猫に野菜は必要?食べてもいい野菜・食べてはいけない野菜
2022/04/26
目次
猫に野菜は必要?
大切なペットである猫の健康には気をつけたいですね。
食事内容にも注意して、野菜を食べたほうが良いのかどうか悩んでいる人もいると思います。
でも、結論から言って猫に野菜は必要ではありません。
完全な肉食動物ですので、野菜を食べなくても健康上問題は起こりません。
その点について詳しく、また食べても良い野菜・危険な野菜について解説します。
必要な栄養は全てキャットフードに含まれている
猫はキャットフードをメインとして食生活が成り立っています。
商品によっては、野菜が原材料に使用されていることもあります。
猫にとって必要な栄養はキャットフードに含まれているので、それだけでも問題はありません。
ただ、フードに含まれている野菜は加工されているため、本来の栄養素は損なわれていると考えられます。
野菜の栄養素を与えたいのであれば、フードに少し加えるようにするとよいでしょう。
猫にとって野菜は消化しにくい
野菜にはお肉に含まれていない栄養素や酵素が含まれているため、それらを補うために与えることは悪いことではありません。
しかし、野菜を生のまま与え過ぎると、消化不良を起こしてしまう可能性があるため、注意が必要です。
猫は腸が短く、野菜や果物の消化に適していません。
葉っぱをかじって毛玉を吐き出していることもあります。
野菜を与えるときはごく少量をゆでたり、刻んだりしてあげましょう。
猫にとって野菜は摂取する必要がない
猫の味覚は人間の10分の1以下なので、人間のように味わって野菜を食べることがないようです。
フードに含まれる肉や魚の匂いに反応するので、匂いの少ない野菜に興味を示さない猫も多いです。
フードに野菜を加えても全く食べようとしなければ、無理に食べさせなくてもかまいません。
必要な栄養分はキャットフードで賄うことが可能です。
もちろん、人間用の味付けした野菜や野菜ジュースなどの加工品は与えないようにしましょう。
猫が食べてもいい野菜
猫は肉食動物なので野菜は必要ありませんが、ビタミンや食物繊維、酵素などが多く含まれるので栄養を補うものとして利用できます。
例えば皮膚の健康や便秘の解消などには効果があると言われています。
猫が食べても良い野菜について詳しく解説します。
大根
大根は猫にとって有害な野菜ではありません。
与え方によっては、そのまま生でも食べさせることが可能です。
大根は水分が豊富で、ビタミンB・Cや鉄分、カリウムなどのミネラルや酵素も含んでいます。
水分補給として利用すると良いでしょう。
与え方としては酵素を壊さない生の大根おろしがおすすめです。
ただし、大根はアブラナ科の野菜で甲状腺に負担をかけることがあるため、甲状腺に問題がある場合は注意しましょう。
きゅうり
きゅうりは猫にとってほぼ悪影響はない野菜です。
きゅうりの90%以上は水分で出来ているため、脂肪分やナトリウムがとても少なく、低カロリーで健康的です。
夏の熱中症対策としてもおやつ代わりに与えられます。
利尿作用のあるカリウム、視力維持や皮膚を守るβカロチンなどの栄養があります。
体を冷やす野菜なので、与えすぎるとお腹が冷えて下痢になるかもしれません。
猫の口に合うように少量を小さくカットして与えるようにしてください。
さつまいも
猫に人気で安全な野菜です。
さつまいもの味や食感が大好きだという猫も少なくありません。
ビタミンやミネラル、食物繊維が多く、便秘解消の効果があります。
ただしさつまいもは炭水化物をたくさん含んでいるので、食べ過ぎは肥満の元になります。
炭水化物の消化は猫にとって苦手なので、生よりも茹でたり焼き芋にしたりして、皮を取り少量をおやつとして与えるようにしましょう。
にんじん
にんじんは低カロリー且つ栄養価もとても高いため、猫にとって健康的で良い野菜だと認められています。
そのため、トリーツなどに含まれていることも多い野菜です。
抗酸化作用を持つβカロチンが多いので疲労からの回復や老化防止に役立ちます。
食物繊維が豊富で便秘解消にも効果があります。
人参はすりおろして与えると、消化吸収もアップするのでおすすめです。
皮付きでも問題ありませんが、よく洗ってから使いましょう。
かぼちゃ
かぼちゃは栄養価が高いため、手作りのフードならば、かぼちゃもメニューに加えても良いかもしれません。
