【これだけ読めば大丈夫!】猫がご飯を食べないのは病気のサイン?原因や対策方法について解説
2021/03/29
目次
猫がご飯を食べないのは病気のサイン?
猫がご飯を食べられなくなるときは、病気になってしまった場合やストレス等がきっかけで体調不良になってしまった場合が考えられます。
猫がご飯や好きなおやつすら食べないというときには、腎臓病や胃腸疾患、心臓疾患、場合によっては悪性腫瘍のような命にかかわるような病気になってしまっているケースも考えられます。
単に食欲がないだけでなく、嘔吐や下痢、咳、震え、発熱など別の症状もある場合は、よりいっそう事態が深刻な可能性も考えなくてはなりません。
犬と違い、猫の場合絶食状態が続くことで肝リピドーシスと呼ばれる状態になってしまうことがあります。
この場合は黄疸が出てくるので、目や口が黄色っぽく変わると言われています。
水だけは飲んでいるので大丈夫と思わないでください。
少し食べないくらい様子を見ればいい、と自己判断してしまうのは危険です。
猫が急にご飯を食べなくなったときは、すぐにかかりつけの動物病院に相談しましょう。
猫がご飯を食べない他の原因は?
猫がご飯を食べない原因として、病気以外には何が考えられるでしょうか。
引っ越しや動物病院に行ったなど、移動や環境の変化が強い場合にはすぐにご飯を食べないことも考えられます。
また、猫も人間と同じように加齢により以前ほどの量が食べられなくなることや、ご飯の種類を変えてみたところ、好みではない味だったので食べなかったということも意外と多くあります。
では、それぞれの原因についてひとつずつご紹介します。
健康診断やワクチンなどで病院に行った後
動物病院が得意な猫は非常にまれです。
家の外に出ていくこと自体がストレスになり、恐怖心を持ってしまいます。
たいていの猫は動物病院に行くと恐怖で固まって動けずに震えているか、恐怖心からパニックになり攻撃性を見せてしまうことが多いです。
なので、健康な猫が健診やワクチン接種として動物病院に行ったあとには、そういった恐怖心からのストレスが影響して一時的に元気がなくなったり、ご飯を食べなかったりすることがあります。
とくにワクチン接種後には注射痛といって、注射部位に痛みを感じてしまうケースもあります。
動物病院から帰宅した後は、猫が落ち着ける環境を整えてリラックスできるようにそっと見守ってあげるようにしましょう。
数時間たって落ち着き、徐々にいつも通りに戻るようであれば問題はないでしょう。
加齢によって食事量が変わった
人間と同じように猫も年をとっていきます。
シニア猫になると、若いころに比べて一日に食べられるご飯の量が減少する傾向がみられます。
これは、噛む力が衰えることや、胃腸の消化機能が衰える結果と考えられています。
ご飯は食べてはいるけども少ししか食べれない、一気に食べなくなった。
そういった場合には加齢による影響が大きいかもしれません。
猫も年をとると自然とやせ衰えてくる場合が多いため、シニア猫の栄養不足が気になる方は、ぜひシニア猫用のご飯に変更してあげてください。
成猫向けご飯に比べて、シニア猫向けご飯ではカロリーが高くされていたり、塩分が控えてあったりと、たくさん食べれなくても健康を保つために必要な成分がバランスよく入っています。
以前と変わらず食べる猫ではご飯の変更はいらないかもしれませんが、食が細くなった猫にはご飯の変更も考えてあげてください。
ご飯が好みのものではない
猫はこだわりが強く、好き嫌いもはっきりしていることが多いです。
好きなご飯だけはよく食べるが、嫌いなご飯の場合はたとえお腹がすいていても無視して食べない場合があります。
ご飯の種類を変えてた時に猫がご飯を急に食べなくなったら、与えたご飯が好きではない可能性を考えましょう。
別の気に入るご飯を探して変えるのも一つの手ですが、どうしても変更するのが難しいこともあるでしょう。
その場合は、猫の好きなおやつをごはんの上からふりかけてみるのもひとつです。
また、電子レンジで少し人肌程度に温めることで匂いがよくたち、食欲を刺激することができる場合もあります。
ウェットフードだけではなく、ドライフードであっても可能な手段なので試してみてください。
生活環境に馴染めていない
猫は、環境が変わることが苦手です。
引っ越しで家そのものが変わってしまう場合や、家族が増えたり減ったりする場合、ペットホテルに預けられる場合など、様々な状況変化に強いストレスを感じます。
環境が変わってしまうと不安感が強くなる傾向がでるためと考えられています。
強いストレスや不安感があるときには、病気ではなかったとしてもご飯を食べられない場合があります。
環境の変化が避けられない時は、なるべく以前の環境に近い状態が用意できるようにしてあげましょう。
お気に入りのクッションや毛布があれば、いつでも使えるようにしてあげてください。
水入れやフード皿も使い慣れたものを利用しましょう。
元気がないからと刺激することは避けて、そっと落ち着ける環境づくりをしてあげてください。
