愛犬にバナナは大丈夫!3つの注意点とおすすめおやつレシピ4選

2020/03/21

目次

【結論】犬にバナナは与えても大丈夫!

おいしくて、栄養も豊富に含まれているバナナ。愛犬にもこのおいしさを分けてあげたい、しっかり栄養をとってエネルギーチャージしてほしいと思うことがありませんか?けれど、犬にバナナを与えても大丈夫なのか、犬がバナナを嫌いということはないか心配になることもあるかもしれません。基本的に犬にバナナをあげても大丈夫ですが、注意点が3つあります。バナナを使ったおすすめのおやつレシピと合わせて紹介します。

愛犬にバナナを与えるメリット


愛犬に食物アレルギーがなければバナナを与えても問題なく、むしろメリットもあります。愛犬に果物の栄養素を与えてあげられるうえに、腸内環境や血圧などの改善にも期待できるのです。バナナをおいしく食べてくれる犬なら、健康のために積極的にバナナをあげたくなりますね。具体的にどのようなメリットを得られるのか、解説していきます。

①豊富な栄養素

栄養価が高いバナナは、人間が食べても長時間パワーを持続できる果物です。ブドウ糖や果糖など多種類の糖質が含まれているため、長時間に渡って元気でいられるのです。愛犬にも、運動する前にバナナをあげると途中でバテずに遊んでくれるでしょう。

ビタミンやミネラルが豊富なのも、バナナの特徴です。エネルギーの代謝に必要なビタミンB群をはじめ、抗酸化効果を持つビタミンCも毎日の元気に欠かせません。ビタミンBの一種である葉酸も含まれ、細胞の代謝に働きかけてくれます。

ミネラル類では、カリウムが免疫力を保つために働き、マグネシウムは骨や歯を形成する栄養素です。血液や筋肉を作るたんぱく質が多く含まれている点も見逃せません。

②便秘予防や腸内環境に良い

便秘になったとき、バナナを食べたことがありませんか?バナナは繊維質の多い果物でもあり、便秘の予防や改善に役立ちます。食物繊維が脂質や糖質を体外に排出してくれるので、お腹の中に余分や糖分や脂肪分が溜まりにくくなるのです。この状態が続けば、腸内環境が良くなってくるでしょう。

愛犬の健康は、便の状態で判断することもできます。腸内環境が整って便の状態も安定してくれば、飼い主としても安心できるのではないでしょうか。

ただし、食物繊維は摂り過ぎると逆効果になることもあります。かえってお腹を壊してしまう可能性もありますから、バナナをあげる量やタイミングには気を付けることが大切です。

③血液や血圧調整に良い

バナナには、血液の流れや血圧の調子に関係する栄養素も含まれています。例えば葉酸は、赤血球を生産するために欠かせないビタミンB群です。貧血を予防するのにも、葉酸が役立ちます。葉酸は腸内細菌によって生成されますが、その量は十分とは限らないため食べ物から摂取しておいたほうが安心です。

カリウムとマグネシウムは、心臓の健康を守るために重要なミネラル類です。余分な塩分を排出する役目を持つカリウムは、むくみを予防したり血液をサラサラに保つ効果があります。血液がドロドロになって血管が詰まったりしないように、血液はサラサラにしておいたほうが健康的です。

マグネシウムにはビタミンBのようにエネルギー代謝のためにも働くのですが、血圧の調整にも役立ちます。このように、バナナには様々な種類の栄養素がバランスよく含まれている点が魅力的なのです。

愛犬にバナナを与える時は、これに注意!


どんなに栄養が豊富で健康に役立つ果物だとしても、バナナを愛犬に与えるときには注意しておかなければならないことがあります。どのような点に気を付ければよいか、見ていきましょう。

①愛犬の大きさにあった適量を与える

バナナには犬が中毒症状に陥るような成分は含まれていないものの、与える量には注意が必要です。愛犬が喜んで食べるからといって、あげ過ぎると健康に害をおよぼす可能性があります。バナナはおやつと考えて、1日の必要摂取カロリーの20%以内に抑えるようにしましょう。

また、愛犬の体のサイズに合った量のバナナを与えることが大切ですから、小型犬・中型犬・大型犬それぞれに合ったバナナの適量も紹介します。

小型犬

小型犬は、成犬で4kg程度までのサイズの犬を指します。食事以外におやつとして与えてもよいカロリーの範囲は、63kcalほどです。1本120gのバナナの場合、カロリーは約86kcalとなります。それなら1/3本くらい与えてもよいかと思うかもしれませんが、やや少なめの1/2本に抑えておくのが適量です。70g程度、計ってあげてもよいでしょう。

中型犬

中型犬は、成犬で10kg程度までのサイズの犬を指します。おやつとして与えてもよいカロリーの範囲は、120kcalほどです。バナナは、1本まるごと与えても大丈夫です。重量にすると、150g弱が許容範囲となります。

まるごと1本といっても、皮は必ず剥いてあげてください。また、体調や気分によっても与える量に気を付けることが大切です。あくまでも補食のおやつですし、様子を見ながら少しずつ与えることをおすすめします。

大型犬

成犬で25kgくらいまでの大型犬ともなると、食事の量も多くなります。それに比例しておやつの量もたくさんあげてよいように思えるかもしれませんが、許容カロリーの範囲を超えないことが大切です。250kcalまでを目安として、バナナは2本程度まで与えても大丈夫です。

