【実は関係ない!】愛犬がしっぽを振らないのはコレだった?しっぽと感情の関係性

2021/01/24

目次

犬がしっぽを振らない理由

犬はしっぽを振っていろいろな感情を表現します。

一般的によく知られているのは「しっぽを振っているときは喜んでいる。」ということでしょう。

逆にしっぽを振らないと怒っているのかとか警戒しているのかと、様々な理由を考えてしまうことがあります。

実際に犬はしっぽを振って楽しさや好きという感情だけを伝えているのではなく、振らないことにもたくさんの理由があるのです

そして人と同様に犬にも性格があり、一頭一頭の個性も違います。

この記事では犬がしっぽを振らない理由を詳しく解説し、しっぽ以外の愛情表現やしっぽで示す感情を紹介していきます。

犬の性格

犬にも人と同じように性格の違いがあり、犬種によって大まかに分かれています。

人懐こい性格で誰にでもそばに寄っていく犬もいれば、家族以外の人には甘えない犬もいます。

警戒心が強く見知らぬ人には心を開かないタイプの犬は、主従関係が出来上がると一生忠実ですがしっぽをあまり振らないという面を持っています

しかし、しっぽを振らないからと言って愛情を持っていないのではありません。

後でも説明しますが違う表現で表しているのです。

好感度とは無関係

愛犬がしっぽを振ってくれないと自分はあまり好かれていないのではないかと心配になったりします。

特に家族の中で自分にだけ犬がしっぽを振らないとなると、自分だけが嫌われていると思いがちです。

でもそれは間違いです。

犬はそれぞれの家族に対して愛情を表現しているだけで、しっぽを振らないからと言って相手のことを「嫌っている・好きではない」ということではありません。

しっぽを振らないことは好感度や愛情とは無関係ですので安心してくださいね。

振り方が控えめな日本犬

犬の性格の違いは犬種によって分かれるところが多いのですが、特に柴犬や甲斐犬など日本犬の場合、外来品種と比較するとしっぽをあまり振らないことが多いです。

その理由は日本犬は狩猟のために飼育されていたため、人間に対して過度に感情を出すことがなくなっていったと言われています。

日本犬のしっぽは上向きで丸まった形のものが多く、振り方が控えめです。

対してオッターテイルと呼ばれるしっぽを持つラブラドールなどは、高速回転のようにしっぽを振ることもあります。

犬種によってしっぽの形も違い、振り方にも違いがあるのです。

しっぽを使わない感情表現

犬は確かにしっぽによっていろいろな感情を表現していますが、それはしっぽだけではありません。

しっぽを使う以外でも感情表現の方法があります

吠え方にも種類があり、甘えるような鳴き声や攻撃的な吠え方、楽しく嬉しい吠え方などさまざまです。

愛情表現で体を寄せたり、飼い主の顔を見つめてきたり、無防備な仰向け姿になったり、その時々で感情を表しています。

しっぽを振ることだけが犬の感情表現ではないということを理解しておきましょう。

筋力が低下している

人間と同様に年をとると犬も筋力が低下します。

若い時にはしっぽをブルンブルンと振っていた犬も、老犬になったことで勢いが弱くなってきます。

散歩の時などによく注意して見てみましょう。しっぽをぐんと上げたり、盛んに降っていることは少なくなってくるでしょう。

でもそれは老化現象の一つなのです。

しっぽの振り方が弱くなっても喜んでいる場合があります。

しっぽだけでなく他の様子を観察して、犬の感情を読み取ってあげてください。

犬のしっぽを振らない愛情表現

犬の愛情表現はしっぽを振ることだけではないという説明をしてきました。

しっぽの振り方だけでは犬の愛情を計ることはできません。

犬は実に様々な方法で感情を表現し、コミュニケーションを取っていることがわかっています。

では、実際にどのような表現方法で私達に愛情を伝えてくいるのでしょうか。

しっぽを使わない愛情表現について、次の5つの場合を紹介します。

前足を使っておねだり

犬が飼い主に向かって前足を出してチョンチョンと触ったり、「おいで。」をするような仕草を見せることがあります。

この行動は愛情表現の一つです。

前足を出す行為は、母犬に乳をねだる時の子犬の行動だと言われています。

その名残から犬が飼い主と遊んでほしい時や甘えたい時にこのような行動を取るのです。

前足を使っておねだりしているように見えるのは、「大好き、かまってほしい。」と犬が伝えている時なのでしっかりと甘えさせてあげましょう。

くっついて一緒に寝る

犬が熟睡できるのは安心していられる環境にいるからです。

大好きな人のそばにいるときほど安心するはずです。

だから、犬が眠たくなって体を擦り寄せながら一緒に寝るという行動は愛情表現の表れでもあります。

この時、しっぽを振ることはありません。

室内の犬用のベッドやゲージでで寝る習慣がついている犬の場合は、その場所が十分に安心していられることがわかっているからなので、飼い主と一緒に寝ないから愛情が薄いわけではありません。

