【これだけ読めば大丈夫!】犬が涙を流すのには理由がある?その原因を解説!
2021/02/26
目次
犬が涙を流す理由とは?
愛犬の目に涙が多くなったり、涙を流して涙やけが見られるようになる原因には大きく分けて3つ考えられると言われています。
どれもが一度受診した方がよい原因になりますので、愛犬はなぜ涙を流している場合は、原因を探る必要があります。
ここでは、犬が涙を流す理由について詳しく解説していきます。
外傷や細菌感染
まずは、外傷や細菌感染です。
細菌や寄生虫に感染した場合や眼の表面に外からの刺激で傷ついた場合などでも涙の量が多くなります。
目の周りや耳の痒みを伴う皮膚炎がある場合、痒くて掻こうとしたときに誤って目の表面を傷つけることも少なくありません。
とくに犬種のなかで気をつけて欲しいのが短頭種で、目が飛び出ているので、草むらなどに顔を突っ込んだときに枝や葉で眼球を傷つけたり、乾燥によって傷ついて細菌感染を起こしやすいです。
ですので、外から帰宅した後は、洗顔用の点眼液で優しく目の周りを拭いてあげるようにしてください。
ひどい場合は、角膜潰瘍(かくまくかいよう)と言って角膜に穴があくことがあります。
目に異物が混入
これは人間にも当てはまるかと思います。
風が強い日にホコリやゴミが目に入ると異物を出そうと涙を出します。
人間であれば洗い流すこともできますが、犬はそれができず異物が入ったまま長時間放置すると足で目の周りを引っ掻いて角膜が傷つけることにもなりかねません。
愛犬が目を気にしていたり、何度も目を掻こうとする仕草が見られたら、優しく目の周りを拭いてあげてみてください。
それをしても改善されず数日経っても同じ状態の場合は、できるだけ早めの受診するようにしましょう。
鼻涙管に異常がある
涙は目から鼻に繋がっている鼻涙管という管を通って鼻に流れるようになっていますが、何らかの原因で、鼻涙管が詰まってしまうことがあり、涙が鼻に流れず目から溢れてしまうのです。
涙が常に溢れているとまつげが眼球に張り付いたりして結膜や角膜に傷をつける恐れが。
とくにシーズーやコッカスパニエルなどはまつげが長いので注意です。
鼻涙管異常の場合は、重症だと手術の必要がありますので、鼻涙管が詰まっている恐れがあれば一度受診することをおすすめします。
涙に異常がある
涙そのものの質が悪いことが原因で、角膜が傷ついたり、細菌に感染し涙が増えることがあります。
涙は単なる水ではなく、粘液と水が混じった液層と油層の2層構造になっており、角膜にシールド状に張り付くことにより、角膜を保護しています。
何らかの原因で2層の割合が変わったり、質が悪くなったりすることでシールド効果が薄くなり、外傷や細菌感染を起こしやすくなるのです。
犬が涙を流す原因となる病気
愛犬の涙が多くなる場合には何らかの病気が隠れていることもありますので、要注意です。
ここでは、犬が涙を流す原因となる病気について詳しく解説していきますので、愛犬にこれらの病気が疑われる場合は、できるだけ早めの受診をおすすめします。
角膜炎
角膜炎は黒目の表面を覆う角膜が炎症を起こす病気で、外傷や異物、細菌・ウイルスなどの感染症、緑内障や結膜炎などの疾患によって発症します。
症状は痛み、目ヤニ、涙の増加がありますが、重症の場合は、角膜が白く濁り、潰瘍が生じることもありますので、重症になる前に受診するようにしましょう。
結膜炎
結膜炎は目の結膜に炎症が起きる病気で、目の周りの毛による刺激や細菌・ウイルスによる感染症、アレルギー、外傷などが原因と言われています。
症状としてはまぶたが赤くなったり、涙や目やにの増加、悪化すると角膜炎になる可能性もありますので、少しでも症状が見られる場合は早めの受診をおすすめします。
睫毛重生
あまり聞きなれない名前ですが、睫毛重生(しょもうじゅうせい)は目のマイボーム腺という皮脂を出す部分からまつけが生える症状です。
まつげが柔らかく、量が少なければ問題なく無症状が多いのですが、量が多い場合は、目を刺激し、目ヤニや涙が増えます。
また、角膜炎や結膜炎にもなる可能性がありますので、一度受診して診断を受けることがおすすめです。
異所性睫毛
異所性睫毛(いしょうせいしょうもう)とは、まつげが結膜から角膜に向かって生える状態のことで、この状態になると、まつげが常に眼球に触れることになるので、結膜や角膜を傷つけたり、細菌に感染しやすくなってしまいます。
