【可哀想な犬のお話】から学ぶ!愛犬の飼い方6つの方法とは?
2020/07/13
目次
可哀想な犬の飼い方とは?
多頭飼いと言えば、複数の犬を飼っている状態の事を言いますが、飼い主さんは一匹だと寂しいからと愛犬の事を思い、飼っている方が多かったり、赤ちゃんを産んで増えたりとご家庭によって様々です。
また、周辺の人からしたら「可哀想な飼い方をしている」と思っている人も多いでしょう。
しかし、愛犬はどう思っているのでしょうか。
多頭飼いにはデメリットもあるのですが、メリットももちろんあるのです。
それを可哀想と思うのか幸せと思うのかは考え方の違いによって違いますので、ここでは多頭飼いは可哀想なのか?という事をご紹介していきます。
多頭飼いは可哀相?メリットは?
犬は本来群れを作って生活をする生き物ですので、多頭飼育をした場合は、自然と群れのルールを覚えます。
愛犬を飼っていればわかっている方もいるかもしれませんが、犬は自分を犬と自覚しているというのは少なく、自分を人間だと思っている事がかなり多いそうです。
しかし、それは人間と自分という生活を送っているからであって、多頭飼いの場合は、仲間の犬がいるので、自分も犬だと自覚できるはず。
そして、1匹で飼っている場合は、どうしてもわがままになりがちになってしまいますが、多頭飼育で暮らしている犬たちは、その傾向が少なくルールの上で生活しているので、おりこうさんが多いのです。
おりこうさんの理由は群れで生活しているので社会性が見に付くという以外に、飼い主さん側の意識の変化による事の方が大きいと言われており、多頭飼育をしていると過保護な状況が改善され、飼い主によるしつけも厳しくなっていく傾向にあります。
多頭飼いによるデメリット
多頭飼いをする飼い主さんはまず先住犬がおり、先住犬が寂しくないように2頭目、3頭目を飼うという方が多いです。
先住犬としては、今まで自分だけが愛情を独占されていたのに、2頭目が現れた事により、大きなストレスを抱えてしまう事になります。
また、多くのご家庭の場合、2頭目は赤ちゃんの状態でやってくる事が多く、先住犬にとっては遊びざかりのやんちゃでしつこい子犬の相手をする事に対してもストレスを感じてしまいます。
このように、多頭飼いをする経緯にもよりますが、先住犬がいる場合は、まず先住犬を優先に構ってあげる事が大切です。
2~4週間すれば慣れてくるかと思うのですが、ストレスにより食欲低下や下痢・嘔吐などをする子も出てきてしまいますので、慣れてくるまでは先住犬の様子をしっかり見てあげるようにして下さいね。
可哀相な犬の飼い方を防ぐ方法
動物を飼うという事は、命を預かるという事で、家族の一員として人生を全うするまで飼い続けるという飼い主さんの責任も発生してきます。
その意識を持っている飼い主さんの元であれば、幸せに暮らしていけると思うのですが、その意識を持てない飼い主さんもおり、残念ですが、そのような飼い主さんの元では可哀想な飼い方をしてしまうという結果になってしまいますので、可哀想な飼い方をしないためにも飼い主さんがもう一度考えないといけない事があります。
ここでは、可哀想な犬の飼い方を防ぐ方法をご紹介します。
犬を飼う目的を考える
犬を飼おうと思った時、何らかの目的が飼い主さんにはあるはずです。
そしてその目的によって飼う種類なども考える必要があります。
具体的には
・番犬のため
・作業犬にするため
・繁殖させるため
・生活の伴侶として
など、様々ですが、初めて飼う方にとってはどんな種類がいいのか悩んでしまいます。
そのような時は獣医師や飼育経験の多い方などのアドバイスを受ける事をおすすめします。
また、保健所の動物保護担当や動物愛護団体などには飼い主さんを待っている犬が沢山いますので、実際に訪問し相談をしながら決めるのもいいでしょう。
家族全員から同意を得る
犬を飼う時に家族全員の同意を得ましたか?
