犬の外飼いのメリット
犬を飼う際に室内外にする場合と外飼いする場合に分けることができます。
ここでは、犬を外飼いする際のメリットを紹介します。
室内飼いにしようか外飼いにしようか悩んでしまっている人は参考にしてください。
外飼いのメリットのほうが魅力的ととらえることができれば一つの要素として犬の飼い方を決める際の参考にしましょう。
室内での誤飲や悪戯の心配がない
室内外であれば外飼いよりも目に届く場所に犬がいるため安心はできますが、床を汚してしまったり、生活雑貨を誤飲してしまうリスクもあります。
室内外する際に最も多いトラブルであり、誤飲したものによっては手術が必要になったり、最悪命にかかわってしまうこともあります。
しかし外飼いであれば、床が汚れてしまったり、誤飲する恐れも低くすることができます。
室内では誤飲を予防するために床に物を置かないように注意していても、知らない間に誤飲してしまうこともあり、常に心配や不安な気持ちになりやすいです。
犬の臭いが家に持ち込まれない
室内飼いの場合はどうしても犬のにおいが空気中に漂ったり、壁などに染みついてしまいます。
飼い主や家族であれば愛犬のにおいにも慣れてあまり気にならなくなることも多いですが、お客さんなどを招く際には気を遣う必要があり、消臭剤が欠かせなくなります。
特に、トイレ付近のにおいはきつくなりやすいです。
いくら空気清浄機や喚起をしても愛犬のにおいを完全に取り除くことは不可能に近いです。
しかし、外飼いであれば室内に愛犬のにおいがつくことはまずありません。
トイレの外ですれば付近ににおいはしますが、室内まで侵入することないので、におい関係の悩みはほぼなくなります。
家の中を汚されることがない
上記でも一部紹介しましたが、外飼いであれば家の中を汚される心配がありません。
室内飼いする際にケージを利用すれば汚される範囲を極端に狭くすることができますが、常にケージで囲うことはストレスを与えてしまう原因になるため、おすすめできません。
室内でも快適に生活できるようにすればどうしても自由に行動できるようにする必要があり、壁や柱など噛み癖があれば汚してしまったり、傷つけてしまいます。
また、犬の抜け毛も気になってしまいますが、外飼いであれば抜け毛の心配もなくなります。
外飼いの場合の抜け毛はホウキとチリトリなどあればきれいにすることができ、手間もかかりません。
犬の外飼いのデメリット
上記では外飼いするメリットについて紹介しましたが、デメリットがあることも理解しておきましょう。
デメリットまで理解してそれでもメリットになることが多ければ外飼いする方向で犬を飼うように決めましょう。
次に、犬を外飼いする際のデメリットを紹介します。
寄生虫や感染症のリスクが高い
室内でもノミやダニの被害を受けるリスクはありますが、室外のほうがよりダニやノミ、蚊などによる感染症のリスクが高まります。
感染症によっては治療を受ける必要が出てくる場合も多いです。
何事にも言えることですが、病気などは早期発見・早期治療が大切ですが、外飼いの場合は寄生虫による感染症のリスクが高いだけではなく、飼い主が犬を見る回数や時間も少なくなってしまうため、異変に気付くことに遅れてしまうデメリットもあります。
ご近所トラブルに発展する可能性もあり
外飼いの場合は近所の人とトラブルになってしまう可能性が高まるデメリットもあります。
犬の性格や犬種にもよりますが、よく吠える犬であれば深夜に吠えてしまう可能性も高く、近隣住民の睡眠妨害をしてしまいます。
1日であればトラブルになるリスクは低いですが、毎晩や定期的に吠えてしまうのであれば苦情を言われてしまいます。
深夜に吠えてしまうのであれば夜だけは室内で飼うなど工夫をする必要があります。
また、隣との境がほぼなければ糞尿のにおいでトラブルになる可能性もあります。
糞尿のにおいは頻繁に排泄物を処理するようにしたり、できるだけ離れた場所で犬を外飼いするようにしましょう。
天気の影響を直接受ける
外飼いであれば当然のように天気の影響を直接受けてしまいます。
雨や風を直接受け続けてしまうと体温低下や体力消耗などさまざまな悪影響を受けてしまう可能性が高いです。
犬小屋を用意してあげればある程度の影響を受けないようにすることはできますが、強風や大雨では完全に影響を受けないようにすることは難しいです。
温暖な気温で成犬であれば体力もあるので耐えられることも多いですが、老犬で気温が極端に低かったり、暑い時に悪天候が重なってしまうと体力を消耗してしまい、命の危険になってしまうこともあるので、室内に入れてあげるようにしましょう。
犬の室内飼いのメリット
外飼いのメリットがあるように室内飼いにもメリットがあります。
基本的に外飼いでデメリットになっていた部分がメリットになる傾向があります。
次に、室内飼いをすることで得られるメリットを紹介するので参考にしてください。
外飼いよりしつけがしやすい
室内飼いは外飼いと比べてもしつけがしやすいメリットがあります。
もちろん、室外でもしつけをすることはできますが、室内飼いのほうが犬が目の届く場所にいる可能性が高く、隙間時間にでも飼い主が犬にしつけやすいです。
しつけを覚えるスピードは個体差がありますが、しつけに費やす時間が多ければ多いほどしつけをマスターしやすくなります。
しつけの種類にはお手などコミュニケーション能力を高めることができる場合としてはいけないことに対する説教を込めたしつけがあります。
後者であれば犬がしてはいけない行動をした際に飼い主が目撃できる可能性が高まり、犬もしてはいけない行動であることを認識しやすいメリットもあります。
一緒に過ごす時間が増える
犬との信頼関係を築くためには多くの時間をともに過ごすことが効果的です。
そのため、一緒にいる時間が長い室内飼いであれば必然的にコミュニケーションをとる時間も多くなり、信頼関係を築きやすくなります。
犬との信頼関係を築くことはしつけをする際や犬の健康管理にも必要なことです。
信頼関係が築けていないと飼い主のいうことにも従わない場合が多く、しつけも覚えません。
犬を飼う際により長い時間犬と触れ合っていたいと考えている人は室内飼いがおすすめです。
犬の室内飼いのデメリット
犬を室内飼いする場合のデメリットは基本的に室内が汚れやすいことや掃除が手間になってしまうことになります。
そのため、室内を汚したくない人や新築の家に住んでいる人ほど室内飼いのデメリットは大きく感じてしまいやすいです。
次に、室内飼いのデメリットを紹介するので参考にしましょう。
家具の傷みや誤飲などが起きる
室内飼いでは、犬が家具や柱などを噛んでしまい傷つけてしまう場合があります。
また、小さなものであればおもちゃや観葉植物などなんでも噛んでしまい、誤飲してしまうリスクもあります。
そのため、室内を大切にしている人ほど室内飼いをしてしまったことに後悔してしまいやすいです。
個体差はありますが、犬には噛み癖があり、歯の汚れを取るなどの意味が込められているため、専用のおもちゃなどを与える工夫をしましょう。
また、ストレスが原因でも噛み癖が身についてしまうこともあるので、ストレスの原因を究明し、解消することで家具などを傷つけられてしまうリスクを少しでも下げることができます。
抜け毛が部屋に広がる
室内飼いで悩まされる原因で最も多いことが、抜け毛の対処に追われることではないでしょうか。
犬の犬種にもよりますが、被毛は自然と抜けてしまうので、室内飼いをするのであれば避けては通れない道となります。
抜け毛はフローリングなどであれば比較的簡単に掃除することができますが、カーペットや絨毯などには絡みついてしまい、掃除機では取り除くことができない場合も多いです。
また、被毛の生え変わり時期ではより多くの抜け毛が出てしまうため、飼い主にとっては苦痛な時期でもあります。
被毛の長さが短い犬種であればある程度被毛の掃除が簡単になります。
犬の外飼いで必要な環境
犬を外飼いするのであれば犬小屋が必要不可欠です。
犬小屋は屋根があり、周りも囲まれているので、さまざまな視線を遮断することができ、犬にとってリラックスできる空間となります。
また、犬小屋は雨の日や風が強い日でも濡れてしまったり、体温を奪われることも防ぎます。
夏の暑い時には日差しを遮断してくれるため、熱中症になることも防ぎます。
もし、犬小屋を用意できないのであれば外飼いすることを諦めたり、天候の悪い場合や夜間だけ室内に入れてあげるようにしましょう。
犬を外飼いする際のしつけ
犬を外飼いするのであれば外飼いする際に求められるしつけをする必要があります。
しつけなしに外飼いしてしまうとさまざまなトラブルの原因となってしまいます。
次に、外飼いする際に求められるしつけやしておくべきことなどを紹介します。
無駄吠えへの対策を考える
犬はさまざまな理由から吠えてしまいますが、無駄吠えは近所迷惑になってしまうリスクがあります。
犬の鳴き声は非常に大きく、少し離れていても充分聞こえてしまいます。
無駄吠えをさせないようにするためには、どのようなことに対して犬が無駄吠えをしてしまうのかを知る必要があります。
犬は個体差はありますが、視界になにか入ると吠えてしまう習性があり、防犯面では役に立ってくれますが、近所のトラブルの要因となってしまいます。
道路と面しているのであれば車や人が行き来するたびに吠えてしまうため、飼育スペースを変えたり、柵などで道路が見えないようにすることが大切です。
外飼いする場合でもトイレスペースとしつけは必要
室内飼いであればトイレスペースのしつけは必須となりますが、外飼いであれば必要ないしつけと考えてしまいがちです。
しかし、外飼いする場合でもトイレトレーニングをしておくことをおすすめします。
トイレトレーニングができていないとさまざまな場所で排泄してしまい、飼育スペース全体から悪臭が発生してしまい、隣の家までにおいが漂ってしまう可能性があります。
そのため、外飼いでも決められたスペースで排泄するようにしつけましょう。
決められた場所で排泄してくれるようになれば飼い主の負担も軽減されるメリットがあります。
犬の外飼いはかわいそう?
