猫にも安全な観葉植物とは?置く時の注意点とおすすめの観葉植物
2022/04/26
目次
猫飼いが観葉植物を置く時の注意点
猫を飼っている部屋に観葉植物はありますか?
肉食動物の猫ですが、植物で遊んでいてうっかり口に入れてしまうこともあります。
植物には毒性があって、下痢や嘔吐などの症状が出る危険なものもあるので、正しい知識を持っておくことが大切です。
この記事では観葉植物を置く時の注意点と安全な植物・危険な植物について解説します。
風が当たりにくい場所に置く
観葉植物は必ず猫の安全を考えて置き場所を決めましょう。
まずは風が当たりにくい場所に置くことです。
扇風機やエアコンの風、窓から入ってくる風などで葉が揺れてしまうと、猫はついついじゃれついてしまいます。
それは猫が動くものに好奇心を抱いて追いかけたくなる習性があるからです。
じゃれて遊んでいるうちに、噛んでちぎれた葉っぱが口に入ったり、うっかり誤飲したりする可能性があるので注意しなければいけません。
窓側に置いて日光を植物に当てるときには、窓を閉めておきましょう。
天井に近くて高い場所に置く
留守番中や目を離したすきに観葉植物を倒してしまったり、いたずらしたりすることも心配です。
また猫は丸い容器の中にいると落ち着くという習性があり、植木鉢が気になることがあります。
ですから、観葉植物を天井から吊るすなど、猫の手が届かない位置に置くことが大切です。
棚や窓辺などの足場が存在すると、飛び乗る危険性がありますので周囲をよく見渡して、その場所で大丈夫かどうかも確認しましょう。
高い場所に置いても猫は身軽で簡単に登れてしまうので、いたずらが可能かもしれません。
一緒に過ごせる時間帯にその場所に置いてみて、どんな行動をするか観察してみるなどの工夫をしてみてください。
猫にも安全なおすすめ観葉植物一覧
猫にとって安全で無害なおすすめの観葉植物を紹介します。
部屋のどこに置くと良いのかを考えたら、その場所に似合う観葉植物で猫にも安全な物を選んでください。
猫も観葉植物も癒やしてくれる存在になってくれることでしょう。
パキラ
パキラはブラジル原産の植物で、大きな葉とよじれた幹が特徴です。
人気のある観葉植物で、部屋の自然な雰囲気を盛り上げてくれます。
猫が食べても大丈夫な観葉植物で、ある程度高さがあるため、登ってしまったり、鉢を倒さないようにしたりと、置き方の工夫が必要となります。
パキラは適度な日当たりが必要なので、窓辺に置くのが良いでしょう。
エアコンの風が直接当たると枯れる原因になるので、風が当たらない場所に置いてください。
ガジュマル
ガジュマルは沖縄などの暖かい地方で有名な植物で、「精霊の宿る木」と呼ばれています。
猫が食べても無害であるため、安心して屋内に置くことが可能です。
小さい木もあるのでテーブルに置く際は猫が落としたり、倒したりしないように対策しましょう。
ガジュマルは数年経てば、ベランダなどでも栽培できます。
夏の直射日光は当てないようにしないと葉やけするので、置き場所にも気をつけましょう。
エバーフレッシュ
エバーフレッシュはネムノキの一種で熱帯が原産の植物なので、暑さに強いです。
ほっそりした葉は夜になると水分の蒸発を防ぐため閉じるので、ネムノキと呼ばれています。
猫が葉を食べても無害であるため、安心して屋内に置くことができます。
暑さに強いメリットと丈夫で育てやすいので観葉植物としての人気も高いです。
アジアンチックは雰囲気をプラスしてくれるのでおすすめです。
寒さに弱いので室内の温かいところに置いて冬越しさせましょう。
シュロチク
シュロチクはヤシ科に分類される中国原産の観葉植物です。
日本では江戸時代から親しまれていて、アジアンテイストや和モダンな雰囲気にも合うスマートな印象です。
日差しが苦手で、半日陰でも育ちます。
耐寒性がすぐれているため、年間を通して、屋内でも屋外でも育てることができる初心者にもおすすめの植物です。
葉が細くて、猫がかじりやすいので、置き場所や置き方に工夫が必要です。
テーブルヤシ
テーブルヤシはヤシの中でも小さい種類です。
名前の通り、テーブルの上などに置いて楽しめる観葉植物です。
トロピカルな雰囲気が好きな人におすすめです。
日当たりは必要ですが、陰でも大丈夫なので気温が安定した場所で育ててください。
猫が口にしても無害ですが、葉のサイズが小さく、食べやすい形なので、置き方や場所を工夫し、猫にもテーブルヤシにとっても安全な環境作りをしましょう。
猫にとって危険な観葉植物一覧
