暖かいだけじゃない!猫が日向ぼっこをする理由と効果とは?熱中症にも注意
2022/04/27
目次
猫が日向ぼっこをする理由と効果
猫は暖かい場所が大好きですよね。
特に日向ぼっこをしている猫を見ることが多く、とても気持ち良さそうにしている姿はほんと可愛いです。
ですが、猫にとって日向ぼっこは気持ちいいだけではなく、良いことがたくさんあることがわかりました。
そこでここでは、猫が日向ぼっこをする理由と効果についてご紹介していきます。
体内時計を調整できる
動物のほとんどは人間のように時間を見ることができないため、同じ時間に目が覚めたり、空腹を訴えたりする時間が同じなのは体内時計を頼りに生活しているということになります。
日向ぼっこをすると太陽の高さや方向を無意識にキャッチすることができ、季節や時間を体感して、体内時計のずれを調節しているのです。
良質な睡眠がとれる
日向ぼっこをしていると、猫は気持ち良さそうにウトウトしていますよね。
それは、暖かい日差しが布団のように心地よく、体が温まって眠くなってくるからです。
猫はもともと、体力温存のためによく寝る動物ですが、暖かい場所ではより睡眠の質が高まり、起きると活発になれると言われています。
精神を安定させる
猫も人間と同じで、太陽の光を浴びると幸せホルモンと言われている「セロトニン」の分泌が活性化されると言われています。
このセロトニンには、精神状態を整えてくれる作用があるとされており、分泌量が増えると情緒が安定するというデータも。
なので、猫がリラックスして日向ぼっこができるよう、窓際に外をよく眺められるような猫タワーを置いたり、よりくつげるよう猫ベッドや、ラックを設置するなどして愛猫のためのスペースを確保したあげることがおすすめです!
免疫力が高まる
日向ぼっこをすると、体の体温があがり、全身の血流の流れが良くなります。
それによって、新陳代謝が活発になり、免疫力がアップ。
免疫力が高まるということは、病気を予防できたり長生きにも繋がるといっても過言ではないでしょう。
骨が強くなる
猫は日光を浴びると、皮脂腺でビタミンDが作られ、それを毛づくろいすることで、体内に取り込めるという説があります。
ビタミンDには、骨づくりに欠かせないカルシウムの吸収をサポートしてくれる大事な栄養素です。
ぜひ、日向ぼっこ中の愛猫の毛づくろいに注目してみてくださいね!
毛の手触りがフワフワになる
湿気を多く含んだ被毛は、ジットリ、ベットリとして綺麗好きな猫にとっては不快以外のなにものでもありません。
そこで、日向ぼっこをすることで、毛に含まれる水分が蒸発してフワフワになるのです。
また、湿気によるジメジメが解消されることで、皮膚病にもかかりにくくなると言われています。
被毛の消毒が可能
布団を干して日光消毒をしたり、医療器具を紫外線消毒器で殺菌するのと同じで、日向ぼっこをすると、日光に含まれる紫外線によって被毛が消毒されます。
また、ダニなどの寄生虫や体毛に付着したさまざまな細菌が繁殖しにくくなるのです。
綺麗好きな猫には嬉しい効果ですよね!
