんどが単色で塗りつぶされたような、あまり綺麗さを感じないような景色になります。
きれいな花畑で犬の写真を撮ったり、お散歩したりするのは飼い主さんには楽しいですが、犬の目にはきれいな景色には写っていないというのは少し残念になりますね。
まとめ
犬の視力についてはいろいろな研究が進んでいます。
例えば人間が見られない紫外線を犬は見ることができます。
また両目の視野は人間よりも広く220~270度もあり、広い範囲を一度に見ることができます。
視力はあまり良くない犬ですが、匂いや声などの情報で判断をし、私達とは違う色の世界で生きていること、さまざまな能力を持っていることがわかります。
犬の視力について知ることで犬を理解できる手助けになっていたらうれしいです。
犬の脂肪種とは?
犬の体にしこりを見つけることがあります。
原因は様々ですが、比較的多いものに「脂肪腫」が挙げられます。
犬の脂肪腫は、皮下脂肪が異常なほど増殖して、しこりが形成された良性腫瘍のことです。
良性なので特に影響はなく、何もせずそのままにしていることもありますが、発生場所や大きさによっては切除することもあります。
脂肪腫の原因や症状、治療についてまとめてみました。
犬の脂肪腫の原因は?
脂肪腫が何故発生するのか、はっきりとした原因は今のところ解明されていませんが、脂肪腫は主に老犬で多く見られる病気です。
犬種による差はなく、身体中のあらゆるところにできますが、胸や腹、後ろ足、脇の下に発生する率が高いようです。
雌犬の方が雄犬より2倍発生が多いとも言われています。
脂肪の塊でもあるので、肥満や遺伝が関係するとも言われています。
皮膚に現れる腫瘍は他にもいろいろあり、見間違えることもあるので要注意です。
犬の脂肪種の症状
脂肪腫は脂肪細胞からできる良性の腫瘍で「こぶ」のようなものです。
犬の体をマッサージしたり触っていたりする時に気が付くことが多く、犬自身は特に気にはならないことが多いです。
ただ、大変良く似た腫瘍が他にあり、肥満細胞腫や乳腺腫瘍、リンパ腫などとの見分けがつきにくいので注意しなければいけません。
次に、主な症状や見分ける方法、潰れた時の対処法について解説します。
脂肪種の主な症状
脂肪腫の症状は痛みや痒みを感じることがほとんどありません。
普通は体に1つだけ現れる脂肪種ですが、体中に複数できることもあります。
形も大きさも一定ではありません。
皮膚の変色や固い部分、コリコリした部分などができるのが特徴です。
体の表面にできた脂肪腫はほとんど痛みはありませんが、筋肉の間に出現した脂肪腫はとても固く、周りの筋肉を圧迫するため、痛みを生みます。
痛い部分を異常に舐めたり、歩き方がおかしくなったりすることもあります。
脂肪腫はゆっくりと大きく、広がっていくことが多いです。
早期発見の場合は簡単な治療で完治しますが、放置するとかなり大きくなって生活の邪魔になることもあります。
脂肪種なのか見分ける方法
脂肪腫が出現しやすい場所は腹部や胸部、前足と後ろ足の付け根など、体の柔らかい部分だと言われています。
しかし、頭や背中、耳、唇などにもできることがあります。
脂肪腫は他の悪性腫瘍や皮膚炎との見分けが難しい病気です。
見分け方としては、触ると腫瘍が柔らかく皮膚の下で動く感触があるかどうかということです。
また脂肪腫は弾力性があり、形が楕円形のことが多いです。
日頃から愛犬の体を触る習慣をつけ、どこかに柔らかいしこりを見つけたら、病院で相談し検査を受けてみましょう。
脂肪腫が破裂・潰れたらどうする?
もし脂肪腫を見つけた場合は、絞ったり潰したりはせず、獣医師に相談をして、適切な治療を受けられるようにしましょう。
痛みや痒みがあれば、犬は気にして噛んだり舐めたりするでしょう。
その場合に潰れたり、破裂したりすることがあります。
また皮下のう腫という症状が一緒に発症して、炎症を起こし破裂することもあります。
中から膿や血液が出て来ますのでそれを取り除き、菌が入って化膿しないように清潔にします。
自己判断で対処せずに、きちんと診察を受けてください。
犬の脂肪種の治療費
脂肪腫の治療にはどれくらいの費用がかかるのかということは気になる点です。
投薬治療になるか手術になるかによって異なりますが、もし手術だとしたら、大体の相場は2~4万円ほどと言われています。
小さな脂肪腫であれば、取り出すだけで済むところですが、大きいものや筋肉の間にできている場合などは手術も時間がかかり、何日か入院することもあります。
手術前には血液検査があり、麻酔や術後の病理検査や内服薬などもかかります。
脂肪腫の大きさ、場所によっても費用が変わってきますので、獣医師との確認をしっかりして治療計画を立てることが大切です。
犬の脂肪種の予防法
原因が詳しく分かっていないため、発症を完全に予防することは困難です。
しかし、脂肪腫になりにくい体のために良いことはいくつかあります。
例えばマッサージや漢方、サプリメントなどを試している人は多いようです。
豆乳が良いとも言われているので、試してみても良いでしょう。
肥満は脂肪腫ができやすいとも言われているので、おやつの与えすぎなどに注意し体重管理をしましょう。
どんな病気・症状であれ、治癒力を高めるために免疫力は大切です。
食事やサプリメントだけでなく、毎日の散歩や楽しい時間を作りストレスのない生活を心がけましょう。
犬の脂肪種の治療法
脂肪腫を発見したら、すぐに手術ということではありません。
基本的に良性腫瘍なので経過観察が多いですが、脂肪腫の場所や大きくなる速さによって生活に支障が出る時は手術する方が良いでしょう。
投薬治療と手術による治療について次に解説します。
投薬治療
発生した脂肪腫によっては、投薬治療や塗り薬などを使って経過を観察するケースもあります。
心臓などが悪い犬は、手術ではなく内服薬での治療となります。
ステロイドの投薬や直接脂肪腫に注射をして小さくする治療法も行われます。
また外科手術を行った後でも切除が十分でなかった際には、放射線療法や化学療法をすることがあります。
切除手術
ワンちゃんに何らかの障害が現れたり、飼い主さんが気になる場合は、切除手術をすることが一番良い治療となります。
脂肪腫の場所や大きさにより手術の内容も変わってきます。
切除が不十分であれば再発してしまうので、できる限り大きく切除することになります。
時には足を切断しなければいけない場合もあるため、決して簡単なものではありません。
高齢犬に多い脂肪腫ですが、高齢であると麻酔のリスクが高いこともあり手術に耐えられない場合が出てきます。
従って、早めに診察を受けて、状態によっては小さいうちに切除することが良い場合もありますので獣医師とよく相談することが大切です。
まとめ
犬の脂肪腫は良性で、問題なく過ごせることも多いです。
しかし、大きくなって生活に支障が出た場合や筋肉の間にできた際には外科的治療が必要になることも考えられます。
また脂肪腫は他の悪性腫瘍と見分けが難しいため、自己判断で放置することは避けて、必ず動物病院で診察を受けましょう。
早期発見のためにも、普段から愛犬のボディチェックをするようにして早くしこりやデキモノを見つけられるようにしてください。
犬に枝豆を与えてもOK
犬に枝豆を与えてもよいのか気になる人もいるのではないでしょうか。
犬は元々肉食ではありますが、雑食にも近いので気になるものは何でも食べてしまう傾向があります。
そのため、飼い主の意図に反して枝豆を食べてしまうことも少なくありません。
しかし、枝豆は犬に与えても特別害になるものではないので体調不良を起こしてしまう心配もありません。
与える際に注意しなければならないことはあるので、最低限の知識は身に付けておきましょう。
食べさせる時は少し工夫を加える
枝豆は人でも飲み込むことができる小さい粒であるため、犬も飲み込んでしまう危険性があります。
また、犬の歯には穀物類をすり潰すような歯がないため、小さく丸いものはそのまま飲み込んでしまいます。
枝豆は決して消化が良い食べ物とは言えないので小さくして胃に入れることが好ましく、そのまま飲み込むことは消化不良を起こしてしまう危険性があります。
そのため、枝豆を与える際には、すり潰したり小さく刻んで普段与えているフードに混ぜるなどの工夫をしましょう。
一工夫するだけでも愛犬への負担を軽減することができます。
塩は入れないで必ず茹でる
人が枝豆を食べる際に塩を入れて味付けする場合が多いです。
枝豆に含まれている塩分量は人にとっては害になることはありませんが、犬にとっては多すぎてしまいます。
そのため、犬に枝豆を与える際には塩を入れないで茹でることをおすすめします。
また、犬はしょっぱい味付けを特別好む傾向もないため、塩を入れる一工夫は不必要です。
大概の場合は、人が好む味付けは犬にとっては濃い味付けになってしまっている場合が多く、何かしらの栄養素を過剰摂取してしまいます。
毎日枝豆を食べさせても大丈夫?
犬に枝豆を与えても問題ありませんが、毎日与えてもよいのか気になる人もいるのではないでしょうか。
与える量が少量であれば毎日与えても問題ありません。
枝豆には豊富なたんぱく質が含まれているため、健康的な体作りのサポートをしてくれます。
そのため、毎日枝豆を犬に与えることはメリットになることが多いです。
ただし、子犬や老犬の場合はうまく食べることができなかったり、消化できない場合もあるので、様子見をしながら与えるようにしましょう。
タンパク質は腎臓で分解されますが、多くのタンパク質を摂取した場合は腎臓に負担がかかるため、腎不全の犬には与えないようにしましょう。
犬に枝豆を与える際の適量は?