大きな物音などを怖がる場合があるので、静かな環境が用意できるならなおさらいいでしょう。
猫がご飯を食べない時の対策方法
猫がご飯を食べなくなったら、どうすればいいのでしょうか。
元気で病気には思えないのに、あげたご飯を食べてくれなくなったら心配になるのは当然です。
猫が食べてくれるきっかけづくりをしてあげることで、病気以外の様々な理由で食べない猫を食べられるようにしてあげることができます。
猫が食べない場合、一筋縄ではいかないケースも多いので、出来る工夫に少しずつチャレンジするようにしてください。
些細なきっかけづくりでご飯を食べれるようになることがあります。
猫とたくさん遊ぶ
猫がご飯を食べない時、日頃の生活が運動不足になっていることが原因の場合もあります。
室内で飼われている猫や高齢の猫、太った猫などではそもそもの運動量が不足しているケースが多いです。
猫はひとりでも遊ぶのがうまいですが、運動不足になりがちな猫の場合は飼い主がうまく運動させるきっかけを作ってあげる必要があります。
体を動かすことでお腹が減るという感覚が出るだけでなく、猫のストレス解消にもつながります。
猫は長時間の運動は苦手なので5分ほどの短時間でも十分ですから、全力で走ったり高いところに上ったりできるように、猫と遊ぶようにしてあげてください。
おやつのあげ方を調整する
ご飯は食べないのにおやつは食べる。この場合は、ご飯を食べなければおやつが食べられると学習してしまっている可能性も考えられます。
猫は好き嫌いがはっきりしているので、好きなおやつしか食べたくない、というのも当然かもしれません。
だからといって、おやつだけをあげていては肥満の元にもなりますし、栄養も偏ってしまいます。
おやつをあげる頻度を減らしたり、ごはんに混ぜるようにするなど、おやつのあげ方に工夫をしてあげてください。
総合栄養食を食べていればおやつは基本的には必要のないものです。
おやつを喜ぶ猫はかわいらしいですが、猫の健康のためにもおやつのあげ過ぎには注意してください。
もしあげるとしても、一日に一回までで十分でしょう。
栄養バランスの良い美味しいフードを与える
猫は慣れ親しんだものしか食べないと言われています。
新しいものに対しての警戒心が強い生き物だからです。
子猫のころに食べたものなら食べる、と言われているくらいです。
だからといって、おやつだけを食べ続けたり、偏ったご飯を食べていると、必要な栄養素が足りないくなってしまいます。
栄養バランスの整った総合栄養食と記載されているご飯を選んであげるようにしましょう。
栄養バランスが整っていることで、体調管理をすることが可能です。
栄養バランスの良いご飯は猫のことを考えて作られているため、味も猫の好みを考慮して作られているといえます。
そのようなご飯選びをしてあげることで、ご飯を食べないという事態を避けることもできるかもしれません。
ご機嫌取りをしない
猫が好きな物だけあげ続けるのはとても楽です。
おやつが好きなのでおやつだけをあげていれば、しっかり食べてはくれるかもしれません。
しかしながら、そういう猫はおやつしか食べなくなってしまったり、病気になって療法食が必要になったのに食べられなかったりと、困ることがたくさん出てきてしまいます。
猫のご機嫌だけをとるのが飼い主ではありません。
きちんとご飯を食べた際には、猫が喜ぶように遊んであげたり、ご褒美をあげることで、ご飯を食べること自体にいいイメージをつけてあげてください。
猫とのやり取りをするときには、時には猫のことを思って厳しくすることも必要です。
たとえ猫が多少のわがままを言ったとしても、飼い主として一貫した行動を続けてあげましょう。
猫は何日食べなくても平気?
大人で健康な猫の場合、丸一日であれば食べなくても問題はないと言われています。
ただし、持病がある猫の場合は別なのでかかりつけの動物病院へ相談するようにしてください。
大人の猫であっても一日半過ぎると、最初に述べたような肝リピドーシスを引き起こす危険性が高まります。
子猫の場合、特に生後3カ月までの子猫では12時間以上ご飯を食べないと危険です。
これは子猫の方が体力もなく、抵抗力も弱いからです。
猫は食べずに過ごして安心な時間がそこまで長くはありません。
あまり様子見せずに、相談できる動物病院を頼りましょう。
まとめ
猫が食べないというのはとても困った出来事です。
大きな病気がかくれている場合もあれば、猫という生き物の特性上仕方ない部分もあるかもしれません。
いずれにせよ、普段から猫の様子をよく見てあげることで、ご飯を食べない理由がどこにあるのか考えることが大切です。
思い当たるような環境の変化がある場合は、猫がリラックスできる環境を与えてあげて食べてくれるのを待ちましょう。
しかし、食べることは生きることそのものです。
食べない時間が一日以上続いたり、食べない以外にも、吐くなどの症状があれば、かかりつけの動物病院を受診しましょう。
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