【要注意】猫にアロマは絶対にNG!?命に関わる理由とは?

2022/04/21

目次

猫にアロマは絶対NGの理由

コロナ禍でストレスが溜まることが多い現在、アロマで心も体もリラックスしようと考えている方も多いでしょう。

自宅内で常にアロマを焚いている方も多いかと思うのですが、猫と一緒に暮らす上で注意しなければならないことがあります。

また猫にアロマは絶対にNGということも言われていますので、その理由についてご紹介します。

体を舐める習慣を持つ猫

アロマを焚くと室内中にアロマの香りが充満しとっても癒されますよね。

ということは一緒に暮らしている愛猫の体にもアロマの微量な成分がぴったりと付着するということになります。

そもそも猫は自分の体を舐める習性があるため、鼻から吸収されるだけでではなく、口からも体に取り込まれてしまうのです。

そうすると猫が口にしてはいけない成分も一緒に体内に取り込んでしまうということもゼロではないため、猫と一緒に生活している場合はアロマは使用しないことが安全と言えるでしょう。

嗅覚が優れている

猫は、動物上の分類が肉食動物です。

見た目は愛らしいですが、野生の猫たちは新鮮な肉を獲物に選びます。

腐った肉は体に悪影響を及ぼすので、猫は悪い肉かどうかを選別しなければいけません。

自然で生き抜くため「腐った肉はNG、新鮮な肉を食べよう」という術が見に付いたことで発達したのが嗅覚なのです。

人間が良い香りと感じたからといって、それが猫にも同じように感じ取れるかは疑問に思います。

そのため、猫は人間よりはるかに香りに敏感な動物と言えます。

ということはアロマの香りは猫にとって「謎めいた香り」となり、嗅いでいるだけでストレスになってしまうことも

過度な香りは猫には刺激が強い

単に「香りを楽しむだけ」というアロマだとしても、油断は大敵。

猫はクンクンと香りを嗅いだときに、体内に成分を吸収するので、毎日アロマを嗅いでしまうと、少しずつ成分が取り込まれていきます。

人間にとっては優雅な香りと思えても、猫には刺激が大きい物です。

身体に害を及ぼす可能性が大きいですし、慣れない強い香りには猫はストレスをためてしまうことを考えなければいけませんね。

人間に効果的なアロマも猫には有害

アロマは化合物を含んでおり人工的にブレンドされています。

ということは、猫の体内に入るとよくない成分も含まれているということになりますね。

飼い主さんと愛猫が一緒の空間にいるとき優れた嗅覚、体を舐める習性などがある体質の猫の方が体内に入り込みやすくなってしまいます。

一般的には健康や美容効果があるアロマでも人間と猫では違うという意識を持たなければ愛猫を守れないかもしれませんね。

肝臓の病気になる可能性もある

猫が苦手とする成分が体内に入り込んでしまうため、猫の肝臓への負担が増えます。

愛猫の体重や体調・年齢などがあるので一概には言えませんが、ほんの少しのアロマでも猫の体への影響は大きいです。

次第に肝臓の病気になるかもしれないことを頭に入れておいた方がいいかもしれませんね。

香りを吸収しやすい薄い皮膚

人間も動物も皮膚には刺激をシャットアウトし体を守る機能が備わっています。

基本的に、外部とふれ合い異物をバリアする表皮と表皮の下にあって肌を構成する真皮、もっとも内側にあってクッション材になっている皮下組織と皮膚公造は三層からなっています。

猫の表皮は人間に比べるとかなり薄く、人間も半分もないと言われているほど。

被毛に覆われているのでそんな風に思えないかもしれませんが、猫の皮膚はかなりデリケートな構造になっているので、アロマの香りが少量でも空気中にある微々たる成分が猫の体に付着して皮膚から体内に浸透していくでしょう。

