猫の老衰の6つのサインとは?老衰時にかかりやすい病気や最期にできること

2022/03/14

目次

猫の老衰の6つのサインとは?

猫が老衰した際のサインが6つあることを知っているでしょうか。

サインを確認することで猫が弱っていることを知ることができ、高齢の猫にしたほうがよいさまざまな対策を講じることもできます。

次に、猫が老衰した際のサインをいくつか紹介するので参考にしてください。

サイン①:寝ている時間が長くなる

老衰してしまうと寝ている時間が長くなりやすい特徴があります。

元々猫は他の動物と比べても寝ている時間が長い生き物であるため、老衰して寝ている時間が長くなっても気づかない場合も多いです。

猫が活動する時間帯は朝か夕方が一般的です。

それ以外の時間帯は寝ている場合が多いですが、老衰するとより寝ている時間が長くなり、逆に活動する時間が減ります。

そのため、甘えてくる頻度や遊ぶ時間も減ってきますが、無理に遊んだりすると嫌がる場合も多いのでそっとしておくようにしましょう。

サイン②:食欲が低下して痩せる

老衰すると食欲が低下してしまいます。

老衰のサインとしては早い段階であらわれる異変であるため、飼い主も気づきやすく、同じ量の餌を与えても残す場合が多くなってしまいます。

食欲が低下してしまう原因は活動する時間が減るためであり、必然的にお腹も減りにくくなってしまいます。

食欲が減れば十分なエネルギーを得ることができないため、思うように体が動かしにくくなり、そのせいで食欲も湧かず、負の連鎖に陥ってしまいます。

また、食事から栄養を摂取する量が減ることで痩せてしまうことが多くなります。

サイン③:歯が抜ける歯周病の症状

歯周病の影響で抜けてしまったり、色が黄ばんでくるなどの変化も老衰するとあらわれやすいです。

あまり知られていないサインではありますが、猫の歯の状況を確認することである程度年齢を知ることができる部分でもあります。

歯周病が悪化すれば歯が削がれ、最終的に歯が抜けていきます。

しかし、猫は元々咀嚼する習慣がない動物であるため、飼われている猫であれば歯がなくても物を食べることは可能です。

食べにくさを感じているようであればお湯などでフードを柔らかくしてあげましょう。

サイン④:毛艶や毛並みが悪くなる

毛艶や毛並みが悪くことも老衰のサインの一つです。

被毛はさまざまな栄養素やタンパク質で正常な状態を維持することができ、艶が出たり毛並みもよくなります。

しかし、上記でも紹介したように老衰すると食欲が低下してしまうのでタンパク質やそのほかの栄養素も不足してしまいがちです。

その結果老衰すると毛並みなどが悪くなります。

さらに痩せてしまうことでさらに見た目が悪くなってしまいますが、改善することは難しく、余計な手を猫に加えてしまうと余計に体力を奪う原因となってしまいます。

サイン⑤:運動能力が低下する

猫は歳をとると運動機能が低下してしまいます。

若い猫であれば活発に動く場合も多く、ジャンプ力も高いです。

しかし、高齢になると筋力が低下してしまい、思うように運動することができなくなります。

運動量が減ることでさらに筋力が減ってしまう原因となるため、老衰する前からできるだけ遊んだりして筋力低下を防いでおくことも大切です。

また、高齢になれば関節痛になることも多く、関節の痛みが原因で運動することが少なくなり、筋力が低下してしまうこともあります。

サイン⑥:夜鳴きや粗相が増える

老衰すると夜泣きが酷くなったり、粗相が増える場合があります。

このような異常な行動をしてしまう原因は老衰による脳機能の低下であり、認知症になっているからです。

猫も人と同じように高齢になればなるほど認知症になるリスクが高まり、猫の場合はトイレの位置がわからなくなり、さまざまな場所で排泄してしまったり、夜中に突然大きな声で鳴くようにもなります。

認知症は治すことができない病気でもありますが、動物病院の先生に相談して正しい対処方法を身に付けるようにしましょう。

猫が老衰時にかかりやすい病気

老衰することで異常な行動をするようになるだけではなく、さまざまな病気を誘発させてしまう原因にもなります。

なかには命にも関わる病気も含まれているため、飼い主であれば知っておいて損をすることはありません。

病気になってしまった際に大切なことは早期発見・早期治療が原則であるため、老衰しているサインを見かけるようになったのであればより一層猫の体調チェックをするようにしましょう。

次に、老衰することでなりやすい病気について紹介するので参考にして下さい。

尿と関係のある病気

老衰すると尿に関する病気になる可能性があります。

猫は一定の年齢になると尿に関する病気になる割合が高く、病気で亡くなる猫の2割程度が尿の病気が原因であるとも言われています。

尿は元々毒素を体外に排出する行為であるため、尿を全くしていないと毒素が体内に渡ってしまい、急死してしまうことも少なくありません。

また、水分を全くとらない場合も尿関係の病気である可能性が高いです。

そのため、尿をしっかりしているかや水分をとっているかなどを確認するとともに、尿の量や色なども把握しましょう。

少しでも異変があるのであれば動物病院で診てもらいましょう。

完全室内飼いであれば尿のチェックもしやすいですが、放し飼いにしてしまっている場合はいつ尿をしているか把握することができないので、老衰してしまった猫は室内飼いにしておくことをおすすめします。

