犬ににんにくはあり?なし?おすすめ人気犬用サプリメントを紹介
2020/04/07
目次
犬ににんにくは与えていいの?ダメなの?
結論から言うと、「いい」とも「ダメ」とも言えない話になります。
「いい」と言っている人たちの意見
にんにくで中毒を起こすことは稀であり、与える頻度と量に気を付ければ問題ない、肝機能の向上・血栓の予防・コレステロールの低下など体にいい作用があり、さらにはノミ・ダニ防止にも役立つと言っています。
「ダメ」と言っている人たちの意見
にんにくは犬に与えてはいけない食べ物のひとつである玉ねぎと同じ【ユリ科ネギ類】に属する食材となる。そのためにんにくにも玉ねぎにも含まれる「硫化アリル」という犬の赤血球を溶かす成分が含まれており、中同区症状を起こしたり、食物アレルギーを引き起こす可能性もあります。必ず死に至るというわけではありませんが、死に至る危険性があることに変わりはないので与えてはいけない、と言っています。
にんにくには中毒の危険性もあるので注意を!
上記に書いた通り、ニンニクは玉ねぎと同じユリ科ネギ類の野菜であることから玉ねぎ同様、中毒症状を起こす可能性のある野菜であることは明らかです。では、その中毒症状とはどのようなものでどのような点に注意しなければいけないのか考えてみましょう。
玉ねぎもニンニクも中毒症状に関しては同じです。有毒症状を起こす成分である「硫化アリル」や「アリルプロピルジスルフィド」が多く含まれており、急激に赤血球が破壊される【溶血性貧血】を引き起こすことがあるのです。
具体的な症状を挙げると、嘔吐・下痢・元気消失・食職不振・黄疸・接触性皮膚炎・偽喘息発作などがあります。少量ならあげてもいいという人もいますが、2000年に発表された研究によると、『ニンニクを与えられた犬は9日から11日目に赤血球数、ヘマトグリット値、ヘモグロビン濃度が低下し、その他の血液関連数値に異常が見られたものの溶血性貧血の発症はなかった』という点です。溶血性貧血にならなかった犬でも10日前後にわたり血液に何らかの影響があったことが窺えます。
このことから少量であればいい、ということではなく、何らかの中毒症状は起こりうる可能性があることを念頭に置いておかなくてはいけません。
ニンニクと犬に関する論文 ※長文注意
ニンニクと犬の関係については様々なことが言われています。果たしてどれが正しい情報なのでしょうか。ニンニクと犬に関しては論文も出されているようです。
出されている論文の内容としては、4頭の犬に体重1㎏あたり1.25mlのニンニク抽出物を1日1回、7日間与えた場合別にニンニク抽出物の代わりに水を与えられた4頭の個体と比べて9日~11日目に溶血の兆候が見られたが、溶血性貧血は発症しなかったと書かれています。1.25mlのニンニク抽出物は5g(5000㎎)のニンニクに相当します。体重5㎏の犬だとすると給与量は25gとなる為、相当な量を与えられていることになります。ニンニク一片が約8gとすると、落としたりして誤飲した際の摂取量が有毒性が示唆される5g/kgに到達する可能性がある為、ニンニクの取り扱いには十分注意が必要でしょう。
また上記とは別に有効的な実験結果が出たものもあります。それは糖尿病と脂質異常症(高脂血症)に関する論文です。糖尿病に関しては、糖尿病の犬に対しニンニク(100mg/kg)を与えた時、軽度ではあるが血中グルコースを低下させたという結果が表れ、糖尿病の犬に対して薬を使うことなく血糖値を低下させる可能性が高いと示されました。脂質異常症(高脂血症)に関しては、犬に対してニンニクパウダー(25mg/kg)を与えると血清コレステロール及びトリグリセリドの低下について効果的であった、つまり脂質異常症(高脂血症)の犬にとってニンニクが有効であると示されました。
上記論文ではドッグフードに含まれるような量での結果ではない為、ドッグフードに含まれるニンニクの量に関しては特に気にする量ではないことが分かります。100mg/kg程度のニンニク、25mg/kg程度のガーリックパウダーであれば有用な効果が見込めそうです。ニンニクのような危険性が疑われるような食品ではなく、必須の栄養素や健康にいいとされる食品でも適正量を上回れば害になることは考えられます。
「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺がありますが、ニンニクについても同様のことが言えそうで、適切なニンニクの量であれば犬の健康にとっては有用と考えられます。
愛犬ににんにくを与える際の注意点や対処法とは?
