愛犬に”待て”をしつけるには?絶対しつけるべき理由と教え方を紹介

2020/04/04

目次

犬に「待て」をしつけるのはこんなに便利?!

皆さん どういう目的でワンちゃんに「待て」を覚えさせようとしていますか?
一芸のために覚えさせようと思う方もいると思いますが、実は数あるトレーニングの中でも、特に重要なトレーニングなのです。
「待て」ができるようになると、愛犬の困った行動を防ぐためにも使えますし、ドッグカフェなど色々な場所に連れて行った際に、おとなしくして待っていてもらうこともできます。

POINT
「待つ」ことだけでなく例えばこんなことにも使えます。
 □ ワンちゃんが悪さをしたとき
 □ 他のワンちゃんに対して攻撃的な様子を見せたとき
 □ 愛犬が道路に飛び出しそうになったとき

 
こんなとき、愛犬が「待て」を習得していると、愛犬の行動を飼い主さんがコントロールでき便利になります。
なによりトラブルを回避できるようになるので、愛犬の身を守ることにも繋がります。

「待て」が大切な理由

「待て」のトレーニングは、犬を少しの間じっとさせておく事だけが目的ではありません。
ワンちゃん自身の欲求を抑えて飼い主さんの指示に従って待っていたほうが、いい事があると犬に覚えてもらうことがゴールです。ワンちゃんの欲求を抑える事は容易ではありません。

POINT
「待て」のしつけには、
 □ 大事なワンちゃんの体調管理できる
 □ 他のしつけ・芸に応用できる
 □ ワンちゃん同士のトラブルを回避できる
といった大きく分けて3つの大事な理由があります。

①愛犬の安全を守れる

ワンちゃんの安全とは、体調面とトラブル面の両方をここではさしています。
「待て」が完璧になると飼い主さんが、ワンちゃんを守ってあげられます。
まず、体調面での安全とは、体重を量るとき、体温を測るとき、瞼の裏、歯茎などを見て健康状態を知りたいとき等など日々の体調管理ができます。
トラブル面での安全とは、他のワンちゃんと会ったとき、道路で車や電車などの乗り物に興奮したとき等の1度は体験する“ひやっ”するような危ない瞬間を回避できます。

②愛犬の器を大きくできる

ワンちゃんの器の大きさや性格は、初めから決まっているものではありません。
ちゃんとしたしつけをしていく事で温厚な性格になったり、逆にすぐ噛む、「待て」などのしつけを教えても集中力がなくどっか行ってしまうなど悪くなったりもします。
接し方ひとつでどんなにしつけをしても悪い事をする子もいればどんどんいい子になっていく子もいます。それは、飼い主さん次第なのです。
 
次で簡単に「待て」やしつけをする上でのコツを紹介します。

「待て」を教える簡単なコツ

「待て」以外にも言えることですが、しつけるときは、できるだけ小さい時から教えてあげましょう!
大きくなったら教えられないわけではなく、小さい時のほうが早く覚えられるからです。
「待て」を教えるタイミングで「お座り」も一緒に教えられるのでついでに教えてあげましょう。

教えるタイミングは、ご飯をあげる前に教えるとベストです。
理由は、おやつをあげるのではなくあげるご飯を少し手に取り練習できるので、余分におやつとか与えすぎて太る心配がなくなります。
特に重要なのが、あらかじめ「待て」「お座り」「食べていいよ」「楽にして」と言って動作をしてほしい時のサインと掛け声を決めておくこと。
何人かで飼っている場合は、全員に共有して同じサインと掛け声を使いましょう。
ここでは、仮に「お座り」は“お座り”、「待て」は“待て”、「食べていいよ」は“よし!”「動いていいよ」は“フリー”だとして読んでください。

“お座りから待て”までの流れ
 
お座りの場合
おやつを小さくしてワンちゃんの顔の前に持ってきます。→そのまま顔の上を通るようにワンちゃんの頭上に持ってきます。
そうすると自然に顔が上を向き、立っている姿勢が厳しくなり座るのでそのタイミングで「お座り」といいます。
それを繰り返すとお座りを覚えます。
 
