【要注意!】猫の骨折の原因とは?骨折を見極め方や治療・予防法など
2022/03/08
目次
猫の骨折の原因とは?
猫は人と同じように骨に強い衝撃が加わることで骨折してしまうことがあります。
次に、猫が骨折してしまう原因を紹介します。
知らない間に猫が骨折してしまったのであれば下記に紹介している原因に当てはまるものがないかを確認しましょう。
ベランダから落下する
ベランダなどの高い場所から落下してしまうと猫も骨折することがあります。
猫は落下時の衝撃を緩和することに優れている体の構造になっていますが、耐えられる衝撃にも限度があります。
普段からマンションやビルなどのベランダに出ているのであれば誤って落下している可能性も充分考えられます。
そのため、高層マンションに住んでおり、知らない間に骨折して帰ってきたのであれば落下による骨折である可能性が高いです。
もし、落下して骨折したのであれば内臓なども破損している可能性があるのですぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
低い場所から落下する
落下することで骨折してしまうのは高い場所から落ちた時と考えてしまいがちですが、低い場所からの落下の方が骨折しやすいです。
特に、室内で飼われている猫ほど低い段差で骨折してしまうことがあります。
その理由は運動不足も関係していますが、落下した瞬間から着地するまでの時間が極端に短く、十分な着地体勢をとることができないからです。
そのため、ソファーのふちやバスタブなどの高さからの落下の方が骨折のリスクが高く、逆にタンスなどの高さからの落下では骨折することはほとんどありません。
子猫がケージで骨折する
子猫はケージで骨折してしまうことがあります。
子猫は好奇心旺盛でもあるため、さまざまな危険から子猫を守るためにケージ内で飼われることが多く、飼い主も安心してしまいやすいです。
しかし、安全のためのケージが逆に骨折の原因となることもあります。
子猫はケージに上ってしまうことが多く、この際に網の隙間に足が引っかかってしまい、無理な格好で骨折してしまったり、着地体勢が取れないまま落下してしまうこともあります。
そのほかにもカーテンなどにのぼり、そこから落ちることで骨折することもあるので、注意しましょう。
猫の骨折の見極め方
猫が骨折しているかどうかを確認することができれば素早い対応をすることができますが、なかなか見極めることは難しいです。
猫は骨折すると物陰に隠れていたり、食欲や元気がなくなる場合が多いです。
そのほかにも体に触れられることに嫌がったり、トイレでの排泄の格好が不自然になりやすく、足を引きずるように歩くようになります。
最後の足を引きずることは骨折していることを確認しやすいですが、物陰に隠れたり、元気や食欲がないだけでは骨折を疑わない場合も多く、発見が遅れてしまいやすいです。
普段から猫の様子をよく確認し、少しでもいつもと違う部分があると感じるのであればより注意深く観察しましょう。
元気がないことや食欲がないことは骨折以外が原因でもあるので、病院で詳しく検査してもらうようにすることをおすすめします。
猫の骨折の治療法
猫が骨折してしまったのであれば治療する必要があります。
治療が早ければ早いほど完治までの期間を短くすることもできます。
次に、猫の骨折の治療方法について詳しく紹介するため、どのような方法で骨折を治すのか知りたい人は参考にしてください。
創外固定法
創外固定法とは、ネジ付きの金属製のピンで皮膚の外から骨を固定する方法であり、一般的な治療方法でもあります。
皮膚などを開いて治療することがないので、完治までの期間が短く、猫にも負担がかかりにくい治療法と言えます。
そのため、体力がない子猫や老描に対して適用されることが多いです。
新しい骨が生成されやすいメリットもあり、骨折による運動不足の影響も極力小さくすることが期待できます。
強い骨ができる治療法でもあるため、再び骨折してしまうリスクを下げることもできますが、固定しているピンが外からでも見えてしまうデメリットがあります。
プレート法
プレート法の治療は骨折した場所を開き、金属の板で固定する方法です。
