【分析して判明!】猫が赤ちゃんみたいな鳴き声を出す理由とは?

2021/02/26

目次

猫の赤ちゃんみたいな鳴き声とは?

猫は人間と同じように、様々な声を出すことが可能です。

その1つで巻き舌(ウルル)みたいな独特の音で鳴くことがあるのですが、赤ちゃんが泣いているかのように聞こえるんです!

みなさんは夏の夜に窓を開けていて、「あれ?隣の家から赤ちゃんの声がするけど赤ちゃんいたっけ?」と思ったことありませんか?

私はこの時に仲良しの隣の家に、「最近赤ちゃんの夜泣き大変ですね。眠れてますか?」と聞いたことから、赤ちゃんではなく猫の鳴き声だったと知りました!
お隣さんに笑われて、とても恥ずかしかったです(笑)

私も勘違いしてしまったように、猫が大きな声でこのように鳴き声を出していると「赤ちゃんが泣いている?」と思われることが多々あります。
どうして猫の鳴き声が赤ちゃんの声のように聞こえてしまうのでしょう?

猫が赤ちゃんみたいな鳴き声を出す理由

赤ちゃんが泣くときは何か要求があるときですよね。

猫が似たような声を出しているときは、同じように「何かしてほしい」と思っている場合だけではないんです。

実はこの声を出すときは4つのパターンに分けられます。

みなさんがこの声を聞いたときはどのようなときでしたか?

その時のシチュエーションを思い出しながら、一緒に確認していきましょう。

威嚇

1つ目のパターンは威嚇しているときです。

威嚇する時、猫は非常に大きな声で鳴きます。
猫の威嚇する際の声は低いことが多く、独特な鳴き声だと言えるでしょう。
姿が見えない状態でその声を聞くと、それはまるで子供が大声で叫んでいるように聞こえてしまいます。

では猫が威嚇するのはどうしてでしょうか?
それは今自分の目の前にいる相手を敵だと認識して、自分や自分の縄張りにあるものを守ろうとしているからです。
この威嚇の行動がみられるのは次のような時が多いでしょう。

・多頭飼いの家で猫同士の喧嘩が始まったとき
・野良猫同士の喧嘩が始まったとき
・野良猫が他の野生動物や人間に威嚇しているとき
・子供を産んだばかりの母猫が子供を守ろうとしているとき

大きくて強そうな声をあげることで「自分の方が強いんだぞ!」と思わせる行為ですが、この声を聞いた次の瞬間には喧嘩が始まっていることが多いと思います。
そのため「これ以上近づくなら攻撃するぞ!」と言っている声だと認識するほうが適切かもしれません。
人間の子供のような威嚇の声が聞こえてきたら、あまり近づかないようにしましょう。

発情期

2つ目のパターンは発情期のときです。

猫には繁殖期があるため、その時期を迎えると発情が促されます。
2~4月と6~8月で繁殖期を迎えることが多く、暑くて窓を開けているとこの声を聞くことがあるでしょう。

発情したメスは子供の泣き声のような声を出して、オスに自分を探してもらうために存在をアピールします。
この声はびっくりするほど大きな声で、そばで聞こえていると思ったらすごく遠くで鳴いていたということもあります。

しかもメスは生後4カ月頃には初めての発情期を迎えるそうで、春と夏の年2回発情期があると思うと、飼い猫の場合きちんと避妊手術をしないと鳴き声がひどくて近所迷惑になってしまいます。

発情期はメスにしかないものなので、このパターンはオスに自分を探してもらうための大きな声と言えます。
この声を聞いたオス猫は交尾するために、声の持ち主のメスのもとへやってくるのでしょう。

要求がある

3つ目のパターンは要求があるときです。

これはみなさん想像ついてましたよね。
人間に向かって鳴き声を出す=報酬がもらえると考えて鳴くときもあるし、猫同士で意思疎通をする場合にこの鳴き声を使って鳴くこともあります。

人間には、赤ちゃんなど自分より弱い立場のものを守りたいという庇護欲があります。
猫の顔自体が赤ちゃんの目・鼻・口などのパーツの配置と似ていることから、庇護欲を駆り立てる存在とされています。

そもそもの顔自体が守りたいと思ってしまうのに、赤ちゃんのような鳴き声までされてしまったら、どんなお願いも聞いてしまいたくなりますよね。
このお願い攻撃にしっかりけじめをつけないと、今後も要求があるたびにこの鳴き声を発するようになるので気をつけましょう。

夜中のケンカ

4つ目のパターンは夜中のケンカで鳴くときです。

発情期の声と同じくらいよく聞く声ですね。
しっかり聞くと違うとわかるのですが、夜に赤ちゃんのような声が聞こえると「夜泣きかな?」と思ってしまいます。

本当に夜泣きの可能性もありますが、もしかしたら猫がケンカしているときの鳴き声かもしれません。

猫は夜行性で、日が沈んだ後~明け方にかけて活発になる動物です。
私の飼っている猫たちも、22時くらいから大運動会を始めるので、マンションの下の階に住んでいる人にはいつも申し訳なく思っています。

猫の鳴き声が赤ちゃんの泣き声に聞こえる理由

猫が赤ちゃんの泣き声のような声で鳴くのには、4つのパターンがあるとお話ししました。

では、人間にとってその鳴き声が赤ちゃんの声のように聞こえてしまうのはなぜでしょうか?

この理由を知ると「わかってやっているのでは?」としか思えなくなるはずです。

では、赤ちゃんの泣き声に聞こえてしまう2つの理由について、1つずつ順番にご紹介します。

理由①鳴き声のボリューム

1つ目の理由は鳴き声のボリュームです。
猫の鳴き声って、普段は人間の出す声よりも小さいですよね。

でもこの赤ちゃんの泣き声のような声のときは、人間が無視できないくらい大きなボリュームで鳴きます。
この大きなボリュームが赤ちゃんが発する声の音量と近くなり、泣き声と鳴き声が似ていると感じてしまうようです。

しかも猫によっては、大きなボリュームでずっと鳴き続けるので、なかなか泣き止まない赤ちゃんのように感じられるのかもしれません。

理由②鳴き声の高さ

2つ目の理由は鳴き声の高さです。

普段の猫の鳴き声と、赤ちゃんの泣き声のような声だと声の高さが異なります。
普段の鳴き声は人間にとって少し高く感じる声で、真似しようとすると裏声を使うことになるくらいの高さですよね。

一方、赤ちゃんと似た声を出すときは少し低い音で、女性の方なら裏声を使わずに真似できそうな高さの声をしています。
つまり、猫の低い声=赤ちゃんのような声ということなんですね。

まとめ

1.猫が赤ちゃんのような鳴き声を出す理由は、威嚇・発情期・おねだり・夜中のケンカの4パターン
2.赤ちゃんの声のように聞こえてしまうのは、声の大きさと高さが赤ちゃんの泣き声に似ているから

猫の鳴き声が赤ちゃんの声に聞こえる理由、これでわかりましたね。

思っているより多くのパターンでこの鳴き声を出すことが分かっていただけたと思います。

威嚇やおねだりのときの声は、猫と仲良くなることで減らすこともできるので、理由を知ったことでよい関係づくりの助けになればと思います。

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