傷が悪化すると先ほどご紹介した、角膜潰瘍になるので注意が必要です。
眼瞼内反症
眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは、まぶたが内側に反り、まつげがダイレクトに眼球にあたってしまう状態です。
症状としては、目の痛みや痒み、目ヤニや涙の増加、まぶたの痙攣や発赤が起こります。
また、角膜炎や結膜炎にもなる可能性があります。
流涙症
流涙症(りゅうるいしょう)とは、涙の量が増えたり鼻涙管が詰まり、涙と目ヤニが溢れ出る病気で、目や鼻の周りの毛が汚れ、ただれることがあります。
この状態を「涙やけ」と一般的には言いますが、放置しておくと最近が繁殖したり、痒みから目の周りを引っ掻き、結膜炎になる可能性もあります。
角膜潰瘍
角膜潰瘍とは、目の角膜に潰瘍ができる病気です。
症状としては目が乾燥したり、外傷や異物などで角膜が傷つき、目をショボショボさせたり、涙や目やにが出るようになります。
重症化すると細菌感染ににより角膜に穴があいて失明する怖い病気ですので、少しでも症状が見られる場合は、できるだけ早めに受診するようにしましょう。
犬の涙やけをケアする方法
涙があふれ放置しておくと変色したり細菌が繁殖したりと犬にとってはストレスになることがあるので、できるだけ小まめにケアをしてあげる必要があります。
そこで、ここでは犬の涙やけをケアする方法をご紹介します。
洗浄液を使用する
涙やけで変色してしまった場合は、洗浄液を使用するのおすすめです。
涙やけは雑菌が繁殖している状態ですので、洗浄液でしっかり取り除いてあげることが大切です。
洗浄液を購入する際は
・刺激の強い成分が配合されていない
・自然成分が使用されている
・ニオイが少ない
の3点を満たすものを選んであげると良いでしょう。
お手入れの回数は基本的に1日朝晩の1回ずつが理想的です。
しかし、涙やけがひどい場合は、もう少し回数を増やす方がいいでしょう。
乾拭きを行う
洗浄液を用いて汚れや目元の涙を除去することも大切ですが、洗浄液で浮かした汚れや涙を、コットンなどの乾いた生地で絡めとる(乾拭きする)こともさらに効果がアップします。
できるだけ、涙を目元に滞在させる時間を少なくし、雑菌が繁殖する前に涙を取り除くことで涙やけを防ぐことができますので、毎日のケアがとても重要です。
犬は悲しい時に涙を流す?
これまで、犬が涙を流す理由は外的な要因が大きいとご紹介してきました。
では、人間と同じように悲しい時にも涙を流すのか?と言われたらそれはNOです。
犬は悲しいときに涙を流すことはなく、声や仕草で感情を伝えてきます。
そこで、ここでは犬が悲しいときにどのような仕草などをしてくるのかをご紹介します。
悲しい時の様子や仕草
犬が悲しいと思っているときの様子や仕草は、呼びかけてもわざと反応しなかったり、目をそらしたり、逆に上目遣いや横目でチラチラ見てきたり、尻尾を垂らしている場合です。
飼い主の気を引こうと問題行動を起こすこともあります。
なかには珍しいですが、仮病を使う子もいるようです。
人間の子どもと同じようなことをしてくるので、愛犬がなぜ悲しんでいるのかを察知し、生活サイクルを変えるなど、できるだけ愛犬が悲しまないような工夫が必要かもしれませんね。
悲しい時に出す声
犬が悲しい時に出す声は、キュンキュンやクーンクーンなど細く震えながら鳴く場合は、悲しんでいる可能性が高いです。
長時間の留守番やもっと構って欲しい、お腹が空いたなどが悲しむ原因はさまざまなので、どうして悲しんで鳴いているのかを察知してあげることが大切です。
まとめ
今回は、犬が涙を流す理由についてご紹介してきました。
犬が涙を流す理由は一概に断定できず、なかには病気である可能性もありますので、少しでも愛犬の目に異常が見られた場合は、一度受診することをおすすめします。
犬は悲しくて涙を流すことはないのですが、上記でご紹介した悲しい時の仕草や声などが見られた場合は、なぜ悲しんでいるのかを察知して悲しみの原因を取り除いてあげることも大切です。
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