犬の外飼いと室内外のメリット・デメリットとは?必要な環境やしつけなど

2022/02/15

目次

犬の外飼いのメリット

犬を飼う際に室内外にする場合と外飼いする場合に分けることができます。

ここでは、犬を外飼いする際のメリットを紹介します。

室内飼いにしようか外飼いにしようか悩んでしまっている人は参考にしてください。

外飼いのメリットのほうが魅力的ととらえることができれば一つの要素として犬の飼い方を決める際の参考にしましょう。

室内での誤飲や悪戯の心配がない

室内外であれば外飼いよりも目に届く場所に犬がいるため安心はできますが、床を汚してしまったり、生活雑貨を誤飲してしまうリスクもあります。

室内外する際に最も多いトラブルであり、誤飲したものによっては手術が必要になったり、最悪命にかかわってしまうこともあります。

しかし外飼いであれば、床が汚れてしまったり、誤飲する恐れも低くすることができます

室内では誤飲を予防するために床に物を置かないように注意していても、知らない間に誤飲してしまうこともあり、常に心配や不安な気持ちになりやすいです。

犬の臭いが家に持ち込まれない

室内飼いの場合はどうしても犬のにおいが空気中に漂ったり、壁などに染みついてしまいます。

飼い主や家族であれば愛犬のにおいにも慣れてあまり気にならなくなることも多いですが、お客さんなどを招く際には気を遣う必要があり、消臭剤が欠かせなくなります。

特に、トイレ付近のにおいはきつくなりやすいです。

いくら空気清浄機や喚起をしても愛犬のにおいを完全に取り除くことは不可能に近いです。

しかし、外飼いであれば室内に愛犬のにおいがつくことはまずありません

トイレの外ですれば付近ににおいはしますが、室内まで侵入することないので、におい関係の悩みはほぼなくなります。

家の中を汚されることがない

上記でも一部紹介しましたが、外飼いであれば家の中を汚される心配がありません。

室内飼いする際にケージを利用すれば汚される範囲を極端に狭くすることができますが、常にケージで囲うことはストレスを与えてしまう原因になるため、おすすめできません。

室内でも快適に生活できるようにすればどうしても自由に行動できるようにする必要があり、壁や柱など噛み癖があれば汚してしまったり、傷つけてしまいます。

また、犬の抜け毛も気になってしまいますが、外飼いであれば抜け毛の心配もなくなります。

外飼いの場合の抜け毛はホウキとチリトリなどあればきれいにすることができ、手間もかかりません。

犬の外飼いのデメリット

上記では外飼いするメリットについて紹介しましたが、デメリットがあることも理解しておきましょう。

デメリットまで理解してそれでもメリットになることが多ければ外飼いする方向で犬を飼うように決めましょう。

次に、犬を外飼いする際のデメリットを紹介します。

寄生虫や感染症のリスクが高い

室内でもノミやダニの被害を受けるリスクはありますが、室外のほうがよりダニやノミ、蚊などによる感染症のリスクが高まります。

感染症によっては治療を受ける必要が出てくる場合も多いです。

何事にも言えることですが、病気などは早期発見・早期治療が大切ですが、外飼いの場合は寄生虫による感染症のリスクが高いだけではなく、飼い主が犬を見る回数や時間も少なくなってしまうため、異変に気付くことに遅れてしまうデメリットもあります。

ご近所トラブルに発展する可能性もあり

外飼いの場合は近所の人とトラブルになってしまう可能性が高まるデメリットもあります。

犬の性格や犬種にもよりますが、よく吠える犬であれば深夜に吠えてしまう可能性も高く、近隣住民の睡眠妨害をしてしまいます。

1日であればトラブルになるリスクは低いですが、毎晩や定期的に吠えてしまうのであれば苦情を言われてしまいます

深夜に吠えてしまうのであれば夜だけは室内で飼うなど工夫をする必要があります。

また、隣との境がほぼなければ糞尿のにおいでトラブルになる可能性もあります。

糞尿のにおいは頻繁に排泄物を処理するようにしたり、できるだけ離れた場所で犬を外飼いするようにしましょう。

天気の影響を直接受ける

外飼いであれば当然のように天気の影響を直接受けてしまいます。

雨や風を直接受け続けてしまうと体温低下や体力消耗などさまざまな悪影響を受けてしまう可能性が高いです。

犬小屋を用意してあげればある程度の影響を受けないようにすることはできますが、強風や大雨では完全に影響を受けないようにすることは難しいです。

温暖な気温で成犬であれば体力もあるので耐えられることも多いですが、老犬で気温が極端に低かったり、暑い時に悪天候が重なってしまうと体力を消耗してしまい、命の危険になってしまうこともあるので、室内に入れてあげるようにしましょう。