かぼちゃにはビタミン・カリウム・鉄分など豊富に含まれ、風邪予防や老化防止に効果があります。
高カロリーであるため、ダイエットには向きません。
与えすぎると肥満の原因にもなるので注意が必要です。
かぼちゃは加熱して柔らかくしてから与えましょう。
皮や種も取り除くようにしてください。
小松菜
小松菜はほうれん草よりもアクが少量で、シュウ酸の含有量もほうれん草と比較して1/15程度しかないので、量を調整すれば安心です。
ビタミン類も豊富で肝臓のサポートもしてくれます。
骨や歯を丈夫にするカルシウムも多いので、若い時から少し与えると良いでしょう。
小松菜はアブラナ科の野菜で、甲状腺ホルモンに影響を及ぼすので、甲状腺機能が低下している場合は避けたほうが良いです。
与える際には火を通し、小さくカットして消化を助けるようにしましょう。
猫が食べてはいけない野菜
猫に与えても問題のない野菜はいずれも消化の負担にならないように、加熱やサイズに注意して与えてください。
次に猫が食べてはいけない野菜を紹介します。
健康に影響を及ぼす可能性があるものなので、ぜひ覚えておいてください。
ネギ・玉ねぎ
猫に食べさせてはいけない野菜はまずネギ・玉ねぎです。
食べてしまったネギ・玉ねぎの量によっては、生命を失うことを覚悟しなければならないほどの症状が出ることもあります。
ねぎ類に含まれる有機チオ硫酸化合物という成分が貧血を引き起こします。
貧血になると体内の細胞に十分酸素を送れなくなり、様々な症状が出てきます。
下痢や嘔吐、発熱、血尿、元気がないなどで軽いものであっても、放っておくとどんどん進むので大変危険です。
少量であっても絶対に与えてはいけない食べ物です。
にんにく
にんにくはネギ属という分類の野菜で、ネギと同じ有機チオ硫酸化合物が含まれています。
にんにくは玉ねぎと比較すると、猛毒性が低くて、重症化はしづらいと言われています。
ですが、大量に食べると下痢などの不調を生み出します。
ネギ類と同様に貧血を起こしてしまうので、少量でも食べないように管理することが大切です。
調理に使うことが多いにんにくなので、すりおろしたものを猫がうっかりなめたりしないように注意してください。
ニラ
ニラもネギ類に含まれるため、有機チオ硫酸化合物が含まれ、中毒症状を引き起こす危険性があります。
加熱してもその成分は壊れることはありません。
ニラは猫草のように見えることがあるため、間違って食べることのないように買ってきたニラや家庭菜園では十分注意してください。
また食べたあとの中毒症状はすぐに出るわけではなく、数日後いきなり重度の貧血になってぐったりと意識がなくなることもあります。
アスパラガス
生のアスパラガスも猫に与えてはいけない野菜です。
アスパラガスに含まれているアルカロイドは、薬効成分のある植物毒であるため、解毒能力の弱い猫にとっては摂取NGです。
食べると腹痛・嘔吐・痙攣を起こすことがあり、心臓や腎臓、呼吸器系にも影響が出ると言われています。
また茎の周りにあるはかまと言われる葉の部分にも中毒性があります。
茹でてからなら大丈夫という見解もありますが、特に猫に与える必要性はないため、アスパラガスは与えないようにしましょう。
アボカド
アボカドにはペルシンという毒素が含まれていて、人間には無害ですが猫には有害です。
アボカドをたくさん摂取すると、嘔吐や下痢などの症状を起こします。
胃腸の炎症や消化不良、呼吸不全も起こり得るので注意です。
外国のペットフードにアボカドが含まれていることもありますが、実はアボカドには千以上の種類があり、フードに入っているアボカドはペルシンが少なく、さらに無害になる工夫がしてあるものです。
日本で販売されているアボカドはペルシンの量が多いため、毒性が強く危険な野菜です。
まとめ
猫に与えても問題ない野菜もありますが、基本的には野菜類を与えなくても大丈夫です。
野菜全般に含まれるセルロースという成分を猫は分解することができないので、消化不良になりやすいからです。
食べても良い野菜でも量によってはかえって健康を損なうことがあります。
また危険な野菜を食べて中毒になることは絶対に避けなければいけません。
調理中にうっかり猫に食べられたりしないように、食品管理を厳重にすることが一番大切です。
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