犬が爪切りを嫌がる理由とは?嫌がらなくなる方法や暴れてしまう子への対策8選

2022/04/25

目次

犬が爪切りを嫌がる理由

犬の爪は伸ばしたままにしていると、肉球に食い込んでしまったり、骨や関節の変形、思いがけない怪我につながることがあります。

そのため犬には定期的な爪切りが必要であり、月に1回程度はケアをしてあげなくてはいけません。

ですが、犬の中にはとっても爪切りを嫌がる子がいます。

なかには、暴れたり、勢いあまって飼い主の手を噛んでしまったりする子も…。

では、なぜ爪切りを嫌がる犬は、そこまで何をしても嫌がるのでしょうか?

実は、これにはちゃんとして理由があります。

爪切りが怖い

犬が爪切りを嫌がる理由のひとつめが、「爪切りが怖い」です。

この「怖い」には2種類あり、ひとつが「爪切りという行為が怖い」というもの、もうひとつが「足先を触られるのが怖い」です。

基本的に、このどちらの「怖い」も背景にはトラウマがあります。

例えば、以前爪切りをしたときに痛い思いなどをした場合は「爪切りという行為を怖い」と思ってますし、爪切り中でなくても、足先を触られて痛い思いをしたことがある子は「足先を触れられるのが怖い」と思っています。

このように「爪切りが怖い」というような子には、根気よく爪切りに慣れさせ、怖くないよということを教えていかなくてはなりません。

体を触られるのが嫌い

また、単に体を触られるが嫌いな犬もいます。

犬は基本的に、手足の先や尻尾、顔まわり、お尻などを触られるのが苦手です。

爪切りをするときには、当然手足の先を触ることになりますので、これが嫌いで爪切りを嫌う子もいます。

また、突然触ったり、強く掴む、長時間おさえつけるというのも犬は非常に嫌がるので、爪切りをするときは、こういったことをしないようにも注意しなくてはいけません。

爪切りが不快

また、犬が爪切りを嫌がる理由のひとつに「爪切りが不快」というものもあります。

例えば、爪切りをする体勢が悪かったり、無理に手足をひっぱられる、周りの環境が落ち着かないという場合には、犬は爪切りを不快に感じてしまいます。

犬が爪切りを嫌がる場合は、体勢がキツそうじゃないか、手足を無理にひっぱってないかなどを一度確認すると良いでしょう。

爪切りを嫌がる犬への対処法と対策

ここからは、爪切りを嫌がる犬への対処法や、暴れる・噛むという子への対策を8つ解説します。

愛犬の爪切りに悩んでいる飼い主さんは必見ですよ!

【下準備】①爪切りの道具に慣れさせる

まず最初に、爪切りをする前に「爪切り道具に慣れさせる」ということをしましょう。

爪切りにトラウマのある子は、爪切り道具ですら怖いものと思っているかもしれません…。

なかには、爪切りを見ただけで逃げ出すという子もいるでしょう。

そういった子には、爪切り=怖くないものということを教えなければいけません

まずは、爪切りを持ったままおやつを与えるなどをし、爪切り=いいことが起きると思わせるようにすることが必要になってきます。

【下準備】②体を触られるのに慣れさせる

また、先ほど紹介したように、犬の中には体を触られるのが苦手な子もいます。

そのため、爪切りをする前に、まずは体、特に手足を触られることに慣れさせなければいけません。

飼い主が意識的に日常から手足を触ってスキンシップを取ることで、ワンちゃんも徐々に慣れていきます。

最初は手足を一切触らせてくれない子もいますが、そのような子には、触らせてくれる部分を触り、徐々にそれを手足に近づけていくなどの根気と工夫が必要です。

③楽な姿勢を見つけてあげる

実際に爪切りをするときには、できるだけ犬の「楽な姿勢」を見つけてあげましょう。

犬の爪切りの際には飼い主さんも、少なからず緊張します。

それにより愛犬を力づくで抑える姿勢になってしまったり、愛犬の姿勢まで意識がまわらず、よく見たら無理な体勢だったなんてことも…。

基本的には、愛犬の手足だけを持つのではなく、抱っこしたり、体を愛犬と密着させるなどをして、愛犬の負担のない、且つ安心させてあげられる楽な姿勢で爪切りをしてあげましょう。

④言葉をかけてあげる、褒めてあげる

また、スムーズに爪切りに慣れさせるためにも、言葉をかけてあげる、褒めてあげるということも大切になってきます。

犬にとっても、やはり慣れないときの爪切りはストレスになるものです。

爪切りをする前、爪切り中に、飼い主が「今から爪切りをするよ」「すぐ終わるからね」などと声をかけてあげると犬も安心しますし、爪切り後には「よく我慢できたね」「すごーい」などと褒めてあげると犬も爪切りに対しての悪い印象が薄れていきます

どんなに愛犬が暴れても、ほとんど爪切りをさせてくれなくても、不満に思わず愛犬を労る、褒めるような言葉を積極的にかけてあげましょう。

⑤おやつでポジティブにさせる

また、どうしても爪切りをさせてくれない場合は「おやつでポジティブにさせる作戦」も効果的です。

犬のしつけやトリックをするときにおやつを使いますが、これはおやつ(ご褒美)をもらうことで、「その行動をする=いいことが起きる」と覚えるため。

爪切りも同様に、爪切りをする前、爪一本を切らせてくれたら、爪切り後にと、おやつを与えることで犬も徐々に「爪切り=いいこと」とポジティブに捉えてくれるようになります。

⑥エリザベスカラーを使う

また、どうしても爪切り中に愛犬に噛まれてしまうという場合には、エリザベスカラーを使うのもおすすめです。

エリザベスカラーとは、外傷を持った子が、傷口をなめることで傷を悪化させることを防ぐ為の円錐台形状の保護具のこと。

首に装着するのが一般的です。

これを装着することで、犬も噛むことができなくなります。

⑦タオルで包んであげる

また、爪切り中に暴れる犬(小型犬や子犬など)の中には、タオルで包んで、抱きあげることで大人しくなる子もいます。

こうすることで、不思議なことに落ち着くみたいなのです。

小さなタオルではなく、バスタオルなどの犬をすっぽりと包める大きめのものを用意すると良いでしょう。

⑧タオルで目隠しをする

また、タオルで犬を大人しくさせるもう一つの方法に、タオルで犬の目隠しをするという手法もあります。

爪切りに恐怖心がある犬には特に効果的で、見せないことで爪切りへの恐怖感を和らげることができます。

すぐに大人しくなることはないでしょうが、根気よく繰り替えしていきましょう。

無理に爪切りをするのはNG!

飼い主の皆様に知っておいていただきたいのは、「無理に爪切りをするのはNG」だということ。

爪切りに慣れていない犬が恐怖心やストレスを感じるのは当たり前であり、それを無理に押さえつけてしようとしたりすると、犬も爪切りを嫌いになってしまいます。

また、いつまでたっても愛犬が爪切りを嫌がるという悪循環にも繋がってしまいます。

根気をもって、最初は一本からでもいいので、爪切りをさせれくれるような犬との関係を築いていきましょう。

まとめ

この記事では、犬が爪切りを嫌がる理由と、その対処法などを解説しました。

犬に爪切りを慣れさせ、自然にさせてもらえるようになることは根気のいる作業です。

ぜひ、この記事を参考に無理をせずに爪切りをしてあげてくださいね!

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