犬に枝豆を与える際には適量を守ることが重要です。
何事でも適量が大切であり、大幅にオーバーしてしまうといくら体に良い食材でも害になってしまいます。
枝豆にも同じことが言えます。
枝豆100g中に135カロリーも含まれているので、結構豊富に含まれていることがわかり、与えすぎは肥満の原因となります。
犬に与えてもよい枝豆の適量は犬の体型ごとに分けられ、4㎏以下であれば4~9粒、10㎏以下は14~23粒、25㎏以下は23~40粒、25㎏以上は50~60粒を目安にしましょう。
犬に枝豆を与えてはいけないケースとは?
犬に枝豆を与えても問題ないことを紹介しましたが、与えてはいけないケースもあります。
そのため、一概に犬に枝豆を与えても大丈夫と考えるのではなく、与えてはいけないこともあると認識しておきましょう。
次に、犬に枝豆を与えてはいけないケースを紹介します。
愛犬が当てはまるかどうかを確認してから枝豆を与える判断をしましょう。
生のままでは食べさせない
枝豆を犬に与える際には生のまま与えないようにしましょう。
人も枝豆を食べる際には火を通すように犬に与える際にも火を通すことが大切です。
生の枝豆にはトリプシンインヒビターという成分が含まれており、消化酵素でもあるトリプシンの働きを妨げてしまいます。
そのため、生の枝豆を食べてしまうと下痢などの症状を起こしてしまうリスクがあります。
枝豆は元々消化しにくい食材ですが、生のままではより消化しにくくなってしまうので、茹でるなどして火を通しましょう。
トリプシンインヒビターは熱を加えると分解してしまう特徴があるため、トリプシンの働きを阻害してしまう心配もいりません。
皮・さやは与えない
枝豆を食べる際にさやから豆を取り出して食べることは人であれば普通ですが、薄皮は食べる人もいるのではないでしょうか。
そのため、さやから豆を出したまま犬に与えてしまうことも多いですが、下痢などの症状を起こす危険があります。
さやは明らかに消化に悪い見た目であり、食べるものではないという認識もあるため、犬にさやごと与えることはほとんどないです。
しかし、薄皮もさやと同じように消化しにくい部分でもあるため、与える際にはさやと薄皮どちらも取り除いてから与えることをお勧めします。
大豆アレルギーに注意する
枝豆を与える際には大豆アレルギーに注意しましょう。
大豆と枝豆は見た目が異なるため、違う作物と考えてしまうことも多いですが、大豆の未熟な物を枝豆と言います。
そのため、大豆と枝豆は全く同じ作物であり、大豆アレルギーがあれば枝豆を食べてもアレルギー反応を起こしてしまいます。
すでに大豆アレルギーがあることがわかっているのであれば大豆だけではなく、枝豆も与えないように注意しましょう。
また、大豆アレルギーがあるのか判断できていない場合は、初めて枝豆を与えるのであれば少量ずつ与えるようにしましょう。
枝豆を与えた際に咳や痒み、湿疹などがあらわれたら大豆アレルギーを持っている可能性が高く、すぐに病院で治療してもらいましょう。
尿路結石を患う犬には与えない
尿路結石を患っている犬には枝豆は与えてはいけません。
尿路結石になっている犬は食事による治療が行われている場合が多く、細かく摂取するミネラルなどが制限されています。
そのような状況で枝豆を与えてしまうと治療法がうまく効果しない場合も出てきます。
そのため、枝豆を与えたい場合はまず尿路結石を完治させるようにしましょう。
完治すれば療法食もなくなり、枝豆を食べても問題ありません。
また、治療中は枝豆に限らず決められた食事以外は与えてはいけません。
枝豆に含まれる栄養素は?
枝豆にはさまざまな栄養素が含まれているため、犬に与えることで健康的な体づくりのサポートをしてくれます。
上記で紹介したタンパク質はもちろんですが、皮膚を保護する役割があるビタミンCや骨のタンパク質を活性化するビタミンKも含まれています。
そのほかには血液に効果がある鉄分やカリウムなども含まれているため、非常に優れている食材とも言えます。
そのため、大量に与えてしまいやすいですが、多くのタンパク質も含まれているので運動量が少ない犬では肥満の原因となります。
まとめ
犬に枝豆を与えること自体は問題なく、豊富な利用が含まれているため、与えることで得られるメリットは大きいです。
ただし、枝豆を与える際には注意点を把握していなければ愛犬の体調を崩してしまう原因となってしまいます。
さやや薄皮を取り除くことはもちろんですが、生で与えることもできないので、意外と与える際に手間と時間がかかってしまいます。
手間はかかってしまいますが、それに見合うほどのバランスのよい栄養が含まれているため、枝豆に含まれている栄養素で改善できる不調を起こしているのであればフードに混ぜて与えてみましょう。
犬の後ろ足に力が入らない原因とは?
犬の後ろ足に力が入らない状態になると、上手く歩けないばかりか排泄にも問題が出てきます。
生活に大きく影響してきますので、愛犬はもちろん飼い主様にも負担が出てくるでしょう。
では、どんなことが原因で後ろ足に力が入らなくなってしまうのでしょうか。
原因と治療や対策についてご説明していきます。
原因①:加齢
人と一緒で、年を重ねると共に筋力が低下し体重を支えることが難しくなります。
踏ん張る力が衰えてしまうことによって、震えやふらつきの状態が目立つようになります。
散歩中でもすぐに立ち止まってしまったり歩くスピードが落ちていたりして加齢を疑う場面が多々あるかもしれません。
ですが、可愛そうだからといって散歩に行かずにいると、より筋力が失われて近い将来に寝たきりになることも考えられます。
少しずつでもゆっくりと歩かせるようにしましょう。
無理のない範囲で適度な運動を毎日の行うことが大切です。
原因②:神経系の異常
脳や脊髄といった神経に炎症や異常があると、犬の後ろ足に力が入らない・歩き方がおかしいといった神経症状が現れることがあります。
腫瘍が原因になる場合もあり部位や大きさによっても症状の出方は様々ですが、脳腫瘍の場合はシニア犬に起こりやすいといわれています。
他にふらつきやよろけてしまうなどの様子がみられたら、すくに受診をしましょう。
原因③:怪我
散歩中やドッグランで遊んでいる時に、後ろ足を何かしらの理由によって怪我してしまった場合に痛めた足をかばって力が入らなくなってしまいます。
姿勢も不自然で歩き方がおかしいことで怪我が発覚することもしばしばあります。
外の環境だけではなく家の中でも、ベットや椅子の上から飛び降りたり同居犬と遊んでいてぶつけたりして後ろ足を怪我することも考えられます。
愛犬と共に暮らしている飼い主様は、家の中の届く範囲に危険なものを置かないなど注意している場合がほとんどのはずです。
ですが、ちょっとした遊びの中で思わぬ怪我をすることもありますので気をつけてあげましょう。
原因④:遺伝性疾患
親から子へと受け継がれる遺伝子に変異が起こり発症します。
純血腫の場合は、その犬種に起こりやすい疾患としてある程度は認知されていますが、飼い主様としては正しい知識と注意で早めの対応と準備もしやすいかもしれません。
遺伝性疾患が原因の場合、犬種に関わらず小型犬から大型犬まで発症します。
股関節形成不全や膝腕骨脱臼など多くの病気が考えられますが、足に力が入らないので横座りをしたり不自然な歩き方をしたりして飼い主様が気付く場合があります。
どちらかというとパピー期から成長期にかけて比較的若い時期に発症する場合も多く、「まだ子犬だから」と考えていたら遺伝性の疾患だったケースも多々あるようです。
犬の後ろ足に力が入らない病気~子犬・成犬~
それでは、犬の後ろ足に力が入らなくなる病気はどんなものがあるのでしょうか。
子犬・パピー期から成犬にかけて多く発症する病気をいくつかご説明していきますので、特に発症しやすい犬種がお家にいる飼い主様は、気をつけてあげましょう。
水頭症
先天性がほとんどといわれている水頭症は、小型犬の中でもチワワやポメラニアンやマルチーズに多く発症しています。
脳には脳室と呼ばれる空洞があり、正常な脳は適切な量の髄液で満たされているのですが、このバランスが崩れて髄液が増えすぎる・少なすぎるなどの異常によって、水頭症を発症します。
ぼーっとしていたりふらつきや回転するといった歩行の異常がみられたりして、中には食欲がなくなって嘔吐や痙攣などの神経症状が現れる場合もあります。
なりやすい犬種はありますが、なぜこの犬種が遺伝によって発症するのか詳しくはわかっておらず、小型犬の飼い主様は様子をよくみて違和感があればすぐに診察を受けましょう。
ですが、生後数ヶ月で発症する場合も多く、子犬特有の落ち着きの無さと勘違いする可能性もあります。
馬尾症候群
腰から尻尾の付近にある背骨の中は細い神経が多数あり、馬の尻尾に似ていることから馬尾神経と呼ばれています。
この馬尾神経が脊髄や血管に圧迫されることにより起こる病気です。
症状は様々ですが、初期は尻尾を動かすことによる痛みや腰痛の他に、おすわりや階段を使うことでも痛みが出てゆっくりとした動作になるでしょう。
進行すると後ろ足がふらついたりしびれが起きて尿失禁することもあります。
大型犬に多く見られますが、男の子に多いとされていて温存療法か外科手術を行うかは状態によって判断し決定します。
椎間板ヘルニア
椎間板が変形し、体を動かすために大切な役割を持つ背骨を通る脊髄神経を圧迫してしまう病気です。
最初は歩きたがらない・高いところへ飛び乗らないといった症状で、年齢を重ねた犬なら「年かな」と感じる程度かもしれません。
重症化すると足元がふらつき、背中の痛みや腰を動かすことが困難となって四肢の麻痺を起こす可能性もあるでしょう。
排尿や排便のコントロールもできなくなりますので、状況や状態に応じて温存療法や外科手術の選択と治療を行っていきます。
ミニチュア・ダックスフンドやウェルシュ・コーギーなどが発症しやすい犬種として挙げられます。
犬の後ろ足に力が入らない病気~老犬~
若い犬や育ち盛りの犬はもちろん、年齢を重ねたシニアと呼ばれる老犬に起こりやすい病気も存在します。
老化による病気はある程度仕方ないとも考えられますが、飼い主様が注意と管理をすれば防げる病気もありますので、シニア世代に差し掛かっていたり真っ只中の愛犬がいたりする場合は特に注意してあげましょう。
前立腺肥大
繁殖や他の理由などで去勢を行わずにいたシニアの男の子にみられ、精巣のホルモン分泌異常によって前立腺が肥大化することを前立腺肥大と呼んでいます。
この肥大化した前立腺が尿道を圧迫したり直腸を圧迫したりして様々な症状が現れます。
排尿や便秘を含む排便困難の他にも神経を圧迫することによって後ろ足のふらつきが見られる場合もあるでしょう。
根本的な治療には去勢手術が含まれていますが、全身麻酔となるので内臓の他の箇所に疾患を持つ犬は内科的な温存治療を行います。
前庭疾患
内耳の前庭という器官は、体の平衡感覚を正常に保つ役割を持っています。
この部分に異常が起こると家具や物にぶつかりやすくなり、後ろ足に力が入らなくなることがあります。
より進行すると、平衡がわからなくなっている犬の体はまっすぐ歩くことは不可能になり、同じ場所をぐるぐると回り、嘔吐や多量のよだれといった症状が見受けられます。
この場合は投薬による治療もしくは、様子を見て症状が落ち着くのを待つこともありますが、素人判断せずに診察を必ず受けましょう。
犬の後ろ足に力が入らない病気の初期症状とは?
