愛犬のサイン見逃していませんか?犬のストレスチェック

2020/08/30

目次

犬のストレスチェック!ストレスの原因とは?

犬は太古の昔から、その身体能力の高さや人とのコミュニケーションによって
お互いが掛け替えのない相棒として生活してきました。

そんな密な関係が少しでも崩れてしまうと、
信頼関係にヒビが入り犬自身のストレスへと発展してしまいます。

運動や刺激が足りない・環境の変化や自分への注意が向けられないなどの他に、
犬の体に痛みや苦しみがある場合も大きなストレスとなります。

また可愛がってくれた大好きな飼い主さんが亡くなってしまった場合も原因となり得ます。

人も一日中何もせず誰とも話さない刺激のない毎日を過ごしたとしたら、
きっと大声で叫びたくなるのではないでしょうか。
大切な家族を失ったら、寂しくて落ち込んでしまいますよね。
人間と共に生きる事を選んだ犬は、悲しいほど人と同じようにストレスを感じる動物です。

犬のストレスチェック!犬の行動がおかしい?

ストレスと言っても、全部の犬が同じ行動をするとは限りません。

「今までとは何かが違う」、「今までやらなかった行動をするようになった」など、
少しでも違う事があれば、その時だけの一時的なものなのか、
毎日もしくは一日中しているのか注意深く観察する事が重要になります。
可愛らしい行動だと思っていたら、ストレスだった事もあり得ます。

大切な家族の一員である以上、今までと違う環境の変化があった場合は、
犬の様子をしっかり見てあげて下さい。

しっぽを追いかけ回してしまう

よく飼い主さんが知っている異常行動のひとつとして、
犬が自分のしっぽを追いかけてクルクルと回っている姿が挙げられます。

自分のしっぽで遊んでいる可愛い姿として見過ごされてしまいがちですが、
常同症と言われる状態かもしれません。

長期間に渡るストレスを解消しようと、ずっと同じ事を繰り返したり、
血が滲むまで体を噛み続ける自傷行為は心の病気に掛かっている可能性があります。

ご飯の時間が一番の楽しみ

どんな小さい超小型犬でも散歩に行き、土や草の匂いを嗅ぎながら刺激を受ける事は大切です。
また、信頼する家族の手の温もりは、不安や寂しさを払拭させる大きな力があるんです。

そんな些細な事も満足に与えられずにいると、
その気持ちを食べる事で満たそうと「過食」に走ってしまう事を「肥満症」と言います。

スキンシップや散歩が足りていない犬が、
ガマンにガマンを重ねて食事にだけ楽しみを見出す状態ですから、異常としか言えません。

飼い主の呼びかけを無視する

良い行動をしたら、すぐ褒める。
いけない事をしたら、無視をして反応しない。

これは犬のしつけをする上で、良い行動を増やしていく大切な飼い主の常識です。
このことから、犬は人と同じように褒められると嬉しいし、
過去の事柄をよく覚えているのがわかりますよね。

飼い主から嫌な事をされたり、最低限の楽しみを奪われる事が積み重なると
「楽しみを奪わないで!」と感情が爆発し、唸る・噛むなど「攻撃症」になる場合があります。

名前を読んでも聞こえないフリをするなど飼い主に対して反抗的になっているんですね。
体のお手入れや悪天候続きで散歩に行けないなど不可抗力もありますので、
おやつをあげながら最短でブラッシングしたり、
家の中で体を使った遊びを考えたりと出来る範囲で気をつけてあげましょう。

飼い主から離れない分離不安

飼い主から捨てられたり、
留守番中に地震や雷など恐怖体験をした、
家族が増えて構われなくなった、
など育つ環境や生活する上でトラウマになるようなストレスを感じた婆氏、
「分離不安」という心の病気を発症する事があります。

ひとりでいると不安を強く感じ、飼い主から離れられなくなります。

環境だけでなく、加齢や体の痛みなど病気が元になる場合もあるので
その時々の犬の状態に合わせた治療を考えましょう。

しきりに体をかきかき

毎日のストレスの積み重ねにより、
犬が退屈しのぎに体を掻いたり足先を舐めたりしている内に本当に痒みが出てきて、
それを気にしてまた掻いたり舐めたりを繰り返し炎症が悪化し

「皮膚炎」を発症する場合があります。

退屈しのぎにした行動が犬自身の体に悪影響を与える事が多いので、
人がストレスで体に異常が出てくる円形脱毛症などとは異なりますが、
いずれにせよストレスが体に大きく影響を与えますので注意してあげましょう。

犬のストレスチェック!ストレスで患う病気

犬がストレスによって影響を受ける体の器官は、内分泌系、自律神経系、免疫系など挙げられます。
全くストレスのない生活を送るのは不可能に近く、
来客など短時間だけ犬をケージに入れても病気になる事はないでしょう。

ストレスは慢性的に犬の心にダメージを与え、
胃腸障害やクッシング症候群、糖尿病などが発症・悪化すると言われています。

過剰なストレスを受けなくても病気になる可能性はもちろんありますが、
飼い主の注意によって防ぐ事が出来るなら犬の為にストレスを軽減させる努力をすべきでしょう。

犬のストレスチェック!ストレスの発散方法

犬は、人間の為に改良されてきた動物です。

人と一緒に獲物を追って狩りの手伝いをしてきたり、
救助犬として活躍してきたり、現代で馴染みの強い仕事で言えば、警察犬や盲導犬でしょうか。

それぞれ適性を考えて改良されてきていますので、
ペットとして家庭で生活する犬も本能として残っています。

家庭で出来る範囲のストレス解消法をご紹介していきますので、参考にして下さい。

スキンシップ

犬は飼い主とスキンシップをとる事で、
リラックスをしてストレス軽減すると言われるオキシトシンが分泌されると言われています。

このオキシトシンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれていて、
犬だけでなく飼い主も同じ状態になります。
耳の付け根やアゴ、首から背中にかけてゆっくりと撫でるだけで効果が期待されます。
また血流促進と疲れを癒す為に、指の腹で優しくマッサージしてあげるのも効果的です。

飼い主を見上げることの多い犬は、
首回りや肩にかけて驚くほど凝り固まっているのをご存知ですか。

スキンシップの重要性がわかりますね。

散歩などの運動

運動不足解消に最も有効な散歩は、どんな犬でも積極的に行ってあげましょう。
走るのが得意な犬種ならボール遊びやドッグランなどで思いっきり走らせてあげたり、
隠したおやつを探させる嗅覚を使った遊びは犬の本能を刺激し、持病のある犬やシニア犬にも有効です。

犬の体力に合わせて散歩時間も調節してあげます。

元気な大型犬に30分程度の散歩では足りないですよね。
嗅覚の発達した犬の為に、散歩中は安全に配慮しながら匂い嗅ぎもさせてあげましょう。

またたまにはいつもの散歩コースではなく、
違う道を歩いてみると刺激を受けて探究心を刺激させてあげる事が出来ます。

まとめ

複雑な人間と違い、犬は飼い主との信頼関係と本能を満たしてあげる事でストレスを解消してあげられます。

自分で解消することの出来ない犬の為に、
飼い主が気遣い寄り添うことで安心して暮らす事が出来ますので、
ちょっとした変化も見逃さないようにしてあげたいですね。

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