犬にブロッコリーは食べさせても大丈夫?

結論からいうと、犬にブロッコリーは食べさせても大丈夫です。 嬉しいことに、ブロッコリーには基本的に犬の健康維持を助けてくれる成分ばかりが含まれています。 その一方で、病気との組み合わせなど、与えるときには注意しなければいけないこともあります。 今から詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

ブロッコリーの成分と栄養素

まず最初に、ブロッコリーに含まれる栄養素を見ていきましょう。 ブロッコリーには、犬の健康維持に嬉しい栄養素がたくさん含まれています。

ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK

ビタミンCには免疫機能を向上させる効果が、ビタミンE・ビタミンKには抗酸化作用があり、愛犬の病気や老化予防をすることができます。 いずれも身体的な健康維持には欠かせない大切な栄養素です。

食物繊維

また、ブロッコリーは食物繊維も豊富に含まれています。 食物繊維には、腸内環境を整え、便通を良くする効果などがあります。

スルフォラファン

スルフォラファンという成分も含まれており、この成分には抗酸化作用や解毒作用があります。 そのため、ガンなどの病気を予防したり、肥満を抑制する効果があります。

その他

その他にも、ブロッコリーには、皮膚や粘膜の健康を維持するβカロテンや、葉酸、カリウム、鉄分、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、その他ビタミンなど多くの栄養素が含まれています。

ブロッコリーを食べさせるメリット

では、ブロッコリーを食べさせる主なメリットはなんなのでしょうか? ブロッコリーを犬に食べさせる最大のメリットは、「皮膚や粘膜を中心とした健康維持・老化防止」です。 先ほど紹介したように、ブロッコリーに含まれるβカロテンには、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあり、ビタミン類には骨を強くする、消化器疾患を防ぐ、老化防止などの効果があります。 このようにブロッコリーには犬の健康維持を様々な面でサポートしてくれる効果があり、これが犬にブロッコリーを食べさせる最大のメリットと言えるでしょう。 また、「胃の調子を整える」というメリットもあります。 ブロッコリーに多く含まれる食物繊維には便秘改善、スルフォラファンには毒素や老廃物の排泄が促す作用があるためです。 愛犬の胃の調子が悪いという場合には、ぜひブロッコリーを食べさせましょう!

ブロッコリーを食べさせるデメリット(NGな場合)

メリットが多くある一方で、デメリットや食べてはいけない場合も存在します。 このような場合には犬にブロッコリーを食べさせるのはやめましょう。

甲状腺に疾患がある犬

ブロッコリーをはじめとするアブラナ科の野菜には、グルコシノレートという成分が含まれています。 グルコシノレートには、ヨウ素の吸収を妨害する働きがあり、甲状腺機能を低下させてしまう可能性が…。 甲状腺に疾患がある犬にブロッコリーを与えるのはやめておきましょう。

腎不全や心不全を患っている犬

ブロッコリーにはカリウムが含まれているため、腎不全や心不全でカリウム制限を行っている犬にも注意が必要です。 茹でて与えることでカリウムの量を減らすことはできますが、基本的には与えない方がベスト。 与える場合には、医師の判断を仰ぐなどもしっかりと行いましょう。

尿路結石症の犬

また、ブロッコリーにはシュウ酸が含まれており、シュウ酸は尿路結石の原因となってしまいます。 決して多く含まれてるというわけではありませんが、過去にシュウ酸カルシウム結晶を作った、シュウ酸カルシウム結晶が出来やすいという犬は出来るだけブロッコリーは避けた方が賢明です。

ブロッコリーを食べさせる時の注意点

ブロッコリーを食べさせる時にはいくつかの注意点もあります。 しっかりとこれを守って、愛犬に与えるようにしましょう!

①与え方

まずは与え方です。 ブロッコリーには食物繊維が多く含まれていますが、食物繊維には消化し難いという側面も持っています。 そのため、ブロッコリーを愛犬に与える時には、「小さく切って与える」or「茹でて与える」のどちらかを必ず守りましょう。 また、茹でた場合でも喉につまらないように、細かく切るということを忘れてはいけません。 特にブロッコリーの茎(芯)は、消化し難い部分となります。 茎を与える場合は皮をむいて、より細かく切って与えるなどの工夫が必要となってきます。 また、「アレルギーの可能性」も考えて与えることも大切です。 ブロッコリーに限らず、犬は初めて食べるものにアレルギー反応を起こすことがあります。 ブロコッリーを初めて与えるという時には「極少量」「動物病院にすぐ行けるタイミングで」の2つを守って与えるようにして下さい。

②適量

次に注意したいのは「与える量」です。 ブロコッリーは栄養価が高い食材である分、食べさせすぎると栄養過多となってしまい、逆に体調を崩してしまう可能性があります。 また、食物繊維などが豊富なので、食べすぎると逆に下痢などの症状を引き起こしてしまうことも…。 ブロコッリーを与える時には適量を与えることが必要となってきます。 では、どれくらいが犬に与える適量なのでしょうか? 犬の体の大きさによって1日に与えてよい適量は変わってきますが、一般的には以下の量とされています。 【犬の体重】→【与えてよいブロッコリーの量】  5kg  → 1/13個程度(30g)  10kg  → 1/8個程度(50g)  15kg  → 1/4個程度(90g) ですが、ブロッコリーは食べ過ぎによる不調なども多く考えられる食材であるため、まずは少量から食べさせるとよいでしょう。

まとめ

この記事では、犬はブロッコリーを食べても大丈夫なのか?与えるメリットやデメリット、注意点などを解説しました。 ブロッコリーには多くの栄養素があり、愛犬の健康維持のためにとてもおすすめな食材です! ぜひ、この記事で紹介した注意点なども参考にして、愛犬にブロッコリーを食べさせてあげて下さいね!

犬が穴掘りをする理由は?

ふと愛犬を見ると、何やら穴掘りのようなことをしているなんて光景を見たことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか? 可愛いなと思う反面、例えばソファや布団などにそれをしていると飼い主さんとしては困ってしまいますよね…。 では、なぜ犬はこのような穴掘りをするのでしょうか? 犬が穴掘りをする代表的な理由6つを紹介します。

①野生からの習性【寝る前】

もともと犬は、オオカミなどの外敵から身を守るため、巣穴を掘って生活をしていました。 この習性が今でも犬の中に残っており、寝る前などに寝床周辺をホリホリしているのは、巣穴を掘って寝床を整えているイメージです。 現在ではそんな必要はないのですが、それでも犬の本能の中にはまだ残っているんですね!

②野生からの習性【ハンティングモード】

また、ハンティングモードに入ったときにも犬は穴掘りを行います。 これは、野生のころに土の中から生き物などの食べ物を捕獲していたり、穴を掘って食べきれなかった食べ物を隠していたためです。 おやつを与えたときなどに、愛犬が穴を掘る仕草をする場合は、ハンティングモードに入っているからかもしれません。

③ただ遊んでいるだけ

ただ遊んでいるだけという場合もあります。 犬は好奇心旺盛な動物なので、とくに意味もなく穴を掘って遊んでいる場合があります。 もし、愛犬が退屈そうにしていたのに急に穴を掘り出したというときには、このただ遊んでいるだけということが考えられます。

④ストレスを感じている

また、ストレスを感じたときに穴を掘ろうとする犬もいます。 ソファや布団などを、破壊するほど永遠にホリホリしている場合はひょっとしたらストレスを感じているのかも…。 犬はお留守番が多かったり、運動量が足りていなかったりするとストレスを感じます。 このようなことが思い当たる場合は、ぜひ生活環境を見直してあげてください。

〈シニア犬が急に穴を掘り出したらストレスかも!〉

特にシニア犬の場合、急に穴掘りを行う場合はこのストレスが原因の可能性があります。 留守番が多い、運動不足の他にも、家族(飼い主)と離れていて孤独を感じている、視力や聴力、嗅覚の低下などの不安から老犬は強く不安を感じ、ストレスを抱いてしまうです。 老犬には特に気をつけてあげましょう!

⑤ルーティン

また、穴掘りがルーティン行動のひとつである場合もあります。 ルーティンとは「決まった手順」「お決まりの所作」「日課」などの意味の英語。 ご飯の食べ終わりや寝る前など、いつも穴掘りをするタイミングが決まっている場合は、ルーティンになっていることが考えられます。

⑥無自覚(本能)

穴掘りをする理由にはならないですが、犬の多くは無自覚(本能)で穴掘りをしている可能性が高いです。 野生のころには何かしらの意味を持っていた穴掘りも、現代ではする必要がなくなってきました。 それでもやはり、犬の体のどこかにはその習性が残ってしまっており「しなくてはいけない!」という謎の使命感に駆られているのでしょう。 おそらく、犬になぜ穴掘りしているの?と聞いても「よく分からないけど、本能で…」と返ってくることがほとんどでしょう。 こう考えると、犬って本当に愛しい生き物ですよね!

