犬にじゃがいもを与えても大丈夫?与える時の注意点や皮や芽の危険性など
2022/02/25
目次
犬にじゃがいもを与えても大丈夫!
犬にじゃがいもを与えてもよいのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと犬にじゃがいもを与えることは何の問題もありません。
ドックフードの中には穀物が使用されていないグレインフリーという種類のフードがありますが、それらのフードにはじゃがいもが使用されている場合が多く、犬にじゃがいもを与えても問題ない証拠でもあります。
ただし、じゃがいもをそのまま与えるのであれば注意点や与えるコツを把握しておくことをおすすめします。
犬にじゃがいもを与える時の注意点
犬にとってじゃがいもは食べても問題ない食材ではありますが、与える際に注意しなければならないポイントがいくつかあります。
注意点を把握せずに与えてしまうと体調を崩してしまう可能性があります。
ゆでたじゃがいもなどを与えようと考えている人は参考にしてください。
注意点①:少量から食べさせる
じゃがいもは茹でればホクホクしておいしいですが、犬は喉に詰まらせてしまう可能性があります。
そのため、一口サイズに切ったり、ペースト状にして喉に詰まらせないように少量ずつ与えるようにしましょう。
人は雑食であるため、食材をすり潰す歯がありますが、犬はもともと肉食であるため、肉を切り裂く鋭い歯しかなく、
歯で細かくすることができず、そのまま飲み込んでしまうことが多いので、喉に詰まらせてしまうリスクが高いです。
注意点②:糖尿病の犬には与えない
犬にじゃがいもを与える際は人が食べる時と同じように加熱して与えることが一般的です。
犬にとってもそうしたほうが食べやすいことは事実です。
しかし、加熱したじゃがいもを食べると血糖値が上がりやすくなるため、糖尿病の犬にじゃがいもを与えることはやめましょう。
じゃがいもが血糖値を急上昇してしまうことを知らずに、糖尿病の犬に与えてしまうと非常に危険です。
少量ずつ与えれば血糖値の急上昇を抑えることはできますが、リスクがあるので無理してじゃがいもを与える必要性はありません。
注意点③:未成熟・変色のじゃがいもは与えない
じゃがいもの芽には毒があることは周知されているため、犬に与える際も取り除くことが多いですが、緑色に変色したじゃがいもや未成熟のじゃがいもにも毒があるので与えることはしないようにしましょう。
緑色に変色している原因は土の中から出てしまい、光が当たっているからであり、そこには芽に含まれているソラニンだけではなく、チャコニンという天然の毒素が含まれています。
未成熟の芋にも同じような毒素があり、摂取してしまうと中毒症状が出てしまいます。
ちなみに皮にも毒素があるだけではなく、消化にも悪いので与えることは控えましょう。
もともと犬の体は穀物や野菜を消化しにくいので、消化しにくい皮を与えてしまうと下痢などの症状を起こす恐れがあります。
注意点④:ポテチなど人間用の加工品は与えない
じゃがいもは活用幅が広い食材であり、人用の食べものとして加工されたものが多く流通しています。
犬にじゃがいもを与えてもよいことを知れば人用に加工されたものを与えても問題ないと考えてしまいがちですが、
加工されている物には人が好みやすい味付けにするために油や添加物、食塩などが使用されていることが多いです。
人にとってはあまり害のない物ですが、犬にとってはあまり良いものとは言えないので、人用に加工されたじゃがいもは与えないようにしましょう。
人用のお菓子にはじゃがいもが使用されている場合も多いので、おやつ代わりとして与えないように注意する必要があります。
注意点⑤:じゃがいもは加熱すると消化しやすい
じゃがいもは生のままでは固く食べにくいだけではなく、消化も悪いです。
生のままでも与えれば食べてしまうこともありますが、下痢などの症状を起こしてしまうリスクが非常に高まります。
生のままでは固いですが、加熱したり、蒸かすことで柔らかくすることができ、消化もしやすくなるので、じゃがいもを与えるのであれば加熱することをおすすめします。
しかし、加熱した後にすぐ与えてしまうと火傷してしまうので、冷やして食べやすいサイズにしてから与えるようにしましょう。
犬はじゃがいもの皮と芽の毒素に弱い
犬はじゃがいもの芽や皮に含まれているソラニンに弱いと考えられ、人が間違って食べた時よりも症状が悪化してしまうケースが多いです。
また、上記でも紹介したように皮は消化に悪いことも関係して下痢や嘔吐をしてしまうこともあります。
芽が出てしまったじゃがいもであれば芽を取り除くことはもちろんですが、深めに取り除くようにしましょう。
皮も同じように人が食べる際にするよりも少し厚めにとるように心がけましょう。
