猫が食べられるアイスとは?人用アイスの危険性と食べてしまった時の注意点

2022/04/21

目次

猫はアイスを食べられる?

暑い日のおやつはやっぱりアイスですが、猫にもアイスを上げてもいいのかな?と思う飼い主さんがいることでしょう。

猫にアイスを食べさせること自体は、悪いことではないのですが、そもそもアイスには猫の体に必要な栄養素は、あまり含まれていないのです。

また、アイスの味や含まれている成分などにより中毒を起こす可能性もあるので、よく確認しなければいけません。

ここではアイスを与えることで起こる危険性などについて詳しく解説していきます。

猫にとって人用アイスが危険な理由

猫にとって人間のアイスは危険な場合が多いものです。

その理由を詳しく紹介しますが、基本的に「冷たいもの」はあまりよくないのです。

また中毒症状を起こすリスクや人間が美味しいと感じる味付けは猫の健康を害します。

猫には不要の成分が多いので、正しい知識を持っておきましょう。

アイスの成分で中毒や下痢を起こす可能性がある

まず一つ目の理由は健康を阻害するかもしれないという点です。

アイスの主な原料は牛乳や乳製品、糖類となります。

糖類を吸収や消化することは得意ではないため、猫の内臓に大きな負担がかかる可能性が考えられます。

牛乳に含まれる乳糖は猫の体内で分解できないので、下痢をすることがよくあります。

アイスに入っているナッツ類はアレルギーを持つ猫にはとても危険で、重い中毒を起こします。

さらにチョコレートやコーヒー味のアイスは数時間で中毒症状となり、興奮状態となったり、痙攣を起こす場合もあるので、食べさせてはいけません。

冷たいアイスは頭痛を起こす

人間が冷たいアイスを食べたときに頭が痛くなることがありますが、猫にも同じことが起こります。

猫はアイスを食べた時や後に、動きを止めて目を細めたり、イライラしたような唸り声を出したり、口を開けながら白目をむいたりなど、様々な行動を取ります。

これをブレインフリーズと言います。

「冷たい!」という感覚が「痛み」と勘違いされて感じていると言われています。

脳みそが固まるという意味で、冷たいものを食べたとき、一時的に血流を増やして体温をあげようとして頭につながる血管が膨張し、頭痛を起こしているのです。

痛いのは可哀想ですよね。

特にアイスの栄養が必要ではないので、無理して与えることではありません。

アレルギーを発症する可能性がある

先程アイスに含まれるナッツ類やチョコレートでアレルギーを起こすと述べましたが、他にもアレルギーの可能性があります。

アイスのコーンには小麦粉や卵が使用されているので、猫がアレルギーを起こすこともあり得ます。

初期にはフケが出たり、かゆみが出たりなどの皮膚疾患が現れることが多いです。

普段、アレルギーには気が付かないことも多いので、初めて食べたものでいきなり強いアレルギーを起こす猫もいます。

少量だけでも強いアレルギーを持っていたら、命の危険があるので猫に食べさせることは危険です。

食べ過ぎで肥満になってしまう

最後は肥満の問題です。

アイスの糖分のせいで、猫が肥満に陥ることもあります。

猫にとって必要なカロリーやエネルギーは、総合栄養食のフードで充分に足りるので、おやつを与える必要は特にありません。

アイスはカロリーが高く、添加物も豊富に含まれているので、人間にとっても食べ過ぎは絶対に良くない食べ物です。

猫は人間と比べてとても小さな動物で、人間と同じように消化することも難しいので、猫の体に良いものではありません。

猫が人用アイスを食べてしまった時の注意点や対応

猫には人用アイスはを与えてはいけないことがわかったと思います。

猫の体重や年齢、アレルギーの有無等によっても対応が異なりますので、すぐに命に関わるとは限りませんが、対応の仕方を知っておくことは必要です。

次の注意点や対応を理解しておきましょう。

なるべく早めに獣医師に診てもらう

まずは、何のフレーバーのアイスを食べたのかを確認します。

中毒やアレルギーを引き起こす危険性もあるので、早めに獣医師に診てもらいましょう。

1歳になっていない子猫の場合は消化器官が未発達なので、特に警戒が必要です。

7歳以上のシニアも同様で、心臓が弱ってきていることもあるため、ブレインフリーズは命に関わります。

そして過去に食べて問題がないからと繰り返して与えることで健康を害するものとなるので、与えないことを徹底してください。

アイスの袋やカップはすぐに処理する

人間のアイスを与えないと同時に、食べた後のカップや袋をすぐに片付けることも大切です。

食べ終わったアイスのフタや容器をそのまま置いておくと、猫がその容器を舐める恐れがあるためです。

体に悪いからと与えなかったのに、猫が舐めてしまったら悲しいですね。

食べている途中でうっかり置いてしまうことも避け、アイスの管理は注意深くしっかりとしてください。

猫にアイスを与えたい時の代替品

飼い主さんが美味しそうに食べているアイスを欲しがる猫も多いようです。

また暑さが尋常ではない昨今、熱中症対策としてアイスを与えたいと考える飼い主さんにアイスの代わりとなるものを紹介します。

家で使えそうなものをうまく活用してみてください。

猫用アイスやシャーベット

人用のアイスを食べさせなくても、猫が問題なく食べることができるペット専用アイスなども購入できます。

材料は猫用ミルクやさつまいも、魚などが多いです。

また猫のおやつ(ちゅうるなど)に水を混ぜて冷凍庫で凍らせるとアイスができあがります。

猫用アイスでも与えすぎはよくありませんので、少量にしてください。

また、アイスを与えるときのスプーンは人が使うものとは別にしましょう。

猫と人間の間で感染する「パスツレラ症」という感染症があり、人間が呼吸器疾患を起こすことがあります。

桃やリンゴ・スイカなどの果物

種類によって、果物は猫の栄養バランスを手助けしてくれる味方です。

また、水分も豊富なので、水分補給の一環にもなることができます。

夏にはスイカを飼い主さんと一緒に少し味わうと楽しいです。

あまり冷たくしすぎないほうが猫には良いでしょう。

桃やすりおろしたりんごなども食欲が落ちているときには目先が変わって食べやすいおやつになります。

ほんの少し与えるようにしてください。

ヨーグルト

水分補給という観点からもヨーグルトは良い食べ物です。

必ず無糖のものを選んで、猫の体の大きさから推測して、大さじ1〜3杯ほどで調整しながら、ヨーグルトをあげましょう。

人間と同様に腸内環境を整える効果が期待でき、乳酸菌は歯周病の原因になる細菌を減少させるとも言われています。

いろいろな効果があるヨーグルトですが、体に合わない猫もいて下痢になることもありますので、初めて与えた際は健康観察を十分にしてください。

まとめ

猫が人間のアイスを食べると健康を害してしまうので、それは絶対に避けましょう。

欲しがるからと何でも与えることはよくありません。

猫の口に入るものについて正しい知識を持っおくことはとても大切です。

健康管理をするのは飼い主さんの役目なので、猫用のアイスやヨーグルトなどを用意したり、涼しい場所を作ってあげたりして工夫してみてください。

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