【徹底分析!】猫はなぜ二足歩行をする?二足歩行をする理由と猫への負担

2022/01/18

目次

猫が二足歩行をする理由とは?

猫は四足歩行が自然な姿ですが、たまに人間のように二足歩行で歩く子がいます。

突然二足歩行をし出すため、飼い主さんはびっくりするかもしれませんね。

ここでは、なぜ猫が二足歩行するのか理由についてご紹介します。

何かに気がついた

猫は予想外に起こるできごとに「んっ?」と思うと同時に無意識に立ってしまうことがあります。

特に見知らぬ動物を観たり、聞きなれない大きな音が聞こえることに反応するでしょう。

散歩中に見知らぬ動物に会った時、自分でも思いがけずに立つ姿勢になってしまうこともしばしば。

まずは立つことで、次のアクションを考えます。

次のアクションには威嚇モードになるか、立つことを辞めて逃げ腰になるかなどその時の状況によりさまざまでしょう。

人間と同じように驚いた時には、体の筋肉がこわばってしまい立つというい無意識反応が起こるようです。

威嚇している

猫は格闘モードになった時、相手を威嚇するために二足足で立つことがあります。

猫たちの世界では体を大きく見せることで自分を優位に見せるため相手への威嚇行動と言えるでしょう。

相手の方が自分よりも強い雰囲気を察した相手はびっくりして、戦意喪失するといった感じですね、

四足足で地面に立つ時、比較してみると、二足足で立つ時は体のサイズが大きく見えますよね。

まるで龍のように前足も上の方に広げるのでより大きく感じるでしょう。

また、後ろの二本足で立ち、前足を広げることで相手よりも素早い行動ができる体勢でもあります。

ケンカに勝つ自信がある時には、このように急に立つ行動をすることがあるようです。

興味がある

猫は好奇心旺盛な動物なので、好奇心から立つ仕草をすることがあります。

おそらく自分が興味を示す何かがあると察知したことによる行動なので「見たい、聞きたい、知りたい」と興味津々になり、二足足で立つのです。

普段は四足歩行で視線が低いので、二足で立ち体をグイッと伸ばすことによって、目的物を早く発見することができることもあるのでしょう。

また、立つ姿勢になった後、ジャンプして目的のものに向かって行ったりすることもあるため、猫が何かに気づいて立った時は走って行かないように注意が必要な時もあります。

周囲を警戒しているポーズ

急に相手が表れたとか、大きな音がしたなど急激にびっくりするほどではないものの、ちょっとした雰囲気の変化を察して警戒することは人間でもありますよね。

猫たちは野生の勘で「なんだろう?」と周囲を警戒するときに立つことがあります。

この時は立ち上がってから周囲をキョロキョロと見渡すような仕草をします。

立つことで目の位置が上になり、より高いところから周囲を観察できるのです。

視界が広がるだけではなく、音も聞こえやすくなり異変に気付きやすいでしょう。

猫が警戒から立つのは自分を守るための習性ということになります。

放心状態で立っている

猫はさまざまな理由で立つ行動が見られるのですが、猫によっては立った後に放心状態となることもあります。

一点を見つめていたり、ボーっとしたりと、たったまま呆然となっていることも。

瞬間的に力が入り過ぎた分、ちょっと力が抜けているのかもしれませんね。

ちょっと観察しているとハッと我れに返り、四足歩行に戻るでしょう。

中には、しばらくたったままということもあるかもしれません。

いずれにしても、体のバランスに優れた猫だからこそできるのです。

排泄する時の癖

トイレで用を足す時に、踏ん張るという意味で立つ猫もいます。

体から排泄物を出す行為の時、人間もですが動物も力が入るもの。

特にウンチの方は便秘などお腹の調子によっては、いつも以上に踏ん張らないといけません。

猫たちもそれは同じで、踏ん張り具合がMAXになったときに無意識で立つようなスタイルになることもあるようです。

思わず立ってしまったという感じに見えたり、トイレのフチに前足をかけて踏ん張る体勢をする子もいるでしょう。

ちょっとしたクセになっている子もいるかもしれませんね。

一生懸命に自然現象と立ち向かっている姿勢なので、声をかけたり邪魔をせずに、そっと見守ってあげましょう。

おもちゃを取りたい

猫用のおもちゃやおやつ、キャットタワー、毛布など家の中には猫のお気に入りグッズがたくさんありますよね。

いつもと違った場所に置かれたりしていると、探すようなスタイルで立つことがあるでしょう。