お座りができたらしっかり体をなでたり、高めの声で褒めてあげましょう。できなかったらおやつは絶対にあげてはいけません。

待ての場合
お座りができたら、顔の前におやつを持ってきて「待て」と言います。その時、手も一緒に「待て」の形にしてハンドサインもするといいでしょう。
→最初は5秒待てたら“よしっ”と唱えて口元に手を持っていきおやつをあげます。
何回も繰り返してできるようになったら、10秒、20秒と増やしていきます。
この時に、できてないのにおやつをあげたりはしてはいけません。あげてしまった時点で失敗を成功したとワンちゃんは勘違いしてずっと間違いを繰り返してしまいます。
なので、成功するまで辛抱強くわが子を見守ってあげましょう。できたら、しっかり褒めてあげます。

 
ここまでの段階は、こんな感じの流れになっているはずです。

お座り→待て→おやつ

 
そして段々と覚えてきたら、今度は「待て」をやめさせる動作「動いていいよ」“フリー”を覚えさせましょう。
“フリー”の覚えさせ方は、「待て」をした後に「動いていいよ」のハンドサインをしながら、フリーと言っておやつをあげましょう。ただこれだけです。

教えていく中で重要なのは、メリハリです。なので、フリーというサインも覚えさせるのです。
もし、フリーのサインが無いと、ワンちゃんは「いつまで待てばいいの?」、「まだやめちゃいけないの?」とどうすればいいかがわかりません。
実は、「動いていいよ」のサインは、意外とすごく重要になってきます。
 
第二ステップの流れはこんな感じです。

お座り→待て→フリーおやつ

次に、おやつやご飯抜きで「待て」を練習させていきます。
おやつ抜きの練習は、今まではできたらおやつだったのを、少しずつおやつではなく声とよしよし等のボディータッチで示していきます。
 
流れは、こんな感じです。

お座り→待て→フリー→褒める

ご飯抜きでもできるようになったら、色々状況を変えて練習してみましょう。
例えば、ワンちゃんに「待て」と言ったらワンちゃんから少し離れていき、ある程度できたら距離を伸ばしていきましょう。

犬の待てQ&A

◎犬が動いてしまうのはどうしたらいいでしょうか?
いきなり長時間待たせないようにしてください。
「待て」を命じたのに犬が動いてしまうことがあります。原因の多くは、飼い主がいきなり長時間の待機時間を強要することです。
「待て」のしつけを成功させる際は「動かない」という行動とご褒美とを結びつける必要があります。
犬の頭の中でこの記憶ができていないうちから長時間の「待て」を強要すると、「一体何をすればよいのだろう?」と不安になり、取り急ぎ飼い主のそばに近づこうとします。これが動く原因です。
5秒、10秒と紹介していますが、1秒刻みでもいいので少しずつ進歩させてあげましょう。

◎一日にどのくらい練習していいの?
犬の集中力は、5分から10分弱と言われています。
練習して飽きてきたり、集中力が無くなってきたと思ったらワンちゃんの気分転換に遊んであげましょう。
しばらくたってから練習するようにしましょう。

◎待てはいつから始める?
お座りができてから始めましょう!
「待て」というコマンドは犬の突発的な動きを抑制してくれるサイドブレーキとしての役割を持っています。屋外に出て散歩デビューする前にはできるようにしておきたいものです。
ワクチン接種後、外に出せるようになるのは生後14週目以降ですので、生後2~3ヶ月齢くらいから始めるようにします。
それより早い段階で始めても大丈夫ですが、犬の脳が未熟なため、衝動に対する制御がそれほどうまくいきません。
犬にとっても飼い主にとってもストレスになりますので、社会化期が終わって「お座り」を完全にマスターしたタイミングで短い時間から始めた方が良いと思います。

最後に

犬にとってしつけは、器の大きさや性格に大きくかかわってきます。
「待て」は、その中でもワンちゃんの命を守るうえでとても大切になってきます。
急な飛び出しをして大事なワンちゃんが事故に巻き込まれないようにしっかりマスターできるように頑張りましょう。

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