【犬のため息】リラックス?体調不良?ため息の理由や病気の可能性など
2022/02/25
目次
犬がため息をつく理由とは?
犬を長く飼っていたり、よく観察していれば時々ため息をつくことを見たことがあるのではないでしょうか。
犬の人と同じように感情があるため、さまざまな気持な時にため息をします。
ため息をする理由によっては問題視する必要がない場合もあれば注意しなければならない場合もあります。
そのため、頻繁にため息をしている姿を見るのであればどのような理由からため息をついているのかを把握して、より原因に近い理由を知るようにしましょう。
満足している
散歩をしている際や自宅に帰った際にため息をいるついているのであれば散歩に満足している可能性が高いです。
そのため、散歩中や散歩後にため息をついているのであれば散歩する時間やコースには問題ないと言えます。
そのほかにも周りのにおいを吸うためにため息をしている場合もあります。
においを吸うためには一度肺の中の空気を吐き出したほうが多くの空気を吸い込むことができるため、ため息のように見えてしまいます。
犬はにおいからさまざまな情報を読み取る習慣があるので、新しい散歩コースでは情報が少ないため、においから情報を取得する必要があり、ため息をついてにおいを嗅いでいます。
これらの理由でのため息は全く問題ないので、心配する必要もありません。
リラックスしている
リラックスしている際にも犬はため息をつきます。
人がため息をすることは精神的に不安などがある場合が多いため、どうしても犬がため息をしていると心配になってしまいがちです。
しかし、リラックスしているだけである場合もあるため、必要以上に心配する必要もありません。
飼い主が最も見かけるため息の理由でもあり、幸せそうな表情をしているのであればリラックスしていることによるため息である可能性が高いです。
遊んだ後や散歩後、食事の後、フセや寝転んでいる際もリラックスしているので、ため息をする可能性も高いです。
寝転んでいるときにマッサージしてあげることでため息をしたのであればマッサージが気持ちいいという意味にもなります。
体調が良くない
犬がため息をすることは良いことだけではなく、悪い理由からしている場合もあります。
犬は体調が悪い時にもため息をつく習性があります。
体にだるさを感じている場合やどこか怪我などで負傷しているときにもため息をつきます。
上記で紹介した良い理由からのため息とは違い、苦しそうな表情をしていたり、食欲がないなどの違いがあるため、よく確認していれば悪い理由からのため息であることがわかります。
体調不良の原因が判明しているのであれば、ゆっくり休ませる必要があります。
しかし、何かの病気からのため息である可能性もあるため、早めに病院に連れていくこともおすすめします。
人にも言えることですが、病気は早期発見できればそれだけ完治するまでの時間が短縮され、重症化するリスクも低くなります。
ストレスや不満を感じている
犬も人と同じように不安やストレスを感じるとため息をつきます。
ため息をつくことでリラックス効果を得ようとしたり、気持ちを切り替えるために行っている場合が多いです。
ストレスや不安を感じている場合はため息のほかに、体を震わせたり、爪や体を頻繁に舐める動作も行います。
さらに遠く一点を見つめている場合もストレスを感じている可能性が高いです。
このような動作をしながらため息をついているのであれば、どのようなことに対してストレスや不安を感じているのかを理解し、改善するようにしましょう。
散歩の時間や頻度は適切であるかや犬がゆっくり休むことができる空間が用意できているかなどを一度見直してみましょう。
飼い始めた時には新しい環境に対して不安やストレスも感じやすいので、ため息もつきやすい時期でもあります。
何かを要求している
ため息は飼い主になにか要求している場合もあります。
ため息ばかりすると飼い主は心配になり、普段よりも構うようになりがちです。
そのため、犬はため息をつけば構ってくれると覚えこんでしまうこともあります。
このようになってしまうと構ってほしい気持ちが強くなり、自発的にため息をついてしまいます。
そのほかにもため息をついた際におやつを与えていればおやつを要求するためにため息つくこともあります。
要求してくる対象によって変わってきますが、あまり良い習慣とは言い切れません。
一方で、散歩をせがむ際にため息をすれば飼い主も散歩をするタイミングを知ることができ、便利に感じることもあります。
飼い主がため息で要求してくることを知っていれば正しく対処することもできますが、
間違えて上記で紹介した理由からため息をついていると勘違いしてしまうと犬は思い通りにならず、ストレスを感じてしまうことも考えられます。
犬のため息は病気の可能性もある?