犬を外飼いしているとかわいそうと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
実際快適な生活ができるのは室内飼いであり、散歩を適切にしていれば室内飼いのほうが幸せと感じている場合が多いです。
室内飼いは開放感がないため、不幸せと感じてしまうこともありますが、外飼いでもさまざまな騒音にストレスが溜まったり、気温の上下や天候の影響を直接受けてしまうため、そのたびにストレスも溜まってしまいます。
実際室内飼いのほうが犬の寿命が延びているという統計も出ているほどです。
大型犬であれば外飼いしてしまうケースもありますが、海外の一部では大型犬でも室内飼いしている場合も多く、長時間リードでつなぐことに対して罰則を設けている国もあります。
まとめ
ここでは、犬を外飼いする場合と室内飼いする場合のメリット・デメリットを紹介しましたが、どちらで犬を飼うか参考にすることができたでしょうか。
それぞれに良い点と悪い点があり、一概にどちらの飼い方が適しているとは言い切れませんが、さまざまなストレスの要因が潜んでいる外飼いよりも天候などの影響を受けない室内飼いの方が最近では推奨され始めています。
また、都会などでは外飼いできる敷地がないことが原因で室内飼いしていることも少なくありません。
犬のことを第一に考えてどちらの飼い方をするかをあらかじめ決めておきましょう。
犬のうんちで要注意な色をチェック
犬のおしっこやウンチといった排泄物は健康をチェックするためのバロメーターになります。
おしっこやウンチの回数・量・色・臭いなどによって健康状態を確認することができます。
健康な時と体調が悪い時の違いを知るために普段から気にかけ、病気にかからないための健康チェックや対策をするのが大事です。
うんちの色の違いでどんな病気が潜んでいるのかを確認し、愛犬の変化にいち早く気づけるよう心がけましょう。
少しでも気になること、異常が見られた時には素早く動物病院で獣医師に診てもらいましょう。
うんちの色①:赤色
犬の便に血が混じるのにはどんな原因があるのか、どんな病気が潜んでいるかしっかり調べましょう。
血便は何らかの理由で消化管の粘膜が傷ついて出血した血液がうんちと一緒に排泄されたものです。
血便の種類は鮮血が混じった赤い便と、真っ黒なタール便(黒色便)のがあります。
鮮血が混じった赤い便は、出血してからうんちとして排泄されるまでの時間が短く、犬の小腸や結腸、大腸、肛門など、うんちの出口に近い場所で出血していて、黒色のタール便は、出血してからうんちとして排泄されるまでの時間が長く、
血液が酸化して黒くなったもので、犬の食道や胃、十二指腸など、うんちの出口から遠い場所で出血しています。
犬の血便の原因としては感染症(細菌性陽炎、ウイルス性陽炎、寄生虫性陽炎など)や、異物誤飲や、免疫反応の異常(炎症性腸疾患、食物アレルギー)やストレスなど。
さらに、がん(悪性腫瘍)の場合は小腸にできる消化器型リンパ腫や、大腸にできる炎症性ポリープが多くみられます。
症状は、がんの種類や発生場所などによって異なりますが、血便以外にも嘔吐や下痢、便秘、体重減少、食欲不振などの症状が見られるのでいつもと変わった症状が出た場合は早急に病院にいきましょう。
うんちの色②:黒色
黒いうんちは重い不調のサインであることが多いため、可能な限り早く動物病院を受診すべきです。
黒いうんちは最も健康上のリスクが大きく、胃や腸に腫瘍がある場合や慢性の胃炎、腸炎や、異物などで上部消化管内への出血が発生することがあります。
消化管内に流れ出た血液は、口から入った食べ物と同様に消化されて色が真っ黒に変わり、消化された血液の真っ黒な色がうんちの色として観察されるのです。
この場合、消化管内へ大量の出血が起きていることが疑われ、ときには重度の貧血を起こすほどで貧血そのものが健康に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
したがって、うんちが黒い場合にはなるべく早く動物病院を受診することがをおすすめします。
特に真っ黒な色に加えて、下痢を伴う場合は「タール便」と呼ばれ、便の硬さが普通の場合と比べて緊急性が高いので、よく注意を向けてあげるようにしましょう。
うんちの色③:緑色
犬はまれに緑色のうんちをすることがあります。
原因としては2つあります。
1つ目は、消化物が消化管内に留まる時間が短すぎるとビリルビンが消化管内の細菌の作用を受けず、胆汁に含まれるビリルビンが腸内環境などによって酸化すると緑色のうんちになることがあります。
2つ目は、小腸や大腸の働きが不十分で腸で胆汁が再吸収されず、そのまま排出されると緑色のうんちになることがあります。
また、抗生物質の与えすぎで、腸内細菌が死滅した時も緑色のうんちになることがあります。
そのため緑色のうんちが見られる場合には、消化物(排泄物)が消化管を通過する時間が短縮し、つまってしまい小腸や大腸の働きに異常があると考えられるため、動物病院をすぐに受診する事が大切です。”
うんちの色④:灰白色
排泄されたうんちの黄色みが淡く粘土のように灰白色に感じられる場合では、胆のうに障害があり胆汁の分泌に少ない場合や、
慢性すい炎やすい外分泌不全などですい液が十分分泌されない場合も、消化不良で消化酵素が足りない可能性が考えられます。
各種原因による目や口の粘膜や皮膚が黄色くなる黄疸の可能性が一番で、ほかにはカルシウムの与え過ぎの場合にもみられる症状です。
便の形は、黄疸の場合は不消化の状態で軟便か泥状便が多く、カルシウムの与え過ぎの場合には硬固便で、乾くとぱらぱらで白い粉のようになってしまいます。”
うんちの色⑤:黄色
うんちが黄色または薄い黄土色がかった色の場合は、膵臓に問題を示している可能性があります。
膵臓は膵体・膵右葉・膵左葉の3つのパートから成り胃や十二指腸に隣接した臓器で、蛋白質や脂質、糖質などを分解する消化酵素を含む膵液を分泌したり、
血糖値の調節に関係するインスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌する働きを持っています。
この働きのうち、膵外分泌不全症など膵臓の病気によって消化酵素の分泌に障害が生じると、
脂肪がうまく消化されずにそのままうんちとして排出されるため、形状は軟便や泥状、色が黄色または薄い黄土色になってしまうのです。
犬のうんちの回数の増減でも健康チェックができる
犬のウンチやおしっこといった排泄物は健康チェックのバロメーターになります。
ウンチやおしっこの回数・量・色・臭いなどによって健康な時とどう異なるので、健康状態を確認することができます。
犬の正常なうんちの回数、量というのは特に決まりがないため、毎日3回以上うんちをする犬もいれば、1日1回の犬もいます。
愛犬の普段のうんちの回数と比較してどうなのかで判断すると良いでしょう。
うんちの回数が少なくなった
普段よりうんちの回数が少ない原因は大きく分けて3つ。
1つ目は「便秘」。
1日に1度も出なかった場合には便秘である可能性が高いです。
コロコロと小さな硬いウンチだった場合も便秘の前兆で、丸2日出ないと問題です。
2つ目は「ご飯の量が少なかったから」。
普段は適切な量をしっかり与えていると思いますが、体調不良などで食べる量が少なかった日やほとんど食べなかった日は、当然ウンチも作られる量が少ないためいつもよりも排便の量が少なくなります。
しかしこれは、普段通りに戻ればうんちの量も戻るでしょう。
3つ目は「病気の可能性」。
何度も排便のポーズをするにも関わらずウンチが少ししか出てこない場合、前立腺や会陰ヘルニアなどの病気である可能性を疑えます。
または犬の場合は5日以上もウンチが出ないと大腸にウンチがたまってしまい、“巨大結腸症”という病気を引き起こしてしまう可能性があります。
うんちの回数が多くなった
普段より回数が多い場合に考えられることは、消化率の低いフードを食べていると起こることがあります。
特に肥満系のフードは食物繊維が多く不消化物からウンチの量が大量になるので、消化率の高いフードへ変更するとウンチも少なくなります。
また、回数が増えるのは大腸で下痢になっている場合が多く、大腸性の下痢の場合はゼリーの様な粘液便もよく見られるので注意してあげましょう。
さらに、大腸に炎症があって実際に便が溜まっていないのに便意だけを催すときに、排便のポーズをとるだけでうんちが出ない時があります。
その場合は前立腺や会陰ヘルニアなどが原因も考えられるので何度も続く場合は、動物病院で獣医師の診察や検査を受けた方がよいでしょう。
犬のうんちがゼリー状になるのも不調?