今まで元気だったのに突然症状が現れたり、徐々に症状が進んでいったりして飼い主様としては気が気じゃないかもしれません。
どちらの場合でも愛犬の体に異変が起こっている状態になりますので、老化の場合も含めてより早期の治療を行うためにもすぐに診察を受けるように心掛けましょう。
突如現れるタイプ
いきなり症状が現れるものとして、椎間板ヘルニアや後ろ足の骨折の他にも血栓の場合も考えられます。
症状に気がついた時点で、すぐに掛かりつけの動物病院を受診してください。
早期に治療を開始すれば回復にも差が出てきますので、しっかりと検査と納得のいく説明を受けてから最善の方法を選択しましょう。
徐々に進行するタイプ
徐々に現れる病気は、飼い主様が「なんかおかしい」「最近大人しい」と年齢のせいにしがちな些細な症状がまず見られます。
また、突如現れる病気として挙げた椎間板ヘルニアや骨折も、犬の性格や症状によっては気づかない場合も考えられます。
病気の進行と共に、愛犬に痛みや辛さを与えてしまうのでどんな小さな違和感も放っておかずに診察を受けるようにしてください。
まとめ
大切な愛犬の体の変化を見過ごさないように、歩く姿やおすわりの仕方など飼い主様だからこそわかる仕草を毎日変わりなく行っているか、チェックするクセをつけると良いでしょう。
特に後ろ足の異変は、排尿や排便に繋がるので生活の質を低下させてしまうことも少なくありません。
毎日元気に生活できるように定期的な検診も有効なので、年齢に合わせた適切なケアを行ってあげましょう。
猫の健康診断の必要性は?
動物の健康診断はお金がかかるというイメージから、異常がなければしなくて大丈夫と思っている飼い主さんが多いのが現状です。
ですが、健康診断は不調がない時にこそ実施して欲しいのです!
健康な数値を知り、変動がないかを定期的にチェックすることで異常があった際の早期発見に繋がります。
猫は弱みを見せず、症状を隠す動物です。
飼い主さんが症状に気づく時には重症化していることも多いため、日頃から定期的な健康診断を受けておくことが必要だと言えます。
猫の健康診断の費用
猫の健康診断の費用は一般的な内容で受けた場合とオプションに分けられます。
動物病院によって異なりますが、一般的な検査項目のみであれば、目安は5,000円~10,000円程度でしょう。
一般的な検査以外に心配なことがある場合やもっと詳しく調べたい場合、オプションの検査を追加することがあるのですが、必要な検査は年齢や健康状態によって異なるため、先生としっかり相談しながら決めるようにしてください。
オプションごとの費用も病院によって異なり、詳しく調べる場合は20,000円~35,000円くらいが目安となるでしょう。
猫の健康診断の頻度
猫の健康診断を受ける頻度は、猫の年齢によって変える必要があります。
そこでここでは、年齢別に健康診断の頻度について詳しく解説していきましょう。
幼猫の受診頻度
幼猫は1歳未満の猫のことを言いますが、この時期の猫は体力がなく抵抗力も低い傾向にあります。
そのため、成猫であれば何にもない病気でも幼猫にとっては命取りになることも。
そうならないようにするためには、簡単な検査でいいのでこまめに健康診断を受け、感染症にならないために予防接種も受けておくようにしてください。
成猫と高齢猫の受診頻度
成猫は1歳~6歳の猫で、年に1度の健康診断を受けるようにしてください。
また、高齢猫は7歳以上なのですが、特に10歳以上になるとさまざまな病気を発症しやすい傾向にあるため、半年に1度の健康診断が理想です。
成猫であっても、持病がある猫は健康状態が良くない時には小まめに健康診断を受けることをおすすめします。
猫が健康診断を受けるタイミングは飼い主さん次第になるので、飼い主さんがきちんと時期を決めて健康診断を受けた方がいいでしょう。
健康診断のためだけに時間がさけないと思う場合は、予防接種は年に1回受けることが望ましいため、そのタイミングで一緒に健康診断を受けると何度も病院に行かなくてもすみますよ!
猫の健康診断の内容
猫の健康診断の大切さや費用・タイミングなどについて前述してきましたが、実際、どんな検査をするのか気になっている方も多いかと思います。
ここでは、猫の健康診断の内容について詳しくご紹介していきます。
検査内容①:触診
まずは、触診です。
猫の全身状態を触って確かめることで異常がないか見つけることから始まります。
目や耳の状態、歯石や口内炎がないか、脇や首、ひざの関節、リンパ節の腫れなど、直接手で触りながら観察していきます。
目ヤニがあれば結膜炎、口臭は腎臓病の疑いがあるので、細かくチェックし、続いて聴診器をあて、心臓の音を聞きます。
検査内容②:便・尿検査
動物にとって便と尿は、健康のバロメーターで検査する上で非常に重要なものです。
この検査をすることによって、膀胱や腎臓などの泌尿器系や糖尿病などを発見することができます。
便に関しては自宅で採取したものを当日に渡すことになると思うのですが、猫の場合、自宅で尿を採取するのはなかなか困難。
そのような場合は、病院で採取することもできるので予め先生にお願いしておきましょう。
検査内容③:採血
全身状態を調べる上で、触診の他に大切なのが血液検査です。
結束バンドで血管を浮き上がらせてから、採決を開始。
採取した血液が専門機関に回され、器官系をみる「血液化学検査」と、血液中の細胞数をカウントする「完全血球計算」を行います。
高齢の猫の場合、甲状腺機能亢進症など、ホルモンの働きに関する病気も発症しやすくなるのですが、甲状腺の検査は基本の血液検査に含まれていないので、オプションで追加することが可能。
血液検査は外部に委託することが多いため、結果に2日~1週間かかります。
検査内容④:レントゲン
続いてレントゲンなのですが、猫の場合、基本検査に含まれていないことが多いので必要な場合はオプションで追加してもらいましょう。
レントゲン室に入り、台に乗せ胸部と腹部のレントゲンを撮影します。
獣医師と看護師が体を固定し、仰向けと側面の2方向から撮影。
撮影された画像をもとに、心臓や肺、腎臓、肝臓の位置、大きさ、異常がないかなどを確認します。
10歳を超えると関節炎や軟骨形成異常など骨に関する症状も出やすいので細かいチェックが必要になってきます。
検査内容⑤:超音波
超音波も基本検査ではなくオプションで追加する項目となっている病院が多いです。
診察台で仰向けになり、臓器の構造を確認するのですが、超音波検査の方法は病院によって異なります。
この検査によって、腫瘍や内臓の肥大、水ぶくれなどの異常がないかをチェック。
なかでも猫は泌尿器系のトラブルが出やすくなるので、膀胱や腎臓もしっかり確認し、病気のリスクを探っていきます。
猫の健康診断の注意点
猫の健康診断をする上でいくつかの注意点があります。
ここでは、どのような点に注意すればいいのかをご紹介していきます。
事前に便・尿を用意しておく
健康診断の基本検査には尿検査・便検査は必ず行われるため、飼い主さんは尿と便を自宅で事前に採取していかなければいけません。
しかし、人間のように簡単に採取できるようなものではないので、猫がどのタイミングで尿や便をするか日頃からチェックしておくと採取しやすいでしょう。
病院へ持っていく尿・便は検査する3時間以内のものが望ましいと言われているので、採取した時の猫の状態や日付、時間などを忘れずに明記しておいてください。
便は比較的簡単に採取することは簡単なのですが、前述したように尿に関しては困難なこともあるため、持参するのが難しい場合は当日病院で採取してもらうようにしてくださいね。
普段の猫の様子を観察しておく
猫の普段の様子をしっかり観察しておくことも健康診断を受ける上では非常に重要です。
そのためには、日頃から猫の様子を飼い主さんがしっかり観察しておき、猫の体調や動きを先生に伝えられるようにしておいてください。
メモをとっておいてもいいかもしれませんね。
特に、観察しておいてもらいたい項目は、猫のご飯の内容、ご飯の量、お水の量、トイレの回数などは大切なので必ずチェックしておくようにしましょう。
猫が落ちつけるおもちゃなどを用意しておく
検査の内容によっては絶食を指示されることもあります。
また、検査にかかる場合は、猫を動物病院に預けることも考えらえるでしょう。
そんなことも考え、猫が落ち着いて過ごせるように、いつも愛用しているタオルやおもちゃなどを一緒に渡しておくと少しでも負担の軽減になります。
まとめ
今回は、猫の健康診断についてご紹介してきました。
元気な愛猫であれば健康診断を受けるという判断はなかなかしない飼い主さんも多いと思いますが、健康だからこそ健康診断を受けることが大切だということがわかりましたね。
