【猫の鼻水は病気のサイン?】鼻水の色や症状別で対処法を徹底解説

2020/11/29

目次

猫の鼻水の色で病気が分かる?

「猫の鼻水が止まらなくて心配…」という悩みを抱える飼い主さんもいるでしょう。
しかも、鼻水が「ピンク色」「緑っぽい」となればなおさら心配ですよね。

実際に、鼻水の様子は、猫に潜んでいる病気のサインとなることも。
まずは「猫の鼻水の色」から分かる病気のサインを見ていきましょう。

ピンク色の鼻水

鼻水がピンク色の場合、血液が混じっている可能性があります。
血液が混じる主な原因は、怪我や鼻炎の悪化が原因で鼻粘膜から出血していることがあげられます。
ピンク色の鼻水が止まらなく、慢性化している時には、鼻腔内腫瘍(びくうないしゅよう)といった病気も考えられるので病院に連れて行きましょう。

緑がかった黄色

緑がかった黄色の鼻水はが出る場合は、細菌やウイルスによる感染症、歯周病が考えられます。

最初は色に驚くかもしれませんが、これはあまり心配せずとも大丈夫です。
緑がかった黄色になるのは、真菌や細菌の死骸が鼻水に混ざって体外に出ている証拠。このような場合は様子を見てもいいでしょう。

その一方で、同時に猫の口臭がきつくなったり、鼻水の強い粘り、といった場合は歯周病に関連しているものもあります。
このような時は、病院に連れていってあげましょう。

透明の鼻水

透明でサラサラした鼻水が出る場合はこんな時です。
・アレルギー性鼻炎の初期症状
・ウイルス性鼻炎の初期症状(後に緑や黄色に変化)
・異物刺激によるもの

いずれにせよ、この状態ではそこまで心配するような症状ではないと言えます。
ですが、次第に鼻水の色が変化していくことも…。
例えば、鼻水の透明がピンク色に変化していった時には、循環血液量過剰というのも考えられます。

赤(鼻血)

赤色の場合は、人間と同じでいわゆる「鼻血」です。
突発的に、1日で治るような場合は怪我が考えられます。
ですが、鼻血が慢性的な場合は、ピンク色の時と同様に鼻腔内腫瘍(びくうないしゅよう)による鼻出血が考えられます。

猫の鼻水に伴う症状と原因


また、鼻水に伴う症状から猫にひそむ病気を見つけることもできます。
ここからは鼻水と合わせて確認しておきたい他の症状を見ていきましょう。

目やに

まずは「目やに」です。
目やにと鼻水が同時に出ている場合は、
・猫風邪(細菌やウイルスによる感染症)
・クラミジア感染症
・その他感染症

など多くの病気の可能性が考えられます。
目やにの発生が伴う病気の可能性は非常に多岐にわたるので、続く場合は一度病院で診てもらいましょう。

発熱

次に「発熱」です。
鼻水と発熱が同時に生じた場合は、細菌やウイルスによる呼吸器感染症が主に疑われます。
ですが、これだけで病気を確定することは難しく、素人では判断できません。

鼻水+発熱という症状も心配ですが、発熱により極度にごはんを食べなくなる猫もいます。
これに伴い栄養不足や脱水を起こす可能性もありますので、あまりにも猫がぐったりしている場合が急いで病院に連れていきましょう。

くしゃみ

次は「くしゃみ」を伴う場合です。
細菌やウイルスによる感染症にかかってしまった場合、猫も人間と同様に、鼻水と一緒にくしゃみをする時があります。
花粉やアレルギーなどの場合もくしゃみを伴います。

他の症状と比べて、重大な病気が隠れている可能性はやや低めなので、鼻水+くしゃみの時は少し様子を見てもいいかもしれません。

猫の鼻水が出た際の対処法や治し方


猫の鼻水が出ているのに、それを放ったらかしにするわけにはいきませんよね?
ここからは、鼻水が出ている時にどのような対処や治し方があるのかを紹介します。
まずはこれを実践してみましょう。

鼻水の拭き取り方

猫の鼻水を拭いてあげる時は、ティッシュなどで「優しく」拭き取るが基本となります。
目頭から鼻の方へ向かって拭くことで猫も嫌がりません。

また、鼻水は時間が経ってしまうと固まってしまうので、こまめに拭いてあげるようにして下さい。
鼻水が固まってしまいティッシュじゃ取れないという時には、塗れたコットンガーゼで固まった鼻水をふやかすと拭き取ることができます。

病院で診てもらう

飼い主と言えども、猫の病気に関しては素人です。
勝手な判断で病院に連れていかないことで、隠れた病気が進行し、猫もあなたも辛い思いをすることも考えられます。

猫の鼻水が止まらない、伴って体調が悪そうな場合は迅速に病院に連れていきましょう。
また、どんな症状だとしても、動物病院で獣医師さんに診てもらえれば、あなたの大きな不安も解消できます。
病院に連れて行く時には、その症状がいつからか、色や状態などはどうかをメモをしていくと便利です。

薬を出してもらう

動物病院に連れて行けばひとまずは安心しても良いでしょう。
猫ちゃんのために薬を処方された時は、用量・用法を守りながら、しっかり飲ませてあげて下さい。
猫は嫌がるかもしれませんが、根気強く飲ませ続けることが、その子のためにもなります。

まとめ

この記事では「猫の鼻水」について、色や伴う症状から分かる病気の可能性、そんな時の対処法などを解説しました。

猫の鼻水には、思いがけない病気が隠れていたり、反対に心配しすぎて病院に連れて行ったけど些細なことだったということもあります。

ですが、何もせずに後悔するような結果になるのが一番いけません。
些細な症状でもあなたが不安を抱えたり、猫が辛そうであれば病院に連れていってあげましょう。

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