犬がうんちをした時に一緒にうんちと出てくるゼリー状のものは、うんちがスムーズに移動し排出するために腸の中を潤す役割や、腸管内に最近が入り込むのを防ぐバリア機能を持っています。
このゼリー状のものは腸から分泌される粘液や腸粘膜が剥がれ落ちたものです。
腸の表面にある腸粘膜が傷つくとたくさん粘液を分泌して修復しようとするので、ゼリー状のものがうんちと一緒に出るということは不調のサインと考えられます。
ゼリー状の正体は粘液便
ゼリー状のものが混ざっているうんちの「粘液便」は、粘液だけが排泄された時や明らかにうんちに粘液が混じっていると分かるうんちのことを言います。
粘液の正体は腸の粘膜から分泌される腸液や腸粘膜が剥がれ落ちたものです。
さらに腸液や腸粘膜は腸管の内側を湿らせて潤いを保ち、消化物や排泄物がスムーズに腸管の中を通過できる働きをしているため普段の便にもゼリー状の粘液が少量含まれていることもありますが、肉眼では確認できません。
異変がある場合はすぐに病院を受診する
便に粘液が混ざっていると「何かの病気かも」と心配になりますが少量の場合は心配することはありません。
しかし粘液便が続いたり、いつもより粘液の量が多い、血液が混ざっている時などは消化管に不調(食あたり、消化不良、冷え)があったり、
過敏性腸症候群腸(精神的なストレスや自律神経のアンバランスなどが原因で刺激に対して過敏になり、慢性的に便秘や下痢などを起こす病気)など消化管の疾患が見られる場合があります。
また潰瘍性大腸炎(大腸にみられる原因不明の慢性の腸炎で、大腸のもっとも内側の層にある粘膜にびらん(ただれ)や潰瘍(皮膚や粘膜などにできる組織の欠損)ができる病気)も考えられます。
熱が出たり、下痢や嘔吐、食欲不信などの症状が出たときは、大腸が傷いていることがあります。
まとめ
うんちに混じっている粘液は、腸液や剥がれた腸粘膜が排泄されたものなので少量であれば問題のない可能性が高いです。
しかし、粘液が多量に排泄される場合や他に症状が見られる場合には、医療機関への受診を検討してください。
また、発熱や下痢・嘔吐、いつもより食欲が少ない、うんちに血が混じっているなどの症状の時は治療が必要な大腸炎の可能性もあります。
うんちの状態は体の健康のバロメーターでもありますので、あまり神経質になる必要はありませんが、日頃からうんちのチェックを行いましょう。
病院に行く際にうんちをした時間を記録し、できればジッパー付きの袋に入れて持っていくか、写真を撮って持っていくと良いでしょう。
犬も花粉症になる
花粉症とはまだまだ新しい言葉で現代病と言われており、人間のみがなるものと思っている方も多いかもしれませんが、犬も花粉症になるのです。
正確には「花粉症」というより花粉によるアレルギー症状と考えた方がいいですが、犬にもそのような症状があることは報告されています。
犬の場合、散歩や外出など外に出る機会もあるため、どうしても花粉を浴びることが多くなってしまいますし、飼い主さんが花粉を自宅に持ち帰ることもあるでしょう。
ですが、人間のようにひどい症状が出ることは少ないため過度に心配する必要はないですが、人間のように自分で症状を訴えたりすることはできないので、飼い主さんが気づいて対策をしてあげることが大切です。
犬の花粉症の症状
花粉症とは花粉によって生じるアレルギー疾患のことを言いますが、症状は人間と少し違うことがあります。
ここでは、犬の花粉症の症状についてご紹介していきましょう。
鼻水やくしゃみ・目の痒み
人間と同じように鼻水やくしゃみ、目の痒みが出る子もいます。
目は赤くなるだけではなく、痒みを伴うことがあるので、どうしても掻いてしまい悪化する場合が多いです。
愛犬が頻繁にくしゃみや鼻水、目の痒みの症状が出ている場合は花粉症であることも疑われるので、悪化する前に受診し、適切な処置方法を教えてもらいましょう。
皮膚の異常
犬の花粉症が人間と少し違う点は、多くの犬に皮膚の異常が現れるということです。
犬の場合、耳・口元・指の先の間に発疹ができたり、目の周りが赤くなったりします。
もともとアトピー性皮膚炎を持っている子は花粉症も発症しやすいことがわかっているので、特に注意が必要です。
逆にアトピー性皮膚炎を持っていなくても花粉症を発症することで皮膚異常を起こす子もいます。
アトピー性皮膚炎は若い年齢で発症することが多いので、成犬以降に皮膚異常を発症した場合、アトピーではなくアレルギー疾患や花粉症の疑いの方が強いのではないでしょうか。
皮膚異常は放置すると悪化する傾向にあるので、悪化する前に受診するようにしてください。
犬が花粉症にならない7つの予防法
犬の花粉症は皮膚異常が多いということなのですが、できるだけ発症しないように心がけたいのが本音ですよね。
ここでは、犬が花粉症にならないための7つの予防法をご紹介していきます。
予防法①:草むらは避ける
犬はどうしても草が多い場所を好みます。
ですが、散歩コースに花粉をまき散らす植物がある場合は要注意です。
特に夏に花粉を飛散させるイネ科の植物は背が低めなので、愛犬がダイレクトに花粉を浴びてしまう危険性があります。
ですので、夏のお散歩時は公園には立ち寄らず散歩するなど、愛犬の散歩コースを見直してみましょう。
また、夏のお散歩で草が多い場所に入ると虫やノミ・ダニなどが付着して皮膚異常を起こすこともあるため、できれば草が少ないコースがおすすめです。
予防法②:散歩から帰ったら花粉を落とす
愛犬との外出を終えて自宅に入る前は、愛犬や飼い主さんに付着した花粉を落とすようにしましょう。
愛犬の場合、洋服で守ることができなかった部分は市販の床拭きシートで被毛を撫でてあげると花粉やホコリを取り除くことができます。
このとき、ウェットタイプではなくドライタイプを使用するのがポイント!
飼い主さんは入室前に故―とや帽子を脱いで玄関付近に置いておくなど室内に持ち込まないようにしてあげてください。
予防法③:皮膚を保湿
皮膚バリア機能が損なわれると、花粉などのアレルゲンが皮膚に侵入しやすくなります。
特に皮膚細胞の隙間を埋めているセラミドという脂質が減少すると、アレルギー反応が起こりやすくなってしまうでしょう。
老犬時期に入ると言われている7歳以降は、皮膚バリア機能が弱ってくると言われているので、日頃からセラミドが配合されている保湿ローションを塗布するなどのスキンケアが大切です。
予防法④:花粉の飛散が多い時の外出を控える
花粉症対策は人間と同じで「花粉に接触しない、持ち込まない」ことが基本です。
日本で最も花粉が多い時期は2月~4月のスギ花粉で、時間帯は昼の13時~15時、17時~19時に飛散量が多いとされていますので、できるだけその時期は時間帯に気をつけて外出や散歩をすることがおすすめです。
ですが、花粉の飛散量や時間帯は地域によって違うので、天気情報を提供しているサイトで、地域ごとの花粉情報を知らせるサービスなどを利用することが良いのではないでしょうか。
予防法⑤:散歩時は服を着させる
愛犬の毛に花粉がつかないようにするために、できるだけ洋服を着せて外出すると良いでしょう。
洋服を着せて外出することにより、帰宅時に洋服を脱がせるだけで家の中に花粉を持ちこませない対策ができます。
犬用の洋服ブランドでは、現在花粉が付きにくい素材を使った専用のものも販売されているので、愛犬に合ったサイズのものを選んで着せてあげるだけでも十分な花粉症の対策になりますよ。
予防法⑥:スキンケアはこまめに
散歩後の愛犬の体には、花粉が沢山ついています。
室内に花粉を持ち込ませないためにはシャンプーをするのが一番良いのですが、毎日のことなのでとても大変です。
そこで、濡らしたタオルなどで全身を拭き取ることがおすすめ!
また、ペット用の「水を使わないドライシャンプー」や「ボディ拭き取り用ウェットシート」の使用も効果的です。
花粉は手足だけではなくお腹や背中などにもついているので、忘れずに拭き取ってあげることが大切です。
予防法⑦:掃除は念入りに
花粉が多く飛び始める時期は、窓や扉などはできるだけ締め切るようにし、外で飼っている犬は室内に入れてあげるようにしましょう。
また、部屋の中に花粉やほこりが溜まることは花粉症悪化の原因になるため、掃除を小まめにすることをおすすめします。
毎日の掃除機がけは負担になるかと思うので、勝手に掃除をしてくれるお掃除ロボットなんていいですね!
また、空気清浄機を使うのも1つの案です。
まとめ
今回は、犬の花粉症についてご紹介してきました。
犬も人間と同じように花粉症を発症することがわかりましたね。
犬は話ができないので、どんな症状なのか伝えることができません。
いつもと違う花粉症のような症状が見られた場合は、念のためかかりつけの先生に相談してみるのもいいかもしれません。
花粉症対策もご紹介していますので、愛犬が花粉症を患っている場合はぜひ今日からでも初めてみましょう!
犬が威嚇する・唸る8つの理由
愛犬が飼い主さんや他の人に対し威嚇したり唸ったりすることがあります。
嫌われていると思いがちですが、威嚇したり唸ったりすることで何かのメッセージを伝えようとしている場合も。
そこで愛犬の気持ちや要求を知ることで唸り癖を直すことができるため、まずは、犬が威嚇したり唸ったりする理由についてご紹介していきます。
理由①:縄張り意識
もともと群れで生活していた犬は、縄張り意識が強い動物でもあります。
お客さんや宅配業者など家族以外の人が自宅に入ろうとすると自分の縄張りに侵入者が入ってきたとして威嚇したり唸ったりするのです。
この縄張り意識は、お気に入りのおもちゃなど物に対しても発揮されます。
縄張り意識からくる唸りは攻撃性が高いので、おもちゃなどを強引に引き離すなどをすると噛みついてくる可能性が高いため、小さい子供がいるご家庭などは十分に注意する必要があるでしょう。
理由②:体調不調や痛み
威嚇したり唸ったりする理由は、体調不良や痛みによることもあります。
特に高齢になってくると、体のさまざまなところが衰えて抵抗力も落ちるため、病気にかかりやすくなります。
愛犬が高齢の場合は、唸ることで体調の悪さをアピールしたり、ケガや病気の痛みに気づいてもらおうとすることも多くなってくるでしょう。
また、痛いところを触られたくないという警戒心が威嚇という行動に出ることも。
そのような行動が見られる場合は、愛犬に体調不良やケガなどがないか、日頃からのスキンシップでチェックすることが重要です。
触ろうとすると嫌がって唸ったりする場合は、どこかが痛いサインかもしれません。
理由③:母性からの行動
当然の行動なのですが、母犬が子犬を外的から守るために、母性本能で吠えたり唸ったりといった攻撃行動をとることがあります。
たとえ飼い主さんであっても、生まれたばかりの子犬に触ろうとする相手は、母犬にとって攻撃すべき対象になりかねません。
これは出産によって母犬のホルモンバランスが変化するためで、なかには妊娠していなくてもホルモン分泌が増加し「想像妊娠」をするケースもあります。
ぬいぐるみを我が子と思い込み、取り上げようとすると吠える、唸るなどの攻撃行動を示す子もいるでしょう。
母性本能から来る唸りや威嚇は基本的に一過性なので、時間とともに解決する傾向が多いようです。
理由④:所有欲
犬は自分の寝床や自分専用の場所、おもちゃや食べ物などの取り合いが生じると、それを守ろうとして相手の犬や人へ犬歯を見せて唸ったり、時には噛みついたりすることもあるでしょう。
それらのものは、犬にとって生きていくために必要なものなので、それらを安心して得ることができない状況や、奪われてしまうような状況になると、自分の生存を維持するためにもそれを守ろうと威嚇・攻撃します。
このように、犬は基本的に所有欲が強い生き物なので、散歩時に犬同士がトラブルになることも多々あるでしょう。
こうなってしまうと犬同士で解決することは難しいため、そのような状況が産まれないような環境設定や飼い主さんの対応が必要となってきます。
理由⑤:思春期(反抗期)
思春期は人間のみにあるものと思っている方も多いですが、専門家の間では犬にも思春期があるのではと考えられてきました。
犬の思春期の年齢は生後6か月頃から9か月頃ということが研究で明らかになっており、思春期を迎えた子犬は飼い主さん以外の人には従順な仕草を見せたものの、
飼い主さんに対して言うことをきかず、紛争的行動を示すといった、いわゆる人と同じような反抗期があることがわかっています。
また、一般的に思春期を迎えた子犬は何かに対するこだわりや、警戒心・恐怖心が強まるため、飼い主さん以外の刺激に意識が向きやすくなるため、この時期の子犬に強引に言うことをきかせようとしたり、叱ると逆効果になることも。
この時期の反抗期は一過性のもので、生後12か月の頃には順々な状態に戻る犬がほとんどなので、愛情を持って見守ってあげながら、根気よくしつけを継続する必要があるでしょう。
理由⑥:警戒心・恐怖心
もともと犬は、警戒心や恐怖心が強い生き物なので、初めての場所は、他の犬や家族以外の人に対し強い警戒心を示す傾向があります。
また、優れた聴覚を持つ犬にとって、雷や掃除機のように大きな音は恐怖の対象です。
犬は人間のように言葉を話せないため、唸ることで警戒心や恐怖心を表しているのです。
