愛犬が突然「伏せ」をする!カーミシグナルとは?その理由を詳しく解説!

2020/08/22

目次

犬が伏せる理由とは?

犬が「フセ」とコマンドを出していないのに、自分から伏せる場合があります。

あれってどういう意味があるのかなと思ったことはありませんか?

体調が悪い時もあれば、何かの意思表示等さまざまな意味を持っています。そして伏せるシチュエーションによってもその意味合いは違ってきます。

いろいろな場合の伏せる意味を知って、愛犬の気持ちを読み取れるようになりましょう。

カーミングシグナルの概要

犬は言葉を話さない代わりに、その体で多くのことを意思表示しています。

犬同士は互いにそのしぐさで相手の意思を理解できる世界共通のものなのです。

人間でもボディランゲージということがありますが、犬の場合は「カーミングシグナル」と言い、全部で27個のしぐさに分類されています。

カーミングは落ち着かせる、シグナルは信号という意味で、つまり自分や相手を落ち着かせるための合図ということです。

その一つが伏せるという行為です。伏せることでお互いに気持ちを落ち着かせ、ストレスをためないようにしています。

また犬同士だけでなく、私達がカーミングシグナルを理解することで犬のストレスや不安を取り除けたり、信頼関係をより深くすることができるのでたいへん重要です。

病気の兆候?体調が悪いから伏せる

伏せることで気持ちを落ち着かせているという場合もありますが、注意しなければならないのは体調不良の場合です。

いつもは元気で散歩の時間になるとソワソワするのに伏せてばかりでおとなしい、ご飯もあまり食べないというような時は、何かの病気の兆候かもしれません。

特に数日続くようなら、動物病院に行って診察を受けることをおすすめします。

無気力でいることは病気の初期症状の場合もよくありますので注意することが必要です。

また、老犬になってくると伏せて寝ている時間が増えます。

病気というよりは体調を自分自身で整えていることもあるので変化がないか、様子をよく観察してあげましょう。

つまらないから伏せる

犬は感情表現が豊かな動物です。嬉しい時は笑顔になるし、つまらない時には退屈そうな顔をします。

そのつまらないなぁという感情の時、すねたように上目遣いをして伏せることがあります。

遊んでいたのに急におもちゃを取り上げられたり、散歩に行けると思って喜んだのに「まだ行かない。」と言われたり。

期待していたことがなくなった時にがっかりして諦めたような顔をします。

いつも活動的な犬ほど落胆している表情で伏せたりします。

また、いたずらが見つかって怒られた時に伏せておとなしくしていると人は反省したと思いがちですが、案外犬はつまらないと思っているだけかもしれません。

服従心を示している

犬のしつけとして「おすわり」や「待て」「フセ」を教えますが、中でも犬が伏せるという行為は、飼い主への服従心の表れです。

飼い主との関係がしっかりとできていることで、伏せて待つことができ、マナーが守れたり災害や事故から犬を守ることができます。

どんな状況でもしっかりと伏せができる犬はドッグカフェなどの外出先でも困ることがないでしょう。伏せることで落ち着いていられるからです。

犬に伏せを教えることは根気がいりますが、繰り返すことで必ずできるようになります。

オヤツやおもちゃなどモチベーションを上げて毎日少しずつ取り組みましょう。

犬が伏せるシチュエーション

犬が伏せることはカーミングシグナルの一つで心を落ち着かせるために行う動作です。

では、実際にどんな場面。シチュエーションで伏せをするのでしょう。

そしてその時の犬の気持ちはどんなシグナルを送っているのか、3つのシチュエーションで見てみましょう。

具体的な場面を想像すると犬の気持ちが理解できるようになり楽しいですね。

欲しいものを目の前にして伏せる

欲しくてたまらないものが目の前に現れた時、自分から伏せて感情をコントロールしようとしています。

大好きな友達や家族が近づいてくるのがわかった時やご飯・オヤツの前など、伏せることはありませんか?

もううれしくてワクワクして待ちきれない気持ちをなんとかセーブしようと我慢しているのです。

これは子どもだと難しいこともあるので、大人の感情ですね。

そんな時は目がキラキラしているでしょう。それでも自分の気持ちをコントロールしようとしていることを褒めてあげましょう。

散歩中に伏せる

散歩中に突然犬が伏せてしまうと、疲れたのか、歩きたくないのかなと思うかもしれません。

でも他の犬がやってくるのを見つけて伏せる時はカーミングシグナルを送っているのです。

これは相手に敵意がないことを伝えています。

フレンドリーな犬に多く見られ、伏せることで相手の気持ちも落ち着かせ、「ケンカしないよ、仲良くしようよ。」という意思表示をしています。

さらに鼻や口の周りをペロペロなめる行為をしてくることもあり、好意を持っていることの表れです。

追いかけっこ中に伏せる

犬同士で仲良く遊ぶ姿はほのぼのとして愛らしいですね。

元気に追いかけっこをしている最中にも突然伏せることがあります。ヒートアップしすぎた感情を抑えようとしている時です。

犬は興奮しやすいですが、あまりにも興奮度が高くなるとケンカになってしまうこともあります。

そうならないために、一旦冷静になって気持ちを落ち着かせているというわけです。賢い行動ですね。

とても社会性がある行動なので、休憩させるタイミングにしましょう。

まとめ

犬が伏せるという行動は自分や相手を落ち着かせるカーミングシグナルとして覚えておきましょう。

言葉を話さなくても犬はしぐさで思いを伝えています。

さまざまな場面で犬の気持ちを理解できると不安やストレスを解消してあげることにつながります。

また、しつけとして教えることでそれを学び、さらに犬同士の中でもシグナルを出せるようになるのはとても素晴らしいことです。

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