犬が穴掘りを始めたときの対処法や防止策

可愛い犬の穴掘りですが、飼い主にとっては困っているという方も多いかと思います。 ここからは、そんな飼い主さんに犬が穴掘りを始めたときの対処法と穴掘り防止策を紹介します。

掘ってもよい環境を準備する

家の花壇が掘られていて困るというような場合には、そことは別に庭などに掘ってもよい環境を準備するというのもひとつの対策となります。 また、室内で穴掘りのようなことをする場合には、愛犬の体のサイズにあったクレートを準備するというのも対策となります。 クレートは四方が囲まれており、愛犬にとっては巣穴を思わせて安心できる場所になることも。 犬が寝床を整えるために穴掘りをしているなどが見られる場合にはこのクレートがあることで、それを止めることができます。

ストレスを軽減してあげる

また、ストレスや不安で穴掘りをしている可能性がある場合は、そのストレスを取り除いてあげましょう。 もし散歩を物足りなさそうにしているのであれば、いつもより散歩の時間を伸ばしたり、コースを変えてみる、匂いはゆっくり嗅がせるなどの工夫で愛犬のストレス解消となります。 運動量不足の解決策としては、散歩を変える他にも、おもちゃで遊んであげるなどのやり方もあります。 また、老犬の場合などは孤独からの不安、ストレスも考えられるので、日頃の居住スペースを飼い主の側にしてあげたりという工夫が必要となってきます。

叱らずに、別のものに関心を向ける

愛犬の穴掘りで困ってしまっている飼い主も多くいるでしょう。 ですが、叱るのはNGです。 先ほども紹介したように、犬にとっても穴掘りをしているのは野生の名残り、無自覚であったりと仕方のないことなのです。 そのため、どうしても穴掘りを止めないというときには、叱るのではなく、別のものに関心を向けるようにしてあげましょう。

まとめ

この記事では、犬の穴掘りについて、する理由や対処法、防止策などを解説しました。 犬の穴掘りという行動は、野生から残っている仕方のないことです。 ぜひ、可愛いなと大目に見つつ、困っているのであれば適切なしつけを行なってあげてくださいね!

もしかして帰りたがっている…?

犬であれば、基本的には散歩は喜ぶものですよね。 「でもなんで?散歩を嫌がっているような…」という経験をしたことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか? 実際に、犬が下記のようなサインを出しているときは散歩を嫌がり帰りたがっている証拠です。 ・散歩を感知した瞬間、外に出るのを渋る ・リードの装着を渋る ・リードを引いても付いてこない ・歩かなくなり、飼い主さんをジッと見ている ・散歩を始めたばかりなのに、反転し家に向かいたがる では、なぜ犬によっては散歩を嫌がる子がいるのでしょうか? ここからは、犬が散歩を嫌がる主な7つの理由を解説します。

犬が散歩を嫌がるつ7の理由と対処法

犬が散歩を嫌がるのにもちゃんとした理由があります。 理由が分かれば、その対処法も分かり、一緒に楽しく散歩をすることができるので、ここから必見ですよ!

①散歩する環境に恐怖を感じている

まず最初に考えられる理由は、「散歩する環境に恐怖を感じている」です。 普段生活しているお家では、犬も周囲の環境に慣れ安心しきっていますが、散歩となるとそうはいかない場合があります。 家の中とは違い、外では車やバイクなど道路からの音、工事の音、とにかく大小いろいろな音が飛び交っています。 また、外では、飼い主さん以外の人が急接近したり、触られたりと、ひとたび外に出ると何が起こるか分かりません。 犬にとってはこれが恐怖の対象となり、散歩を嫌がることが多くあります。 このような場合は、すでに一度外で嫌な経験をしている場合がほとんどで、その経験をもとに犬は「散歩=怖いこと」と考えています。 このような犬に今後の散歩を楽しんでもらうには「散歩=安心していい、楽しいこと」と認識してもらわなけばいけません。 そのためには、無理に散歩をしようとするのではなく、まずは外の景色を見せたり、おやつを食べさせながら散歩をするなどの工夫が必要となってきます。

②首輪が苦しい

また、「首輪が苦しい」という理由で散歩を嫌がる犬もいます。 首輪が小さいと、散歩中には特に苦しさを感じてしまったり、首輪や紐が体に擦れていたりすると、犬は「散歩=きつい、痛いこと」と認識してしまいます。 こうなると犬も散歩が嫌になってしまっても当然です。 もしこのような可能性が考えれられるのであれば、首輪や紐を変えたり、紐の引き方を変えるなどの工夫が必要となってきます。

③散歩したい人が決まっている

また、散歩に連れて行く「人によって散歩を嫌がる」という場合には、愛犬は一緒に散歩をしたい人が決まっていることを表しています。 このような場合は少し大変ですが、長い時間をかけて、犬からあなたの信頼を勝ちとるようにしましょう。 散歩なのに歩かないからとリードを無理に引っ張ってしまうと、犬にとっては、あなたとの散歩は面白くないとより感じてしまいます。 そうなれば今よりももっと散歩を嫌がる可能性も…。 散歩の途中に、おやつを与えたりおもちゃで遊んであげるなどの工夫を重ねるとよいかもしれません。

④気候・天候が苦手

また、特定の気候や天候にのみ散歩を嫌がる犬もいます。 最も多いのが夏の散歩を嫌がる犬です。 夏の暑さは人間だけでなく、犬にとっても辛いもの。 犬も夏の暑さの前では散歩を嫌がってしまうことが多々あります。 他にも、雨が降っていたり、寒かったり、気圧が低かったりすると、犬によっては散歩を嫌がります。 こういったときには、散歩に行く時間をずらして気候・天候の変化を待ったり、犬に無理をさせ散歩をさせるのではなく、運動不足にならない程度に家でしっかりと遊んであげるとよいでしょう。

⑤体調が悪い

いつもは散歩を喜ぶのに、今日は喜ばないという場合には、愛犬の体調が悪かったり、怪我をしていることがあります。 これは、犬なりの体調不良アピールです。 食欲の有無や排便の状態などを目安に体調を壊していないか、どこか怪我をしていないかなどを、しっかり確認してあげてください。

⑥シニアで体力がない

愛犬がシニアになるにつれて散歩を嫌がるようになったという場合には、老化に伴う体力の減少が考えられます。 日々の散歩で、歩くペースが遅くなったといったことはなかったでしょうか? このようなことが思い当たる場合には、やはり老化による体力の減少が疑われます。 愛犬が歳をとるに連れ散歩を嫌がるようになった場合などには、散歩コースを変える工夫などが必要になってきます。 例えば、段差の上り下りをしないコースに変えたり、1日の散歩時間を短くしたりの工夫です。 こうすることで、散歩へのストレスが軽減され、日々の散歩を昔と同じように楽しんでくれることがあります。

⑦飼い主に甘えている

最後に紹介するのは「飼い主に甘えている」というもの。 愛犬が散歩の途中で急に歩くのを嫌がったというときには、これを疑ってみてください。 もし飼い主であるあなたが、過去に「歩くのを嫌がったから抱っこしてあげた」「おやつを与えた」という経験があるのであれば、愛犬はこれを覚えており、これを待って甘えている可能性があります。 こういった場合には対処法という対処法はなく、愛犬と飼い主の根比べになります。

もし散歩に行かないとどうなる…?

では、犬が嫌がるからといって散歩に行かないとどうなるのでしょうか? 犬にとって散歩は非常に重要な役割を担っています。 そのうちのひとつが「運動不足の解消」です。 犬はもともと外で狩りをしていた生き物。 今でこそ家飼いされていますが、本来の運動量は凄まじく、散歩をしないと運動不足になってしまいます。 また運動不足の解消意外にも、犬は散歩をすることで社会性、社交性を身に着けたり、気持ちをリフレッシュしています。 もしこれらの大切な役割を担っている散歩をやめてしまったら、運動不足や気持ちをリフレッシュすることができないことにストレスを感じたり、周囲の犬や人間と関わりが苦手になってしまいます。

まとめ

この記事では、犬が散歩を嫌がる理由や対処法などを解説しました。 犬にとって散歩は非常に重要な役割を持っています。 どんなに犬が嫌がっても、その理由を見つけ、工夫をしながら散歩は必ずするようにしましょう!

ワクチンとは?