また、中には唸りながらしっぽを振ることがあります。
怒っているのか喜んでいるのか分からなくなりますが、しっぽを振るという行為は興奮状態を示しているので、もし唸りながらしっぽを振っている場合は、強く警戒していると思ってください。
喜んでいると思いこんで触ってしまうと噛もうとしてしまうので、そのような状態の時はそれ以上興奮させないように、そっとしておくのが一番でしょう。
他にも、愛犬がいたずらをして飼い主さんが怒ろうとしたら唸り声をあげることもあります。
これは怒られるということに対しての恐怖心からくるものなのですが、唸っているから怒ることをやめると、唸れば怒られないと覚えてしまうので、悪いことをしたら毅然とした態度で接するようにしてください。
理由⑦:興奮している
犬が人を威嚇する理由に、テンションが上がり過ぎて興奮状態にあることが考えられます。
特に、子犬の頃に多く見られるのですが、遊びなどに夢中になってしまううちに、感情がコントロールできなくなり、急に目の前の人に対して威嚇してしまうというケースがあります。
成犬になって感情がコントロールできるようになってくると、そういった威嚇は次第になくなりますが、それでもアグレッシブな性格の子の場合、完全に威嚇しなくなるわけではないので、そのような性格の犬にはなるべき刺激しないように注意が必要です。
理由⑧:優位性を示す
犬は群れで生活する動物なので、群れの中には必ずリーダーがいる縦社会という習慣があります。
そのため、自分が相手よりも優位であることを示すために威嚇してくることがあるのです。
また、老犬や体の弱った犬を威嚇したり、飼い主さんを順位が下とみなして威嚇したりするケースもあるので、そうならないためにも、日頃から順位をはっきりさせておくことが重要です。
犬の威嚇を抑える対処法
一度威嚇したり唸ったりするとなかなか抑えることができず、どうすればいいかと飼い主さんがアタフタしてしまうことも多いでしょう。
ここでは、犬の威嚇を抑える対処法をご紹介していきます。
来客への耐性をつける
来客や宅配業者が来たときに唸ったり、吠えたりする犬には落ち着かせる訓練をしましょう。
唸って興奮している愛犬を触ることで、さらに興奮したり、愛犬をなだめようと抱き上げたりするのは逆効果です。
インターホンの音をきっかけに興奮する犬には、インターホンが鳴ったら落ち着く場所であるハウスに行かせることで、徐々にインターホンの音に興奮しなくなるでしょう。
この訓練を繰り返すことで来客への耐性をつけてあげると愛犬も飼い主さんも来客が来るたびにハラハラすることなく気持ちが楽になりますよ。
ある程度の社交性を養う
犬の警戒心や恐怖心の根源には、社会性の欠如が挙げられます。
犬にとっての社会性とは、遊びやスキンシップなどを通じて、ほかの犬に対しての振る舞い方や人間との接し方などを習得することです。
しかし、社会性がないとさまざまなものに強い不安や恐怖を感じるため唸ったり威嚇したりしてしまいます。
社交性を養うためには、小さい頃から家族以外の人や犬に会わせて慣れさせておくことが大切。
多くの人に触ってもらったりすることで、家族以外の人も怖くないということや、ほかの犬と遊ぶことで力の入れ加減た接し方を学ぶので、散歩中に出会う犬などに警戒しなくなります。
ですが、既に成犬になってしまっている場合、社会性を養うのは難しいため、散歩コースなどを変更し、他の犬が少ないルートを通るなどの工夫が必要です。
そして、少し慣れてきたら、徐々に人通りの多い道に変え、散歩は色んな人や犬に出会うということを覚えさせてあげてください。
犬が威嚇している際の注意点
犬が威嚇している際、つい飼い主さんがやってしまうNG行動があります。
そのNG行動をすると逆効果になってしまうこともあるので、ここでは、犬が威嚇している際の注意点をご紹介しましょう。
要求に応えない
愛犬が何かを要求するたびに、威嚇しているような唸り声をあげることがありますが、これは飼い主さんが常に要求に応えていることが考えられます。
飼い主さんは威嚇をやめさせようと愛犬の言う通りにしてあげたくなるのですが、これをし続けると愛犬がわがままになってしまう可能性が高いです。
「唸ればなんでもいうことを聞いてもらえる」と学習させないために、要求したことをやめさせることばかり考えるのではなく、飼い主さんにとって望ましい行動を褒めて教えることで、威嚇する機会を減らし飼い主さんと愛犬にとって望ましい行動がとれるよう対応しましょう。
威嚇中の犬を触らない
飼い主さんの中には、愛犬が威嚇している様子を見たときに、咄嗟に抱き上げたり触ったりしてしまいがち。
また、鼻先を抑える方もいるでしょう。
そうすることで、落ち着いてくれると思いがちですが、それは逆効果で、愛犬が威嚇している状態なので飼い主さんであろうが噛みついてくる可能性があります。
緊張状態である犬の視界に人の手が入ってくると反射的に噛んでしまう危険性があるため、威嚇中はすぐに触るのをやめ、落ち着くのを待ってから触れるようにしましょう。
厳しい態度で叱らない
犬が威嚇したら飼い主さんがする行動が厳しく叱ることではないでしょうか。
ですが、犬が威嚇する理由には不安や恐怖を感じている時が多いため、厳しく叱ることはさらに不安や恐怖を煽ることになってしまい逆効果に。
また、威嚇中に厳しく叱ることで、飼い主さんとの信頼関係が崩れてしまうこともあるため、絶対にしないでください。
犬は理由もなく威嚇することはないので、まずは威嚇している理由を見つけ出してあげることが先決です。
まとめ
今回は、犬が威嚇したり唸ったりする際の理由や対処法などをご紹介してきました。
犬が威嚇や唸ったりするのはさまざまな原因があり、まずは愛犬が何に対して不安や恐怖を感じているのかをわかってあげてください。
そうすることで、落ち着きを取り戻すことが多くあります。
また、威嚇している最中の注意点もご紹介していますので、飼い主さん自身の身を守るためにもぜひ参考にしてくださいね。”
犬のリンパ腫はどんな病気?
犬のリンパ腫とは簡単に言うと血液のガンの一つです。
血液ガンの中にはリンパ腫の他に、白血病や多発性骨髄腫が代表的でしょう。
リンパ腫とは、白血球の一つであるリンパ球がガン化することによって発症するのですが、リンパ球は免疫システムの中で重要な役割を果たす血液成分の一つとなっています。
リンパ腫はリンパ節や肝臓、脾臓などの臓器に発生し、悪性腫瘍が多いですが、骨髄で発生する白血病とは、この部分で異なるでしょう。
犬のリンパ腫の症状
犬のリンパ腫の症状には部位によって出てくる症状が異なります。
ここでは部位別の症状を詳しくご紹介していきましょう。
消化器型(腸)の症状
消化器型リンパ腫は、胃・十二指腸・空腸・回腸・結腸に発生します。
数年前には、日本でミニチュアダックスフンドの消化器型リンパ腫が急増していましたが、最近では減ってきています。
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症状
・慢性的な嘔吐・下痢
・メレナ(黒色便)
・食欲不振
・体重減少
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犬ではあまり見られる種類ではありません。
かたまりのような腫瘤ができることもあれば、かたまりを作らず広く消化管に広がるときもあります。
消化器型リンパ腫には炎症性腸疾患と判別が難しい例も見られるので、上記のような症状がある場合にはできるだけ早めに受診しましょう。
皮膚型(皮膚)の症状
皮膚型リンパ腫は犬の皮膚および粘膜の臨床兆候を示し、生命を脅かす皮膚疾患です。
生存期間は数カ月~2年程度と言われており、メスで多く発生し、コッカースパニエルやゴールデンレトリバーなどの犬種で発生しやすいと言われています。
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症状
・紅斑
・びらん、潰瘍
・局面
・脱毛
・小結節
・鱗屑
・痂皮
・色素脱
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口唇や体幹などの皮膚に発生し、皮膚炎と見た目が似て区別が難しいとされており、節外型リンパ腫に分類されることもあります。
縦隔型(胸)の症状
縦隔とは胸部と骨と横隔膜に囲まれ、左右の肺に挟まれた部位を指し、心臓や大きな血管、リンパ節など重要な臓器も含んでいます。
縦隔型リンパ腫では、縦隔にあるリンパ節で、リンパ種の細胞が増殖し、リンパ節が大きくなることが特徴的なのですが、犬で発症するのは稀です。
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症状
・腫瘤による圧迫
・胸水貯留による呼吸困難
・高カルシウム血症
・咳
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多中心型(皮膚下リンパ節)の症状
多中心型リンパ腫は犬の中で最も発症率が高いと言われており、体表にあるリンパ節が1つあるいは複数腫大します。
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発症しやすい部位
・下あご
・腋窩
・鼠経
・膝窩
などといったリンパ節が左右対称性に腫大することが特徴的。
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病状の進行に伴い、肝臓や脾臓に腫瘍細胞が浸潤するようになり、さらには骨髄や中枢神経などにも病変が拡大することもあります。
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症状
・体重減少
・食欲不振
・元気消失
・発熱
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中には無症状のうちに進行する場合もあるので、注意が必要です。
また、状態が良好な症例が多いのですが、頸部周辺のリンパ節が腫大している場合、気道、食道を圧迫するため、呼吸困難になることもあるでしょう。
節外型(それ以外)の症状
節外型リンパ腫とは、上記でご紹介したリンパ腫で肝臓や脾臓、腎臓、中枢神経系、眼などにできるリンパ腫です。
また、リンパ球にはB細胞とT細胞があり、どちらの細胞が腫瘍化しているかにより、B細胞性リンパ腫とT細胞性リンパ腫に分けられます。
このリンパ球の種類の違いにより、治療方法や治療への反応、予測される余命が大きく違ってきます。
ーーーーーー
症状
リンパ腫ができた部位によって異なる。眼にリンパ腫ができた場合などは、
・目の充血
・出血
など
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犬のリンパ腫の治療法
リンパ腫になった犬を治療せず放置しておくとほどんどが約4~6週間後に死亡すると言われています。
現段階では、根治目的ではなく緩和目的の治療になるのですが、リンパ腫によって起こる悪影響や全身症状を改善してリンパ腫と付き合いながらできる限り生活の質を維持していくことが目的とされています。
ここではリンパ腫の治療方法についてどんなものがあるのかご紹介していきましょう。
外科療法
リンパ腫は全身性疾患なので、通常は外科療法の範囲ではありません。
ですが、皮膚に腫瘤ができていたり、眼球や腹腔内でも病変を作っている場合には、手術によって大きなリンパ腫の病変を取り除き、がん細胞の数を減らしてやることは治療上有効と言われています。
しかし、リンパ細胞は全身に存在するため、外科手術のみの治療で終わらず、補助療法として化学療法や放射線療法を併用し、全身に対する治療を施すことが必要になるでしょう。
化学療法
リンパ腫は全身性疾患なので、全身に効く治療方法である化学療法が主体となります。
簡単にいうと抗がん剤治療です。
使用される抗がん剤は多種多様であり、そのときの動物の全身状態やリンパ腫の種類によって変化します。
基本的には数種類の抗がん剤を組み合わせ、きちんと計画された間隔で薬剤を投与することが多いですが、通院や治療のコスト、治療効果、副作用のコントロール、予後などについては担当医をしっかり相談をするようにしましょう。
食事療法
ガン治療の初期段階から栄養管理の重要性をしっかり認識することは非常に大切になってきます。
リンパ腫に限らず、ガンを患った動物は多種栄養素の代謝の変化が起こるでしょう。
炭水化物、たんぱく質、脂質の代謝が健康な動物とは違ってくるので、ちゃんと食べても痩せてしまう現象が起こりやすくなってきます。
そのため、食事の成分に気をつけるだけではなく積極的な栄養管理を行って行く必要があるのです。
具体的には食事を温めるなどの工夫や食欲増進剤などの使用などが一般的なのですが、十分な効果が得られない場合は、チューブを用いた栄養補給法を検討する必要があるでしょう。
放射線療法
リンパ腫は放射線に対しての感受性が高いことから、腫瘍が限局している場合や、全身性ではありますが、特定病巣によって生活の質が低下している場合には局所への照射も効果的と言われています。
リンパ腫の予防法はある?