次に猫にとって危険な観葉植物を解説します。
猫に毒性がある植物は700種類以上もあるので全てを覚えられませんが、名前が知られていて人気のある植物の中から危険なものをお伝えします。
選ぶ際にはこれらは避けておき、すでに家にある場合はその対策をしてください。
ユリ
美しい花のユリを含めユリ科に分類される植物は、猫にとって最も危険な植物です。
花や花粉、葉や茎、球根など、全てに強い毒性を有しています。
拒食症的症状や嘔吐、腎臓機能不全を引き起こしてしまうため、最も気をつけるべき植物です。
花を生けている花瓶の水をなめただけでも中毒になることがあります。
猫を飼っている人は猫がいる部屋には置かないようにし、近づけない工夫をしてください。
ドラセナ
ドラセナは葉の形や色が綺麗で人気がある観葉植物です。
「幸福の木」とも呼ばれ、贈り物でいただくこともあるでしょう。
しかし、全草に猛毒性があり、下痢や嘔吐、手足の腫れや麻痺などの症状を引き起こすことがあります。
こちらも猫のいる部屋には置かず、別の場所で管理するようにしましょう。
アイビー
アイビーも馴染みのある植物で、簡単に育てられる初心者向けのものです。
観葉植物として人気のあるアイビーですが、腹痛や口の渇き、嘔吐や下痢という中毒症状を引き起こします。
アイビーの垂れ下がったツルは猫の興味を引きやすく、ついいたずらしたくなることが多いです。
口にするとかゆみが起こり、神経症状が出る場合もあります。
寄植えの中にも用いられることが多い植物なので、他の花と一緒に飾っていることもあるでしょう。
猫の体調を崩す恐れがあるので、同じ部屋に置くことは避けましょう。
ポトス
ポトスは育てやすく人気がある植物です。
しかし、実は葉と茎に毒性があり、猫がかじってしまうと皮膚炎や口内の炎症などを引き起こすことがあります。
ポトスは部屋の天井など高いところから配置することがよく見られますが、それは猫にとっては絶好の遊び場です。
飛び乗って遊んでいるうちに葉をかじって、食欲がなくなって衰弱する危険性があります。
ポトスをすでに飾っている人は猫が入らない部屋で管理しましょう。
ウンベラータ
ウンベラータは葉がハート形でおしゃれな観葉植物です。
明るいグリーンカラーでインテリアとして最適で、初心者にも育てやすい植物です。
人気の観葉植物ですが、かじると口内を刺激され、よだれや痒みなどの症状が出ます。
猫や犬などペットが誤飲すると痙攣を起こすケースがあります。
また小さな子供でもウンベラータの毒性が現れる可能性があるので、できるだけ避けたほうが良いでしょう。
猫が観葉植物で遊んでしまう時の対処法
猫に安全で無害な観葉植物でも遊んでしまって、葉がボロボロになることがあります。
またひっくり返してしまうと部屋の中がたいへんなことになります。
特に若い猫は活発なため、遊びの対象になってしまうことが多いようです。
いたずらを避けるための方法をいくつか解説しますので、参考にしてください。
観葉植物にカバーをつける
猫に鉢を倒されたり、土を掘り返されたりなど、悩みがある場合は、プランターカバーの取り付けを推奨します。
カバーは鉢より大きく、ある程度重さがある方が倒れにくいので安全です。
土の上にウッドチップをかぶせておくことも猫が掘り起こすのを予防できます。
大きめの麻袋などを鉢ごと覆ってしまうのも一つの方法です。
植物を買ったお店で相談してみるのも良いですね。
木酢液をスプレーする
木酢液はいたずら対策をしても、猫がどうしても植物で遊んでしまう時、土を掘り返してしまう場合などに使用しましょう。
木酢液は炭を焼くときに発生する煙を冷やし液体にしたもので、植物の病気や害虫予防のために使う害のない液体です。
ホームセンターで売っていますが、原液のままでは使えないので適切に薄めて使用するようにしましょう。
猫は柑橘系や酢の匂いが嫌なので、その習性を利用して木酢液を植物にかけることでいたずら対策になります。
まとめ
観葉植物は癒やしとなり、空気をきれいにする力も持っています。
でも、猫にとって危険な観葉植物は意外と多く、安全であってもいたずらしないような工夫が必要です。
観葉植物の種類や置く場所に注意して、猫の安全を確保できるようにしてください。
特に若い猫は好奇心が強く、思わぬ危険を呼ぶかもしれません。
しっかりと知識を持って猫との暮らしを大切に守ってあげてください。
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