愛猫に少しでも元気で長生きしてもらえるように日々の健康診断はとても重要なものになってきますので、今回の記事を読んで参考にして頂き、定期的に健康診断を受ける習慣をつけるようにしましょう。
犬の健康診断は必要
犬との暮らしはかけがえのないものであり、幸せな時間を共有しあえる友だちであり子どもである関係性を築いていけるでしょう。
そのためにまず飼い主様が気をつけなくてはならないことは、愛犬の健康管理です。
人の4倍から7倍といったスピードで成長していく犬は、人間の年齢に換算すればあっという間に飼い主様の年齢を追い抜いていきます。
その分、比較的短期間の内に病気や老化に対する予防や対策を考えることが大切となります。
毎日愛犬の体を触って、痛がるところや異常がないかチェックしている方がほとんどのはずですが、自覚症状がなく進行する病気もたくさんありますので、掛かりつけの動物病院で定期的に健康診断を受けましょう。
病気の早期発見や予防にも繋がり、安心して毎日を過ごすためにも健康診断について詳しくご紹介していきますのでぜひ参考にしてください。
犬の健康診断の費用
飼い主様として気になる費用面は、しっかりと事前に確認しておきたいところです。
すべての動物病院が犬の健康診断を行っているとは限らないので、まず掛かりつけの病院での確認やサイトで調べてみましょう。
受け入れている場合は、検査項目や診察料・費用について説明や記載がされています。
年齢に応じた検査項目を揃えたコースや、最低限の検査をセットにしたり、愛犬に必要な検査のみをチョイスできたりして飼い主様が選びやすいように用意している動物病院もあるようです。
どんな内容で検査をするかによって料金も変わりますが、同じ検査内容を行う複数の動物病院を比較検討するのもひとつの方法です。
健康診断に掛かった費用として、7千円台から3万円前後の費用が掛かったという調査結果もあります。
犬を健康診断に連れて行く頻度
まだまだ若くて元気な愛犬を健康診断に連れて行くのは早い、と感じている飼い主様は多いかもしれません。
確かに健康であれば何も問題はないともいえますが、先述の通りに早く年を取る犬は1年で人間の4年から7年を過ごす計算となります。
若い時でも掛かる病気も多々ありますので、持病のない犬であれば最低でも1年に1回程度、7才以降のシニア期なら1年に2回の健康診断をおすすめします。
「前回はいつだっけ」とわからなくなってしまうことも考えられますので、愛犬の誕生日や飼い主様のお誕生日のタイミング、春のワクチン接種の時に健康診断の予約をするといった習慣づけをしておくと安心でしょう。
健康診断は何歳から受けるべき?
パピー期は犬種特有の先天異常や発育不良などの健康診断を受けましょう。
混合ワクチンを接種する機会に獣医師に相談すると愛犬の負担になりにくく、安心してパピー期を過ごせます。
その後は避妊・去勢前に当たる生後半年前後を目安として総合的な検査を行う健康診断となりますが、愛犬の状態や犬種によって検診内容も変わる可能性があります。
しっかり説明をしてもらって納得のいく検査をお願いしましょう。
犬の健康診断の検査項目
「犬の健康診断って何をするの」と不安を感じるかもしれません。
内容は動物病院によって様々ですが、人の健康診断と似ている部分も多くあります。
ですが日頃の様子や体調を犬が伝えることはできないので、飼い主様が獣医師へ説明ができるように気になることや心配な点はメモを取っておくと良いでしょう。
問診
その名の通り、愛犬の体調や様子など飼い主様が気になっていることや心配なことを獣医師が聞き取りをしていきます。
何か愛犬の体に問題があった場合、普段の様子と照らし合わせて治療や予防に繋げることもできますので、正確に伝えられるように準備しておきましょう。
どんな些細なことでも良いので、例えば「ゴハンの食いつきが悪くなった」「大好きな散歩に行きたがらない」「ウンチがちょっと柔らかい」など何でもお話ししてください。
聴診・触診・視診
目や歯の状態を見て確認しながら、犬の体を触って痛がる箇所やしこりなどの問題がないかを確認していきます。
犬を乗せる診察台に体重計がセットされている場合が多く、愛犬の正確な体重も含めて診察を行いますので飼い主様としては細かいところまで含めた検査に安心できるでしょう。
他には胸やお腹に聴診器を当てて音を聞き、心雑音の有無や肺に異常がないかも調べます。
犬の性格によっては緊張で鼓動が早くなる場合もありますので、その後の検査で詳しく調べていくこともあります。
便検査・尿検査
病院によって、事前に採取した便と尿を持参する場合と病院で尿を取る場合があります。
便検査は寄生虫や細菌の有無や血が混じっていないか確認します。
尿検査は、タンパクや結晶が出ていないかをチェックできるので、結石や膀胱炎など腎臓の病気を見つけることが可能となります。
他にもニオイや濃さなどで炎症が起きていないかを獣医師が確認できるので、とても重要な検査といえるでしょう。
血液検査
貧血や血糖値の他にも肝臓機能やホルモンの異常にも気づくことができる血液検査は、大まかに愛犬の全身の様子がチェックができます。
正常範囲の数値が記載されていますが、愛犬の数値が正常範囲外の項目があったとしてもすぐに病気だとは言い切れません。
他の項目や治療中の病気と照らし合わせながら判断したり、毎日の生活環境の見直しによって変化が期待できたりするので、今後の対応や注意点をしっかりと確認してください。
超音波(エコー)検査
腹部に機器を当てて超音波による腸の動きや肝臓の様子、腎臓や膀胱の状態など様々な内臓を確認できます。
触診によって腹部にしこりが認められた場合は、エコーによる確定診断にも効果があります。
麻酔など犬に負担を掛けることなく、リアルな体の状態を見ることができる検査なのでシニア犬や麻酔に不安がある犬も安心して受けられます。
レントゲン検査
レントゲンはX線検査とも呼ばれており、骨折や骨の異常の他、心臓や肺の大きさに異常がないか、腫瘍の有無・臓器に影がないかを見ていきます。
腎臓や膀胱の結石を発見する場合もあります。
昨今のレントゲンはデジタル化が進んでおり、鮮明でコントラストを調整できるのでより診断率が高いものとなっています。
麻酔の必要がないので犬の負担も軽く、シニア犬や麻酔が使えない病気を持っている犬にも安心です。
撮影時間も短時間で済みますが、どうしても暴れてしまう犬や適切な位置で撮れない犬には軽い鎮静剤を使用する場合もあるでしょう。
犬に健康診断を受けさせる時に注意したいことは?
愛犬に健康診断を受けさせる時に、動物病院としてこれだけは守って欲しいという点がいくつかあります。
それは健康診断の検査だけでは判断できないことを、連れてきている飼い主様に確認し判断材料とするために大切なことになります。
また、検診を受けるための基本的な段取りももちろんありますので、それぞれ詳しくご紹介していきます。
犬の普段の様子を知る人が連れて行く
愛犬の普段の生活や状態を把握している飼い主様が連れていきましょう。
一緒に生活している家族であっても、普段の様子を見ていない人では獣医師に正確な説明をすることができません。
ご飯の様子や散歩中の歩きかたや、遊んでいる時に見せる仕草などよく観察している人が連れて行くようにします。
どうしても都合がつかないなど、連れて行くことが難しい場合はメモに普段の様子や気になるところを書いて伝えてもらいましょう。
口頭では忘れることも考えられ、正確に獣医師に伝えることが難しくなります。
あらかじめ予約や相談をする
健康診断は、動物病院の診察がない休憩時間中などを利用して行うことが多いです。
手術も急患以外は休憩時間内で行いますので、多くの患畜を診ている関係で1日の段取りはある程度決められているものです。
いきなり連れて行っても対応できないことがほとんどなので、あらかじめ担当の獣医師に相談や予定を確認しましょう。
電話で相談や予約をすることもできますので、飼い主様の都合や獣医師の予定を確認してください。
掛かりつけ以外の動物病院で受ける場合は、病院ごとに方針が違いますのでまず電話で確認したあとにどうしたらよいか指示を受けましょう。
食事を抜くパターンもある
検査内容や動物病院によって変わってきますが、当日の朝は絶食が多いようです。
お腹を空かせている愛犬を見ると可愛そうで、少しだけなら良いだろうとご飯をあげたくなりますが、正確な診断が出来ずに後日やり直しになったりお腹が膨らんで苦しい思いをしたりして愛犬自身を苦しめてしまいます。
健康を守るために必要な処置ですので、獣医師の指示に従ってください。
排泄は事前に済ませた方が良い?
