猫の口が臭い!?その原因と病気との見分け方、対策を徹底解説

2020/12/30

目次

猫の口が臭い原因とは?

飼い猫の口が臭いと感じてしまったことがあるひともいるのではないでしょうか。

猫の口が臭いことには原因があり、原因を改善することができれば口の臭さを抑えることができます。

猫は親しい人に対してはすり寄るなど可愛らしい行動を行いますが、口が臭いと飼い主にとっては不快に感じやすく、可愛さも半減してしまいますよね。

次に、猫の口が臭い原因を紹介するため、参考にしてください。

臭いの強いものを食べた

猫がにおいを強い物を食べた場合は口臭が臭くなりやすいです。

人も匂いがキツイ物を食べれば口臭が臭くなると同じように猫でも同じ現象が起きます。

普段は猫の口の匂いは気にならないのに「なんか臭う」と感じた場合は、直前に何を食べさせたかを思い出してみましょう。

猫にとっては食欲をそそる匂いでも人にとっては臭いと感じてしまうこともあり、餌の種類を変えることで改善できる場合が多いです。

口の中が乾燥している

人間と同じように口が乾燥してしまうと口臭がきつくなる傾向があります。

口は正常であれば湿気に満たされていますが、口呼吸をしたり、いびきをかくと口の中が乾燥してしまいやすいです。

口が乾燥してしまうと雑菌が異常に増殖してしまい、悪臭を放つ原因になってしまいます。

そのため、口呼吸を控えるようにしたり、鼻詰まりを起こしていないかも確認しましょう。

歯のケアが足りない

歯のケアが足りない場合は口臭がきつくなりやすく、虫歯などの病気になってしまうリスクも高まります。

日々の歯磨きや歯垢取りが不十分である可能性が高く、口腔ケアを充分に行うことで口臭を抑えることができます。

猫に歯磨きをさせようとすると暴れてしまう場合が多く、嫌がります。

そのため、歯磨きをする際には少し硬めで歯垢がとれるようなおやつを与えることをおすすめします。

虫歯や歯茎の病気になってしまうとより口臭がきつくなるため、注意しましょう。

猫の口が臭いのは病気のせい?

