短頭種の特徴となりやなりやすい病気とは?代表的な短頭種もご紹介
2021/12/23
目次
短頭種の特徴
短頭種がいることを知っているでしょうか。
犬はさまざまな種類に分けることができ、サイズの違いの小型や大型、被毛の長さも違う短毛種や長毛種などが有名ですが、短頭種と中頭種、長頭種もあります。
ここでは短頭種について詳しく紹介するので参考にしてください。
短い鼻と狭い口腔の面積
短頭種の特徴は鼻が短く口の中の面積が狭いことです。
鼻が短いことでつぶれたような顔になっていることも多く、ブサ可愛いと感じることも多いです。
一見口の中が狭くても問題ないように思えますが、犬は体温を呼吸で調整する特性があり、口が小さければ熱を気化することが十分にできません。
そのため、体温が上昇したり、気温が高くても体温を呼吸で下げることができず、熱中症になりやすい犬種とも言えます。
そのため、短頭種の犬を飼うのであれば徹底した熱中症対策を行う必要があります。
短頭種と違う種類の犬を飼っている場合に同じような散歩を行ってしまうと短頭種の犬だけが熱中症になることも珍しくありません。
夏に散歩するのであれば日陰を極力歩くようにしたり、気温が低い朝方や夕方に散歩することもおすすめです。
熱中症になってしまうとよだれの量が多くなったり、ふらつくなどの症状があらわれるのでよく注意して犬の体調を確認するようにしましょう。
そのほかにも短頭種は期間内腔が狭くなってしまうことが多く、普段から呼吸がしにくそうな症状があらわれるので、一度病院で診察してもらうことをおすすめします。
短頭種は他の犬種では起きにくい症状があらわれやすいので、飼うのであれば飼い主も短頭種についてよく知っておくことが求められます。
皮膚のシワの間に汚れがたまる
短頭種は顔の至る所にシワができている場合が多く、ブサ可愛いと感じられる理由でもあります。
シワは目の周りや口の周りなどにできている場合が多く、短頭種の特徴でもあります。
しかし、シワは顔を動かすたびにこすれてしまったり、汚れが溜まりやすいというデメリットがあります。
こすれや汚れの蓄積により皮膚疾患になることもあるので、頻繁に皮膚のケアを行うことが大切です。
定期的にお風呂に入れてあげることはもちろんですが、柔らかい布地を濡らしてシワの奥まで拭いてあげるようにしましょう。
目がクリクリとしている
短頭種は目がクリクリしている特徴があり、飛び出ています。
見た目は可愛らしいですが、目にとってはあまり好ましい状況ではありません。
常に飛び出ていることと鼻よりも前に出ていることで目の怪我や病気になりやすいです。
特に、喧嘩をした際には目を直接傷つけられることもあるので、気性が荒い犬と飼う時にはケージなどで分けて飼うことも考えましょう。
子犬の時には互いにじゃれ合うことも多いですが、一方の犬が危害を加えるつもりがなくても怪我をすることもあり、常に目を光らせて様子を見るようにしましょう。
歯並びが良くない子が多い
短頭種は歯並びが悪い場合が多いです。
人で歯並びが悪いと見栄えが悪く思われることが多いですが、犬の場合は歯並びが悪くても見栄えが悪いとあまり感じません。
しかし、さまざまなデメリットがあることがあります。歯並びが悪いと嚙み合わせがうまくいかなかったり、歯垢が溜まりやすいです。
そのため、子犬のころから歯磨きをする習慣をつけておきましょう。
短頭種は鼻が短いため、上顎の骨が下顎の骨よりも小さいことが歯並びが悪くなってしまう原因です。
短頭種がなりやすい病気
短頭種はさまざまな病気になりやすい特徴があります。
なりやすい病気を事前に知っておけば防ぐことや早期発見にもつながります。
次に、短頭種がかかりやすい病気を紹介します。
病気の種類によっては命にかかわってくる場合もあるので、飼い主は知っておくようにしましょう。
気管虚脱
気管虚脱は短頭種だけではなく、小型犬にもみられる病気です。
遺伝性の病気であり、厄介な病気でもあるので早期発見・早期治療が求められます。
気管虚脱とは、気管の一部がくっついている病気であり、最悪呼吸ができなくなってしまう危険性が高い病気です。