床が定位置のおもちゃがテーブルの上にあったりすると、探すように立つスタイルになることもあります。

体を伸ばせば取れると感じているためと思われます。

器用に後ろ足で立ち、前足を使ってヒョイっとお気に入りのおもちゃを取る姿はとても可愛らしいですよね。

しかし、中にはおやつを盗み食いしようとするために立って探す子もいるので、可愛いですが、食べ過ぎが肥満の原因になるため注意しましょう。

甘えているため

猫は立つことで可愛らしさを表現しているケースもあります。

確かに立つ上がるとプクっとしたお腹が見えたり、前足でお願いポーズになっていたりと、可愛いポイントが満載!

この時には、飼い主さんの気持ちを惹きつけたいという甘えん坊モード全開の時なので、コミュニケーションやスキンシップをたくさんとってあげてくださいね。

猫は基本的にツンデレな性格なので、甘えてくる姿は貴重と言えるでしょう。

猫の二足歩行は負担がかかる?

猫は基本的に四足歩行の動物なので、二足歩行をする姿は可愛いですが、足腰に負担がかかってしまうのではと心配になってしまいますよね。

ここでは、二足歩行することで猫に負担がないのかをご紹介していきます。

猫はバランス感覚に優れている

猫はバランス感覚がとても優れている動物です。

三半規管が発達しているため、体のバランスを動きに合わせることができ、他の動物に比べてバランス感覚が良いため、高いところから落ちてもちゃんと着地ができるのです。

これは猫の大きな特徴と言えるでしょう。

こうしたバランス感覚のおかげで、後ろ足で立ってもバランスを調整し立っていることができるようです。

猫の後ろ足は発達している

また、猫の後ろ足は思っている以上に発達しており、獣医師によると、猫の後ろ足は発達しており力があるため、猫にとって二足立ちは無理な姿勢ではないとのこと。

猫は非常にしなやかな動きをする動物なので、膝を曲げ伸ばし高いところからも難なくジャンプしますが、これら猫の動作に全て後ろ足やお尻の筋肉が関わっています。

そのため猫はびっくりした時や緊張している時などに力が入って体がこわばることがありますが、筋肉が緊張することは猫にとって特に問題がありません。

なので、二足立ちも猫にとっては無理な姿勢ではないということになりますね。

全く負担がないというわけではない

ですが、全く体に負担がないのか?と言われれば、そうではありません。

やはり猫も本来は四足歩行する動物なので、いつもいつも二足立ちをしたり二足歩行をすると足腰に負担はかかるもの。

なので、猫が自ら二足立ちをする以外に、飼い主がただ可愛い姿を見たいというだけの理由でむやみに二足立ちや二足歩行をさせることはやめましょう。

若いうちは良いかもしれませんが、シニア期に入ると骨が変形したり、関節のクッション部分である軟骨が減ったりすることで痛みが生じて、動きに制限が出てしまうことがあるかもしれません。

また、肥満になると足腰や関節への負担が大きくなるので立てなくなってしまうでしょう。

立つことは猫の本能的行動であり、立てなくなることは猫にとってもストレスとなりかねないため、飼い主さんのエゴで無理やり立たせたりなど余計な負担をかけないようにしてあげてくださいね。

猫が二足歩行で立ち上がる病気とは?

ここまで猫が二足歩行で立ちあがる理由についてご紹介してきましたが、もしかするとてんかんという病気を発症している可能性もあります。

てんかんは脳の中の神経を通る電気異常によって発作が起こり、体のコントロールを失ってしまう病気です。

猫がてんかんになることは稀ですが、突然起こることもあるため、日頃からの観察が重要です。

てんかんは立つ以外にも四肢が硬直したり、痙攣したり、口から泡を吹くこともあります。

万が一、てんかん発作が起きた場合は、落ち着いて猫の周りに危ないものがないか、落下などの危険がない場所かを確かめ、発作の様子をビデオで撮影しておいてください。

ヘタに手を出すと攻撃される可能性があるため、あまり近く寄らないように発作が収まるのを待ちましょう。

まとめ

今回は猫が二足歩行する理由などについてご紹介してきました。

猫が二足歩行をするのはさまざまな理由があることがわかりましたね。

猫の場合、体が柔らかいためそこまで体に負担がかかるということはないのですが、全く負担がかからないというわけではないので、二足歩行姿を見たいからと言ってわざと二足歩行にさせるようなことは辞めておきましょう。

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