犬には感染力が強く発症すると重症になる怖い病気がいくつかあります。 これらの病気にかからないように免疫をつけておかなければなりません。 子犬の時には母犬を胎盤と通じて、また母乳で免疫が作られ、ウィルスや細菌から身を守る抗体ができます。 しかし、8週から12週の時期にこの最初の抗体はなくなってしまいます。 自分の力で抗体を作るためには感染症に一度かかる必要があります。 その感染症の代役をしてくれるのがワクチンです。 ワクチンは発症しない程度に毒性を弱くした病原体を体に入れることで、その病気への抗体を作ります。 実際には感染していなくても、その病気への免疫ができるわけです。 ワクチンをうつことによって、同じ病原体が体に入ると、抗体がそれを攻撃し、病気を発症せずに済んだり症状が軽く済むようになります。

[法律で義務化]されている狂犬病予防ワクチン

犬のワクチン接種は2つの種類があります。 一つは飼い主の義務として法律で定められている狂犬病予防接種です。 狂犬病予防接種は、生後3ヶ月以降の犬が年に1回受けることが「狂犬病予防法」で決められています。 ーーーー狂犬病とは?ーーーー 犬や人を含む全ての哺乳類が感染する病気で、有効な治療法がなく、発症すると100%死亡する怖い病気です。 人はほとんどの場合、犬から感染しているため、狂犬病予防法で飼い犬への接種が義務付けられているのです。 日本では1975年以降狂犬病の発症はありませんが、海外ではまだ発症が多く、年間100人以上が狂犬病でなくなっている国もあります。 海外旅行や輸入された動物により狂犬病が入ってくる危険性があるため、犬だけでなく人間や他の動物を守るためにも必要なワクチンです。 ただし、狂犬病ワクチンで副作用が出る場合や心臓疾患・腎不全などを患っている犬は接種が猶予されます。 ーーーーーーーーーーーーーー

[任意接種]のワクチンと予防できる感染症

もう一つは、混合ワクチンと言われる任意で受ける感染症予防接種です。 混合ワクチンは、犬が感染すると非常に重い症状になる病気の予防ワクチンです。 特に子犬は感染のリスクが高く、死の危険もあるので命を守るために必要です。 これらのワクチンは犬を守り、また犬から犬へ、犬から人へ感染する「人獣共通感染症」を防止する役割もあります。 さらに任意接種のワクチンは、下記2種類があります。 ●コアワクチン  致死率が高く全ての犬が必要(パルボウイルス、ジステンバー、アデノウイルス、など) ●ノンコアワクチン  住んでいる地域や環境に応じて感染リスクが高いときには接種することを進められている(レプストピラ、パラインフルエンザ、ボルデテラ・ブロンギセプチカ、など) 次に、予防できる感染症をそれぞれ詳しく紹介します。

パルボウイルス感染症

パルボウィルスは数カ月間生存するほど非常に感染力が高く、重度の胃腸炎や出血性の合併症を起こします。 命の危険が高い感染症です。 激しい嘔吐や下痢、血便、発熱、脱水、体重減少などの症状が出て、心臓にもダメージを与えます。 悪化するとショック症状を引き起こして死亡することがあり、特に子犬は死亡率が非常に高いです。 また妊娠中の犬が感染すると、流産や死産の原因にもなります。 感染している犬は糞便に大量のウイルスを排出し、その便や嘔吐物に触れて感染することが多いです。 ウイルスそのものを排除する治療法はなく恐ろしい病気ですが、ワクチン接種により予防することができます。

ジステンパーウイルス感染症

ジステンバーウイルスは人の麻疹(はしか)とよく似たウイルスで強い感染力があります。 感染症の初期症状は、目やに、鼻水、食欲の低下、発熱で、次第に下痢や結膜炎、白血球の減少などがでます。 さらに進行するとジステンバー脳炎を起こし、震えやけいれん、後ろ足のマヒのような神経症状が現れます。 また鼻や肉球の皮膚が硬くなるハードパッドもこの病気の特徴です。 有効な治療法がなく、致死率が高い病気であり、昔ニホンオオカミがこの病気で絶滅しました。 回復しても神経症状が後遺症として残ることが多いです。 感染した犬の目やに、唾液、鼻水、排泄物に触れると感染します。 また近い距離では空気感染します。

レプトスピラ感染症

レプストピラは細菌で、世界には約250種類以上もの血清型があります。 その中の数種類が混合ワクチンに含まれています。 感染した動物(ネズミや犬)の尿の中に細菌が排泄され、川や沼などを汚染します。 その水を飲んだり、足の傷口から感染したりします。 川などで水遊びをした後にかかる犬が多いようです。 軽症の場合もありますが、尿毒症、腎炎などを起こしたり、けいれんや黄疸など重症化することもあります。 人にも移る人畜共通感染症です。 またこのワクチンは免疫が持続しません。 長くて半年間ですので、接種時期を考える必要があります。

犬パラインフルエンザウイルス感染症

咳、鼻水、発熱等の風邪に似た症状が出るため、ケンネルコフ(犬風邪)とも呼ばれています。 咳やくしゃみなどの飛沫から感染し、集団内で広がっていきます。 競技会やドッグショーのような犬がたくさん集まる場所に行く機会が多ければ、注意が必要です。 多頭飼育で一頭がかかると他の犬もうつる危険が高いです。 しかし、人には感染しません。 一般的にこの病気は単独では症状が軽く、他のウイルスや細菌と混合感染すると症状が重くなります。 軽い場合はカラ咳だけで食欲も変わりませんが、進行するとゼーゼーと痰が絡んだり嘔吐することもあります。

ボルデテラ・ブロンキセプチカ感染症

犬の気管支敗血症菌による感染症で、犬、猫、うさぎなどの小型の哺乳類に多く見られます。 犬パラインフルエンザウイルスを一緒に感染することが多いので重症化が心配な病気です。 パラインフルエンザウイルスでも説明したようにケンネルコフという風邪に似た症状を引き起こし、免疫力が低い子犬や高齢犬では肺炎になりやすいので注意が必要です。 寒い冬の時期に多くみられるため、体温が低下しないようにしましょう。 合併症がなければ2~3週間で自然と症状が治まっていくため問題はありませんが、食欲低下が続いたり下痢やけいれんなどが見られた場合は、より深刻な感染症の場合もあるのですぐに獣医の診察を受けましょう。

犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型)

アデノウイルスには1型と2型があり、1型は犬伝染性肝炎で肝臓にダメージを与えます。 嘔吐や下痢、発熱などの症状が出て、他にも肝炎により血が混ざった腹水が溜まったりします。 重症化すると肝臓の機能不全や血管内に血栓ができやすくなって、全身の血管に詰まるという症状に陥ることもあります。 また回復期には腎炎やブルーアイが起こることがあります。 ブルーアイとは角膜が腫れて目が青白く見えることです。 ワクチン接種後にブルーアイの症状が出ることもあります。 犬伝染性生肝炎は感染しても発症しない犬もあり、軽症から重度までさまざまです。 現在はアデノウイルス2型ワクチンにより1型も同時に予防できることになっています。

犬伝染性喉頭気管炎(アデノウイルス2型)

アデノウイルス2型による犬伝染性咽頭気管支炎は、多くの病原体が原因となるケンネルコフ(犬風邪)の原因の一つです。 パラインフルエンザ感染症と同じです。 このウイルス単独では症状は重篤なものにはなりません。 感染した犬の排泄物などに接触したり、近い距離では空気感染が起こります。 集団の中で広がることが多いので、犬が多く集まる場所での感染が心配な病気です。 競技会やドッグショーなどに参加する機会が多い時には十分注意しましょう。 混合ワクチンを受けることにより、1型の伝染性肝炎と同時に予防することが可能なのでワクチン接種を必ず行いましょう。

犬にワクチン注射した際の副作用は?

犬には致死率の高い病気もあるため、これらの病気から守るワクチンを摂取しなければいけないことがよくおわかりになったと思います。 狂犬病・混合ワクチンの接種ができていないと使用を断られる宿泊施設やドッグラン等もあります。 ただ残念ながら、ワクチン注射の副作用が出る可能性はあります。 発生率は低いものの、脱毛・食欲不振・微熱・関節炎・貧血・過敏症・注射部分の痒みやはれなどが発症します。 重症の場合はアナフィラキシーショックを発生することもあります。 下痢などの体調不良、病気を持っている、高齢犬等の場合は特に慎重にワクチン接種を考えるべきです。 獣医とよく相談して決めましょう。 接種をする際は午前中にワクチン接種を受け、できれば30分程度は病院で様子を見るのが理想的です。 2~3日は激しい運動は避けて、シャンプーやトリミング等も1週間程度間隔を開けた方がよいでしょう。

ワクチン注射の値段や頻度は?

