ゴールデンレトリバーの平均寿命は短い?その理由と寿命を延ばす方法

2022/04/22

目次

ゴールデンレトリバーの寿命の平均は?

ゴールデンレトリバーは従順で優しく大型犬の中でも人気が高い犬です。

穏やかで癒やしになってくれる存在。

いつまでも元気でいてほしいですね。

大型犬は小型犬よりも寿命が短いと言われますが、ゴールデンレトリバーの平均寿命はどれくらいか、ご存知ですか?

人間と比較すると何歳ぐらいなのか、また長生きのための秘訣について説明していきましょう。

ゴールデンレトリバーの平均寿命

ゴールデンレトリバーの平均寿命は10~12歳と言われています。

近年は医療の進歩もあり、犬全体の寿命が伸びていて小型犬では15歳以上生きる犬も多いです。

それと比べるとやや短い印象ですね。

ゴールデンレトリバーには性差があって、オスとメスではメスのほうが長生きする傾向があります。

それはオスは体が大きくなるため寿命が短くなると言われています。

ただ、あくまでも一般的なことなので、決してオスが長生きしないというわけではありませんし、13歳以上のゴールデンレトリバーもたくさんいます。

ゴールデンレトリバーの年齢は人間だと何歳?

犬の年齢を人間に換算すると何歳になるのでしょう。

人間よりもずっと早く年をとってしまうのが残念ですね。

人間の年齢に換算する計算式にはいろいろあって、どれが正しいのか絶対的なものはありません。

ただ犬の大きさによって年齢差があります。

特に3歳以降歳を取るスピードが変わります。

一つの計算式を紹介します。
・小型犬  0~2歳 1年×12.5歳 / 3歳~1年×4,32歳
・中型犬  0~2歳 1年×10.5歳 / 3歳~1年×5,74歳
・大型犬  0~2歳 1年×9.0歳 / 3歳~1年×8,90歳

この計算式ではゴールデンレトリバーは中型犬とみなされていますので、それに当てはめて計算してみると次のようになります。 
 
1歳=10,5歳
3歳=26,7歳
7歳=49,9歳
10歳=66,9歳
12歳=78,4歳
15歳=95,6歳
16歳を迎えると100歳を超えることになります。

ゴールデンレトリバーとその他大型犬との比較

ゴールデンレトリバーの寿命は他の大型犬と比べて短いのか長いのか、比べてみましょう。

・ラブラドールレトリーバー 12~13歳
・シベリアンハスキー 11~13歳
・ジャマーマンシェパード 10~12歳
・セントバーナード 8~10歳

となっており、さほど変わりません。

大型犬として平均的だとわかりました。

ラブラドールのミックス犬が28歳まで生きたとしてギネスに載っているそうですが、人間だと160歳!これにはびっくりです。

でも、毎日の生活で注意することにより寿命に多少の違いは出てくるかもしれません。

ゴールデンレトリバーはなぜ寿命が短い?

ゴールデンレトリバーはなぜ小型犬等と比べると寿命が短いのでしょうか。

他の大型犬もさほど寿命が変わらないので、体の大きさが違うことで寿命に違いが出ていることがわかります。

小型犬よりも成犬になる年齢は遅いのですが、それ以降年を取るスピードが違うのが大型犬です。

小型犬とどういった違いがあるのか、3つの視点からまとめてみました。

小型犬よりも体に対しての臓器の比率が小さい

まず1つ目に上げる理由はとして、体の大きさと内蔵など臓器の比率の違いです。

小型犬は心臓などの臓器も小さく、大型犬はきっととても大きいと思っていませんか?

