猫が怒った時はヘビのように怒るのはなんで?ヘビに似ている物に怒る

2020/02/21

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猫は怒ると蛇の物真似をするってホント?


みなさんは猫が怒ったのを見たことありますか?いつものんびりゆったりの猫が急に怒りだしたらびっくりしますが、その様子を観察すると面白いものがあります。猫は怒るときに蛇の真似をすると言われているのです。猫が蛇の真似と言われもピンと来ないかもしれませんが、人間のように言葉を話せない猫は、顔や体全体を使って怒りを表現します。耳を反らせ、瞳孔が開いたかと思うと一瞬で黒目が細くなり、口を開けて牙を見せます。それから尻尾を膨らませて左右にばたばたと振ります。犬が尻尾を振るのとは全く逆の意味です。犬は喜んだ時に尻尾を振りますが、猫は反対です。怒ったときに尻尾を膨らませて左右に振ります。尻尾を膨らませてなくても左右に振るときはいらだっているときです。尻尾を左右に振る猫には注意ですね。そして、その怒りがもっともっとまして来ると、毛を逆立てて爪もむき出しにして「シャーシャー」と威嚇して声を発します。この怒りが激しいときに鳴く「シャーシャー」という声が、まるで蛇の真似をしているようだと言われています。考えてみたら、犬は怒った時、ワンワンと大きな声で吠えるか、威嚇するとしてもウウーと低くうなるりますし、サルも歯をむき出して睨み付け、大きな声で叫ぶように鳴きます。猫のようにシャーシャーという声のような息を吐くようなしくさをするのは珍しいですし、まさに蛇が威嚇をするときととても似ていますね。だから猫は怒ると蛇の真似をするといわれるのでしょう。実は猫が蛇のようにシャーシャーと威嚇音を出すには理由があります。猫は吠えることができません。飼い主に甘えるときに喉の奥をゴロゴロと鳴らすことはできますが、喉を使って吠えるということができないのです。ニャーという鳴き声も、鼻を鳴らしているので、声を発しているのとはちょっと違います。ライオンキングでシンバが成長して悪い相手に対して吠えるシーンがありますが、同じネコ科でも猫は吠えることができないのです。吠えない、吠えられないからこそ、この「シャーシャー」という声を発するのです。そしてこの「シャーシャー」という声が蛇が威嚇をするときに出す音に似ているのです。蛇が「シューシュー」と音を立てながら細い舌をチョロチョロと出している様を何かで見たことがある方も多いのではないでしょうか?蛇がシューシューと音を出すことを英語で「hissing」というのですが、猫が「シャーシャー」と鳴くことも同じように「hissing」というのです。つまり英語では似ているなどというものではなく、同じととらえられているのです。

猫は蛇に似ているものに対して怒る!


また、猫が怒るところを見たという人はいるかもしれませんが、実際にこのように毛を逆立て、爪をむき出して「シャーシャー」と鳴いているところを目撃した人は少ないのではないでしょうか?見たとしたら漫画の中とか、映画のワンシーンとか言う人が大部分かと思います。猫は気高い生き物です。たとえ散歩の途中の犬が吠えたとしても、ちょっと振り向いてあとはひらひらと身をかわし、吠え続ける犬を馬鹿にしたようにどこかへ消えてしまう。犬の手が届かないところに走って逃げていきます。決して犬と戦おうなどしません。だからなのか、なかなか猫がここまで怒っているところ見るのはとても珍しいことなのです。猫はどんな時にそこまで怒るのでしょうか?一説には、猫は蛇に似ているものをみると怒ると言われています。それは猫の天敵が蛇やカラスと言われていることに所以するのかもしれません。そもそも室内で飼われている飼い猫は人間の庇護の元で生活して敵に襲われる心配などありません。でも野良猫であれば、生きるために食べ物を探して生活をするため、同じように食べ物を求めている野生の動物と生活圏が近くなるため、天敵と呼ばれる動物から身を守りながら生活をするのです。その天敵にはカラスやタヌキ、フクロウ、イタチ、犬、そして蛇と言われています。人間の生活圏内では蛇と出会うというのはほとんどないですが、野生化した猫と蛇はどちらも水が少なくても生活でき、生活圏内が近しいということで出会うことも多かったようです。だから猫は蛇のことが大嫌いで、蛇に似ているものが嫌いなのです。蛇に似ている、すなわちそれは「細長い」という形状にほかなりません。犬、タヌキ、イタチ、カラスなどと違い、蛇の形状は細長いという独特な形です。その細長い形状が猫の本能で危険なものというメッセージをキャッチしてしまうのです。蛇に似たもの、キュウリを見たら猫が怒るという話を聞いたことがないでしょうか?キュウリで怒るのなら、ゴボウはどうなのだろう?大根は?と思うところですが、猫がかわいそうなのでその実験はしておりませんが、おそらく猫は蛇のように細長く曲がったものに反応するのではないかと思われます。細長いキュウリを目の前にすると、「シャーシャー」と威嚇し始めるのです。なんと可愛らしいことでしょう。とはいえ、「シャーシャー」と怒っているときは、大好きな飼い主にも危害を加えるかもしれないという危険を伴いますので、そんな猫を見てもスルーすることが賢明だと思います。

最後に


キュウリという動かない野菜と生きて動いている蛇を間違えるなどということは、通常考えられませんが、賢そうで気高い猫も、実は早とちりでうっかりミスをしてしまう可愛いところがあるのです。そのように間違って怒っている猫を見つけても危険ですから、手は絶対出さないでくださいね。その時は「間違っちゃたのね、可愛いわ」の目線を送って対応してあげたらよいかと思います。そんな真面目な顔でうっかりミスをする猫こそ愛されるキャラくターですね。

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