犬の室内飼いのメリット

外飼いのメリットがあるように室内飼いにもメリットがあります。

基本的に外飼いでデメリットになっていた部分がメリットになる傾向があります。

次に、室内飼いをすることで得られるメリットを紹介するので参考にしてください。

外飼いよりしつけがしやすい

室内飼いは外飼いと比べてもしつけがしやすいメリットがあります。

もちろん、室外でもしつけをすることはできますが、室内飼いのほうが犬が目の届く場所にいる可能性が高く、隙間時間にでも飼い主が犬にしつけやすいです。

しつけを覚えるスピードは個体差がありますが、しつけに費やす時間が多ければ多いほどしつけをマスターしやすくなります。

しつけの種類にはお手などコミュニケーション能力を高めることができる場合としてはいけないことに対する説教を込めたしつけがあります。

後者であれば犬がしてはいけない行動をした際に飼い主が目撃できる可能性が高まり、犬もしてはいけない行動であることを認識しやすいメリットもあります。

一緒に過ごす時間が増える

犬との信頼関係を築くためには多くの時間をともに過ごすことが効果的です。

そのため、一緒にいる時間が長い室内飼いであれば必然的にコミュニケーションをとる時間も多くなり、信頼関係を築きやすくなります。

犬との信頼関係を築くことはしつけをする際や犬の健康管理にも必要なことです。

信頼関係が築けていないと飼い主のいうことにも従わない場合が多く、しつけも覚えません。

犬を飼う際により長い時間犬と触れ合っていたいと考えている人は室内飼いがおすすめです。

犬の室内飼いのデメリット

犬を室内飼いする場合のデメリットは基本的に室内が汚れやすいことや掃除が手間になってしまうことになります。

そのため、室内を汚したくない人や新築の家に住んでいる人ほど室内飼いのデメリットは大きく感じてしまいやすいです。

次に、室内飼いのデメリットを紹介するので参考にしましょう。

家具の傷みや誤飲などが起きる

室内飼いでは、犬が家具や柱などを噛んでしまい傷つけてしまう場合があります。

また、小さなものであればおもちゃや観葉植物などなんでも噛んでしまい、誤飲してしまうリスクもあります。

そのため、室内を大切にしている人ほど室内飼いをしてしまったことに後悔してしまいやすいです。

個体差はありますが、犬には噛み癖があり、歯の汚れを取るなどの意味が込められているため、専用のおもちゃなどを与える工夫をしましょう。

また、ストレスが原因でも噛み癖が身についてしまうこともあるので、ストレスの原因を究明し、解消することで家具などを傷つけられてしまうリスクを少しでも下げることができます。

抜け毛が部屋に広がる

室内飼いで悩まされる原因で最も多いことが、抜け毛の対処に追われることではないでしょうか。

犬の犬種にもよりますが、被毛は自然と抜けてしまうので、室内飼いをするのであれば避けては通れない道となります。

抜け毛はフローリングなどであれば比較的簡単に掃除することができますが、カーペットや絨毯などには絡みついてしまい、掃除機では取り除くことができない場合も多いです。

また、被毛の生え変わり時期ではより多くの抜け毛が出てしまうため、飼い主にとっては苦痛な時期でもあります。

被毛の長さが短い犬種であればある程度被毛の掃除が簡単になります。

犬の外飼いで必要な環境

犬を外飼いするのであれば犬小屋が必要不可欠です。

犬小屋は屋根があり、周りも囲まれているので、さまざまな視線を遮断することができ、犬にとってリラックスできる空間となります。

また、犬小屋は雨の日や風が強い日でも濡れてしまったり、体温を奪われることも防ぎます。

夏の暑い時には日差しを遮断してくれるため、熱中症になることも防ぎます。

もし、犬小屋を用意できないのであれば外飼いすることを諦めたり、天候の悪い場合や夜間だけ室内に入れてあげるようにしましょう。

犬を外飼いする際のしつけ

犬を外飼いするのであれば外飼いする際に求められるしつけをする必要があります。

しつけなしに外飼いしてしまうとさまざまなトラブルの原因となってしまいます。

次に、外飼いする際に求められるしつけやしておくべきことなどを紹介します。

無駄吠えへの対策を考える

犬はさまざまな理由から吠えてしまいますが、無駄吠えは近所迷惑になってしまうリスクがあります。

犬の鳴き声は非常に大きく、少し離れていても充分聞こえてしまいます。

無駄吠えをさせないようにするためには、どのようなことに対して犬が無駄吠えをしてしまうのかを知る必要があります。

犬は個体差はありますが、視界になにか入ると吠えてしまう習性があり、防犯面では役に立ってくれますが、近所のトラブルの要因となってしまいます。

道路と面しているのであれば車や人が行き来するたびに吠えてしまうため、飼育スペースを変えたり、柵などで道路が見えないようにすることが大切です。

外飼いする場合でもトイレスペースとしつけは必要

室内飼いであればトイレスペースのしつけは必須となりますが、外飼いであれば必要ないしつけと考えてしまいがちです。

しかし、外飼いする場合でもトイレトレーニングをしておくことをおすすめします。

トイレトレーニングができていないとさまざまな場所で排泄してしまい、飼育スペース全体から悪臭が発生してしまい、隣の家までにおいが漂ってしまう可能性があります。

そのため、外飼いでも決められたスペースで排泄するようにしつけましょう。

決められた場所で排泄してくれるようになれば飼い主の負担も軽減されるメリットがあります。

犬の外飼いはかわいそう?

犬を外飼いしているとかわいそうと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

実際快適な生活ができるのは室内飼いであり、散歩を適切にしていれば室内飼いのほうが幸せと感じている場合が多いです。

室内飼いは開放感がないため、不幸せと感じてしまうこともありますが、外飼いでもさまざまな騒音にストレスが溜まったり、気温の上下や天候の影響を直接受けてしまうため、そのたびにストレスも溜まってしまいます。

実際室内飼いのほうが犬の寿命が延びているという統計も出ているほどです。

大型犬であれば外飼いしてしまうケースもありますが、海外の一部では大型犬でも室内飼いしている場合も多く、長時間リードでつなぐことに対して罰則を設けている国もあります。

まとめ

ここでは、犬を外飼いする場合と室内飼いする場合のメリット・デメリットを紹介しましたが、どちらで犬を飼うか参考にすることができたでしょうか。

それぞれに良い点と悪い点があり、一概にどちらの飼い方が適しているとは言い切れませんが、さまざまなストレスの要因が潜んでいる外飼いよりも天候などの影響を受けない室内飼いの方が最近では推奨され始めています。

また、都会などでは外飼いできる敷地がないことが原因で室内飼いしていることも少なくありません。

犬のことを第一に考えてどちらの飼い方をするかをあらかじめ決めておきましょう。

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