ここでは愛犬ににんにくを与える場合の注意点や対処法など、詳しく解説していきます。もしもの場合を備えて知識を付けてもらえれば大切な愛犬を守ることにも繋がるので、理解を深めていきましょう。
にんにくを食べてはダメな犬
ニンニクには少量でも中毒性の危険があることがわかりました。では、次に特に気を付けなくてはいけない犬(犬種等)について考えてみましょう。関連記事を見てみると特に気を付けなくてはいけない犬(犬種)に関して記載がありました。
妊娠している犬・1歳に満たない子犬・日本原産の犬(特に秋田犬と柴犬)・投薬中の犬・手術を控えた犬。
上記記載した犬たちには絶対与えてはいけないとされています。秋田犬と柴犬は遺伝的にニンニクの中毒性を受けやすい敏感な犬であることが分かっており、少量でも誤って食べてしまった時点で目に見える影響がないとしてもすぐ獣医師に相談するようにしましょう。ただ、上記に書いたものふが特に気を付けなくてはいけないだけであって、基本的に積極的に与えるものではないことは念頭に置いておいてください。
犬が中毒を起こすにんにくの量の目安
適切な量であれば犬の健康に有用であることは論文によって証明され、理解できました。であれば、中毒を起こしてしまう量はどのくらいになるのでしょうか。
中毒を起こす可能性のある目安量とはいっても一概に決められた量があるわけではありません。
それぞれの犬の体質やどのような状況で口にしたのかによって中毒を起こす量は異なってきます。そのため、ニンニクがたくさん入った料理を食べても何も起きない子もいれば、少量でも中毒症状が出る場合もあります。
また、特に注意が必要なのは小型犬です。
ある程度体が大きい大型犬についてはニンニクを口にしても問題ないと記述するものがありますが、体が小さい小型犬、また更に小さい超小型犬となれば下痢をしただけでも衰弱する可能性もあります。そのため、ニンニクを口にしたことが判明した時点で何らかの問題が表れないか注意して見てあげることが大切です。また少しでも異常が見られたらすぐに獣医師に見てもらいましょう。
犬がにんにくを食べた時の中毒症状
犬がニンニクを食べてしまったときにはどのような中毒症状が出るのでしょうか。どのような中毒症状が出るかわかっていればその症状が出た時、すぐ動物病院等に連れて行ってあげる等処置ができますね。
ニンニクを食べた時に限らずですが、何らかの中毒症状が起こった場合によく表れるのが嘔吐と下痢です。
中毒症状としては一番わかりやすい症状かもしれません。これは消化不良により胃腸障害が起きている場合やニンニクの成分を排出しようとする働きがあるためです。消化不良により嘔吐と下痢が起きるのは人も同様ですね。下痢に関しては毎日の排便状態を確認するようにし、健康な状態の排便の様子を見ておくようにすれば下痢があった時すぐに気付くことができそうです。嘔吐に関しては胃の内容物がなくなっても胃液を吐き続けることもありますので、気を付けて見てあげましょう。
玉ねぎと同じ成分を含むニンニクには玉ねぎ同様貧血を起こし、歩行障害や意識障害を起こすこともあります。それに加え、血尿や心拍異常を起こすことも考えられます。
上記のような症状は愛犬を苦しめるものばかりです。もしニンニクを食べてしまった場合でも処置が早ければ少しでも愛犬の苦しみを減らしてあげることが可能です。常に愛犬の様子を見てあげて、異常があった時にすぐ気付けると良いですね。
犬がにんにくを食べてしまった時の対処法
ニンニクを食べてしまった時の中毒症状がどのようなものかは上記記したとおりです。では、中毒症状が表れたとき飼い主の私たちはどのような対処をしてあげればいいのでしょうか。
まず第一に、なるべく早く動物病院へ連れて行ってあげることです。動物病院へ連れていくのは症状が出る前が一番理想的です。
獣医師に診てもらうときは食べてしまった量や動物病院に着くまでの症状等があれば伝えられるようにしておくとスムーズに診察してもらえるでしょう。動物病院では効果的な解毒剤などが無いためすぐに吐かせることやビタミン剤の投与、また利尿剤を使った処置が行われます。症状が重症化した場合は輸血が必要なこともあります。
上記のように動物病院に連れていければ一番良いのですが、獣医師の診療を受けられないこともあります。その場合は強制的に吐かせることで症状の緩和が見込めるかもしれません。
にんにくの入っているおすすめ犬用サプリメント
ナチュラルハーベスト ガーリックイースト 630粒入り
ノミなどの外部寄生虫対策や皮膚被毛のケア
外部寄生虫が嫌がるビール酵母とにんにくをたっぷり含むことにより、ノミなどの外部寄生虫対策としています。含まれているニンニクはビタミンBの体内への補給や老廃物の排出の働きがあります。ニンニクの量に関しては細心の注意を払っています。また、アミノ酸、ビタミン・ミネラル、食物繊維を豊富に含み、バランスの取れた栄養成分となっています。商品は1本・180粒と1袋・360粒の2種類あります。注意事項として、冷暗所で保管し、開封後はお早めにご使用ください。また、天然の原材料を使用し、人工の着色料や香料を使用していないため、色やにおいに違いが見られますが特に問題はありません。
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