
愛犬のストルバイト結石に良いおやつ10選と再発しない為の6つの事
2020/04/01
目次
愛犬にストルバイト結石が…ストルバイト結石とは?
犬の尿路結石の種類の1つに、ストルバイト結石があります。結石の中でも最も多いといわれている種類で、尿がアルカリ性になることで作られやすくなります。いずれの結石にしても尿が排出できなくなったり腎臓病の原因になることがあるため、早めに気付いて対処してあげるようにしましょう。
ストルバイト結石の成分は、リン酸アンモニウムマグネシウムです。膀胱などにできてしまうことが多く、原因はいくつか考えられます。血尿が出るとわかりやすいものの、おしっこの量が少なくなったりトイレで痛そうにしていたり陰部を気にしているときは、ストルバイトの疑いがあります。尿結石が詰まってしまい尿が出なくなると命に係わることもあるため、すぐに病院に連れていくようにしてください。
ストルバイト結石ができてしまう原因は?
ストルバイト結石ができてしまうのには、3つの代表的な原因があります。尿路内に細菌が増えてしまうことも原因の1つですが、食事や水分の摂取という日常的なことも原因になりやすいため、以下の原因の解説を参考にしてみてください。
①水分摂取量
ストルバイト結石の原因の1つとして、水分の摂取不足があります。水分の摂取量が少なくておしっこがあまり出なくなると、尿道に細菌が増殖しやすくなるため要注意です。
本来、犬の尿は酸性に傾いています。リンやアンモニウム、マグネシウムなどを消化することによってアルカリ性に傾くことを防いでいるのですが、アルカリ性の食事が多くなったり尿路感染症になったりするとストルバイト結石になる成分が体内に残ってしまうのです。水分不足が急に結石を作るわけではなく、徐々に徐々に結石となっていきます。
②特定の栄養成分の過剰摂取
結石の原因となる食べ物は、たくさんあります。市販のドッグフード以外に食べ物を与える場合は、注意が必要です。リンやマグネシウムを多く含む食べ物には、特に注意したほうがよいでしょう。
リンは肉類に多いため、ドッグフード以外に肉類を与え過ぎると結石になる恐れがあります。煮干し・かつお節・パルメザンチーズ・干しエビ・ジャーキーなどにも注意しましょう。鶏のささみのように健康的に見えても、リンを消化しきれば結石につながるかもしれません。マグネシウムは、ほうれん草・大豆・納豆・小豆・ひじき・アーモンド・ピーナッツなどに多く含まれています。
③尿路内の細菌増殖
尿路内に細菌が増殖してしまうのも、ストルバイト結石の原因の1つです。水分の摂取不足も問題ですが、おしっこを我慢してしまう犬もストルバイト結石になるリスクが高いです。膀胱内に細菌が増えてしまうと膀胱炎になり、それがアルカリ尿に傾かせて結石を作ってしまいます。おしっこの我慢は、散歩中に飼い主がゆっくりおしっこさせてあげられなかったりトイレが汚れていたりすることも関係しているかもしれません。
与えてはいけないおやつ一覧
食事以外におやつを与える習慣が、ストルバイト結石の発症につながることもあります。一度結石が出来てしまうと、完治しないうちに再発を繰り返す悪循環にもなりかねないため、ストルバイト結石になったら与えてはいけないおやつを覚えておきましょう。以下に、どんなおやつに注意すればよいかリストアップしてみます。
マグネシウムを多く含むおやつ(大豆製品・魚介類・海藻・木の実など)
・海苔
・ごま
・ワカメ
・きなこ
・煮干し
・納豆
・豆腐
・アサリ
・イクラ
・ほうれん草
・切り干し大根
リンを多く含むおやつ(魚介類・乳製品など)
・しらす
・煮干し
・レバー
・チーズ
・卵黄
・ハム
・ササミ
・海苔
・そら豆
・モロヘイヤ
病気が再発しない為にできること
ストルバイト結石を含め、尿路結石は再発しやすい病気です。再発を繰り返すうちに、犬の健康が大きく損なわれてしまうかもしれません。病気が再発しないように、注意しておきたいことについて3つ紹介します。
①食事とおやつ選び
尿路結石が治ったからといって、以前と同じ食事やおやつを与えるのではまたすぐに病気が再発しても不思議ではありません。実際、再発と治癒を繰り返している犬は珍しくないのです。与えてはいけない食べ物をあげないようにすることはもちろん、市販のドッグフードも結石を防ぐものを選ぶようにしましょう。おやつをあげるクセがついてしまうと、栄養バランスが崩れるのも心配です。おやつをあげたいときは、獣医に相談してから検討することをおすすめします。
②水分摂取とおしっこを我慢させない
新鮮な水を十分に飲む習慣がついていると、結石の予防につながります。好きなときに新鮮な水をいつでも飲めるように用意しておいてあげると、水をあげたときになかなか飲んでくれないという心配がなくなるかもしれません。おしっこを我慢するのも、よくありません。散歩中のおしっこはなるべく自由にさせてあげるようにし、室内のトイレも清潔に利用しやすいようにしておきましょう。
③肥満にならないよう運動不足を解消する
肥満も、ストルバイト結石ができてしまう原因の1つです。おやつの食べ過ぎや結石を作りやすい食べ物ばかり食べているうえに運動もせずにいれば、結石になる成分が体内に溜まったままになってしまいます。毎日の散歩をはじめ、室内でも軽く体を動かせるような工夫をしてあげると愛犬の運動不足を防げます。