猫が日向ぼっこをする時の注意点
猫が日向ぼっこを好きなことがわかりましたが、メリットばかりではなく注意しなければいけないこともあります。
猫自身が自分では気づけないことも多いので、飼い主さんが日頃から日向ぼっこをしている様子をしっかり観察してあげることが大切です。
ここでは猫が日向ぼっこをする際の注意点をご紹介します。
熱中症
猫は比較的暑さに強いのですが、熱中症にならないわけではありません。
特に湿度が高く、気温が高い日本の夏には猫も熱中症を発症するリスクが高くなります。
猫は多少暑くでも日向ぼっこをする続ける傾向があり、その最中に知らず知らず熱中症になってしまうことも。
そのようなことがないように以下のような対策を取るようにしてあげてください。
・クーラーで室温の管理をする(28度程度が理想)
・レースのカーテンをつけることによって直射日光をさける
・水をすぐに飲める環境を作る
特に猫は、水が冷たかったり遠い場所にあったりなど少し気に入らない点があると、水を飲まないことがあります。
愛猫がお気に入りの日向ぼっこの場所から動きたがらない場合は、近くに飲み水を用意してあげると良いでしょう。
日向に置いた水は水温でぬるくなり猫が好んで飲んでくれます。
ただし、赤カビなどが発生しやすいため、毎日水を取り替えて容器をキレイに洗ってあげてくださいね。
紫外線
皮膚がんを気にして紫外線対策をしている方も多いかと思いますが、猫も同様に皮膚がんになる可能性があります。
猫は頭や首の色素の薄い部位に発生する傾向があり、特に白猫に注意が必要です。
窓ガラスにUVカット機能のあるシートを貼ったり、窓ガラスそのものをUVカット機能のあるものにしたりするなどの工夫をしてあげてくださいね。
高層症候群
猫の高層症候群とは、猫が2階以上の高い場所から落ちてケガをしてしまうことを言います。
別名「キャット・フライング・シンドローム」とも呼ばれていますが、猫は高い場所から飛び降りることはできても、建物の2階以上の高さから落ちてしまうことは普通ではありません。
なぜ数十メートル以上の高さから突然飛び降りてしまうのかの原因は、はっきりわかっていませんが、いくら猫といってもそんな高さから飛び降りれば死んでしまいます。
猫にとってお気に入りの場所だったとしても、2階以上のベランダやバルコニーからは出さないようにしましょう。
猫は高い場所から落ちても平気だと思っている人もいますが、そのようなことは決してありませんので、重傷を負ったり最悪の場合命を落とす可能性があります。
猫の日向ぼっこを室内飼いで行う方法
野良猫の場合は、常に外にいるのでいつでも自由に日向ぼっこができますが、室内飼いの場合は、どうやって日向ぼっこをさせてあげればいいかと悩んでいる方もいるでしょう。
ここでは、猫の日向ぼっこを室内飼いで行う方法についてご紹介していきます。
猫がくつろげる場所を窓際につくる
室内でも猫に日向ぼっこをさせてあげる場合は、まず陽の当たる場に猫がくつろげる場所を作ってあげましょう。
窓が高くて床まで日光が入りにくい時には、棚やキャットタワーなどを置いて、窓と同じ高さに猫が行けるようにしてあげてください。
窓から外も見えるので、猫にとっては嬉しい場所となるでしょう。
クッションや箱などを置いたり、または物を片付けてスペースを作ったりして、猫がくつろいで寝転がったり座ったりできるようにしてあげるのもいいですね。
さらには、窓に直接つけることができる猫用のハンモックが販売されているので、家具を置けない時でも猫に日向ぼっこを楽しんでもらうことができます。
猫用の日向ぼっこの場所を用意する
猫の日向ぼっこは、できればガラス越しではなく、日光浴ができるようにしたいもの。
網戸にして脱走防止の柵をつけておき、日光浴させるという方法も良いでしょう。
ベランダに直接出すのは危険ですが、ネットを張って脱走できないようにしたうえで出したり、大型ケージごとベランダや縁側に出したりといった方法で、ガラス越しでなくても日光を浴びることができます。
どんな状況でも外に出すことで、脱走や他の猫との接触の危険があるので、飼い主さんが必ず見ているようにしてあげてください。
陽の当たる部屋の出入りを自由にする
猫が日向ぼっことをするには、陽の当たる場所に猫がいけるようにしなければいけません。
ただし、窓際だと何かの拍子で猫が脱走してしまう可能性もあるので、開けないように気をつけるだけではなく、脱走防止の網やネットをつけるなどしておくと良いでしょう。
猫が入ってもよい場所には、尖ったものや誤飲しそうな細かいもの、猫がかじってしまう観葉植物などを置かないようにして、心配なく猫に日向ぼっこをさせられるようにしてあげてください。
陽の当たる部屋はカーテンで締め切らないようにして、猫が日光浴ができるようにしてあげると良いでしょう。
そして、猫が自分の意思で日陰に行ったり、別の部屋に行ったりできるように、閉じ込めないようにしてくださいね。
まとめ
今回は猫の日向ぼっこについてご紹介してきました。
猫が日向ぼっこをしている姿を見ていると思わずこちらも眠たくなってしまうくらい気持ち良い表情をしていますが、注意しなければいけない点もあるので、日頃から飼い主さんの様子観察が必要です。
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