排泄は済ませていたほうが、お腹の様子を見るのに都合が良いかもしれません。
尿検査を行うなら、病院で採取する場合は我慢させたほうが良い意見もあります。
しかし、排尿を我慢させるのはかなり可愛そうなので、できれば事前にご自宅で採尿ができることが望ましいといえます。
動物病院によって考えは違いますので、尿検査の予定がある場合は確認してみましょう。
まとめ
犬の健康診断は、人と同じく全身の状態をチェックしていく大切なものです。
今元気だからといって受けさせないでいると、なにか問題があっても早期発見ができないばかりか命の危険も考えられます。
大切な愛犬の健康を守れるのは側にいる飼い主様だけですので、最低でも1年に1度の健康診断を心掛けましょう。
また、日頃の愛犬の様子や変化を見過ごさずに違和感があれば、すぐに診察を受けてください。
犬の外耳炎の原因は?
犬は耳が垂れている犬種も多く、比較的外耳炎になりやすい動物です。
外耳炎の原因には1つではなく、さまざまな要因が隠れている場合があるため、いつもと違う様子が見られたら受診しましょう。
ここでは、外耳炎の原因についてご紹介していきます。
アレルギー
アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの基礎疾患を持っている場合、外耳炎は起こりやすくなります。
外耳炎にダイレクトになるのではなく、耳以外の場所でもかゆみや皮膚病変を示すことが一般的でしょう。
アレルギーを持つ犬は皮膚のバリア機能が低下しているため、細菌や真菌の感染が非常に起こりやすく、感染性の外耳炎を繰り返してしまうことがあります。
異物
耳道内に外から異物が入り込んでしまった場合に、外耳炎が起きることがあります。
例えば、散歩中に草むらに入り、耳の中に植物の種や虫が入ってしまったなどの異物による物理的な刺激が原因となることが多いでしょう。
何かが耳に入った瞬間、犬は耳を大きく振ったりするような仕草をすると思うので、飼い主さんはその異変を見逃さないようにしてくださいね。
真菌・細菌
細菌や真菌の微生物の増殖は、外耳炎の直接的な原因ではなく、慢性化し悪化させてしまう要因です。
正常な耳にもブドウ球菌などの細菌やマラセチアといった真菌は多少見られますが、前述したような原因によって耳道内に炎症が起こることによって微生物が増えやすい環境ができることで外耳炎を悪化させます。
茶色い耳垢や緑色の膿が耳介や耳道に見られるようになったら外耳炎の可能性が高いので、できるだけ早めに受診しましょう。
寄生虫
外耳炎を引き起こす寄生虫の代表としてミミヒゼンダニがあります。
犬の外耳道に寄生するミミヒゼンダニは、強い痒みを伴う外耳炎を引き起こします。
それに伴い、黒~茶褐色の耳垢が耳道内に見られるようになるでしょう。
しきりに耳を床などにこすりつけたりするような行動が見られたらかなり強い痒みを伴っていると考えられるので、できるだけ早めの受診をおすすめします。
犬の外耳炎の症状
外耳炎になると主に以下のような症状が見られます。
ーーーーーーーーーーー
〈主な症状〉
・強烈な痒み
・頻繁に頭を振る
・足で耳をしきりに掻く
・壁や物に耳をこすりつける
・黒い耳垢
・耳からの悪臭
・耳周辺の毛が汚い
・耳が熱い
・耳が赤い
・耳を触るのを嫌がる
・頭を傾けたままになる
ーーーーーーーーーーー
進行すると痒みだけではなく痛みも出てくるため、耳を触られることを嫌がります。
外耳炎は放置しておくと慢性的に炎症を起こし、中耳にまで炎症が及ぶことで中耳炎になる危険があります。
また、ゴールデンやラブラドールなど大型犬の場合、頭を振り過ぎて耳の軟骨の毛細血管が切れ、耳介に血がたまる耳血腫を起こす子も。
耳血腫は初期であれば血を抜けばいいのですが、ひどい場合は手術が必要になります。
そのようなことがないように、日頃から飼い主さんの愛犬への様子観察が必要です。
犬の外耳炎の予防法
外耳炎は犬に多い病気ですが、できれば外耳炎にならないように心がけたいですよね。
外耳炎を完全に予防する方法はありませんが、飼い主さんの適切な耳のケアで発症しないように務めることはできるので、ここでは外耳炎にならないための予防法をご紹介します。
定期的な検診を受ける
外耳炎は一度発症すると慢性的な病気になりがちです。
自宅でチェックをしてあげるのがいいのですが、耳を触られることを嫌がる子も結構多いので、難しいですよね。
特に湿気に弱い犬種などは梅雨の時期に外耳炎を発症しやすくなったりします。
慢性的な外耳炎の症状を持っている愛犬がいる場合、定期的な健診を行うことがおすすめです。
耳の毛をカットする
人間も同じですが、犬にも耳の中に毛が生えています。
トリミングに行った際に、抜いてくれることが多いのですが、頻繁に行くことがない場合は生えっぱなしになることが多いです。
それによって、通気性が悪くなっていたり、耳掃除の邪魔になっているという場合は自宅でカットしてあげるようにしましょう。
自宅で行うのが難しい場合は、病院の先生にお願いしたり、定期的なトリミングがやはり必要になるでしょう。
アトピー・アレルギーの対策をする
犬アトピー性皮膚炎がある犬の場合は、耳を含めた皮膚を掻かないように動物病院の医師からかゆみ止めの薬を処方してもらうなど対策をしましょう。
動物病院の医師と相談し、愛犬にあった対策を行うことをおすすめします。
また、食物アレルギーがある犬であれば適切なドッグフードの選択、アレルギー反応を起こさない食事に制限しおやつを選ぶなど愛犬にあった適切な食事を心がけてあげてくださいね。
定期的な耳掃除をする
犬の耳はL字に曲がっており、綿棒などで耳の奥の汚れを取り除くことは難しいです。
そのため、犬の耳掃除にはペットショップで販売されているイヤークリーナーやイヤーローションと呼ばれる洗浄液を使って洗浄しましょう。
垂れ耳の犬種や外耳炎を発症しやすい犬種は、多湿の時期に月一回程度行うことをおすすめします。
また、犬用の耳掃除用シートなども販売されているので、このシートを利用して耳の皮膚や外耳道の入り口をキレイにしてあげることが可能です。
人間用のアルコールでもいいのでは?と思う方もいますが、人間用は犬にとっては強い成分が入っていることが多く、皮膚を守っている常在菌まで死滅させてしまう恐れがあるため犬用の耳掃除グッズの使用をおすすめします。
犬の外耳炎の治療法
愛犬が耳を痒そうにしてたり、痛がる様子が見られる場合は、外耳炎の可能性が高いです。
その場合、病院へ受診することが望ましいのですが、どんな治療をされるのか飼い主にとっては気になるところ。
ちなみに、外耳炎が治る期間は2~4週間と言われています。
ここでは、外耳炎の治療法についてご紹介します。
アレルギーに対する治療
外耳炎の原因が食物アレルギー、アトピー性皮膚炎と疑われる場合、耳の炎症や感染を抑える治療とは別に、アレルギー疾患に対する治療を行っていきます。
そのため、病院へ行く場合には、直近で何を食べたのか、食べた時間などをメモしていくと治療も始めやすいでしょう。
駆虫薬
寄生虫による外耳炎の場合には、原因である寄生虫を駆除しなければいけません。
ですが、寄生虫が外耳炎を起こしているといっても既に外耳道以外の皮膚にも寄生している可能性が高いので、寄生虫駆除薬の全身投与を行います。
それに合わせ、痒みや痛みを止める対処療法が行われるでしょう。
点耳薬
外耳炎は点耳薬を使うことが多いです。
痒みや炎症を抑える薬や、二次感染を抑える抗菌薬、抗真菌薬など、症状や原因に合わせて使用します。
1日数回投与が必要な薬もあれば、1週間効果が持続する薬など種類はさまざまですが、耳を触られる子も多いということで、どのような種類が愛犬に合っているのか先生と相談しながら決めると良いでしょう。
耳道内の洗浄
外耳炎を治療するうえで重要なこととして、耳道内の汚れを取り除くことがあります。
感染や炎症を抑えるための点耳薬を投与するとき、耳道内が汚れたままでは薬の効果が100%得られません。
しかし、炎症が外耳道よりもっと奥に影響している場合や耳道が重度に膨張してい場合など、積極的に洗浄をしなければいけない場合もあります。
耳の洗浄は耳専用の洗浄液を使って行いますが、その方法を誤ってしまうと外耳炎を悪化させてしまうので、必ず受診するようにしてください。
まとめ
今回は、犬の外耳炎についてご紹介しました。
人でも外耳炎になったときは激しい痒みや痛みを伴い、すぐに病院へ行きますよね。
犬は自分で言葉を発して伝えることができないので、飼い主さんがしっかり日頃から愛犬の様子を観察してあげ、少しでも外耳炎のような症状がある場合は、できるだけ早く受診するようにしてくださいね。
犬の有名なことわざ・慣用句を紹介
有名なことわざや慣用句には動物に例えに使ったものが多く存在しています。
中には犬にまつわることわざや慣用句もあるので、ここでは犬の有名なことわざや慣用句をご紹介します。
犬に論語
犬に論語と簡単に解説すると「道理の通じない者には何を言っても無駄である」ということです。
詳しく解説すると何かに対して理解する力が無かったり、そもそも聞く耳を持たなかったり、聞いたふりをして話を流したりするような人を批判する意味で使われます。
従って、このことわざは基本的にはマイナスな意味合いになるんですよね。
例えば、ある事柄に対し偏った考え方をしており、他の考え方を受け付けないような人に対しては何を言っても意味はないでしょう。
いくら一生懸命話しても他の考え方を受け入れないので無駄に終わってしまいます。
このような場合に「犬に論語」ということわざを使います。
また相手ではなく自分の状態についてこのことわざを使う場合は、自分にはその話は何らかの理由で理解することができないと伝えたい場合です。
兎を見て犬を呼ぶ
兔を見て犬を呼ぶとは、事を見極めてから対策をしても遅くないということです。
また、一見手遅れに見えても、対策次第で間に合うこともあるのであきらめてはいけないという意味もあります。
兔を見つけてから猟犬を呼ぶという意味からつけられたことわざなのですが、兔を見つけてから猟犬を読んでも遅すぎるとの意味で手遅れの例えとして用いられることも。
同じ意味のことわざに「兔を見て鷹を放つ」があります。
犬に小判
犬に小判とは猫に小判と同じで、どんなに尊い貴重なものであっても、価値の分からない人が持っていたら何の役にも立たないことの例えを言います。
犬はエサに飛びつきますが、小判を投げても食べないし使うこともできないですもんね。
江戸時代から使われていたようなのですが、実際は猫に小判より犬に小判の方が歴史は古いとのこと。
同じいみのことわざに「犬の前の説教」「犬の銭見たるが如し」などがあります。
犬一代に狸一匹
犬一代に狸一匹とは大きなチャンスは一生に一度というほど、なかなか巡り合うことはないということのたとえで、絶えず獲物を探し回っている犬であっても、狸のような大きな獲物を取るのは一緒に一度くらいのものという意味です。
例文をご紹介すると「犬一代に狸一匹で、今回のようなチャンスは二度とないから、挑戦してみよう!」と使うことができますね。
類語のことわざには「鍛冶屋一代の剣」などがあります。
犬も歩けば棒に当たる
犬も歩けば棒に当たるは良く耳にすることがあると思いますが、実は2つの意味が存在しています。
1つ目は「あまり出しゃばった行動をすると、思わぬ災難に会う」で、2つ目は「何か行動を起こせば、思ってもいないような幸運に巡り合える」です。
全く真逆の意味ですよね!
