【尻尾で分かる!猫の10の気持ち】振る・パタパタ・下がったままなど

2020/03/29

目次

猫の気持ちは尻尾で分かる!?


愛猫の気持ちをもっと知りたい!猫を飼っている方や猫を愛する全ての人たちの共通の思いです。
でも猫の表情はあまり変わらないし,態度もそっけなかったり,急に怒ったり。
なかなか気持ちはわかりづらいですよね。
よく,犬は「尻尾をブンブン振っていると嬉しい!」などと耳にしますよね。
動物の感情は尻尾の動きに現れやすいですが,猫もそうなのでしょうか?
ここでは,尻尾の動きからわかる猫のきもちを紹介していきます。

猫にとっての尻尾の役割4つ


歩くたびにゆったりと揺れる猫の尻尾。猫の魅力の一つです。
犬と違い,猫の尻尾はとても細やかに動くのが特徴です。
そんな尻尾ですが,そもそも,猫にとってどんな存在なのでしょうか?
猫の尻尾には,大きく分けて4つの役割があります。

①体のバランスを保つ

細い道が大好きで,するすると歩いていく。猫が幅の狭いフェンスの上や細い枝をふらつきもせず歩くのをみたことがあると思います。
実は彼らもふらつくことはあります。しかし,猫は体のバランスを尻尾を振ってとっているんです。尻尾をブンブン振ることで骨盤の位置を微調整し,歩きやすいポジションに調節しているのです。
人がふらついたときに手を広げてバランスをとるのと一緒ですね。
歩いている時にくねくねと尻尾が揺れるのも,体のバランスを微調整しているからです。

②体を保温する

「猫はこたつで丸くなる」と言われるように,猫は寒いと体を丸めて体に尻尾を巻きつけて寝ます。また,起きているときでも,部屋が寒いと猫はしっぽを体に巻きつけます。
猫の尻尾にはそのしなやかな動きを支えるための神経や血管が通っていて,また毛で覆われているため,触るとほんのり暖かさを感じます。
体に巻きつけることで,尻尾がマフラーのようになり暖かさを保てる上,血流からの暖かさが加わり,体がとても暖かくなるのです。

③マーキングの役割

猫は,体にある「臭腺」という器官から分泌されるフェロモンでマーキングを行います。
臭腺はいろいろなところにありますが,「あごの下」や「しっぽの付け根」などが知られています。
飼い主さんが帰ってきた時,愛猫が体を擦り付けてくる。そんなとき,尻尾を足に巻きつけながら擦り付けてくることでしょう。また,部屋の角などに顎や尻尾を擦り付ける子もいます。
それは,尻尾から出るフェロモンを擦り付けて,「自分のもの!」と主張しているのです。

④コミュニケーションのため

猫は表情の変化があまりない生き物です。顔がとても小さい上,人と違い表情筋の発達が乏しいのがその理由です。
顔を見るだけで猫がどう感じているのかは,獣医さんでも判断が難しいとされています。
では他の猫と出会った時,相手がなにを考えているか「見て」理解するにはどうするのでしょうか?
猫の尻尾はいろんな動かし方ができるので,尻尾の細かい動きで,出会った他の猫と意思の疎通を図り,感情表現をします。

尻尾で分かる!猫の10の気持ち


ここまで,猫にとっての尻尾の役割を紹介してきました。
猫にとって尻尾はとても重要なツールなんですね。
愛猫とのコミュニケーションに尻尾が参考になりそうです!
ここからは,猫の尻尾の動きとそれが表す猫の気持ちをどんどん紹介していきます。
ぜひ猫さんを見ながらみてくださいね。

まっすぐ垂直にピンと立てている

ピンとまっすぐ尻尾をあげているときは「かまってモード」なとき。一緒に遊びたい,とかおなかがすいた!という時にみられます。
また,飼い主さんに甘えたい時にもみられます。尻尾をピンと立てて,ととととーっと駆け寄ってくる時は思わず構ってしまいます。
思う存分構ってあげましょう。