もし家族の中に一人でも動物好きの人がいたとしても、その人が全て愛犬の面倒を見るのは不可能で、少なくとも一緒に住んでいる家族にも面倒を見てもらう必要が出てきます。
ですので、家族全員の理解と協力が必要になってきます。
飼いたいという願望は叶えてあげたいものですが、実際には、一番家にいる事が多いお母さんやおじいちゃん、おばあちゃんなどに負担がかかってくるかと思いますので、必ず同意を得る事が必須となってくるでしょう。
どのような犬が良いのか考える
飼う目的によって犬の種類などを考えると同時に、家の環境も考えてみる必要が出てきます。
無理な環境での飼育は飼われる犬にとって可哀想なだけでなく、近隣などに迷惑をかける事にも繋がってきますので、犬の大きさや性質、性別などについても考え、家庭環境の中で一番飼いやすく、問題を起こす危険性がない犬種を選択するという事が大切でしょう。
純血種か雑種かというのは余り気にする必要はなく、あくまでも犬の性質などを重点的において考えるようにして下さい。
心構えをしっかりと持つ
犬を飼うという事は、命を預かり最後までしっかり責任を持ってお世話をするという事です。
そして、家族の一員として、生活していく上で、喜びや悲しみを一緒にわかちあう良き伴侶として迎え入れる心構えをしっかり持つという事が大切です。
犬を飼うのは、人間の子供を育てる以上に世話やお金がかかってくるのもですので、一時的な感情や気まぐれで飼い始めるような事は絶対にしないで下さいね。
屋外で飼う場合の準備
今は室内犬として犬を飼う方の方が多くなってきましたが、屋外で飼う方の中にはいるでしょう。
屋外で犬を飼う場合、広い庭がある家は、その一部を愛犬用に囲って運動場とゲージを造ってあげるのが理想的。
しかし、囲いの中でも放して飼う場合は、穴を掘る習性や相当な跳躍力がある事を念頭に入れ、柵の高さや穴を掘っても大丈夫なようにコンクリートで埋めるなどの準備が必要です。
庭先などで飼う場合は、人通りの多い場所や密集している所、子供が集まる場所などは周囲の人に対する十分な配慮も必要ですので、道路や隣接地に出るような飼い方はやめましょう。
室内で飼う場合の準備
室内で犬を飼う事は今普通となっていますが、室外で飼う以上に人との共同生活ができるようにしつけをしなければいけません。
室内で飼うとなると、常に愛犬と一緒にいるという事で、甘やかしてしまう傾向が多いので、結果、社会性が見についていないわがままな犬になってしまいます。
まずはトイレのしつけから始めて十分なマナーをしつけによって身につけさせるようにしましょう。
先ほどもご紹介しましたが、犬は自分を犬と思っていません。
自分は犬でリーダーは飼い主さんという事を理解させるためにも、飼い始めた最初にしっかりしつけをする事が大切になってきます。
可哀想な犬の話
最後に可哀想な犬のお話を2つご紹介します。
題名は
・飼い主に捨てられたローラ
という実話です。
犬は人間とは違い、駆け引きなどなく純粋に飼い主さんの心にそして家族の心にそっと寄り添ってくれます。
だからこそ、それ以上の愛情をもって育ててあげて欲しいという願いを込めてこのお話を送ります。
世界で一番悲しい犬のラナ
2015年にネット上に掲載された写真が話題となり動物保護施設で過ごすラナの存在が公になりました。
暗くて狭いシェルターの中で、うなだれるその姿は「世界で一番悲しい犬」と呼ばれています。
彼女はどうしてそんなに悲しみに暮れていたのか?
その理由はとても残酷なもので、当時、無事里親が見つかったラナは、新しい家族と幸せな生活を送るだろうと思われていたのですが、信じられない事にその里親はラナをまた施設へ送り返してきたのです。
送り返してきた理由として、彼女が新しい飼い主を激しく威嚇し、噛みつこうとしたため。
元々他の兄弟と比べて体が小さかったラナは、異常に食べ物を守ろうとする癖があったようです。
そして新しい飼い主から食べ物を守ろうと威嚇してしまい施設へ送り返される事になってしまったのです。
2度目の里親には、先住犬がおり、その犬の遊び相手としてラナを選んだのですが、ラナは人間にスキンシップを求めるような犬ではなく、甘えたいという性格ではなかったのでまた送り返されてしまい、次の保護期限までに里親が見つからなければ殺処分という事を言い渡されてしまいました。
施設の中で何度も心に傷を負ってしまったラナ。
彼女のパーソナリティーを理解した上で、また人間を信頼してもいいんだよと彼女を暖かく迎え入れてくれる事のできる里親が見つかればと願うばかりです。
その願いが届いたのか、殺処分寸前のところで、ラナを引き取りたいと申し出る人が現れ、ラナは再び新しい家族の元で暮らす事ができるようになりました!
これがラナにとって最後の家族になりますように。。。
飼い主に捨てられたローラ
ゴールデンレトリバーのローラは、無責任な飼い主に捨てられ変わり果てた姿となってしまった可哀想な犬でした。
ローラを保護した当時、ガリガリにやせ細り、路上を彷徨っていたそうです。
その姿はゴールデンレトリバーの面影など感じられず、生きているのが不思議なくらい衰弱しており、中耳炎や皮膚炎も患っている状態で、足は重度の感染症を引き越していました。
ボロボロになった口の中には犬歯しか残っておらず、後の検査で乳腺に腫瘍を抱えている事も判明します。
そんなローラを保護した方は彼女を病院へ連れて行きましたが、治療には莫大な費用がかかると告げられてしまい、その治療費をネット上で募金を募りながら治療が受けられる日を待っていたそうです。
ローラを捨てた飼い主は何故ローラにこんな仕打ちをしたのでしょうか?
どちらにしても、命を粗末にした事実には変わりはなく、ローラと同じような環境に置かれている犬が全国には沢山います。
このように飼い主の身勝手な理由で捨てられた犬たちはどう思っているのでしょう?
幸せになるために生まれてきたはずなのに、殺される最後になってしまうのは余りにも可哀想ですよね。
このような犬を出さないように、犬を飼う場合は、しっかり責任・愛情を持って最後まで飼ってあげる事が鉄則です。
まとめ
今回は可哀想な犬についてご紹介してきました。
可哀想な犬というのは、飼い主さんから見てそうなのか?愛犬から見てそうなのか?周りから見てそうなのか?正解はありませんが、最終的には、愛犬が幸せだったなと思える最後にしてあげたいと思いますよね。
そして、犬を飼うという事に対し、簡単な気持ちではなくしっかり心構えを持つ事が日宇陽不可欠になってきますので、その気持ちがあるのか?もう一度自分に問いかけて決めるようにしましょう。
ラナやローラのような犬を出してしまう事は悲しみ以外の何物でもありませんし、このような犬が出てしまうのは犬のせいではなく、人間のせいなのです。
この事をもう一度考えて犬を受け入れるようにして下さい。
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