皮や芽にソラニンが多く含まれているだけではなく、近い部分にも成分が含まれている可能性もあるため、万が一のことを想定しての作業となります。
もったいないと考えてしまう場合もありますが、愛犬の健康管理を最優先しましょう。
犬にじゃがいもを与えても良い1日の分量
犬にじゃがいもを与える際には適切な分量を与える必要があります。
じゃがいもはカロリーが高い食材であるため、与えすぎてしまうと肥満体質になってしまいます。
適したじゃがいもの量は体格によって変わり、5㎏の犬であれば20~30g程度がおすすめです。
量を守ることと上記でしましたように小さくして与えることも忘れないようにしましょう。
もし、適量を与えたにも関わらず下痢や嘔吐をするのであれば少し減らして様子を見るようにすることが大切です。
さらに量を減らしたにも関わらず、嘔吐や下痢の症状が出るのであればじゃがいものに対してアレルギーを持っている可能性もあるため、一度病院で検査してもらうようにしましょう。
アレルギーがある場合は痒がる行動をしたり、皮膚に炎症や湿疹が出ることもあります。
犬にじゃがいもを与えるメリット
犬にじゃがいもを与えても問題ありませんが、芽や皮を取り除くことや小さく刻むなどの加工をしなければならず、意外と手間もかかってしまいます。
そのため、じゃがいもを与えることで得られるメリットが特にないのであれば無理に与える必要性も低くなります。
しかし、犬にじゃがいもを与えることで得られる効果は多くあり、求めている効果があるのであれば注意点を把握してじゃがいもを与えることをおすすめします。
次に、じゃがいもを犬に与えた際に得られるメリットを紹介するので参考にしてください。
メリット①:便秘解消
食物繊維という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、2種類に分けることができることを知っているでしょうか。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維に分けることができ、じゃがいもは水溶性食物繊維を多く含んでいます。
水溶性食物繊維は水に溶けやすい性質があり、便を柔らかくすることもできます。
便は固いと腸内でとどまってしまいやすいですが、柔らかくなることで便秘解消の効果が期待されます。
そのため、便秘気味の犬にじゃがいもを与えることをおすすめします。
便秘になると腸内に便が溜まっていくため、重症化してしまうと腹痛の症状が出ることもあります。
ただし、逆に軟便気味である際にじゃがいもを与えてしまうとより軟便になってしまう可能性があるため、注意しましょう。
メリット②:免疫力向上・老化防止
じゃがいもにはビタミンCが多く含まれており、人はもちろんですが、犬にも必要な栄養素です。
犬の場合は体内でビタミンCを作ることはできますが、それだけでは足らないため、人と同じように食事からビタミンCを摂取する必要があります。
ビタミンCには免疫力を高めたり、コラーゲン不足を防ぐこともできます。
免疫力が低下してしまうとさまざまな病気になるリスクがあり、コラーゲンが不足すれば関節疾患があらわれるリスクが高まり、高齢になった際に歩行できなくなる可能性も充分にあります。
そのほかにも老化防止の効果もビタミンCには期待でき、白内障予防の効果もあります。
犬は高齢になればなるほど白内障になるリスクが高いため、若いころからじゃがいもを与えていれば老犬にあっても視力を失うことを未然に防ぎます。
メリット③:低GIでおやつに最適
じゃがいもは低GIでおやつに最適と考えられています。
低GIとは、血糖値が上昇するスピードが遅いことです。
血糖値が急上昇してしまうと腹持ちが悪く、脂肪も付きやすい傾向がありますが、低GIであればそれらのリスクが低くなります。
上記ではじゃがいもにはカロリーが多く含まれているため、肥満にもなりやすいと紹介しましたが、あくまでも大量に与えた際に起きることであるので、適量を守っていれば逆に太りにくいです。
ただし、低GIになるには加熱する必要があります。
そのため、生で与えると低GIではなくなり、単にカロリーが高い食材を与えているだけになってしまいます。
太りにくく腹持ちもよいのでおやつとして与えれば、食事までおやつをねだってくることも減ってきます。
まとめ
犬にじゃがいもを与えることは問題ではありませんが、初めて与えるのであればアレルギーの心配もあるので少量だけ与えるようにしましょう。
そのほかにも毒が含まれている部分は取り除いたり、消化を良くするために加熱することも大切です。
じゃがいもを与えることで得られるメリットもありますが、与えすぎは逆にデメリットになるので注意が必要です。
しゃがいもを犬に与える際には正しい知識を身に付けてから与えるようにしましょう。
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