リンパ腫は原因が不明な病気なので、予防は非常に難しいのですが、子犬の時期から愛犬の顎や脇の下をこまめに触ってしこりがないかどうか注意深くチェックすることが大切です。
他には定期的な健康診断などもあります。
リンパ腫の進行は早いので、2か月放っておけばあっという間に衰弱してしまいます。
早期発見を心掛けるのが一番の予防となるのではないでしょうか。
まとめ
今回は犬のリンパ腫についてご紹介してきました。
一言でリンパ腫といっても種類や発症する部位が違い、それによって治療法も変わってきます。
ですが、進行が非常に早いというのはどれも共通なので、早期発見が一番の予防法です。
日頃から愛犬の健康管理をしっかりしてあげるようにしてくださいね!
犬と触れ合える関東の施設は?
犬が好きなのでいつかは飼いたいと思っている方は多いでしょう。
様々な理由で今は飼えなくても、犬と触れ合える施設があります。
関東でおすすめの施設を9選をご紹介しますので、休日を利用してぜひ行ってみてください。
だっこして!ZOO/神奈川県
2018年にリニューアルオープンした箱根園にある施設です。
大型犬~小型犬まで様々な犬が約40頭飼育されており、おやつをあげたり、触れ合ったりすることもできます。
公式サイトでは可愛い写真やシャンプーする犬の名前が載っています。
犬の他にも猫・うさぎ・リスザル・爬虫類など幅広い動物やポニーの乗馬体験などがあり、動物好きの子供には大人気です。
芦ノ湖のほとりにあるとても美しい眺めが自慢で、動物と触れ合う施設は室内なので雨の日や夏・冬でも天候に関係なく楽しむことができます。
水族館や駒ケ岳山頂へのロープウェイなどもあり、一日堪能できる場所です。
場所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根139
入場料金:大人1,000円 子供800円
営業時間:10:00~16:00(無休)
▶︎【だっこして!ZOO】のHPはこちら
東京ドイツ村 わんちゃんランド/千葉県
東京ドイツ村にある「わんちゃんランド」では、人懐っこい可愛い犬達との触れ合いや、ワンちゃんのレンタルを楽しむことが可能です。
お気に入りのワンちゃんと芝生の広大なドッグランで散歩ができるのはうれしい体験になるでしょう。
ふれあいは1回500円、レンタルは15分500円で時間が決まっているので確認して行きましょう。
小学生以下は保護者の付き添いが必要です。
コロナ感染拡大防止の為、レンタルが中止となることもあります。
犬を飼っている人は同伴することができ、わんちゃんランドで遊ばせることができます。
場所:千葉県袖ケ浦市永吉419
電話:0438-60-5511
料金:大人800円 小学生以下400円
営業時間:9:30~17:00 (無休)
▶︎【東京ドイツ村 わんちゃんラン】のHPはこちら
東武動物公園 わんこヴィレッジ/埼玉県
遊園地や動物園、夏季はプールも楽しめる「東武動物公園」内にある「わんこヴィレッジ」では、およそ20種45頭のワンちゃんと自由に触れ合うことが可能です。
現在はコロナ感染対策として、わんこハウスでふれあったり、プライベートルームではグループ単位で気に入ったワンちゃんとふれあったりできます。
どの犬も人懐っこく可愛らしいので楽しめるでしょう。
わんこハウスは800円(3歳以上)、プライベートわんこルーム(小学生以上5名まで)は2,000円(30分)3,000円(60分)となっています。
場所:埼玉県南埼玉郡宮代町須賀110
電話:0480-93-1200
料金:大人1,800円 中高生1,500円 小人800円 シニア1,100円
営業時間:10:00~20:00(季節による変更あり)
▶︎【東武動物公園 わんこヴィレッジ】のHPはこちら
那須どうぶつ王国 ワンニャンリビング/栃木県
那須どうぶつ王国ではポメラニアンやトイプードルなど、多くの犬達と屋内でゆっくりと触れ合うことが可能です。
ワンニャンリビングにある小型犬と猫が仲良く暮らす部屋では季節ごとに工夫を凝らし、コスプレが見られることもあります。
冬にはこたつが登場し、くつろぐ猫が見られます。
ふれあいドッグパークではのんびりとした大型犬ともたっぷり触れ合えスキンシップを楽しめます。
屋根がある施設なので雨天でも安心です。
20分800円です。
場所:栃木県那須郡那須町大島1042-1
電話:0287-77-1110
料金:大人2,400円 小学生以下1,000円
営業時間:10:00~16:00(水曜定休)
▶︎【那須どうぶつ王国 ワンニャンリビング】のHPはこちら
那須おーくんふれあい牧場/栃木県
那須おーくんふれあい牧場は犬猫とのふれあいが楽しめる自然に囲まれた牧場です。
敷地内に3面もある広大なドッグランでは、看板犬として有名なセント・バーナードの一家を始め、チワワやポメラニアン、ボーダー・コリーなど約40頭と遊ぶことができます。
中でもセント・バーナードは50kgを超える超大型犬で最大級の体格をしています。
おっとりとした温和な性格で、子供にも優しく接してくれます。
ここでは繁殖も行っていて、産まれた子犬を家に迎えることもできますので関心がある人には是非おすすめの施設です。
場所:栃木県那須郡那須町高久丙4433-3
電話:090-8615-6909
料金:中学生以上1,500円 小学生以下1,000円 3歳以下無料
営業時間:11:00~13:00(金曜定休)
▶︎【那須おーくんふれあい牧場】のHPはこちら
つくばわんわんランド/茨城県
つくばわんわんランドは小型犬~大型犬まで90犬種500頭以上の犬が暮らしています。
いろいろな犬と好きなだけ自由に触れ合うことができます。
大人気の「わんわんレンタル」を利用すると、お気に入りの犬と散歩をゆっくりと楽しめます。
20分1,000円の料金です。
産まれた子犬を近くで見られる展示館では子犬の体調が良ければ抱っこすることも可能です。
とても幸せな気持ちになれるでしょう。
また毎日イベントが行われ、縄跳びやフラダンスなどの演技をするドッグショーやドッグレース、ワンちゃんとのPK対決などを楽しめます。
場所:茨城県つくば市沼田579
電話:029-866-1001
料金:大人1,500円 小人700円
営業時間:10:00~17:00(木曜定休)
▶︎【つくばわんわんランド】のHPはこちら
富士すばるランド ドギーパーク/山梨県
富士山のふもとに広がったテーマパーク「富士すばるランド」の中には、アトラクションエリア以外に、犬との触れあいをテーマに掲げたドッグエリア「ドギーパーク」があり、犬との触れ合いを楽しむことができます。
飼い主になった気分を味わえるワンオーナー体験があり、約1時間一緒に過ごせる人気プランがあります。
楽しいことも少し大変なことも体験できるので、家族として犬を迎えたいという方、特に子供にはおすすめの体験です。
事前予約制となっています。
またここには個性のあるドッグランが5つもあり、とても楽しく過ごせる場所となっていますので犬を飼っている人も一緒に来ると良いでしょう。
場所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1
電話:0555-72-2239
料金:大人1,500円 小人900円
営業時間:10:00~17:00(木曜定休)
▶︎【富士すばるランド ドギーパーク】のHPはこちら
世界の名犬牧場/群馬県
「世界の名犬牧場」は、ラブラドール・レトリバーやマルチーズ、パピヨンなど数多くの犬達と出会えるドッグ・コミュニティパークです。
わんわんふれあい広場では気に入った犬をレンタルして一緒にお散歩ができます。
室内のふれあいルームは子供に大人気の施設で、膝の上に小型犬を乗せたりしてゆっくり過ごせます。
小型犬から大型犬まで優しくおとなしい犬が揃っています。
また子育てルームは産まれたばかりの子犬を育てる様子をマジックミラー越しに見ることができる貴重な施設です。
子犬を家族に迎えることもでき、公式サイトで写真を載せています。
ドッグランやトリミング施設もあり、愛犬と一緒に来ても楽しい一日を過ごすことができるでしょう。
場所:群馬県前橋市富士見町石井2252-1
電話:027-288-1661
料金:大人650円 小人450円
営業時間:10:00~18:00(年末年始休み)
▶︎【世界の名犬牧場】のHPはこちら
富士サファリパーク イヌの館/静岡県
富士サファリパークにある「イヌの館」では、シーズーやチワワ、キャバリアやミニチュアピンシャー、ボストンテリアなど、およそ40頭の小型犬が出迎えてくれます。