もともとは1つ目の意味だったのですが、現在は行動を起こすことのメリットとして使われることも多くなったことわざです。
このことわざは解釈で意味が変わるのですが、「棒に当たる」は棒で殴られるという意味があり、ことわざ全体で捉えると「犬も歩いていれば、人に棒で殴られることがある」となります。
思ってもみない災難ですよね。
また「当たる=幸運」という捉え方をして意味を変かさせたのが「何かをしていれば幸運に巡り合える」という2つ目の解釈になるのです。
つまり「幸運に巡り合うためにも、行動を起こそう」というプラスの意味に転換しているので、使い方によって全く真逆の意味になるなんて面白いことわざですよね!
犬も朋輩鷹も朋輩
犬も朋輩鷹も朋輩の読み方は「いぬもほうばいたかもほうばい」です。
何だか難しそうなことわざですが、意味は「鷹狩りにおける犬と鷹のように、役割や地位など待遇が異なっていても同じ主人に仕えていれば同僚であることに変わりはないこと」となります。
「朋輩」とは同じ主人に仕える仲間、同僚を指しており、上下関係なく、平等な関係であることを伝えたい時に活用することわざです。
注意しなければいけないのがこのことわざは上の立場の人が下の立場の人に対して使用することわざあるという点です。
目上の人に対してこのことわざを使うと失礼にあたるので使い方には十分注意しましょう。
孫飼わんより犬の子飼え
孫飼わんより犬の子飼えの意味は、「孫をいくら可愛がっても、孫が老後の面倒を見てくれるとは期待できない」です。
それに、孫が立派な大人になる事には、自分は生きているかさえわかりません。
だとしたら、孫を溺愛するよりも犬の子を育てた方がましだということを伝えることわざになります。
犬は昔から3日面倒を見ると、生涯その恩を忘れることができないと言われています。
孫をいくら可愛がっても、その愛情を返してくれるとは限らないのだから、その愛情の見返りを期待しない方が良いという意味のようですね。
犬の海外のことわざ~イギリス編~
ことわざは日本だけではなく海外にも存在しています。
中には犬を例えにつかったものもいくつかあるので、ここではイギリスで使われている犬にまつわることわざをご紹介します。
子供が生まれたら犬を飼いなさい
子供が生まれたら犬を飼いなさいということわざは正式には誌の範疇に入ります。
「子供が生まれたら犬を飼いなさい。
子供が赤ん坊の時、子供の良き守り手となるでしょう。
子供が幼少期の時、子供の良き遊び相手となるでしょう。
子供が少年の時、良き理解者となるでしょう。
そして子供が成年になった時、自らの死をもって子供に命の尊さを教えるでしょう。」
という内容です。
この内容だけでもとても良い詞だということがわかりますよね。
このことわざの意味は犬が子供に何かをしてもらうということだけではなく、子供が犬に対して特別な感情を持ち、その感情の元で何をしてあげたいのか、何を思うのかを考え行動します。
このように人間だけで暮らしていてもわからないことをたくさん学ぶことができると示しているのでしょうね。
犬を愛さない者は紳士でありえない
犬を愛さない者は紳士でありえないの意味は、犬はとにかく愛すべき存在であるということを意味しています。
ヨーロッパの他の国々とは異なり、イギリスでは犬を牧羊犬としてではなく、飼い犬として可愛がっていました。
そのような犬を大事にする国であるイギリスならではの歴史的背景から生まれたことわざです。
犬の海外のことわざ~アメリカ編~
続いて海外のことわざアメリカ編で犬にまつわることわざについて複数ご紹介します。
海外にも色んな犬を使うことわざがあって面白いですよね!
ライオンの尻尾になるよりは犬の頭になるほうがいい
ライオンの尻尾になるよりは犬の頭になるほうがいいの意味は、大きなライオンの役に立たない尻尾になるよりは、犬の頭になって自分らしく生きた方が良いという例えから生まれたアメリカのことわざです。
一緒下積みで終わるより、小さい組織の中でも重要なポジションにいる方が生き甲斐を感じられるということを意味しています。
人を愛するならその飼い犬も愛せよ
人を愛するならその飼い犬も愛せよの意味は、主人を尊敬するのであれば、主人の飼っている犬までも大切にするはずであるという考えから生まれたことわざです。
自分のことを愛しているのならば、自分の欠点も含めて全てを愛してほしいという意味があります。
日本では反対の意味のことわざに「坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い」というものが当たります。
犬の海外のことわざ~フランス編~
続いて海外のことわざフランス編をご紹介します。
海外のことわざを見ていると犬も人間も平等という考え方がひしひしと伝わってきて素敵なものが多いのはわかりますね。
フランスのことわざにはどんなものがあるのでしょうか。
犬は猫を産まない
犬は猫を産まないの意味は「子は親に似る」という意味になります。
当然のことですが、犬からは犬しか生まれませんし、猫からは猫しか生まれません。
日本では「蛙の子は蛙」ということわざが同じ意味で使われています。
どんな親から生まれても子供はその親の子供であることは紛れもない事実。
その親を見て育つのですから、突然変異のような子は産まれないという意味を持っているのでしょうね。
犬も司教様の顔をじっと見る
犬の司教様の顔をじっと見るの意味には、2つあり、1つ目は「司教様は大衆の目下の人に興味深い目でじろじろと見られても、怒ってはいけない」という意味で、
2つ目は犬の立場に立った場合の考え方で「自分より身分の高い人や目上の人などに、要求したいことや言いたいことがある時は、臆さず堂々と伝えるべきである」ということを意味しています。
現代であれば、上司と部下や先生と生徒、先輩と後輩などの上下関係に置き換えると分かりやすいかもしれませんね!
犬の海外のことわざ~中国編~
続いてのことわざは中国編です。
中国にはさまざまなことわざがありそうですね。
犬にまつわるどんなことわざがあるのかご紹介します。
羊頭を掲げて犬肉を売る
羊頭を掲げて犬肉を売るを簡単に説明すると、表向きは立派だが、内容がともなってないことのたとえです。
また、見せかけや宣伝とは違う粗悪なものを売るという意味もあります。
詳しく説明すると、立派なものでお客さんを寄せ付けて、実際にはそうではないものを提供することを表しています。
転じて、表向きは立派だが、内容がともなっていないことを意味するようになりました。
似たようなことわざに「看板に偽りあり」や「牛頭を掲げて馬肉を売る」というようなものもあります。
犬の屁も通らない
犬の屁も通らないとは、文章がでたらめなことを表すことわざとして使われています。
また、くだらないことを言うなという意味で使うこともあるでしょう。
日本で使われている似たようなことわざには「犬も食わぬ」があります。
犬の海外のことわざ~その他の国・地域編~
次に海外のことわざその他の国地域編をご紹介します。
このように犬にまつわることわざを調べてみると、日本だけではなく海外にもたくさんあることがわかりますね。
タイ:犬に噛みつかれても犬を噛むな
タイで使われていることわざに犬に噛みつかれても犬を噛むなというものがあります。
意味は犬に噛みつかれたからといって誰も犬を噛もうとしないように、バカな相手に攻撃をしかけられてもいちいち相手にすることはないという意味です。
相手より一段高い立場に立って、無駄な争いを断ち切ろうすると知恵でもありますね。
相手が悪意で攻撃してきても、善意をもって答えようすることわざになります。
イエメン:主人を大切に思う者は犬も大切に思う
つづいてイエメンで使われている主人を大切に思う者は犬も大切に思うということわざです。
意味は大切に思う人、愛するものがあれば、その人の家族やその人に関わずものすべてが大切なもの、愛おしいものに感じられるという意味になります。
主人を尊敬するものは、主人の飼っている犬まで大切にするという考えからきています。
先ほどご紹介したアメリカのことわざ「人を愛するならその飼い犬も愛せよ」と同じような意味ですね。
まとめ
今回は、犬にまつわることわざを日本だけではなく海外のものまでご紹介してきました。
いくつわかりましたか?
