なぜ介助犬(盲導犬)にはラブラドールが多い?性格や介助犬としての良さ

2022/01/27

目次

介助犬はなぜラブラドールが多い?

賢くて従順な性格のラブラドール ・レトリーバー

街中でもよく見かける犬種で、大型犬にしては威圧感がなく、とても優しい顔つきをしていますよね。

レトリーバーと名前が付いている理由は、狩猟犬や水猟犬として獲物を回収(レトリーブ)する重要なお仕事を人と共におこなってきた歴史が関係しています。

飼い主の指示をよく聞いて、問題が起っても自分で判断する適応力と判断力を兼ね備えているラブラドールは、人を手助けする犬としてとてもふさわしい犬種でしょう。

理由①比較的簡単なお手入れ

犬には、ダブルコートとシングルコートの2タイプの被毛があります。

ラブラドールは原産がカナダのニューファンドランド島という1年を通して気温の低い地域で生まれました。

ですので、気温に適応すべくダブルコートを持っています

ダブルコートなので換毛期の抜け毛はとても多く、毎日のブラッシングは欠かせないのですが、外見がよく似ているゴールデン・レトリーバーと違い短毛なので、比較的容易にお手入れが出来ます

オーナーとなる飼い主さんに負担が少ないのは重要な理由となりますね。

理由②期待に応えたい

家庭犬としてのラブラドールも、玄関から部屋の中の飼い主さんへ毎朝新聞を持って行ったり、宅配や郵便物を受け取ったりする動画を見たことはないですか?

人から仕事を任されて達成する事が得意なラブラドールは、とても働き者。

人に喜んでもらう事が嬉しくて大好きな犬なんです。

人との信頼関係を築きやすく、寄り合う気持ちが強いラブラドールだからこその行動なんですね。

理由③適度に懐きやすい

人が好きなだけではなく、他の犬に対しても怒る事がなく、かといってベタベタ甘え過ぎないちょうど良い距離感をわかっている犬種とも言えるでしょう。

信頼関係を傷いた人には忠誠心を持って寄り添いますが、命令に従うだけではなく周りの状況を把握して行動する独立心も持ち合わせています。

優しくて社交的な性格なので、番犬としては不向きですが、家族意外の人や犬・猫に攻撃的になる事がほとんど無いのでお世話がしやすい性格です。

理由④体の大きさが調度良い

盲導犬としてオーナーである飼い主さんを安全に誘導するためには、周りの人に存在を認識してもらわなくてはいけません

ラブラドールは適度な大きさでありながら威圧感が無いので、犬が苦手な人やお年寄り・小さい子どもの近くに居たとしても怖がられる事なく、存在をアピールする事が出来ます。

また大型犬らしく力も強いので、安心感が違います。

盲導犬が装着するハーネスと人の手の高さがちょうど良い事も大きなポイントと言えるでしょう。

介助犬として活躍!ラブラドールとの交配で生まれた犬種

ペットとして飼われている犬の中でも、純粋な犬種だけではなくミックス犬が注目さている事は犬好きな人はよくご存知かと思います。

交配によってそれぞれの犬種の良いところを併せ持つミックス犬は、介助犬としても活躍しているんです。

犬種として日本ではJKC(ジャパンケネルクラブ)など公認されていない犬種となりますので、ミックス(雑種)という位置付けとなっています。

ではどんな犬種がラブラドールとミックスされているのでしょうか?

純粋なラブラドールと掛け合わせる事でどんな良い事があるのでしょう。

ご紹介してご紹介していきますね。

ラブラドールとプードルのミックス犬

1970年代に、アレルギーのあるオーナーでも飼いやすい盲導犬の要望に応えるべくラブラドール ・レトリーバーとスタンダード・プードルが交配された事がきっかけとなり、

その後他の犬種とも組み合わされて誕生したのが、オーストラリアン・ラブラドゥードゥルです。

現在はラブラドールとプードルを交配させる事はなく、オーストラリアン・ラブラドゥードゥル同士を交配させ、血統として確率する途中にあります。

ラブラドールの優しさや従順さと、プードルの毛の抜けにくさや匂いの少ないところを持った飼いやすい犬として介助犬として活躍しています。

ラブラドールとチワワのミックス犬

聴導犬としてもラブラドールが活躍しているほど、ラブラドールの人を助け寄り添う能力はズバ抜けて高い事がわかります。

ですが大型犬ゆえに高齢の方などお世話がしにくい現実がありました。

ラブラドールの気質をそのままに、高齢者が飼いやすいよう体を小さくしようとイギリス聴導犬協会が交配させたのが「ラブラワワ」と呼ばれるラブラドールとチワワのミックスです。

2007年に試用段階というところまで発表されていましたが、チワワとラブラドールの愛好家から猛反発を受けその後は試用されていないようです。

体格差のある犬同士の組み合わせは、無理があり事故や生まれる子犬に何かしらの異常が現れることも考えられます。

人間が人間のために、動物を無理をさせて危険な目に合わせる事はあってはならないということの一例としてご紹介しました。

まとめ

体の不自由な人のために寄り添ってくれるラブラドール ・レトリーバーは、明るくて優しい性格と空気を読んで自ら考え行動できる知能の高さを持つ犬である事がわかりました。

盲導犬や聴導犬を含め、周囲の人たちが介助してくれる犬の存在意義を理解する努力は必要です。

お仕事中のラブラドールを見かけたら、あたたかく身守ってあげてくださいね。

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