屋内施設なので雨でもゆっくり見学できます。
金・土・日曜の3日間、約20分間です。
1人500円で先着順となっています。
他にもネコの館とうさぎの館もあります。
サファリパークで迫力ある野生動物の姿を楽しみ、ふれあい牧場で小動物との時間も持つことができるので、年齢に関わらず家族みんなで出かけられるテーマパークです。
場所:静岡県裾野市須山字藤原2255-27
電話:055-998-1311
料金:大人2,700円 中学生以下1,500円
営業時間:9:00~15:00
▶︎【富士サファリパーク イヌの館】のHPはこちら
犬とのふれあいで注意すること
犬とふれあえるおすすめの施設を紹介しましたが、ここで注意点がいくつかあります。
対象は命ある動物ですので間違った対応をするとトラブルが起こったり、犬が体調を崩してしまうことがあります。
必ずルールやマナーを守るようにしましょう。
注意点①:係の指示にはきちんと従う
係の方は常日頃から犬と接しています。
そのため、施設の犬の微妙な気分の変化も分かるので、指示された時は大人しく従いましょう。
施設の犬たちはきちんとしつけがされていますが、その日の体調などにより気分が変化することもあります。
犬の気持ちがわからず、追いかけ回したりしつこくしてストレスをかけたりすると、そのことで人間を怖がる犬も出てきます。
咬まれるなどの怪我防止のためにも係の人の指示に従いましょう。
注意点②:ゆっくり優しく触る
触る時のお決まりのルールです。
犬達が突然強く触られて驚いてしまわないように、ゆっくりと優しく触ってあげましょう。
ふれあいコーナーにいる犬は人懐こいと言われますが、初対面の人間には少し警戒心を持っています。
優しく声をかけたり、匂いを嗅がせてあげたりしてゆっくりと時間をかけて仲良くなってください。
特に小さな子供を連れて行く際には大人の注意が必要です。
子供の甲高い声や急な動きは犬にとって苦手なものです。
犬が驚いてしまってトラブルになるケースが多いのでしっかりと事前に触り方のルールを教えてあげましょう。
注意点③:愛犬と一緒に行く場合は狂犬病予防接種・ワクチン接種を行う
多頭飼育の場では感染症の持ち込みに注意を向けています。
そのため、愛犬を入場させる時は、年に1度行うワクチン接種と狂犬病予防接種の接種済み証明書の提示が必要となります。
証明書がなくて入場ができないというトラブルを防ぐためにも、いつも携帯していると安心です。
またせっかくの機会だからと体調を無視した無理はさせないでください。
その日に体調が悪い時は、休ませてあげることも重要です。
よく体調を確認してから連れて行ってください。
まとめ
関東で犬とふれあえる施設9選はいかがでしたか?
犬を飼っていなくても好きな犬種と触れ合え、散歩できるなんてうれしいですね。
他の動物にも会える場所が多いので、動物好きにはたまらないことでしょう。
犬を飼いたいと思っている人や子供にはとても良い経験になり、仲良くなれれば心から癒やされることは間違いなしです。
お気に入りの場所が見つかったら、休日にふれあう機会をぜひ持ってみてください。
犬にビオフェルミンを与えてもOK
犬が下痢をしている時にビオフェルミンをあげても問題ありません。
ひどくない下痢なら病院に行くのをためらうことがあると思います。
そんな時、ビオフェルミンは安全性が高い薬なので、飲ませて様子を見るのも良い多いでしょう。
使用に関しては注意点があるので、よく読んで上手に利用してください。
ビオフェルミンとはそもそも何?
ビオフェルミンとは、ビオフェルミン製薬が販売している整腸剤のことです。
ビオフェルミンを飲むと腸内環境を整えることができます。
成分はビフィズス菌と乳酸菌が入っていてビフィズス菌は大腸で働き、強い殺菌作用を持っています。
乳酸菌は主に小腸で働き、漬物や乳製品などにも生息していてやはり殺菌作用があります。
ビオフェルミンには人用と動物用があり、動物用は「ビオイムバスター」という商品名です。
犬は人より胃酸が強いので、その点に対応した成分が含まれています。
犬にビオフェルミンを与えた時の効果
犬にビオフェルミンを与えた時、どのような効果が期待できるのかについてまとめてみました。
動物の腸内にはとても多くの種類の細菌が存在し、それらのバランスが崩れるとお腹の調子が悪くなり、下痢や便秘等を起こします。
ビオフェルミンの有効成分であるビフィズス菌・乳酸菌は、腸内の細菌バランスを整えることができます。
詳しくは次に解説します。
腸内環境を改善する
ビオフェルミンを飲むことで乳酸菌とビフィズス菌が腸内に届くと、善玉菌を増やし悪玉菌が増えないように働きます。
善玉菌と悪玉菌のバランスが良くなることが腸内環境が改善するということで、その様子は腸内フローラと呼ばれるような良い状態となります。
腸内フローラは腸内環境だけでなく、免疫力を高め、健康を維持できるので人間でも大変注目されている状態です。
犬もまた同じように、腸内フローラが下痢や便秘を改善することはもちろん、ガスや便の臭いを抑えたり、免疫力を高めることに繋がります。
犬にビオフェルミンを与える際の注意点
ビオフェルミンの効果は期待できるものなので、手軽に利用したいところですが、やはり薬なので与える際には注意点があります。
以下のような注意点を知っておいて問題が起こらないように気をつけましょう。
アレルギーに注意する
ビオフェルミンにはアシドフィルス菌とフェーカリス菌という2種類の乳酸菌が含まれています。
乳酸菌に対するアレルギーがある犬の場合は、ビオフェルミンを摂取することで更に調子が悪くなる可能性があります。
例えば、体を痒がっていたり、吐いてしまったり、元気がなくなったりすることがあればアレルギー症状かもしれません。
初めてビオフェルミンを与える場合や自己判断で与える場合は、念の為動物病院で相談し、アレルギーがないかどうかを確認することをおすすめします。
用法用量は絶対に守る
ビオフェルミンの効果を確実に受けるためには、用量用法をしっかりと守って与えることが重要です。
与える量は体重1kgあたり10~20mgを1日2~3回となります。
愛犬に適した量を守らなければ効果が得られませんし、たくさん与えたからといって効果が高くなるものでもありません。
体重に合わせた容量を守れば問題はありませんが、犬の状態や個体差も異なるので必ず健康観察をすることが大切です。
副作用が少なく安全な薬ですが、しっかりと様子は見てあげましょう。
他の病気の可能性を感じたら動物病院へ行く
どの程度の症状で動物病院を受診したら良いのかは、飼い主が悩むところです。
あまりひどくない下痢や便秘にはビオフェルミンを2~3日摂取させて様子を見ると良いでしょう。
でも、効果があまりなく下痢などが続く場合は、なるべく早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。
もしかしたら他の原因があるのかもしれません。
ビオフェルミンは整腸剤で、病気を根本的に治療するものではないため過信は禁物です。
効果の有無が分かりにくい
ビオフェルミンは整腸剤であるため、急激に下痢に効く薬ではありません。
飲んでもすぐに効果が現れるわけではないのです。
下痢の原因にはさまざまなものがあります。
例えば季節の変わり目など単純な一過性の下痢の場合には、ビオフェルミンのような整腸剤で効果がありますが、大腸炎などの際には効果の有無がわかりにくいです。
もっと効果的な薬が動物病院にはありますので、そちらを服用したほうが早く良くなるでしょう。
ビオフェルミンSは抗生物質と併用してはいけない
ビオフェルミンは生きた菌であるため、抗生物質と共に摂取すると効果が消えてしまうので、注意しましょう。
動物病院で抗生物質を出されていることが多いですから、まずは下痢をしたことを伝えて獣医の指示を仰ぎましょう。
ビオフェルミンにはビオフェルミンSとビオフェルミンRがあり、Sは市販されていて誰でも買えます。
Rは抗生物質に負けない成分が入った医薬品で、病院で処方される薬です。
犬に人間用のビオフェルミンを与えても良い?
ビオフェルミンには人間用と動物用がありますが、人間用のビオフェルミンを与えても問題はありません。
ただ、注意点であげたようなことを把握した上で与えてください。
言葉を話さない犬は体調を訴えることができないので、何か気になることや変わったことがあれば必ず獣医師に相談しましょう。
ビオフェルミンは人間用と犬用でどう違う?
