【狂犬病Q&A!】猫も狂犬病になる?ワクチンの必要性や注意点など
2022/02/08
目次
猫も狂犬病になる?
狂犬病という病気を知っているでしょうか。
名前からして犬の病気であると考えている人も多いですが、実は猫にも感染してしまう病気であり、哺乳類全般に感染してしまう可能性がある病気です。
そのため、猫だからと言って狂犬病にならないわけではありません。
狂犬病が感染してしまう原因は、感染している動物に噛まれるなどすることで体内にウイルスが侵入してしまうからです。
致死率は100%とも言われ、ほぼ助かる見込みもありません。
なので、猫でも感染してしまう狂犬病を犬の病気だと考えないことが重要です。
猫の狂犬病ワクチンの必要性や注意点とは?
猫も狂犬病に感染してしまうリスクがあることがわかれば狂犬病のワクチン接種が必要なのか気になるのではないでしょうか。
次に、猫に狂犬病のワクチン接種が必要などうかや注意点などを紹介するので、参考にしてください。
狂犬病は致死率は100%であるため、猫のことを考えるのであれば飼い主が知っておいて損をすることはありません。
ワクチン接種の要否は飼い主が決める
現在の日本では犬はワクチンを摂取することが義務付けられていますが、猫の場合は義務付けられていないため、飼い主の考えで決めることができます。
狂犬病の感染源は感染した動物に噛まれることであるため、完全室内飼いの猫であればワクチン接種の必要性も低いです。
ただし、放し飼いしている場合や一緒に出掛ける機会があるのであればワクチン接種をしておいても損はありません。
どうしても飼い主だけではワクチンを摂取したほうがよいのか判断できない場合は動物病院で相談してみましょう。
猫と海外へ行く時は必ず接種する
海外に猫を連れていく場合は狂犬病のワクチンを摂取することが義務付けられています。
その理由は猫が検疫対象動物に指定されているためであり、狂犬病などを広げたり、母国に持ち込まないようにするためで、飼い猫を守るためでもあります。
日本では最近狂犬病の発症事例がなく、狂犬病の危険度や知名度が下がっていますが、海外では狂犬病の発症事例は毎年のように確認されている場合もあるため、安心することはできません。
また、日本の場合は室内飼いされている猫が増えていますが、海外では放し飼いしている家庭が多く、いつ海外先で感染している動物に噛まれてしまうかわからないので必ずワクチン接種をするように心がけましょう。
狂犬病にかかった猫の症状は?
万が一猫が狂犬病に感染してしまったらどのような症状があらわれてしまうのかも知っておきましょう。
あらかじめ、感染した際の症状を知っておくことで感染している疑いを持つことができ、さまざまな対策を講じることができます。
また、症状を知っていれば感染している可能性がある動物に近づくことを未然に防ぐことができ、飼い猫を守るだけではなく、飼い主自身も守ることにつながります。
次に、猫が狂犬病になった際の症状を紹介します。
前駆期
前駆期は狂犬病の初期症状であり、発症して1日目からあらわれることがあります。
主な症状は性格が変化してしまうことであり、大人しかった猫が異常に攻撃的になってしまったり、鳴く回数が増えることもあります。
攻撃的になることは噛む回数が増えてしまうので、周りの動物に感染を広げてしまう原因となります。
性格が変わってしまうため、飼い主も気づきやすく、異常行動を頻繁に起こしてしまいます。
また、逆に普段であれば甘えることがなかった猫が急に甘えてくるようになる場合もあります。
狂騒期
狂騒期はより攻撃的な態度になってしまう症状です。
噛み癖がない猫でも噛む回数が増えたり、鳴く回数も増えます。
そのほかにも常に動き回ったり、落ち着かない状態が続いてしまうこともあります。
この症状の時にもっとも感染を広げてしまうリスクがあるため、飼い主も気を付ける必要もあり、動物病院で診察してもらうようにしましょう。
この際にケージに入れて行動することが大切であり、動物病院のスタッフやほかの動物に噛まれないように工夫することが大切です。
麻痺期
麻痺期は発症して3~4日程度経過したらあらわれる症状です。
主に、嚥下機能が麻痺することでよだれを垂れ流し続けてしまい、ご飯をうまく食べることができません。
また、全身に麻痺が広がることで身動きも取れなくなってしまい、近いうちに命を落としてしまいます。
犬であればある程度よだれを垂れ流すことは多いですが、猫の場合はそこまで普段していない行動であるため、異変にも気づきやすいです。
全身に麻痺が広がると呼吸することも困難になってしまい、窒息死に近い状態で死亡してしまうこともあります。
狂犬病の猫の治療法はある?
狂犬病に猫が感染した場合には治療法があるのかと聞かれるとありません。
現在の医学でも狂犬病の治療法は確立されておらず、死亡率が100%である理由の一つです。
狂犬病は上記でも紹介したように犬だけではなく、猫などの哺乳類に感染してしまい、人にも感染してしまいます。
そのため、人が狂犬病に感染してしまうと同じく治療法がないため、死亡を待つしかないという残酷な病気です。
現実にも飼い犬から狂犬病に感染させられた飼い主が死亡してしまう事例が海外ではあります。
今後医療の技術が進歩すればいずれ狂犬病に対する治療法が見つけられる可能性もありますが、
現在の段階ではいかに狂犬病に感染しないようにするかが重要であり、ワクチン接種が唯一の予防方法となっています。
狂犬病は猫から人に感染する?
狂犬病は人も感染してしまうため、狂犬病に感染している猫から人に感染してしまう可能性も充分あります。
猫に噛まれることで人も狂犬病にかかり、同じく100%死亡してしまいます。
しかし、人から人に感染してしまうことはなく、空気感染してしまうこともないので、感染対象を隔離することで感染拡大を防ぐことができます。
基本的に飼育している動物に噛まれることで感染してしまったり、野生の動物に噛まれることで人に狂犬病が感染してしまう可能性が高いです。
飼い犬や猫が狂犬病に感染してしまったのであれば普段通り接することは危険であり、厚手の手袋などをつけて噛まれても問題ない状態でキャリーに入れて隔離することが大切です。
まとめ
狂犬病という名前を知っていても恐ろしい病気であることを知らない人も多いのではないでしょうか。
また、犬だけの病気と考えてしまうことも多いので、狂犬病に対する知識を身に付けておくことが大切です。
狂犬病の最も恐ろしいことは人にも感染してしまうことと治療法が確立されていないこと、感染すると100%死亡してしまうことであり、いかにワクチンで予防するかが重要であることがわかります。
飼い犬や飼い猫を守るためにも狂犬病ワクチンを摂取して命を守るようにしましょう。
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