亡くなった愛犬への罪悪感…新しい犬を迎えてペットロスを解決する方法

2022/01/27

目次

愛犬の死から新しい犬を飼う罪悪感とは?

いつもそばにいて自分のことを誰よりも大好きでいてくれた愛犬の死は、看取ってやれたというわずかながらの達成感を持ちながらも、

言葉ではとても表現できないほどの心の痛みと苦しみを感じ、体の奥の方から悲鳴が聞こえてくるような絶望感に包まれます。

今まで愛犬の世話をしていた時間が穴のようにポッカリと空き、見慣れたベッドやトイレはそのままなのに、どこを探しても愛犬の姿はなく途方に暮れる毎日……

見かねた家族や友人が、「もう一度新しい犬を飼ったら?」と勧めてくれる言葉にも、うまく反応できないでしょう。

でもふと、「新しい犬」という言葉が心に響くことがあるかもしれません。

愛する犬を失った時、新たな生活の第一歩を踏み出すために、私達はどんな気持ちを抱えて進んで行くのでしょうか。

先代の愛犬が嫉妬する?

「新しい犬」という響きにかすかな希望を見出したのに、天国にいる愛犬のことを考えて踏みとどまってしまう方もいます。

もしも新しい犬が家に来て自分がその犬に夢中になってしまったら、天国の愛犬が嫉妬するのではないかと考えるのです。

きっとそれだけ愛犬との心のつながりが強かった飼い主さんなのでしょうね。

失ってもなお、自分よりも愛犬の気持ちを大切に考えているのでしょう。

自分一人が幸せになることに罪悪感があるのかもしれませんね。

再び愛犬を亡くすのがつらい

以前犬を飼っていたその人は、大きな愛情を飼い犬に与えていました。

それに応えるように、愛犬も精一杯の愛情をその人に与えてくれました。

しかしある時、愛犬は亡くなってしまいました。

その時のショックが拭えず、その人は二度と新しいペットを飼うことができなくなってしまいました。

惜しみなく愛情を注いだ後に再びやってくる別れの苦しみを思い出すと、耐えがたいつらさを感じてしまうのでしょう。

新しい命を迎えれば、必ずまたこの悲しみを繰り返す。

そのつらさが新たな一歩を踏み出すことを押しとどめてしまうのです。

愛犬の死でペットロスになったら新しい犬を!

あなたは、亡くなった愛犬にどんな気持ちを抱いていたでしょうか?

食べ物を美味しく食べてほしい、穏やかな気持ちで眠ってほしい、外に連れ出してたくさんの楽しい気持ちを味わってほしい、つまり、「しあわせでいてほしい」と常に考えていたのではないでしょうか。

その気持ちは天国の愛犬も同じです。

愛犬はあなたがしあわせで、いつも笑顔でいてくれることを望んでいます。

だって生きている時、それが一番の愛犬のしあわせだったからです。

あなたはペットロスになるほどその子を愛していました。

だとしたら、あなたは愛犬が亡くなったこれからの人生も、天国の愛犬が望む「しあわせで笑顔でいる」あなたでいる必要があります。

どうかしあわせになれるように前を向いてください。

悲しみを忘れるのではなく、あなたはただ「しあわせと笑顔」を愛犬のために取り戻すのです。

新しいペットを迎えて心を癒す

少しだけ自分の心に問いかけてみてください。

もしも新しいペットがいたら、あなたの心の傷が癒されることは考えられないでしょうか。

もう一度しあわせになるために、新しいペットは最大級のサポーターになってくるのではないでしょうか。

無理に考えなくても大丈夫です。

違う方法でしあわせになれるなら、それで良いのです。

ただ、ペットを亡くした人々の心の悲しみを癒した存在が新しいペットとの出会いになることも多くあります

「もう新しいペットを飼ってはいけない」なんてことだけは考えないでくださいね。

状況が許すなら、新しいペットを迎えて良いのですよ。

寂しさを埋める力がある

新しい犬(ペット)がいると、遊んだり散歩をしたりで、あなたの時間はどんどん過ぎて行きます。

再び訪れたあわただしさの中で、愛犬を失った寂しさは知らぬ間に埋められていくでしょう。

ご飯をきちんと食べたか、下痢をしていないか、寒がったり暑がったりしていないか。

そうなると前向きになるしかありませんよね。

あなたが先代の愛犬を思い出して泣いていても、子犬はあなたの靴を噛んでおもちゃにするのをやめたりはしません。

新しい犬やペットは、あなたの事情なんておかまいなしに元気に生きています。

こうなったら、あなたも元気になるしかありません。

天国の犬と新しい犬は別々の存在

新しく犬を迎えようと考えたら、その犬は先代の犬の身代わりではなく、「新しい家族」であることを意識してほしいと思います。

新しい犬は先代の犬とは異なる存在なのです。

同じ犬種、同じ毛色であったとしても、全く違うひとつの命です。

だから性格も体質も違うし、かかる病気も違います。

食べ物の好みも全く違うかもしれません。

先代の犬の記憶を引きずるのではなく、先代の犬が遺してくれた経験を活かしてより楽しい新しい犬との生活を最短ルートで到達してください。

それができれば、新しい犬との生活の中で先代の犬は生き続けることができます。

新しい犬との出会いは先代の愛犬のおかげ

愛犬を失った直後はどうにもならない悲しみや後悔ばかりで頭がいっぱいになるかもしれませんが、失った後に感じた多くの飼い主さんの言葉をご紹介したいと思います

●前の犬がいたから(かわいかったから)、また犬を飼いたいと思えた。犬との幸せな時間を過ごしたいと思えた

●愛犬は長生きしてくれたので、お世話になった獣医さんが私のことも心配してくれて、子犬を飼うことを勧められました。
躊躇しましたが、子犬の話をいろいろ聞くうち、私が少し笑顔になったようで。

●『犬の話をすると笑顔になれるんだよ』といわれ、新しいコを迎える気持ちになりました。

●先代犬を亡くしたときは、半年ほどほかのワンちゃんを見ては涙が止まらなかったが、時間と共に楽しかった思い出ばかりよみがえってくるようになってきた

●いつまでも泣いていたら、悲しむと思ったから。楽しかった思い出を思い返すようにした

先代の犬との生活が、本当は失う悲しみよりもずっとずっとしあわせで嬉しかったということですよね。

だからまた新しい犬と出会うことができるのだと思います。

まとめ

精一杯の愛情をそそぎ、愛犬もたくさんの愛情をくれた時、それはどちらにとってもかけがえのないしあわせな時間になると思います。

そんな毎日を積み重ねることで、別れの悲しみを楽しかった思い出に塗り替えることができるのではないでしょうか。

愛犬を看取るということは、あなたが最期の瞬間まで愛犬を手放さずに過ごしたという証です。

愛犬は大好きな飼い主さんに見送ってもらえてとてもしあわせだと思います。

あなたが悲しみを引き受けたことで、愛犬はあなたを失う悲しみを感じることなく、笑顔で天国に旅立てたのです。

きちんと送り出せたなら、今度はしあわせであることを天国の愛犬に見せてあげることが次の役目です。

愛犬は、あなたの笑顔としあわせをずっと見守っていたいのですから。

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