気管虚脱になってしまうと乾いた咳を頻繁にするようになる特徴はありますが、違う原因でも咳をするので、咳を頻繁にしているからといって気管虚脱ではない可能性もあります。
気管虚脱はレントゲン検査をすればわかる場合が多いです。
治療方法は気管支拡張剤が使用されることもありますが、手術することもあります。
鼻腔狭窄
短頭種は鼻が短くぺちゃんこなので構造的に鼻の穴が狭くなっていることが多いです。
鼻の穴が狭くなっていることを医学的に鼻腔狭窄と呼びます。
鼻の穴が小さいことはそれだけ鼻から吸い込む酸素の量が少なくなってしまうので、鼻呼吸だけでは十分に酸素を取り込むことができず、口で呼吸するようになります。
以前までは短頭種に麻酔をすると亡くなる可能性が高いと言われていました。
その理由は麻酔をかけているときは鼻で呼吸することはできますが、麻酔から覚めた時に鼻で呼吸することができず、呼吸困難になるケースもあります。
しかし、現在では鼻にチューブを入れることが多いので、安心して麻酔をかけることが可能になっています。
短頭種の代表的な犬種
短頭種と言われてもどのような犬種がいるのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。
次に、代表的な短頭種の犬種をいくつか紹介します。
そのため、短頭種に興味がある人や短頭種の犬を飼おうと検討している人は参考にしてください。
実は短頭種の人気犬種
短頭種の犬種は珍しいと思う人もいますが、意外な犬も短頭種に分類されることがあります。
チワワやマルチーズ、ポメラニアンは実は短頭種に分類されています。
チワワは小型犬のブームを起こした犬種でもあり、目が大きくて可愛らしいことが特徴的です。
マルチーズは世界最古の愛玩犬として有名であり、最も歴史のある短頭種でもあります。
ポメラニアンは活発で元気な性格の場合が多いので、飼いやすい特徴があります。
鼻ペチャが可愛い犬種
短頭種の特徴の一つでもある鼻ペチャの犬種はフレンチブルドックやパグ、ボストンテリア、シーズー、ペキニーズなどが人気です。
なかでもフレンチブルドックの知名度と人気が高く、鼻ペチャの犬種で思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
パグは顔がしわくちゃでブサ可愛い犬種です。
ボストンテリアは犬種の名前通り、アメリカのボストン原産の犬種となっています。
シーズーはラサ・アプソとペキニーズを交配させて誕生した犬種で、ペキニーズは昔から宮廷で可愛がられていた経歴があります。
長い歴史を持つ短頭種
犬にはさまざまな犬種がおり、なかには長い歴史を持つ犬種もいます。
昔から愛玩犬として飼われていた経歴がありますが、数が少なくどの犬種も希少犬となっている場合がほとんどです。
歴史が長い短頭種はチベタスパニアルや狆、ブリュッセルグリフォンなどが有名です。チベタンスパニアルは分けられている短頭種の基礎犬として有名です。
狆は日本原産の古代犬であり、徳川綱吉の愛犬としても有名です。
ブリュッセルグリフォンは害獣駆除に優れた能力を有している犬種ですが、ベルギー王妃の愛犬としても有名となっています。
小型犬以外の短頭種
短頭種と言えば小型犬を想像する人も多いと思いますが、実は中型犬や大型犬の短頭種も存在しています。
ブルドックやチャウチャウ、ボクサーなどが小型犬以外の短頭種として有名です。
ブルドックはフレンチブルドックを大きくしたような犬種であり、鼻ペチャ犬の基礎となっている犬種です。
また、牛と闘うために作られた犬種でもあります。
チャウチャウの特徴は何といっても青い舌を持っていることです。
誰もが気になる舌が青いことは現在でも判明していません。
ボクサーは狩りをすることに優れている犬種であり、ブルドックなどの先祖に当たると考えられています。
まとめ
短頭種は鼻が短く、ブサ可愛い表情である場合が多く、現在でも人気のある犬種と言えます。
見た目に特徴がありますが、ブサ可愛い顔のせいで他の犬種ではあまり見られない症状が出ることもあるので、
飼うのであれば飼い主も短頭種に対する知識を身に付けておくようにしましょう。
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