狂犬病ワクチンは毎年春頃に登録している市町村から接種のお知らせが届きます。 集合接種に行くか、病院で受けるかは個人で選ぶことができます。 混合ワクチンの値段は動物病院によっても多少違います。 また頻度については、子犬の場合はワクチンプログラムにより抗体がしっかりと作られるように接種しなければなりません。 成犬になってからは、抗体検査を受けて抗体が少ない場合にはそのワクチンだけを接種するという方法が理想的です。

値段

狂犬病の集団接種は3,000円前後で、「狂犬病予防注射済票交付手数料」が一律で550円かかります。 動物病院で接種する場合は自由診療なので少し値段が高くなることもあります。 混合ワクチンに関しては2種から11種まであり、値段が変わってきます。 一般的によく使われるのは5種~8種です。 飼育環境や地域での感染状況など、獣医と相談して何種のワクチンをうつか決めましょう。 動物病院によって多少違いはありますが、5,000円~10,000円程度になります。 また病気治療ではないためほとんどペット保険の対象外となります。

頻度

子犬のワクチン接種は6~8週に1回目、その後3~4週を開けて2回または3回を接種するのが一般的です。 成犬になってからの追加接種は1年毎に混合ワクチンを接種ということが今までは言われていますが、世界小動物獣医師会ワクチネーションガイドラインではしっかりと抗体ができていれば3年毎にコアワクチンを接種することが推奨されています。 ノンコアワクチンは地域的な感染例もあるため、1年での接種が勧められています。 年齢や副作用の有無、持病など状況は異なるので、かかりつけの獣医とよく相談して適切なワクチンプログラムを受けましょう。

まとめ

犬のワクチンを受けることで感染症から命を守ることができます。 また犬から他の犬や動物・人間にも感染する病気があるため、感染症を侮ることなくきちんと接種を受けましょう。 狂犬病ワクチンが広く普及したことで、日本は世界でも少ない狂犬病のない国になっています。 それを守れるように飼い主の義務を果たしたいものです。 ただワクチンは異物を体内に入れるもので副作用もあるため、接種する時の犬の状態や頻度についてもよく考えて必要なワクチンを適切に受けましょう。

猫に与えてはいけないとうもろこしの部分や商品

猫にとうもろこしを与えても問題はありません。 特に中毒性がある野菜ではないからです。 しかし、とうもろこしは消化が悪いので胃腸炎を起こすこともあります。 肥満の原因になりやすく、腎臓や泌尿器系の疾患にかかりやすくなるとも言われていますので、与える量には注意をはらいましょう。 そして、粒以外の部分については危険性もありますので、次の詳しい解説をお読みください。

とうもろこしの葉

多くの人がとうもろこしといえば、あの粒粒を思い浮かべ、葉っぱの部分は捨てていると思います。 葉っぱの部分は食べられるのか?というと、中毒成分が含まれていません。 しかし、農薬の化学薬品が含まれていたり、カビが生えている危険もあります。 葉の部分はやはり食べずに捨てるようにしましょう。 よく水洗いしてから粒を茹でて柔らかくして与えてください。 芯の部分を噛むおもちゃのようにすることがあるかもしれませんが、誤飲の可能性があるのでやめましょう。

とうもろこしのひげ

次に意外にも重宝なのがとうもろこしの「ひげ」です。 ふさふさのひげがついているとうもろこしを買ったら、病気の予防や治療にも活用できるのです。 この部分は、炎症を抑制することに効果が高く、漢方薬として使用されています。 捨てられがちな「ひげ」ですが、猫が食べられるように乾燥させ、細かくしてフードに混ぜると、糖尿病や脂肪肝などに効きます。 そのような病気ではない場合も、太りやすい、雨の日には元気がなくなる、皮膚炎や目やになどが多い等の症状があれば、ひげはおすすめです。 使い方はひげをよく洗って2,3日乾燥させ、ハサミで小さくカットして、小さじ1ほど食事に混ぜて与えます。

缶詰のとうもろこし

人間には缶詰のとうもろこしは便利です。 でも缶詰は加工してあるものなので、塩分がたっぷり含まれている場合が少なくありません。 体の小さい猫に与えるのは塩分過多で健康を害するので、NGです。 猫はとうもろこしが好きなようですので、つい味に付いた物をあげてしまうとその味を覚えてしまい、飼い主さんの目を盗んでつまみ食いをしてしまうかもしれません。 とうもろこしは生のものを茹でてから与えることを忘れないでください。

猫にとうもろこしを与える時の注意点

猫に安全にとうもろこしを食べさせるための注意点をここで確認しておきましょう。 何と言ってもペットの健康管理は飼い主さんの義務ですので、しっかりした知識を持って安心して食べられ、体に良いものをあげてください。

生のとうもろこしは与えない

野菜の多くに共通することですが、生で与えることはやめましょう。 人間も生では食べませんが、猫には必ず茹でて柔らかくしてから、あげましょう。 もちろん塩などは使わないでくださいね。 とうもろこしの細胞にはセルロースという成分がたくさんあり、そのセルロースを分解する力が猫にはありません。 ですから、生で食べると消化不良を起こしてしまい、かえって辛い思いをさせてしまうのです。 猫は穀物の消化が難しいので、茹でた後も細かく刻んだり、つぶして与えたりするほうがお腹に良いでしょう。

アレルギーに気をつける

とうもろこしにはアレルギー成分が含まれますので、アレルギーには注意してください。 穀物アレルギー持つ猫ちゃんにとうもろこしを与えてはいけません。 猫にとって穀物アレルギーは意外と多く、とうもろこしや米、小麦にも反応することがあります。 アレルギーがあるのかどうか分からない場合は、少量を食べさせ、様子を見る方法があります。 かゆみや下痢・嘔吐など軽くても症状が出れば、獣医で診察を受けてください。

薄皮にも注意する

とうもろこしには薄皮が付いています。 この薄皮はセルロースの部分で消化が悪く、また喉に引っかかって食べにくい・喉に詰まるということもあります。 できるだけ薄皮は取り除いてから、刻んだりすりつぶしたりして与えるようにしましょう。 食べ過ぎは消化不良の原因となるため、薄皮を纏った状態であげる場合は、1粒ずつ食べさせてあげるようにしましょう。

とうもろこしの栄養素

とうもろこしはキャットフードに含まれていることもあります。 とうもろこしの主な栄養素は、炭水化物・ビタミンB群・ビタミンC、E・カリウムなどです。 これらの栄養素はどのような役割を持つのか、解説していきます。

ビタミンB群は必要な栄養素

とうもろこしには多くのビタミンB群が含まれています。 ビタミンB群は、神経伝達物質の生成や、代謝に関係する「補酵素」であり、酵素の働きに必要となります。 体の成長に必須な栄養素で、免疫機能の維持も務め、疲労回復効果もあります。 特に葉酸は妊娠中の猫や成長期の子猫には必要な成分です。 これらの栄養素を効果的に摂取することは、健康面でも大切なことです。 またビタミンEや高血圧を防ぐカリウム、リノール酸なども含んでいてアンチエイジングにも効果があります。

ダイエットに効果的

炭水化物は糖質と食物繊維から成っていて、猫は炭水化物の消化は苦手とされています。 しかし、糖質はエネルギー源として重要で、食物繊維は消化器官の働きを助ける効果があります。 とうもろこしにはセルロースという食物繊維があり、便の排泄を促す効果があるので、ダイエットにも向いています。 ですから低カロリーのフードを作るために、とうもろこしが利用されているようです。 アレルギーがなく、肥満気味の猫であれば、体重管理に役立つとうもろこし入りのフードも活用できます。

まとめ

世界三大穀物であるとうもろこしは栄養も豊富な食べ物です。 ただし、猫にとって穀物は消化の悪いものなので与え方にはくれぐれも注意を払ってください。 必ず加熱した柔らかいものを、薄皮をとってできれば刻んであげましょう。 ほんの数粒にして、与えすぎないようにしてください。 初めて食べる際には、アレルギー症状が出ないかどうか様子を見てあげることも大切です。 甘くて美味しいので、楽しいおやつとして利用できればいいですね。

猫にさつまいもはOK

猫は色々な物を食べることができ、人が食べる物も多く食べる習性があります。 しかし、食べてはいけない物もあるので、猫を飼っているのであれば把握しておくことが求められます。 人であれば問題なく食べることができるさつまいもですが、猫にも与えても問題ない食材です。 ただし、与える際の注意点や適した与え方を守らなければ体調を崩してしまう原因となってしまいます。 ここでは、猫にさつまいもを与える際のことについて紹介しているので参考にしてください。