海外にも犬に関することわざがたくさんあることがわかりましたが、どれも捉え方によっては日本のことわざと意味が似ているものが多かったように思います。
探せばまだまだあると思うので、興味がある方はチャレンジしてみてくださいね!
犬にコーヒーを飲ませたら危険なのはどうして?
犬にコーヒーを飲ませることは絶対にNGです。
なぜかというと、コーヒーに含まれているカフェインを過剰に摂取すると、カフェイン中毒と呼ばれる命に関わる疾患を引き起こすからです。
犬は人間よりもずっと体が小さいため、カフェイン中毒に陥りやすい傾向にあるのです。
うっかりしてコーヒーが入ったままのカップを置きっぱなしにしていると、匂いに惹かれてなめてしまうかもしれません。
不注意で中毒症状を起こすことのないように気をつけましょう。
犬がコーヒーを飲んだ時のカフェイン中毒の症状
犬がコーヒーを誤飲してカフェイン中毒の恐れがある場合は次のような症状が見られます。
すぐに動物病院で診察してもらいましょう。
また、特別変わった様子がなくても、獣医師の判断を確認するようにし、しばらく様子をよく観察してください。
興奮状態や大量のよだれ
嘔吐・下痢が出ると同時に、落ち着かない態度になったり、大量のよだれをたらしたりする様子も見せます。
人間もコーヒーを飲んで眠気が覚めますが、これはカフェインが神経を刺激して覚醒させているからです。
少し興奮気味になるわけです。
それと同様に犬も興奮状態になります。
体を震わせたり、ウロウロと落ち着かない様子を見せたりしたら、中毒症状が出ていると考えましょう。
のどが渇いてたくさん水を飲むようになるかもしれません。
嘔吐や下痢
コーヒーを摂取してすぐに何か異変が起こるというよりも摂取した1~2時間後ほどで 下痢・嘔吐などの症状が現れる可能性があります。
コーヒーは液体なので、体内への吸収が早いとも言われており、急な嘔吐や下痢に苦しむかもしれません。
普段でも消化の悪いものを食べて嘔吐や下痢を起こすことはありますが、一時的なもので元気があればそう問題はありません。
しかし、ぐったりとして元気がないとか逆に興奮状態でよだれが多い、呼吸が荒いなどの症状が見られれば中毒症状の可能性があります。
呼吸困難やけいれん
さらに重度の中毒症状となると、呼吸困難やけいれんなどを引き起こします。
最悪の場合は死亡する悲劇も招いてしまいます。
心臓や脳、腎臓などの臓器に影響を与えるため、持病を持っている犬の場合は特に危険性が高いです。
心拍数が上がり、血圧の低下、体温の低下、尿失禁なども起こりやすい症状です。
犬は人間よりも体内でカフェインを代謝する能力が低いので、中毒症状を起こしやすい体質だと覚えておいてください。
犬の命に危険が及ぶコーヒーの摂取量
犬の命に危険が及ぶコーヒーの摂取量は犬の体重や個体差によって異なります。
一般的には犬の体重1kgに対しカフェイン量120~200mg程度が致死量と言われています。
おおよそ、コーヒー1杯(150ml)にはカフェインが60~90mg程度含まれているので、体重3kgの犬の場合コーヒー3杯分を飲めば危険だということです。
人間にとってはカフェイン致死量は3g、コーヒー25杯分くらいですので、犬にとってはその20分の1の量でも生命が危ないことを覚えておきましょう。
大型犬から超小型犬まで、危険となるカフェイン量を説明します。
大型犬の致死量
大型犬は体重が25kg以上の犬種を言います。
3000mg(3.0g)前後のカフェインを摂取すると、死に至ってしまうと言われています。
コーヒー1杯におよそ60~90mgのカフェインが含まれているので、約50杯近くになります。
これは相当な量ですから、一度に飲めるものではありません。やはり大型犬の体重は人間の子供くらいありますので致死量まで誤飲することはまれでしょう。
ただ、習慣のようにコーヒーをなめていると命の危険はなくとも健康に影響を与える可能性はあります。
海外では12歳の子供は1日85mgまでとカフェイン摂取量を発表しています。
子供への悪影響を心配しているからです。
子供と変わらない体重の大型犬もリスクを知っておくべきです。
中型犬の致死量
体重10~25kgの中型犬は、1200mg(1.2g)~3000mg(3.0g)のカフェイン摂取量が命取りとなります。
大型犬よりはずっと体重が軽いので、致死量も半分以下の場合があります。
一概にこの量が危険な致死量というのではなく、少しの量だとしても中毒症状を起こす危険があります。
特に心臓や腎臓に持病を抱えている場合は、少量であっても体調を崩すきっかけとなる可能性があります。
また砂糖や牛乳が入っているコーヒーは、犬は甘いものが好きなので味と匂いを覚えているかもしれません。
飼い主の目を盗んで飲んでいるということもあり、少量でも繰り返すことでだんだんカフェイン量が増えてきますのでよく注意しましょう。
小型犬の致死量
体重5~10kg程度の小型犬だと、カフェインで死に至る摂取量は600mg(0.6g)~1200mg(1.2g)程度だと言われています。
今飼育数が多いのはミニチュアダックスフンドやパグなどの小型犬です。
飼い主さんの膝に乗っている犬に、つい一緒に冷めたコーヒーを与えたりしていませんか?
「致死量ではないから大丈夫。」ではなく、半分の量でも危険です。
海外では、体重7kgの犬がカフェインを3g摂取した後に中毒で死亡するというケースが報告されています。
うっかり飲み残しを片付けていなくて犬がなめていたということもありますので管理を徹底しましょう。
先程述べたような中毒症状が出てからでは遅いので、絶対に与えないようにしましょう。
超小型犬の致死量
体重1~3kgの超小型犬だと、カフェインで死に至ってしまう摂取量は120mg(0.12g)~360mg(0.36g)程度だと言われています。
人間の致死量からすると10分の1程度でも重症化してしまいます。
最も危険性が高い犬種です。
チワワやトイプードル、豆柴など小さな犬種はフードやおやつの量もほんの少しです。
それ以外に人間の嗜好品を与える必要は全くありません。
小型の犬は内臓も小さく、予想される量より少なくても中毒症状が出る可能性があります。
さらに、これらの犬種の子犬ではより注意が必要です。
子犬は消化器官が成犬より発達していません。
細心の注意を払っておきましょう。
犬がコーヒーを飲んだ場合の対処法
犬がコーヒーを飲むことで起こる危険性がおわかりいただけたことと思います。
もし誤飲誤食をした場合は、たとえ少量でもまず動物病院に連絡し獣医の判断を仰ぎましょう。
症状が出ていると焦ってしまいますが、落ち着いて犬の様子を観察するようにしましょう。
次に詳しく説明します。
症状が既にある場合はすぐに動物病院へ連れて行く
既に何らかの危険な症状が犬に現れている場合は、一刻も早く動物病院へ行きましょう。
先程述べたような症状が見られた時には、早い段階で治療することで重症化しないですみます。
苦しそうな様子を見ると動揺してしまいますが、飼い主さんの動揺が犬にとってさらに不安となりますので落ち着いて行動することが一番です。
危険なものだと思うと無理に吐き出させようとしがちですが、それはよくありません。
医師に任せましょう。
誤飲した物のパッケージや下痢・嘔吐したものを持っていっても良いでしょう。
カフェイン中毒の解毒剤はないので、吐き出させる治療や点滴などが行われます。
重症化している際にはそれ以外の治療も必要になり、場合によって手術を行うこともあります。
基本的な治療費は平均して16,000円前後と言われています。
摂取した時の状況を獣医師に連絡して伝える
病院へすぐに向かいたい時もできればまずかかりつけの獣医師に電話して、コーヒーをどのぐらい摂取したのか、摂取してから経過した時間、そして現在の犬の状況を伝えて、指示を仰ぎましょう。
意思の的確な判断を受けられ、到着してからの処置もスムーズに進みます。
また摂取量や犬の状態で自宅での観察でよいという判断が出るかもしれません。
その場合に家で対処できることなども聞けると思います。
かかりつけの医師であれば、持病やアレルギーの有無を把握しているとは思いますが、念の為そのような点も一緒に伝えておきましょう。
病院が休診日であったり、夜間に誤飲することもあるでしょう。
その時は夜間の受付をしている病院などに電話をして連絡しましょう。
摂取量が少しだけの場合は様子を見てみる
飲んだ量が少なく、特に異変がない場合は、問題ないこともあるため、1~2時間ほど様子を見ましょう。
症状が出る前までの時間は犬によっても違うので、1~2時間経って大丈夫でも注意深く体調を観察することが大切です。
消化の悪いものは食べさせないようにし、激しい運動も控えましょう。
排泄物も変化はないか、しっかりと翌朝までチェックしてあげてください。
食欲があり元気であれば、いつもと変わりなく過ごしてもらってOKです。
もし、いつもと違い食欲や元気がないように感じられたならば、すぐに動物病院へ連絡して診察を受けてください。
自己判断はよくありませんので、ちょっとした変化でも見逃さないようにしましょう。
犬に与えてはいけないコーヒー関連の食品
コーヒーだけでなく、コーヒー豆やコーヒーミルクなどの関連食品も、犬には与えてはいけません。
コーヒーゼリーなどにもカフェインが含まれていて、ドリップコーヒーと比べると少ない分量ですが、同様にコーヒーを使ったお菓子も食べさせないようにします。
牛乳や砂糖が入っていると甘く感じるので犬はこっそり口にするかもしれません。
犬には届かない場所で管理するようにしましょう。
またカフェインを含む飲み物は、コーヒーだけではありません。
ココアや紅茶、ウーロン茶、抹茶、ほうじ茶、コーラなどにも入っています。
玉露はコーヒーよりもカフェインが多いほどです。
栄養ドリンクなどにも含まれますので、犬が飲むものは基本的には水またはヤギミルクなどペット用として販売されているものにしておきましょう。
まとめ
犬がコーヒーを飲むとカフェイン中毒になり、命に関わる恐れがあります。
絶対に口に入れないように飼い主である私達がしっかりと管理し、犬を守ってあげましょう。
コーヒー以外にもカフェインが含まれる食品は多いので、知識を持っておくことが大切です。
また万が一カフェインを摂取してしまった場合は、冷静に落ち着いて行動し、動物病院へ連絡しましょう。
少しでも異変を感じたらすぐに診察を受けることが大切です。
犬のお腹がキュルキュル鳴るのは何故?
