【初心者必見】猫の健康診断とは?検査の必要性や費用・頻度など

2022/02/19

目次

猫の健康診断の必要性は?

動物の健康診断はお金がかかるというイメージから、異常がなければしなくて大丈夫と思っている飼い主さんが多いのが現状です。

ですが、健康診断は不調がない時にこそ実施して欲しいのです!

健康な数値を知り、変動がないかを定期的にチェックすることで異常があった際の早期発見に繋がります。

猫は弱みを見せず、症状を隠す動物です。

飼い主さんが症状に気づく時には重症化していることも多いため、日頃から定期的な健康診断を受けておくことが必要だと言えます。

猫の健康診断の費用

猫の健康診断の費用は一般的な内容で受けた場合とオプションに分けられます。

動物病院によって異なりますが、一般的な検査項目のみであれば、目安は5,000円~10,000円程度でしょう。

一般的な検査以外に心配なことがある場合やもっと詳しく調べたい場合、オプションの検査を追加することがあるのですが、必要な検査は年齢や健康状態によって異なるため、先生としっかり相談しながら決めるようにしてください。

オプションごとの費用も病院によって異なり、詳しく調べる場合は20,000円~35,000円くらいが目安となるでしょう。

猫の健康診断の頻度

猫の健康診断を受ける頻度は、猫の年齢によって変える必要があります。

そこでここでは、年齢別に健康診断の頻度について詳しく解説していきましょう。

幼猫の受診頻度

幼猫は1歳未満の猫のことを言いますが、この時期の猫は体力がなく抵抗力も低い傾向にあります。

そのため、成猫であれば何にもない病気でも幼猫にとっては命取りになることも。

そうならないようにするためには、簡単な検査でいいのでこまめに健康診断を受け、感染症にならないために予防接種も受けておくようにしてください。

成猫と高齢猫の受診頻度

成猫は1歳~6歳の猫で、年に1度の健康診断を受けるようにしてください。

また、高齢猫は7歳以上なのですが、特に10歳以上になるとさまざまな病気を発症しやすい傾向にあるため、半年に1度の健康診断が理想です。

成猫であっても、持病がある猫は健康状態が良くない時には小まめに健康診断を受けることをおすすめします。

猫が健康診断を受けるタイミングは飼い主さん次第になるので、飼い主さんがきちんと時期を決めて健康診断を受けた方がいいでしょう。

健康診断のためだけに時間がさけないと思う場合は、予防接種は年に1回受けることが望ましいため、そのタイミングで一緒に健康診断を受けると何度も病院に行かなくてもすみますよ!

猫の健康診断の内容

猫の健康診断の大切さや費用・タイミングなどについて前述してきましたが、実際、どんな検査をするのか気になっている方も多いかと思います。

ここでは、猫の健康診断の内容について詳しくご紹介していきます。

検査内容①:触診

まずは、触診です。

猫の全身状態を触って確かめることで異常がないか見つけることから始まります。

目や耳の状態、歯石や口内炎がないか、脇や首、ひざの関節、リンパ節の腫れなど、直接手で触りながら観察していきます。

目ヤニがあれば結膜炎、口臭は腎臓病の疑いがあるので、細かくチェックし、続いて聴診器をあて、心臓の音を聞きます。

検査内容②:便・尿検査

動物にとって便と尿は、健康のバロメーターで検査する上で非常に重要なものです。

この検査をすることによって、膀胱や腎臓などの泌尿器系や糖尿病などを発見することができます。

便に関しては自宅で採取したものを当日に渡すことになると思うのですが、猫の場合、自宅で尿を採取するのはなかなか困難。

そのような場合は、病院で採取することもできるので予め先生にお願いしておきましょう。

検査内容③:採血

全身状態を調べる上で、触診の他に大切なのが血液検査です。

結束バンドで血管を浮き上がらせてから、採決を開始。

採取した血液が専門機関に回され、器官系をみる「血液化学検査」と、血液中の細胞数をカウントする「完全血球計算」を行います。

高齢の猫の場合、甲状腺機能亢進症など、ホルモンの働きに関する病気も発症しやすくなるのですが、甲状腺の検査は基本の血液検査に含まれていないので、オプションで追加することが可能。

血液検査は外部に委託することが多いため、結果に2日~1週間かかります。

検査内容④:レントゲン

続いてレントゲンなのですが、猫の場合、基本検査に含まれていないことが多いので必要な場合はオプションで追加してもらいましょう。

レントゲン室に入り、台に乗せ胸部と腹部のレントゲンを撮影します。

獣医師と看護師が体を固定し、仰向けと側面の2方向から撮影。

撮影された画像をもとに、心臓や肺、腎臓、肝臓の位置、大きさ、異常がないかなどを確認します。

10歳を超えると関節炎や軟骨形成異常など骨に関する症状も出やすいので細かいチェックが必要になってきます。

検査内容⑤:超音波

超音波も基本検査ではなくオプションで追加する項目となっている病院が多いです。

診察台で仰向けになり、臓器の構造を確認するのですが、超音波検査の方法は病院によって異なります。

この検査によって、腫瘍や内臓の肥大、水ぶくれなどの異常がないかをチェック。

なかでも猫は泌尿器系のトラブルが出やすくなるので、膀胱や腎臓もしっかり確認し、病気のリスクを探っていきます。

猫の健康診断の注意点

猫の健康診断をする上でいくつかの注意点があります。

ここでは、どのような点に注意すればいいのかをご紹介していきます。

事前に便・尿を用意しておく

健康診断の基本検査には尿検査・便検査は必ず行われるため、飼い主さんは尿と便を自宅で事前に採取していかなければいけません。

しかし、人間のように簡単に採取できるようなものではないので、猫がどのタイミングで尿や便をするか日頃からチェックしておくと採取しやすいでしょう。

病院へ持っていく尿・便は検査する3時間以内のものが望ましいと言われているので、採取した時の猫の状態や日付、時間などを忘れずに明記しておいてください。

便は比較的簡単に採取することは簡単なのですが、前述したように尿に関しては困難なこともあるため、持参するのが難しい場合は当日病院で採取してもらうようにしてくださいね。

普段の猫の様子を観察しておく

猫の普段の様子をしっかり観察しておくことも健康診断を受ける上では非常に重要です。

そのためには、日頃から猫の様子を飼い主さんがしっかり観察しておき、猫の体調や動きを先生に伝えられるようにしておいてください。

メモをとっておいてもいいかもしれませんね。

特に、観察しておいてもらいたい項目は、猫のご飯の内容、ご飯の量、お水の量、トイレの回数などは大切なので必ずチェックしておくようにしましょう。

猫が落ちつけるおもちゃなどを用意しておく

検査の内容によっては絶食を指示されることもあります。

また、検査にかかる場合は、猫を動物病院に預けることも考えらえるでしょう。

そんなことも考え、猫が落ち着いて過ごせるように、いつも愛用しているタオルやおもちゃなどを一緒に渡しておくと少しでも負担の軽減になります。

まとめ

今回は、猫の健康診断についてご紹介してきました。

元気な愛猫であれば健康診断を受けるという判断はなかなかしない飼い主さんも多いと思いますが、健康だからこそ健康診断を受けることが大切だということがわかりましたね。

愛猫に少しでも元気で長生きしてもらえるように日々の健康診断はとても重要なものになってきますので、今回の記事を読んで参考にして頂き、定期的に健康診断を受ける習慣をつけるようにしましょう。

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