猫は雨が嫌い?雨宿りをする理由とそのパターン

2020/08/23

目次

猫が雨宿りする理由!雨が嫌い?

猫は雨など水に濡れることは嫌いです。

雨の中公園を駆け回っている猫はあまり見たことがありませんよね。
飼い猫であってもシャンプーで身体を濡らすことは嫌がる子が多いでしょう。

猫が水や雨に濡れることを嫌う理由を知ると納得できると思います。

また、雨の日に飼い猫がいまいち元気がなく食欲が落ちる理由、雨の日に猫が脱走したときの対処法も合わせて紹介していきます。

猫は雨や水が嫌い

猫の祖先は、水がとても少ない砂漠地方で生活を送るリビアヤマネコと言われています。

リビアヤマネコは英語で「African Wildcat」「Dsert cat」と呼ばれる猫です。
その英語名からもわかる通り、砂漠地帯に多く住んでいました。

ですので、猫は何万年も前から水がない地域で生活してきたため、雨や水に濡れることに適応できません。
猫は毛が絡まったり汚れたりしても、舌を器用に使って毛づくろいで整えることができます。

雨の日は食欲が落ちる?

雨の日の飼い猫の様子を見ていると「なんだか元気がないなあ」と感じることがありませんか?

猫が雨の日におとなしくなる原因は、猫の本能やストレスと言われています。
元々猫は狩猟を行うことで生活していた生き物です。

雨の日は狩りの標的の獲物もあたりを出歩かないため、狩りはできません。
よって、必然的に猫も狩りはお休みの日になります。

狩りをしない雨の日はしっかり休息をとり、次の晴れた日の狩りに備えていたんですね。

現在の家猫にもその名残があって、雨の日は元気がなかったり食欲がないように見えることがあるようです。

雨の日に脱走した時の対策

猫が雨の日に脱走した場合、水のかからないスペースに身を潜めていることが多いです。

脱走した猫を探す際は、目線を低くして、駐車している車の下や庭の縁側の下、草むらなど猫が身をひそめられる場所をあたっていきます。

狭いスペースでも猫はすり抜けて入り込むことができるので、可能性を広げて捜索しましょう。

猫は縄張り意識の高い動物ですので、突然遠くまで行ってしまうことは少ないと言われています。

脱走して時間が経過していない場合は、家の近くの雨をしのげる場所を中心に探しましょう。

猫の雨宿りパターンとは?

猫は水に濡れることを嫌う生き物だということがお分かりいただけたでしょうか?

ここからはそんな猫たちが雨の日にどんなところで雨をしのいでいるのか、雨宿りパターンを紹介します。

野良猫は自分の縄張りをある程度決めていますので、晴れの日のお散歩で辺りの立地はある程度把握しているのかもしれません。
「そんなところで…!」という雨宿りパターンを見ていきましょう!

パターン①車の下

脱走した猫は雨をしのぐために車の下やボンネットの中に隠れていることがあります。

車の下で雨宿りしている猫は、ギリギリ濡れるか濡れないかの位置で丸まっていることが多いようです。
車の真下、ど真ん中だと圧迫感を感じるのでしょうか。

また、何かあったらすぐに逃げ出すためや、外敵からの情報キャッチのためともいわれています。

パターン②軒下

猫は人間と共存してきた生き物であるため、人がいる場所=ご飯をくれる人がいる場所と認識していることが多いようです。

つまり戸建ての軒下や、マンションの1階のベランダなどを隠れ家としていることがあります。

雨が当たらない軒下であっても、水が溜まって濡れてしまうのを避けるために、ブロックの上やパイプの上などで器用に雨宿りしているようです。

パターン③茂みの中

現在猫はペットとして人間に飼育されることが多くなった生き物ですが、元々は野生動物です。

野生の頃の本能で、雨が降ってきて隠れる場所がないときは茂みの中で佇んでいることもあります。

少しの草むらでは雨はしのげませんが、大きめの植物が生い茂っていれば弱い雨をしのくことはできるようですね。

パターン④室外機の上

猫は狭い場所に入り込むのが大好きです。

地べたで寝るということは嫌いな猫たちは、雨が降っているとき以外にも軒下にある室外機の上で眠っていることがあります。

前足を折りたたんでいたり、後ろ足が垂れていたりと、「雨の日は狩りおやすみです!」と張り紙でもしてあるかのように熟睡しているところを見ると、微笑ましいですね。

パターン⑤ショーケースの下

お店の前に食品サンプルが並んでいるようなショーケースの下でも雨宿りしている猫に出会うことができます。

地べたになるので長居はしない傾向にありますが、雨が降り出した際に駆け込んでくるという、どこか人間味が溢れている一面があります。

パターン⑥椅子の下

公園に住み着いている猫は、ベンチや小さな椅子でもお構いなしに雨宿り場所に選びます。

板目のベンチは雨が続けば濡れてしまいますが、多少はしのげるのでしょうか?

猫は雨の強さや止むまでの時間によって移動しながら、自由奔放に雨宿りをしています。

パターン⑦植木鉢の下

猫が避難する場所は多種多様で、とにかくあらゆる場所を見つけて雨宿りをします。

大きめの植木鉢の下で雨がしのげるのであれば植木鉢の下に丸くなっていることだってあります。

小さな体をより小さく丸めて嫌いな雨に濡れないように工夫する姿はとても愛らしいですね。

猫の驚きの雨宿り方法!地域猫が家に来た体験談

野良猫でも自分の縄張りを決めている子が多いです。

また、「この家の玄関、いつも開いているな」「ここのお兄さんはいつも声をかけてくれるな」という縄張りの把握もある程度しているようです。

記憶力が良い動物とは言えませんが、優しくしてくれた人のことは覚えているのかもしれませんね。

実際に雨の日に野良猫がやってきた体験談を二つ紹介します。

台風前に雨宿りする猫

Twitterユーザーのそうさい(@sousaicirno)さんの家に避難してきた1匹の野良猫の話です。

あくまでも野良猫ちゃんですが、「あー濡れちゃう濡れちゃうー」と我が家のように玄関に入ってきたそうです。

黒い床に残った猫ちゃんのかわいい肉球足跡スタンプを見ると、少し玄関の中をうろうろした様子がわかります。

少し玄関が開いていたのを見逃さなかった雨宿り猫ちゃんエピソードでした。

雨の日に知らない猫が現れた

Twitterユーザーの夜壱(@yoichi0211)さんの体験談です。

大雨の日にかわいそうに思って野良猫を一頭家に招き入れたそうです。

野良猫の警戒心が全く見られず、居間で仰向けになっていわゆる「ヘソ天」状態でリラックスしていました。

もともと猫が大好きな主さんで、それを本能的に察したのでしょうか?

まとめ

猫は砂漠生まれの本能を今でも備え持っているため、雨や水への適応ができません。

飼い猫であれば、予期せぬ事故を引き起こさないように脱走防止に徹底しておきましょう。

野良猫ちゃんが近所で雨宿りをできずにびしょ濡れになっているのを見かけたら手を差し伸べてあげられるといいですね。

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