メリットは手術したその翌日には歩くことができることと骨折した骨を元の形に生成しやすいことです。
デメリットは骨が生成されるスピードが遅く、新しくできた骨の強度も低いので、再び骨折してしまうリスクが高いことです。
最悪プレートが折れてしまったり、外れてしまうリスクもあります。
金属製のプレートは骨が再構築された後も取り除くことはないため、その後も体の中に入ったままとなります。
副子固定法
副子固定法とはギプスで固定することです。
一見原始的な治療法と感じてしまいやすいですが、意外と治療法としては優れています。
副子固定法のメリットは治癒速度が速いことと強い骨が再構成されることです。
一方デメリットは元の形の骨になりにくいことや子猫の時にしか使用できない制限があることです。
強く固定しているわけではないため、骨が再構成される際に元の形にはなりませんが、子猫であれば自然と元の形に近づいていく傾向があります。
髄内ピン法
髄内ピン法は骨髄部分に金属のピンを通し固定する方法です。
骨折部分を支えることはできますが、固定する力が弱いのでギプスを装着するようになります。
骨折部分を開く方法と開かない方法があり、開かなければ傷や骨折の治りも早いメリットがあります。
開いてしまうとあまりメリットになることは少なく、回復するスピードも遅くなってしまいます。
ギプスを使用しても他の治療法による固定力よりも弱いというデメリットがあります。
猫の骨折の予防法
猫はさまざまな原因で骨折してしまいます。
しかし、予防法を行っていればある程度骨折してしまうリスクを下げることができます。
次に、猫の骨折を予防する方法をいくつか紹介します。
過去に骨折をしてしまった経験がある場合やたびたび骨折しているのであれば参考にしてください。
落下事故を防止する
骨折をしてしまう原因の大半が高い場所からの落下事故です。
特にマンションなどの高層に住んでいるほど落下事故は多くなってしまいます。
転落事故を防ぐためにも窓の開けっぱなしはしないようにしたり、転落防止のグッズを活用しましょう。
飼い主は高い場所に住んでいる自覚がありますが、猫は高い場所で生活している自覚がないため、そこまで高さがないと思って開けられた窓から飛び出てしまうこともあります。
また、ベランダなどがある場合も落下してしまう可能性が高いため、基本的にベランダなど転落しやすい場所には移動できないようにしましょう。
猫を外に出さない
猫を外に出さないようにすることも骨折予防になります。
外に出れば落下事故はもちろんですが、交通事故に巻き込まれてしまうリスクが高まってしまいます。
そのため、放し飼いにしていればそれだけ骨折してしまうトラブルに巻き込まれてしまいやすくなります。
猫に骨折させないためには室内飼いにして、極力室内で飼育するように心がけましょう。
以前までは放し飼いで急に室内飼いに慣れさせることは難しく、猫もストレスを感じやすくなるため、できるのであれば子猫の時から完全室内飼いをすることをおすすめします。
猫が骨折した場合の治療費
猫が骨折した際の治療費はいくら程度になるか知らない人も多いのではないでしょうか。
しかし、どのような原因で骨折してしまうかわからないため、どの程度治療費が必要になるかは知っておいて損することはありません。
骨折の治療費は骨折の具合や治療法によって変化しますが、治療・入院・薬代・検査など一式まとめて10~30万円程度かかる場合が多いです。
過去には80万円程度の治療費になってしまうこともあり、骨折してしまうと余計な費用がかかってしまうことは把握しておきましょう。
まとめ
猫はさまざまな理由から骨折してしまう可能性があり、落下した際や交通事故による骨折が多いです。
治療法は骨折の具合によって変わり、いくつかの治療法があるため、それぞれのメリットとデメリットも把握しておきましょう。
骨折してしまうと猫は痛く苦しい思いをしてしまうため、骨折する原因をできるだけ少なくしていかに骨折してしまうような場面にならないように気を付けることが大切です。
飼い主にとっても骨折の治療費は経済的に痛手となってしまいやすいです。
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