猫の座り方には名前がある?!色々な座り方の名前を一挙にご紹介!

2020/06/04

目次

猫の座り方には名前がある?

柔軟な体を持った猫は、色々な座り方ができますね。

猫の座り方には特徴と名前があり、座り方を見ただけでその時の猫の気持ちが分かるんですよ。

まわりに敵もなくリラックスしている時、逆にちょっと警戒している時、遊んで欲しい、ご飯が欲しいと何かをねだっている時。

もしかするとその座り方は、信頼している飼い主さんの前でしか見せない姿かもしれません。よく知られている座り方には6種類あり、猫が今どんな気持ちでいるのかを知って、もっと猫との絆を深めていきましょう。

横座り

猫がリラックスしている時によく見られる座り方です。

座るというよりは、体の片側を床にペタリとつけてコロンと寝転がっているような姿。猫にとっても楽な姿勢のようです。

後ろ足を横に出し、見た目から「お姉さん座り」や「女座り」とも呼ばれています。まわりに自分が警戒しているものもなく安心しているときには、よくこの体勢が見られるようです。

狙われる可能性がないと感じていなければこの横座りはできないため、飼い主さんの膝に乗り横座りをしたまま眠っているならば、これは猫からかなりの信頼関係を持たれているということになりますね。

スフィンクス座り

名前の通り見た目がまるで「スフィンクス」のような座り方です。名前の由来ももちろん「スフィンクス」からきています。大型ネコ科のトラやライオンがよく見せるのも、この座り方ですね。

お腹は地面につけた格好で後ろ足はたたみ、前足だけは伸ばしでいます。犬がフセをしている姿を想像してみると、よくお分かりになると思います。

この座り方をしている時の猫の気持ちは、休憩中なのですが何か良いことがあるかもしれないといった、ちょっとした期待をしている時です。

強い警戒などはありませんが、前足を出しているので何かあってもすぐに動けるといった利点もあります。

しっぽ巻き座り

「しっぽ巻き座り」はエジプト座りでしっぽを前足にクルリと巻いた座り方です。ちょこんと座っていてポーズをとっているようにも見えます。しっぽを巻くのには意味があるようで、寒い時期に多く見られることから防寒の役割を果たしているのでしょう。

日本猫はしっぽが短いために、あまりこのポーズをとる猫はいません。長いしっぽを持った猫に多く見られます。

また猫はキレイ好きなため、しっぽを汚したり傷つけないように守りの役割もあります。野生時代の名残りもあって、自分の足跡や匂いを消すためという一説もあるほどです。

ちょこんと可愛いらしくも見えますが、この座り方をしている時には、猫はやや警戒し緊張している気持ちでいることも覚えておかなければなりません。

エジプト座り

「エジプト座り」は猫の正座と言われている座り方です。正座と聞けばとても行儀良く思えますが、猫には少々きつい姿勢になります。

名前は猫の女神といわれるエジプトの「バステト」神からつけられたため「エジプト座り」の名前があります。背筋をのばしてお尻は床につけ、前足はピンと伸ばし後ろ足は降りたたんだ座り方です。

この時はやや警戒の気持ちもありますが、欲しい物があるときや期待している時によく見られます。

犬が「おすわり」している時のポーズと同じですね。キッチンに行くと猫がついてきて足元で「エジプト座り」をして見つめている、なんてこと良くありませんか?

これは何か美味しいものをねだっているのかもしれませんよ。

スコ座り(おっさん座り)

猫を飼っていると、面白い座り方をしているのを見かけたことがあると思います。それこそ「スコ座り」と呼ばれている座り方で、スコティッシュフォールドによく見られる座り方のため、この名前で呼ばれています。

別名は「おっさん座り」・「おやじ座り」で、まさに見た目通りの呼び名です。

まるで人間のようにお尻をどかっとつけて床に座り、後ろ足は大股開き ! 見ていて笑いそうになってしまうほどユニークです。猫でもこんな座り方をするの、と思ってしまうほど初めて見ると思わず笑ってしまいます。

お腹も見せて完全にリラックス体勢ですが、この座り方はスコティッシュフォールドの骨格にあったものです。

関節に負担をかけない座り方のようで、骨の成長に異常があるときにも見られる座り方にもなります。面白い座り方と思うだけでなく、猫に異常がないかを観察してあげるようにしましょう。

香箱座り

香箱座りは、猫が超リラックスしている状態の時に見られる座り方です。お腹を床につけて前足と後ろ足はきちんとたたみ、身体の下にしまっている体勢になります。

足をしまっていると、敵がきてもすぐには抵抗できません。そんなことがないのを分かっている状態にいる猫だからこそ、この香箱座りが出来るのです。

飼い主さんとの信頼関係もバッチリできていると思って間違いありませんね。

しかし同じネコ科でも大型ネコ科は足を折りたたむ事ができないため香箱座りはできず、猫に限った座り方なんですよ。

見た目は四角い箱(お香をしまっておく箱)に似ていることより日本では「香箱座り」、海外ではパンの塊「catloft」と呼ばれています。香箱座りをしている猫を見たら幸せな気分になれますね。

猫の座り方は病気で変化する?