猫にさつまいもを与える効果

猫にさつまいもを与えることでさまざまな効果を得ることができます。 そのため、さつまいもを与えることで猫の体調が改善されることも期待できます。 ただし、いくら猫に良い効果が期待できるからといって大量に与えてしまうことは逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。 次に、猫にさつまいもを与えた際に得られる効果を紹介していきます。 求めている効果があるのであれば適量のさつまいもをフードに混ぜたり、おやつ代わりに与えてみてはいかがでしょうか。

カリウム:不要な塩分を排出

さつまいもにはカリウムという栄養素が含まれています。 カリウムは摂取した量だけ塩分を排出させる効果があります。 排出方法は主に尿であり、利尿作用を高めることもできます。 人にも言えることですが、塩分を多く摂取してしまうとさまざまな病気になる危険性があり、猫にも同じことが言えます。 猫の場合は塩分を過剰摂取し続けてしまうと網膜剥離や心肥大、運動失調などの病気になる可能性が高まってしまいます。 命にも関わる病気でもあるため、塩分をとりすぎることは危険です。 その点、さつまいものカリウムは多く摂取しすぎた塩分を体外に排出することができるので、塩分の過剰摂取による高血圧を防ぐことができます。 しかし、カリウムの摂りすぎも違う病気の原因となるので注意が必要です。

ヤラピン&食物繊維:便秘解消効果がある

さつまいもにはヤラピンという成分と食物繊維が含まれている特徴があります。 食物繊維は便秘に良いとことを知っている人も多いのではないでしょうか。 そのため、猫にさつまいもを与えれば便秘解消の効果が期待できます。 食物繊維はわかってもヤラピンがどんな成分なのかわからない場合が多いと思いますが、さつまいもにしか含まれていない成分です。 ヤラピンには腸の働きを整える効果や緩下剤としての効果もあるため、さらに便秘解消の効果があります。 猫は自身の被毛を飲み込み定期的に吐き出したり、便として排出する習性がありますが、腸の活動が悪かったり、飲み込む被毛の量が多いと毛球症になるリスクがあります。 特に、換毛期や長毛種であれば毛球症になるリスクが高いです。 しかし、便秘解消の効果があるさつまいもを与えれば効率よく毛玉を排便と一緒に出すことができるので、毛球症予防の効果も期待できます。

ビタミン:免疫力向上や抗酸化作用など

さつまいもには豊富なビタミンが含まれています。 ビタミンには抗酸化作用が期待でき、細胞が酸化によって劣化してしまうことを防ぎます。 細胞へのダメージを抑えることで免疫力向上の効果や皮膚の状態を改善する効果なども期待できます。 そのほかにも腎臓病に対する進行を遅らせるという効果もあるため、腎臓病になっている猫に与えることで症状を抑えることができ、がん予防などの効果も同時に期待することが可能です。 さらにさつまいもは妊娠中の猫にとってもおすすめできる食材です。 妊娠することで血中濃度が低下しやすく、そのような状態が続いてしまうと母体と胎児に悪影響が出てしまいやすいです。 ビタミンEが不足してしまいがちな妊娠中の猫にさつまいもを与えれば母子ともにも健康を維持できるます。

猫にさつまいもを正しく与える方法

猫にさつまいもを与えるのであれば正しい方法で与えなければなりません。 そのため、猫にさつまいもを与えようと考えているのであれば把握しておくことをおすすめします。 正しい方法で与えることができていないと猫が体調を崩してしまう原因となってしまいます。

猫に与えるさつまいもは少量

猫にさつまいもを与えるのであれば少量だけにしましょう。 1日の目安はティースプーン一杯程度であり、かなり少ないです。 そのため、1日の目安であることを知らないと大概が多く与えてしまっている場合が多いです。 1日程度であれば規定量を超えても問題は起きにくいですが、毎日多くのさつまいもを与えることはやめましょう。 また、生のまま与えることは消化不良の原因となってしまい、下痢や嘔吐をしてしまう可能性が高まってしまいます。 なので、しっかり加熱して猫に与えるようにしましょう。 ちなみにさつまいもは干し芋や蒸かし芋などさまざまな食べ方がありますが、どの方法でも問題ありません。 ただし、猫は人とは違い甘みを感じにくいのであまり濃い味付けにしないようにしましょう。

加熱した後は冷ます

上記では加熱してさつまいもを与えることが必須であることを紹介しましたが、加熱したものをすぐに与えるのではなく、冷ましてから与えるようにしましょう。 人も加熱したさつまいもをすぐに食べようとすると火傷してしまいます。 猫も同じように熱いままでは火傷してしまう危険性があります。 猫は人よりも温度に敏感な動物であり、0.5 ℃変わるだけでも違いが感知することができます。 適した温度は小動物の体温と同じ35℃前後がおすすめです。

味付けはしない

上記でも一部紹介したようにさつまいもを与える際に濃い味付けはもちろんですが、味付け自体しないようにしましょう。 人の場合は味付けをすることでよりおいしく食べることができますが、猫の場合は虫歯や肥満の原因となってしまいやすいです。 そのため、猫にさつまいもを与えるのであればそのまま加熱して冷やしたもので問題ありません。 さつまいもはそのままでも充分甘さを感じることができます。 なので人が食べるようなさつまいもを使用した料理は与えないようにしましょう。

猫が喜ぶさつまいもを使用したおやつのレシピ

猫ちゃん用ごまさつまクッキーはさつまいもで作ったクッキーであり、ゴマで風味づけがされています。 材料はさつまいも70g・ベーキングパウダー小さじ半分・薄力粉30g・ゴマ5g・豆乳小さじ1杯です。 作り方は薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかけて混ぜます。さつまいもはレンジで加熱してすり潰していきます。 さつまいもが冷えてしまうと固くなってしまうのでできるだけ熱いうちにつぶすようにしましょう。 豆乳を少し入れてつぶすことでつぶしやすくなります。 次に、ゴマをすり潰しベーキングパウダーと薄力粉を混ぜた中に入れ、すり潰したさつまいもの中に投入します。 粉っぽさがなくなるまで混ぜ、豆乳も少しずつ入れることがポイントです。 あとは出来上がった生地をラップに包み、綿棒で均一になるまで伸ばしていきましょう。 最後は型でくりぬいて180℃のオーブンで2分焼けば完成です。

猫にさつまいもを与える時の注意点は?

猫にさつまいもを与えても問題はありませんが、注意しなければならないポイントがいくつかあります。 そのため、知識なくさつまいもを与えることは危険なため、必ず注意点を把握してからさつまいもを猫に与えるようにしましょう。

さつまいもアレルギーに注意

人も食べ物に対してアレルギー反応を起こしますが、猫も同様に食べ物に対してアレルギー反応を起こしてしまう恐れがあります。 さつまいもアレルギーも存在しており、さつまいもを食べてしまうと痒みや咳などの症状があらわれてしまいます。 さつまいもアレルギーである危険性も把握して、初めてさつまいもを猫に与えるのであれば少量だけにしてしばらくは経過観察をするようにしましょう。 もしアレルギー反応が出てしまったらすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。 そのため、さつまいもアレルギーの有無を確認する際には動物病院が開いているかを確認することも大切です。

皮による消化不良に注意

さつまいもの皮は他の根菜と比べても皮が薄く食べやすかったり、栄養が豊富に含まれていることなどから皮がついたまま与えることも多いです。 しかし、皮は消化しにくい部分であるため、消化不良を起こしてしまう可能性があります。 そのため、普段から下痢をしてしまうような猫であればさつまいもを与えることを断念したり、皮を剥いた状態で与えるなどの一工夫を施すようにしましょう。 皮による消化不良は個体差があったり、その時の体調によって症状があらわれることもあります。

まとめ

猫にさつまいもを与えても問題はなく、さまざまな栄養を摂取することができます。 また、さまざまなアレンジレシピにさつまいもは使いやすいメリットもあるので、おやつ作りの幅を広げることもできます。 しかし、消化不良を起こしてしまうリスクがあったり、事前にアレルギーがないのかも確認しなければなりません。 そのほかにも生で与えないようにしたり、蒸かすしたのであれば冷やすなどの一工夫も必要となってきます。 猫にさつまいもを与えたいのであればさまざまなひと手間を加えることが大切です。

ノルウェージャンフォレストキャットとはどんな猫?

ノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェーを中心とした北ヨーロッパで、寒冷な気候にも適応できる長毛種の猫です。 ノルウェージャンフォレストキャットの毛皮は寒さから保護するために厚手でふわふわとした二層状になっており、外層が粗く、内層の密度が高いため基本的に水を通しません。 体重は、成猫のオスで4〜7キロ、メスで3〜5キロほどで比較的大きめです。 そんな北ヨーロッパ生まれの寒さに強いノルウェージャンフォレストキャップ。 どんな特徴や性格を持っているのかご紹介していきたいと思います。

歴史

ノルウェージャンフォレストキャットはノルウェーでは親しみ深いネコです。 ノルウェーでは”ノシュク・スコグカット”と呼ばれており「ノルウェーの森林ネコ」を意味します。 メインクーンと長毛種のマン島のネコの祖先であるとか、トルコから運ばれてきたターキッシュアンゴラとショートヘアーの交配によって誕生したなどの説がありますが詳しいことは分かっていません。 昔からノルウェーで広く愛されており、1930年代までは品種としてではなく、普通の飼いネコとして認識されていました。 その後、第二次世界大戦を機にノルウェーのキャットショー業界ではネコが減少してしまったことが問題になりました。 これを受けて1970年代に頭数を確保する意識が高まり、1984年にアメリカで正式に品種として認定を受け、世界へ向けて発信されるものとなりました。

特徴

ノルウェージャンフォレストキャップは、なんといっても豊かなダブルコートの被毛が最大の特徴です。 北欧の厳しい寒さに適応するためでしょう。毛質にも特徴があり、ハリがあります。 そのため、被毛が絡まりやすく、最低でも週に3〜4回のブラッシングが必要です。換毛期は、毎日ブラッシング、コーティングしてあげてください。 また、被毛が長く毛量が多いため、被毛を飲み込んでしまうことが多いです。 そのため、体内にヘアボールが形成させるのを防ぐために食物繊維を含んだ食事を選んであげるようにしましょう。ウンチと一緒に体外に排出してくれます。 さらに、もともと自然環境下でハンターとして暮らしていネコなので、室内飼いで運動量が減ると太りやすくなってしまいます。 木登りが好きなので、キャットタワーの設置など運動ができる環境を作ってあげると良いでしょう。カロリー摂取が過剰にならないようにフード選びに気をつけてあげる必要もあります。

ノルウェージャンフォレストキャットの性格

ノルウェージャンフォレストキャットは、基本的に温厚です。 そして運動や遊びが大好きな活発な性格です。 人や他の動物にもフレンドリーに接するので比較的飼いやすいネコと言われています。 また、人間のものをいじったり壊したりするなどいたずら好きな一面もあります。 オスとメスとでも性格に違いがありますので、細かくご紹介します。

オスの性格

ノルウェージャンフォレストキャットのオスは活発で人懐っこい性格です。 人と遊ぶのが大好きです。 人間と遊ぶのが大好きで、飼い主さんがかまってくれないとつきまとったり、拗ねてし舞うことも。 ひとりぼっちになってしまったり、運動不足になってしまうとストレスになり体調を崩してしまったり病気になってしまいます。 ノルウェージャンフォレストキャットのオスを飼ったら、遊んであげる時間を設けることをお勧めします。 きちんとかまってあげることによって、ストレスの解消になるだけでなく、愛猫とより親密な関係を築きやすくもなります。

メスの性格

ノルウェージャンフォレストキャットのメスはオスよりも大人しくて落ち着いていてます。 基本的には飼い主さんにベタベタしたりすることは少ないです。 そのためクールで自立した印象が持たれやすいですが、かまってもらいたくて甘えてくる一面もあります。 ですので、ネコらしいツンデレな性格が好きな方は、メス猫をを選ぶのがいいかもしれません。 しかし、実際、性格は個体差が大きいです。 オスでも大人しかったり、メスでも活発で人懐っこいこともあります。 性別だけで決めつけることはしないで、それぞれの性格を見てくようにするとよいでしょう。

子猫時代の性格は違う?

ジャンフォレストキャットは、基本的に温厚な性格です。 しかし、これは大人になってからになります。 ノルウェージャンフォレストキャットの子猫時代はとても活発でいたずらっ子です。 活発がゆえに、飼い主さんの物をいじって倒したり、壊したり、積んであるものを落としたりするなど飼い主さんを困らせてしまうこともしばしばあります。 そのため、性格の悪いネコと思われてしまうこともあります。 しかし、大人になるにしたがって自然と落ち着き、温厚な性格に変わっていきます。 ノルウェージャンフォレストキャットはとても賢いネコですので、飼い主さんがきちんとしつけをすればいたずらなどはしなくなります。

メインクーンとの性格は似ている

メインクーンもノルウェージャンフォレストキャットのように、被毛が長くふわふわして毛量が多く体格が大きい品種です。 違いは鼻筋と耳先から伸びている毛の有無だけになります。 性格もとても似ていて、とても人懐こく温厚で、賢いです。 しかし、これはあくまでもそのような特徴の子が多いということですので、実際は個体差があります。 性格や見た目も個性がありますので、それぞれの特徴を見つけてあげてください。

まとめ

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴や歴史、性格についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。 厳寒な地域が原産のネコのため、被毛がとてもボリュームがあり、体格がしっかりしていて、とても活発ですが温厚な性格ということがお分かりいただけたかと思います。 毛量が多いため、定期的にケアをしていくこと、運動不足にならないよう運動できる環境を整えてあげることがとても大切です。 ノルウェージャンフォレストキャットの飼育を検討される際は、特徴や育て方をしっかり理解し、万全の状態を整えてからお迎えするのがよいかと思います。

ゴールデンレトリバーの寿命の平均は?

ゴールデンレトリバーは従順で優しく大型犬の中でも人気が高い犬です。 穏やかで癒やしになってくれる存在。 いつまでも元気でいてほしいですね。 大型犬は小型犬よりも寿命が短いと言われますが、ゴールデンレトリバーの平均寿命はどれくらいか、ご存知ですか? 人間と比較すると何歳ぐらいなのか、また長生きのための秘訣について説明していきましょう。

ゴールデンレトリバーの平均寿命

ゴールデンレトリバーの平均寿命は10~12歳と言われています。 近年は医療の進歩もあり、犬全体の寿命が伸びていて小型犬では15歳以上生きる犬も多いです。 それと比べるとやや短い印象ですね。 ゴールデンレトリバーには性差があって、オスとメスではメスのほうが長生きする傾向があります。 それはオスは体が大きくなるため寿命が短くなると言われています。 ただ、あくまでも一般的なことなので、決してオスが長生きしないというわけではありませんし、13歳以上のゴールデンレトリバーもたくさんいます。

ゴールデンレトリバーの年齢は人間だと何歳?

犬の年齢を人間に換算すると何歳になるのでしょう。 人間よりもずっと早く年をとってしまうのが残念ですね。 人間の年齢に換算する計算式にはいろいろあって、どれが正しいのか絶対的なものはありません。 ただ犬の大きさによって年齢差があります。 特に3歳以降歳を取るスピードが変わります。 一つの計算式を紹介します。 ・小型犬  0~2歳 1年×12.5歳 / 3歳~1年×4,32歳 ・中型犬  0~2歳 1年×10.5歳 / 3歳~1年×5,74歳 ・大型犬  0~2歳 1年×9.0歳 / 3歳~1年×8,90歳 この計算式ではゴールデンレトリバーは中型犬とみなされていますので、それに当てはめて計算してみると次のようになります。    1歳=10,5歳 3歳=26,7歳 7歳=49,9歳 10歳=66,9歳 12歳=78,4歳 15歳=95,6歳 16歳を迎えると100歳を超えることになります。

ゴールデンレトリバーとその他大型犬との比較

ゴールデンレトリバーの寿命は他の大型犬と比べて短いのか長いのか、比べてみましょう。 ・ラブラドールレトリーバー 12~13歳 ・シベリアンハスキー 11~13歳 ・ジャマーマンシェパード 10~12歳 ・セントバーナード 8~10歳 となっており、さほど変わりません。 大型犬として平均的だとわかりました。 ラブラドールのミックス犬が28歳まで生きたとしてギネスに載っているそうですが、人間だと160歳!これにはびっくりです。 でも、毎日の生活で注意することにより寿命に多少の違いは出てくるかもしれません。

ゴールデンレトリバーはなぜ寿命が短い?

