愛犬がトイレシートをぐちゃぐちゃに!3つの対策を詳しく解説

2020/03/26

目次

犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにする原因


ケージで留守番させて帰って来たら、ケージの中が大変なことに!
トイレシートはぐちゃぐちゃに剥がされて飛び散り、ひっくり返された水を吸って犬の脚がトイレシートまみれ。
やっとトイレを覚えた犬でも、なぜかオシッコの前にトイレシートを掘ってみたり、気づくと何もせずにその上で寝ていたり。
一体なぜ、犬はトイレシートを掘ったり、トイレをカリカリしたりするのでしょう。
原因と対策についてお話しします。

①遊びの一環

犬はよく、毛布やクッションなどを無心で掘ることがあります。寝床を作っているとも言われていますが、時にその行為自体が楽しくなって、夢中で掘ることもあるようです。クッションなら綿が出てくれば大興奮でしょうし、ティッシュボックスなら、次々と飛び出してくるティッシュは堀り甲斐のあるおもちゃでしょう。
トイレシートもそれと似た感覚で、掘っていたら千切れて飛び散る様子が、犬にとっては「面白いおもちゃ」となることがあります。
猫と同居している家庭の場合、猫のトイレシートもぐちゃぐちゃにされやすいので注意が必要です。

②歯がかゆい

歯が生え変わる子犬の場合、ムズムズするために周りのものを齧ることが多くなりがちです。身近にあるトイレシートも遊んでいるうちに噛み齧ってしまうことがあります。
誤食してしまう可能性もあるため、十分な注意が必要です。小さなかけらであれば排泄の際に出てくることもありますが、小型犬や小さな子犬の場合、胃や腸で詰まってしまい、最悪開腹手術が必要になるケースもあります。嘔吐や下痢がないかよく観察し、少しでも異常があれば、獣医さんに事情を話して相談しましょう。

③運動不足

小型犬の子犬と、中型、大型犬の子犬とでは、身体の大きさも、持って生まれた運動量にも大きな差があります。
小型犬であれば15~30分程度の散歩や遊びで満足できたとしても、身体が大きな子犬にとってはそれでは足りない場合もあるのです。満足な疲労感を得られずにストレスが溜まると、身近にあるトイレシートを破ったり剥がしたりしてぐちゃぐちゃにすることで発散しようとすることがあります。
過度なストレスはその後の性格形成にも影響を及ぼすため、早めのケアが必要です。

④分離不安

トイレシートをぐちゃぐちゃにするタイミングに注意してみてください。例えば飼い主さんの目の前では何も起こらないのに、留守の時や、別の部屋にいて姿が見えなくなった時に、戻ってみたら破られて飛び散っていた、というようなことはないでしょうか。
そういった場合は、軽度の分離不安であることも考えられます。
飼い主さんのことが大好きで、離れたくないという気持ちから、こういった行動が見られることがあります。
ケージが苦手である犬の場合、ペットガードなどで少し広めのスペースで留守番させるなど、早めの対策で改善が期待できます。

トイレシートをぐちゃぐちゃにしない対策


誤食も心配だし、帰宅するたびにトイレシートが切れ切れになって、肝心の排泄物は全然違うところにされて、ついでに犬まで排泄物にまみれていた、では、ケージに入れたからと言って、安心して出かけることができなくなってしまいます。
飼い主さんが今日からできる対策を考えてみましょう。特に子犬の場合は、すぐに対策することで、早く改善できることが期待できます。

①ストレスを発散する

子犬の場合は、月齢+1時間の睡眠時間が必要とされているため、無理矢理起こしてケージから出す必要はありませんが、もし子犬が必要以上にケージ内を荒らす行為が目に付くようであれば、ケージから出して遊ばせる時間を増やしてみたり、居住環境が許すのであれば、ボールを投げて取りに行くような運動を伴う遊び方に変えてみるのも良いでしょう。
また、散歩を始めているようであれば、これまでよりも長めに歩いてみるのもストレス発散になります。散歩は匂い、他の犬との交流、車や人の往来など、刺激がたくさんあるので、犬は心地よい疲労感を得ることができます。ただし子犬の場合はまだ体力が追いつかないため、真夏や真冬など極端な時期の散歩のタイミングにはご注意ください。

②しつけをする

目の前でトイレシートを掘ったり破ったりしてぐちゃぐちゃにする場合、飼い主さんの気を引こうを考えている可能性もあります。飼い主さんが仮に怒ったとしても、それが「かまってくれた」と捉えられてしまうこともあります。
もし叱るのであれば、その場ですぐに、低い声で素早く行いましょう。難しいようであれば、子犬を無視してトイレシートから離れさせ、見えないところで片付けます。かまってもらえないと子犬はつまらなくなり、その行為をやめることもあります。
一方、飼い主さんが見ていないところで行う犬の場合は、やはり無言で片付けるのが基本ですが、その他に全く違うコマンド(お手、お座り、待て、など)を犬に教え、できる度に褒めることで、犬の楽しみのベクトルを変えてみるのも良い方法です。
またはおもちゃの引っ張りっこ、ボールの取って来いなど、犬が夢中になれる遊びを覚えることで改善できることもあります。

③トイレトレーを使用する

トイレシートを固定しても、すぐに犬が触れるような状態の場合、掘られたり剥がされたりしてしまいます。そんな時は、メッシュカバーがついたトイレトレーがおすすめです。
トイレトレーは本体と上に被せる枠カバーがあり、メッシュカバーと本体の間にトイレシートを敷いて枠で固定することで、犬がトイレシートに触れることを防ぎます。犬が排泄すると、すのこを通して中のトイレシートが吸収するという仕組みです。
トイレトレーはプラスチック製品なので、汚れても簡単に洗えるような造りになっています。メッシュの目も細かいため、犬が爪でカリカリしても下のトイレシートを取り出すことはできません。
子犬を迎えたら、初めからトイレトレーを使うのも良い方法です。

トイレトレーはチワワなどの小型犬が使用できるレギュラーサイズであれば、トイレシートもレギュラーサイズを使用します。
同様に、トイレトレーニング中の子犬の留守番や、フレンチブルドッグのような少し大きめの犬であれば、トレー、シート共に「ワイドタイプ」がおすすめです。
ゴールデンレトリバーのような大型犬用のトイレトレーもあります。シートは「スーパーワイド」を使用しますが、さらにレギュラーサイズのシートを周りに敷いて使用するとはみ出しなどを防げます。

最後に


犬がトイレシートをぐちゃぐちゃにしてしまうのは、遊びの一環から、子犬の歯のむずがゆさのような軽微なものから、ストレスや運動不足、分離不安などの解決が急がれるものまで様々な理由があります。
単なるいたずらと捉えず、時には犬の様子に注意して、根本原因を失くすことで解決の糸口を探ることも必要でしょう。
トイレシートの誤食による不本意な開腹手術や、排泄物が飛び散ることで飼い主さん自身がストレスを抱えないよう、犬と向き合って早めの解決を目指したいですね。

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