人間用と犬用のビオフェルミンはどのような違いかというと、成分の容量と含まれる乳酸菌の種類が少し違います。
また動物用は味が付いています。
人間と犬は体のサイズや体重が全く異なるため、配合されている成分の容量が異なります。
さらに、犬は人よりも胃酸が強いので、成分が胃酸で死んでしまうこともあります。
そのため動物用のビオフェルミンには胃酸に強い乳酸菌と消化酵素含まれています。
犬にビオフェルミンを与える方法
ビオフェルミンは副作用が少なく、人間用を犬にも与えられる安心な薬です。
ただし、人間用と犬用の違いはありますので与える量や頻度はきちんと守って与えましょう。
愛犬の体重に合わせた量が適切ですが、おおよそ1回につき、大型犬は1錠、中型犬は1/2錠、小型犬は1/4錠を1日2回飲ませるとちょうど良いです。
フードと一緒に与えてもかまいませんし、それだけで飲み込める場合はそれでも問題ありません。
まとめ
ビオフェルミンは犬にも与えられるので、家に常備しておくと安心できます。
ここであげた犬にビオフェルミンを与える際の注意点を守って与えるようにしましょう。
軽い下痢や軟便は効果が出る場合も多いですが、下痢などの原因は様々なので必ず治るわけではありません。
ビオフェルミンを長く使用していて病気が進行することもありますので、症状が改善しないようなら早めに獣医師の診察を受けてください。
犬はピーマンを食べてもOK
野菜の中でもクセが強いピーマン。
人でも嫌いな方は多いのではないでしょうか。
ですが、さまざまな栄養が含まれている野菜なので、犬にあげてもいいのかなと考える方もいますよね。
そこで、犬がピーマンを食べてもいいのかを調査した結果、食べても問題がないということがわかりました。
ピーマンの効能としては、新陳代謝を促進したり、肥満の解消に繋がる成分を豊富に含んでいたりといったものが挙げられます。
ですが、犬はもともと肉食動物だったため、野菜を消化する酵素を持っていないことから、食べ過ぎると消化不良を起こす可能性が。
また、ピーマンには微量ながら関節炎を引き起こす成分が含まれているので、与える量は少なめでできるだけ加熱してから与えるようにしましょう。
犬にピーマンを与える時に得られる栄養素
犬が体内で生成できない成分が豊富に含まれているピーマンですが、どのような栄養素が入っているのでしょうか。
ここでは、犬にピーマンを与える際に得られる栄養素についてご紹介します。
肝臓サポート
ピーマンにはベータカロテンやビタミンA・ビタミンE・ビタミンCといった肝臓をサポートする栄養分を多く含んでいます。
特に、ビタミンCはレモンより多く含まれているほど。
犬は体内でビタミンCを生成することができるのですが、ビタミンCが不足しがちな老犬や肝臓の悪い子にはピーマンで補ってあげるといいかもしれませんね。
さらに、ビタミンB1を多く含む豚肉などと一緒に摂取すると、より肝臓を保護できる可能性がアップします。
抗酸化作用
ピーマンには抗酸化作用が期待できるベータカロテン・ビタミンE・クロロフィルなどが含まれています。
緑ピーマンが熟した赤ピーマンは特有の苦みが減り、甘味も増します。
赤ピーマンは栄養素も豊富になり、ベータカロテンは100gあたり940μg、ビタミンEは4.3㎎。
ベータカロテンの量はニンジンやホウレン草ほどではありませんが、緑ピーマンの約2倍と言われています。
ビタミンEは小松菜やホウレン草以上に含まれ、野菜の中で最も多く含まれるかぼちゃと同じくらいで、緑ピーマンの約5倍。
ベータカロテンは、抗酸化作用を持ち、抗がん作用も期待されます。
また、皮膚の粘膜や保護作用、免疫を高める効果があるとも言われています。
さらに、緑ピーマンには多くのクロロフィルが含まれており、この成分にも抗酸化作用が期待できるでしょう。
口臭が減る?
人の口臭予防としてクロロフィルを含むサプリメントが販売されていますが、犬にとっても同じ効果があるのでしょうか。
犬は歯垢がたまりやす、口臭の原因となってしまいます。
毎日の歯磨きが必須となりますが、ピーマンで口臭予防ができればラッキーと思うかもしれませんが、犬にピーマンを与えて口臭が減るといったことは明らかになっていません。
そのため、やはり口臭予防には毎日の歯磨きが重要と言えるでしょう。
犬にピーマンを与える時の注意点
ピーマンにはたくさんの栄養素が入っており、犬に与えても良いことがわかりましたが、手あたり次第与えてもいいというわけではありません。
ここでは犬にピーマンを与える際の注意点についてご紹介していきます。
与える時は種とヘタを取り除く
ピーマンのヘタと種は、犬に与えるのはNG。
犬にピーマンを与える際には、ヘタと種は取り除くようにしましょう。
理由としてはヘタと種は固く消化しにくいので消化不良を起こす可能性が高いからです。
犬は繊維質のものを消化するのが苦手なので、少量であれば便通をよくする作用のあるピーマンでもヘタや種は固すぎます。
ピーマンの種ほどの大きさであれば、種を飲み込んで腸閉塞になる可能性は低いと考えられますが、小型犬は注意が必要ですし、固いヘタで口の中を傷つけてしまうことが考えられるので、最初から与えることはやめておきましょう。
初めて与える場合は少量ずつ与える
ピーマンはナス科の野菜で、ナスやじゃがいも、トマトを食べて体調が悪くなった経験のある場合、ピーマンにもアレルギーがあることが考えられます。
そのため、初めてピーマンを与える際には、少量を少しだけというのが基本です。
嘔吐や下痢などのアレルギー反応がないか目を離さないようにしてください。
また、以前はアレルギー反応が出ていなくても体調が悪い時や病後は今までなかったアレルギー反応が出る可能性もあるので、そのような時は新しい食材は試さずいつものフードを与えるようにしましょう。
与え過ぎると下痢になることも
ピーマンを過剰摂取すると便が緩くなったり、下痢を起こしてしまう可能性があります。
また、ピーマンに多く含まれるベータカロテンには過剰摂取すると食中毒のような症状を引き起こすとも言われています。
どの野菜や食べ物にも言えますが、過剰な接種は体調不良の原因になりますが、もちろん与えすぎなければ全く問題はないので安心してくださいね。
ただ、いくら体に良い成分多く含まれていても基本的に犬にとって苦みは本来毒です。
それに、独特な苦みやニオイを嫌い子も多いでしょう。
そのため、与える際には生で与えずに調理をするなどして与え、食べたくない子に無理やり与えるのはやめましょう。
犬にピーマンを与えてはいけないケース
愛犬が美味しそうにピーマンを食べていたとしても、ピーマンを与えてはいけないケースもあります。
ここでは、どんな場合にピーマンを与えない方がいいのかをご紹介します。
尿路結石を患っている
尿路結石の手術を受けたことがある場合や尿路結石を指摘されている場合にも、ピーマンは与えないでください。
尿路結石用の療法食はミネラルなどの成分が正確にきめられているため、ほかの食べ物を与えると効果がなくなってしまう可能性があります。
食物アレルギーを持っている
食物アレルギーの懸念がある犬にピーマンを与えると、痒みや脱毛などの皮膚症状や嘔吐・下痢などの消化器症状が出ることがあります。
また、食事アレルギーのための療法食を与えている場合や、病院の指示で食事制限をしている場合は、ピーマンを与えると効果がなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
まとめ
今回は、犬にピーマンを与えていいのかということについてご紹介してきました。
ピーマンは苦みがあり犬には毒なのかなと思っていたのですが、栄養成分が豊富で犬にも与えても大丈夫とのことがわかったので、今後は安心して与えることができそうですね。
しかし、与えてはいけないケースや与え方、注意点など与える前に気をつけなければいけないこともあるので、この記事を参考にして頂ければ幸いです。
犬に人間用のアイスを食べさせるリスクとは?
夏の暑い日、人間であればついつい食べたくなるアイス。
甘くてとても美味しいですよね!
そんな時、愛犬がとても食べたそうに見ていると一口だけと与えてしまうことありませんか?
ですが、犬に人間用のアイスを食べさせることはリスクを伴うことがあります。
今回は人間用のアイスが犬に与えるリスクについてご紹介します。
理由①:中毒を引き起こす成分がある
人間用のアイスには人間にとって何の害がなくても、犬にとっては中毒を引き起こす成分が入っていることがあります。
例えばチョコレートやナッツ(特にマカダミアナッツ)などですね。
ナッツ全般犬にには与えないで欲しいのですが、特にマカダミアナッツには強い中毒症状を起こすことが多いと言われているほか、
のどに詰まって窒息したり、腸閉塞を起こすこともあるため愛犬が口にしないよう十分注意しなければいけません。
理由②:カロリーが高すぎる
人間用のアイスには大量の糖分が使用されており、犬にとっては糖分過多になってしまう食べ物です。
犬は甘い食べ物が好きなので、ついついアイスを食べていると寄ってきますが、欲しがるから与えるということを繰り返していると肥満の原因になります。
一度与えると何度も要求してくるようになるので、愛犬に長生きしてもらうためにもアイスを与えるのはやめておきましょう。
理由③:お腹を下す可能性がある
アイスは乳製品を使用しているものが多いです。
人にも乳製品を口にするとお腹を下す人がいるようの、犬の中にも乳糖不耐性といって乳糖をうまく分解できない子がいます。
このような子はアイスを食べたことによって嘔吐や下痢を起こす場合があるためリスク軽減のためには与えないようにしましょう。
嘔吐や下痢を繰り返すとひどい脱水症状が起こり最終的には命を落としてしまうこともありますので、十分に注意する必要があります。
理由④:ぶどう中毒を引き起こす
アイスには甘いものだけではなく、果物を使ったアイスもあります。
中でもぶどうを使っているアイスはぶどう中毒を起こす可能性があり要注意!
