【犬の下痢】人用整腸剤ビオフェルミンの効果や使用する時の注意点など
2022/02/13
目次
犬にビオフェルミンを与えてもOK
犬が下痢をしている時にビオフェルミンをあげても問題ありません。
ひどくない下痢なら病院に行くのをためらうことがあると思います。
そんな時、ビオフェルミンは安全性が高い薬なので、飲ませて様子を見るのも良い多いでしょう。
使用に関しては注意点があるので、よく読んで上手に利用してください。
ビオフェルミンとはそもそも何?
ビオフェルミンとは、ビオフェルミン製薬が販売している整腸剤のことです。
ビオフェルミンを飲むと腸内環境を整えることができます。
成分はビフィズス菌と乳酸菌が入っていてビフィズス菌は大腸で働き、強い殺菌作用を持っています。
乳酸菌は主に小腸で働き、漬物や乳製品などにも生息していてやはり殺菌作用があります。
ビオフェルミンには人用と動物用があり、動物用は「ビオイムバスター」という商品名です。
犬は人より胃酸が強いので、その点に対応した成分が含まれています。
犬にビオフェルミンを与えた時の効果
犬にビオフェルミンを与えた時、どのような効果が期待できるのかについてまとめてみました。
動物の腸内にはとても多くの種類の細菌が存在し、それらのバランスが崩れるとお腹の調子が悪くなり、下痢や便秘等を起こします。
ビオフェルミンの有効成分であるビフィズス菌・乳酸菌は、腸内の細菌バランスを整えることができます。
詳しくは次に解説します。
腸内環境を改善する
ビオフェルミンを飲むことで乳酸菌とビフィズス菌が腸内に届くと、善玉菌を増やし悪玉菌が増えないように働きます。
善玉菌と悪玉菌のバランスが良くなることが腸内環境が改善するということで、その様子は腸内フローラと呼ばれるような良い状態となります。
腸内フローラは腸内環境だけでなく、免疫力を高め、健康を維持できるので人間でも大変注目されている状態です。
犬もまた同じように、腸内フローラが下痢や便秘を改善することはもちろん、ガスや便の臭いを抑えたり、免疫力を高めることに繋がります。
犬にビオフェルミンを与える際の注意点
ビオフェルミンの効果は期待できるものなので、手軽に利用したいところですが、やはり薬なので与える際には注意点があります。
以下のような注意点を知っておいて問題が起こらないように気をつけましょう。
アレルギーに注意する
ビオフェルミンにはアシドフィルス菌とフェーカリス菌という2種類の乳酸菌が含まれています。
乳酸菌に対するアレルギーがある犬の場合は、ビオフェルミンを摂取することで更に調子が悪くなる可能性があります。
例えば、体を痒がっていたり、吐いてしまったり、元気がなくなったりすることがあればアレルギー症状かもしれません。
初めてビオフェルミンを与える場合や自己判断で与える場合は、念の為動物病院で相談し、アレルギーがないかどうかを確認することをおすすめします。
用法用量は絶対に守る
ビオフェルミンの効果を確実に受けるためには、用量用法をしっかりと守って与えることが重要です。
与える量は体重1kgあたり10~20mgを1日2~3回となります。
愛犬に適した量を守らなければ効果が得られませんし、たくさん与えたからといって効果が高くなるものでもありません。
体重に合わせた容量を守れば問題はありませんが、犬の状態や個体差も異なるので必ず健康観察をすることが大切です。
副作用が少なく安全な薬ですが、しっかりと様子は見てあげましょう。
他の病気の可能性を感じたら動物病院へ行く
どの程度の症状で動物病院を受診したら良いのかは、飼い主が悩むところです。
あまりひどくない下痢や便秘にはビオフェルミンを2~3日摂取させて様子を見ると良いでしょう。
でも、効果があまりなく下痢などが続く場合は、なるべく早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。
もしかしたら他の原因があるのかもしれません。
ビオフェルミンは整腸剤で、病気を根本的に治療するものではないため過信は禁物です。
効果の有無が分かりにくい
ビオフェルミンは整腸剤であるため、急激に下痢に効く薬ではありません。
飲んでもすぐに効果が現れるわけではないのです。
下痢の原因にはさまざまなものがあります。
例えば季節の変わり目など単純な一過性の下痢の場合には、ビオフェルミンのような整腸剤で効果がありますが、大腸炎などの際には効果の有無がわかりにくいです。
もっと効果的な薬が動物病院にはありますので、そちらを服用したほうが早く良くなるでしょう。
ビオフェルミンSは抗生物質と併用してはいけない
ビオフェルミンは生きた菌であるため、抗生物質と共に摂取すると効果が消えてしまうので、注意しましょう。
動物病院で抗生物質を出されていることが多いですから、まずは下痢をしたことを伝えて獣医の指示を仰ぎましょう。
ビオフェルミンにはビオフェルミンSとビオフェルミンRがあり、Sは市販されていて誰でも買えます。
Rは抗生物質に負けない成分が入った医薬品で、病院で処方される薬です。
犬に人間用のビオフェルミンを与えても良い?
ビオフェルミンには人間用と動物用がありますが、人間用のビオフェルミンを与えても問題はありません。
ただ、注意点であげたようなことを把握した上で与えてください。
言葉を話さない犬は体調を訴えることができないので、何か気になることや変わったことがあれば必ず獣医師に相談しましょう。
ビオフェルミンは人間用と犬用でどう違う?
人間用と犬用のビオフェルミンはどのような違いかというと、成分の容量と含まれる乳酸菌の種類が少し違います。
また動物用は味が付いています。
人間と犬は体のサイズや体重が全く異なるため、配合されている成分の容量が異なります。
さらに、犬は人よりも胃酸が強いので、成分が胃酸で死んでしまうこともあります。
そのため動物用のビオフェルミンには胃酸に強い乳酸菌と消化酵素含まれています。
犬にビオフェルミンを与える方法
ビオフェルミンは副作用が少なく、人間用を犬にも与えられる安心な薬です。
ただし、人間用と犬用の違いはありますので与える量や頻度はきちんと守って与えましょう。
愛犬の体重に合わせた量が適切ですが、おおよそ1回につき、大型犬は1錠、中型犬は1/2錠、小型犬は1/4錠を1日2回飲ませるとちょうど良いです。
フードと一緒に与えてもかまいませんし、それだけで飲み込める場合はそれでも問題ありません。
まとめ
ビオフェルミンは犬にも与えられるので、家に常備しておくと安心できます。
ここであげた犬にビオフェルミンを与える際の注意点を守って与えるようにしましょう。
軽い下痢や軟便は効果が出る場合も多いですが、下痢などの原因は様々なので必ず治るわけではありません。
ビオフェルミンを長く使用していて病気が進行することもありますので、症状が改善しないようなら早めに獣医師の診察を受けてください。
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