取り込まれた有害物質を解毒できない

猫の体内には植物を消化及び分解するという解毒作用、グルクロン酸抱合の能力が備わっていません。

そもそも肉食動物なので植物の有害物質を解毒作用がないのです。

アロマは香りなので、猫が直接触れなければいいと思うかもしれませんが、実際には鼻から体内に侵入し、粘膜や血管を通じて猫の体内に運ばれます。

しかし、人間のように解毒して排出する機能はないので、有害な物質も蓄積されていくことに。

そうなると、蓄積された成分の猫の肝臓を脅かすようになり、体に大きな負担がかかることになります。

結果、過敏反応を起こす量の有害物質となってしまうため、中毒症状を引き起こす危険性が出てきてしまいます。

特にオレンジ系のアロマは気をつけよう

アロマにはさまざまな香りがあり、猫にとっては特にオレンジ系のアロマは要注意です。

オレンジ系のアロマには「リモネン」という成分が入っており、猫にとってかなり有害作用を引き起こすことが発見されています。

また、「ピネン」という成分にも過剰に反応し、この2種類はシトラス類の精油とパインの精油に最も含まれていると言われているため、猫にはアロマ全般使わないことをおすすめしますが、特にオレンジ系のものには注意しましょう。

猫がアロマオイルを嗅いだ時の症状

猫が誤ってアロマオイルを嗅いでしまった時にはさまざまな症状が出ることがわかっています。

ここでは、どのような症状が出るのか部位別にご紹介していきます。

皮膚の症状

中毒症状には皮膚の異常も認められており、主に皮膚の赤みや痒み、腫れ、炎症などが見られることがあります。

いつもと違った皮膚症状が見られ、アロマを使用していたらアロマオイルを嗅いだことによる症状の可能性が高いため、悪化する前に受診するようにしましょう。

目の症状

猫がアロマオイルを嗅ぎ、中毒を引き起こした場合、「流涙(りゅうるい)」や「まぶしがる」などの症状が見られることがあります。

流涙とはその名の通り、涙が溢れるように出る症状のことです。

グルーミングを介して誤って目にオイルが入ってしまうと「角膜潰瘍」ができる可能性もあるとのこと。

角膜潰瘍とは、角膜の組織が深く損傷してしまう病変のことで強い痛みを伴います。

その他の症状では死亡ケースも

アロマによる中毒症状は他にもたくさんあり以下のような症状が報告されています。
・下痢、嘔吐
・失禁
・元気がなくなる、食欲不振
・低体温
・筋肉の震え
・抑うつ状態
・口腔粘膜の炎症、よだれ
・肝臓の数値があがる
・死亡
他の薬物などで発祥する中毒症状と似ており、最悪の場合死亡する恐れもあります。

同居家族が複数いる場合は、猫にアロマは絶対ダメということを周知しておきましょう。

また、これらの症状はアロマ成分を取り込んでからすぐに発症するわけではなく、2~8時間ほどで起こることもあるのですが、数年間かけて体内に蓄積し、肝不全を起こすこともあると言われています。

猫飼いにはアロマのお風呂がおすすめ

猫にはアロマは禁物とわかっていても、癒しを求めている方はどうしても使いたい場面もあるでしょう。

そんな時はアロマのお風呂がおすすめです。

しかし、お風呂場にアロマの成分が残ることになるので、日頃から猫が出入りしないことが原則です。

バスタブでアロマに癒される

バスタブに入れるアロマの量は、全身が浸かるお湯(約200ml)に1滴から5滴ほどが安全です。

半身浴で1滴から3滴くらいが目安。

お風呂だけでもリラックス効果が高いですが、アロマが加わることで相乗効果が期待できますよ。

ただ、バスタブで愛猫をシャンプーする場合はしっかり洗剤で洗い流しアロマが残らないようにしておきましょう。

部分浴なら手軽に楽しめる

忙しいしバスタブには浸からないという方もいるでしょう。

そんな方は部分欲が安全でおすすめです。

作り方は洗面器やバケツにお湯をはり、精油を1~2滴たらすだけ。

手の手首部分まで浸すと上半身を、足であればくるぶしまで浸すと全身が驚くほどあたたまります。

体調がすぐれないときに全身浴をすると体力が奪われてしまいますが、部分欲であれば手軽なのもメリットですよね。

負担を減らしながらも血行をよくしてくれるでしょう。

注意点としては、愛猫に触れる前にしっかり洗い流すようにしてください。

まとめ

今回は猫とアロマについてご紹介してきました。

人間にとっては癒しの香りでも、猫にとっては絶対NGだということがわかりましたね。

初めて知ったという方もいると思うので今回この記事を読んで頂いて方で猫を飼っている家庭はすぐにアロマを使用するのを辞めてお風呂で使用するようにしましょう。

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