猫の口が臭い原因に病気が関係している可能性があります。

病気が原因であれば治療を開始しないと口臭問題以上に状況が悪化してしまいます。

そのため、長い期間口臭が気になるのであれば一度動物病院で診察してもらうことをおすすめします。

次に、猫の口が臭くなる病気について紹介します

どのような病気が原因で口が臭くなるのか知りたい人は参考にしてくださいね。

歯周病

歯周病は人だけではなく、猫の歯茎にも起きる病気です。

主に、口腔ケアが厳かであれば歯周病になりやすくなり、腐敗臭のような匂いがします。

歯周病は日々の口腔ケアを行うことで症状を軽減することができますが、放置してしまうとより歯周病の範囲が広がってしまいます。

歯が抜けやすくなったり、餌をうまく食べることができなくなり、食欲不振になってしまうリスクも高まります。

歯肉炎

歯肉炎になってしまうと歯茎が赤く腫れてしまい、出血してしまう場合もあります。

歯肉炎になっても口臭がきつくなる傾向がありますが、上記で紹介した歯周病のような激しい臭さではなく、少し口臭がきつくなったと感じる程度の変化です。

そのため、歯肉炎になっていることを見逃してしまいやすく、症状が進展しやすいです。

口腔内腫瘍

口腔内腫瘍には良性と悪性がありますが、どちらも口臭がきつくなる特徴があります。

そのほかにも唾液の分泌量が増えたり、口から出血するなどの症状があり、上記で紹介した歯や歯茎の病気よりも症状が重症化しやすいです。

悪性腫瘍の場合は摘出する必要があり、最悪命に関わってしまう場合もあります。

手術をすれば治療することは可能ですが、高齢の猫では手術が難しくなります。

口内炎

口内炎とは歯茎や舌など口の粘膜に炎症や腫れが起きる症状のことです。

人の場合でも内側の頬に口内炎ができる場合が多いです。

よだれが多くなった場合や出血、口臭がきつくなると口内炎ができている可能性があります。

一般的な口内炎であれば数日で腫れが引き、治りますが、1週間以上長引いてしまうこともあります。

飲み薬や塗り薬で治療することが可能です。

肝機能不全

肝臓は毒素を代謝する臓器であり、機能障害が起こってしまうと排出されるはずの毒素が体内にたまってしまい、口臭などの異変が起きるようになります。

肝機能不全になってしまうと口臭以外にも毒素が悪影響を与えてしまうため、命を縮めてしまう原因にもなります。

症状が軽度であれば治療することも可能ですが、症状が進行してしまっている場合は症状を遅らせる程度しかできない場合が多いです。

腎機能不全

肝臓は毒素を尿に変える機能であり、正常に活動していれば毒素を尿として体外に排出できます。

しかし、腎臓の機能が低下したり、完全に活動していない場合は毒素が体内にたまってしまい、口臭などの症状が現れます。

人の場合であれば透析をして毒素をろ過する治療を受けることができますが、猫の場合が適応されることがほとんどありません。

腸閉塞

腸閉塞になってしまうと食べたものがスムーズに腸を通過しなくなるため、便が溜まりやすくなったり、口臭が便のような臭いになってしまいます。

場合によっては手術しなければならない場合もあります。個体によって腸閉塞になりやすい場合もあるため、一度腸閉塞になってしまった経験があるのであれば、与える食べ物に注意して再発しないようにしましょう。

重い便秘

重い便秘になってしまうと食べたものが体外に排出されないようになるため、口臭もひどくなりやすいです。

便のような臭いが口からするようになるため、腸に異常が起きていることをわかります。

また、お腹が大きくなったり、張りがある場合も重い便秘の可能性が高まります。

便秘の場合は、排便を促す薬を投与したり消化の良い物を食べさせてあげることで症状を改善することができますよ。

猫の口臭はどう対策する?

猫の口臭が酷くて悩んでいる人も多くいるのではないでしょうか。

口臭が酷くなる場合は、何かしらの原因で猫に異常が起きている証拠であるため正しい対策を行う必要があります。

次に、猫の口臭対策について紹介します。

病院で検査する

猫の口臭の原因に口のトラブルが関係している場合があり、比較的医療の知識がなくても異常に気付くことができるため、まず口の中を観察することをおすすめします。

口の中を観察して歯肉炎などの症状が現れていないのであれば、内臓の病気である可能性が高くなるため、動物病院で診察してもらうようにしましょう。

内蔵の異常が原因の場合は早期治療が必要になるため、症状が進行する前に治療を開始できるように心がけましょう。

また、内臓の異常は一般人には確認するすべがないため、動物病院に頼る必要があります。

口腔内を日々チェックする

口臭の原因は口腔内に異常が起きている場合が多いため、日々確認をするようにしましょう。

日々確認することで歯石がついていたり、歯茎が腫れていることに早期に気づくことができます。

口腔内トラブルでも軽度の場合であれば口臭が酷くなることは稀であるため、口臭が酷くなる前に防ぐことができますよ。

また、早期に異常を確認することで口腔内を綺麗にすることができ、治療期間も短縮化できます。

動物病院でも歯石を取ってくれる場合もあるため、自身で掃除することに不安があるのであれば相談してみましょう。

スプレーグッズやサプリメントなどを試す

口腔ケアを行う際は人と同じように専用の歯ブラシを使用することで綺麗にすることができます。

しかし、なかには歯ブラシを嫌がってしまう猫もおり、容易に口腔ケアができない場合もあります。

そのような場合はスプレーグッズやサプリメントを与えるようにしましょう。

スプレータイプ以外にもジェルタイプも販売されており、歯石が付きにくくするだけではなく、悪玉菌が増殖してしまうことも防ぎます。

悪玉菌を抑えることで口腔内トラブルを未然に防ぐことができ、口臭を抑えることも期待できます。

餌を変える

上記では臭いのキツイ餌を与えると口臭の原因になることを紹介しましたが、ウェットフードを与えることも口臭がきつくなる原因になります。

ウェットフードは歯に歯石が溜まりやすくなるため、口腔ケアをしっかり行わないと口腔内トラブルになりやすいです。

そのため、口臭がきつくならないようにするためにはドライフードを与えることをおすすめします。

また、ウェットフードとドライフードを比べるとウェットフードの方が臭いがきついため、口臭もきつくなりやすいです。

まとめ

猫の口が臭い場合はさまざまな原因が関係していることが多く、原因を突き止めて改善しない限りより口臭が酷くなります。

また、病気が原因で口臭がきつくなっている場合は病気がさらに悪化してしまい、重い症状になってしまうこともあり、早期に治療を開始することをおすすめします。

日々の口腔ケアを行うことで口臭のきつさにも気づきやすくなりますよ。

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