愛犬の中がキュルキュル鳴っているのを聞いたことはありませんか?
そんな音を聞くと「お腹が痛いのかな?」と不安になってしまいますよね。
お腹が鳴る原因には確かに体調不良を示しているものもあるのですが、他にもさまざまな理由があります。
ここでは、犬のお腹がキュルキュル鳴る理由についてご紹介します。
理由①:お腹が痛い
人間のでもお腹の調子が悪いとキュルキュル鳴ることがあると思うのですが、それと一緒で犬のお腹が痛いとお腹が鳴ることがあります。
原因としては、胃の調子が悪かったり、異物を食べてしまったり、ご飯が合っていない、お腹にガスが溜まっているなど。
すい炎や寄生虫による感染症など何かしらの炎症や病気を発症している恐れもあるので、注意が必要です。
お腹が痛い場合、愛犬も何かアクションを起こすと思うのでしっかり様子をみてあげてくださいね。
理由②:生理現象
お腹が空いている時や食べ物を消化しようとしている時に胃や腸が動いて音が鳴ることがあります。
これも人間と同じですよね!
愛犬がいつもと同じ様子で、痛いとかしんどいなどの様子が見られない場合は、生理現象である可能性が高いので、心配する必要はないでしょう。
理由③:環境の変化
犬は環境の変化が苦手です。
普段と違う生活サイクルをしたりすると、お腹の調子が悪くなる子がおり、キュルキュルとなってうずくまったり、動かなくなることも。
食欲も出ないのか食べ物に関心を示さなくなっていることもあるので、そのような場合は便秘の可能性があるでしょう。
人間でも急な環境の変化で便秘になるのと同じように、犬もナイーブな生き物なので、環境に影響される子が多いようです。
お腹の調子が悪い状態は4日程度続くようであれば、一度受診することをおすすめします。
犬のお腹は病気以外でもキュルキュル鳴る
体調が悪くなくてもお腹がキュルキュルなっている場合は、他の理由も考えられるでしょう。
病気でなくても飼い主からすれば心配ですよね。
そこで病気以外にお腹がキュルキュル鳴る理由についてご紹介します。
フードが体に合っていない
愛犬がいつも食べているフードですが、それが合わないとお腹がキュルキュルなることがあります。
体質に合っていないフードを食べた場合、消化する時に胃に負担がかかったり、消化不良を起こすことがあり、このときに音が鳴るのです。
また、フードが異常発酵することでお腹にガスが溜まり、ガスを動かすために音が鳴る場合も。
そんな時は一度かかりつけの先生に相談し、愛犬に合ったフードに変えてあげるのがいいかもしれませんね。
ガスがお腹に溜まっている
犬は基本的に早食いです。
それに咀嚼していないことも多いですよね。
急いでご飯を食べることで食べ物と一緒に空気を飲み込んでしまったり、ご飯が体内で異常発酵することで、ガスが溜まりお腹が鳴ってしまうのです。
便秘のときも腸内にガスが溜まりやすくなります。
ガスが溜まり過ぎるとおならやげっぷをする頻度が増えるので、そのような現象が頻繁に見られる場合は一度受診することをおすすめします。
お腹が空いている
空腹時には、胃や腸といった消化器官が収縮運動をして、食べ物を受け入れるための準備を始めます。
この時に、空気や消化しきれなかった食べ物が動くことで、音が鳴ると考えられます。
明らかにご飯をあげる感覚があいてしまう場合は、一回の量を調整するなどしてあげるのがいいでしょう。
あまりに空腹が続くと胃液を吐くこともあるので、ご飯の時間を再度見直してもいいかもしれませんね。
異物を誤飲した
犬は基本的に口で物を判断します。
そのため、食べる物かどうかを確認するために誤飲してしまうこともあるでしょう。
誤飲した場合、異物を排出しようとして腸の運動が起こることで、お腹が鳴ることがあります。
また、便秘や嘔吐が見られることもあるので、何か誤飲した物はないか確認し、しっかり様子を見てあげてください。
少しでも様子がおかしい場合は受診するようにしましょう。
運動不足で胃腸機能や食欲が低下している
現在は、さまざまな理由で室内犬が増えてきており、散歩の量も少なくなっている可能性があります。
日頃から運動不足気味な犬は、食欲不振や胃腸の機能が低下してしまうことがあるため、腸が正常に動かず、キュルキュル鳴ることがあるのです。
明らかに運動不足でお腹が鳴っている場合は、少し運動量を増やすなどの調整をしてあげましょう。
犬のお腹キュルキュル=膵炎なのか?
病気の中でも膵炎の場合、お腹がキュルキュル鳴ることがあります。
膵炎は膵臓に炎症が起こり、消化酵素が膵臓自体を溶かしてしまう病気で、最悪の場合、死に至る怖い病気です。
症状としては、激しい嘔吐や食欲不振、強い腹痛が特徴です。
犬は腹痛を感じると、前足を伸ばして頭を下げ、腰を持ち上げる「祈りのポーズ」をすることがあるので、この姿勢をとってしんどそうにしている場合は膵炎を疑いましょう。
犬のお腹キュルキュルに適した対策法は?
病気以外でお腹がキュルキュルなる場合は、少しの工夫で対策することができます。
ここでは犬のお腹がキュルキュルした場合の対策法についてご紹介します。
絶食を24時間させる
犬の軽い不調が原因でお腹が鳴っているのであれば、絶食をさせることで対策することができます。
絶食をさせることで体内の不要物を排出するための時間を確保することができるので、胃の負担を軽減させることができるでしょう。
また、トイレに行く回数も増える可能性が高いので、いつでもトイレできるような環境を整えてあげるのも大切でしょう。
フードを与える回数を増やす
前述しましたが、お腹が空いてキュルキュルなっている場合は、エサの回数を増やすことで改善できます。
ですが、エサの量を増やすと肥満の原因になってしまう場合があるので、普段を同じ量を複数回に分けて与えるようにし、できるだけ空腹の時間が少なくするよう工夫してあげてください。
それでもお腹が空いている場合は、低カロリーのフードに変更し、量を少しだけ増やすことで解消できるでしょう。
マッサージする
信頼する飼い主さんに触れられることで、愛犬はリラックスしたり、精神的な安らぎに繋がります。
お腹がキュルキュル鳴っている場合も正しいマッサージ方法をしてあげることで改善できるでしょう。
その場合、きちんと腸のある場所の確認や強さなどを理解していないと逆効果になることもあるので、体を触って声をかける程度に優しくマッサージしてあげてください。
腸内環境を改善する
胃腸を健康に保つことは、愛犬の長生きをサポートする秘訣の1つです。
人間でもそれは同じで腸内環境を改善することでとても体調がよくなるのと同じですよね。
そんな時は、乳酸菌のサプリメントなどを与えて、腸内の善玉菌を増やし動きを良くしてあげると、腸内環境が改善され、蠕動運動が活発なったり、ガスの発生が抑えられることがあります。
犬に与えても問題ない整腸剤としては「ビオフェルミン」と「エビオス」があるので、愛犬のお腹が気になる場合は試してきてください。
その場合、しっかり説明書を見て愛犬の体に合った容量を守るようにしましょう。
まとめ
今回は、犬にお腹がキュルキュル鳴る原因や対策法についてご紹介してきました。
犬のお腹がキュルキュルなる原因には病気もあればその他の問題もあります。
そのため、飼い主さんは何が原因でキュルキュル鳴っているのか把握してあげなければいけません。
キュルキュルが長期間続いて心配な場合は、かかりつけの先生に相談し支持を仰ぎましょう。
明らかに元気でキュルキュルなっている場合は、病気以外の理由が考えられるので、今回ご紹介した対策法を試してみてくださいね。