もちろん大きさは違いますが、大型犬は体の大きさに対して心臓などの臓器の比率が小型犬よりも小さくなっています。

小さな臓器で大きな体を保つためには、たくさん動かさなければなりません。

つまり、臓器が小さいということは日常生活での負担は大きいということです。

負担が大きいことで細胞の老化スピードは早くなります。

それにより、大型犬は小型犬よりも早く年を取り、寿命が短いのではないかと言われています。

遺伝子が異なるため

2つ目の理由は体を作っている遺伝子の問題です。

「犬の体の大きさは、IGF-1遺伝子によるIGF-1因子(成長ホルモンの一種)が決定している。」という説があります。

IGF-1因子の分泌量が多いほど、体が大きくなり寿命が短くなると言われているのです。

つまり体の大きい大型犬は成長ホルモンであるこのIGF-1因子の分泌量が多いということです。

例えば体重がゴールデンレトリバーよりももっとある超大型犬、グレートデンやセントバーナード等の犬種はさらに短命なことが多いです。

遺伝子が関係しているのかもしれません。

細胞分裂の回数が多いため

3つ目の理由は細胞分裂の回数が多いということです。

大型犬は小型犬よりもたくさん細胞分裂を繰り返しています。

その大きな体を維持するためです。

しかし細胞分裂には限度があって、限度に達するのはもちろん大型犬のほうが早いです。

細胞分裂の限度に達すると老化は進み、寿命も短くなるのです。

また細胞分裂の回数が多くなればなるほど、ガン細胞となる確率が高いとも言われています。

残念ながら病気のリスクが高いということも言えます。

ゴールデンレトリバーの寿命を伸ばす方法

ゴールデンレトリバーの寿命が小型犬よりも短いというのは悲しいことですが、子犬のときからの飼い方によって寿命は変わってきます。

実際12歳を超えて元気に過ごすゴールデンレトリバーがたくさんいます。

人間と同じで食事と運動が体を作る源です。

生活環境を整えて平均寿命よりも長生きできるように実行しましょう。そのポイントを3つまとめてみます。

伸ばす方法①健康的な食事が大切

健康的な食事は何よりも大切です。

ドッグフードを食べている犬が多いと思いますが、犬の体質に合ったものなのか、量は適切かという点を確認しましょう。

現在犬の肥満が関節炎や生活習慣病等、いろいろな病気を引き起こしています。

特にゴールデンレトリバーは太りやすいので、適正な体重を守りましょう。

フードだけでなくオヤツの量や食べるペースを飼い主がしっかりと管理することで、犬の寿命を伸ばすことに繋がります。

また、年齢に合わせてフードの見直しが必要になったり、サプリメント等を補給することで健康を維持できる場合があります。

「飼う」という字は「食べることを司る」と書きます。

愛犬の食事をしっかりと管理することが健康への第一歩です。

伸ばす方法②適度に運動させる

ゴールデンレトリバーはとても活発で運動が大好きな犬です。

十分に運動させることが肥満予防にも繋がり、ストレスの発散にもなります。

また筋肉をしっかりとつけることでシニアになっても動くことができ、老化の進行も緩やかになります。

毎日できれば朝夕30~40分ぐらいの散歩と適度な運動をさせてあげましょう。

山歩きや水遊びが好きな犬でもあるので、積極的に一緒にお出かけすることは刺激にもなります。

人間も犬もストレスは健康によくありません。

十分な運動をとったなら、よく食べよく眠り寿命を伸ばすことができるでしょう。

伸ばす方法③定期的に健康診断に行く

動物病院に行くのは病気の時と予防注射の時だけになっていませんか?

健康な時から年に一度は健康診断に行きましょう。

元気な時の体の検査結果を知っておくことは重要です。

7歳頃からのシニア期に入ったら、年に2回の健康診断を受けることをおすすめします。

ゴールデンレトリバーは我慢強い犬種でもあるので、具合が悪くなっても飼い主には隠そうとすることが多いのです。

シニア犬は病気の進行も早いので、病院での早期発見や早期治療につながるようにしましょう。

また普段からマッサージなどをして、体を触っていると発見できることも多いです。リンパの腫れ等気がついたらすぐに診察を受けてください。

まとめ

ゴールデンレトリバーの平均寿命や長生きさせるポイントなどについて紹介しました。

大型犬だからこその寿命の短さや病気の心配もありますが、健康を守るのは飼い主の役目でもあります。

愛犬が少しでも元気で長生きできるように、食事や運動といった普段の生活の質を上げ、健康診断を積極的に受けて病気の予防に努めましょう。

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