
【猫にコブが..】骨瘤の症状や原因・予防法を解説!かかりやすい猫とは?
2022/04/15
目次
骨瘤とは?
骨瘤とは「骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)」という疾患で、スコティッシュフォールド特有の病気として知られています。
骨が成長する際、軟骨に形成異常を起こす遺伝性疾患で軟骨の形成異常により、コブのような骨瘤ができていしまいます。
スコティッシュフォールドの特徴である可愛らしい折れ耳ですが、じつはこれも耳軟骨の形成異常であり、奇形なのです。
スコティッシュフォールドは、突然変異で骨に形質異常を持って生まれた猫を、人間が品種として確立させたもの。
通常のスコティッシュフォールドは、骨や軟骨の形質異常を起こすF遺伝子を持った猫と、アメリカンショートへアやブリティッシュショートへアを掛け合わせることで生まれます。
骨瘤の症状
遺伝による骨瘤なのですが、骨瘤ができると具体的にどんな症状が出るのか知っておきたいですよね。
ここでは、骨瘤にはどんな症状があるのかをご紹介していきます。
足首や手首のコブ
まずは足首や手首の関節に大型の骨瘤が形成されることです。
触ると簡単にコブを確認することができるでしょう。
関節が硬く固定され、可動域が狭くなります。
コブが大型になると歩くことはできるのですが、歩きにくいのでぎこちない歩き方になります。
また、尾の骨にも変形が見られることがあります。
骨軟骨の変形は手先・足先・尾に限定され、その他の肘・肩・股関節などには異常はおきません。
コブの形成が軽度なタイプや片足などに限られるタイプ、形成されないタイプなどさまざまなバリエーションがあり、骨異常は進行性で歳を重ねるごとにコブの大きさも成長する可能性があります。
関節の痛み
続いては関節の痛みです。
普段の生活では、歩き方に変化が現れたり、足をひきずるようになったりするでしょう。
コブが大きくなると、フローリングを歩くときにコツコツと音が聞こえるようになったり、俊敏に走らなくなり、のそのそと歩くようになったりします。
軽症の場合も、実は痛みを感じており、正常な猫と比べるとジャンプをしなかったり、走る距離が短かったりします。
手首と足首の痛みにより、爪切りを嫌がる子もいます。
スコティッシュフォールドでは、人間のように後ろ足を投げ出して座る「スコ座り」が見られることもありますが、これも変形した関節の痛みを和らげるため、足首に負担がかからないように座っているのではないかと言われています。
骨瘤の原因
スコティッシュフォールドに多い骨瘤の原因は主に遺伝と言われていますが、どのような経緯で遺伝となるのでしょうか。
また、遺伝の他にも原因があるのかをご紹介していきます。
猫に骨瘤が発症する原因
骨瘤のおもな原因は遺伝によるものなのですが、スコティッシュフォールドの特徴でもある折れ耳も骨軟骨異形成症の猫を優先的に交配させ、
その猫が持つ特徴を固定したことで、遺伝的に骨軟骨異形成のリスクを持つスコティッシュフォールドが誕生しました。
耳が折れているということは軟骨に異常があると明らかに分かるため、他の体にある軟骨部分にも骨瘤などの異常が起こる可能性が高いということになります。
骨瘤とスコ座りの関係
スコティッシュフォールドはスコ座り(お尻を真下にして足を前に出し、人間のように上体を起こして座る座り方)をよくします。
愛らしい姿なのですが、これは病気の影響で普通の座り方をすると体に負担がかかったり、痛みがあったりするためではないかと言われています。
見た目のかわいさ、特徴が際立っていることなど、ペットとして人気のある猫種を作りだそうとした結果、骨軟骨異形成症の猫が産まれてしまうのは悲しいことですよね。
骨瘤の予防法
遺伝性の病気なので、効果的な予防方法は今のところありません。
猫は痛みなどのサインを隠すこともありますが、日頃から愛猫の動きを注意深く観察し、歩行は正常であるか、高いところからジャンプできるか、手足を触られるのを嫌がらないかなどチェックすることで早期発見することができるでしょう。
また、関節に負担がかからないよう体重管理に気をつけ、愛猫が好んで登るところにはステップを作ったり、床に敷物を敷くと良いと言われています。
骨瘤にかかりやすい猫
骨瘤にかかりやすい猫種はスコティッシュフォールドが代表格ですが、品種改良によって軟骨の変化を特徴としている猫種が骨軟骨異形成症になりやすいと言われています。
そのため、足が短いマンチカンや鼻が短いヒマラヤン・ペルシャ、耳が外側にカールしたアメリカンカールなどもかかりやすいと言われています。
骨瘤の治療法
骨瘤になりやすい猫種を飼っていると骨瘤になった際に、どのような治療法があるのか知っておく必要があります。
ここでは、骨瘤の治療法についてご紹介します。
骨切除術
骨瘤の状態がひどい場合、骨瘤を手術を取り除くという方法があります。
治療費は、病院によって違いがありますが、15万から20万円ほどと考えておくと良いでしょう。
ただし、手術には麻酔が必要ですし、猫の体への負担も大きくなるため、主治医としっかり相談しながら決めるようにしてくださいね。
鎮痛薬の投与
メロキシカムなどの非ステロイド系の消炎鎮痛薬やサプリメントにより、炎症や痛みを抑えます。
コブが形成された重症例では効果が乏しいと言われていますが、現在の獣医療では、消炎鎮痛薬やサプリメントによる痛みと炎症の緩和が主な治療となるでしょう。
放射線治療
重度の骨軟骨異形成症で適応になることがありますが、放射線治療は二児診療施設に通院することが必要です。
全身麻酔下で放射線を6回照射することで、数年間、歩行異常がなくなったという報告もされているため試してみる価値はあるかもしれませんね。
まとめ
今回は骨瘤についてご紹介してきました。
愛らしい姿を見せてくれる猫種に多いと言われている骨瘤は遺伝性疾患のため予防するのは難しいですが、発症してからの治療法は確立されているので、骨瘤が発症しやすい猫種を飼っている方はできるだけ早めに発見してあげることが大切です。
愛らしい姿を見せてくれている時はもしかすると痛みを感じているかもしれないと常に意識し、日頃から愛猫の様子をしっかり見てあげてくださいね。
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