ゴールデンレトリバーはなぜ小型犬等と比べると寿命が短いのでしょうか。 他の大型犬もさほど寿命が変わらないので、体の大きさが違うことで寿命に違いが出ていることがわかります。 小型犬よりも成犬になる年齢は遅いのですが、それ以降年を取るスピードが違うのが大型犬です。 小型犬とどういった違いがあるのか、3つの視点からまとめてみました。

小型犬よりも体に対しての臓器の比率が小さい

まず1つ目に上げる理由はとして、体の大きさと内蔵など臓器の比率の違いです。 小型犬は心臓などの臓器も小さく、大型犬はきっととても大きいと思っていませんか? もちろん大きさは違いますが、大型犬は体の大きさに対して心臓などの臓器の比率が小型犬よりも小さくなっています。 小さな臓器で大きな体を保つためには、たくさん動かさなければなりません。 つまり、臓器が小さいということは日常生活での負担は大きいということです。 負担が大きいことで細胞の老化スピードは早くなります。 それにより、大型犬は小型犬よりも早く年を取り、寿命が短いのではないかと言われています。

遺伝子が異なるため

2つ目の理由は体を作っている遺伝子の問題です。 「犬の体の大きさは、IGF-1遺伝子によるIGF-1因子(成長ホルモンの一種)が決定している。」という説があります。 IGF-1因子の分泌量が多いほど、体が大きくなり寿命が短くなると言われているのです。 つまり体の大きい大型犬は成長ホルモンであるこのIGF-1因子の分泌量が多いということです。 例えば体重がゴールデンレトリバーよりももっとある超大型犬、グレートデンやセントバーナード等の犬種はさらに短命なことが多いです。 遺伝子が関係しているのかもしれません。

細胞分裂の回数が多いため

3つ目の理由は細胞分裂の回数が多いということです。 大型犬は小型犬よりもたくさん細胞分裂を繰り返しています。 その大きな体を維持するためです。 しかし細胞分裂には限度があって、限度に達するのはもちろん大型犬のほうが早いです。 細胞分裂の限度に達すると老化は進み、寿命も短くなるのです。 また細胞分裂の回数が多くなればなるほど、ガン細胞となる確率が高いとも言われています。 残念ながら病気のリスクが高いということも言えます。

ゴールデンレトリバーの寿命を伸ばす方法

ゴールデンレトリバーの寿命が小型犬よりも短いというのは悲しいことですが、子犬のときからの飼い方によって寿命は変わってきます。 実際12歳を超えて元気に過ごすゴールデンレトリバーがたくさんいます。 人間と同じで食事と運動が体を作る源です。 生活環境を整えて平均寿命よりも長生きできるように実行しましょう。そのポイントを3つまとめてみます。

伸ばす方法①健康的な食事が大切

健康的な食事は何よりも大切です。 ドッグフードを食べている犬が多いと思いますが、犬の体質に合ったものなのか、量は適切かという点を確認しましょう。 現在犬の肥満が関節炎や生活習慣病等、いろいろな病気を引き起こしています。 特にゴールデンレトリバーは太りやすいので、適正な体重を守りましょう。 フードだけでなくオヤツの量や食べるペースを飼い主がしっかりと管理することで、犬の寿命を伸ばすことに繋がります。 また、年齢に合わせてフードの見直しが必要になったり、サプリメント等を補給することで健康を維持できる場合があります。 「飼う」という字は「食べることを司る」と書きます。 愛犬の食事をしっかりと管理することが健康への第一歩です。

伸ばす方法②適度に運動させる

ゴールデンレトリバーはとても活発で運動が大好きな犬です。 十分に運動させることが肥満予防にも繋がり、ストレスの発散にもなります。 また筋肉をしっかりとつけることでシニアになっても動くことができ、老化の進行も緩やかになります。 毎日できれば朝夕30~40分ぐらいの散歩と適度な運動をさせてあげましょう。 山歩きや水遊びが好きな犬でもあるので、積極的に一緒にお出かけすることは刺激にもなります。 人間も犬もストレスは健康によくありません。 十分な運動をとったなら、よく食べよく眠り寿命を伸ばすことができるでしょう。

伸ばす方法③定期的に健康診断に行く

動物病院に行くのは病気の時と予防注射の時だけになっていませんか? 健康な時から年に一度は健康診断に行きましょう。 元気な時の体の検査結果を知っておくことは重要です。 7歳頃からのシニア期に入ったら、年に2回の健康診断を受けることをおすすめします。 ゴールデンレトリバーは我慢強い犬種でもあるので、具合が悪くなっても飼い主には隠そうとすることが多いのです。 シニア犬は病気の進行も早いので、病院での早期発見や早期治療につながるようにしましょう。 また普段からマッサージなどをして、体を触っていると発見できることも多いです。リンパの腫れ等気がついたらすぐに診察を受けてください。

まとめ

ゴールデンレトリバーの平均寿命や長生きさせるポイントなどについて紹介しました。 大型犬だからこその寿命の短さや病気の心配もありますが、健康を守るのは飼い主の役目でもあります。 愛犬が少しでも元気で長生きできるように、食事や運動といった普段の生活の質を上げ、健康診断を積極的に受けて病気の予防に努めましょう。

犬の血尿が心配…

「あれ?おしっこの中に赤いものが…」このように、愛犬のおしっこに血が混じっていたり、おしっこに赤い血のような塊が混じっていると不安になってしまいますよね。 これがいわゆる血尿なわけなのですが、血尿が出てしまう原因は様々です。 そこで、この記事では血尿が出てしまう原因となる病気と具体的な症状、もし出たときはどうしたらいいのか対処法を解説します。

血尿ではない場合も

愛犬のおしっこに血が混ざっていると動揺してしまいますが、実は血尿ではない場合もあります。 それが尿道付近の怪我による出血です。 尿道付近の出血は、結果としておしっこに血が混じってしまうため、血尿と間違えられることが多々あります。 血尿?と疑っても、まず最初は、雄犬の場合はペニスを、雌犬の場合は外陰部からの出血がないかを確認してみましょう。

血尿が出たときに考えられる病気と症状

では、実際に血尿が出ている場合、どのようなことが考えられるのでしょうか? 血尿が出る原因は様々ですが、病気の症状として出ている場合もあります。 ここからは、血尿が出たときに考えられる病気と具体的な症状を見ていきましょう。

発情期によるもの(雌犬のみ)

血尿の原因のひとつに「発情期による出血」が考えられます。 これは雌犬のみに見える症状で、陰部からの出血のため血尿に見えるだけであり、決して血尿を伴う病気などではありません。 この場合は、発情期が終われば自然と血も止まるので放っておいても大丈夫です。

子宮蓄膿症(雌犬のみ)

また、雌犬のみに見られる病気のひとつに「至急蓄膿症」が見られます。 これは、避妊手術をしていないメスの老犬に多く、子宮の中で細菌感染が起こり、膿がたまってしまっている状態のことをさします。 非常に危険な病気であるため、血尿の他にも、嘔吐、食欲不振、尿の頻度が増えた、水をよく飲むという症状がある場合には、急いで病院に連れていきましょう。

膀胱炎

血尿が出ているときに考えられる病気のひとつが「膀胱炎」です。 膀胱炎はストレスによるもの、細菌感染によるものなど、発症してしまう原因は複数考えられます。 血尿とともに、尿の頻度が増えたという場合には膀胱炎の可能性が高いです。

尿石症(結石)

尿結石とは、膀胱を含む尿道や腎臓などのいわゆる泌尿器に結石ができてしまう病気です。 膀胱炎のときにも、膀胱に結石ができることがあります。 結石ができてしまう、泌尿器の内側を傷つけてしまい血尿が出てしまったり、ひどい場合には、結石が尿道に詰まって尿が出なくなる(尿路閉塞)ことがあります。 このような場合は、命に関わるので早急な治療が必要です。

急性腎不全・腎疾患など腎臓によるもの

また、腎臓に何かしらの病気が発生したときにも血尿が出ます。 腎疾患とは、腎臓に結石や炎症、腫瘍が発生している状態のことを指します。 そして、腎臓の病気で特に注意したいのが「急性腎不全」です。 急性腎不全は、体調不良から数時間のうちに死に至るケースもある非常に恐ろしい病気。 玉ねぎやブドウなどの犬が中毒を起こすと言われている食べ物を与えたときに発症することもあります。 急な血尿と同時に、嘔吐、下痢、血便などが見られた場合は、この急性腎不全が考えられますので急いで動物病院に行ってください。

前立腺肥大症(雄犬のみ)

次に考えられるのは「前立腺疾患」です。 これは雄犬のみに見られる病気で、前立腺が肥大化することで、尿道や直腸が圧迫されてそれに関連する症状が現れる病気のことを指します。 血尿の他に、頻繁に少量の排尿をする、尿が出にくそう、排便困難、血便などの症状がある場合は、前立腺肥大症を疑いましょう。