ストルバイト結石におすすめのおやつ10選
10位 ストルバイトサポート用クランベリー・ブルーベリー
1日1粒の無添加ドライフルーツ
アルカリ性の尿を酸性にするサポート力があるといわれているのが、クランベリーやブルーベリーです。無添加かつノンシュガーで仕上げられているクランベリーとブルーベリーのミックスドライフルーツは、原料から農薬も化学肥料も使っていないオーガニックなので安心して愛犬に与えることができます。1日たった1粒でよいので、おやつをあげすぎてしまう心配もありませんね。
9位 フリーズドライ クランベリー
お魚風味がプラスされたペット栄養士監修のクランベリー
ペット栄養士が監修した、クランベリーのドライフルーツです。オーガニックの天然素材にこだわり、人工保存料・人工着色料・人工保存料を使用していません。鮮度や栄養価、うまみを瞬間的に閉じ込めるフリーズドライ製法が採用されており、愛犬が食べやすいカット法にも工夫されています。北極海で水揚げされた天然のタラを使ったパウダーがふりかけられているので、ドライフルーツが苦手な子にも食べやすいかもしれません。
8位 すっきりボーロ
クランベリーと12種類の栄養素入りコロコロしたボール型おやつ
尿素回路とアミノ酸代謝が正常に機能するようにサポートしてくれる栄養素を配合したボーロおやつです。クランベリーエキスの他、L-アルギニン、L-オルニチン、タウリンなどのアミノ酸が豊富に含まれています。1袋に40~50粒入っているので、1日1~2粒程度で約1ヶ月もたせられるのが経済的です。
7位 いぬぴゅーれ 鶏ささみ
お肉風味でおいしくペロペロできるピューレおやつ
厳選された鶏ささみとホタテエキスを使った、いぬぴゅーれの鶏ささみバージョンです。基本的な役割と形状は他のシリーズと変わりありませんが、お肉好きな犬には好みの風味のおやつになっていいですね。クランベリー果汁の粉末も配合されているので、尿路結石のサポートに役立ちます。
6位 いぬぴゅーれ 野菜ミックス
厳選野菜中心の安心ピューレおやつ
ニンジン・カボチャ・ブロッコリーなど厳選された野菜を中心に、ピューレ状に仕上げたおやつです。尿路ケアに加え、関節・疲労・毛づや・ブレスケアと1本で5役の健康サポートをしてくれます。スティック状の個包装になっているので持ち歩きやすく、お散歩中のおやつにあげるにも便利です。
5位 いぬぴゅーれ 海鮮ミックスしらす入り
おさかな風味がたまらないピューレ状おやつ
まぐろ・かつお・サーモン・しらすと海鮮を贅沢に使った、ピューレ状に仕上げたおやつです。お魚に含まれるDHA・EPAに加え、クランベリー果汁粉末に含まれるキナ酸のパワーを得られます。愛犬に与えやすいスティック型で、ペロペロ喜んで舐めてくれる姿に安心できます。
4位 ヤミークッキー クランベリー
人も食べられる原材料を使ったクランベリークッキー
尿を弱酸性にするキナ酸が多く含まれたクランベリー、アントシアニンが多いカシスと天然水を使って作ったクッキーです。人間用の原材料が使われていて、添加物が加えられていないのも安心です。オーストラリア産の赤身牛肉が含まれており、お肉好きな子には喜んで食べてもらえるでしょう。薄く硬めの仕上げで、歯の健康もサポートしてくれます。
3位 プロバイオビスケット・クランベリー
ポリポリかじるのも楽しいクランベリークッキー
抗酸化力が高いクランベリーを使ったクッキーは、かじる楽しみもあるおやつです。クランベリーに含まれるキナ酸は、尿を酸性に保つことができる優れた成分。さらに、プロバイオティクスが腸内細菌のバランスを整えてくれるのがポイントです。免疫機能を高めるサポートにも期待できるプロバイオティクスは、1粒に1,000万CFU配合されています。
2位 ビィプラス ベリィ・ベリィ
高齢の愛犬も食べられる柔らかいクランベリーおやつ
尿路のトラブルをサポートしてくれるクランベリーとブルーベリーを使った、半生タイプのおやつです。九州産のさつまいもや沖縄産のさとうきびなど信頼できる原料が使われており、合成添加物不使用なのも安心できます。小粒ですが、手で簡単にちぎれるので喉に詰まらないようにさらに小さくして与えることも可能です。尿路結石のトラブルだけでなく、目もサポートしてくれる魅力もあります。
1位 クランベリージャーキー
鶏ささみとクランベリー果実で作ったおやつジャーキー
クランベリー果実とクランベリー抽出物のプロアントシアニジンを配合してある、鶏ささみのジャーキーです。小型で噛みやすい柔らかさなので、喉に詰まったり刺さったりする心配がありません。生後0~2ヶ月の幼犬には、与えないように注意してください。
最後に
苦しい症状があっても我慢するしかない犬にとって、日常的な習慣から発症しやすいストルバイト結石は困った病気です。飼い主が気を付けることで予防できるので、ここで紹介した食事や生活習慣の注意、おすすめのおやつなどを参考に愛犬を病気から守ってあげてください。
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