【要注意!】猫の急性腎不全とは?原因や症状・予防法など
2022/03/25
目次
猫の急性腎不全とは?
猫の急性腎不全という病気を知っているでしょうか。
人も同じく腎不全に陥ってしまうことがありますが、猫にも同じような症状があらわれます。
腎不全は腎臓の機能が低下してしまい、いずれかは完全に機能しなくなってしまう病気のことであり、急性であるため、急に腎臓の機能が低下してしまいます。
さまざまな病気は早期発見することで完治しやすくなりますが、急性腎不全の場合は定期検査をしていても予測できない場合が多いです。
猫の急性腎不全の原因
猫の急性腎不全は急に発病してしまう特徴がありますが、原因がないわけではありません。
そのため、原因を知り予防することである程度急性腎不全になってしまうリスクを下げることが可能です。
次に、急性腎不全の原因を紹介するので参考にしてください。
腎臓へ送られる血流の悪化
急性腎不全になってしまう原因は腎臓に問題があることが前提ではありません。
そのため、腎臓に異常がなくても急性腎不全になるリスクはあり、血流が悪化すれば急性腎不全になる可能性が高まります。
血流が悪化してしまう原因はいくつも考えられ、下痢や脱水症状、心不全や心筋症なども原因になる可能性があります。
猫はあまり水分を補給しない動物でもあり、夏場に脱水症状に陥ってしまうことも少なくありません。
夏場に脱水症状にならないためにも水分を良くとらせるようにしたり、食事に工夫して水分を多めにするなどの工夫をしましょう。
腎臓自体の異常が原因
急性腎不全の原因に、腎臓になにかしらの原因で障害を負ってしまっている場合もあります。
腎臓の障害があればうまく機能することもなくなるため、腎不全に陥る可能性も少なくありません。
腎臓の問題がある場合は腎性急性腎不全と言われています。
腎臓に障害が出てしまう原因は様々であり、薬物や毒物を摂取したことや特定の病気が原因の可能性もあります。
腎臓は体内の毒物や老廃物を排出するための器官であり、薬物や毒物を摂取してしまうと一番影響が出てしまう部分でもあります。
排尿の停滞によるもの
排尿が停滞してしまうと腎臓への負担も大きくなってしまいます。
排尿することは生理現象であるため、正常であれば体内の毒素や老廃物は排出されます。
しかし、尿を出す管が閉塞してしまうと排尿することができず、腎臓への負担が高まり、急性腎不全に陥るリスクが高まります。
尿管や膀胱などに炎症が起きれば尿の通り道が狭くなったり、最悪完全に閉じてしまうこともあります。
猫の様子をよく確認して排尿している回数や量が減っていないかをチェックすることで予防することができます。
猫の急性腎不全の症状
猫の急性腎不全の症状を理解しておくことでいち早く猫の異常に気付くことができ、早期治療をすることも可能になります。
急性腎不全になってしまうと元気がなくなったり、食欲も低下してしまいます。
また、尿の回数が減ったり、完全に排尿しなくなるなどの症状も現れます。
そのほかにも嘔吐を繰り返すようになるなどさまざまな異常が起きるようになるため、普段から猫の様子をチェックしていれば確認することができます。
これらの症状は違う病気の症状でもある場合も考えられますが、何かしらの異常が起きていることは確かなため、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。
猫の急性腎不全の予防法
猫の急性腎不全を予防することはできるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
予防方法はあり、上記で紹介した原因があるのであれば改善することが大切です。
また、普段から猫の様子をチェックするようにしていればすぐに異変に気付き、動物病院に連れていくことも可能です。
急性腎不全の場合は尿に何かしらの変化があらわれやすいので、尿の色や量などを確認しましょう。
そのほかにも薬物やユリも急性腎不全の原因にもなるため、猫が簡単に触れることができないようにすることも大切です。
猫の急性腎不全と慢性腎不全の違い
急性腎不全のほかに慢性腎不全という病気があります。
どちらも腎臓の機能が低下してしまう病気ですが、違いもあります。
次に、急性腎不全と慢性腎不全の違いを紹介します。
腎不全は命にも関わってくる大きな病気であるため、違いを知っておくことも大切であり、治療方針にも違いがあらわれます。
急性:死も回復もあり得る
腎不全には急性と慢性があり、急性の場合は名前の通り急に症状があらわれ、数日間で著しく腎臓の機能が低下してしまいます。
そのため、急になくなってしまう場合もあり、救急管理が必須となります。
しかし、急に症状があらわれるため、腎臓への負担が少ない場合もあり、早期発見することも可能になります。
腎臓への負担が少ない時に発見でき、治療を開始できることは回復する見込みがあることにもつながり、死亡するリスクもありますが、回復して元気になる可能性も充分残されています。
慢性:気づいたら重症
一方慢性の場合はすぐに症状があらわれることがありません。
いくつかの段階に症状を分けることはできますが、初期の段階ではほとんど症状がなく、発見することは難しいです。
しかし、症状がなくても徐々に症状は進行しているため、症状が確認できるようになった時にはすでに重症化していることも少なくありません。
症状が進んでしまった腎臓を回復することは難しく、いずれかは腎不全に陥ったり、死亡してしまうことが考えられます。
猫の急性腎不全の治療法
急性腎不全にはいくつかの治療法がありますが、原因によって変わります。
一般的には尿として体内の毒素が排出されないことが一番の死亡の原因になるため、点滴や利尿剤を投与して排尿を促します。
そのほかには透析治療によって電解質や脱水のバランスをとるなどの利用もあります。
尿毒素をうまく排出することができるようになれば一時的に急になくなってしまうことを防ぐことができますが、完全に腎臓の機能が回復しないのであれば延命治療になる可能性が高いです。
まとめ
猫はさまざまな理由で急性腎不全になる可能性があります。
治療を受ければ回復する見込みもありますが、治療する前に亡くなってしまう可能性があるなど短期間で命を奪ってしまう恐ろしい病気です。
予防方法もありますが、いかに早い段階で急性腎不全を疑い治療を開始するかが大切です。
猫の様子や尿の量や回数をチェックするなど日ごろから猫のコミュニケーションをとったり、多くの時間をともに過ごしていれば気づきやすい症状ばかりです。
猫の異常に気付いたのであればすぐに診断してもらいましょう。
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