膀胱などへの腫瘍によるもの

また、膀胱などの泌尿器のどこかに腫瘍ができてしまっている場合も血尿が出ます。 こういった場合は、詳しく検査をしないと腫瘍箇所の断定などはできませんが、放っておいてしまうと、尿が出なくなったり(尿路閉塞)、最悪の場合には急性腎不全とつながってしまうので早急な検査が必要となります。

もし血尿が出たときは…【対処法】

愛犬が、急に血尿をするととても不安になってしまうかと思います。 ですが、このようなときこそ落ち着いて、まずは動物病院に行きましょう。 血尿には大きな病気が隠れていることも少なくなく、少しでも対応が遅れてしまうと取り返しのつかない事態になってしまうことも考えられます。 もし愛犬に血尿が見られた場合には、決して自身の判断で動物病院に行くことを遅らせることなく、専門の獣医師さんに早急に相談してくださいね。

まとめ

この記事では、犬の血尿についてその原因や病気の可能性などを解説しました。 考えられる原因は様々であり、残念なことに素人ではそれを判断することは難しいです。 愛犬から血尿が出てしまった場合には、不安にもなりますが、まずは勇気を振り絞って動物病院に行ってしっかりと診てもらいましょう。

猫にささみを与える良さや栄養効果

ささみは低カロリーで高タンパク質な食べ物として評価されていて、猫のおやつの中でも人気が高く、アレルギーの心配がない限り食べても安心です。 安価で購入でき手軽にあげれるのも魅力ですが、猫に与えた場合の栄養効果を調べて見ました。

脂質

脂質を多く摂ってしまうと肥満の元になってしまいますが、ダイエット中でも必要な栄養素で脂質が不足してしまうと皮膚のトラブルやストレスの原因にもなってしまいます。 ささみは他の肉類と比較をすると含まれている脂質が低く、ダイエットさせたい場合に適切でカロリーを抑えて栄養価の高い食事を与えたい時にもおすすめな食材です。 脂質は大切なエネルギー源だけではなく、ホルモンなどの構成や臓器の保護を行い皮下脂肪として体を寒冷から守る役割もあります。

タンパク質

タンパク質は三大栄養素で、臓器や筋肉、被毛や皮膚など体を作る要素として非常に大切なものになります。 肉食である猫の臓器の作りは、植物性タンパク質よりも動物性タンパク質の方が消化しやすくなっています。 猫が1日に必要とするタンパク質は体重1㎏に対して1〜5gで、犬に比べて必要摂取量が多くなります。 猫は毎日タンパク質を消費しますので、タンパク質不足にならないよう注意が必要です。

ビタミンB6

ビタミンB6は水溶性のビタミンの1つで、赤血球を作り出してくれます。 アミノ酸となるタンパク質を効率よく体に取り込むために欠かせなく、猫の生命維持や成長にも必要な栄養素です。 貧血予防効果や免疫機能を正常に保ち皮膚炎の予防効果があり、脂肪からエネルギーを生成する働きもあります。 不足してしまった場合には、皮膚炎や血液の異常を起こしてしまいます。

カリウム

細胞がきちんと機能するために必要なミネラルとして働き、心臓や腎臓のサポートをする役割をしています。 猫にとってカリウムは、摂取量が多すぎても少なすぎても体に悪影響を与えてしまいます。 高カリウム血症と低カリウム血症はどちらも発症に気づきにくく、四股のしびれや筋肉の低下、吐き気などがあり悪化しやすいのが特徴です。

ナイアシン(ビタミンB3)

ナイアシンは三大栄養素として知られるタンパク質・炭水化物・脂質を代謝する際に必要な栄養素です。 猫は体内で合成できる量が少なく、生成されるよりも早く次から次へと分解されてしまいます。 尿に溶けて体内から失われやすい為、毎日必要量を食物から摂取しなくてはいけなくなります。 皮膚を乾燥から守ってくれる働きがあり、不足してしまうと皮膚炎を起こしてしまいます。

カルシウム

カルシウムは骨の成長など体の発育に必要な栄養素で、不足したり多く摂ってしまうと尿路結石症や骨格異常になりやすくなります。 尿路結石症はカルシウムを多く摂ってしまった場合に、便として排出される「シエウ酸」がカルシウムと結合して体内に溜まり起ります。 発見が遅くなると命にかかわる場合もありますので、いつもよりもトイレに行く回数が増え尿の量が少なく臭いや鳴き声に異変を感じたら、早めに動物病院での診察を受けるようにします。

リン

リンはカルシウムと共に骨の成長に関わってくる大切な栄養素で、多く摂ってしまうと腎臓に負担がかかってしまうためカルシウムとバランスよく摂取する必要があります。 ささみはリンが多く含まれているため、腎不全になるリスクが高くなってしまいます。 腎臓の役割である血中の老廃物をろ過したり、体内に必要な水分を調節する機能を衰えさせ尿毒症や脱水症状を引き起こしてしまいます。

猫にささみを与える時の注意点

猫はタンパク質を主に摂取する肉食動物ですので、猫の食事にはタンパク質が必要になります。 ささみはタンパク質が豊富で消化が良く、他の栄養素も多く含まれています。 ささみを猫に与える際の注意点を調べて見ました。

与えすぎは太る&腎臓病の原因にもなる

栄養が豊富なささみは猫にとっても健康に良いはずですが、あげすぎてしまうと摂取カロリーを大幅に超えて太ってしまう場合があります。 ささみにはタンパク質とカリウムの次にリンが含まれている為、猫が喜ぶからと好物のささみを毎日与えてしまうと過剰摂取となり腎臓病の原因になってしまいます。 腎臓にダメージを与えてしまうと完治するまでに時間がかかり、与える食事にも注意が必要になります。

食べさせる際は加熱しよう

生のささみには細菌がいる可能性があり、スーパーで売られているささみは猫に生で食べさせられる鮮度ではありません。 感染症にかかる恐れがありますので、猫にささみを与える時は生ではなくきちんと加熱してから与えるようにします。 肉食動物の猫は生の方が好きなのではと思ってしまいますが、後で具合が悪くなる原因にもなってしまいますので茹でてからあげるようにすれば安心です。

塩分量を抑えるために味付けはしない

猫は元々体に塩分が溜まりやすい体質で皮膚に発汗作用の機能はなく、発汗できるのは足の裏など体の中でも狭い範囲のみになります。 人間のように発汗して塩分を体内から放出できない為、猫の体に塩分を蓄積させないように塩分量を控えた食事を与える必要があります。 食材によって加工する前から塩分が含まれているものがあり、塩などの味付けをしてしまうと塩分の摂取量が増え体の負担になってしまいます。 ささみを購入する際は味付けがなってないものを選ぶようにし、調理をする時にも味付けはしないようにします。

初めて食べさせる時は下痢などのアレルギー症状に注意する

猫のアレルギー症状で上位を占めているのはタンパク質です。 タンパク質を多く含んでいるささみを初めて与える時は、アレルギー症状を発症させないよう猫の様子を細かく観察するようにします。 アレルギーを発症すると食べたものを吐いたり、下痢をし皮膚や口元などに炎症が起きます。 ささみはアレルギー症状がなければドライフードよりもしっとりとした食感をしていますので、体調不良や食欲が落ちている時に与えるのに向いています。

猫が喜ぶささみを使用したおやつのレシピ

【レシピ名:愛猫用 しっとり柔らか鶏肉ささみ♡】 材料:鶏肉(ささみ・もも肉・むね肉など) 3~6本     水 たくさん 作り方①:鍋の中にたっぷりの水と鶏肉を入れて中火にかけ、沸騰直前に弱火にします。     ②:約15分茹でて中までしっかり火が通ったら出来上がり!     ③:茹であがったらザルにあげて冷水で洗い、タッパーに割いて入れて保存します。     ※冬場は3日以内、夏場は2日以内に使いきる様にします。     ④:柔らかく茹でた人参、キャベツ、ごはんなどを猫ご飯に入れる場合は1割以下を目安にします。     ⑤:夏バテで食欲がない時などは、猫缶に混ぜたり鶏肉のゆで汁を一緒に与えてるのもおすすめです。    

まとめ

ささみは栄養が豊富で猫にも喜ばれる食材ですが、人間と同じように過剰に摂取をする事で体に害が及ぶ場合もあります。 猫が病気になってしまうと飼い主にとっては辛く、完治するまで気が休まらずかわいそうな愛猫の姿を見なくてはいけなくなってしまいます。 そうならない為にも生のままではなく加熱をして与え、いくら喜んでくれるからといっても摂取量を守ってあげる事が大切です。 手作りでできる【しっとり柔らか鶏肉ささみ】に挑戦してみるのもいいかもしれませんね!