ぶどうのどんな成分が犬の健康を害すのかはっきりとはわかっていないのですが、過去にぶどうを食べた犬が中毒を起こした事例が複数あることがわかっています。
急性の腎障害により、死に至るケースもあるので非常に危険です。
理由⑤:チョコレートのカカオが中毒物質だから
前述したようにチョコレートは犬にとって有害な成分が含まれています。
チョコレートの主成分であるカカオは犬にとって中毒物質で、カカオに含まれるテオブロミンの作用により、過度の興奮や心拍数の増加などが起こる場合があります。
少しだけと安易な気持ちで与えてしまうと愛犬が苦しむ結果になってしまうので、十分注意してくださいね。
犬にアイスを食べさせる時の注意点
人間用のアイスを犬に絶対食べさせてはいけないというわけではないですが、与える際にはさまざまな注意が必要になってきます。
ここでは、人間用のアイスを犬に与える時の注意点についてご紹介します。
糖分に注意する
アイスには大量の糖分が含まれており、バニラ味のアイスには角砂糖7個分の砂糖が含まれていると言われています。
甘味が大好きな犬は多いので、アイスを与えるととても喜ぶのですが、人間と同様摂取しすぎると肥満の原因になってしまいます。
肥満になると糖尿病や股関節疾患の原因になったり、心臓や呼吸器などさまざまな器官に負担をかけやすくなるので、どうしても与えたい場合は、味見させる程度の少量にしましょう。
乳製品に注意する
人間用のアイスには乳製品が含まれているものもあり、乳糖と言われる糖分が含まれています。
離乳期を過ぎた犬はこの糖分を分解するための消化酵素「ラクターゼ」が減少するため、乳糖を体内で分解できない子が多いです。
これを先ほどもご紹介した「乳糖不耐症」というのですが、乳糖が分解できずに大腸に運ばれると、大腸の菌により発酵し、下痢や嘔吐を中心に消化器系症状を引き起こす原因になってしまうのです。
なかには乳製品を食べても平気な子もいますが、少量食べただけでもお腹を壊してしまう子もいるので、最初から与えないのが無難と言えるでしょう。
成分や材料は必ず確認する
一見シンプルな味のアイスでも成分を見ると犬にとって有害になる成分が含まれているものがあります。
先ほどご紹介したようにチョコレート、レーズン、ぶどう、ナッツは特に注意してください。
また、シュガーレスのアイスには甘味料として犬に危険なキシリトールが含まれていることがあります。
このように人間用に作られたアイスにはさまざまな成分が入っているので、犬に与える場合は、十分に成分や材料を確認してからにしましょう。
特に老犬や子犬には食べさせない
成犬であれば少し程度のアイスを与えるのは問題ないですが、消化機能が不十分な子犬やシニア犬には与えないようにしましょう。
消化器官が未発達な子犬と、消化機能が衰えつつあるシニア犬は下痢や嘔吐などの症状が出やすくなります。
アイスは冷たい分、お腹を冷やすうえに、乳製品も多く含まれるため内臓への負担はとくに大きいでしょう。
アイスに限らず、愛犬が食べなれないものは消化不良を起こしやすいので、最初から与えないのが安心です。
また、人間用に加工されたものには添加物も多く含まれています。
保存料や香料・着色料などこれらの添加物は少量であっても体に有害になるため十分気をつけましょう。
アイスの棒の誤飲に注意する
アイスばかりに囚われがちですが、アイスの棒にも注意が必要です。
アイスは与えなくても少し味がするアイスの棒を舐めさせてあげる方もいるでしょう。
飼い主の前で舐めさせるのはいいにしても、その棒を放っておくと犬が誤飲をしてしまう場合があります。
アイスの棒は何度舐めてもずっと甘いにおいがするので、犬はいつまでも舐めています。
さらには噛んでしまう子もいるでしょう。
棒をかじって飲み込んでしまうと、内臓に傷がついたり、突き破ってしまったりすることもあり、最悪腸閉塞になり手術ということもあります。
そのため、アイスの棒は愛犬の届かないところに捨てるようにしましょう。
犬がどうしてもアイスを食べたがる時はどうする?
愛犬を涼ませたい時や一緒にアイスを楽しみたいなどどうしても愛犬にアイスを食べさせたい場合はいくつかの方法があります。
ここでは、その方法についてご紹介します。
手作りアイスを食べさせる
アレルギーを持っている愛犬にアイスを食べさせたい場合には手作りアイスがおすすめです。
愛犬に適した材料を選ぶことができますし、手作りなので添加物が入りません。
愛犬用の特性アイスを作れば、安心して食べさせることができますし、一緒にアイスを楽しむことができるのではないでしょうか。
犬用アイスを食べさせる
今は犬専用のアイスが販売されています。
犬専用のアイスであれば糖分や添加物が少ないため、安全と言えるでしょう。
なかには乳製品の代わりに豆乳を使ったものもあるので、乳製品に弱い子やアレルギーを持っている子にも安心して与えることができます。
冷たい飲み物やフードを食べさせる
散歩時や夏場に暑がる愛犬の体温を下げたいときにはアイスではなく、冷たい飲み物や手作りご飯でも十分です。
乳製品や糖分を含まない飲料はたくさんあるので、手に入りやすく手軽に使用できるのではないでしょうか。
乳製品の中でもヨーグルトは、乳糖不耐性の子でも食べることができる食品です。
栄養価が高いうえに、整腸作用もあるので、おすすめの食品と言えるでしょう。
ですが、中には糖分が含まれているものもあるので、与える際は無糖のヨーグルトにしてください。
冷凍した果物を食べさせる
犬が食べても良いと言われているバナナやリンゴなどのフルーツを薄く切って凍らせて与えるのもおすすめです。
季節のフルーツは栄養価も高いですし、冷凍することで長持ちします。
栄養満点のおやつを与えたい時に最適なので、ぜひ試してみてくださいね。
かき氷や氷を食べさせる
愛犬に涼んでもらう際には氷やかき氷もおすすめです。
体温の調節だけではなく、水分補給としても役立ちます。
材料が氷だけなので糖分や添加物の心配もありません。
ですが、シロップなどは糖分過多の原因になるため、与える際には氷の部分だけにしましょう。
他には水の代わりに麦茶を凍らせて与えることもおすすめで、夏場に不足しがちなミネラルの接種できます。
ですが、氷を丸のみしてしまう心配もあるので、愛犬に与える際は安全に食べられるか飼い主さんの目の前で食べてもらうようにしてください。
犬がアイスを食べて中毒・アレルギー症状を起こした場合の対処法
気をつけていても愛犬がアイスを食べ中毒やアレルギー症状を起こした場合は、愛犬が食べた成分をまずは確認してください。
アレルギー物質を食べてしまった場合は、慌てず愛犬の様子を確認し、嘔吐や下痢が止まらない、皮膚の痒みが強い、掻きむしっているなどの症状が見られる場合はすぐに受診することをおすすめします。
もし、製品に中毒物質が含まれていた場合は、命に関わるものもあるので、すぐに受診してください。
ここで間違っても食べたものを無理やり吐かそうとするのだけはやめましょう。
そして、受診する場合は、食べたものがわかる製品のパッケージや食べた量、時間などをメモして持参すると治療に役立ちます。
まとめ
今回は愛犬に人間用のアイスを与える際の注意点や与え方などをご紹介してきました。
人間用のアイスは犬にとって好物の味ですが、一度与えると飼い主が食べる度に要求するようになるので、できれば最初から与えないことが無難ですが、
どうしても与えたい場合は、今回ご紹介した注意点を参考に与えるようにしましょう。
犬はピーナッツを食べても大丈夫?
犬にピーナッツを与えたことはありますか?
なんとなく消化が悪いような気がしますが、与えても問題はないのか、調べてみました。
ピーナッツはアーモンドやくるみなどとは違い、落花生と言われる植物です。
落花生の殻をきちんと外し、薄皮も取った状態そのままであれば犬が食べても大丈夫とのことでした。
ピーナッツが含むオレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、ビタミンEは老化防止を助けます。
しかし、大量に与えるのはやはりNGです。
消化不良や下痢を起こし、体調を壊してしまいます。
ピーナッツは犬にとってあまり消化の良くない食べ物だからです。
ここでは、犬にピーナッツを与える際の注意点や与えてはいけない加工品などについて説明していきます。
犬がピーナッツを食べる時の注意点
ピーナッツはタンパク質が豊富で抗酸化作用が強いビタミンも含んでいる食品です。
犬が食べても問題ありませんが、いくつかの守るべき注意点があります。
注意を守らないと健康に支障が出ることがありますので、次からの詳しい説明を参考にしてください。
注意点①:カロリー
ピーナッツは100gあたり573kcalあり、一般的なドッグフードよりも高カロリーです。
1粒1g程度で約6kcalになる計算です。
少量だけ与えたつもりでも、カロリーの過剰摂取で、肥満に繋がるケースがあります。
おやつ全般に言えることですが、喜んで食べるのでついつい多く与えてしまうものです。
犬のおやつは1日分のカロリーの20%までにすることが望ましいので、体重に合わせた適量を守り、その日のフード量を調整しましょう。
注意点②:誤飲
ピーナッツをそのまま犬に与えてしまうと、誤飲する可能性が増え、食道や喉に詰まってしまうことがあります。
1粒でも気管や腸につまらせるとたいへんなことになるので、小型犬や子犬、老犬は特に注意しなければいけません。
消化器官が発達していない子犬や弱っている老犬は下痢を起こしやすいものです。
また、殻はほとんど消化できないので食べると腸閉塞になってしまうことがあります。
ピーナッツは殻をむき、生の落花生を柔らかく茹でたものや細かくしたものを与えましょう。
注意点③:アレルギー
人間のピーナッツアレルギーは意外と多く、激しいショック症状を起こす人がいます。
犬ではアレルギー症状の報告は少ないようですが、絶対にないとは限りません。
犬の場合、口や目の周り、鼻、耳など皮膚を痒がったり、赤みが出たり、脱毛、下痢、軟便、嘔吐などの症状が見られます。
ピーナッツを与えた後に、上記のような疑わしい症状が出た場合は、ピーナッツを与えるのをやめましょう。
そして、動物病院で他にもアレルギーがないかどうかの検査を受けてみることをおすすめします。
犬が食べるとNGなピーナッツ商品
ピーナッツの加工品はいろいろありますが、犬には人間用の塩味などがついた加工品は与えないようにしましょう。
ピーナッツチョコレートなどのお菓子類や柿の種などは絶対に与えてはいけません。
犬にNGな商品を詳しく解説しますので、ぜひお読みください。
ピーナッツバター
犬にとって過剰な塩分と糖分が含まれているピーナッツバターは、あげない方が良い食品です。
犬は甘いものが好きで、味を覚えるとテーブルにあるピーナッツバターをなめてしまうということもあるでしょう。
ピーナッツよりもさらに高カロリー高脂肪のため、与えてしまうと肥満の原因になりかねません。
コング用のペーストにピーナッツ味のものや薬を飲む際の補助食品にも同様のものがありますが、できれば獣医師と相談の上扱うようにしましょう。
ピーナッツのお菓子
ピーナッツチョコやミックスナッツ、おつまみピーナッツなど、人間用に作られたお菓子・おつまみには塩分が多いため、愛犬の健康を害する恐れがあります。
特にチョコレートはご存知の人も多いかと思いますが、その成分には犬が中毒を起こす危険性が含まれており、絶対に食べさせてはいけない食品です。
チョコレートの致死量は体重1kgあたり100~200mgですので、板チョコ1枚分で小型犬はかなり危険な量となります。
次に塩分ですが、適量の塩分は与えても問題ありませんし、塩分不足も良いものではありません。
しかし、一般的なフードには適量の塩分が含まれていますので、それ以上に与える必要はなく、おつまみなどを与えると体調を崩す原因になってしまいます。
また腎臓や心臓に疾患を持っていると、塩分のとりすぎにより病気が悪化する場合もありますので、お菓子やおつまみ類の加工品は与えないようにしましょう。
まとめ
ピーナッツはアレルギーを持っていない犬にとっては、食べても良いものですが、必ずしも与える必要はありません。
注意点を確認した上で適量を与え、肥満にならないように飼い主がうまく調整してあげてください。
愛犬の体調管理をしてあげられるのは飼い主だけですので、正しい知識をもって食事を用意してください。