背中やお尻をくっつける

犬が背中やお尻を飼い主にくっつけてくることがあります。

チョコンと前に座ってきて、その背中をなでてあげたりするととても気持ちよさそうにします。

動物にとって敵に背中を見せることは絶対にありえない行動なので、背中やお尻をくっつけることは相手を信頼している証拠です。

そして体を擦り寄せることで甘えたり、かまってほしいという気持ちを表現しています。

この時もしっぽを振ることはあまりありません。優しく抱きしめたり、なでてあげたりして気持ちに応えてあげましょう。

仰向けで寝る

犬がお腹を見せてゴロンと仰向けになる行動は、相手に敵意を持っていないことの現れだったり、降参の印だったりします。

更に人の近くで仰向けで寝ることは安心感、好意の表れです。

犬にとってお腹は急所なので、そのような場所を見せるということは信頼している証拠です。

この時もしっぽを振ったりはしません。

むしろ最大級に安心し、リラックスしているのでしょう。

優しくお腹をなでたり、言葉をかけてあげて親愛を強めてください。

顔を見つめてくる

犬は初めて会う人や犬に対しては顔をまっすぐに見つめることはほとんどありません
警戒心があるからです。

でも飼い主や自分をかわいがってくれるとわかった相手には、じっと顔を見つめてくるようになります。

犬は人間の表情や行動を見ることで、その人が何を感じているのかを読み取ろうとします

犬好きの人は犬に好かれるということは多いですね。

好きだからこそ知りたいと思うのです。

そして、人間の感情に寄り添うことができる愛情深く賢い生き物なのです。

犬のしっぽと感情の関係

犬のしっぽは体の一部であり、役割を持っています。

体のバランスを取ると同時にいろいろな感情を表現する役割です。

しっぽの振り方・高さ・速さによって楽しさや不安・痛み・甘えたい気持ちなど様々な感情を表現していることがわかっています。

飼い主として、しっぽが表す感情を理解できるようになるといち早く犬の気持ちに気づきフォローしてあげられるでしょう。

しっぽを水平に突き出す

しっぽの毛を逆立てない状態で、しっぽを水平に突き出している際は、何かに注意を向けているサインです。

犬のしっぽは他の犬などに警戒している時は毛が逆立ったり、しっぽを高くあげて自分の優位を主張したりします。

そうではなく水平に保っている場合、犬の精神状態も落ち着いていることがわかります。

散歩の時に気になる匂いを見つけた場合などに見られる行動なので、しっぽをよく観察してみましょう。

後ろ脚の近くまでしっぽを下げる

しっぽをだらんと下げている時は元気がないのかなと気になりますね。

体の高さがいつもどおりなのに、しっぽだけが下がっている状態は精神的または肉体的にストレスを感じている状態です。

何に対してのストレスなのかを考えてみてください。

取り除くことができるものならば、すぐに解決するでしょう。

環境の変化やすぐに解決できない場合も、楽しい遊びやオヤツなどを使ってストレスの対象から気をそらすように工夫してみましょう。

脚の間にしっぽを巻き込む

しっぽを下げているだけでなく、後ろ脚の間にクルンとしっぽを巻き込んでいる場合は、何かにひどく怯えているサインです

他の犬に対してとても怖がっていたり、大きな音に怯えていることもあります。

緊張して体がこわばっていると思うので優しく声をかけてあげましょう。

更に緊張が高まると毛を逆立てて攻撃行動に出る場合もありますので、よく注意をして対象から距離を取るようにしましょう。

またどこか体が痛い時、不調の時にもしっぽを巻き込みますので状態を観察して異変を感じたら病院で診てもらいましょう。

しっぽを追ってぐるぐる回る

自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回っていることがあります。

子犬や若い犬に多くとても可愛くておっちょこちょいな姿に見えますが、実はこれは強いストレスや興奮からくる行動だと言われています。

興奮状態がすぐに収まるようであれば特に問題はありません。

でも、ストレスが長く続くと人間と同じで犬も体の状態にも影響が出ます。

子犬や若い元気な犬は運動不足からストレスになることもあるので、毎日の散歩が足りているか気をつけましょう。

大きくしっぽを振る

犬が大きくゆったりとしっぽを振っている場合は、相手への穏やかな服従心や純粋な好意を表しています

その時犬の顔も笑っていて、嬉しそうな目をしていることが多いでしょう。

しっぽだけでなく犬全体の様子を観察してみましょう。

環境にリラックスして、今の状態に満足している証拠です。

更にしっぽだけでなく腰からくねくね振っている時は、相手に甘えています

まとめ

犬のしっぽはその位置や動きによって、犬の様々な感情を表し、またしっぽを振らないことにも理由があります

特に不安やストレスなど体の不調につながるような場合は注意が必要です。

また感情を察知してあげることでより信頼関係が増したり、トラブルなどから守ってあげることもできます。

犬のしっぽの動きをよく観察して愛犬の感情を読み取れるようになりたいですね。

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