ガンになる猫が増えている

猫の病気での死亡率の中でも最も高いのがガンであり、約4割の猫がガンで亡くなっているとも言われています。

現代社会では人も寿命が延びていますが、猫も同様に長生きするようになっています。

長く生きることになったことでガン細胞ができやすくなったとも言われ、さまざまなガンになるリスクが高まっていることがガンでの死亡率が高まっている原因です。

ガンの場合は急死してしまうことは少なく、治療を継続するようになることも珍しくありません。

その結果猫と少しでも長く共に生きることができますが、介護をしなければならないため、飼い主には介護の仕方などを身に付ける必要があります。

また、猫の医療のレベルも高まったことも猫が長生きできるようになった理由でもあります。

猫の老衰時の最期にできること

老衰してしまった猫に何ができるのか悩んでしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

老衰になるとどうしても最期の時が違うこともあるため、より一層最後にできることを考えやすいです。

次に、老衰した猫にしてあげることを紹介するので参考にしてください。

ポジティブな言葉をかける

老衰して最期の時期がわかればポジティブな言葉をかけてあげましょう。

「大好きだよ」や「ありがとう」などの言葉をかけることで猫も安心しやすいです。

猫が心配してしまうような言葉をかけてしまうことも多いですが、最後なので不安や寂しい気持ちは我慢して笑顔で声をかけるようにしましょう。

猫の状態によってはうまく視認することができなかったり、声を聞き取ることができない場合もありますが、そばにいるだけで雰囲気を察してくれるいる場合もあり、撫でてあげるだけでも猫は安心して旅立つことができます。

最期は猫が好む場所で迎えさせる

猫の死に目に会うことが難しいことを知っているでしょうか。

例え飼い猫であったとしても老衰してしまい、最期が近くなると知らない間にどこかに行ってしまい、そのまま会うことがないことも珍しいことではありません。

猫は弱ると誰の目にも触れない場所に隠れる習慣があり、飼い猫でも変わりません。

そのため、老衰した猫がどこかにいってしまったのであればそのまま一匹で逝かせてあげることも一つの方法と言えます。

しかし、見送る側からすれば寂しい別れ方でもあります。

最期は苦しむ場合もあると理解する

理想の最期は苦しむことなく、眠るように逝くことですが、中々そのような亡くなり方をしないことが多いです。

そのため、猫の最期が苦しむ可能性もあることも考慮しておきましょう。

飼い主からすれば猫が苦しんでしまうことは望んではいませんが、どうすることもできないのが現実であり、見守ることしかできません。

特に、体力が低下する老衰が原因ではなく、病気などが死因であればより苦しんでしまうリスクが高く、飼い主が覚悟しておかなければいざ死期が近づいた際に冷静な行動をとることができません。

猫の老衰の予防法はある?

猫の老衰を予防することができるのか知りたい人もいるのではないでしょうか。

老衰してしまうことは猫に限らず生物であれば避けて通ることができない道ではありますが、少しの異常に早く気づくことができれば、長生きすることもあります。

次に、老衰することに対する予防方法を紹介します。

少しの違和感も見過ごさない

少しの違和感を感じたのであればすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

特に老衰してしまっているときは小さなことでも命に関わってしまう可能性も高く、異常を見逃さないようにしましょう。

猫の異常を知るためには正常なことを知っておく必要があるため、元気な時はどのような行動をしているのか把握しておきましょう。

食事の量や排泄する頻度や量などがわかりやすく、皮膚などのチェックも忘れないようにしましょう。

普段から猫とコミュニケーションをとることで異常にも気が付くようになります。

健康診断を半年に1回受ける

人も健康体を維持するために定期検診を受けますが、猫も健康診断を受けることをおすすめします。

若くてもどんな病気が潜んでいるのかわからないため、1歳から毎年1回は健康診断するようにしましょう。

しかし、高齢になればなるほど体に異常が起きてしまうリスクが高まるため、7歳以上から毎年2回健康診断を受けることをおすすめします。

飼い主にとっては健康診断の頻度を増やすことは経済的に苦しくなったり、面倒と感じてしまう場合もありますが、大きな病気を見逃してしまった際と比べれば負担は少ないです。

まとめ

猫が老衰してしまうとさまざまな異常が起きてしまい、普段と同じように生活できない場合が多くなってきます。

特に飼い主への負担が大きくなり、老衰した場合の接し方をしなければなりません。

老衰してしまった猫はいずれは最期の時を迎えるため、どのようなお別れをするのかを確認しておくようにしましょう。

長年一緒に生活していたのであれば最後にいいお別れができるように老衰に対する正しい知識や接し方を身に付けるようにしましょう。

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