猫がいつもと違う座り方をしていたら、ちょっと気をつけて様子をみてあげてください。それは病気や怪我によるため、座り方を変えているのかもしれません。

痛い所をかばうと普段と違う座り方をします。シニア猫ならなおさらです。少しでもおかしいなと感じたら、よく観察し早めに動物病院経連れて行ってあげることをおすすめします。

姿勢や座り方が変化

普段と違う様子がうかがえるのは、猫に何かしらの異常があるときです。

POINT
いつもと姿勢や座り方が違うときに考えられるのは、・骨軟骨異形成ースコ座りを見せる猫は特に要注意です。骨が正常に成長しないため、関節に痛みが出てきます。そのため関節に負担をかけない座り方スコ座りをする場合があります。合併症を併発するときがあるので気をつけてください。

・変形性関節症ー骨をつないでいる関節部分が炎症を起こし、関節部分の腫れ、痛みのために歩き方や座り方がおかしくなります。

・膝蓋脱臼・椎間板ヘルニアなどが考えらるため、ひどくならないうちに病院できちんと診てもらうようにしてくださいね。特にシニア猫は小さなことでも体に負担がかかってしまうため、元気で長生きしてもらうためにも普段から様子をよく見てあげていただきたいものです。

暗い場所に座っている

猫は死に際に身を隠すといわれています。体調が悪いときも同じように、その事を知られないようにそっと暗い場所に身を潜めじっとする習性を持っているのです。

暗い場所を選んで座っている事が多いときには、一度猫の様子をみてください。

怪我をしている部位はありませんか?お腹が痛い、関節に痛みがあるなど体調が優れないのかもしれません。

暗い場所が好きな猫や、静かにしたい時にも一時的に暗い場所へ行く猫もいるため一概には病気や怪我とは言えませんが、長時間暗い場所にじっとしている時は体調が悪いサインである可能性がかなり高くなります。

猫の座りダコの対策方法

「猫の座りダコ」ご存知ですか?猫のカカト部分に小さなハゲた部分があれば、それが座りダコです。

猫は家の中で固いフローリングや畳の上に座ることにより、カカトに体重がかかっており、そのためにタコができてしまうのです。

ハゲてしまうのはフローリングなどで擦れるため。痛くないのかなと思ってしまいますね。少しでも予防できるよう、座りダコの対策方法をご紹介してみます。

対策①マッサージ

人間でも疲れたときにマッサージをしてもらうと気持ちが良いものです。

猫だって固いフローリングなどを歩き疲れた足をマッサージしてあげると喜んでくれるのではないでしょうか。

座りダコの対策にもなるので、優しくマッサージしてあげることをおすすめします。

POINT
方法はとても簡単です。洗面器などにぬるま湯を入れて用意します。その中に猫の足を入れて1~2分優しくマッサージします。

強く押したりすると嫌がったり、痛がり次にマッサージをするのを受け付けなくなるので、ここは慎重に行ってくださいね。

ぬるま湯から出たらしっかりと水気を拭きとってあげたら終了です。

対策②スペースの確保

座りダコは、同じ座り方ばかりしているとできてしまいます。猫がゆったりとくつろぎ動けるスペースがないと、ずっと同じ体勢でいなければならなくなり、同じ所に負担がかかってしまうからです。

カカト部分が固いフローリングに当たったままの姿勢だと、座りダコができるのは当たり前ですね。そのようにならないためにも、猫が安心してくつろげるスペースを確保する事は大切です。

シニア猫なら床ずれといったことも注意しなければなりません。寝返りができない猫なら3~4時間おきに体の向きを変えてあげましょう。

普段から使用するクッションは、体の形にフィットする低反発クッションや毛布などでやわらかいものにしてあげるだけでも床ずれを防ぎ、体の辛さもかなり変わってきます。

まとめ

猫の座り方には6種類あります。座り方をみれば猫の気持ちだけでなく、飼い主と猫との信頼関係までもがわかるのです。

猫の気持ちを察し、これからさらに猫との絆を深めていけると良いですね。

気持ちだけでなく、そこに潜んでいる怪我や病気にも気をつけ、大切な家族の一員として守っていかなければなりません。

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