犬のため息は病気の可能性があることを知っているでしょうか。
病気が原因であれば放置することは危険であり、早期に病院に見てもらうようにしましょう。
次に、ため息と関係のある病気を紹介するので参考にしてください。
呼吸器系や心臓の疾患
呼吸器系や心臓に疾患があるとため息の回数が多くなってしまいます。
特に、僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病気になると呼吸が不規則になるので、必然的にため息も多くなります。
呼吸器系の病気であれば肺炎や気管虚脱になるとため息をしやすくなります。
病気からくるため息であるかどうかは、普段の呼吸の仕方などを詳しく様子見しておくことで早めに異変に気付き、症状が悪化してしまうことも防ぎます。
ため息だけで病気かどうかを判断することは難しいので、普段よりも元気がないかや呼吸が荒いかどうかに気付けるかが重要です。
鼻腔狭窄
鼻腔狭窄は鼻の病気であり、鼻腔が狭くなってしまいます。
鼻の穴が狭くなると当然吸い込む空気の量が少なくなるので、呼吸が荒くなったり、より多くの空気を吸い込むためにため息をします。
そのほかにも鼻水が溜まっていることでも呼吸がしにくくなるのでため息が増えます。
鼻から空気を吸うことが難しくなると吐き気を催すこともあるため、ため息をして呼吸を整えたり、吐くことを我慢しています。
鼻の形状によってなりやすくなるので、犬種でなりにくい場合もあります。
胃拡張症候群・胃捻転
食後にため息をする回数が多いと胃拡張症候群か胃捻転の可能性があります。
これらの病気は胃が膨れていることや捻じれていることが原因であり、胃にガスが溜まり、パンパンにばることで起きます。
上記では食事をした後にため息をすることは満足している証拠であると紹介しましたが、いつまでもため息が続くのであれば満足しているからではなく、病気である可能性が高いです。
嘔吐してしまうことも多く、嘔吐を繰り返せば胃や腸をに異常があったり、分泌液からくる病気を疑う必要性があります。
どちらにせよ安静にしていたらよくなる病気ではないため、早急に病院で治療してもらいましょう。
胃拡張症候群や胃捻転は大型犬で胸が深い犬種ほど発症しやすいと言われていますが、どの犬種でも発症するリスクはあります。
犬の中でもため息をつきやすい犬種は?
犬はさまざまな理由からため息をしますが、犬種によってもため息をしやすい場合もあります。
例えばキャバリア・キング・チャールズ・スパニエル・フレンチブルドックなどが当てはまります。
これらの犬種は短頭種という共通点があり、鼻が短いです。
短頭種は元々鼻腔が狭い特徴があり、鼻呼吸で肺に取り入れる酸素の量が制限されてしまい、必然的に口呼吸をする場合が多いです。
特に、運動したときや緊張・興奮した際などには鼻呼吸だけでは苦しくなり、口で呼吸をします。
この口呼吸はため息をしているようにも見えます。
また、短頭種は鼻だけではなく、気管などの器官に異常が起きやすい種類でもあり、運動することで息苦しくなることを知っているので散歩を嫌がったり、いびきをかいてしまう傾向があります。
犬がため息をつく原因が分からない際の対処法
上記ではため息をする理由について紹介しましたが、なかなか見分けることができないことが多いです。
そのため、満足しているからため息をしていると考えていても実際は不安やストレスからため息をしている場合もあります。
次に、ため息の原因がわからないときの対処方法を紹介するので参考にしてください。
犬のストレスの原因を解消する
ため息の原因がわからない場合はストレスが関係している場合が多いです。
ストレスからため息を多くしているまま放置してしまうと胃腸障害を引き起こしてしまうリスクがあり、下痢や嘔吐をしてしまうこともあります。
ストレスが原因であればストレスの原因を解消することが求められます。
そのため、どのような理由でストレスを感じているのかを知ることが大切です。
ストレスの原因がわかれば適切な対応をすればストレスを解消することができ、ため息をする回数も減ってきます。
飼い主との信頼関係が不充分
飼い主との信頼関係が不十分である場合も犬はストレスを感じてしまいます。
飼い主にしてほしいことを伝えることもできず、甘えることもできないのでどうしても日々の生活でもストレスを溜めてしまいがちです。
ため息のほかに吠えたり、噛み癖がついてしまうこともストレスが原因でもあるので、以前と比べてそれらの行動が多くなったのであれば信頼関係が崩れている証拠です。
散歩する頻度が少なかったり、留守番などが多く一緒に遊ぶ時間が確保できていない可能性が高いです。
犬との信頼関係を築くためには時間が必要になるため、飼い主も焦らず少しずつ犬と接する時間を増やすように心がけましょう。
まとめ
犬はさまざまな理由からため息をつきます。
良い理由である場合もありますが、悪い理由からため息をしている場合もあるので、ため息の回数が多くなったと感じるのであればため息の理由を把握するように心がけましょう。
元々ため息をしやすい犬種ではどうしても他の犬種と比べてもため息の回数は多くなりがちですが、だからといってため息の原因を理解しておくことは大切です。
ため息の理由を知るだけでも犬との信頼関係を築くことができ、犬の異変にも気づきやすくなります。一度犬の様子をよく確認してみてはいかがでしょうか。
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