【これで安心!】猫の血尿の原因とは?病気の可能性や治療費について
2021/02/15
目次
猫の血尿の原因は病気?
飼っている猫が急に血尿をしてしまったら、とっても心配ですよね。
猫は犬よりも泌尿器系の病気が多く、「血尿が出た!」と動物病院に来る猫も少なくありません。
しかも猫は尿の回数がとても少ない動物で、発見する頃にはひどい症状になっていることも多いんです。
そんな猫の血尿の原因は病気だけではありません。どういった原因があるのか、実際に血尿になってしまった時の対処法や予防策をご紹介します。
原因①腫瘍
1つ目の原因は尿路に腫瘍ができるためです。
尿路とは腎臓・尿管・膀胱・尿道の総称で、尿が作られ出ていくまでの道です。
この尿路のどこかで細胞が異常に増殖すると腫瘍が発生し、尿路の細胞を壊して増殖を続けるので出血してしまうといわれています。
猫は犬と比べて腫瘍はできにくいと言われていますが、稀に腫瘍が発生します。
血尿の原因の中では可能性が低いものでも、一応知っておけば早期発見できるかもしれません。
原因②膀胱炎や尿道炎
2つ目の原因は膀胱炎や尿道炎です。
膀胱炎や尿道炎は、膀胱あるいは尿道にて炎症が起こった症状の全般を示します。
特に膀胱炎には「細菌性膀胱炎」と「特発性膀胱炎」があり、どちらの場合でも血尿が出てくる可能性があります。
〈細菌性膀胱炎〉
尿が出る尿道口から細菌が入ってしまい、尿道口の奥の尿道や膀胱で増殖した細菌が粘膜を傷つけて血尿が発生します。
それから、ある細菌は尿の成分を変化させて”ストルバイト”という結晶を作り、その結晶によって尿道が傷つけられ血尿が発生する場合もあります。
〈特発性膀胱炎〉
原因不明なことが多く、尿検査や血液検査をしても細菌などが検出されないという特徴があります。
尿をするときに痛がっていたり、尿切れが悪い、頻尿などの症状も現れます。
原因③尿結石
3つ目の原因は尿結石です。
「尿石があります」と言われると石ころのようなものを想像してしまいますが、大きなものから顕微鏡でなければ見えない微細なものまで、その大きさはまちまちです。
大きくないから大丈夫というわけではなく、小さなものでも尿道を通る際に粘膜を傷つけて血尿を発生させることがあります。
また、この尿石が尿路をふさいでしまうことを尿結石と言います。
尿路をふさいでしまうほどの大きさの尿石はなおさらダメージが大きいので、血尿へと発展しやすいです。
それに尿結石になると尿が出ない・激しい腹痛といった症状が発生し、そのままにしておくと急性の腎障害から最悪の場合死に至ることもあります。
猫の血尿の治療費
血尿になってしまったら、とにかく病院に連れていきましょう!
血尿での診療費は平均8,500円ほどで、2~3回の通院で治るケースが多いです。
年間だと、約2万円支払うことになります。
しかし、血尿の原因・病気によっては診療費が高くなることもあります。
症状がひどくなるほど、以下のような高額な検査・治療が必要になるので早期発見を心がけましょう。
超音波やレントゲン:4,000円程度
血液検査:7,000円程度
猫の血尿の対処法
血尿の原因・症状・診療費についてお話してきましたが、できるだけ日常生活で予防策をしてあげたいし、もし血尿をしてしまった場合でも、猫が痛くないようなるべく緩和する方法を知りたいですよね。
ここからは血尿になる前に普段から気を付けられる予防策と、実際に血尿になってしまった場合にすべき対処法をご紹介します!
猫を3頭飼っている私自身が効果のあった方法をお話しするので、猫飼いさんはぜひ試してみてください!
水分を摂らせる
尿を循環させるのに必要なのは水分です。
猫は飲水量が少ない動物なので、尿の濃度が上がって、病気にも繋がりやすいと言われています。
この症状を防ぎたい場合は、猫に少しでも多く水を摂らせるように工夫しましょう。
私が実際に試して効果があった水分の摂らせ方はこの3つです。
②水ではなくぬるま湯を飲ませる
③キャットフードに水をかけてふやかして食べさせる
冷たい水が嫌いなのか、冬はとくにぬるま湯だとごくごく飲むのでおすすめです。
すぐに病院へ
血尿が出たら体のSOSなので、すぐに動物病院へ行きましょう。
猫の1日の尿の回数は2~3回ととても少なく、血尿を発見したころには随分とひどい症状になっていることが多いです。
尿をしているところを毎回見るのは無理だと思いますが、できるだけ尿をチェックしてメモや記録などを残しておくと、動物病院へいざ受診となった時もスムーズに診療が進みます。
「あれ?今日おしっこしたかな?」と思い始めたら、チェックするように心がけてみてください!
トイレの清潔さを保持する
膀胱炎などで血尿や痛さに襲われると、トイレへ行くこと事態を拒むことがあります。
尿が出ないし、痛い思いをする場所と認識してしまうからです。
尿の臭いや汚い見た目は、トイレを強く認識してしまう原因になるため、トイレをいつでも清潔にしてあげましょう。
多頭飼いの家ではとくに汚いと思っていない状態でも強い臭いがしたり、汚れていることがあるので、積極的にお掃除するようにしてみてください。
猫の尿がピンク色の場合も血尿?
猫が健康な時の尿は薄い黄色です。
血尿になると、大きく分けてピンク色とあかっぽい茶色になります。
「ピンク色だから血尿じゃないよね?」と思う飼い主さんもいらっしゃいますが、ピンク色も血尿です。
尿結石や膀胱炎が疑われますので、早めに病院を受診しましょう。
もし薄~い色で区別がつかないというときは、猫のおしっこの終わりを見てみてください。
血は尿より重いため、おしっこの終わり頃に出てくるそうですよ。
まとめ
2.血尿の診療費は年間約2万円
3.対処法は、水を飲ませる・病院へ連れていく・トイレを清潔に保つこと
4.尿がピンク色の場合も血尿なのですぐに病院へ!
血尿の原因は意外と多く、検査してもわからないことがあります。
そのため、普段からできる予防策をしっかりして、実際に血尿になった時でもすぐに動けるように準備しておきましょう!
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