ただし、バナナ2本は人間にとっても多めのおやつ量といえます。許容範囲とはいえ、あげ過ぎないように気を付けてください。

②皮を与えないこと

バナナの皮は、消化が良くありません。愛犬に与えるときは、必ず皮を剥いてあげてください。硬くてのどに詰まらせてしまったり、腸に詰まって腸閉塞になる恐れもあります。農薬や消毒薬が残留している心配もあるため、皮ごと小さく切って与えるのもやめておきましょう。

日頃からバナナを与える習慣をつけていると、家の中に置いておいたバナナを愛犬が勝手に食べてしまうかもしれません。硬い皮を飲み込もうとして、息を詰まらせてしまったら大変です。皮を剥いた後も、のどに詰まらないように小さくカットしてあげるのが安全です。

③アレルギーに注意

犬によっては、バナナに食物アレルギーがあるかもしれません。元々バナナにアレルギーを持っていなくても、急にアレルギーになる可能性もありますから、少しずつ与えることをおすすめします。特に、初めて与えるときは注意して様子を見てください。

バナナを食べた後、湿疹・発疹・皮膚のかゆみや腫れ・軟便・下痢・嘔吐などの症状が出たら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。動物病院では、アレルギー検査を受けることもできます。アレルギーのある食物でも少量なら大丈夫な場合もあり、獣医によく相談することが大切です。

バナナを使ったおすすめレシピ4選

ここで、バナナを使った愛犬におすすめのレシピを4つ紹介します。バナナをおやつに与えてよいからといって、バナナチップスやバナナケーキのような市販の加工品は油分や糖分の摂り過ぎにもなりかねないため、手作りのおやつをおすすめします。

1.バナナヨーグルト

POINT

バナナの栄養に加えて腸内環境の改善に役立つヨーグルトが合体すれば、最強です。ヨーグルトには脂肪分が含まれていますから、ほんの少量を使うようにしてください。バナナ20gに対して、無糖タイプのプレーンヨーグルト小さじ2の比率をおすすめします。

作り方は、バナナを小さくカットした上にプレーンヨーグルトをかければ出来上がりです。口当たりがなめらかで、食が進まないときなどにもよいでしょう。ヨーグルトをあげるときは、愛犬に乳製品アレルギーがないかどうかにも注意してください。

2.焼きバナナチップス

POINT

市販品でよくあるバナナチップスは油で揚げてあるのでおすすめできませんが、手作りで焼いただけのバナナチップスなら安心です。

バナナの皮を剥いたら3mm程度に薄切りにして、キッチンペーパーの上に重ならないように並べます。網の上に乗せて、130度に熱したオーブンで30分前後焼いてください。こんがりした焼き色がつき水分が飛んだら、オーブンに入れたままで冷まします。熱がとれたら、オーブンから取り出して出来上がりです。愛犬には、熱が完全にとれた状態で与えてください。

3.米粉のバナナパンケーキ

POINT

パンケーキは、愛犬のお誕生日などにもおすすめのレシピです。米粉と豆乳で作れば、小麦アレルギーや牛乳アレルギーがある愛犬にもあげられます。パンケーキを焼くときにオリーブオイルを使用しますが、油を使いたくないときはテフロン加工などのフライパンを利用すれば焼きやすいでしょう。

米粉100gを用意したら、粉をふるったところに無調整豆乳150gを加えます。ダマができないように混ぜて、3mmくらいの角切りにしたバナナ120g(約1本)を混ぜ込んでください。ゴムべらを使って、さっくりと混ぜるとふっくらした焼き上がりのパンケーキになります。

フライパンに少量のオリーブオイルを敷いて熱したら、パンケーキ生地を10cmくらいの円形になるように流します。パンケーキのサイズは、愛犬が食べやすそうなサイズでOKです。あまり大き過ぎるとのどに詰まらせてしまう心配があるので、注意してください。

中火から弱火で3分ほど焼くと、表面がぷつぷつと泡立ってきます。そこでひっくり返して、さらに2分ほど焼きましょう。焦がさないように気を付ける必要がありますが、中までしっかり火が通っているかどうかもチェックしてください。焼きあがって粗熱がとれたら、出来上がりです。

4.バナナクッキー

POINT

バターも卵も使わず、オリーブオイルと小麦粉で作るクッキーです。愛犬に小麦アレルギーがある場合は、米粉で代用してもよいでしょう。

完熟したバナナ2本の皮を剥いたら、フォークでつぶして小麦粉200gを加えます。さらにオリーブオイル大さじ1を加えて全体をさっくり混ぜたら、まとめた生地をラップに包んで冷蔵庫で30分寝かせてください。

クッキー生地がしっとりまとまったら、冷蔵庫から取り出して麺棒で伸ばします。好きな形に切り抜いたら、天板に並べて160度のオーブンで35分焼いてください。このとき、余熱は必要ありません。焼きあがったら、オーブンの中で冷まして完成です。

最後に

甘くておいしいバナナをおやつにもらえると、愛犬は喜んでもっともっとと欲しがるかもしれません。体に良いとはいえ、糖質の摂り過ぎは肥満につながるので、あげ過ぎには注意しましょう。アレルギーにも要注意で、体調が悪いときや食べたくなさそうなときに無理に与えようとするのも避けておくことが大切です。おやつに適量のバナナで、愛犬の健康を考えてあげましょう。

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