シッポを股にはさむ/丸める

尻尾を足の間に挟むようにしたり,体の下に丸めたりするときは,猫が「怖い」と感じているサイン
動物は,自分よりも大きいものや強いものに対して怖いと思った時はなるべく体を小さくみせようとします。
恐怖を抱くのは猫にとって相当なストレス。長生きしてもらうためにも,原因を探る必要があるかもしれません。

だらんと下がったまま

元気なさげにだらんと垂れ下がった尻尾は,悲しかったりしょんぼりしていることの表れです。いたずらをしたり,お手入れを嫌がったりして飼い主さんに怒られたあとに見られるかもしれません。
また,体調が悪いときにも尻尾が元気なさげにだらんとしたままだったりします。猫の病気は見つけにくいもの。最近元気ないなと感じたら,ぜひ動物病院に連れて行ってあげてください。

左右に大きく床に叩きつける

尻尾を大きく振ってバンバンと叩きつけているときは,イライラして気が立っている証拠。
猫は自分のタイミングじゃないときに構われたりするのをいやがります。こんな態度を示しているのに構い続けると,ひっかかれたり噛まれたり,飼い主さんは怪我のもと。
触れ合いたくてもそっとしておく。良い距離感をとるのが良い飼い主さんです。

座ってゆっくりとパタパタしている

猫が座って尻尾をパタパタしている。ゆったりとした動きなら,リラックスしているのでしょう。
寝起きのまどろみの中にいるかもしれないし,のんびりと自分の世界に浸っているのかも?
邪魔されると急に怒ったり,どこかに隠れたりするので,そっと見守ってあげましょう。

寝ながら先だけ小さく振る

寝転びながら先だけピクンと尻尾を振っているのはめんどくさいのかも。
「〇〇ちゃん」と名前を読んでも,反応が鈍いときにこんな仕草がみられます。
耳はこっちに向いているから聞いているものの… 。
人でいう「はいはい」って相槌みたいなものですね。

山型にして、毛が逆立っている

猫の尻尾の毛が逆立ちはじめ,だんだんと山型に盛り上がってきた。なんだか「ヴゥーーー」って唸っている。こんな様子なら近づくのは厳禁。
威嚇してきているのです。
動物は,攻撃するときには相手よりも強いと見せつけるため体を大きくみせようとします。猫も,毛をボワっと逆立たせて普段よりも大きくみせようとするのです。
猫には,戦うか逃げるかを決める距離があり,この威嚇状態から一歩踏み込むと途端に攻撃されてしまいます。ゆっくりと距離を取るのがベスト。

抱っこした時に尻尾をバタバタ

抱っこした時に尻尾をバタバタ。はたまた体にぴたっとくっつけている。
どうやらその子は抱っこが嫌なようです。
反対に,尻尾がゆったりと揺れているなら,抱っこが落ち着く子でしょう。
猫はもともと体を拘束されるのが嫌なので,嫌がっているようであればすぐ話してあげてくださいね。

しっぽがくねくね動いている

しっぽがくねくね動いている時は,何かに集中している時。
特に,虫を見つけたり,おもちゃを狙っていたり,愛猫のハンター心に火がついているときによく見られます。
獲物を狙って尻尾をふりふりしている姿は,少し間抜けにもみえます。でも一生懸命でとても可愛いですよね。

猫が尻尾をぷるぷるさせている

猫が尻尾をぷるぷるさせている。あまり見たことがないけど,これって病気?
いいえ,嬉しくて感情が昂ぶっちゃっているのかも。
構ってもらえて嬉しかったり,遊べて楽しかったり。
また,尻尾の付け根を触ってもらうのが好きな子は,よくこの姿を見せてくれます。
こんな姿を見られるよういっぱい構ってあげたいですね。

さいごに


尻尾で猫のいろんな気持ちがわかります。
愛猫とより良いコミュニケーションをとって,より良い猫ライフを送ってくださいね!

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